goo

肩こりに究極の磁気を、、

 渡り鳥は曇って太陽が見えない日でも正しい方向に飛んでいくことが出来る。一説によると鳥には地磁気を感じ取る器官があって、そのため正しい方角を知ることが出来るなどといわれている。

 旅先で飼い主とはぐれてしまった犬が、何十キロも歩き続けたすえ自宅にたどり着いたなどという話も聞く。きっと犬にも地磁気を感じ取る器官があるのではないか。

 毎年人間ドックを受けている。ここ数年、体重は増え続けているのに、どうも頭のほうは軽くなったような気がする。脳みそを輪切りにして撮影する頭部MRIもドック・メニューに入っているというので受診してきた。

 MRIはレントゲンと違って放射線を使わない。その代わり電磁波と強力な磁石とを使う。実際に検査されたことのある方はご存知だろうが、検査中ガタンゴトンと大きな音を立てているのが磁石の動作している音だ。

 どのくらい強力な磁石かというと、磁気ネックレスの十倍くらいもあり、検査室に金属の持ち込みは厳禁だ。このくらい強力だと、きっと人間も磁気を感じ取れるのではないか。いきなり北に向かって旅立ちたいという衝動を抑えきれなくなったり、極彩色の幻覚が見えたりしないか。期待に興奮しながら検査台に横たわった。

 「大体40分ぐらいかかります、大きな音がしますけれど故障じゃありませんから安心してください。眠ると良いと思いますよ」と言われたけれど冗談でしょう。眠るわけが無い。

 「では、はじめます」ピッ、ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン、、、、、、、、、、、、、、「はい終わりましたよ、起きて下さい」

 不覚にも眠ってしまった。残念ながら幻覚は見えなかったし、妙な夢も見なかった。それじゃあ何も無かったのかと言うとそうではない。肩こりが嘘のように楽になったのだ。もう少しで磁気ネックレスを買ってこようかと思ったほどだ。

 もし同じようにMRIで肩こりが治ったという方がいたら連絡して欲しい。それに今「MRI肩こりサロン」の開業を検討しているので出資したい方も連絡して欲しい。料金は40分2万円の予定だが、利用されたい方も連絡して欲しい。効きますよーーこれは、、、、回数券購入の方には肩の血流測定サービスもつけようかと思っているのだが、、、、


注:渡り鳥が地磁気を感知するというのは現在のところまだ仮説で、検証された事実ではありません。 


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LIFE、最後の休刊

 米国で発行されていた写真誌「ライフ」がとうとう休刊になるという。フォトジャーナリズムのさきがけで、35x27cmという大判の誌面の写真には迫力がある。今から40年ほど前、高校生だった私はこの「ライフ」や「ポスト」をよく買った。

 もっとも英語を読む根気は無かったので、写真を見るだけであったが、実はヘミングウェイやサローヤンなど一流の作家も執筆していて、贅沢な週刊誌だったのだ。今読み直すとちょうど黒人の人権運動、公民権運動が盛んになった頃で、セルマ行進など重いテーマの記事も多かったのだが、残念ながら当時の私は小判を手にした猫のようなものであった。

 それでも写真の訴える力は大きく、黒人の貧しい家や、自然を切り裂いて建設される高速道路の写真は、魅力有るGE社の電気製品の広告と際立った対比をしているなとは感じていた。憧れの米国の生活と現実を写真で見せるこれらの週刊誌は、物事の色々な見方を教えてくれた。

 しかしちょうどこの頃テレビが急激に普及し、経営が悪化した結果、1972年に「ライフ」誌は休刊になってしまった。その後月刊誌の体裁でなんとか続けてきたのだが、2000年からは無料週刊誌として新聞折込みの形で発行されてきた。しかし、とうとうこれも2007年4月20日号をもって休刊するとアナウンスされた。

 親会社のタイム・ワーナー社は今後「ライフ」というブランドをインターネット上で活用していくとしている。ロバート・キャパなど1000万点にのぼる写真をインターネット上で公開していくというのだ。

 多かれ少なかれインターネットが「ライフ」の休刊の原因になっていると思うが、そのインターネットでライフ誌が新しく生き返る。皮肉なものだと言う気がしないでもないが、今まで撮りためた写真だけでなく、これからも最前線の写真を公開して行って欲しいものだ。



