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2006 index 索引

December 2006

英語にルビ振って
余計なお世話
名犬ラッシーとリンチンチン
欲望という名の電車
推薦避寒ドライブコース、水仙祭り
もう夏への扉は少し開いています
グルメ、お勧めの店シリーズ 慶福楼
アルフレードとトト
クリスマス・プレゼント・コンサルタント
スカートとスキーの丈
スパゲッティ・ミートソース教
グルメ、お勧めの店シリーズ ヴィア・パルテノペ 横浜店
漫画、それは日本の誇り
私的生産の技術
芥川龍之介 初版もどき
昨日?そんな昔のことは覚えちゃいない
ファイティング・ガール
プロジェクト 3 ハイライツ
冗談抜きに男はつらいよ
もうすぐノーサイド
カレーうどんのお作法
氷川丸できよしこの夜
プラダを着た悪魔
裸足は気の持ちよう再び
最も危険なゲーム
子供に大人気、オープンシーズン

November 2006

アルマーニでお出かけ
前衛文体実験場
裸足は気の持ちよう
嘘の裏の真実
曇った鏡、のち晴れ
クレジットカード
お父さん、がんばってね
この情報をどう使いますか?
やれ打つな蠅が手を摺り足を摺る
紅葉はTシャツで
BON JOVI も入ってますけど
RENT2006年日本公演
マリア改めイブ
5分で分かる米国の選挙
柚子と月桂樹そしてエゴイスト
好き、嫌い、好き、嫌い、好き........
電磁波の無い世界は暗黒
インターネットに巣くう三葉虫
野の草
理科系、文科系、体育会系
NYフィルとイーグルス
サッカリンとタバコ
新文章作法、起床転落
LDコンパイラ
熊の右手
走るソクラテス
日本版DOV
アンパンマン、ドラゴンボール、ニンテンドー
飽きてきたら逆立ち
初めての投稿 実験
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英語にルビ振って

 外国文学は出来るだけ原文で読みたいと思っている。 もっとも文学といってもミステリーとかSFが主となっているのだが、このSFには手を焼く。 用語が難しい、SF独特の言い回しがある、辞書引いても出てこない、と最悪だ。

 そこで登場したのが、講談社インターナショナル社が出版しているルビー・ブックス。 帯には「日本語のように英語が読みたい!だから『ルビ訳』」とある。 昔、難しい漢字にルビが振ってあったように、英語の単語にぴったりの訳語がルビで付いている。 英語の活字は普通のペーパーバックと同じ大きさで、ルビは1ミリくらいの高さの活字で、色は薄い黒。 英語だけ読むときルビが邪魔にならない様に工夫されているのだろう。

 ただし、年寄りには問題点がひとつある。今までのルビは平仮名かカタカナだったから良かったのだが、漢字のルビは画数が多くなると読めない。鬱なんてルビが振ってあると気分まで鬱になる、一ミリの鬱ですよ。 虫眼鏡片手に悪戦苦闘、寝っころがって読むわけには行かない。

 それでもお勧めだ。日本語の本だと一時間に100ページ近く読める。英語のペーパーバックだと一時間に10ページのペースだったのが、倍近くになったのはルビのおかげだろう。理解度は10倍以上。

 皆さんも是非お買い求めいただきたい。でないと新しい本が出るどころか、絶版になりそうだ。それに投資としても有利だ。絶版になると中古本の値段が跳ね上がっている。実際アーサー・C. クラーク の「地球幼年期の終わり」が3600円になっている。

重要:講談社インターナショナル社の担当者殿

 フレドリック・ブラウンの「未来世界から来た男」をルビ訳でお願いできないでしょうか、是非ご検討ください。その際、難しい漢字にはルビを振ってもらえると助かるのですけれど。


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余計なお世話

 レジに商品を出すとき、バーコードを上に向けて出すようにしている。 レジが楽かな、と思ってである。 レジのお姉さんも気がついて、目がありがとうと言っていることが多い。 ちょっとした気配りで仕事は効率的になり、気持ちは穏やかになるものだ。

 今日、輪ゴムを1箱、クリアファイルを一冊、それと年賀状用のポケットファイルを買った。 いつもの通りバーコードを上にして、レジのテーブルに並べる。 ところがである、レジの補助についていた50代のおばさんが、バーコードの向きを見もせず、裏返しにしたりして商品を重ねて手に持った。 こらこら、なんてことするんだ、スキャンしやすいようにちゃんと並べてあるのに、よく見ろよ。

 年寄りは観察力も状況判断も鈍くなるんだなと感じたが黙っていた。 おばさんが言う「三点」。 レジのお姉さんが言う「三点で315円です」。 、、、、、、あ、そう、百円ショップだったのね。

 年寄りは観察力も状況判断も鈍くなるんだなと反省した。 でも、輪ゴムの箱ってチキンラーメンに似てませんか?

