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こんな事から忘れて欲しい

 もともと胃腸は丈夫であったが、夜中の12時過ぎに夕食をとるような生活が続いた頃から胃がもたれることが多くなった。幸いな事にこれには太田胃酸という特効薬があり、常備薬となって活躍している。

 この薬を飲むと、弱った胃に胃酸が補給され、PHメーターはいきなりレッドゾーンに飛び込み、さあなんでも消化してやるぞと言う気分になるのだ。

 それまで口に入れるのは食べ物と歯磨き粉くらいの生活をしていたので、薬が異様に良く効く体になっていたのだろう。実際この薬は良く効いた。もっとも歯磨き粉でも効いたのかもしれないが。

 ところが去年の8月中旬、いきなり下痢が始まり、尋常ではない腹痛が襲った。さすがにこの薬でもどうにもならず、何日か我慢してから病院に出かけた。ほんの30秒ほど診察をした後の会話

医者:風邪ですね、喉が少し赤いし
熊さん:胃の辺りがむかつくのですけれど
医者:じゃあ胃酸を押さえる薬を出しますから
熊さん:えっ、胃酸を押さえる?
医者:良く効くからすぐに楽になりますよ
熊さん:あのー、実は胃酸を飲んでたんですけれど、、、
医者:胃酸???
熊さん:太田胃酸ですけれど
医者:ああ、太田胃散ね、、大丈夫ですよ
熊さん:でも、胃酸を抑えるって
医者:、、、、
熊さん:、、、、

 この四半世紀にわたって「太田胃散」って「太田胃酸」とばかり思っていた。だから胃酸に援軍を送るのだろうと思ってたし、実際、缶からさじ一杯すくって飲むと百万馬力で消化を始めるのを実感していたのに。あぁあ、胃酸過多を抑えてくれていたのだとは。

 それにしても「太田胃散」って誤解されやすいネーミングだと思う、というのは八つ当たりか。でも「太田胃酸」で検索してみると一万件もヒットする。勘違いしているのは日本中で百人どころではないようだ。

 物忘れはひどくなったのに、間違って憶えてしまった思い込みは決して忘れないと言うのは、そこに脳細胞の悪意を感じてならないのだが、、、


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