手に持っていたスマホが鳴ったのに驚いてブン投げてしまい、スマホの画面がバッキバキに割れました。
こんばんは、院長でございます。
先週、6月2日(日)に放送されたNHKの大河ドラマ『光る君に』第22回で登場した鍼治療シーンの考察をしました。多くの方に読んでいただいたようで、とても嬉しいです(^^)
その際、次回予告でカゼの治療に関するシーンがあったため、もしや井穴刺絡(指先のツボから瀉血する手技)をするのでは?攻めるなぁNHK!と勝手に盛り上がっておりました。
◆◇ #光る君へ 本日放送◇◆
— 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) (@nhk_hikarukimie) June 9, 2024
第二十三回「雪の舞うころ」
[総合] 夜8時00分
[BS・BSP4K] 午後6時00分
[BSP4K] 午後0時15分
第二十二回「越前の出会い」の #NHKプラス 見逃し配信は、本日6月9日(日) 夜8:44 まで!
▼配信ページはこちらhttps://t.co/qJy3HKmsFC pic.twitter.com/mAc7OJAguA
はい、で観ました。6月9日(日)放送の第23回。ダイジェストをどうぞ。
◆◇ #光る君へ 2分ダイジェスト◇◆
— 大河ドラマ「光る君へ」(2024年) (@nhk_hikarukimie) June 10, 2024
第二十三回「雪の舞うころ」を
2分にギュッとまとめた動画を公開!
▼NHKプラス では本編をフルでご視聴いただけますhttps://t.co/98cwU73i8O
※配信期限:6/16(日) 夜8:44 まで
※要ログイン pic.twitter.com/A0jBxPC5hD
まひろ「カゼを引いたら鍼で治して」
周明「指の間に刺すと、熱が下がる」
まひろ「こんなとこ、痛そう」
周明「だからカゼは引くな」
…あれ?合谷を押しただけで終わってしまいましたね。刺絡はやらなかったわ(;^^)
風邪(ふうじゃ)は体表から進入し、まず最初に体の一番浅い場所にある太陽経に停滞します。これは悪寒がする程度の軽い状態で、漢方薬の葛根湯が効くのはこの時期です。証は「肺虚太陽経実証」。通常は無理をせず、肺気を巡らせて発汗すれば治ります。
ところが養生せずに無理をするともう少し風邪が深襲し、陽明経に停滞するようになります。この状態になると悪寒に加えて発熱やカゼの諸症状がいろいろと出て来るようになります。証は「肺虚陽明経実証」。病状が少し進行した状態で、合谷の瀉法の鍼はこの時期に有効な施術です。
実邪がどこに停滞しているかで証が変わり、治療すべき経穴(ツボ)が変わります。
周明はまひろが「痛そう」と言ったことは否定せず、「だからカゼは引くな」と答えています。前回も説明した通り、中国鍼による中医学的な施術は鍼の響き、得気を重視しますから、痛いというよりはズーンと重だるいような感覚が得られるためだと思われます。風邪(実)に対する瀉法の鍼なので、より強く響かせるのかも知れませんね。
当院で行っている日本式の経絡治療では、鍼を響かせたり得気を得ることはさほど重視していません。同様の症状(証)で合谷へ施術する際にも、経絡の流れに逆らって鍼を打つ、鍼孔は閉じないなど、強刺激はせず、やさしい鍼で瀉法の手技を行います。決して痛い鍼はしませんのでご安心を(^^)
最近、寝る前のお灸をしています
せんねんきゅうの一番温度が低いお灸です
右の肩と腰が痛むので、初心者でもやりやすい合谷と三陰交
次の朝、肩のコリが軽快するのを体感しています
東洋医学、面白いですね