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役立たずの古いカーナビ・データ

 道路に設置されている自動速度取り締まり装置をオービスと呼んでいる。一般道路で30km/h以上の、高速道路では40km/h以上の速度超過で作動すると言われている。また、渋滞や雨天などの速度規制があってもオービスが作動する速度は連動していない。

 従って高速道路では時速140km以上で走らないとオービスで捕まることはない。10万キロ走ったエスカル号は追い風下り坂でアクセル踏みっぱなしでも140kmは絶対に出ないのでオービスのお世話になることはない。もちろんガソリンがもったいないので時速100km以上で走ることはないのだが。

 エスカル号に積んでいるS0NYのカーナビのリモコンが壊れた。電池漏れだからこちらの責任だが、リモコンの右の列のボタンが全く効かなくなってしまった。リモコンを分解してみると回路基板のスルーホールが真っ青にさびている。緑青ってやつだ。クレンザーをつけてごしごし洗い完全に乾燥してから組み直したら幸いなことに復旧したようだ。

 修理の終わったリモコンのボタンをあれこれ押して試験をしていたらカーナビに見たことのないメニューが出てきた。なんだ??偶然裏コマンドを見つけてしまったのか???何をどう押したのか覚えていないので再現できない。しかし裏コマンドがありそうと分かればあとはインターネットで検索するだけだ。

 そして分かったのが販売店用のメニューが出てくる裏コマンド、サービス用メニューの裏コマンド、開発者用メニューを表示する裏コマンドがあることだ。たとえば販売店用のメニューだと都内を車が走っているデモ画面などを表示できる。開発者用メニューではメモリダンプなど開発用のツールが使えるようになるのだが、オービスの警告表示をONにするスイッチもついている。

 オービスの設置路線では肖像権の問題で、必ず事前に告知することになっている。「自動速度取締機設置路線」という看板がでているのですぐわかる。つまりオービスの位置は公開されているわけだからカーナビ画面に出てきても公序良俗に反するわけでもない。それなら標準で出せばよいと思うのだが、そうはなっていない。

 オービスのお世話になることは絶対にないのだが、カーナビのオービス警告は出すように設定してある。実際中央高速道下り、笹子トンネルの次の短いトンネルの先で「オービスがあります、オービスがあります、オービスがあります、、、」と心配そうな音声が流れてくる。おいおい、ここのオービスはとっくに撤去されているぞ。せっかく裏コマンドを見つけたのにデータが古いので役に立ちそうにない。好事魔多しというわけだ、、、、、、意味違うって???


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サンセット・パーク

 日中はラジオを流しっぱなしにしている。土曜日の午前中はニッポン放送だったが小林克也が出なくなってからはJ-Waveが多い。平日の夕方はJ-WAVEの人気番組ピストン西沢と秀島史香の掛け合い漫才が流れていることも多いのだが、NHK-FMのサンセット・パークを聞くこともある。

 サンセット・パークは平日の夕方6時から6時50分まで音楽リクエスト番組を放送している。月曜日と木曜日のパーソナリティはNHKのアナウンサー松岡浩昌。火曜日は東涼子などと日替わりでかわる。

 月曜日にはアルファベット・リクエストがあって、その月に指定されたアルファベットの頭文字で始まるアーティストをリクエストすることになる。たとえば5月はPであったからペットショップボーイズのゴーウエストなどがかかっていた。

 ところが昨日5月28日、月曜日のパーソナリティは松岡ではなく本来火曜日担当の東涼子だった。分からないでもないが何の説明もない。来週には元気にサンセット・パークへ戻ってくるといいのだが、、、、、

