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花屋の横丁のストレッチ理不尽

 姪のライオン娘が運転免許をとったあと、よく運転の練習に付き合った。もっぱらアクセル、アクセルと叫んでいるような教習であったが、合流のマナーはしっかり教えた。

 横道から出ようとしている車がいたら入れてやる。それが沢山いたら一台ずつ交互に入れてやる。これがマナーだと。

 そのライオン娘が田舎の津に帰り、父親の車を運転したときに怒鳴られたらしい。「絶対に入れるんじゃない」「入りたければ実力で入ってくるものだ」と言われたのだ。そのうえ「お前はアクセルを踏みすぎる」とも言われたらしい。

 運転のマナーが関東と関西では違うようだ。関西で運転したことは無いが、かの地では紳士であることを止めない限り、車で目的地つくことは出来ないと聞いている。それに任意保険に関東限定契約というのがあって、関西で運転しない特約をつけると保険料がずいぶん安くなるらしいとも聞いたことがあるが本当だろうか。

 この前の日曜日、銀座一丁目の裏通りにある花屋さんの横から白い車がウインカーを出しながら鼻先を出している。左折したいらしいのだが路上駐車の車もいて、なかなか曲がれない。向こうから来たタクシーが止まってくれて、ライトで合図をする。出てきていいよと言っているのだ。さすが日本のど真ん中、上品な運転マナーのお手本である。

 ところがこの白い車、動こうとしない。又、タクシーがライトをつけて合図をする、出ていいぞ。そのうちやっと白い車が動き出した。待ってくれているのだからさっさと曲がれよ、共同作業なんだから。それなのに、のろのろ、、のろのろ、、と他人のことながらいらいらするほどの速度で動く。

 それにこの白い車、おいおいそんなに大回りするかと突っ込みを入れたくなるほどの大回りだ。相変わらずタクシーが待っていることなどお構いなしに、のろのろ、、、のろのろ、、、のろのろ、、、、、、、、

 すみません、少し下がって、、
 えっ、曲がりきれない???タクシーがあわててバックする。相変わらず白い車はのろのろ曲がる、、、、な、、何だこりゃーーー、、、特大のストレッチリムジン。タクシーとお見合いだ。


 曲がれました、有難う
 タクシーが思い切りバックして白い車は曲がれたが、これが大阪のど真ん中だったらどうだっただろう。白い車は他の車がきれるまで待って、ゆっくりだがスムーズに曲がれたのだろう。残念ながらこのケースでは関西のやり方のほうがエネルギー消費という面で見ると地球に優しいといえる。おみそれしました、、、、、




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今宵、フィッツジェラルド劇場で

 MASHなどで有名な映画監督ロバート・アルトマンが2006年11月に81歳で亡くなった。白血病だという。今、彼の遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」がテアトルシネマ銀座で公開されている。病気をおして製作したこの作品が彼の最後の作品になった。

 アメリカの地方局で長く続いてきた公開ラジオ番組が最終回を迎える。その一夜を描いたものだが、公開ショーと楽屋のエピソードが平行して描かれていく。

 ショーが始まり、司会者が喋りだした時、あれっ、、これって、、あれだ、、、

 ちょっと前まで休日は810kHzのAFN、米国駐留軍のラジオ放送を流しっぱなしにしていた。その中でもお気に入りが土曜日の朝8時5分から放送される"Car Talk"であり、日曜日の夕方4時から放送される"A Prairie Home Companion"だった。

 この映画は"A Prairie Home Companion"を下敷きにしているのか?司会者の声が、喋り方が全く同じなのである。

 映画が終わって、パンフレットを買って読んでみると、驚愕の事実が判明した。「今宵、フィッツジェラルド劇場で」は邦題で、原題は"A Prairie Home Companion"。実際に存在するラジオショーを下敷きにしていて、映画に出ている司会者は実際のラジオショーの司会者ギャリソン・キーラーだという。それでは似ているはずだ。

