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一番効いた花粉症対策

 今日は4月1日。ところが4月になったというのにまだ花粉症がひどい。夜もハナが詰まってよく眠れないことが続いたが、完璧な対策を考え出した。

 用意するものは耳栓とワセリン。これだけだ。

エイプリルフール

 耳栓にたっぷりワセリンを塗り、花粉の通りを完全に防ぐようにしっかりと鼻の穴に差し込む。写真も用意したが、食事中の人もいるだろうと貼り付けを遠慮。

 口呼吸の苦手な方は、まずお昼寝でこの効果を実感していただき、結果のコメント頂きたい。


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年度初めの出来事、黄砂

 今日は4月1日。馬鹿になったような気もするが、それでも新しい年度の始まりだ。

 社会との繋がりをなくしてしまった老人としては新年度と言われても、あっそうかぐらいの感想しか無い。

 毎朝のルーチンとして海岸まで散歩。あたりは強かった昨日の西風で飛んできた黄砂で真っ黄色。 

エイプリルフール加工画像

 近くのフォトショップに飾ってあった、一昔前の色褪せた写真のようだ。



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ドッグフードバーガー

 階段下を掃除していたらドッグフードの缶詰が一箱出てきた。



 1988年、飼っていたシェルティが子犬を産んだ時、母犬の栄養補給として購入したものだ。



 残念ながら味噌汁ご飯のほうが口にあったようで、食べてもらえずそのまま階段下で時節到来を待っていたようだが、タイムオーバーになってしまった。27年を経て、缶の底が錆び穴が空いている。



 缶を振るとカラカラと音がして、缶切りで開けてみると真っ黒になった固形物が出てきた。



 水分がまた残っているものもあるが、茶色に変色。腐敗臭が強い。



 穴のあいていなかった6缶の内容物はきれいなピンク色。いい匂いである。



 さて、こいつらをどう料理してやるか。

 ハンバーグしか無いでしょう。



、、、、、、、、、、、、、



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「馬場亜里と40本の倒木」展

 フレドリック・ブラウンだったかジョージ・バークリーだったかが、「誰も見ていない森の中で倒れた木は音をたてるか」と言ったらしい。

 哲学的な議論は良くわからないが、樹齢数千年の老木が人知れず倒れることを想像するだけでも、心にどしんと響くものがある。

 生物にとって生命は、生きるか死ぬかの重要な問題だ。それだからこそ、寿命があることによる生じる美というものも、明らかに存在する。

 友人の新進写真家、馬場さん、仲間内ではアリさんと呼んでいるのだが、はその倒木に魅せられた一人だ。

 亜里さんのお気に入りは長野県の麦草峠付近らしい。コメツガが群生しているこのあたりは火山性の土壌で、岩ばかりごろごろしている土地。そのため木々がしっかり根を張ることが出来ないのだ。



 ここでコメツガが成長していくと、50年ほどで根が自重を支えられなくなってしまい、倒れてしまう。本来の寿命を全うせずにである。





 アリさんの心を打ったのはここだという。自らの成長が自らの寿命を短くしてしまう。それでも上に上に伸び続ける木々を撮り続けているのだ。


 銀座のギャラリーで馬場アリさんの個展が開かれる。40枚の倒木の写真を集めた「馬場亜里と40本の倒木 Ali Baba and the Forty Tobokus」展は11月3日(木)から。機会があれば是非ご覧になってください。



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2011年 白駒池 紅葉 もうひとつの見方

 オホホホホと笑われたって言ってるけど、妄想でしょ、それ。

 むきになって、白駒池に出かけるぞ、って。はいはい、お好きにどうぞ。でも、きっと雨だし、もみじはほとんど散っているでしょう。さっさと山を降りて野菜の買出しをしましょうね。