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フラットランドの冒険家

 遠い宇宙の果てにフラットランドという惑星がある。そこは一年中曇っていて、空はいつも白く輝いていた。そこに住んでいる生物にとって世界とはフラットランドの地表だけである。

 あるときフラットランドの冒険家、エイが世界の果てを探そうと東に向かってどんどん歩いていった。迷子になるといけないのでエイは赤い毛糸の玉を用意し、それを町外れの木に縛り付けて、毛糸の玉をほどきながら東に歩いていったのだ。そして100日後に町の西に現れた。どうも世界は球のようなものらしい。

 エイの冒険に対抗心を燃やしたビーは北に向かって歩いてみることにした。青い毛糸の玉を用意したビーは、これをほどきながらどんどん北に進む。そして10日後に町の南に帰ってきた。やはり世界は球か。

 エイとビーの冒険には所要日数が大幅に違うこともそうだが、もっと大きな問題があった。エイの残したはずの赤い毛糸をビーは見なかったというのだ。第二次調査隊が編成され、赤い毛糸と青い毛糸をたどったが、たしかに赤い毛糸と青い毛糸は交差していない。

 NHKスペシャルで皇帝ペンギンの子育てを放送していた。猛烈な吹雪の中、皇帝ペンギンの雄達は集団を作って体温を保とうとする。ペンギン達は前にいるペンギンの後ろへ後ろへとついていき大きな集団となる。一番外側のペンギンは皆背中を向けているわけだが、そうするとひとつの疑問が沸き起こる。ちょうど真ん中では何が起こっているのか。そこではペンギン達がくちばしをつき合わせているのか。

 映像に答えがあった。ちょうど真ん中付近に穴が開いていてそこでもペンギン達は背中を見せている。上から見るとドーナツのような形をしているのだ。

 こんなことを研究する数学にトポロジーと呼ばれるものがある。「テニスボールのような毛の生えているボールの毛に、分け目をいれずに櫛を入れることは出来ない」とか「地球上には必ず風の吹いていない時間、場所が存在する」というのもその応用だ。ところでフラットランドであるが、どうもドーナツのような格好をしているらしい。

Ref: Flatland, Edwin A. Abbott 


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鳥すき焼き、ぼたん

 今から約60年前の3月、東京は米軍による空襲を受けた。一晩で10万人が亡くなり、東京の三分の一が焼け野原になった。その空襲で焼け残った場所に神田須田町周辺がある。

 電気少年が秋葉原に遊びに行くと、食事はだいたい「肉の万世」の鉄板焼き定食だった。しかし年をとって、昼間から酒を飲んでも罪悪感を感じなくなってからは、そこからすぐ近くの須田町に足を伸ばすことが多くなった。昭和初期の建物が残っていて風情の有る界わいだ。

 実際、須田町界隈には「神田藪」、「まつや」などの蕎麦屋、あんこう鍋の「いせ源」など創業明治という店が残っていて、今も営業を続けている。

 しかも、須田町にはこうした老舗だけではなく、元気な新しい店も沢山有る。そういう店の一軒に燻製を売りにしている「けむり」と言う店があると聞いて出かけたのだが、すげなく満席と断られてしまった。すごすごと引き返していたら、目の端に「鳥 ぼたん」の看板。もう土曜日の夕方7時になっている。他を探すのも面倒なので、ここを当たってみるか。

 通りからちょっと奥まった玄関に下足番のおじさんがいる。「予約してないのですけれど」と聞くと大丈夫だと言う。靴を脱いで上がると、すぐに元気のいい仲居さんが出てきて、「二階にするか一階でよいか」と聞かれる。そんなのわかりませんがな。

鳥すき焼きの材料 一階の座敷に案内されると「飲み物はどうします」と聞かれたのでビールをお願いした。そしてビールが運ばれてくるのと同時に鳥すきやき二人前が運ばれてくる。この店では必ずこれを食べると言うことらしい。靴を脱いでからここまで3分。江戸っ子だねー、気に入った。

鳥すき焼き鍋 小さな四角い鉄製の鍋が炭火を入れた火鉢の上においてある。仲居のお姉さんがいろいろおしゃべりをしながら鳥鍋を作ってくれるのだが、ざっくばらんな江戸っ子の話し方、フレンチのホスピタリティとも中華の客あしらいとも違う独特の雰囲気である。