6月2日追記
5月31日の木曜日は本来金曜日担当の三須亜希子だった。松岡さん、帰ってきてね。


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八ヶ岳の黄砂

 金曜日に大雨が降った。翌日の土曜日は快晴だというので朝からさっそく出かけた。雨の翌日は空気が澄んでいてきれいな写真が撮れることが多いから。

 昼前に山梨県の西の端、小淵沢に着く。インターチェンジを出て八ヶ岳公園道路へ向かう途中にある蕎麦屋さん、藤亭で昼食。ここは便利な場所にあるので時々寄っている。

山菜おろし蕎麦 この時期、気持ちがいいのでベランダで食べるのだが、この土曜日はなにかほこりっぽい。テーブルをおしぼりで拭いたら黄色くなる。あわてて屋内に移動したら、店の人が黄砂なんですよという。これが噂に聞く黄砂か。舞茸の天ぷらと鴨そばを食べてから美し森山へ。


大ヤマツツジ 実はツツジが咲いていればいいなとも思っていたのだが、さすがにまだ早かったようだ。日当たりの良いところにあるツツジは咲き始めていたけれども。それに国の天然記念物、大ヤマツツジもまだつぼみだった、期待はしていなかったがそれでも少し残念。


黄砂の八ヶ岳 さて、今日の目的の残雪の八ヶ岳だが、もやが出ているようでなにか白っぽい。高価そうな一眼レフカメラを持った年配の男性が「これじゃゴビ砂漠だ」と言っている。するともやっているのは黄砂か?


美し森山からの眺め 美し森山の頂上に売店があってソフトクリームを売っている。だいぶ歩いた後なのでおいしい。売店のおばさんが、外で食べると砂でじゃりじゃりするから、二階で食べていいですよと言う。ここでも黄砂だと言われた。


 黄砂に遭遇するのは初めてである。外でソフトクリームを食べると本当にじゃりじゃりする。黄砂を実感したのだが化学物質も含まれていると言うからあまり気持ちのいいものではない。空も青くないから思ったような写真が撮れないし早々に下山することにした。

 大雨の翌日が晴れというチャンスに飛び出してきたわけだが、まともな写真は少ない。黄砂情報は前日からテレビで流されていたらしい。黄砂をちょっとなめていた、反省、、、、、、


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それでも地球は動いている

 レオナルド・ダ・ビンチから約百年後に生まれたガリレオ・ガリレイは天文学の父と言われている。イタリアの大学で数学や天文学を教えていたが最も大きい功績は実験結果を数学的に解析するという手法を確立したことにある。

 彼は手製の望遠鏡で惑星を観測した結果、地動説を唱えた。その後異端審問で地動説を捨てることを誓わされたガリレオが「それでも地球は動いている」と言ったというのは有名な話である。

 ガリレオは地動説の根拠として潮の満ち干をあげたが、彼の説明だと一日に2回満ち潮がくることを説明できない。

 ちょっと前、ヨットマンの川神さん、工学部を出たドクターである、にも「どうして満ち潮が一日に2回あるのか分からないのですよ」と聞かれたことがある。

 これはなかなかおもしろい問題であって、前に紹介した朝永振一郎の物理学読本にも、ファインマン物理学の力学にもわざわざ説明してある。

 ガリレオにも分からなかった、そして大学レベルの物理と思われる一日2回の潮の満ち干の説明をしてみようと思う。

 まず潮の満ち干は地球と月の関係で起こるということは事実としよう。太陽は関係ないと言うこと。

 そうすると月の引力が引っ張るから液体の水がたくさん引っ張られて満ち潮になる。これは感覚的によく分かりそう。月に面している海面が盛り上がる訳だから、地球の自転に伴って一日に一回満ち潮が起こるのならよく分かる。

 ところが満ち潮は一日に2回起こる。月に面しているのとちょうど反対の海面も盛り上がってしまうのだ。なぜか。

 実は月が地球の周りを回っているのではないと言うこと。月も地球も、月と地球の重心を中心に回っていることさえ分かれば簡単である。月に面しているのとちょうど反対の海面は遠心力によって盛り上がるというわけ。