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名犬ラッシーとリンチンチン

 犬派か猫派かと聞かれたら犬派ですね。それも圧倒的に犬、犬大好き派です。小さい頃から犬を飼っていたわけではないのに、今まで犬に怖い思いをした記憶がありません。犬は可愛いものだと刷り込まれたのは二匹の名犬のおかげだと思っています。

 一匹めは名犬リンチンチン。1960年頃テレビで放映されていた西部劇に出てくるシェパードです。騎兵隊に引き取られた孤児のラスティ少年とシェパードのリンチンチンがインデアン相手に大活躍というドラマでした。

 勿論ドラマとしても面白かったのですが、人間と犬の関係に目を見張ったものです。ラスティ少年の「よー、リンティ」の掛け声で敵に向かっていくリンチンチン。賢くて強いシェパードが、飼い主の小さい子供の命令に嬉々として従うのを見て、犬とはこんなにすばらしい生き物かと教えられたのです。

 二匹目は名犬ラッシー。やはり同じ頃テレビで放映されていたアメリカのホームドラマに出てくるコリーです。広大な農園を背景にティミー少年とその飼い犬ラッシーの冒険ドラマです。

 このテレビドラマでは米国流の生活にも眼を見張りました。しかしそれにも増して、犬という動物の魅力を再度叩き込まれたのです。

 そして、犬を飼えるようになったとき初めて買ったのがコリーの小型版といえるシェットランド・シープドッグでした。実際に犬を飼ってみると、テレビで見るより、何倍も賢こいし、何十倍も可愛い生き物でした。

 この名犬ラッシーが劇場用映画としてリメークされ、劇場公開が始まりました。ストーリーは、1938年のサタデー・イブニング・ポスト紙上に掲載された「名犬ラッシー 家路」を再現しています。この原作に忠実に舞台は英国に移されています。ピーターオトゥール が貴族の役で出てきます、上手に年をとっていると感じました。

 しかし残念ながら、この映画では人間と犬との関係が少し希薄になっています。飼い主に絶対服従という面を見せることは少なく、今風に自立した犬像を見せてくれます。自分で考え、自分で行動する犬ですね、犬としての魅力は十分ですけれど。

 この映画を見て大勢の子供達が犬を好きになり、犬を飼い始めるいいなと思っています。でも忠告です、初めてなら大型犬はやめたほうがいいでしょう。中型犬以下の洋犬が飼いやすくてお勧めです。

Photo: http://lassie.goo.ne.jp/wallpaper/wall_sp01_800.html

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欲望という名の電車

 「アメリカが大好きなのは、進駐軍にチョコレートもらったからでしょう」とよく言われましたけど、それは違います、時代考証的にも問題ありますし。小さい頃、もっと身近にアメリカ人を見、アメリカの生活を見たからです。フルブライト留学生だったとか、父親が駐米大使だったとかいうわけではありません。

 1959年の暮れ、四国から群馬に引っ越しました。ここで大きく変わったのはテレビが生活の中に入って来たことです。東京タワーからの電波を20メートルもあるポールの先にアンテナをつけて受信するのです。からっ風と雷が横行していたので、必ず避雷器が付いていたものです。

 当然それまではラジオしかありませんでした。それも一家に一台。今で言うチャンネル争いもありました。しょうがないのでゲルマニュウムラジオを作ってニールセダカのカレンダーガールとか恋の片道切符とかを暗記するほど聞いたものです。

 そんなところに入り込んできたテレビの持つ情報の量と質に圧倒されたものです。最近ではテレビを見てもそんなに感動することは無いと思いますが、当時アメリカ製のテレビ番組はまるで異次元を覗き込むようなものだったのです。見るもの聞くもの、想像を絶するSFの世界です。

 色々あった番組の中で男の子に人気があったのが「ハイウエイ・パトロール」です。パトカーに乗ったダン隊長が活躍し、犯罪を解決していくと言うものでした。勿論日本に高速道路などなく、ハイウエイ・パトロール隊の存在そのものが妄想の対象になります。今だとさしずめミレニアム・ファルコン号のハリソン・フォードとSS1/4光年を競い合うようなものです。

 はじめての米国で、サンフランシスコからサンノゼに向かう101号線ををレンタカーで走ったとき、ハイウエイパトロールを探しました。ダッシュボードにカメラを用意してハイウエイ・パトロールを探したのです。青春との決別写真ですね。ところがいません、たまたまそのときは出払っていたのかと思いましたけれど、その後何度もハイウエイを走りましたけれどパトカーに一度も会ったことがありません。

 米国でパトカーのお世話になったのはニューオリンズです。ここはカテリーナ台風が来て大変でしたね。ニューオリンズにはコンベンションセンターがあって国際会議が良く開かれます。SIGGRAPHというグラフィックスの会議に出席したときのことです。

 ホリデイイン・フレンチクオーターに宿を取っていました。レンタカーの事務所で地図をもらい、行きかたを教えてもらいます。カナルストリートを行ってここでバーボンストリートに入る、と親切にボールペンで書き込んでくれました。

 首都高走って、都内に下りるようなものです、緊張しながら走ります。カナルストリートに入ってしばらく走ると、まもなくバーボンストリートです。やっと緊張が解けます、左車線へ寄ってそこを左折すればホテルはすぐです。ウインカーを出して、え、え、左折禁止だと、、、横でパトカーが何か言ってます。

 次の交差点で右折し、車を路肩に止め、もらった地図を見直します。確かにここで左折と書いてあります、うそを教えないでください。このあたりは一方通行だらけです、さてどうするかと思っていると、後ろにさっきのパトカーが止まって警官がこちらに歩いてきます。三十歳ぐらいでしょうか、何か言ってます。よく分からないけれど状況を考えると「ボンネットに両手を付いて脚を開いて立て」と言っているのに違いありません。

 貰った地図を持って車の外に出ます。ところが彼はにこにこ笑いながら「日本から来たんだろう」と言っているようです。「アメリカは左折は難しいんだ、日本と違って」知日派です。「で、どこに行くんだ、ん、ホリデイイン・フレンチクオーター?、ここからだとここを曲がって、ここは一方通行だから、ここまで行って、ここで曲がって、、、、、」「、、、、、、」これは私。
 
 「ちょっと難しいかな、わかった、先導するから付いて来なさい」と言うことになりました。わお、有難う、でもちょっとその前に聞きたいことがあるのですけれど。「あなたはハイウエイ・パトロールですか?」「いや」「ダン隊長を知ってますか (Do you know Chief Dan?)」「いや」「握手をしていいか」「勿論」 握手をしてきました。