 着ている和服は自前だとか、お昼も同じ値段でやっているが、不景気なのか客が少なくなったとか、仲居さんと話が盛り上がり、箸も進む。「写真を撮りたい?二階のほうが雰囲気あるから二階を撮りなさいよ」と言うことで冒頭の写真は二階の座敷。
 
 ここの鳥すき焼きは一人前6700円と微妙な値段である。もちろん味は良いが、食事だけで見ればこれだけ予算があれば選択肢は広い。しかし、仲居のお姉さんや、隣のお客さんと話をしながら食事を楽しめる人には気持ちの良い空間である。


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ハッピーフィート

 「ハッピーフィート」は皇帝ペンギンの子供が主人公のフルCGアニメーション映画である。予告編で何度もそのかわいい踊りを見せられて、これは見なくてはと劇場に向かったのだが、上映館が思ったより少ない。特に字幕版で見ようとすると時間も限られてしまう。ちょっと不便な上映スケジュールであった。

 実は3Dグラフィックスの業界にも身をおいていたので、1996年公開の初フルCGアニメーション映画「トイストーリー」以来主要な3DCGの映画を見るようにしてきた。そしてこの「ハッピーフィート」でやっと技術的には大人の鑑賞に堪えるようになったといえると思う。

 これまでもペンギン一匹であればCGで表現することは出来たし、モーションキャプチャを使って滑らかな動きを実現することも出来ていた。しかし背景や自然の描写を含め全体として違和感無く表現できていたのはこれが初めてであろう。

 話は、コミュニケーションの手段に歌を使っている皇帝ペンギンに、歌を歌えない子供マンブルが生まれたことから始まる。マンブルはコミュニケーションの手段にダンスを使おうとするが、伝統を傷つけるとして追放されてしまう。かれは両足を揃えて飛び跳ねながら移動するというイワトビペンギンには受け入れられ、彼らの仲間と餌の魚が減少している理由を探そうとする。そして原因が分かったとき、解決のためのコミュニケーション方法が、、、、、、、

 なにしろペンギン達の踊りが可愛いい。子供のペンギンだけでも可愛いいのに、それにタップダンスを踊らせると言う、ほとんど禁じ手に近い画面である。ただ、予告編にあった、カメラが白銀の山頂に近づいていくとそこにタップダンスを踊っているペンギン達が、という場面が本編では無かったのが残念である。

 このようにグラフィックス技術的には大人の鑑賞もに十分堪えるのでお勧めだが、残念ながらストーリーは子供向けである。特に後半、環境問題を提起するのだが、アメリカ映画らしく底が浅い。まあアカデミー長編アニメーション賞を受賞したのだからこんなものかとも思うが、、、、


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ファラデーがブログを書いたら

 角川文庫に「ろうそくの科学」という本がある。約150年前のクリスマスに、ロンドンの王立研究所でマイケル・ファラデーが子供たちのために行った講演会の記録である。

 ファラデーはイギリスの貧しい家庭の10人兄弟の3番目として生まれ、小学校を出るとすぐに製本工として働き始めた。偶然にも当時の大科学者デイヴィに見出されて科学の道に進むのだが、その後の活躍は目覚しい。

 電磁誘導現象を発見し、マクスウェルの電磁波の発見につなげた訳であるから、我々電気屋の生みの親といっても良い。その他にもベンゼンの発見等、当時の超一流科学者だったと言える。

 そのファラデーが子供達の前でロウソクという身近なものを使って実験をしながら科学の面白さを見せる。まったく贅沢な話である。この王立研究所のクリスマス公演は現在でも続いている 

 このような話を聞くと日本でこのような機会が無いのがひどく残念に思う。理科離れが進むのもやむ得ないか。

 しかし日本にもすばらしいものはある。それはノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎編の「物理学読本」。読本と言うように一般の人に読んでもらうために、やさしく物理について書いている。30年以上前の古い本であるが、科学の面白さを教えてくれる本だ。

 高校生以上であれば十分読めると思う。似非科学に騙されないためにもお勧めの本である。

 ファラデーに話を戻すが、彼は丹念に日記をつけたという。毎日十ページ以上にもなったというが、ネタ切れと無縁だったとはうらやましいかぎりである、、、


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クマに追いかけられて足が、、

 今年の冬は異常気象だ。3月になって東京に今シーズン初めての雪が降った日、尾瀬岩鞍にスキーに出かけた。春の腐った雪を想像して行ったのだが、数日前に大雪が降ったとのことで、まるで一月の雪。3月も中旬だと言うのに最高のコンディション。

