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林雄三 針金細工展

 かなり昔の話になるが、小学校2年生くらいのときだったと思う。学校からの帰り道、2時間も道草をして、ひどくしかられた覚えがある。一体何をしていたのだと言われたが、針金細工をずっと見ていたのである、2時間も。

 道端に防水シートを敷いて、商品なのだろう、針金細工のゴム鉄砲が20丁も並べてある。クランクを利用して輪ゴムを何本も装填できるようになっていて、引き金を引くたびに一本ずつ輪ゴムが飛んでいく、連発銃だ。

 そのメカニズムにも興味はあったが、2時間も飽きもせずそこにいたのは、今で言う実演販売だったからである。防水シートの上にアグラをかいて座っているおじさんのペンチが動くたびに針金が鉄砲になっていく。その無造作な動きが作る、精密な機構に驚嘆していたのだ。

 家に帰って早速やったのは針金を曲げてゴム鉄砲を作ること。単発銃は出来たのだが、その後おじさんから連発銃を買った記憶があるから、自分で作った鉄砲はあまり気に入らなかったのだろう。

 先週、東京の恵比寿ガーデンプレイスに映画を見に出かけた。時間があったので恵比寿三越の中をうろうろしていたら、針金細工の実演をしている。林雄三さんという方で、有名な方らしい。

 作品も沢山展示されていて、金線や銀線を使った細工は本当に繊細で美しい。

林雄三、モービル

 これが林雄三、針金細工展を知らせる絵葉書。カタツムリが代表作の一つかなのかもしれない。

林雄三、カタツムリ

 それでもやはり一番気になったのが実演の方である。ちょうど見ているときはアルファベットでネームプレートを作っていたが、やはり無造作な動きが精密な造形を作り上げていく。釘付けになってしまった。

 家に帰ってきてやることは決まっている。家には真鍮ワイヤーも、ビー球もある。もちろんペンチやニッパーもあるのだから、表現したいものがあるなら、何でも作れる。

 林さんのカタツムリ、単純化された線が美しい。しかし、、、、余分な要素はないだろうか。もっと単純化できるのではないか。より単純化できれば、より美しくなるはずだ。贅肉をそぎ落としたカタツムリを作ってみよう。シンプル・イズ・ザ・ベストなのだ。






佐久間、カタツムリ

 「どうだ、シンプルになっただろう。玄関にでも飾っとくか」と鼻高々な私。
 「雄君が作ったことにしておきましょ」と冷静な美術評論家。

 雄太君はお隣の、とても元気な小学2年生である。今度、林雄三の作品を見かけることがあったらカタツムリを買ってこようと思っている。



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マーフィーの法則、物理法則と経済法則

 最近、よくコップをひっくり返したり、食べ物をこぼしたりする。先週も寿司屋でビールを派手にぶちまけてしまった。握力が弱ってきたのか、手のひらからグラスが滑り落ちてしまったのだ。そして今日は食パンにバターをつけていたら、床に落としてしまった。もちろんバターのついた面が下になって床に着地した。

 マーフィーの法則というのがある。「失敗する余地があるなら、失敗する」というのがマーフィーの法則である。本来だと起こる可能性の少ないこと、起こって欲しくないことから起こると言うのがこの法則の本質だ。

 このマーフィーの法則の中でも一番有名なのが、「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」というもの。図らずも今日、この法則が証明された訳だ。

 さて、である。次の問題は、この食パンをどうしてやるかだ。もちろん3秒ルールでさっさと食べてしまうと言う手もある。しかし、それでは単なるモウロクジイサンがパンを落としたと言うだけで、人類への貢献は何も無い。ここは実験あるのみ。

 厳密な実験をするために、天井にフックをつけ、そこから糸をたらし、これに食パンを固定する。床面からはちょうど1メートルにしてある。

マーフィーの法則実験用バター付きパン

 食パンが静止したのを確かめ、糸を切る。そしてどちらの面を下に着地したかを測定した。結果は予測どおりであった。20回の試行で17回、バター面が下になったのだ。マーフィーの法則は正しいと言うことになるのだが、、、、、しかし、、、果たしてこれだけでよいのだろうか。

 やはり物理法則としても「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」が証明されなくてはならない。仮説はこうである。

 バターを塗っていないパンの表面は粗く、乱流が起きやすくなる。従って空気の抵抗が大きくなり、落下速度は遅くなる。一方、バターを塗ったパンの表面は平滑度が増し、空気抵抗が少なくなるので、落下速度は速くなる。これらの結果、片面だけにバターを塗った食パンは、回転モーメントが働いてバター面が下を向くのだろうというものだ。