 月がどっしりと動かない地球の周りを回っているのではなく、ほんのわずかであるが「それでも地球は動いている」のである。

 イタリアのフィレンツェへ行ったときウフィッツ美術館へ行かず、サンタ・クローチェ教会の中にあるガリレオの墓を見に行き記念写真を撮ってきた。同行者からは今でも非難されている、もう10年も前の話なのに、、、、、


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ゴキブリの科学

 ゴキブリの季節である。ゴキブリが出ると昔は大騒ぎして新聞紙でひっぱたいたりしたが、最近では台所用の液体洗剤をかけることが多い。さすがに3億年も生き続けてきたあの生命力の強いゴキブリも1分くらいで動かなくなる。これをもって台所用の液体洗剤がいかに毒性が強いかと思うかもしれないがそれは違う。

 ゴキブリのような昆虫類は肺ではなく腹にある気門で呼吸している。そして昆虫の外殻は水をはじくように油になじみやすい物質でできている。これを親油性があるという。一方洗剤はといえば油を落とすのが目的だからこれも油になじみやすい性質を持っている。

 親油性のある体に親油性のある洗剤をかけるわけだから体にべっとりとついてしまい気門をふさいでしまう。だからゴキブリが死ぬのであって洗剤の毒性のためではない。嘘だと思ったらサラダオイルで試してみたらよいだろう。親油性というより油そのものだから洗剤よりも効果があるはずだ。

 でもまてよ、親油性があれば良いのだからあれも使えるのではないか。スプレーオイル。そうKUREのCRC5-56とかエステー化学のWD-40。人間やはり応用力ですよ応用力。

 すぐさま実験に取りかかったのは言うまでもない。そして結果もいつもの通り、まったく予想に反するものであった。CRC5-56を体中に浴びたゴキブリは鼻歌まじりにシンクの裏に逃げていったのだ。科学者としての推測は、このゴキブリ、一分後にシンクの裏で絶命しているというものだが、はて、、、、、



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仮名と実名

 インターネットでは皆、個人情報を開示しないように心がけているようだ。私もブログでは佐久間と名乗っているが当然仮名である。それでも身の回りの出来事を記事にしているから検索エンジンがもう少し進化したら個人を特定することができるようになるのだろうと思っている。インターネットで匿名性を長期にわたって維持するのは困難になっていくかもしれない。

 インターネットのもう一つの特徴は、忘れてくれないということだろう。一度発信すると必ずどこかにアーカイブされ、取り消すことが難しい。発信した情報が次々と集積されてゆき、近い将来書き手を特定することができるとなると、ブログも心して書かなければならない。検索エンジンがインターネット社会を変えていくというのはその通りだと思う。

 米国では検索エンジンが就職活動を変えたらしい。シリコンバレーで技術系の人材を雇用する場合、従来は履歴書が重要な役割を果たしていた。そのため履歴書の書き方のコンサルタントが繁盛していたのだが最近では人事担当者は履歴書を重視しないらしい。そのかわりにgoogleで検索すると言う。発表論文や投稿記事を読んだ方がその人についてよりよくわかるというわけだ。

 当然この場合は実名の論文である。しかし論文の評価として検索エンジンの評価が使われているのだがこれは問題ではないかと思う。検索エンジンのページランクが低いと論文は価値が低いと見なされてしまう。googleランクを上げる論文の書き方コンサルタントにでも転身しようかと思っているのだが、、、、


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久保田一竹美術館

 富士五湖の一つ、河口湖の北岸に近いところに久保田一竹美術館がある。江戸時代初期にこつ然とその技術が失われてしまった「辻が花染め」を現代に復活させた久保田一竹の作品が展示してある。
 美術館は樹齢1000年といわれる太い檜材を16本使ったやぐら構造をしている。その美術館の壁一面にかけられた一竹辻が花は色の変化の具合、テクスチャー感がすばらしい。

