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岸田劉生展

 岸田劉生没後80年展を損保ジャパン東郷青児美術館へ見に行った。この美術館は新宿の旧浄水場跡に建てられた損保ジャパン本社ビルの42階にある。

損保ジャパン本社ビル

 そういえば昔、車の任意保険は損保ジャパンの前身、安田火災海上保険だった。私の支払った保険金でこんなビルを建て、ゴッホのひまわりを53億円で買ったのかと思うと気持ちは複雑である。

 日本人なら必ず岸田劉生の麗子肖像を教科書で見たことがあるはずだ。りんごのような頬、大きな丸い目、日焼けした肌、必ずしも幼女のかわいらしさを表現したものではない。

ジュニア版パンフレット

 そんな劉生の肖像画を主に80点の作品が集められていて、ゴッホの作風を模した初期の作品から中国の古典に影響を受けたグロテスクの味と呼ばれている作品まで画風の変遷が分かるように展示してある。

 劉生の言葉にある

 「デユーラーからファンアイクまでの初期ルネッサンスの平面的で影の少ない輪郭のはっきりした固い画面を好んだが、それは物質の美を描く必要からで影を避け、、、」

 は、絵画の最も重要な要素は光と影だと思っていた私には新鮮であった。

 岸田劉生の画風の変遷は彼の西洋絵画を理解していく過程を明確に示しているように見える。私にとってその過程を追い、理解することが絵画を理解する大きな助けになりそうだ。

 それに売店では子供向けに没後80年岸田劉生肖像画をこえてというジュニア版パンフレットを売っている。これは、ひらがなの多い文章、大きな活字で漫画まであり、とても分かりやすく出来ている。もちろん買ってきたのだが、さらに理解する大きな助けになりそうだ。

 



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映画、スタートレック

 5月に入ってから見たい映画が目白押しだった。手帳に見たいリストを書いておいたのだが、ちょっと油断したすきにみな公開が終わってしまった。そしてスタートレックまで風前のともしび。あわてて見てきた。

 言うまでもなく有名なテレビシリーズの映画化。これまでに何回も映画化されている。これまでと違うのはカーク船長の誕生から初陣を飾るまでを描くという、今後二度と作ることの出来ないタイムスパンを描いていることだ。

 CGで合成された宇宙や戦闘場面もよく出来ているがやはりこの映画の魅力は新しいキャスト。やんちゃなカークはもちろんスポック博士も若く元気はつらつ、楽しい映画に仕上がっている。

 大昔のテレビシリーズでスポックを演じていた俳優がこの映画でも出てきた。出てきた瞬間「ウォー出てきた」と思ったのだが、これ以上しゃべるとストーリーをばらすことになるのでやめておく。

 本当はテレビシリーズでカーク船長を演じていたウィリアム・シャトナーがきっとどこかに出ているのではないかと探していたのだが、見つからなかった。昔デンジャラス・ビューティーで元気な姿を見ていたので期待していたのだが。

 この新しいスタートレックでカークを演じるクリス・パインは雰囲気がマット・デイモンにそっくりでこれから期待が持てる。実際この映画の製作がうわさになったとき、マット・デイモンが自らをカーク役にと売り込んだらしい。年をとりすぎていると断られたらしいが。

 コメディ風なところも沢山あり、観客の笑い声がこぼれる。なかなかのお勧め映画だ。今回渋谷のビックカメラの8階TOEI2で観たのだが、音響設備がイマイチ。前方にしかスピーカーがなさそう。最新の音響設備のある劇場でもう一度見直しておこうかと思っているぐらい気に入った作品だった。

クリンゴン星製リストバンド

 そうそう、公開劇場でしか売っていないリストバンドを買ってきた。クリンゴン星製と書いてあったが最近はやりの産地偽装ではないかとちょっと心配している。





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吹割の滝

 毎年6月に雪の解けたスキー場へ山菜取りに出かける。今年も尾瀬戸倉スキー場へ出かけた。

 朝5時に横浜を出発、8時に沼田インターを降りたのだが、集合時間が宿に9時半なので一時間ほど余裕がある。冬場いつも行こうと思っていて行けなかった吹割の滝を見に行くことにした。下に案内図を掲載してある。右半分が見えない場合は画面上でマウスを左クリックで見えるはず。