 実際、ギャリソン・キーラーがこの映画の企画をロバート・アルトマン監督に持ち込んだらしい。映画でのバックバンドも実際のラジオショーのメンバーが出演している。司会者とバンドの息がぴったり合っているのもあたりまえか。

 カントリーのデユオに扮しているのがメリル・ストリープとリリー・トムリン。メリル・ストリープの歌が良い。声の質、歌い方が好みである。最近「プラダを着た悪魔」といい個人的にはメリルストリープの評価がうなぎのぼりだ。

 実際のラジオショーの中では毎回ガイ・ノワールのエピソードが放送されている。創作されたキャラクターで、タフガイの私立探偵だ。映画ではケビン・クラインが保安係としてガイ・ノワールを楽しそうに演じている。

 この映画の見所はショーの場面である。楽屋のエピソードや白いコートの女性のエピソードはちょっと没入できないところもあったが、ショーは最高である。実際の番組をラジオで聞いていると、英語が不自由のため半分もわからないが、映画では字幕が出てくれるので、そうか、こんなこと言ってたんだと納得したりする。

 映画では最終回と言うことになっているが、実際には今も放送が続いている。日本でもAMラジオで聞くことが出来るが、最近はインターネット・ラジオで聞くことが多い。昔の放送を聞くことができるのも良いが、一番良いのは原稿がテキストで読めること。それでもなかなかわからないが、何も無いより雲泥の差である。

 世界の4000万人が聞くといわれている番組「プレーリー。ホーム・コンパニオン」。そういう人たちにはたまらない映画だと思う。公開録音の雰囲気がわかるし、ああ擬音はこうやって入れるんだとか、楽しさ満載である。


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ティーンエージャーと平目

 ティーンエージャーという言葉がある。英語でthirteenからnineteenまでの、語尾に「teen」が付く年齢の若者こと。だから11歳と12歳は含まれない。

 確かに11と12はelevenとtwelveであり、13以上とは数字の作り方のルールが異なる。中学校の英語の授業でこれを知ったとき、なんとシステマティックでない言語だろうと思った。何の理由があって11と12は違うのか。

 古い映画「ライアンの娘」の小学校でのシーンに掛け算を覚える場面があった。日本で言う九九なのだが、アイルランドでは12x12までやっている。何の理由があって12まで掛け算を覚えるのか。

 調べてみると、どうも12進法に関係がありそうなのだ。英国の通貨1ポンドは昔12ペンスだった。また長さの単位1フィートは12インチである。確かに12x12までの掛け算を覚えていると便利そうだ。いや、必需品だったのかもしれない。

 鉛筆12本で1ダースといったり、時計の短針が一回りで12時間だったりと身近に12進数は転がっている。なぜ12進法が多く用いられてきたのかについては色々な説がある。私は12は2でも3でも4でも6でも割り切れるからと言う説が正しいのではないかと思う。

 クッキーの12枚詰め合わせセットがあったとしよう。これならば二人でも3人でも4人でも6人でも公平に分けることが出来る。これが10枚入りだったら、二人か5人以外だと喧嘩になりかねない。西洋の12進法はなかなか優れたシステムだと思うようになった。

 寿司屋でおつまみに魚を切ってもらったりする。そのとき出てくるのは必ず3切れとか5切れとか割り切れないことが多い。日本の美学では割り切れないことを尊いとするのかもしれないが、白木のカウンターに美しい緊張が走ることは確かだ、、、、それは俺が食おうと思ってた平目だ、、、

Photo: At seventeenを歌っていたジャニス・イアン

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ハワード・ホークス『赤ちゃん教育』

 シャロンさんから「ハワード・ホークスは『赤ちゃん教育』が好きです」とコメントを返していただいた。早速DVDを借りにツタヤに飛んだのは言うまでもない。

 ハワードホークスは今から70年近く前に活躍したアメリカの映画監督。はじめて観たのが「リオブラボー」だったから西部劇の監督だと思っていた。その後マリリンモンローの「紳士は金髪がお好き」のレーザーディスクで再会し、450円のDVDで「三つ数えろ」のハンフリーボガードも見たのだが、まあまあいいじゃないか程度の感想であった。