 友禅だとたしかにきれいだが完全にコントロールされた美しさである。ところが「辻が花染め」は糸をほどいてみるまで色の変化、しわの具合など仕上がり具合がわからない。窯から出すまで仕上がりのわからない陶芸にも通じるところがあるのではないか。「辻が花染め」は正確にコントロールされた中のランダムさに美しさを感じるのだろう。

 それに、表現力の豊かさもさることながら、気の遠くなるような絞りの作業に圧倒される。「辻が花染め」の作業工程をビデオで流しているので是非ごらんになるといい。すさまじいとしか言いようのない作業だ。

 久保田一竹は40歳の時にこの「辻が花染め」の復元に取り組み、赤貧の中60歳の時やっと満足できる作品ができたという。60歳から精力的に作品を作り始めた久保田一竹は70歳を前にしてパリ、ニューヨーク、ダラスで「一竹辻が花展」を開いている。

 60歳で定年だなんて、まだまだこれからだと自分に鞭を入れた一日だった。


脚注:まだまだ60歳までだいぶあります。



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レオナルド・ダ・ビンチ、天才の実像 展

受胎告知

 東京国立博物館で3月20日から6月17日まで「天才の実像」としてレオナルド・ダ・ビンチの特別展が開催されている。今回の目玉は日本で初めて展示される「受胎告知」

 モナリザ以来の混雑になろうというので、この土曜日の朝早く、のつもりであったが十時半に上野の国立博物館に着いた。入場券を買う窓口が混むのでいつもの通り上野駅の構内で入場券を購入したのは言うまでもない。

 国立博物館での美術展は奥にある平成館で開催されることが多いが、今回は本館に「受胎告知」の絵を一枚だけ展示、その他を平成館で展示しているとのこと。ますます期待が高まるし、いったい何時間待ちだろうと心配にもなる。

 上野公園を小走りに抜けて国立博物館に到着したが、チケット売り場に列がない。上野駅のチケット売り場の方が混んでいたくらいだ。そして本館入り口にはたしかに列があったが20分待ちだと告げられる。たった20分か。早く来たかいがあったというものだ。

 入り口で手荷物検査をされて中にはいるとやはり混雑しているが、横浜美術館での「白貂を抱く貴婦人」よりもじっくり見ることができた。やはり宗教的モチーフの「受胎告知」は日本人にとってそれほどインパクトがないのかもしれない。

 じっくり見るには少し手前の手すりにしがみついて見るのがよさそう。最前列を通る列に並んでしまうとトコロテンのごとく押し出されてしまうのでご注意を。

楕円コンパス 平成館に展示されていたのは天才としてのレオナルド・ダ・ビンチの足跡。500年前にこのような人間がいたのかと驚くばかりである。たとえば楕円を書くためのコンパスが展示してあり、説明が大画面の液晶テレビに映っているが、どうして楕円がかけるのかよくわからない。じっくり考えてみることにする。

 売店で分厚いカタログを買ったのは当然だが、「ダ・ビンチ7つの法則」という文庫本も買ってしまった。「本書は、全能の天才レオナルド・ダ・ビンチの学習方法と知性の開発方法の原理を抽出し、それを私たちの潜在能力を引き出すための刺激や指針として、、、、、、」という宣伝文句につられたわけである。ハウツーものに弱いというか、アルジャーノン症候群というべきか。

 朝早く国立博物館に着いたので比較的ゆっくりと見ることができた。早起きは三文の得と口笛を吹きながら平成館を後にしたのだが、ひょいと本館の入り口を見ると列がない、十人くらい入り口にたむろしているだけ。どうも一番混んでいるときに入館したらしい、まあ活気があってよかったということにしておく。


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二礼二拍手一礼

 カーナビの話を書いたら「よほど書くことがなくって困ってるのね」と言われた。本人は毛頭そんなつもりは無く、「S0NYカーナビの裏コマンド、オービス表示」とかこれからも色々書こうと思っていた。