 サイレンを鳴らしてパトカーが走ります。ホテルのエントランスまで先導し、手を振って別れていきました。しまった、証拠写真を撮るのを忘れた。

 ホテルのベルボーイが眼を丸くしています。荷物を運んでもらってチップを渡すと、大声で「サンキュー、サー」と言われてしまいました。しまった、10ドル札だったかな。いまだにハイウエイ・パトロールを見たことがありません。


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推薦避寒ドライブコース、水仙祭り

 朝8時、車で出発。気温8度、12月にしては温かい、今年は暖冬ですね。海沿いを走る西湘バイパスを一路西に走ります。毎年この頃、南伊豆の下田まで水仙を見に行きます。相模湾に漁船がいっぱい出ています。この時期毎日のように蜃気楼が出ます。でも今日の蜃気楼はちょっと元気がありません、それでも漁船が沢山浮いて見えます。

 9時に熱海を通ります。暖房をめいっぱいかけ、足元を暖め、窓を全開にして走ります。気持ちのいい寒さです。最近熱海はずいぶん変わりました。宴会を当てにしていた旅館やホテルが次々と廃業に追い込まれ、その後にリゾートマンションが建っています。定住している人も増えたようです。新幹線で東京まで45分ですから。

 10時に伊東に着きます。そう「伊東に行くならハトヤ」の伊東です。しっかりとした温泉とおいしい魚が食べられるところです。今日は、駅前の駐車場に車を入れてお買い物です。気温は12度、セーターを羽織って、平田屋さんで金目鯛の干物を買います。この辺の干物屋さんとしてはお勧めの店のひとつです。次にぐり茶の杉山に寄ります。お正月用にぐり茶を買います。

 これで買い物は終わり、駅に戻ります。駅のロータリーでおばあさんがみかんを売っています。今年はみかんが不作らしいですねと言うと、今年は風が吹かんかったから、風が吹かんとカビが生えて腐ってしまう、と笑ってました。

 下田に向かって出発します。途中、桜で有名な河津町くらいから海と空の色が変わります。空は夏の空、遠くに入道雲まで見えます。海は真っ青、時々緑色に見えます。 

 11時に下田に着きます。いし塚でそばのお昼です。ここも気に入っているお蕎麦屋さんのひとつです。鴨そばを大盛りで頼みます。セーターは要りませんね、ここは春の陽気です。おなかがいっぱいになったところで、ちょっと逆戻りして、爪木崎へ向かいます。

 12時に須崎御用邸の横を抜け、すぐ爪木崎の駐車場です。気温は17度を越しています。気分は初夏です。セーターを脱いで、シャツの腕まくりをして、300万本と言われる水仙の群生地を歩いていきます。水仙の香りは強烈です。

 そのままのんびり歩いていくと、爪木崎の灯台があります。すぐそばの石廊崎ほどとんがってなくてどちらかと言うと優しい感じの岬です。下の岩場を見ると釣り人が沢山います。簡単に降りることが出来ますので、降りてみるのも楽しいでしょう。この写真は降りた岩場から見上げるアングルで撮ったものです。

 2時、ちょっと風が出てきました。日陰は少し冷えます、セーターを着込みます。ソフトクリームを食べてから引き上げることにします。

 帰りは伊豆スカイライン経由がお勧めです。この時間、城ケ崎海岸くらいから渋滞が始まり、湯河原のあたりでは全く車が動きません。十国峠を通って箱根ターンパイク経由小田原厚木道路が比較的スムーズに走れるコースです。

 このコースは相模湾が見えたり、駿河湾が見えたり、芦ノ湖越しに富士山が見えたり、眺望には事欠きません。のんびり写真を撮りながら走って5時には小田原に着きます。この写真は箱根ターンパイクに入る2、3百メートル手前でちょうど日没の時撮ったものです。カメラマンが道の端に沢山並んでいますから場所はすぐ分かるでしょう。車に気をつけてくださいね。

 憂鬱な冬の一日、気分転換が必要でしたら南伊豆は本当にお勧めです。ホルモンバランスも回復し、初夏気分を楽しめます。え?それなら何故、四輪駆動にスタッドレスを履いているか?ですか。意味は特にありません、男の美学というか、おたくのこだわりと言うか、、、 この時期伊豆スカイラインは凍結していることがあります、気をつけてお帰りください。


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もう夏への扉は少し開いています

 「夕焼け小焼け」の電子音楽がいくつもエコーしながら聞こえてきました。太陽はちょっと前に沈み、西の空は真っ赤にそまっています。広場で遊んでいる子供たちに家に帰りましょうと呼びかけているのです。ミネルバのフクロウも飛び立つ準備を始めている頃でしょう。

 夕焼け小焼けで 日が暮れて
 山のお寺の鐘がなる
 おててつないでみなかえろう
 烏といっしょにかえりましょう

 今から80年以上の昔、中村雨紅が22歳のとき書いた詩「夕焼け小焼け」に草川 信が曲をつけたものです。どんな使い方をされても手垢がつかない曲、好きな曲です。

 最近の子供たちは公園で遊んだりしているのでしょうか?色々な事件の話を聞くと、本当に今の子供は本当にかわいそうですね。自分の小さい頃は、外で遊んでこいと家から追い出されたりしたものです。それでも近所の大人がいつも見ていてくれたのです。

 でも、ちょっと待ってください、まだ4時半ですよ。夏の盛りには5時に鳴っていたはず。そうです、当地では夏場は5時、冬場は4時半に「夕焼け小焼け」が鳴ります。日没にあわせて時間を変えているのですね。