 ところがこの「赤ちゃん教育」はすごい、「或る夜の出来事」と並べてクラッシック映画の殿堂に入れようと思うほどの良い出来である。教えて貰わなければ、きっと見ることは無かっただろうと思うだけに感謝している。

 この映画はスクリューボール・コメディと言うジャンルに分類されているらしい。今風に言えばロマンチック・コメディで、男女が喧嘩をしながら恋に落ちていくるというもの。

 出てくるのは明日結婚するというまじめ一方の恐竜学者を演じるケーリー・グラント。そしてやりたい放題のお嬢様キャサリン・ヘップバーン。そこにちょっと恐ろしくて可愛いい赤ちゃんが絡んで、次から次にギャグが出る。このテンポは十分現代に通用する。

 私事ながら、キャサリン・ヘップバーンはどうも波長が合わない女優さんだった。「旅情」でもいまいちだったし、若い頃は良かったのかと「勝利の朝」なども見たが感心しない。

 ところがこの映画では全く違う。天真爛漫、やりたい放題、怖いもの知らずのお嬢様を演じていて、これが可愛い。こんなキャサリン・ヘップバーンがいるのだというのを知っただけでも大収穫である。

 1938年の映画だから、あの赤ちゃんはどうやって撮影したのだろうかと興味が湧く。現代だとCGでどうにでもなるので当たり前のシーンだが。

 「或る夜の出来事」が好きな方にはお勧めである。そして「或る夜の出来事」も見ていない人には両方を見ることをお勧めする。

 
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蕎麦の名店、車屋

 何度か八王子の蕎麦屋、車屋に言及しているので、ちゃんと紹介しようと思う。長坂の翁と並んで好きな蕎麦屋である。

 都内にも何軒か好みの蕎麦屋があるが、そこでは酒を飲むことが多い。つまみが充実していることと、のんびり出来ることが重要だ。

鴨焼き それに引き換え、八王子は車で行くので酒は飲めない。純粋に蕎麦を食べに行くだけだ。長っ尻は無用とばかり鴨せいろとおかわりを食ってさっさと帰ってくる。時にはせいろとおかわりに鴨焼きをつけたりすることもある。

 察しの通り900百円もするせいろだが、一枚では全然たりない。おかわりと言うのは追加のざるである。有名蕎麦屋は何故こんなに量が少ないのだろう。いつもはせいろを食べ終わった頃におかわりが出てきていたのに、最近行ったときには両方が同時に出てきた。これは元に戻してもらいたいものだ。

柚子きり 車屋はそばつゆの味が気に入っている。生醤油の生臭さが少ないところが好み。本当はそばの香りが、と言えればよいのだが柚子きりも好物なので。蕎麦好きに言わせれば邪道かもしれない。

 郊外の蕎麦屋のお勧めの一店である。


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雑念が入ったから

 「雑念が入ったから、、、」心臓がドキッとし、そうだったのかと納得した。テレビで見た、三遊亭円楽師匠の引退記者会見のひとこまである。

 円楽師匠は一昨年の暮れに脳梗塞を発症した。その後復帰を目指し練習を積んできたらしいが、先日、国立演芸場での高座のあと記者会見で引退を表明した。

 「ろれつが回らない。話のニュアンスがうまく出ない。こんな話を、お客さまの前でやるのは情けない」

 「もうちょっと、はっきりしゃべれるかと思ったが、だめですね。こんな調子で、また恥をかきたくない。今日が引退する日ですかね」

 情けないからとか恥をかきたくないというのは分からないでもないが、うまく話せないと言うだけで引退と言うのももったいない。年輪を重ねた味わいが、ろれつの回らないのを十分カバーするかもしれないのに。