 本音でいうと、朝一番、甲府南インターで降りて風土記の丘農産物直売所でお買いもの。そして諏訪南インターを降りたら、その足でたてしな自由農園へ直行がいいのだけど。天気が12時までしか持たないから麦草峠に直行だってさ。はいはい、お好きにどうぞ。

 笹子トンネルを越えると案の定、低い雲が立ちこめてきたし。同じパターンだね。デジャブって言ってるけど、体験したことがないのに、どこかで体験したことのように感じることがデジャブ。運転手さんは何回も体験してるでしょ、単に学習しないだけ。

 もちろん、お昼はおにぎりでもいいけど。でもね、白駒池が雨だったらすぐ山を下りて、みつ蔵で暖かいおそば。白駒池が晴れてたら白駒山荘で山菜そばを食べるというのが柔軟な計画だと思うけど、聞く耳もたないよね。

 駐車場のおじさんが言ってたけど、ちょっと遅いって。連休前が良かったって、いつもどおりだね。

 やはり、大分散っている。



 でもこの時期に来るのは初めて。落ち葉のじゅうたんは寂しいような、風情があるような。すっかり葉の落ちた枝と、水面の落ち葉。よくがんばりましたご苦労さん。





 閑散としたボート乗り場も絵になる。ちゃんと日がさして、梢の影が落ちているのは運転手さんにしては上出来。





 結局2時まで白駒池にいた。のんびりと倒木などを撮りながら下山、小雨が本降りになるころ、駐車場に到着。



 運転手を交代して、たてしな自由農園へ飛ばしたんだけど、お目当ての大根は細いのしか買えず残念。ふろふき大根にしようと思っていたのに。朝買っておけばと思うけれど、まあ気持ちの良い一日を過ごせたから、いいということにしましょ、、、、



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青いローズマリーの思い出

 駅に向かって歩いていくと、古い木造アパートの前を通る。私がまだ高校生だった40年ほど前までここは養鶏場だった。そのうちまわりに小さな家が建ち始め、鶏糞の匂いに苦情が出たらしい、まさしく鶏小屋のようなアパートに立て替えられた。

 そのアパートの直ぐ前に、小さな庭のある、白い家が建っていた。老夫婦が住んでいたその家の庭には香りの良いハーブがいつも花をつけている。アパートの住人たちはその家をラベンダーハウスと呼んでいた。

ローズマリー



 会社に入りたての頃、休日の昼間に犬の散歩しながらラベンダーハウスの前を通ると、いつも老夫婦が庭の手入れをしている。そのうち一言、二言と言葉を交わすようになり、その青い花はラベンダーではなくローズマリーだと教えてもらった。ラベンダーもローズマリーもまだあまり知られていなかった30年位前の話だ。

 色々なハーブが植えられた庭の中で一番大切にされていたのが、ご主人がヨーロッパに駐在していたときに集めたローズマリー。その中でも、白く塗られた鉄の垣根の間から枝が大きくはみ出していた、青い花をつけるローズマリーが一番のお気に入りだと言うことだった。この青いローズマリー、ヨーロッパで栽培していたときはこんなに匂いがしなかったのに、日本の土が良かったのか、すばらしい香りになったという。

 剪定したローズマリーの枝をご主人にいただき、部屋の中につるした時の香りは忘れることが出来ない。それほど強くない、柔らかい香りだが決して鼻を麻痺させない香り。つるされた枝からは常に、かすかにだが確実にその匂いを感じることの出来る香りが部屋中に広がる。それが何週間も続くのだ。


 それから私の仕事が忙しくなり、休日も無い状態が何年も続いていた。そして久しぶりに休みが取れた暑い日に一人で散歩がてらラベンダーハウスの前を通ったら、庭のハーブが全部枯れている。ローズマリーも見る影も無い。後で聞いた話だが、1年半前にご主人が亡くなり、元気をなくした奥様は家の中に引きこもりがちだったらしい。