 気分良く、ちょっとハイテンションに滑る。新しい板もやっとまともな雪で滑ることができたと喜んでいる。リフトの運転時間は4時半までだ。この時期、5時半まで明るいだろうに、商売っ気の無いことだ。

 ところが3時半ごろ異常が起きた。太ももに違和感を感じる。ひくひくしはじめた。ちょっと踏ん張ると足がつりそう。でもこれには経験がある。さっさと横滑りで麓まで退却し事なきを得た。

 実は数年前、富士見パノラマスキー場で両足がつってしまったことがある。ゲレンデに倒れこみスキーを脱がせて貰って七転八倒、断末魔のマグロ状態である。スキーパトロールが早速飛んできた。

 「どうしました、大丈夫ですか」
 「ええ、大丈夫ですから」
 「どうしたんですか」
 「、、、大丈夫ですから、、、」(足がつったとは言えない私)
 「スノーボート用意しましょうか?」
 「ほんとに大丈夫ですから」
 「、、、、、、」
 「足がつっただけですから」
 「、、、、、、」

 パトロールの目が一瞬笑ったように見えたのは気のせいか。

 しかし、なぜ筋肉がつるのだろう。つることによるメリットがあるからそのように進化してきたのだろうけれども、理由がわからない。筋肉を使いすぎるとつってしまうという遺伝形質を持った人間のほうが生存に適しているって、、何故?

 簡単に考えると筋肉の使いすぎによる損傷を防ぐのかとも思うが、筋肉痛で十分だろう、つる必要は無い。豹に追いかけられた人間にとって筋肉の損傷よりも命のほうが大切なはずだから。

 そこで灰色の脳細胞を駆使して考えた結果、合理的な説明がついた。つった足なんか固くって食ってもうまくないぞと豹に信号を送っているのだ。そういえば熊に襲われたら死んだ振りをしろといわれているが、実はあれも足がつっているから旨くないぞと信号を送っているのに違いない。

 最近灰色の脳細胞も使いすぎるとつったりする。意味不明、解読不能、独りよがりな文章があったら、そういうことなのだと許して欲しい、、、


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アカデミー作品ドリームガールズ

 アカデミー受賞作とはどうも相性がよくない。それなのに「ドリームガールズ」を観にいったのは、音楽をテーマにした映画が好きだから。映画は新人オーディションの場面から始まるが、いきなり音楽に引き込まれた。これは期待できる。

 「ドリームガールズ」は1981年の同名ブロードウェイ・ミュージカルの映画化である。時代は1960年代、公民権運動が盛り上がり、キング牧師が活躍した頃。デトロイトの若い3人娘ディーナ、エフィー、ローレルが作ったグループは人気歌手のジミー・アーリーのバックコーラスからキャリアをはじめ、レコード会社社長カーティス・テイラーJRの手腕により人気を得ていく。しかし彼女らを商品としてしか見ないカーティスのやり方は、色々な争いをまねき、結局解散することになる。

 このミュージカルは実際に存在したモータウンレコードとシュープリームスをモデルにしていると言う。黒人たちがショウビジネスの世界でいかに這い上がっていくかと言う現実を描いたバックステージものである。

 見終わった感想は「やはりジンクスは破れなかった」である。この映画の要素はストーリーと音楽であるが、まずその音楽。有名なミュージカルの音楽はエビータの「泣かないでアルゼンティーナ」など有名な曲が必ずあるが、この映画では知っている曲がない。シュープリームス風でなかなか良いのだが、残念である。

 ストーリーも中途半端。誰が主役かわからない。途中でリードボーカルを奪われたエフィーなのか、ダイアナロス役をやったディーナなのか、カーティス・テイラーJRなのか、エディ・マーフィ演じるジミー・アーリーまで、大きな存在感を持っている。

 「モータウン物語」とか「ダイアナロス物語」として実際の曲をつかって映画を作ればもっと楽しめたのではないかと残念である。人生、誰もが主役だと言われるが、主役の多い映画はどうも希薄になっていけない。

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畳の上の水練

 ハウツーものが好きである。実際「英語の発音がよくなる本」とか「誰にでも出来るボイストレーニング」「痛みと歪みを治す健康ストレッチ」などと言う本を題名を見ただけで衝動買いをしてしまう。