 ところが冒頭の「雑念が入ったから、、、」を聞いて、それならば仕方ないとだろうと納得した。技術の問題ではない、集中力が続かないと言うのである。自分の経験に照らし合わせてもそれならやむ得ないと思うのである。

 この記者会見はあらかじめ予定されていたものではないらしく、従って原稿を読むような会見ではなかった。師匠はその場で言葉を絞り出すように話している。俗な言い方だが魂の言葉である。

 新聞やテレビではこの記者会見の模様を編集して流していたが、従来のマスコミだったらこれでもしょうがないと思う。しかしインターネットの発達した現在だから会見の全文にもアクセスできるようにしてもらいたいものだ。残念ながらYouTubeにも無かったのだが、一流の芸人の心からの言葉をそのまま聞いてみたいのだ。

 三遊亭円楽師匠、長い間ご苦労様でした。少し休養をとって、英気を養ってください。有難うございました。

Photo: http://www.asahi.com/culture/update/0225/010.html

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善意とその報酬

 最近、アウトレットがはやっている。横浜周辺だけでも八景島のベイサイドマリーナや町田のグランベリーモールなど大流行である。もともとアウトレットは高級商品の、だからブランド物が多いわけだが、売れ残りや汚れてしまった商品などを安く売るという販売形態である。しかし実態は安売り用のグレードの低い商品を売っているケースが多い。

 その点、厚木市の郊外にある自社工場に隣接して建てられた、陶器で有名なノリタケのアウトレット、ノリタケ・スクエアは正統派である。規格外品を安く売るという文字どおりのファクトリー・アウトレットなのだ。大倉陶器のショウルームや小物を売っている棟などもあり見ているだけでも楽しめる。レストランも併設されていてこのあたりの人気スポットである。

 厚木市内の渋滞を避けるための裏道沿いにあるので、時々覗きに行っていた。駐車場がすぐ一杯になってしまうのが難点だが、誘導員の指示に従って裏の工場沿いに駐車できるので全く問題ない。いつも大勢の客でごった返し、活気があった。

 この日曜日、八王子の車屋でそばを食べた帰り、半年振りに立ち寄った。今回は車を入り口のすぐ前に駐車することができたのでラッキーと思いながら店に向かう。ところが、天気も良く暖かいのに、人が少ないのである。なにかがらんとしている。活気が無い。

 大倉陶器のショウルームや小物を売っている棟は昔と変わらず、小奇麗にディスプレイされ、楽しいのであるが、肝心のアウトレットの商品が少ない。値段も安くないのだ。そういえばレストランも空席が目立つ。以前だと昼食でも予約が必要だったのに。

 運営のポリシーが変わってしまったのだろうか。しかし、この集客力では先が見えてしまう。そう長くは続かないかもしれない。楽しいスポットであっただけに残念である。

 少しでも売り上げに貢献しようと、発泡酒用のグラス、フルートを購入した。悲しいことにレジにも客はひとりも並んでいない。こんなの初めてだ。

 レジでお金を払い、グラスを梱包してもらっているときに、レジのお姉さんとちょっと話をした。

「今日はすいてますね、最近こんな感じですか?」
「そうなんですよ、先週もお客様少なかったですね」とお姉さん
「昔は混んでましたよね、何か変わったのですか?」
「いえ、いつも期末セールの前はそうなんですよ」
「えっ、、、セール??、、」
「来週の木曜日から二週間、全館セールがあります。これがパンフレットです」
「、、、、、、」
「50%オフもありますから是非いらしてください。とっても混みますけれど」

 いまさら「このグラス来週にします」とも言えず、複雑な気持ちで店をあとにした。善意の空回りを祝してシャンペンで乾杯!、、ちっ、来週も行くぞ、、、、


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続たきのこの山里2

 明治製菓のチョコレート菓子、「きのこの山」と「たけのこの里」をひとつのパッケージにしてたきのこの山里なんて名前にしたらどうかと書いたら、そんなものもう有るよと教えていただいた。そして世間に疎いのをブログのネタにするなとも釘を刺された。しかしこのネタ枯れの時節、そんなことは言ってられない。