 科学的態度とは、現象を観測し、仮説を立て、検証することである。さてこの仮説を検証してみよう。

 検証方法には色々あるが、一番簡単な方法は片面にバターを塗ったパンと、両面ともバターを塗っていないパンを同じ条件で落とし、それらの間に差があるかを見ることである。

 「食パンもう一枚、実験に使っていいかなあ?」と私。

 「、、、、、、」

 なんだ、その人を馬鹿にした目は。真理を追究するための実験なのだが。わかった、それなら、さっき落としてしまったパンの両面にバターを塗るのでも実験としてはよいわけだ。

 「じゃあ、この裏にもバターを塗ってっと」と私。

 「やめて頂戴、今バターどこにも売ってないのよ」と経済担当相。

 マーフィーの法則に科学の光があたる直前であったが、残念ながら実験は却下された。こうして科学の進歩は停滞するのである。



REF: バターが店頭から消える日


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シドニー・ポラック監督

Sydney Irwin Pollack

 ハリウッド映画で英語の勉強をしようと思ったきっかけが、本屋で英語字幕の入ったビデオ「追憶」を見つけたからだ。もう20年も前の話になる。

追憶

 この1973年のシドニー・ポラック監督の映画、「追憶」。ロバート・レッドフォードが断然かっこよかったし、バーブラ・ストライサンドには、君の幸せってそれかい、などと生意気なことを言っていたものだ。それでも繰り返し繰り返し見るに足る映画ではあった。

 このシドニー・ポラック監督、俳優としても沢山の映画に出演している。特にスタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ ワイド シャット 」では存在感があった。

 最近では現在も渋谷のユーロスペースで公開されている2006年の作品「モンテーニュ通りのカフェ」に出演しているのだが、元気そうであった。

 ところが突然、シドニー・ポラック監督の訃報が届いた。2008年5月26日、癌によりロサンゼルス市内の自宅で生涯を終えたという。73歳だった。

 「モンテーニュ通りのカフェ」に出演しているときはもう癌にかかっていたのかもしれない。最後まで現役を貫き通したのだろう。その生き様に感銘を受ける。

 ご冥福をお祈りします。


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映画、パリ、恋人たちの2日間

 人間、一度横道に迷い込むと、どんどん深みにはまっていくことがある。最近マイナーな映画を良く見るようになったが、迷走気味である。

 東京の恵比寿ガーデンシネマで「パリ、恋人たちの2日間」が公開されている。初日に見に行ったのだが、さすがに最前列まで満席であった。

 ニューヨークに住む、フランス人フォトグラファーのマリオンと、アメリカ人インテリアデザイナーのジャックという、付き合って2年になるカップルが主人公だ。二人の関係をリフレッシュするためにベネチアに出かけ、ニューヨークへの帰路、マリオンの両親の住むパリで2日間を過ごす。

 英語をまったく話せない両親や、マリオンの元ボーイフレンドが大勢登場し、フランス語を話せないジャックのストレスは高まっていく。

 マリオンを演じるのはジュリー・デルピー、彼女が監督、脚本もこなしている。実際、映画を見ている最中は脚本を書いたのはアメリカ人だろうか、フランス人だろうかなどと考えていた。それほどアメリカ人とフランス人がステレオタイプに描かれている。

 言葉が通じないことが一つの主題になっているので、会話がやたらに多い。多すぎて頭が痛くなってしまうのではないかと思うくらい多い。洒落た会話なのかもしれないが、英語とフランス語だから日本人の観客には不利だ。そんなわけで脚本の出来不出来については判断できない。

 それでもタクシードライバーとの会話を効果的に上手に使っているところにジュリー・デルピーの才能を感じることが出来る。今後も監督を続けていくようだから、もう少し言語によらない、普遍的なテーマの映画を作ったら、また観にいきたいと思う。

 この映画、フランス映画の常に習って最後がどうなったのか良く分からない。二人で観に行ったのだが、ラストの解釈がまったく逆であった。ラストシーンの少し前のブラスバンドのシーンに伏線を入れておき、ラストシーンの解釈を助ける仕掛けがしてあると理解したのだが、、、

 後でジュリー・デルピーのインタビューを読んでみたのだが、彼女の表現したかったこと、ラストの解釈が明確になった。さすがに才能である。但し、このインタビューは映画をまだ見ていない人は見ない方が良いと思う、楽しみが減ってしまう。

 もともとこの二人がカップルであることに無理があると思える映画。この感じが最後まで付きまとった映画であった。デルピーに会うことがあったら聞いてみたい、ジャックを演じたアダム・ゴールドバーグは本当にあなたのタイプなのかと、、、、まさか元彼だったりして、、、