 それからは朝早く出勤する時、気をつけて見るようになったのだが、5年くらい経った頃からラベンダーハウスの庭に少しずつ緑が戻りはじめた。娘の手を引いて散歩の途中、元気を取り戻した老婦人とまた声を交わすようになったのはしばらく経ってからだった。昔育てていたハーブは全部元通りになったけれど、あの青いローズマリーだけは二度と芽を吹くことは無かったと老婦人は寂しそうにつぶやいた。あの繊細な香りのローズマリーは二度と手に入らない。だからもう決してローズマリーは植えたくないという彼女の気持ちはよくわかる。


 ところがそれからしばらく経ったある日、白い垣根の下に30センチくらいの背丈のローズマリーの苗が植えられているのに気がついた。匂いを嗅いでみると、どうしてもあの青い花のローズマリーとしか思えない。

 これもあとから聞いた話だが、ある日、老婦人のところに鉢に植えたローズマリーが届けられたらしい。ラベンダーハウスの前のアパートに住んでいた女性は、日に日にローズマリーが弱っていくのを見ていることが出来なくて、道にはみ出していた短い枝をそっと折り、彼女の狭いベランダにおいてあった小さな鉢に挿し木をして、大事に育てたのだという。

 鉢についていたカードには「おばあちゃんがだんだん元気になってきたので、青いローズマリーを返す時期が来たと思いました」と書いてあったと話す老婦人の笑顔を忘れることが出来ない。


 会社を定年で辞め、毎日のんびり散歩している。ラベンダーハウスのあった場所は今、貸し駐車場になっている。アパートはまだある。





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霧のクリ林

 ダジャレ一発のブログはやめろと言われ、最近自粛はしている。笑えるからいいじゃないかと反撃したら、笑えないといわれた。それなら、絶対に駄洒落で笑わせてやると言うべきなのだろうが、今日は長野県の佐久をドライブしていた時のちょっといい話をしよう。

 白駒池の紅葉を見ようと中央高速を須玉インターで降り、佐久甲州街道を北上していた時のことだ。横浜は天気が良かったのだが、長野に入ると天気が崩れ始め、標高をあげるにつれ雲が厚くなる。こんなときは白駒池も霧に沈んでしまう。

 意気消沈して走っていたら、ちょうど野辺山を過ぎたころ、道の両脇に栗のイガがたくさん落ちている場所があった。これは紅葉狩りはやめて栗拾いをやれという天の啓示かと、その先にあった小道に車を停めた。砂利道を歩いていくと、道一面に実が顔を出したイガが落ちている。

毬栗 



 頭の中はもう栗の渋皮煮でいっぱいになるが、素手で栗拾いはなかなか手ごわい。それでも両足でイガを踏んづけ、木の枝でかき出すと、ふっくらした栗が出てくる。慣れてくると本当に簡単に沢山の栗を採ることができた。

 霧がうっすらと結露し、輝いている栗。あっという間に両手にいっぱいになる。

 露に濡れた両手に、赤銅色に光る栗。少ない労力で得るものが多いことを「濡れ手に粟」と言うらしいが、まさしく濡れ手に栗を実感した一日であった。





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近代化の周辺

 高層ビルのすぐ隣に日干し煉瓦のバラック小屋という光景は発展途上国の都市部でよく見かける。文字通り発展途上の一時的なアンバランスであれば、未来のある格差だから前向きに捉えることも出来る。しかし、近代国家といわれている国でも同じようなことが起こっているとすると問題ではなかろうか。

 横浜のみなとみらい地区には近代的なビルが立ち並んでいる。美しい夜景などを見るとどこに貧困などあるものかと思ってしまう。

横浜みなとみらい地区

 日本一高いランドマークタワー。

日本一高いランドマークタワー

 そのランドマークタワーの足元に広がる光景。無邪気にはだしで走り回る子供達がかわいい。

ドッグヤードガーデン

 地元の住人からこのあたりはドッグヤードと呼ばれている。きっと野犬でも沢山いるのかもしれない。ランドマークタワーのすぐそばだから横浜観光のついでに是非ごらんになってみるのはいかがだろう、、、、、
 