 「ミステリーの読者って8割がたが女性よ」
 「ふーん、それで?」これは私。
 「きっとblogの読者も7、8割がたは女性じゃないかと思うの」
 「うーん、、、そりゃあ論理の飛躍ってものだ、、、、」
 「カーナビのことなんか書いても誰も読まないってこと」
 「、、、非論理的なのに真実をついてくるんだよなあ、、、、、」

 しかし逆らうようで申し訳ないが、女性がカーナビにいかに世話になっているかについての認識が不足だとおもう。

 はじめての道を走るときに地図を渡されガイドしろといわれたことがあるだろう。この時点でその日の楽しいドライブはあきらめる必要がある。

 正しくガイドして当たり前。それも、「あと二百メートルで左折、、、あの横断歩道の先、、、今白い車が曲がったところで左折」という言い方をしないとドライバーの機嫌が悪くなる。

 「あっ、、今の交差点、、右折だったかもしれない」などと言おうものなら「ちっ、、」などと舌打ちされたりする。最初のうちは申し訳ないという気持ちもあるだろうが、あまりにも度重なるとガイドする方も切れてしまう。

 急にしっかりした口調になって「次の信号右」、、、、「次の信号左」、、、、やればできるじゃないか、、、、「次の信号を左折したら駅前のロータリーにつけて止めてちょうだい、私は電車に乗って帰るから」

 カーナビがあるからこのような悲劇にあわないで済んでいるのだ。車に乗ったらまずカーナビに二礼二拍手で感謝を表しても罰は当たらない。



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日本語プロセッサーATOKの試用

 キーボードに向かいローマ字やひらがなで入力してスペースバーを押すと漢字に変換してくれる。これをやってくれるのが日本語プロセッサーとかフロント・エンド・プロセッサー、略してFEPなどと呼ばれているソフトだ。マイクロソフトのウインドウズの中にはもともとMicrosoft IMEというものが入っていてローマ字かな変換や仮名漢字変換をしてくれる。

 NECの98シリーズのPCを使っていた20年ほど前、ワープロは一太郎だったし仮名漢字変換をしてくれる日本語プロセッサーはATOKであった。その後一時MACへ行ったのでEG Bridgeを使うことになったのだが、その後はほとんどマイクロソフトの日本語プロセッサーを使っている。

 しかし最近日本語の入力が増えてきて感じるのだがどうもこのMicrosoft IME、正しい漢字に変換してくれないことが多い。時々イライラすることがある。ATOKに替えてみるか。

 開発元のジャストシステムのホームページへ行くと体験版がダウンロードできる。簡単なアンケートに答えてファイルをダウンロードし実行するとインストールウイザードが走り簡単にインストールできた。一ヶ月の限定ライセンスだ。

 さっそく使ってみる。変換対象の文節がブルーになる。ああATOKだ、いやあ懐かしい。現用PCが3台あるが同時に使わなければ3台ともにインストールしてよいというのも気に入った。一ヶ月使ってみて購入するか否か結論を出そうと思っている。

 ただ最近気にいっているのがgoogleサジェスト。入力していくとどんどん候補を出してくれる。これがなかなか快適で、ATOKの予測変換モードよりも良いかもしれない。googleサジェストで変換してからコピーアンドペーストすることもよくあるくらいだ。ここでも膨大なデータを持つgoogleが勝利するのだろうか。一ヶ月後にレポートするので楽しみに、、、、、、


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さて、ひかり電話にするか

 2007年5月15日の夜、NTT東日本のネット接続サービス「フレッツ」と、IP電話「ひかり電話」が使用できなくなる障害が発生し、復旧に数時間かかった。300万軒に影響が出たと言うから大規模な障害である。今回の障害はひかり電話による110番や119番などの緊急電話も不通となったので問題は大きい。

 たしかに従来の電話交換機のころにはあまり起こらなかった事故だ。消防署に電話がかからないなど冗談じゃない、人の命がかかっていることもあるのだからしっかりせいと言うことはできる。しかし現在の複雑になったシステムでは完全なシミュレーションもできなければ、プログラムの誤りを見つけることも困難になってきている。やはり、こういうたぐいのことは今後も必ず起こるとして各人が身を守っておく必要がある。