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 ジュリー・デルピーのインタビューのリンクが切れたときを考え、インタービューの一部を以下にコピーしておきます。映画を見ていない人はご覧にならない方が良いでしょう。

デルピー「この一組のカップルが、48時間という短い間に別れてしまうとしたら、どんな別れ方になるかなと思ったのが、そもそもの始まりなの。“別れ”ってものすごく辛いテーマなんだけど、それをコミカルに描きたいと思ったのよ。何年か前に女友達とパリで過ごしたときに、ビックリするくらい運の悪いことばかりが続いたことがあったの。仲良しの友達と一緒だったから、別に何ともなかったんだけど、『これが恋人と一緒だったら、どうなってたんだろう』って思ったわ」
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ポコのおそうじ道具

 フィットネス、ダイエット、スリムなボディ、、、何事も、一生懸命努力している姿を見るのは、気持ちが良いものだ。

 そんな人たちをサポートするための器具や、サプリメントが沢山販売されている。昔からあるのがぶらさがり健康器。ぶらさがり運動だけではなく腹筋運動やストレッチアーム運動が出来るものもあるらしい。

 最近ではエアロバイクやトレッドミルなど、大掛かりな器具が流行している。これらは一昔前のように、ただ痩せるだけが目的ではない。程よい筋肉をつけることにより、体を引き締める効果をねらっているのだ。たしかに、ただ痩せるだけだと貧相になってしまう。トレーニングで鍛えた体は、姿勢もよくなるし、動きも機敏になり、それだけでも美しさが何倍にもなる。

 問題もある。スリムなボディを実現した後、あるいは不幸にしてダイエットを途中で諦めた場合、これらの器具は邪魔者以外の何者でもない。高い金を払って買ったことを考えるとなかなか捨てることが出来ない。何かに再利用でも出来ればよいのだが、なかなか思うようにはいかないものだ。

 その点、ちょっと前にはやったビリーズ・ブートキャンプは、器具やサプリメントに頼らない有酸素運動で、効果的にダイエットが出来ることが最大のメリットだ。もうビリーズはちょっときつい、というメリーズ・シニア世代になったとしても、残るのはDVDだけで、あまり邪魔にはならない。

 閑話休題、きょうのテーマは健康器具ではまったくない。電気器具の掃除用の道具の話だ。おそうじポコでPCのラジエターを掃除すると紹介したら、どうやって掃除をするのかと質問をいただいた。こんな道具を使っている。

 これは電気掃除機の、すきま掃除用のアダプターを改造し、内径4mmくらいの天然ゴムのチューブをつけたものだ。赤色の部分が改造部分の天然ゴム。これで吸うと面白いように綿ボコリがきれいになる。

電気掃除機用アダプタ改

 もう一つがブロワ。黒い部分が有名なJUMBO HURRICANEと言う名のブロアで、手のひらで握りつぶすと、風を勢い良く出して塵をはらう。これにもやはり天然ゴムのチューブをつけ足すと、ケースの奥深くの埃をとばしたりするのに便利だ。

HOZAN製ブロワと延長チューブ

 天然ゴムのチューブは便利なもので、このようにドライバーの金属部分にかぶせると絶縁ドライバーとして使うことが出来る。

自作絶縁ドライバー

 このチューブは10年位前に購入したもので、当初3ヶ月くらいお世話になったのだが、その後かごの底で不遇をかこっていた。これが在りし日の再現写真。


アシックスのバーゲンで購入したトレーニングチューブ

 自分も掃除道具を作ってみようという人のために、入手方法を紹介しておく。商品名はセラチューブ。米国のスポーツ用品の老舗D&Mが開発したトレーニング・チューブである。エクササイズのマニュアルも付いてくるから、気が向いたらフィットネスに挑戦することも出来る。すぐに飽きても大丈夫、そんなに場所はとらないから。




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トップ・シークレット

 友人の話である。

 現代の必需品、ポイントカードやら、会員カード、スタンプ台紙やらが財布の中に山と入っている。現金は殆ど入っていないのに、はちきれそうな厚さの財布。そういえば最近財布の痛みが激しいのは、こいつらが原因か。

 友人は会員カードを作るとき、住所や名前は正確に書くが、生年月日には少々手心を加える。個人情報を守るためだと言っているが、理解の範疇を超える。

 少々の手心が最近、10年に上方修正された。月日は正しく書くのだが、生年を10年分、青年側に戻す。10年と決めておくと忘れないから良い、と言うのが言い分。自己満足の世界である。

