工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
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あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

夜のショータイム

2006年11月30日 20時03分39秒 | 鍼灸・東洋医学
昨晩はですね、アジア大会の男子サッカー、vsパキスタン戦を観ておりました。前半が終わって2-0でしたし本田の豪快なFK弾も観られたので「こりゃ観るまでもないか」と思いましてね、前半終了とともにさっさと寝たんです。
今朝起きてニュースを見たら、結果は3-2の接戦だったそうじゃないですか!?・・・後半も見ればよかった○| ̄|_
今日一日激しく後悔しておりました、そんな院長が本日もお届けして参りますよ。



さて、気が付けばもう明日から12月なんですね。
昨晩ですね、「ジングルベ~ル、ジング・・・サンタさんうわ、落っこっちゃったよ、ハッピーバースデー」と娘が意味不明な寝言を申しておりました。それを耳にして「あ、もうそんな時期なのか」と思いましたが、どこに季節感とやらが転がっているかわからない昨今でございます。
というわけで、本日よりトップページもクリスマス使用にしてみました。

さてさて、娘の寝言はこれに始まった事ではなく、毎晩のように僕を笑かしてくれるのであります。

「お、おっきなおにぎりだねぇ~」

「ひろこちゃん!聞いてんの!?うま、うま・・・」

「クリひろいしてたのね、ぼくちゃん」

もうね、笑いこらえるのに必死ですよ。
クリひろってたのは誰なんでしょうか。
まぁ、こういう笑える寝言はかわいいものです。

「ちち・・・しばくぞ」

笑えません。
何でしばかれるの!?俺何かしたか!?と眠気そっちのけで自問自答が始まったりします。
こんな感じで毎晩、工藤家の寝室では娘の寝言ショーが開催されているわけでありますよ。



それでは寝言を言っている時、娘の身体でどのような変化が起こっているのかを東洋医学的に考えてみましょうか。

寝言に似ていますが、高熱にうなされてうわごとを言うような場面がドラマなんかでありますよね。あれは脾虚胃実熱証の病態で、急性的に頭に強い熱を帯びた時に起こるんです。
一方、慢性的に頭に熱がこもってその熱が骨髄にまで達すると痴呆(ボケ)が起こります。これは腎虚による心熱が原因で、このせいでわけのわからない、つじつまの合わない事を言い始めるようになるんです。
似たような現象は他にもたくさんありますが、これらは全て『病理の虚』があってはじめて現れる、いわゆる病的な状態です。

単なる寝言の場合、基本的にはこのような病理の虚がないんです。要するにただただ暑くてのぼせている状態なんですね。
大人は体温調節が上手くできますが、臓腑の気が未発達な子どもの場合は外界からの寒熱の影響を大人よりも受けやすくなります。また、子どもは陽気が旺盛ですから、体質的にのぼせやすいのです。

お酒を飲んで寝ると、夜中にパッと目覚める事はありませんか?お酒は熱性の飲み物なので、大量に飲むとお酒の熱が頭に残るんです。眠る際には身体の外にある陽気を身体の中に引き込むのですが、飲酒やのぼせで頭に熱が残っていると熟睡できなくなります。泥酔して寝ると疲れが取れませんよね。あれは眠りが浅いからなんです。

ただ、この段階ではまだ『精気の虚』の状態であり、病気ではありません。お酒を控えればよく眠れるようになりますし、のぼせていない日はぐっすり眠れます。
ですが、精気の虚に内因(ストレスなど)・外因(冷えなどの外邪)・不内外因(暴飲暴食など)が加わると気血津液の虚となり、病理の虚が起こって体調を崩す事につながります。
のぼせると暑いですから、娘も寝言を言いながらお布団から出てくるんですよね。それで冷えてしまえばすぐに体調を崩します。ですから周囲の人が気をつけて様子を見てあげる事が大切です。

娘は嫌がるのですが、僕が無理矢理一緒に寝ているおかげであなたは元気でいられるのよ。頼むからさ、寝言でも「しばく」とか言わないでよ・・・。

さて、今日も無理矢理抱っこして寝よ(^ー^)v
コメント (3)
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