東京ヴェルディ、資金ショート・解体の危機…スポンサー「ゼビオ」、スクール事業譲渡を要求
経営再建中のサッカーの名門Jリーグチーム、東京ヴェルディ(J2)が資金ショートか解体かの存続の危機に直面している。東京ヴェルディは今期、ご多...
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デイリー新潮
ヴェルディがコロナ禍の影響で資金ショートの危機
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ヴェルディの実質支配権を持つゼビオが経営陣の再建案に反対
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ゼビオがヴェルディ収益事業を買い叩くことで資金提供することを提案
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ヴェルディ経営陣、サポーターが猛反対
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J2最終節でサポーターが「スクール事業の強奪絶対反対。ヴェルディの宝を奪うな」の横断幕を掲げる
という流れでした。そもそも、数年前にヴェルディが経営危機に陥った際、J史上初のJリーグ直営クラブになった経緯があります。その際に派遣されたのが羽生社長で、村井チェアマンがゼビオを紹介、スポンサードを取り付けています。
ちなみに羽生社長は経営再建のめどが立ったところで退く予定でしたが、続投を支持する声ヶ上がったことで翻意。Jリーグを辞め、ヴェルディの社長業に専念し、10年で売り上げを2.5倍にしました。
ヴェルディの経営危機の際、ゼビオは5年総額3億5千万円のスポンサー契約を結び、5千万円でヴェルディの過半数の株を取得できる新株予約権を取得しています。ところがゼビオはいつになっても新株を発行しませんでした。
今シーズン終盤、来年1月で資金ショートの可能性が出てきたため、ゼビオに追加出資を要請。ところがそれを断られてしまいます。そこで羽生社長は新たな出資先を見つけてきましたが、これにゼビオが猛反発。ゼビオが派遣する取締役以外を全員辞任させて、その役員たちが持つヴェルディ株を1円で買い上げて株主から排除する条件を提示しました。ヴェルディ経営陣は渋々この案を了承。
ところがゼビオはこれらの約束を一方的に反故にします。
ゼビオは新株予約権の一部だけ行使して8800万円を資金出資(でも今季末までに5億円必要なので全然足りない)。その代わり、ヴェルディのスクール事業を5億円で譲渡しろと迫り、男女のトップチームの予算大幅削減も要求。事実上のヴェルディ解体です。
遡ること11年前、実は新株予約時、他に大株主が現れたとしても、追徴金なしでゼビオの持ち株は常に過半数になるよう調整される希薄化防止条項をつけていました。そして今回、ゼビオは新株予約権を行使、11%を取得していました。ゼビオとズブズブの筆頭株主アマダナが持つ22%の株を加えると、ヴェルディ経営陣が提案する増資案を阻止できる状態となりました。
そして本日、臨時取締役会において羽生社長含む3人の役員辞任、ゼビオからの新社長含む3人の役員就任が発表されました。なお辞任にあたり、3人は今後一切クラブの信用や評価を毀損する行為を行わないことを宣言させられるという恐ろしい事態となっています。
新役員体制に関するお知らせ | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy
この度、弊クラブより役員の辞任と新体制についてお知らせいたします。役員の辞任と新体制2020年12月25日(金)におこなった臨時取締役会にお...
ゼビオに対しては私も思うところがございます。栃木SCレディースの選手がひき逃げ事故を起こした際の対応にも疑問を抱いていましたし、今回のこのやり方も正直、良識がある大企業がやるような行為とは思えません。
今後東京ヴェルディさん、そして日テレ・東京ヴェルディベレーザがどうなってしまうのか・・・。