 その友人がTSUTAYAへ出かけた。可愛い孫のためにリトル・アインシュタインとパワー・パフ・ガールズのDVDを借りようと言うわけだ。

 キッズコーナーをおよそ30分もうろついたが結局見つけることが出来なかった。アマゾンで買うか、などとぶつぶつ言いながら歩いていたが、突然目の前に、、、、

TSUTAYAシニア割引


 シニア割引。2008年10末までの限定だが、新作以外の料金が半額になると言う。これならクーポン要らないじゃないか。「トップシークレット」を借りることにしてカウンターに向かう。

 「シニア割引でお願いいたします」と友人。

 「かしこまりました、、、、でも、、、シニア割引は60歳からですけれど」

 「、、、、、、、」

 「登録では50歳になっています」

 いつもだと嫌味の一つも言ってしまいそうなところだが、結局愛嬌を振りまいてデータを修正してもらったという。「トップシークレット」は面白かったらしい。
 
 友人の話である。





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今日の若者の声

 スポーツなどで足が疲れた時、回復には足裏のマッサージが良く効く。土踏まずをゆっくり、柔らかくなるまで、もみほぐす。そして一番効果的なのは、足指マッサージだ。足の指の状態をよく観察しながら、いっぽん一本マッサージしていく。こうして末梢血管の血行を改善しておくと、後々筋肉痛がかなり緩和されることになる。これは朝、起き抜けにやると効果は倍増する。

女の子
そこにいるの、パパ、パパよね、、、

パパ
、、、、、

女の子
きっとそうだと思ったの。

男の子
パパ、パパだ。

パパ
大きくなったな、お前達、、、、

女の子
やっぱり会いにきてくれたのね。

パパ
新しいパパとはうまくやってる?

女の子
、、、、、、

男の子
お姉ちゃん、最近ちょっとも笑わないの。

パパ
お前達、よく聞いて。もうすぐパパはね、遠いところへ出かけるんだ。

女の子
えっ、もう帰ってこないの?

パパ
そんなことは無いさ。きっとどこかでまた会える。

女の子
でも、、、

パパ
そうだ、3人で写真を撮ろう。決してお前達のことを忘れないように。





 チーズ




ある朝の祥君の足


 昼間、スキーでくたくたになると、夜中に宴会をやっていても、一人ひとりと眠ってしまう。但し先に眠ってしまうと悪戯されるリスクを覚悟しなくてはならない。

 足の裏に落書きなどされてしまうのだが、この悪戯には重大な欠点がある。落書きされた本人が自分の足の裏を見ることなど決してないから、面白くもなんとも無いのだ。

 去年就職したばかりの若者、祥君、君が今回の犠牲者だ。朝起きてきた祥君を捕まえて、無理やりストレッチをやらせる。「まず、アグラをかいて、、、足の指を一本いっぽん、ゆっくりマッサージをして、、、、」

 「もうみんな、いい大人なんですから」祥君のコメントである。




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男の手仕事、腕時計の電池交換 その2

 腕時計の電池交換は自分でやっているのだが、ブログなどに書くと知人から電池交換を頼まれることがある。

 これが今回のターゲット。セイコーなのだが、こじあけで簡単に開く。電池はSR920Wでヤマダ電機で購入、390円である。

セイコー

 交換は5分もかからないが、裏蓋をきれいに掃除し、パッキンにシリコングリスを塗ったりするので、町の電気屋よりよほど丁寧な仕事をする。

 それに電気屋に頼むと1000円はかかるので、実利的な意味もある。1000円が390円で済むのなら、一回の交換で600円ほどの差額が出る。10回も交換すれば、こじあけなどの工具への投資も正当化されるというものだ。

 先日町を歩いていたらこんな看板が出ていた。

駅前の看板


  えっ、580円。交換一回につき200円の差額。これではなかなか投資を回収できない。

 それではと、電池を100円ショップのダイソーで買うことにした。2個で100円というのもあったのだが、さすがに酸化銀電池のほうが良かろうと言うことで1個100円の電池を奮発した。

ダイソーの酸化銀電池


 これなら1回の交換で500円の差が出ることになる。これぞ「窮すれば則ち変じ、変ずれば則ち通ず。」 の心である。

 電池交換の終わった腕時計を渡しながら「電気屋に頼むと1000円はかかるところを800円でいいよ」と言ってみるのだが、支払ってもらえたことは一度も無い。どうも、私に頼むとただで交換できると思っているらしい。電池交換の練習をさせてやっているのだから、という恩着せがましい目で見られることすらある。