 確かにスーパーで売っていた。ネーミングは「きのこたけのこ」、たしかにこの方がすっきりしている。自分で言うのもなんだが「たきのこの山里」には笑いをとろうという下品さが鼻につく。

 この「きのこたけのこ」にはイチゴバージョンも入っていて4種類の味が一度に楽しめる仕掛けになっている。商品としてはなかなかのものだと思うが、こういう製品が企業の力をそいでいくのではないか。

 既に有る商品のパッケージだけを変え新製品を作る、そこには知恵も工夫も無い。しかもそれが大きな収益を生むとしたら誰も冒険しなくなる。ハリウッドの衰退の轍を踏むなといいたいところだが、明治製菓の株価は堅調だ。

 以前「ネタ切れ」対策として「ネタ切れ」をネタにする手法を紹介したが、本日のネタ生成法はマッチポンプ手法と呼ばれている。調査不十分のブログを書きなぐり、後で訂正ブログを書くのだ。一粒で二度おいしい状態であるが、ちょっと反省もしている。あぁあ、情けねー、と言うのが本音である。マッチポンプ手法は封印したいのであるが、、、、、はたして、、、、

あとがき
問1 このブログを表現するのに適当なものを選べ

1)「ネタ切れ」をネタにしたブログ
2)マッチポンプ手法のブログ
3)マッチポンプ手法を装いその実「ネタ切れ」をネタにした狡猾なブログ
4)読む価値なし、時間の無駄ブログ
5)その他(           )


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いち、に、さん、し、たくさん

 銀座に乱立するブランド店を冷やかしていた時のこと、危機一髪、難を逃れたことがある。22300円のバッグ?安いじゃないかと思ったのが始まりであった。

 こういう店の店員は超感覚のようなものを持っていて、こちらが冷やかしのときは全く無視をする。今日は、買ってもいいぞフェロモンを感じたのか、いきなりお客様スイッチが入ったようだ。

 にこやかな笑顔を浮かべて店員が近寄ってくる「この春の新作なんですよ、お買い求めやすいお値段にもなっていますし」っていきなり値段の話をするか、君。もっとも「安いなオーラ」が出ていたからなのかもしれない。「どうぞお手にとってご覧ください」ありがとう。

 なかなかお値打ちかなと思って見ていたが、ふと価格表示の人口密度が微妙に高いのに気がついた。目を凝らして数字を数えると、どうも6つある。指を折りながら頭の中で計算をする。「いち、じゅー、ひゃく、せん、まん、じゅうまん」22万円???無血退却の作戦を練り始めたら店員がスーッと離れていく。さすがプロと感心したものだ。

 ここから価値観の違いについて語ってもよいのだが、一応理科系ブログとしては、人間の認識論を展開したいと思う。

 人間が一目で認識できるのは4までだと言われている。たとえば記念写真に映っているのが4人までだと瞬間に人数がわかる。これが五人以上になると必ず、いち、に、さん、、、、とかぞえているはず。花びらの数とか、パックに入った鰯の数とかで無意識のうちだが日常で経験していると思う。実は4以下と5以上では頭の中の違った部分で認識されるらしい。

 実験で確かめることも出来る。机の上に数十枚の硬貨を置き、目視で枚数を数えるとする。4枚ずつのグループがいくつあるかという方法で数えると極めて正確で早いはずだ。

 カラスでも4までの数は認識できるようだ。人間の尊厳を守るためにも5以上を「沢山」と言わずに、ちゃんと数える癖をつける必要がありそうだ。さもないと予算の十倍の出費なんてことになりかねない。現在の100円を新1円にするというデノミも良いかもしれないと思った一日であった。