 ところで、今日は冬至です。一年の中で、夜の時間が一番長くなる日です。ここで、「ご存知虫」がむくむくと頭をもたげます。ご存知ですか?今日の日没が一年で一番早いかというと実は違うのです。横浜で最も早く日没になるのは12月5日くらいで、4時29分です。冬至の今日の日没は4時33分です。もう4分も遅くなっています。

 春に向かって、もうとっくに日の入りの時間は遅くなり始めていたのですね。猫のピートはもう眠ったようです。柚子湯にゆっくりつかって「火星年代記」でも読みましょう。夜は長いのです。勿論原文と言いたいところですけれどルビ訳です、便利な時代です。

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グルメ、お勧めの店シリーズ 慶福楼

 横浜周辺で食事をするとき、なかなか適当な店が無い。中華街まで行けば、おいしいものが安く食べられるので、良い店が育たないのだろうと邪推しています。今日はその中華街の中の、お勧めの店を紹介します。横浜グルメ、お勧めの店シリーズ2弾です。

 山下公園をぶらぶら歩いたり、元町のチャーミングセールがあったとき、それに中華を食べたいなーと思ったとき、横浜中華街の慶福楼に行きます。この店は雑誌等のメディアに取り上げられることも多く、有名店と言ってよいでしょう。それでも混雑するのはメディアに取り上げられてから2週間程度で、その後はまた落ち着いた雰囲気に戻ります。

 慶福楼へはもう十数年、50回以上通ったと思います。実は中華街の中のほかの店は10店位しか知りません。その中で2回以上行ったことがあるのは5店くらい。5回以上行った店はありません。そういうわけで、他の店を知りませんから慶福楼がベストと言うつもりはありません。それでも味、量、値段とも満足度が高く、本当にリラックスして食事が出来ます。店を出て歩き出すとき、きまって「あーおいしかったなー」と言う会話になるのがうれしいのです。

 席に着くとすぐに、チンタオ・ビール二本をお願いします。まずビールで乾杯し、メニューを眺めます。壁にもお勧めがありますので、季節ものはこの中から選んだりします。なお、これから選ぶ料理は二人でシェアして食べることになります。

 慶福楼での注文のコツは、持ってきてもらいたい料理の順に、頼むことです。テーブルの上に、料理を沢山並べたい人も、いるのでしょう。注文したものが、一度にどんと出てくることがあります。我々は温かくいただきたいので、一品ずつ持ってきてもらいます。これが、中国式のマナーにあっているかどうか、分かりませんが。そんなわけで、食べたいものを決め、順番をソートし、それから店員さんに声をかけます。

 最初は「イカの花切りと季節野菜の炒め」か「三種海鮮の炒め」にしましょう。慶福楼の良い点の一つは、一皿の量が二人で分けて食べるのにちょうど良い量だと言うことです。海鮮以外を食べたいときは「鶏肉とカシューナッツの炒め」とか「青椒肉絲(チンジャオロース)」を頼んだりします。

 次の皿は軽めのものにします。「ホタテ貝のねぎしょうがタレかけ」か「カニ爪の揚げもの」がお気に入りです。どちらも二個付いてきますので、二人で分けます。

 次の料理は、冬だと「福建風カキの鉄板焼」をよく頼みます。その他だと「骨付き豚ロースの椒塩かけ」とか「鶏肉の唐揚げ特製ソースかけ」など味のしっかりした料理を頼みます。

 これで3皿が決まりました。おなかも大分いっぱいになってくる頃です。あとはいつも「水餃子」とか「ワンタン」と「かにチャーハン」で締めくくります。

 さあ、料理が決まりました。店員さんを呼びます。「えーと、『イカの花切りと季節野菜の炒め』と『ホタテ貝のねぎしょうがタレかけ』と『福建風カキの鉄板焼』と『ワンタン』と『かにチャーハン』をお願いします。出来たらこの順番でお願いできますか?そうそう『ワンタン』と『かにチャーハン』は一緒におねがいします。」と頼みます。
 
 運がよければ、頼んだ順番で出てきます。サービスについては西洋風のサービスではありません。それに十数年通っても、全く特別扱いしません。と言うことは、初めてでも差別されることはない、と言うことです。これだからマスコミに載っても、スタンスが全くぶれないのでしょう。

 今日もおいしくいただきました。お勘定は大体6000円前後で、今まで7000円を越したことはありません。

 一年位前のことです、フロアにいるお兄さんが、レジで「いつも有難うございます」と言って、にっこり笑いました。うわー、十年通って初めてお愛想を言ってもらったぞ。店を出てから石川町の駅に着くまでこの話題で盛り上がりました。「あれ、笑ってたよな」「笑ってるの初めて見たわ」「長かったなーここまで来るのに」、、、、



ref: 中国料理 慶福楼 神奈川県横浜市中区山下町221 045-681-5256

Photo:http://r.gnavi.co.jp/g513800/img/g513800v.jpg?t=1166547562

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アルフレードとトト

 映画を立って見たことはあるだろうか?昔は当たり前だったが、最近は座席が指定されることもあり、立ち見は少なくなった。最後の立ち見が、日比谷シャンテシネで見た「イル・ポスティーノ」。入場を待って、劇場の外をとぐろを巻いて並んでいるのを見たのも久しぶりで、いったいこの人気は何なんだと思った記憶がある。
 
 立ち見と言っても、日比谷シャンテシネは通路が階段状になっていて、ふかふかの中央通路に腰掛けて見ることになる。これが前に邪魔な頭もないし、なかなか快適だった。

 この10年くらだろうか、シネマコンプレックスが増えてきた。今までの映画館とは異なり、ひとつの建物の中に5スクリーン以上を持ち、外国映画も日本映画もロードショー公開されているほとんどの映画を一ヶ所で見ることができる。通常料金で座席も選べるし、本当に便利になったものだ。