吹割の滝案内図



 吹割大橋の手前にある市営無料駐車場に車を停め、山の神様、十二様に挨拶をしてから観瀑台へ向かう。

山の神様、十二様を祭ってある

 吹割の滝をかなり上方から見下ろすことの出来る観瀑台は3箇所ある。第2観瀑台から見た吹割の滝。人間も写っているからその大きさも見当がつくと思う。

第2観瀑台から見た吹割の滝

 そのまま詩の小道を500メートルほど歩くと吹割橋があり、その先の浮島橋を渡ると吹割の滝のそばまで下りることが出来る。

吹割の滝


 昔NHK大河ドラマのオープニングで見た吹割の滝は迫力満点で、東洋のナイアガラと言われていると聞くと納得したものであった。しかし先週の滝は、水が少ないからかあれほどの迫力は無い。撮影技術で迫力満点に見せていたのかと思い、動画で撮影してみたのだが、100年早いと言われそうな絵になってしまった。




 ゆっくり歩いても45分でぐるっと一周できる。滝としては河津七滝の方が好みであるが、雪の吹割の滝は見てみたいと思う。来年の課題だ。



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ほらほら 黄色いさくらんぼ

 今年もさくらんぼの季節がやってきた。横浜あたりで買うとえらく高いので、例年さくらんぼ狩りに出かけることにしている。山梨県の北に位置する甲州市塩山の山沿いにさくらんぼ農家が点在している。この中でも一番標高の高い、つまり一番はずれにある田中農園にこの4年通っている。

田中農園


 さくらんぼ狩りに何時出かけるかは、なかなか難しい判断を要求される。食べごろの期間が短いし、年によって出来具合もぜんぜん違う。今年も去年と同じ6月7日に出かけたのであるがスイートスポットにヒットした。

 いつも元気なお姉さんに一人2000円を払い、ビニールハウスの中に入る。一応40分の食べ放題だがこの田中農園の良いところは時間を細かく言わないこと。食べるだけ食べて満足してお帰りくださいというスタンスが気に入っている。



 去年は日照が不足だったと言うことで、真っ赤に色付いていたのに甘みが不足している木が多かった。今年は実の付きが悪くたわわに実ると言う感じではなかったが、まだ黄色いさくらんぼ(ウフン)でも十分甘く食べごろであった。



 このさくらんぼ狩りにも問題はある。消化が悪いのか、沢山食べ過ぎるのか必ずおなかがゆるくなる。最近の高速道路の渋滞は半端でなく、早めのトイレが必須である。色気の無い話で申し訳ないのだが、それでもスリー・キャッツの歌を口ずさみながら帰路に着いた。

若い娘は(ウフン) お色気ありそで(ウフン)
なさそで(ウフン) ありそで(ウフン)
ほらほら 黄色いさくらんぼ




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映画、路上のソリスト

路上のソリスト

 東京日比谷にあるTOHOシャンテシネに出かけた。渡世の義理を果すために路上のソリストを見ようと言うわけだ。2時間前にチケット売り場に行ったのだが、最前列しか席が残っていないと言う。こんな映画のために出直すのも面倒と言うことで、最前列で見ることにする。

 LAタイムズでコラムを担当するステーィブ・ロペス記者が公園のベートーベンの像の前で見たのは2本の弦しかないバイオリンを弾くナサニエル。ショッピングセンターのカートに全財産を詰め込んで路上生活をおくっている。ジュリアード音楽院に入学し将来を嘱望されていた天才チェリストの彼に何が起こったのかを追ったロペス記者の連載コラムは評判になる。そしてロペス記者はナサニエルをホームレスの境遇から救い出そうとするのだが、というストーリー。

 ステーィブ・ロペス記者をロバート・ダウニー・ジュニアが演じている。トロピックサンダーで私の評価を下げた彼だがアイアンマンでは名誉回復していた。この映画では落ち着いた演技でさらに評価を上げることになった。傷だらけだがいい顔をしている。

 ナサニエルをジェイミー・フォックスが演じている。Rayやドリームガールズ、コラテラルとよく彼を見ているのだが、いずれも映画の内容が好みでなかったこともあり印象に残っていない。今回もチェロを弾く彼にはどうも違和感が付きまとった。それでも精神を病むナサニエルを好演している。

 音楽は交響曲3番英雄などベートーベンが多いのだが聞き覚えのある旋律が続く。気に入ったのはナサニエルがコンサートホールでオーケストラを聴いている場面。ナサニエルが見ている映像として画面には原色の光が踊る。以前、音楽家には音が色として知覚される共感覚を持っている人がいると聞いたことがる。きっとそれを表現しようとしているのだろう。

 実話に基づいているという私の苦手に分類されるこの作品だったが、面白かった。他人に何かを与えようと必死に努力すると結局自分が変わっていく。そしてそこから得るものは大きいというモチーフと理解した。

 最前列で見たのだが十分楽しむことが出来た。もっともエンドクレジットが下から上に流れていくのを見ているとまるでスターウォーズのオープニングのようにも見える。最前列ならではの視覚効果だ。



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