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ティーンエージャーと平目

 ティーンエージャーという言葉がある。英語でthirteenからnineteenまでの、語尾に「teen」が付く年齢の若者こと。だから11歳と12歳は含まれない。

 確かに11と12はelevenとtwelveであり、13以上とは数字の作り方のルールが異なる。中学校の英語の授業でこれを知ったとき、なんとシステマティックでない言語だろうと思った。何の理由があって11と12は違うのか。

 古い映画「ライアンの娘」の小学校でのシーンに掛け算を覚える場面があった。日本で言う九九なのだが、アイルランドでは12x12までやっている。何の理由があって12まで掛け算を覚えるのか。

 調べてみると、どうも12進法に関係がありそうなのだ。英国の通貨1ポンドは昔12ペンスだった。また長さの単位1フィートは12インチである。確かに12x12までの掛け算を覚えていると便利そうだ。いや、必需品だったのかもしれない。

 鉛筆12本で1ダースといったり、時計の短針が一回りで12時間だったりと身近に12進数は転がっている。なぜ12進法が多く用いられてきたのかについては色々な説がある。私は12は2でも3でも4でも6でも割り切れるからと言う説が正しいのではないかと思う。

 クッキーの12枚詰め合わせセットがあったとしよう。これならば二人でも3人でも4人でも6人でも公平に分けることが出来る。これが10枚入りだったら、二人か5人以外だと喧嘩になりかねない。西洋の12進法はなかなか優れたシステムだと思うようになった。

 寿司屋でおつまみに魚を切ってもらったりする。そのとき出てくるのは必ず3切れとか5切れとか割り切れないことが多い。日本の美学では割り切れないことを尊いとするのかもしれないが、白木のカウンターに美しい緊張が走ることは確かだ、、、、それは俺が食おうと思ってた平目だ、、、

Photo: At seventeenを歌っていたジャニス・イアン

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