 実際のところこれは比較的簡単で、代わりの手段を持つことで解決できる。現在IP電話を使っている人は携帯電話を持っていることも多いだろうからお互いが代替手段としてうまく機能すると思う。IP電話が駄目でも携帯があるさということ。

 IP電話と言えば米国ではもっと深刻な問題が起こっている。米国では犯罪捜査のため盗聴が認められているが、従来は令状を持った捜査官が薄暗い電話交換機室内でワニグチクリップを使って盗聴をするというイメージがあった。

 この米国で1994年の法改正により電話会社に通話内容を警察に直接送ることが義務づけられた。デジタル交換機でこれを実現するのは容易であり、電話局に出向くことなく警察で盗聴が可能になった。しかし残念ながらこの法律はIP電話の普及を全く予想していなかった。

 現在FBIは当然のことながら無数にあるIP電話のプロバイダーにも盗聴機能を要求している。これはIP電話のプロバイダーに余分なコストが発生することになったが、問題はそれだけでない。セキュリテイホールになりうるのだ。電話の内容が誤って第三者のところに転送されてしまう可能性があるとして問題になっている。

 電子メールは必ず誰かに覗かれているものだと思っているべきと言われてきたが、IP電話でもあまり重要なことは話さないほうがよさそうである。


2007年5月23日追記

NTT東日本とNTT西日本が提供する「ひかり電話」で、23日午前6時25分ごろから、東日本管内と西日本管内をまたがる電話がつながらなくなった。同午前10時6分ごろ復旧したが、約3時間40分にわたるトラブルで、計約317万回線が影響を受けた。



Ref: IEEE Spectrum May 2007 P6 Wiretapping Woes


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ザ・シューター 極大射程

 スティーヴン ハンターの Point of Impactの映画化である。シューターと言うのは狙撃手。極大射程というのは多分2kmを越す長距離狙撃のことか。原作を読んだときあまりにも面白かったので彼の本をまとめて読んだが、やはりPoint of Impactが群をぬいて面白い。それの映画化であるから期待半分というところで試写会に出かけた。原作が面白すぎると映画のあらが見えることが多いから。

 ボブ・リー・スワガーは引退したスナイパー。ワイオミングの山奥で愛犬サムと暮らしていたところにアイザック・ジョンソン大佐が訪ねてくる。全米を遊説する大統領に対する暗殺計画が発覚したという。そしてスワガーに狙撃を受ける可能性のある都市を割り出して欲しいと言うのだ。

 狙撃のあるのはフィラデルフィアと予測したスワガーは大統領暗殺を阻止するため協力することになるのだが、暗殺者の汚名をきせられ追われることになる。

 誰が何のため自分を利用したのか?潔白を証明するために真相を暴こうとするスワガーにジョンソン大佐一味が迫る。なんとしてもスワガーを葬り去りたいようだ。

 ボブ・リー・スワガーにマーク・ウォールバーグが扮している。彼を見たのはミニミニ大作戦以来。原作のイメージより少し若いような気がする。と言うのもはじめてアイザック・ジョンソン大佐と彼の山荘で対峙した時どうも貫禄負けしている。もっとも後半ランボー顔負けの戦闘シーンになるとぴたりとはまるからキャスティングは難しいものだ。

 スワガーの味方になるニックは原作とはかなり役柄が異なる。原作に忠実であろうとすればするほど差異を指摘されることになる。このように全く違った設定も戦略としては正しいのかもしれない。