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猛威をふるうaf.virウイルス

アイチウイルス

 自宅のコンピュータにはアンチウイルス・ソフトがインストールしてあるし、プロバイダーの提供するメール・スキャンサービスにも入っている。もちろんファイアーウォールも有効になっているので3重に保護してあるのだが、それでもウイルスに感染してしまった。

 症状が現れたのは今朝の9時、世界標準時でちょうど日付が変わった瞬間だ。キーボードで入力するとき特定の文字が勝手に赤色に変わってしまう。

 例えば
 「自由に発言する」
 「銃後の守り」
 のようになってしまう。

 フォントの色が変わるだけなら致命的な影響は無いと思うかも知れないが、コンピューターにとって
 boo6.mp3
 boo6.mp3
が異なるファイルと認識されるとなると、ことは穏やかでない。

 どういう場合に入力がおかしくなるのか、いろいろ調べてみたが、どうも3の倍数でおかしくなるようだ。たしかにこれはaf.virに感染したときの症状。とりあえずWindowsXP SP3のクリーンインストールをしようかとも思っているのだが、、、、、、



参考
af.virは4月1日に発症するといわれているコンピュータウイルス。afはapril foolの略である。日付が変わると自動的にウイルスは除されるので症状があっても何もする必要は無い。

写真
アンチウイルスに類似したアイチウイルス
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/67f/microbiol.html

 
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中国における歴史教育の問題点について

 ブログでは政治や宗教の話題は避けるようにしてきたが、これだけはやはり書いておく必要があると思う。たまには真面目なテーマも良いだろう。

 これと言うのは、中国における歴史教育の問題点についてであり、非常に重要な問題が内在している。この問題を取り上げるのは、この問題が将来の日本にも必ず起こることであり、他山の石として捨て置いてはならないからである。

 現在、日本の高校では日本史を週に6時間学習する。一週間の総授業時間は34時間だからその比率は約5分の一と大きい。ところが中国では学習時間の約半分が歴史の授業に費やされていると聞いている。彼らは何故このように歴史の授業に時間をかけるのか。まさしくこれが歴史の本質的な問題点であり、歴史というものの持つ特性であるから解決は困難かもしれない。

 例えばこういうことである。日本ではまず縄文時代を習い、弥生時代を教えられる。といっても覚えるのは縄文土器と弥生土器の違いを覚えるくらいで簡単なものである。実際に歴史として年号が記録されているのは6世紀半ばの継体天皇の頃からである。

 中国でも黄河文明から習うのだが問題はその期間。紀元前7000年から2000年までが黄河文明なのだが、その期間が老官台文化や北辛文化など10の文化に分類されていて、各々が特徴ある土器を持っている。そして中国4000年の歴史は紀元前2000年の夏王朝から始まるのだが、これからが大変である。つまり中国の学生は4000年分の歴史を覚える必要があるのだ、日本ではせいぜい1500年であるのに対し。

 あと2000年も経つと、日本でも歴史の時間が学習時間の約半分以上を占めることになるかもしれない。それでは自然科学の教育に影響が出てしまうはずだ。中国の歴史教育の現状を分析し、日本でも今のうちに何らかの手を打っておく必要があると思うのだが、、、、、




補:「他山の石」の用法について誤用であるとの指摘をいただきました。コメント欄もご覧ください。



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無償の善意

 物忘れが激しい。年とともに忘れっぽくなるのは正常な物忘れだと聞いていたし、記憶力の低下を自覚していれば病的な物忘れではないとも聞いていた。それにしてもあまりにひどいので、メンタルクリニックを受診した。

 もともと病院嫌いの私が診察を受けてみようという気になったのは全くの偶然からである。先月の末、高校時代の友達3人で横浜ルミネの地下にある焼き鳥屋、鳥半で飲んでいたときのことだ。この年になると病気の話で何時間も話を続けることが出来る。その日は物忘れの話で盛り上がっていた。