 こんなわけで、腕時計の電池交換には、コスト意識を持ち、丁寧な仕事をしても結局は赤字になると言う構造的問題がある。それならブログなどに書くなと言うことだが、最近ネタ切れで背に腹は変えられぬ。貧すれば鈍すということか、、、、、、



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映画、最高の人生の見つけ方

 真っ青に晴れ上がった雪山のシーンで映画は始まる。真っ白な稜線にたった一人、しかし、しっかりした足取りで登っていく。

 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンと言われれば、たとえ「最高の人生の見つけ方」と言うタイトルであったとしても、無条件で見に行かなければなるまい。

 たまたま病室を同じくした初老の二人、エドワードとカーター。余命、数ヶ月と宣告されてしまう。残された時間を病気と闘うのではなく、自分達のやりたいことをしようとリストを作る。スカイダイビングやムスタングGT350を走らせるとか、一つ一つ実現していくのだが、、、、と言う話。

 よくありそうな話で、実際に予想通りの展開になる。しかし、この映画の本質は、リストをどうやって実行するかと言うことでは無い。見ず知らずの二人が残された短い時間のあいだに本当の友情を築き上げていき、その中で幸せをつかんでいくことがテーマ。

 相変わらずジャック・ニコルソンが狂気の目で、傲岸不遜を絵に描いたような富豪、エドワードを演じる。生への執着はまったく見せないが、やりたいことへの執念はだれも邪魔することが出来ない。

 自動車修理工、カーターを演じるモーガン・フリーマンは知性的で紳士の役回りだが、ジャック・ニコルソンとの共演では分が悪い。それでもきちっと背景が描かれているので、看護士の妻のもとを離れ、冒険の旅に出かけてしまう気持ちが良く分かる。

 この映画でもう一人の重要人物がショーン・ヘイズが演じるエドワードの秘書。唯一エドワードが心を許している人間だ。彼の台詞が上手に出来ていて、表情も実にうまい。誠実さの中に、常にかすかなユーモアを発散している。彼はケイティ・ホームズが主演した私の好きな映画「エイプリルの七面鳥」に出ていたのだが、今回のほうがはるかに良い。

 真っ青に晴れ上がった雪山のシーンで映画は終わる。非常に重いテーマなのだが、大笑いできる場面が山のようにある。気の利いた台詞も沢山あって、最後に感じることの多い映画でもある。旅立ちの準備を始めた、お仲間の団塊の世代に是非お勧めしたいと思っている。




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暁の春眠

 「てやんでー、こんなの朝飯前でぃ」朝から威勢の良いのは長屋の熊さん。

 もともと、朝飯を食べる前は力が入らないので、簡単な仕事しか出来ないことから、朝飯前とは簡単な仕事という意味だった。ところが最近、朝飯前が見直されているらしい。頭を使う仕事はどうも朝飯前が良いのだという。

 駅ビルの中にある「朝飯前の英会話スクール」は朝6時半から8時までのレッスンだが、最後の三十分にドーナツとコーヒーが出る。疲れた頭にはこれがうまい。朝飯前のひと仕事は、朝飯を美味しくする効果はありそうだ。

 「、、、、、でなー、今、朝の5時半。頭、ぼーっとしとりますがな。

 「ブログ、、進みませんなぁ、、、、眠っ、、、、

 「なんか、どろどろ血が頭の中で固まりそう、、、ジュースでも飲んでくるか。

 「おう、イチジクの甘納豆やんか、、、、うめっ、、、

 「そういえば、昨日の残り物のドーナツもあるなあ、、、

 ミスタードーナツ


 結局、考えるのは食べ物のことばかりで、朝6時からいろんなものを食べてしまった。そんなわけで朝飯前が知的活動に効果的なのかは良く分からない。

 それでも朝は楽天的になるというのは本当のようだ。昨夜おそく、この記事を書き始めた時、どうも気に入らなくてボツにしようと思っていたのだが、今出来上がってみると、まあいいかという気分になる。お腹もいっぱいになったし、投稿してから、もうひと寝入りすることにする。

 ところで、時制が交錯しているのは、その効果を狙ったのであって、考えるのが面倒だったからでは決して無い、、、、それにしても、眠い、、、、


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国立新美術館、モディリアーニ展

 東京、六本木にある国立新美術館でモディリアーニ展が開催されている。金曜日の夜は8時まで開いていて、この時間帯は人も少なく、ゆっくり見ることが出来る。そんなわけで、夕方に六本木まで出かけた。