 ダビンチコードでは読んでから見るか、見てから読むかどちらを勧めるか悩んだが、この映画は観てから原作を読むことをおすすめする。二度楽しめることは間違いない。

 それにしても「極大射程」という日本語題名だが意味不明。本の題名がそうだったから仕方が無いのかもしれないが、何とかならなかったものだろうか。それにポスターの写真や「合衆国vs孤高の狙撃手」と言うキャプションではタフガイが大暴れするアクション映画としかとられない。もともと非常に良くできたミステリー小説だったのだが、うまく伝わっているのだろうか、、、劇場公開は6月1日から。


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動物に習う

 最近高速道路のサービスエリアで農産物を売っている。去年の秋、談合坂サービスエリアで殻つきのクルミを買った。ナッツ好きなのである。

 写真でもわかるようにかなり小さい。親指程度の大きさで、殻つきのままでも一個2グラムくらい。ところがこれの殻割りにはえらく苦労した。

プラーヤーで割る プライヤーやマイナスドライバーなどを使って色々やってみたが上手に割れない。割りにくい上に実が小さい。結局食べるのをあきらめてしまったので、今でも沢山残っている。


 先日テレビでBMWのコマーシャルを見た。カラスが道にクルミを置いて車に轢かせようとしているのだ。やってきたBMWは平然とクルミをよけて走り去る、、、、

 えっ、車で轢けばクルミが割れる???こんな石みたいなクルミが割れる???

 ちょっと暗算してみても無理そうだ。車重が2トンとして車輪が4つあるから一輪あたり500kg。タイヤの接地面は20cm四方ぐらいあるから400平方センチ。クルミが1平方センチくらいとすると1キログラム強くらいしかかからない。これじゃ割れないだろう。

 あのBMWのCMには批判もあるようだ。カラスが一生懸命工夫しているのだから轢いてやればいいじゃないかと言うものだ。しかしそれ以前の問題がある。轢いたって割れないと思うのだ。

 科学者の正しい態度は仮説を立て、実験で仮説を確認し、そこから真理を導き出すところにある。それでは「クルミを車で轢いても割れるはずがないと」いう仮説を実験で証明しよう。


実験前 実験日 2007年5月13日
 気温 26度
 天気 快晴
 場所 相模川河川敷
 車種 エスカル号
 結果 クルミは割れた


割れた そう、クルミは割れるのである。クルミを5個タイヤの前に置きゆっくり前進し、またバックすると一個だけ割れていた。一人だけ根性無しがいたかと、もう一度ゆっくり前進しまたバックするともう一個われていた。一回轢くたびにひとつずつ割れていくようなかんじである。


 せっかくここまで読んでいただいたが、面白い結果にならなくて申し訳ない。カラスは偉大だ。今回のクルミ事件、いつも世の中の常識に挑戦し敗れ去ると言う私のいままでの人生のパターンをまた繰り返してしまったようだ。


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カーナビとVICS

 最近のカーナビにはVICSが付いている。Vehicle Information and Communication Systemつまり車両情報通信システムだ。現在のところ渋滞情報などを車に配信するために使われている。

 このVICSは3種類の方法で情報を提供している。ひとつはNHK-FM放送に多重して送られてくる広域情報。そして高速道路で使われる微弱電波による情報だがこれは道路管理者が設置している。三番目は一般道の交差点に設置してある光ビーコンで都道府県警察が設置している。

 FM放送と微弱電波で送られてくる情報は、向こうが勝手に送ってくる情報をこちらが受信するのだが、光ビーコンは少し違う。この都道府県警察が設置している光ビーコンは双方向なのだ。車側からも情報を送っているということ。

 光ビーコンではカーナビに電源を入れたときランダムに識別番号が決定され、光ビーコンがこの車を識別できるようにする機能がついている。交差点に設置された光ビーコンを車が受信すると折り返し車側から識別番号とか直前に通った光ビーコンの識別番号、経過時間などを送信する。この情報を使ってVICSセンターは渋滞時の迂回情報を指示してくるわけだ。