 我々3人はカウンター席に並んで座っていたのだが、私の右隣に座っていた40歳代後半くらいの女性から突然声をかけられた。病的な物忘れではないかどうかぜひ検査するべきだというのである。

 ご自身の体験談であるが、会社を経営されていた彼女、あるとき突然漢字が書けなくなったという。もちろん漢字を読むのに不自由は無いし、判断力にも問題は無い。それなのに漢字だけが書けない。横浜市立みなと赤十字病院の物忘れ外来を受診したというのである。

 メンタルテストを受けたあとMRIを撮って、結局軽度認知障害と診断されたらしい。これはMCI(Mild Cognitive Impairment)と呼ばれていて、認知症になるリスクが高い状態である。

 まだまだ判断力と実行力に問題の無い彼女は八方手を尽くして専門医を探し、横浜にある日本でも指折りのUSHメンタルクリニックを見つけ、今そこに通っているという。そこで「MCI患者は脳細胞のダメージが少ないので、運動や睡眠、栄養などの生活習慣を改善することによって、アルツハイマー病への進行を遅らせることが十分可能です」と言われ薬物療法のほかに運動療法も受けていているらしい。幸い早期に発見されたので認知症の進行は無いとも言われているとのこと。

 こんな話を聞いて我々3人、ひとごとではないと急に口数が少なくなってしまった。そんな我々に彼女はぜひ受診するべきだと繰り返す。何も無ければラッキーだし、早期に痴呆が見つかってもラッキー。失うものは何も無い、なんならUSHメンタルクリニックを紹介してもよいという。

 そんなわけで都築区のマンションの一室にあるUSHメンタルクリニックを訪れたのは今月の初めだ。表札のところに掛かっているクリニックの看板がおしゃれである。担当していただいた臼田先生は30歳代の若い先生で、穏やかな話し方をする。30分ばかり雑談をしてメンタルテストを受けることになった。。

 メンタルテストとはこんなテストである。

 問1 今年は何年ですか:
 西暦2008年、皇紀でいうと2668年、平成20年。大丈夫そうだ。
 
 問2 今の季節は何ですか:
 これはちょっと難しい。夏至は6月21日だから夏かとも思うけれどまだ梅雨だし、でも春と言うには暑いし、、、、解らないと答えておいた。

 問3 ここは何県ですか: 
 横浜に決まっている、、っていや神奈川県だ。
 
 問4 ここは何階ですか: 
 ミニスカートの看護士さん、佐伯さんがロビーから連れてきてくれたので、何階か判らない。多分30階くらいかな。部屋番号の上にもクリニックの看板があったから覚えていない。

 問5 1000から順に4回77を引いてください:
 えっ、100から7引くのではなく、、、923、846、769実はこれは簡単。百の位は1づつ引いていき下二桁は23を加えていけば良い。
 
 問6 電話番号は:
 090-3678-0981 自分の携帯番号を覚えていない人が多いようだ。私は大丈夫、ちゃんと覚えている。レストランを予約するとき聞かれるしね。

 問7 生年月日は:
 昭和49年5月1日 最近生年月日がごちゃごちゃになっていて公式回答がこれである。もしかすると10年違っているかもしれない

 問8 暗証番号は:
 2851 キャッシュカードもクレジットカードも同じ番号にしているから楽ちんだ。
 
 問9 年齢は:
 35歳9ヶ月。 問5から問9は数字脳の検査だと後で説明された。なるほど、納得。

 こんな検査が続いて、結局診断結果は問題なしであった。正常な記憶障害の範囲であるという。それにしても生年月日や電話番号は受診表に書いたわけだから重ねてテストをする意味がちょっとわからない。それでも正常だという診断結果には安心し、クレジットカードで支払いを済ませて家路に着いた。