 その上「一週間で弾けるアコースティックギター」とか「みるみる字が上手くなる本―一週間集中講座」のように習得までの時間を保証されると、これはもう買うしかない。

 それらの中でも10年くらい前に買ったビデオ「3時間で滑れるスノーボード」と言うのが最短所要習得時間。これはスキーのインストラクターが初めてスノーボードを履いて、三時間後には急斜面を華麗に滑り降りてくると言うもの。なんだ、簡単じゃないか。

 しょうへい君からスノーボードをやりましょうよと誘われていた。彼もスキーからスノーボードへの転向派で、スノーボードの方が百倍も面白いと言う。

 バートンのボードに、ソフトブーツ、ひざパッドにお尻パッド。それにスノーボードが2枚積める車用のキャリア。20万円くらい投資していざ、富士見パノラマスキー場に向かった。

 「しょうへい君、リフトは一日券買えばいいのかな?」
 「えーと、今日は要らないんじゃないですか」
 「えっ、でもビデオでは出来るだけリフトを使えって、、」
 「、、、、、」

 結局、左隅にある初心者バーンをテクテク歩いて登ることになった。それでも、さて、華麗に滑るぞと思ったら、まず、安全な転び方を練習すると言う。おいおい、そんなことやってて3時間で滑れるようになるのか?

 結果だけ報告すると、斜度がゆるすぎたのか、用具が悪かったのか、雪質に問題があったのか、しょうへいインストラクターの指導力不足か、一日やっても曲がれない。キッズパークで討ち死にである。

 ビデオでのイメージトレーニングと現実との落差に愕然となりながら岐路についたが、二度とバートンのボードの出番は無かった。お尻パッドも含めて一式、会社の女の子に進呈してしまったから。

 「えっ、一日で止めたんですか。二日やればきっと違ったと思いますけど」と最近いわれたが、3時間で滑れるはずなのに出来なかったのは、才能が無いのだと見切りをつけたわけだ。さあ、面白そうなハウツーものを探すぞーー、、、、

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ご冗談でしょう、エル・ウッズさん

 米国のジョークに日本人にはあまりなじみの無い特別のジャンルがある。ひとつが金髪ジョークであり、もうひとつが弁護士ジョーク。

 ポリティカル・コレクトネスという面からはいささか疑問であるが、金髪はおばかさんという先入観にもとづいているのが金髪ジョーク。たとえばこのようなものがある。

Q ブロンドの目をよく見つめると何が見える?
A 頭蓋骨の裏

Q なぜこのブロンドジョークは短いのか?
A ブロンドでも飽きないで読めるように

 映画「キューテイブロンド」が面白いと言うのも、お馬鹿なはずの金髪娘が弁護士として活躍するからだし、この手の映画は多い。

 一方、米国の弁護士は、依頼人の金を貪り食うハイエナと言うことになっていて評判はすこぶる悪い。当然ジョークの絶好の標的になっている。

Q 弁護士と悪魔とを掛け合わせると何が生まれる?
A 弁護士

Q 弁護士と豚とを掛け合わせると何が生まれる?
A 何も生まれない、豚にもやりたくないことがある。

などとからかわれているが、日本ではまだ弁護士の社会的地位が高いのでピンとこない。その中でもこんなのがある。

 会社の資金を着服したとして逮捕された男が弁護士のところへ弁護の依頼に行った。男は刑務所には絶対行きたくないという。弁護士が答えるには「心配要りません、そんなに金があれば刑務所に行くことには絶対なりません」そして弁護士は正しかった。男が刑務所に送られたとき、男は無一文になっていた。

 ライブドア前社長の堀江貴文被告に対する判決公判が16日、東京地方裁判所で開かれ、懲役2年6カ月の判決が言い渡された。弁護側は、判決を不服として直ちに控訴した。さて、日本の弁護士のお手並みを拝見しよう。やはり大もうけをしたのは弁護士だけと言うことになるのだろうか、、、

Photo: 「キューテイブロンド」でエル・ウッズを演じたリーズ・ウィザースプーン
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/typs/id44236/tph/dspl/b1/

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納豆と食文化

ベジタリアンのインド人を日本に迎えて食事に困った話を以前にしたが、その続きである。

 厳格なベジタリアンのインド人が日本で食事しようとすると非常に困る。肉や魚はもちろん海産物も駄目だとすると食べるものが無い。ご飯ぐらいしか食べるものが無いのだ。毎日昼食にヨーグルトご飯を食べていたが、あるとき納豆を見つけた。