 映画は映画館で見るのが好きだ。上映館を調べて、時間を調べて、チケットを買って、予告編から始まる。テレビのコマーシャルも好きだが、予告編も、こんなものをただで見ていいのだろうかと思ったりする。

 映画館で見られなかった映画にトルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」がある。ハリウッド映画が大好きだったから、イタリア映画ということで敬遠していたのだろう、封切りから10年もたった2000年にDVDで見た。1990年にアカデミー賞外国語映画賞をとっている。

 ローマで成功した映画監督、サルヴァトーレのところに「アルフレードが死んだ」という知らせが届く。30年前、シチリアのパラダイス座で映写技師をしていたアルフレードは、トトと呼ばれていた少年時代のサルヴァトーレにとって、映画だけでなく人生も教えてくれた、年の差を越えた友達だった。

 3時間の大作だが、トトの少年時代、青年時代、そして現在のサルヴァトーレという3本の映画が一本になっていると思えばお買い得。この三本をつなげているのがアルフレードとエンニオ・モリコーネの音楽だ。

 オープニングの風に揺れるレースのカーテン、その向こうに見えるきらきら光っている地中海、エンニオ・モリコーネが流れる。これだけで鳥肌が立つ。もちろんこの映画は映像だけでなく、ストーリーも俳優も音楽も全てがそろった名作だ。

 映画館で見られなかったのは残念だが、DVDのいいところもある。メニューにパラダイス座の上映作品と言うのがあって、クリックするとその映画の説明と、本編のその場面へのジャンプが可能なのだ。「やっぱり駅馬車か」とつぶやいたりする。

 「友達は顔つきで選ぶ、敵は頭の良さで選ぶ。お前は賢すぎる。」アルフレードがトトに言った言葉だ。アルフレードがトトにしたこと、本当にあれでよかったののだろうか。見ていない方は是非ご覧になることをお勧めする。

 アルフレードを演じていたフィリップ・ノワレは2006年11月23日癌のため亡くなった、76歳だった。「イル・ポスティーノ」に詩人として出演していたのも彼だ。

 「ニューシネマパラダイス」を見直した。2回続けて見てしまったので、6時間、何も手つかずになってしまった。


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クリスマス・プレゼント・コンサルタント

 クリスマスプレゼントはもう買いましたか?何が欲しいのかを聞いても、一向にはっきりしないのですよね、男は。優柔不断な奴と、いらいらしてはいけません。可哀想に、クリスマスなんか無くなってしまえ、ケッ、て時間が長かっただけかもしれません。そんな貴女に、クリスマス・プレゼント・コンサルタントがお送りする、お勧めの品々です。

 基本はきらきら光るものです。女性でもスパンコールやビーズの付いた洋服、大好きですよね。えっ、ダイヤモンドも好きですか?それは場違いなコメントです、誰か別の人に相談してください。男も実はきらきら光るものが好きなのです。

 


 まず上の写真をご覧ください。これは、ライヨールのペーパーナイフです。フランス南部のライヨール村で生まれたライヨールナイフはソムリエナイフが有名です。キーワードはフランス、有名、文具小物、きらきら光る、男が喜ぶ要素を完璧にそろえています。

 ロゴにはLAGUIOLEの文字と、半開きになったフォールディングナイフのシルエットがあしらわれています。ケースは無垢の木をくりぬき、そこにペーパーナイフが収められています。それだけでも感動ものです。そして柄の先には蜂の飾りが付いています。

 金属部分、一寸手入れをしないと曇ってきます。毎日柔らかい布で拭いてやる。そして時々歯磨き粉をつけて磨いてやります。手をかけるとぴかぴかになるものを男は大好きなのです。



 次はこれ。カランダッシュのボールペンです。スイスの精密機械工業の伝統を受け継いだ筆記具メーカです。アルファベット表記ではCARAN d'ACHEとなります。

 銀座の伊東屋でボールペンを探しているとき、筆記具売り場の陽気な店員さんが対応してくれました。伊東屋の社員が多く使っているのが、このカランダッシュのボールペンだというのです。インクのカスが出ないのがとてもいいのだそうです。

 ためし書きできるペンありますか、と聞いたら、胸ポケットからさっと抜いて渡してくれました。見るとあと二本カランダッシュの筆記具が胸ポケットに刺さってます。万年筆とペンシルでしょうか。

 書きごこちは良し。三菱のSK-8ボールペンインクと同じくらい良い。これは誉め言葉です。我が家のクロスボールペンは全部インクをSK-8に装換されていますから。なお、カランダッシュのインクは太さによって3種類の中から選べます。これも良い点です。

 やはりぴかぴかに光っているし、表面に細かい模様が刻まれています。ノック式ですが、その機構が非常にスムーズ、メカがもうたまりません。


 もう少し予算が許す場合はこれもお勧めです、フェラーリ599。とっても喜ぶと思います。イタリア製ですけれど最近はあまり壊れないらしいから大丈夫です。お持たせでクリスマスの夜、ドライブに連れて行ってもらうのもいいじゃないですか。

Photo: http://www.eurocarblog.com/uploads/ferrari_599_gtb_uff_03.jpg

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スカートとスキーの丈

 「女性が色々な服を持っている必要は無い。黒のドレスと、そばにいい男がいればそれだけで十分」と有名な服飾デザイナーが言ったらしい。

 残念ながら、この地では男性の進化が遅れていて、十分にいい男の供給が出来ていない。そこの黒ずくめのお嬢さん、今しばらくお待ちください、責任持っていい男を捜します。でもそれまでは、もう一寸カラフルな格好をしてもらえませんか?周りが明るくなりますし。