 たまたま鳥半で彼女に会わなかったら物忘れ外来を受診することは無かっただろう。見ず知らずの我々にわざわざクリニックを紹介してくれた彼女にいくら感謝しても足りない。自分には一文の得ににもならないだろうに。

 そんなわけで、この程度の物忘れは正常であるとわかって安心している。そういえばブログを更新するのを10日もすっかり忘れていた。これも正常範囲らしいので更新頻度が下がったとしても心配しないで欲しい。

 今日、USHメンタルクリニックから検査結果の訂正が郵送されてきた。記憶障害に問題があるかもしれないと書いてある。というのも暗証番号が違っていたというのだ。そういえば先月の初めに全部の暗証番号を2781に変えたのをすっかり忘れていた。どうやって正しい暗証番号を調べたのか分らないがさすが有名クリニック、しっかりしている。

 もう一度メンタルテストを受けるように、というメモも入っていた。特別に無料だというから忘れなければそのうち出かけようと思っている。場所を憶えているかどうか自信は無いのだが、、、、、、





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植田賞、村下卓児の「F席の客」

 今週の月曜日、新進の推理小説作家に与えられる植田賞の発表があった。去年は該当なしだったが、今年は村下卓児の「F席の客」が受賞した。今年の第7回植田賞は2007年4月から2008年3月までに出版された単行本の中から選ばれている。さっそく買ってきた。

 この「F席の客」は密室ものである。羽田発JAL1145釧路行きのエアバスA300-600R内で発見された女性の死体。首の後ろに細い針が刺さっている。明らかに殺人事件であり、犯人は機内にいる誰かである。確かに密室条件はクリアしている。しかし乗客290人、それに乗務員を加えた300人を超す被疑者、これでも密室と言えるのか。もしこれが密室なら宇宙船地球号だって密室になる。

 そしてこの被害者、持津茜子が元スカイマークの客室乗務員であることから話は複雑になる。と言うのも、このJAL1145便の機長、高木は元スカイマークのパイロットで、JALに引き抜かれたばかりなのである。その上、JAL1145便がスカイマークのSKY601便の運休に伴う臨時定期便だったのだ。おい、ちょっと待て、臨時定期便はないだろう、臨時定期便は。言いたいことはわからないでもないが。

 これから読む人もいるかもしれないので、細かいことは書かないが、犯人は大金を借りていた青田である。青田借り、ということらしい。犯行のトリックは、持津茜子の座席が85Fで青田の席が85Gと一見隣り合った席のように錯覚するが、実は通路を挟んだ隣ということを利用している。持津が寄りかかっていたのは青田ではない。つまり、持津もたれづ、、、、って、、、、駄洒落か。

 名前を使った駄洒落は反則とよく言われるが、推理小説を駄洒落で落とすのはやめて欲しい。植田賞の選考委員には猛省を促したい。読むのなら文庫本が出てからで十分だろう。もう読んだ人で、この書評と同じ意見の人は下のボタンを押して投票しておいて欲しい、後日参考にさせていただく。



Ref: http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080609/dst0806092242008-n1.htm
 
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マーフィーの法則、物理法則と経済法則

 最近、よくコップをひっくり返したり、食べ物をこぼしたりする。先週も寿司屋でビールを派手にぶちまけてしまった。握力が弱ってきたのか、手のひらからグラスが滑り落ちてしまったのだ。そして今日は食パンにバターをつけていたら、床に落としてしまった。もちろんバターのついた面が下になって床に着地した。

 マーフィーの法則というのがある。「失敗する余地があるなら、失敗する」というのがマーフィーの法則である。本来だと起こる可能性の少ないこと、起こって欲しくないことから起こると言うのがこの法則の本質だ。

 このマーフィーの法則の中でも一番有名なのが、「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」というもの。図らずも今日、この法則が証明された訳だ。