Photo: 写真はイメージ画像で、記事とは関係ありません。宝くじ当たらないかなあ、、

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続編とリメーク

 SF好きのしょうへい君から「マトリックス・レボリューションズを見に行くのなら、アニマトリックスを見ておくと良くわかりますよ」と言われた。すぐにアマゾンで買い、勉強してから見に出かけたが、残念ながらやっぱりわからなかった。わからないから、あまり面白くない。映画マトリックス・シリーズの話である。

 ハリウッド映画も、一度映画が当たると、その続編が作られることが多い。しかし残念ながら続編のほうが面白かったということは少ない。あるとするとターミネーター2くらいのものか。

 単に面白くないと言うだけではない。オーシャンズ12とかキューティブロンド・ハッピーMAXなど、オリジナルが面白かっただけにその落差にめまいがする。

 最近のハリウッド映画の興行収入は邦画を下回るようになったようだ。ネタ切れでオリジナル作品が作れない。続編やリメークに頼るようになった付けが回ってきたと言うことだろう。続編やリメークはオリジナルの制約があるから面白くなりようが無いと言うのが持論だ。

 しかしこの「ネタ切れ」と言う言葉には懐かしい響きがある。こっちに来るんじゃない、と思っていても忍び寄ってくる「ネタ切れ」。以前に書いた文章の続編やリメークでしのごうという誘惑に駆られるが、オリジナルより良いものができるはずがないと思うのでやらないと決めている、まあ正確には、やらないでおこうと思っているというのが正しい。

 それでは「ネタ切れ」のときどうするかと言うと、「ネタ切れ」をネタにするのが良い。それじゃあ一回しか使えないだろうと思うのは、発想が硬直していると言われかねない。これは無限に応用可能なのだ。「『ネタ切れ』をネタ」をネタにすれば良いのだから。

 ブログ、一丁上がりーっと、、、、、

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こんな事から忘れて欲しい

 もともと胃腸は丈夫であったが、夜中の12時過ぎに夕食をとるような生活が続いた頃から胃がもたれることが多くなった。幸いな事にこれには太田胃酸という特効薬があり、常備薬となって活躍している。

 この薬を飲むと、弱った胃に胃酸が補給され、PHメーターはいきなりレッドゾーンに飛び込み、さあなんでも消化してやるぞと言う気分になるのだ。

 それまで口に入れるのは食べ物と歯磨き粉くらいの生活をしていたので、薬が異様に良く効く体になっていたのだろう。実際この薬は良く効いた。もっとも歯磨き粉でも効いたのかもしれないが。

 ところが去年の8月中旬、いきなり下痢が始まり、尋常ではない腹痛が襲った。さすがにこの薬でもどうにもならず、何日か我慢してから病院に出かけた。ほんの30秒ほど診察をした後の会話

医者:風邪ですね、喉が少し赤いし
熊さん:胃の辺りがむかつくのですけれど
医者:じゃあ胃酸を押さえる薬を出しますから
熊さん:えっ、胃酸を押さえる?
医者:良く効くからすぐに楽になりますよ
熊さん:あのー、実は胃酸を飲んでたんですけれど、、、
医者:胃酸???
熊さん:太田胃酸ですけれど
医者:ああ、太田胃散ね、、大丈夫ですよ
熊さん:でも、胃酸を抑えるって
医者:、、、、
熊さん:、、、、

 この四半世紀にわたって「太田胃散」って「太田胃酸」とばかり思っていた。だから胃酸に援軍を送るのだろうと思ってたし、実際、缶からさじ一杯すくって飲むと百万馬力で消化を始めるのを実感していたのに。あぁあ、胃酸過多を抑えてくれていたのだとは。

 それにしても「太田胃散」って誤解されやすいネーミングだと思う、というのは八つ当たりか。でも「太田胃酸」で検索してみると一万件もヒットする。勘違いしているのは日本中で百人どころではないようだ。

 物忘れはひどくなったのに、間違って憶えてしまった思い込みは決して忘れないと言うのは、そこに脳細胞の悪意を感じてならないのだが、、、


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竹やりと機関銃

 モールス符号の絶滅についての記事を書いたら、こんな話題があるとメールをいただいた。

 「オーストラリアの博物館で、92歳の元通信士と13歳の少女が情報伝達の速度を競った。元通信士はモールス符号で、少女は携帯メールを使って。その結果、92歳の元通信士のモールス符号のほうが早かった。」

 使われた文章は女性週刊誌からとられた

 "Hey, girlfriend, you can text all your best pals to tell them where you are going and what you are wearing."