 これは何かというから、豆を発酵させたもので匂いが強いから駄目だろうと言ったのだが興味しんしんである。しきりに匂いを嗅いでいたが食べてみると言う。醤油をかけてご飯の上にかけ食べ始める。問題ないと言うのが彼等の第一のコメントであった。

 日本人同士でも納豆の食べ方で話題が膨れ上がる。もっとも英語でやるから膨れ上がると言うのはちょっと誇大な表現ではあるが。

 ご飯にかけて食べる派はご飯と納豆をぐちゃぐちゃに混ぜて食べるという。卵があれば最高だとも言う。私は納豆だけを食べる派で少数派であったが、茶碗をよごすのが嫌い派でもある。ただ両派共一致したのが食べる前に良くかきまわし糸を引かせること。

 我々の話をじっと聞いていたラジャットさんが納豆ご飯をぐちゃぐちゃとかき回し始めた。だ、駄目だよ、それは、、、、、気がついたときは手遅れで、そこにはカオスが出現していた。

 基本的に彼らは手を使って食事をする。よく言われているように右手だけを使って。そして食器を手に持つことは無い。さあ想像してみよう究極の混沌を、、、

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人体の不思議、不可思議な思考

 風邪を引いて熱が出たりすると、ちょっとうれしくなる。さあ生物化学の実験開始だ。基本的には薬を飲まないで人生をやってきた。せっかく出てきた熱を薬で下げるなんてもったいない。

 直ちに取り掛かるのが脈拍と体温の計測。当たり前と思うかもしれないが、これが当たり前の計り方ではない、十分おきに計るのだ。まさしく量が質を変える。

 ここに2005年の8月末の記録が残っているが、あきれたことに本当に日中は10分おきに計っている。大体38度2分くらいをいったりきたりしている体温だが、夜中も大体1時間おきに計っているが、これではよくなるはずが無い。

 とうとう翌日の昼過ぎ1時頃には39度4分にもなって、さすがに病院へ行った。いやー、歩くのつらかった。そこで抗生物質を処方され、これが劇的に効いている。一時間後には8度7分に、2時間後には8度1分に、3時間後には7度3分にまで下がったが、そこから1時間でまた8度2分まで盛り返している。イヤー面白い。

 会社を休んでるわけだから、おとなしく寝ているか、仕事でもすればよいのだが、やったのは体温のグラフをエクセルで書くこと。

 ジャストミートするために8度5分までひきつけて、解熱剤投与。見事にクリーンヒット、一時間で7度8分までさがった。こんなことを3回繰り返したらもう体温が上がらなくなってしまった。えっ、もう終わり??と言うのが率直な感想。もうちょっと遊びたかったのに。決して会社に行きたくなかったわけではない。
 
 あれから解熱剤嗜好症になってしまった。解熱剤ボルタレンが常備されていて、熱が出るのを今か今かと待っているのだが、、、、、


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ベジタリアン3000年の歴史

 インド人のエンジニア、Van様ご一行が日本に来たとき、困ったことがあった。全員がベジタリアンだと言う。インドのベジタリアンには色々バリエーションがあって、当然肉や魚は駄目であるが、卵や牛乳については禁忌の具合が人によって違う。

 そして驚くことには海産物も摂らないのである。わかめとか海苔なども駄目。植物のようなものだろうといっても却下。陸上の地面から生えていなくてはならないのだ。個人の趣味ではなく、宗教上のタブーだから厳密に守る、融通が利かないのだ。

 Van様ご一行は比較的厳格なベジタリアンで、牛乳は良いが卵は駄目らしい。彼らと仕事先の野原の真ん中にある工場に出向いたとき、昼食に困った。社員食堂で食べるしかないのだが、ベジタリアンの食べるものは全く無い。蕎麦なら大丈夫と勧めたが、どこで仕入れたのか「そばつゆに昆布が入っているから食べられないのです」と申し訳なさそうに言う。昆布なんか使っているはずないし、かつお風味の合成調味料ならどうなんだと突っ込みたいところだったが、やめておいた。

 そうなると食べられるのはご飯だけ。ご飯に塩コショウをして食べていたが、そのうち一人がこんなものがあったと自販機からヨーグルトを買ってきた。えっ、ヨーグルトご飯??他に選択の余地が無いので申し訳ないけれどそれで昼食を済ませてもらった。まあ、後で聞くとヨーグルトご飯を食べるのはインドでは普通のことらしいので安心したが。