 さて、である。次の問題は、この食パンをどうしてやるかだ。もちろん3秒ルールでさっさと食べてしまうと言う手もある。しかし、それでは単なるモウロクジイサンがパンを落としたと言うだけで、人類への貢献は何も無い。ここは実験あるのみ。

 厳密な実験をするために、天井にフックをつけ、そこから糸をたらし、これに食パンを固定する。床面からはちょうど1メートルにしてある。

マーフィーの法則実験用バター付きパン

 食パンが静止したのを確かめ、糸を切る。そしてどちらの面を下に着地したかを測定した。結果は予測どおりであった。20回の試行で17回、バター面が下になったのだ。マーフィーの法則は正しいと言うことになるのだが、、、、、しかし、、、果たしてこれだけでよいのだろうか。

 やはり物理法則としても「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になる」が証明されなくてはならない。仮説はこうである。

 バターを塗っていないパンの表面は粗く、乱流が起きやすくなる。従って空気の抵抗が大きくなり、落下速度は遅くなる。一方、バターを塗ったパンの表面は平滑度が増し、空気抵抗が少なくなるので、落下速度は速くなる。これらの結果、片面だけにバターを塗った食パンは、回転モーメントが働いてバター面が下を向くのだろうというものだ。

 科学的態度とは、現象を観測し、仮説を立て、検証することである。さてこの仮説を検証してみよう。

 検証方法には色々あるが、一番簡単な方法は片面にバターを塗ったパンと、両面ともバターを塗っていないパンを同じ条件で落とし、それらの間に差があるかを見ることである。

 「食パンもう一枚、実験に使っていいかなあ?」と私。

 「、、、、、、」

 なんだ、その人を馬鹿にした目は。真理を追究するための実験なのだが。わかった、それなら、さっき落としてしまったパンの両面にバターを塗るのでも実験としてはよいわけだ。

 「じゃあ、この裏にもバターを塗ってっと」と私。

 「やめて頂戴、今バターどこにも売ってないのよ」と経済担当相。

 マーフィーの法則に科学の光があたる直前であったが、残念ながら実験は却下された。こうして科学の進歩は停滞するのである。



REF: バターが店頭から消える日


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ラスカルと蕗味噌

 外来生物法の目的は、特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することです。


 :ラスカルさん、今日は外来種有害獣の駆除について語っていただきます。

ラスカル
なんでわしや。


 :ご自身のことを語っていただければと。

ラスカル
有害獣ってか?まあ、社会のダニとはいわれとるけど。


 :アライグマは外来生物法で特定外来生物に指定されていて、飼育・栽培・保管等が原則禁止されています。

ラスカル
そんなこと言われてもなあ。もともと、日本に来とうて来たんとちゃうで。そもそも、なんでわしがここにいるか、わかっとるんか?


 :1977年にフジテレビで放映されたアニメ、「あらいぐまラスカル」で愛嬌を振りまいたからじゃないですか。

ラスカル
そやけど、あれは演技のプロとして台本どおり演技しただけや。「可愛い感じ出してください」と言われりゃあ、プロだからなあ。


 :実際のアライグマは気性が激しく、可愛くない。

  ラスカル

確かに、アライグマは動物界の「浜崎あ"ピー"み」と言われている。


 :突然の固有名詞はやめてください。当ブログ初めての"ピー"を入れさせていただきました。それに気性が激しいと言うより、性格が悪"ピー"、、、、、
 

 このアニメで大人気になったアライグマが、北米から大量にペットとして日本に持ち込まれたのだが、家庭で飼えるはずがもなく、どんどん野に放された。現在では自然繁殖により個体数が増加を続け、生態系や農業に影響があるとされ、駆除奨励金がでたりしている。

 動物だけではなく、植物でも同じようなことが起こっている。ミツバチが蜜を採取するためにと、北米から移植されたセイタカアワダチソウは、生態系に大きな影響を与えた。人間が自然に手を加えるときは慎重であらねばならない。