 一昔前、男性のスーツ姿を見てどぶねずみ色などと、からかわれました。今、女性の服装を見ると黒とベージュのオンパレード。勿論、それにいい男がいれば問題なしですけれど、そりゃ無いものねだりってものでしょう。すいません、開き直っている訳じゃないですけど、、、

 黒とベージュを中心に買っておくと、組み合わせも自由になるし、バリエーションに幅が出る、ですか。いけません、それでは安易すぎます。このブラウスにはこのスカートしか合わない、と言う究極の組み合わせファッションを見せて欲しいのです。色々買って、色々試して、センスを磨き上げ、同時に日本経済の底上げに貢献していただけると非常にありがたいのです。

 オンワードのバーゲンに行ってきました。衣服はずっと、年に二回あるこのバーゲンで仕入れていました。昔は田町の自社ビルでやっていたのですけれど、今はビックサイトの国際展示場でやっています。

 いつも開場前にずいぶん並ぶので早めに出かけたのですけれど、拍子抜けするほどの人数しか並んでいません。中に入っても、すいすい歩けます。昔は歩くのも大変なくらい混雑していたのです。試着室も殆ど並んでません。レジもがらがら、昔はレジだけで一時間以上かかったものです。

 何が起こったのでしょう。景気が良くなって、もうバーゲンには行きません、デパートで沢山買っています、ならいいのです。

 流行に踊らされるのでなく自分自身のスタイルを持ち、厳選されたワードローブで、どんな場面でも賢く乗り切るコーディネート、と言うのは何度も言うようですけれど、いけません。流行に乗り、流されて欲しいのです、日本経済の為にも。

 昔、スカートの長さの流行が毎年変わりました。去年はやった丈のスカートなど冗談じゃない、今年ははけないわ、という気風のいいお嬢さんは、いったいどこへ行ってしまったのでしょう。

 女性だけそんなことを言われる筋合いは無い、と憤慨しているあなた、男性だって流行を追って、日本経済に貢献しています。

 写真をご覧ください。ここ数年で購入したスキーを左から古い順においてあります。微妙に長さが違うでしょう。そう、毎年流行の長さが変わるのです。スキー店の店員の話は毎年同じです。「ワールドカップを見ても分かると思うんですけれどー、用具が改良されてー、平均5センチぐらいー、長さが長くなってますー」あるいは「ワールドカップを見ても分かると思うんですけれどー、用具が改良されてー、平均5センチぐらいー、長さが短くなってますー」

 スキーなんて技術9、用具1だ、と思うのだけれど、最新のスキー板ですと言われれば、どうしても欲しくなる。一日も早く、流行に踊らされるのでなく、自分自身のスタイルを持つようになりたいと思っています。先は短いぞ、と言うのは大きなお世話です。
 

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スパゲッティ・ミートソース教

 また、どこかから私を呼ぶ声がします。「お願いよ、私を好きに連れてって下さらないかしら?」見ると、そこにいたのは、三一書房から1959年に出版された「初版『種の起源』」、ダーウインが書いた進化論の本です。

 神田の古書店街に、明倫館書店と言う自然科学系学術古書専門店があります。一階は科学一般で、地下が工学系と分かれています。ここに来るといつも地下に直行です、お目当ては真空管関係の書籍。その日はたまたま収穫ゼロでした。それで、ちょっと一階をぶらついてた時のことです。

?Es esto un libro? - Si, eso es un libro.

 世界基準で、「本」は男性名詞と決まっているのです。その、なまめかしい声で、潜在意識の中に、土足で踏み込んでくるのは止めてください。それに「、、、下さらないかしら?」って、おばさんみたいな、ものの言いようも変です。「私をナンチャラに連れてって」も時代錯誤的ギャグでしょう。はあ?ターゲットに合わせってるって?失礼でしょう、失礼な奴だ。でも、まあ、買って上げましょう。

 「種の起源」は1859年に英国のチャールズ・ダーウインが出版した、進化論に関する本です。彼は博物学者としてビーグル号に乗船し、世界一周の航海に参加し、観察の結果、種が独立に作られたもののではなく、自然淘汰の結果であると結論付けたのです。

 これは、ミジンコのようなものが進化により、時間をかけてカブトガニのようなものになり、これがまた時間をかけてワニのようなものになり、さらにネズミのようなものになり、サルのようなものになり、そして人間になったと言う説です。学校で必ず習ったと思います。

 この進化論は、神による創造説を採る宗教にとっては受け入れがたいものでした。たとえばキリスト教によれば、この世は動植物も含め全て、神によって7日間で作られたことになっています。「種の起源」が出版され、教会との間で激しい論争が始まりました。

 「種の起源」は6版が最終版になっています。この論争による影響に興味があったので、初版を読んでみたかったのです。それまで読んでいたのは岩波文庫の八杉龍一訳の上下2巻本で800ページくらいの本です。この「初版『種の起源』」は200ページ位の薄い本です。初版の香りがします。

 読み始めると、訳文、つまり日本語表現が違うので、オリジナルがどう違っているのかよく分かりません。それにしても殆ど変わっていない。

 よくよく調べて分かったことが、それまで読んでいた岩波文庫版も第一版をテキストとしていることでした。そこに6版までの改変部分を、注釈や付録で説明しているから厚かったのですね。飛ばし読みをしているから、全体像を把握していないと言う、とほほな結果になりました。無駄な買い物でした。

 この進化論の教育が米国では問題になっています。自然淘汰による進化論など仮説に過ぎない。公立学校で進化論を教えるのなら、インテリジェント・デザイン説も同時に教えるべきだとアメリカ・カンザス州で議論になっています。