 モディリアーニは20世紀初頭に活躍した、ピカソやマティスと同時代の画家だが、早く亡くなったこともあり、評価は低い。それでも美術館展などでは必ずパリ派の一人としてユトリロのそばなどに展示されることが多かった。しかし最近になって再評価する動きがあり、展覧会が頻繁に行われている。

 彼はもともと彫刻家を目指していて、彫刻家ブランクーシの影響を受けている。最近の映画「モンテーニュ通りのカフェ」で効果的に使われた彫刻、接吻の作者がブランクーシだが、単純化された線はアフリカ彫刻の影響を強く受けている。

接吻、ブランクーシ:フィラデルフィア展

 従って、モディリアーニもアフリカ芸術の影響を強く受けていて、2001年のMoMA展に展示されていた人間の頭部の彫刻は、縦に引き伸ばされていてアフリカの仮面を思わせるものであった。

頭像、モディリアーニ:MoMA展

 今回の展示ではカリアテッドと題された作品が10点以上展示されている。彫刻のための下絵のようなものだが、今まで良く見ているモディリアーニとは違い、単純で力強い線が心地よい。

カリアテッド、モディリアーニ:モディリアーニ展


 その後、健康を害したモディリアーニは彫刻を諦め、絵画に向かった。その絵画にもアフリカ彫刻の影響を残していて、単純化された線と表情の無い仮面のような顔は強烈な視覚効果を狙ったものである。

ジャンヌ・エピュテルヌ、モディリアーニ:モディリアーニ展

 開館して1年半のこの国立新美術館、4回目の訪問になる。そのたびに思うのだが、この美術館、地下鉄直結というアクセスが良いのが気に入っている。そして一番良いのはとても見やすいということだ。ひとつの作品を遠くから見て、近くから見てということができる。広さが広いこともあるが、展示に工夫をしているからかもしれない。もしかすると金曜日の夜に出かけるからかもしれないのだが、、、、




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おそうじポコ

 掃除が大好きである。それなら部屋の中は、すみから隅まで、ぴかぴかかと言われると、そんなことは決してない。部屋に掃除機をかけるのは、1週間に一回。普段は窓を全開にし、風が埃を掃きだしてくれるままにしている。これが究極のエコだと思っている。

 では何の掃除をするかというと、電気製品である。この楽しみには色々な要素がある。まず、分解はパズルであるということ。このネジをはずすと、ここがはずれるはずだ。とか、ここの爪がかみ合っているから、こうやって押しながらひねると、、、はずれたとか、これは面白い。

 分解が終わると埃だらけの内部が見えるようになる。あまりにも汚れているので掃除をした後のカタルシスは大きい。まさしく魂が浄化される思いだ。

 たとえば、これがSONYのテレビを掃除する前の写真。埃だらけで今にも煙が出そう。これがぴかぴかになる。

テレビのケースをはずしたところ

 これでは埃は見えないけれど、近寄るとこんなに綿ボコリでいっぱい。

鶴と蛙


 掃除するのは美観と安全の面からだけではなく、性能が向上することもある。たとえば、PCは内部に埃がたまったりして、放熱が悪くなると、自動的にCPUの動作速度を下げて、発熱を減らす仕組みになっている。

 例えば、これがDell社製ノートPC、Inspiron1150のCPUクーラー部の写真。

Dell Inspiron1150 CPUクーラー

 問題ないように見えるけれど、懐中電灯で中をのぞいてみると、ヒートパイプの先のラジエターの入り口が綿ボコリで覆われている。これでは殆どラジエターに風が通らない。

ラジエター部の埃

 これをきれいにするとえらく静かになった。実際、掃除前はブンブンと大きな音をたててファンが回っていたのにCPU温度は60度まで上がっていた。それが掃除後は、かすかな音を立ててゆっくりファンが回っているだけなのに、CPU温度は50度を超えることは無い。そして3000万桁の円周率を計算させると、掃除前124分かかったものが98分になっていたので、2割も性能が向上したことになる。

 ちょっと得意になって、「すごいだろう、こんなになってんだぜ」とPCの中の綿ボコリを見せたら、、、、、「これから毎日、部屋に掃除機をかけた方がいいんじゃないの」とは神の声である。





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ノートPCの修理、ファン交換

 異常気象なのか、部屋の中にいると30度を越す暑さで、頭がボーっとしてくる日が何日か続いた。そんなある日、ノートPCも不調になった。

 2002年に購入したDell社のノートPC、Inspiron4100なのだが、ふと気がつくとカーソルが動かなくなっていて、キーボードも反応しない。最後の手段、Ctl-Alt-Delも効かないので、電源ボタンを押してスイッチを切ることになる。