 今年の春、庭先にこんなものが出てきた。フキノトウ。

フキノトウ

 去年の5月、長野のスキー場で大量のフキノトウの芽を採取。持ち帰って、天ぷらやフキ味噌にしたのだが、中にはとうのたったのもあった。人間もフキノトウも、とうがたつと苦味が増す。人間はいい味になるがフキノトウは食えない奴になる。

 この、とうのたったフキノトウを、捨てるのもかわいそうなので、庭に植えてみたのだ。今年、フキノトウがひとつだけ小さな芽を出した時、生態系への影響など議論が沸騰した。

 結局、最も合理的と思われる意見に従い、フキノトウの芽は摘み取られること無く、どんどん大きくなってきている。

 「たった一つだけじゃ天ぷらにしたって喧嘩になるでしょ。来年もっと沢山出てくるかもしれないし、、、、、、、」

 こうして外来種は繁殖を続けることになる。




謝辞:本日のフォーマットは「西中シャロンのサン・スーシー超特急 ダストバニー・ライドオン!」を参考にさせていただきました。


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幸せの行方

 伊豆急行、伊豆高原駅から車で県道を15分くらい、林の中を走ると、突然開けた場所にでる。陽だまりの向こうに石造の建物が見える。白亜のしゃれた外観だが格子の入った窓は小さい。痴呆性高齢者グループホーム、ハリウッドだ。

 痴呆症の進んだ入所者は、名前を覚えることもおぼつかない。スタッフは皆、ニックネームを大きく書いた名札をつけている。施設長はニコルと呼ばれている。ハリウッドの俳優、ニコール・キッドマンからとったらしい。

 比較的痴呆の症状の軽い入所者は、自分にニックネームをつけている。談話室からはキャメロンやコン・リー、ジョディーらの笑い声が聞こえてくる。裏庭の菜園でキュウリを穫り入れているのはパリスだ。オドレイも居るが、口の悪いのにかかると、オードリーだろうと言われている。本人はトトゥのつもりだが、ヘップバーンのほうがお似合い、などと言っているのはニコルだ。

 4月の中旬、新しい入所希望者、佐久間さんの面接があった。グループホームへの入居は、要介護者で痴呆の状態にあることが条件だが、共同生活を営むことに支障がないことも必要である。入所に当たっての面接は重要だ。

ポール・ニューマン

ニコルって?


ニコール・キッドマン

皆ニックネームを持っているのよ。
私はニコール・キッドマンにそっくりだからニコル。
佐久間さんも、誰か俳優さんで好きな人が居たら、ニックネームにいただいたら?


ポール・ニューマン

それは個人情報保護からもいいね。
で、ポールはどうだろう。


ニコール・キッドマン

ポール・牧ね。
雰囲気はあるわ。


ポール・ニューマン

じゃなくって、、、、


ニコール・キッドマン

ポール・アレン?


ポール・ニューマン

窓売りのアレンじゃない。


ニコール・キッドマン

ポール・アンカ?


ポール・ニューマン

なにか、あ行から攻めてるようだけれど、、、次はポール・アンダーソン?
ポール、、、ハスラーに出てたと思うのだけど思い出せないんだ。
しょうがないから、ボギーではどうだろう。昨日のことも覚えてないし。


ニコール・キッドマン

じゃあ、ボギー。いくつか質問させてね。
日常生活で一番困ることは何かしら?


ハンフリー・ボガード

記憶が日に日に薄れていくこと。
でも、一番困るのは感情をコントロールできないことかな。
怒りっぽくなって、すぐ、かっと頭に火がつく。 
昔から、瞬間湯沸かし器とか、消し炭とか言われてきたけど、ひどくなってる気がする。


ニコール・キッドマン

どうすればいいのかしら?


ハンフリー・ボガード

怒るのは私じゃないから、どうにもならない。


ニコール・キッドマン

どういうことかしら?怒るのは誰?


ハンフリー・ボガード

私の頭の中の消し炭





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