 ジョージ・ブッシュ大統領も支持している、インテリジェント・デザイン説について聞いたことがありますか?簡単に言うと、知性有る設計者が生物を創造したというものです。神と言う言葉を避け、科学的な装いをしています。

 さすがに、米国の科学者はこれに反対しています。その中でもユニークな運動が「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教団」です。インテリジェント・デザイン説が正しいと証明できるなら、スパゲッティ・モンスターが人類を創造した事実も証明できる。進化論とインテリジェント・デザイン説と同時にスパゲッティ・モンスター説も学校で教えるべきであるとの裁判を起こしました。

 すぐそばから退屈そうな声が聞こえます。「私、体育会系だから、進化論とか言われてもよく分からないけど、150年前の本の1版と6版の違いを調べるより、この150年間で進化論がどう変わったかを調べたほうが面白いんじゃないの?」時々、本質を突いた発言をしますねえ、それはそのとおりです。でも、今はダーウインと教会の関係について、、えっ、時間の無駄だって?、、、他に楽しいことが無いのか、といわれてもねえ、、、、お昼はスパゲッティ・ミートソースにしましょ。


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グルメ、お勧めの店シリーズ ヴィア・パルテノペ 横浜店

 横浜周辺で食事をするとき、なかなか適当な店が無い。中華街まで行けば、おいしいものが安く食べられるので、良い店が育たないのだろうと邪推しています。今日は横浜駅周辺での、お勧めの店を紹介します。グルメシリーズ第1弾です。

 パルテノペは、日清製粉の系列の、イタリアン・レストランです。業態として、ピザ用に薪窯を使うパルテノペ広尾店、パルテノペ恵比寿店と、ガス窯を使うヴィア・パルテノペ 横浜店、ヴィア・パルテノペ 品川店の2種類があるようです。

 ヴィア・パルテノペ 横浜店は、横浜駅東口地下街ポルタの、リトルイタリー内にあります。ここには大体月に一回程度お邪魔しています。通い始めて3回くらいで顔を覚えてもらい、こちらがどういう頼み方をするかも覚えていただいたようです。ソムリエの資格を持つ久保田店長以下若い人たちの接客態度がすばらしい。客の顔をほんとに良く覚えているのです。

 店に着くとたいてい、まず、グラス・スプマンテを頼みます。イタリアのシャンペンです。ただ、夏の暑い盛りには、店長が「今日はビールではじめましょうか」なんて言ってくれたりすることもあります。アルコールで喉を潤しながら、じっくりとメニューを眺めはじめます。ああそうだ、これからお話しする料理の量は二人分です。

 メニューは昔からあまり変わってないので、だいたい食べたことがあります。違ったものを食べられるように、メニュー以外の今日のお勧めから、店長がメイン料理を決めてくれることが多くなって来ました。内臓系以外は、お勧めの通りにします。そして、メインにあわせてワインを決めてもらいます。

 本当はアルコールに弱いので、ボトルを開けるとなかなか飲みきれないのですが、大体頼むことにしています。一度、店長が休みの日に当たり、鬼の居ぬ間にと、「今日はグラスワイン」と頼んだら、食事に合わないとえらく不評でした。さすがソムリエ店長と、再認識させられた日でした。

 ワインを頼むとき、気になるのが値段。通い始めの頃、何本か持ってきてそれぞれのワインの特徴を説明し、値段も教えてくれる。これを3回くらい繰り返したら、こちらの許容範囲が分かったらしく、値段を教えてくれなくなりました。メインがこれですから、このワインにしましょう、で終わりである。こちらも、ちょっとどきどきしながら、それをお願いします、だけ。後で見てみるとだいたい5000円から8500円くらいまでが多いようです。

 メインが決まれば、次に前菜から決めていきます。この店は、料理を分け合って食べる、シェアに寛大です。小食になってきた私には、一皿を他人とシェアできるのは、助かります。まず、気に入っているトマトとモッツァレラ・チーズのカプリ風サラダ、カプレーゼ。トマトのおいしい夏場は特にお勧めです。

 もう一品、ムール貝の有るときはこれの黒胡椒蒸し、ぷりぷりした食感が好きなのです。フォカッチャって言うのでしょうか、パンを必ずオーダーし、ムール貝と一緒に持ってきてもらいます。ムール貝から出たスープにパンを浸し、きれいさっぱり平らげます。

 ムール貝の無いときは、野菜の炭火焼もおいしいし、魚介類のミックスフライ、フリット ミストも良い。今年は生のポルチーニ茸を炭火焼でいただいたこともありました。

 さて次は、お待ちかねのピザです。大体マルガリータを頼みますけど、チーズ好きなので、4種類のチーズが乗っているクアトロ・フォルマッジも時々頼みます。今日はシラスが入ったからと、シラスのピザを作ってくれたこともありました。

 この横浜店は地下街に立地しているからか、ガス窯を使っていて、ピザに薪の香りが付いていないのですが、それにこだわらなければモチモチ感は申し分なく、訪れると、一度を除いて必ずピザをいただいてます。

 そのただ一度の例外が、「今日も生のポルチーニ茸がありますからリゾットにしましょう」と言われたときです。生のポルチーニ茸には独特の香りがあり、歯切れのよい食感が楽しめます。この店でリゾットを食べるのは初めてでしたが、最高の出来でした。これなら何時かイカ墨のリゾットを頼んでみたいと思ったくらいです。