 そういえば最近このPC、ずいぶん静かになったなあと思っていたら、どうもファンが回っていないようだ。ノートPCのファンはCPUの温度が上昇すると回転し始める。それではCPUに一生懸命仕事をさせ、発熱させた状態でファンが回るか試してみよう。

 与える仕事は円周率、パイを計算するプログラムである。「スーパーπ」という無料プログラムがあるのでこれを実行させる。

 CPUの温度を測定するのはmobmeterというやはり無料のソフト。これで観測するとCPU温度が70度になってもファンが回らない。ファンか駆動回路が壊れている可能性が大きい。

 DellのPCは保守マニュアルが公開されていて、分解方法が丁寧に説明されている。現在使用しているPCは全てDell社製というのも、保守マニュアルが公開されているからというのが理由のひとつだ。

 マニュアルどおりPCを分解し、CPUファンのプラグを抜いて、外部から電源を与えてみる。やはり回らない。ファンが故障したようだ。

 まずはDellのサービスに電話をしてみる。サポートの李さんによるとファンは引き取り修理の対象部品で、部品単体では売らないと言う。それではと修理費用概算をたずねると、修理技術料が22,500円プラス部品代3,000円だという。うーん、25,000円以上かかるのか。

 ならば自分で修理をしようとしてもノートPCは厄介だ。小型に作るためか専用の部品を多用していて、なかなか部品の入手が難しい。デスクトップPCなら市販品のパーツでどうにでもなるのだけれど。

 こんなとき役に立つのがPCHub.comだ。シンガポールの会社でノートPCの部品を売っている。PC名で部品を検索することが出来、今回も必要なファンがリストされている。価格は2,000円、送料も2,000円位だから合計で4,000円なら安い。早速購入することにする。支払いはworldpay、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの提供しているサービスだ。注文して48時間後にDHLで部品が届いた。

 さて、ファンの交換を始める前に、まず一面に白いシーツを広げる。ネジや細かい部品を落としてしまったときのための用心だ。細かい仕切りの付いたカラフルなプラスティックの箱は、ネジや細かい部品入れであり、はずした順番に入れていく。組み立てるときは逆に組み立てていけばよいので、最後にネジがあまってしまったという悲劇を幾分かでも軽減できる。

準備完了


 シーツの上に百円ショップで200円で買った回転台を置き、傷防止のためタオルを敷いた上にPCを乗せて作業スタートである。

 まず、キーボードをはずす。

キーボードがはずされたノートPC

 以下、順次マニュアル従いディスプレイをはずし、パームレストをはずすとファンが見える。これを交換すればよいわけだ。

これがファン

 ついでにプリント基板を見ると埃だらけである。乾燥した埃だったので掃除機と筆を使ってきれいに掃除をした。

埃だらけの基板

 湿気があったり、油汚れのようになっていたら洗剤で洗浄することが多い。しかしこれは一般にはお勧めしない。参考のため申し上げると、洗浄する場合はsimple greenを50倍に希釈して使い、プラスティック部分の掃除にはクレポリメイトを使っている。洗浄したら通電する前に完全に乾燥させることが何より重要。

掃除用具

 交換した結果、CPU温度が60度位になると勢い良くファンが回り始めた。Inspiron4100の寿命が又延びたようである。

 今回の一連の作業、難しそうに見えるかもしれないけれど、PC少年なら誰にでも出来るはず。是非一人位はパソコン少年の知り合いを作っておくと助かることが多いと思う。それにしても症状を見つけてから部品を入手、修理完了まで3日。便利な世の中になったものだ。




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映画、モンテーニュ通りのカフェ

 2006年のフランス映画、「モンテーニュ通りのカフェ」が上映されているのは、145席しかないという小さな映画館、渋谷のユーロスペース2だ。この映画は現在のところ、単一館での公開だし、宣伝もあまりしていないようなので、期待しないで出かけた。ところが満員で、最前列まで145席全部がうまっているし、客層は広い。ちょっと期待が膨らんだ。

 パリに憧れ、田舎から出てきたジェシカはモンテーニュ通りのカフェに職を得る。この由緒あるカフェは本来、男性しか雇わないのだが、このあたりで3日後に演奏会、舞台の初日、オークションが重なっていて人手が足りなかったという事情があったのだ。

 彼女は持ち前の明るさと、ウエイトレスの制服という武器を持って、色々な葛藤に苦しむ演奏家や、女優、資産家などと交流を深め、心を開かせていくという話。
 
 ジェシカをセシール・ド・フランスが演じている。「スパニッシュ・アパートメント」でも見ているのだが、あまり印象に残っていない。今回は魅力たっぷりで、赤い制服が可愛い。