 だいたいどのカーナビにもFM多重放送のVICS情報を受信する機能はついているが、電波ビーコンと光ビーコンはオプションになっていることが多い。そしてこのオプションをつけないと渋滞回避のナビゲーションをしないのは、FM多重放送や電波ビーコンの渋滞情報を考慮したルート探索は行ってはいけないという決まりがあるから。その上、この渋滞回避方法はカーナビが計算するのではなく、各地域の公安より指示・推奨された回避ルートに案内するのだ。だからどのナビでも同じ迂回路を使うことになる。

 このようにVICSの光ビーコンは都道府県警察が設置した設備を使って、車側からも情報を送信し、渋滞回避方法は公安から推奨されたルートに誘導されるということだが、どこにもこのあたりをちゃんと説明していない。

 エスカル号にも光ビーコンをつけているがたしかに渋滞時に迂回路を指示してくれる。ただこれがとんでもない経路であることが多く大体無視している。公安の推奨ルートがとんでもないのか、ルールに反してカーナビが勝手に迂回路を計算しているのかわからないのだが。

 カーナビの送信する識別番号からは車の所有者を特定することができない仕組みになっているらしい。しかしどうせ役に立たない迂回情報なんだから次にカーナビを買うときにビーコンユニットは買わないかもしれない。



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あなたになら言える秘密のこと

 2005年ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門のオープニング作品「あなたになら言える秘密のこと」を目黒シネマで見てきた。スペイン出身の女性監督イザベル・コイシェの作品である。

 騒音の中、工場で黙々と働くハンナ。同僚は皆、防音用の耳あてをしているが彼女はしていない。そう、聴力に障害がある彼女は補聴器を使っている。一日も休まず働いてきたが、まじめに働きすぎると上司から一ヶ月の休暇を取るように言われる。やしの木のしげるビーチにでも行ったらどうかと勧められたりするのだが、それには気が乗らないようだ。

 バスで旅行に出たハンナはふとしたきっかけで石油施設の事故で負傷したジョゼフと言う男を看護することになる。ジョゼフはオイルリグの火災事故で全身の火傷と、一時的に視力を失っている。

 オイルリグは海の中にぽつんと浮かぶ小さな島のような石油の切削施設。社会から逃げ出してきたような男たちが作業をしている。

 心を閉ざしているハンナ。目の見えないジョゼフは会話からハンナを知ろうとするが、彼女は自分を語ることをしない。しかし言葉のアクセントからわかるのは外国の出身らしいということ。

 ハンナの聴力は何かのショックで後天的に損なわれたものらしい。ジョセフも火災事故で友人を亡くし、原因が自分にあると責めている。この二人が会話を続け、やがてお互いに心を開いていく。

 ジョゼフを演じるティム・ロビンスがよい。盲目で、しかも動けないと言う条件を与えられ、言葉と最小限の動作でハンナの心を開いていく演技はうまい。助演男優賞をとったミスティックリバーのときより良いと思う。ハンナを演じるのはサラ・ポーリー。彼女を見るのは初めてであるが抑えた演技をしている。

 この映画はハッピーエンドである。しかしそのようなくくりが正しいとは思えない。ジョゼフがハンナの友人の名前を聞いた時、その答えの一言で全てが明らかになる衝撃の瞬間。それからはハッピーエンドにするためのストーリーが続くのだが、観客に突きつけられた命題は重い。

 この映画では食事のシーンが何度も効果的に使われている。最初のころ、弁当箱には米とチキンと半分のリンゴしか入っていない。それが最後の場面ではグラタンのようなものが入っていて、微笑ませてくれる。たしかに非常に重い映画なのだが、それでも人間の強さに期待をしているのだというメッセージが伝わってくる。

 冒頭と最後にしわがれた子供の声で独り言が入る。ハンナのもうひとつの人格が喋っているのだと解釈したが、自信はない。



Ref: 「あなたになら言える秘密のこと」公式サイト。凝ったつくりだがIEが落ちたりする。観た人はKeywordsのところを見みてみると良いと思う。ああそうかと納得したりする。


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