 いよいよメインが出てきます。今年の大ヒットはウサギ焼きでした。肉がねっとりした感じだけれど、全く脂っこくない。材料がなかなか手に入らないんですよとのことでした。

 食事を始めてもう2時間にもなります。デザートを食べてお開きにしましょう。私はコーヒーだけにしておきます。カロリー制限中なのです。お勘定はグラスワインの場合、二人で8000円ぐらい、ボトルでワインを頼むと二人で12000円から15000円です。


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写真:http://www.partenope.jp/shop/img/yokohama/y_bar.jpg

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漫画、それは日本の誇り

 この10月の末、神田の古本祭りへ行ってきました。靖国通りに面した歩道いっぱいにワゴンが出て、100万冊の大バーゲンです。

 本というのは衝動買いするのに最もふさわしくないものだと思うのです。しかし、気が付くと両手にいっぱいビニール袋を抱えていました。手のひらが真っ赤、みみず腫れのようになっています。宅急便屋さんも何軒か屋台を構えていましたけれど、せっかく安く買ったのに送料かけたらもったいない、とばかり気張って持って帰りました。まったく、貧乏性なのです。

 神田のあたりの古書店の特徴は専門化していることです。洋書だと北沢書店だとか、SFマガジンのバックナンバーは英山堂書店だったかなー。お気に入りのひとつが明倫館です、自然科学系の学術書を専門に扱っています。

 真空管が半導体に取って代わられる現場を目撃していた私は、よし、今のうちに真空管関係の書籍を集めておこう、と考えたのです。これが明倫館に通い始めた理由です。1980年代、戦前の真空管関係の本が二束三文で売られていました。

 そこでどさっと買っておけばよかったのですが、時間をかけてじっくり集めよう、どうせどんどん安くなるさ、と思ったのが間違いの元。まもなくバブル時代に突入、あっという間に価格は10倍に跳ね上がりました。それでも買いましたよ、もっともっと上がるぜ、とみんなが思ってた時代ですから。結果はご推察の通り、あぁあ、、、、

 米国のベンチャー企業で図書室を廃止したところがあるそうです。技術は毎日新しくなっていきます。去年の理論など、一年たつと正反対のことが言われていることがよくあり、書籍になった情報など古くて使い物にならないと言うことでしよう。図書室にあった本をキャンティーンに並べ、社員に自由に持っていってもらおうとしたが、誰も持っていかなかったという笑い話もあります。

 こんな時代に科学技術本を収集しようと考えるたのがそもそも間違いだったのですね。藤子不二雄のお化けのQ太郎でも集めていれば、今ごろは左うちわだったなー。

 両手に山のような本を抱えて、神保町の裏通りにある小料理屋「やまじょう」へ。戦利品とビールとおいしい料理で、思考放棄、幸せな気分になりました。

 
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私的生産の技術

 最近本当に物忘れが激しくなった。昔から「その話、去年聞いた」なんてことはよく言われたけれど、ちょっと前には「その話、先月も聞いた」になった。最近は「この話、昨日も聞かされた」になり、とうとう「えっ、それ、さっきも聞いたよ」になってしまった。

 何回も聞かされる相手はたまらないが、まあ、これはこれで仕方が無いかと思っている。自分には何の不都合も無い、たまらないのは相手だけだ。

 将棋で三手の読みと言うのがある。こちらがこう指すと、相手はこう来るから、そしたらこう指してやろうというものだ。会話にも三手の読みは必要である。こう言うと、ああ言うだろうから、こう言ってやろう、と常に準備していた。

 ところが最近、問題発生。相手がああ言うのを聞いていると、こう言ってやろうと思ってたのを忘れてしまう。ああ、ややこしいから合いの手入れるのやめてくれ。ああ言ったのは、こう言ったからで、、、こう言ったって、なに言ったんだっけ、ああ、、うう、、となってしまう。はたで聞いているとシュールで不条理な世界が出現しているのだと思う。

 会話だけなら特に重要な問題にはならない、たいした話はしてないから。それに「ねえ、ちゃんと聞いてるの」に対する完璧な回答を用意することができる。「勿論聞いてるよ。でもね、最近すぐ忘れちゃうんだ」と肩を落とせば、通常それ以上に追求は無い、通常は。

 しかし、ちょっとした思い付きをすぐ忘れてしまうのには非常に困る。おっ、これはブログに使えるぜと、にやっと笑った瞬間、きれいさっぱり忘れてしまう。三歩も歩いていないのに。そこで本日のテーマ、私的生産の技術の登場だ。

 写真を見ていただこう。昔、猫も尺取虫も持っていた情報カードである。カードさえ持てば知的生活がおくれると勘違いした私も当然持っていた。他の人はすぐやめましたね、梅棹先生の言うほど役には立たないのが分かったからかな。しかし、私は強情にも今もカードを使っている。

 カードはコレクトのC-211で、ちょうど名刺サイズである。カードを挟んだまま書き込みの出来る手帳型のカードフォルダを、車屋そば工房に特別注文し、便利に使っている。写真がフォルダを開いたところ。左で書いて、書き終わると右に移す。ボールペンはゼブラのTU-602。

 必ず日付を書いて、本から書き写すときは必ず出典を書いておく。これをしないとあとで危なくて使えなくなってしまう。それと必ずカードの片面だけ使うこと。1トピックに1枚カードを使うこと。このふたつは後で整理するとき非常に重要である。整理は名刺ケースにちょうど入るし、ソートもしやすい。

 今、これら20年分のカードが山のようにたまっている。でも実際には、昔書いたカードは全く役に立たない。見るのもいやなのである、寒気がして鳥肌が立つ。
「意地をはるより、EASYにいこう」
「知的に生きるとは何かを成し遂げることではなく、ある種の精神状態である」(ハマトン)
なんてカード、若気の至り、恥ずかしいので全部焼却処分とする。


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