 コレクションをオークションにかける資産家を「輝ける女たち」で似たような役どころであったクロード・ブラッスールが演じている。今回も非常にいい味を出していてこの映画の魅力はセシール・ド・フランスとクロード・ブラッスールの魅力にあると思っている。

 また、小道具としてブランクーシの彫刻、接吻が上手に使われている。これはシリーズとして製作されていて最近ではフィラデルフィア美術館展で展示されていた。

 最近の流行なのだろうが日本人のレポーターが出てくる。虚飾の中での演奏に疑問を抱き始めた世界的ピアニスト、ジャンに対し無邪気に「好きな動物は何ですか」などと聞いている。これが欧米から見た日本のジャーナリストのイメージなのだろうと思うと納得することもあるが、残念な気もする。

 劇中のコンサートで演奏されるのはベートーベンのピアノ協奏曲5番、皇帝。ピアニストの奥さんがこの曲を聴いて涙を流す。確かに効果的な音楽の使い方だ。そういえば、たしかカセットテープしかもっていない。映画館を出た足でHMVへ行きCDを購入した。ベートーベンのピアノ協奏曲1番から5番まで入った3枚組みのCDが1680円、このインフレの時代、安い。

 「モンテーニュ通りのカフェ」は洒落ていて、気持ちの良い映画だ。残念ながら現在は公開館数が少ないが、今後公開する劇場が増えてくるようだ。もし見る機会があれば見ることをお勧めする。




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男の料理、フキ味噌

 5月の連休には毎年、長野県の志賀高原までスキーに出かける。勿論スキーも楽しむのだが、もうひとつの楽しみはフキノトウである。ちょうど雪が解けた所には、フキノトウが無数に芽を出している。ほんの30分位で1kg位は簡単に取れる。形の良いのは天ぷらにして食べるが、残りはフキ味噌になる。以下フキ味噌の作り方を記録しておく。

フキノトウ


 材料
 フキノトウ 100グラム (大体20個くらい)
 味噌    100グラム
 砂糖     40グラム
 みりん    40cc

 作り方
 1)フキノトウに付いた土やゴミをきれいに取る。水につけないで乾燥した状態の方が取りやすい。
 2)水できれいに洗う
 3)500ccの水に15グラムの塩を溶かし、沸騰させ、これにフキノトウを入れ3分煮る。
 4)30分、水にさらして苦味を抜く。

水にさらす


 5)味噌100グラム、砂糖40グラム、みりん40ccを鍋に入れしっかり混ぜる。
 6)しっかり水気を切ったフキノトウをこまかく切り、切ったものから鍋の中へ入れかき混ぜる。フキノトウを切ると見る見る色が茶色く変色するので、切ったらすぐ味噌と混ぜてしまうのが良い。
フキノトウをこまかく刻む


 7)弱火で加熱する。目安は10分。少し硬くなってきたところで加熱を終了する。冷えるとさらに硬くなるので、あまり硬くしすぎないほうが良い。

出来上がったフキ味噌

 このフキ味噌を作るにあたってインターネットで作り方を検索したのだが、まったく千差万別、色々ある。それに材料の量を正確に書いてなかったり、加熱時間が書いてないものも多い。これじゃ参考にならない。例えばこんなのがあった。

 フキノトウを刻んで、お味噌に入れて、それからお好みの味になるように砂糖も入れてね。みりんやお酒を入れるのもありよ。あとは焦がさないように煮詰めていって、適当な固さになったら、出来上がり♪♪♪

 「なにが♪♪♪だ。これではレシピと言えない。まったく再現性が無い。100人が作ったら100通りの味になってしまう。レシピというのなら、量とか時間を数字で示しておくのは極めて重要なことなのだが、なぜそういう認識が無いないのだろう、、、、、、、、、」と極めて論理的にかつ冷静に話をしたのだが、返ってくるのは生返事ばかり。その上、フキ味噌を一瓶もらってしまった。こちらにも山のようにフキ味噌があるから要らないと断ったのに。

 ところがどうしたことか、もらったこのフキ味噌、鮮やかな緑色が残っているし、フキノトウのしゃきしゃきした食感も残っている。とげとげした苦味も残っていなくて本当に美味しい。当然レシピを聞いたのだが、答えは一言だった。

 「適当よ」

 科学が「適当」に負けた瞬間だった。真面目で誠実な努力が結果に結びつかない。この世の中、やはり何かが間違っていると実感した一日であった。なに?間違っているのは私だって?まったく適当なことを言う人だね、君は、、、、、、



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