 こんなとき困るのはこちら。一緒に食事をするわけだが、隣で肉を食われたらたまらないだろう。じゃあ日本人側も蕎麦にしておこうとしたのだが、いつも食べているものを食べろと言う。ベジタリアンは自分の問題で、他人には関係ないともいう。さすが3000年の菜食の歴史を持つ国だ。

 これが本当なのはインドへ行った時に実感した。やはり一緒に食事をするわけだが、必ずノンベジと呼ばれる非菜食主義者用のレストランに連れて行かれた。彼らはそこでベジタリアン食を食べるわけだ。日本人の我々がベジタリアン食を食べたいといっても、必ずいつも食べているものを頼んだ上で、それでも食べたかったら自分たちの料理を分けてやるという。

 インド人との付き合いが気持ちのいいものだったのは、このようにまず相手がどうしたいのかを考えてくれるからだろう思う。

 東京でベジタリアンを含むアメリカ人ご一行を食事に連れて行ったことがある。このベジタリアン、自分は野菜しか食べないがどんなレストランでも良いと言う。それじゃあ典型的な日本を紹介しようと居酒屋へ連れて行ったのだが、料理が出てきたとき目をむいて、恐怖の表情をみせた。ああ、君も価値観押し付けのアメリカ人か。

 彼女の視線の先にあったのは鯵のたたきの生き作り。竹串に突き刺された体がまだ痙攣している。口はパクパクしている、、、、これはいけません、失礼、、、、



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食用白木蓮

 シジュウカラに餌付けをしている。人間がそばにいても平気で餌台におかれたひまわりの種を取りに来るのだが、その場では食べない。一粒くわえると急いで近くの茂みまで飛んで行き、上手に殻を割って食べる。餌台をよごさない、利口なものだ。

 そのうちいろいろな鳥が来るようになったが、ヒヨドリも来るようになった。えさ台にしがみついてもくもくと食べる。ひまわりの殻をえさ箱の中に落とすから困ったものだ。掃除が大変だし、必要な餌の量も去年の倍以上だ。
 ヒヨドリに食われた白木蓮
 いま白木蓮が満開になっている。大きくて見栄えのする花だが、ヒヨドリの大好物とは知らなかった。あっという間につつかれて、茶色の残骸になってしまう。どうしたものかと思うが、いかんともしがたい。花が開いたら朝一番で写真を撮ろうと思うのだが、残念ながら早起きはヒヨドリには勝てない。

 さて対策はと考えたが、ヒヨドリの情操教育が難しいとすると、こいつらに食われる前に食べてしまおうというのが論理的思考というものだ。まだつつかれていない花びらをちぎって、味見をする。ちょっと渋みがあって、食用菊が食べられるのだから食べられそうな気がするが、、、、当分ヒヨドリに進呈しておこうと思う。



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丘の上ひなげしの花で、、、

 くる、こない、くる、こない。
 すき、きらい、すき、きらい。

 丘の上で花占いをしている少女を見つけたら思い出して欲しい。チャンス到来と。あなたは運命を司る神になるのだ。

 覚えておくべきことはただひとつ、花弁の数はある決まった規則により決定されているということ。あらかじめ花弁の数がわかっていたら、花占いの結果を自由にコントロールできるのは当たり前である。

 フィボナッチ数という数列がある。

 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144..........

という数字の列であるが、作り方は前の二つの数字を足したのが次の数字になるというもの。たとえば8は3と5を足したもので55は21と34を加えた数である。144の次はいくつかというと89+144で233になる。暗算で144まで頭の中で作っていくのはボケ防止に良いかもしれない。

ひまわりの花弁は34枚 さて、本題の花弁の枚数だが、このフィボナッチ数のどれかであることが多い。桜は5枚だし、冒頭の写真の花は13枚の花弁を持っているし、このひまわりは34枚の花弁を持っている。例外も多いが、花弁の数を推測したい場合、何も考えないよりフィボナッチ数のどれかと思って行動したほうが、長い人生において得をすることが多いだろう。

 ひなげしの花で花占いをしている、舌足らずの女の子がいたら、残念ながらこれは敬遠しておいたほうが良い。なにしろ、ひなげしの花は花弁が4枚しかない。フィボナッチ数じゃ無いじゃないかという前に、4枚の花びらで占おうということ自体が性格破綻を暗示しているような気がするから、、、、


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