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SONY AM-FMラジオ SRF-M100の修理

 20年以上棚にあったSONYのAM-FMラジオ、SRF-M100に電池を入れ、スイッチを入れたら周波数表示は出るが何も聞こえない。



 このラジオ、ネットで調べるとコンデンサの液漏れでプリントパターンが断線してしまうらしい。早速分解した。



 ネットではC65、220uFが液漏れするらしい。この端子がこれ。



 見た目問題なさそうだが取り外し測定してみると容量は127uFでESRは40Ω、不良品だ。また、基版の汚れを見るとたしかに液漏れがありそうだ。



 表面も電解液で汚れていてパターンが断線している。



 マルツオンラインでニチコンの実装高5mmのSRMシリーズのコンデンサを発注し交換した。

 そして断線したパターンの補修のためジャンパー線を2本張った。

 この際なので電解コンデンサをすべて交換しようと思ったが、470uFがラインアップされていなくて入手できない。そこで取り外し測定してみるとC64が449uF,0.27Ω。そしてC72が472uF,0.24Ωで基板面もきれい。問題無しとしてもとに戻した。

 結局もう一つの220uFであるC26も液漏れしていたので交換。このコンデンサの下にあるスルーホールも断線していたので、IC1の24pinにジャンパー線を張った。



 C29,C25の22uFについては液漏れはなかったがESRが高め、3.8Ωと4.6Ωだったので交換。C21の10uFは今回マルツオンラインで購入したコンデンサのほうがESRが高かったので、もとに戻した。

 コンデンサの交換をしたところで、FMの受信が可能になった。あとは半田クラックの対応として、表面実装部品以外のハンダをしっかり溶かしたところAMも受信できるようになった。

 ニチコンのSRMシリーズの電解コンデンサーは生産中止になっていて、5mm高のコンデンサは今後手に入りにくくなりそう。そこで今後必要になるかもしれないと各種取り混ぜて大人買いをしたら4700円になった。

 ということでSRF-M100の修理代は実費で4700円ということになる。高かったの安かったのかはよくわからない。


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