であり、モールス符号ではこの文章のまま送られ、90秒を要したという。携帯メールでは省略した

"hey gf u can txt ur best pals 2 tel them wot u r doing, where ur going and wot u r wearing."

が送られたにもかかわらず、108秒かかり、モールス符号の圧勝となったという。

 しかし、かかったというこの時間、どうも両者とも平均以下の速度ではないかと思う。たとえばモールス符号では実質57文字/分だが、その倍くらいの速度を出すのは容易であろう。まあ年齢が92歳ということもあるのだろうけれど。

 そんなわけで日本でも実験をしてみた。文章は女性週刊誌からとった、課題はこうである。

 「色とりどりに揃ったアイシャドウやキラキラのグロス。勢揃いした春コスメ、女の子なら眺めているだけでわくわくしてくるはず! さて、それをどう使いこなすか、が問題ですよね。」(84文字: ananの編集からのメッセージ)

 被験者は姪のライオン娘、携帯メールの速さは普通といっている。その結果2分17秒であった。37文字/分である。意外に遅い。では課題をモールス符号で送るとすると、ローマ字で

"irotoridori ni sorotta aisyadou ya kirakira no gurosu.seizoroi shita harukosume,onnanoko nara nagamete irudakede wakuwaku shite kuruhazu!sate,sore wo dou tukai konasu ka,ga mondai desu yone."(165文字)

を送ることになるのか。これだと165文字を1分26秒で送ることが出来た。やはり携帯メールには圧勝である。大体115文字/分ということ。でも、こんなアルファベットの羅列を送ってもしょうがないと言われると、確かにそうかもしれない。携帯メールはちゃんと漢字カナ交じりで送られているのだから。

 それでは一歩譲って和文モールスで

「いろとりどりにそろったあいしゃどうやきらきらのぐろす。せいぞろいしたはるこすめ、おんなのこならながめているだけでわくわくしてくるはず! さて、それをどうつかいこなすか、がもんだいですよね。」(93文字)

を送ると良いのだが、和文は受験勉強しかしていないのでパス、、、

 測定を終わったライオン娘との会話。
 
 ライオン娘:こういう文章を入れるっていらいらするのよね。
 クマさん:えっ、どうして?
 ライオン娘:メールじゃ紙に書いてある文章を送ることは無いし
 ライオン娘:こんな文章を送ることも無いし
 クマさん:、、、
 ライオン娘:頭の中にある文章を送るのだったらもっと早いわよ。
 クマさん:じゃー、いつも送ってるような文章を50文字入れてみてくれる?
 ライオン娘:いいわよ

 で、その結果が50字を39秒、これを換算すると77文字/分になる。スピードだけなら和文モールスといい勝負である。しかし携帯メールは漢字カナ混じり文であることを考えると、モールス符号の完敗ともいえる。

 漢字文化の国では、そもそもこういう比較は難しいと言うことが判った。それに携帯では一文字入れると候補の単語がずらりと出てくる。携帯では言語プロセッサーのトレーニングが進めば進むほど入力速度は速くなるのだ。これでは竹やりと機関銃の戦争のようなもの、勝負にならない。

 データー採取のためにキハチのランチをご馳走したが、無駄な実験に終わった。実験は計画段階でもっと良く考えろと言われ続けてきたのを、又思い出してしまった、、、三つ子の魂5Xまで、、、しょぼん、、、


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