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ハワード・ホークス『赤ちゃん教育』

 シャロンさんから「ハワード・ホークスは『赤ちゃん教育』が好きです」とコメントを返していただいた。早速DVDを借りにツタヤに飛んだのは言うまでもない。

 ハワードホークスは今から70年近く前に活躍したアメリカの映画監督。はじめて観たのが「リオブラボー」だったから西部劇の監督だと思っていた。その後マリリンモンローの「紳士は金髪がお好き」のレーザーディスクで再会し、450円のDVDで「三つ数えろ」のハンフリーボガードも見たのだが、まあまあいいじゃないか程度の感想であった。

 ところがこの「赤ちゃん教育」はすごい、「或る夜の出来事」と並べてクラッシック映画の殿堂に入れようと思うほどの良い出来である。教えて貰わなければ、きっと見ることは無かっただろうと思うだけに感謝している。

 この映画はスクリューボール・コメディと言うジャンルに分類されているらしい。今風に言えばロマンチック・コメディで、男女が喧嘩をしながら恋に落ちていくるというもの。

 出てくるのは明日結婚するというまじめ一方の恐竜学者を演じるケーリー・グラント。そしてやりたい放題のお嬢様キャサリン・ヘップバーン。そこにちょっと恐ろしくて可愛いい赤ちゃんが絡んで、次から次にギャグが出る。このテンポは十分現代に通用する。

 私事ながら、キャサリン・ヘップバーンはどうも波長が合わない女優さんだった。「旅情」でもいまいちだったし、若い頃は良かったのかと「勝利の朝」なども見たが感心しない。

 ところがこの映画では全く違う。天真爛漫、やりたい放題、怖いもの知らずのお嬢様を演じていて、これが可愛い。こんなキャサリン・ヘップバーンがいるのだというのを知っただけでも大収穫である。

 1938年の映画だから、あの赤ちゃんはどうやって撮影したのだろうかと興味が湧く。現代だとCGでどうにでもなるので当たり前のシーンだが。

 「或る夜の出来事」が好きな方にはお勧めである。そして「或る夜の出来事」も見ていない人には両方を見ることをお勧めする。

 
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