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5月25日 「野口聖地」へ全国最大135台集結 キャンピングカーパラダイス御坊開催 〈2019年4月28日〉

2019年04月28日 08時30分00秒 | 記事

野口キャンプ場をキャンピングカーの聖地に(写真は昨年5月のオフ会)


 フェイスブックで国内最大級の「キャンピングカー倶楽部」(約3500人)が、5月25日から26日まで御坊市の野口オートキャンプ場で「2019CCCパラダイス御坊~目指せキャンピングカーの聖地!OFF」を開き、北海道から九州まで135台、約300人が集結する。昨年の100台を上回る全国最大規模となり、25日は市、市ふれあいセンターも協力してフリーマーケットやグルメ出店、音楽ステージ、キャンピングカー見学会などイベントを行い、全国にアピール。地域住民の参加も呼びかけている。

 昨年5月に同倶楽部の2018関西和歌山オフ会が開かれたのをきっかけに、市のGO!GOBOプロジェクト協議会アウトドア&食チームが「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと、キャンピングカー倶楽部に協力を求め、同倶楽部と日本RV協会公認で日本最大のキャンピングカーオーナーズクラブ「くるま旅クラブ」(会員約7000人)市、市ふれあいセンターが連携して「CCCパラダイス御坊」として全国に売り出している。
 キャンピングカー倶楽部、くるま旅クラブがフェイスブックやホームページ、イベント、専門誌などでキャンプ場や市のイベント情報など発信。それを見て利用した会員は、ふれあいセンターが利用料金を割り引く特典を設け、お互いにメリットがある仕組みにしている。キャンプ場は高速インターや市街地、温泉に近いなど利便性が良く、温水シャワーやトイレなど設備が整い、電源サイトも全国一の広さと言われ、会員から「素晴らしいキャンプ場」と好評を得ている。
 昨年に続いてのオフ会には全国最大135台が集まり、世界トップクラスのキャンピングカーも4~5台も参加予定。25日午前11時30分から開会式、正午からCCC大抽選会(会員対象)を行ったあと、午後2時から市、市ふれあいセンターが協力したイベントを行い、地域住民の参加を呼びかけている。全国的に見ても行政と連携したオフ会、地域住民に参加を呼びかけるオフ会は他になく、全国から注目を浴びそう。
 イベントは会員2グループの音楽ステージ、会員や地元出店のフリーマーケット(アウトドア用品や衣料品等の販売、ペットトリマーなど)、会員のキャンピングカーを自由に見学できるミニキャンピングカーショー、ふれあいセンターのキャンプ場レンタル用品紹介などがある。午後5時30分からはCCC交流会を開き、市内業者のグルメ店(ラーメン、焼き鳥、特産品販売)や農産物販売などがあり、柏木征夫市長も参加して交流を深める予定。26日は午前9時から撮影会を行い、午前中に解散する。
 昨年11月にはGO!GOBOプロジェクト協議会アウトドア&食チームが先行体験イベントを行い、全国から参加した30台60人が寺内町散策やみかん狩り、地元食材の料理を出した御坊マルシェなどを楽しんだ。市ふれあいセンターは今後もキャンピングカー倶楽部と連携して市内での提携店拡大、電源サイトの電源容量アップ、年末年始の開設、キャンピングカーレンタル会社との連携などを検討しながら聖地化を目指す。


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花のまちPRへ高校生おんぱく部はスターチスの花冠で世界記録挑戦 6日 御坊小でプロジェクト 〈2019年4月27日〉

2019年04月27日 08時30分00秒 | 記事

 スターチスで世界一の大きさの花冠づくりに挑戦する高校生おんぱく部のメンバー


 御坊日高博覧会(おんぱく)高校生おんぱく部は5月6日、御坊小学校体育館でスターチスで世界一巨大な花冠をつくる「スターチスでめざせ世界一!~みんなで直径6・5メートルの花冠をつくろう~」プロジェクトを実施する。12キロ分にも及ぶ色とりどりのスターチスのドライフラワーを集結させた美しい花冠で、トヨタカローラ福岡がもつ世界記録(直径6・148メートル)を更新し、「花のまち御坊」と日本一の生産量を誇るスターチスを国内外に発信する。世界記録挑戦には多くの人の協力が必要で、高校生おんぱく部では広く参加を呼びかけている。

 日高地方の魅力を発信する地域活性化イベント「おんぱく」でさまざまなプログラムを提供し、多くの参加者を楽しませている高校生おんぱく部。現在、日高高校の生徒11人が活動している。今回、「何かおもしろいことで花のまち御坊とスターチスをアピールしたい」と巨大花冠での世界記録挑戦を企画した。昨年のごぼう商工祭でもスターチスを使ってのギネス記録を計画したが、ギネス記録申請に約100万円もかかるなど諸費用の面などから断念。以降もスターチスでの世界記録挑戦への思いは熱く、ギネス申請こそしないものの、花冠づくりで挑むことにした。
 花冠は、約50センチ四方(台形)のベニヤ板製の土台32個をリング状につなぎ合わせ、その表面にスターチスのドライフラワーを敷き詰めてつくる。土台1個につき22枚のオアシス(フラワーアレンジメントの資材)を張りつけており、それにドライフラワーを一本一本を差し込んで完成させる。赤、白、黄色と濃淡2種類の紫とピンクの合計7色の彩り豊かな美しい直径6・5メートルの花冠で、トヨタカローラ福岡が紙花の花冠でもつ世界記録更新をめざす。
 スターチスはJA紀州がドライフラワーを、名田の2軒の生産農家が切り花を無償提供、土台は(株)谷口組が協力した。おんばく部メンバーは、春休み中に生産農家のハウスで切り花を収穫。世界一の花冠づくりへ3月下旬から本格的に始動し、おんぱく実行委員会の大人メンバーも一緒になってドライフラワーづくりやオアシスの淵に花を差し込む作業に追われている。
 6日のプロジェクト当日は午前の部が9時30分から正午、午後の部が1時から4時まで。作業時間は1人1時間程度で500人の参加を見込んでいる。完成後午後4時30分から世界一巨大な花冠を囲んで記念撮影。完成した花冠は各分野の日本一を認定・掲載するサイト「日本一ネット」に申請するほか、今秋県内で開催のねんりんピックの会場に飾り、花のまち御坊とスターチスをPRする。
 3年生の山下千晴さんと石田聖葉さんは「スターチスの花冠で花のまち御坊をPRしたい。みんなで一緒に世界一記録を更新しましょう。簡単な作業で年齢問わずどなたでも気軽に参加できます。一人でも多くの方の協力をお願いします」と呼びかけている。参加希望者はおんぱく実行委員会事務局(電話20・4972)か(hssgoonpaku@gmail.com)。当日参加もOK。


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県下最大級の防災センター(日高川町) 周辺整備終了、5月18日竣工式 〈2019年4月26日〉

2019年04月26日 08時30分00秒 | 記事

 南側上空から見た日高川町防災センター(写真左上が湯浅御坊道路)


 日高川町が、湯浅御坊道路に隣接した小熊公園に建設を進めていた町防災センターが完成し、5月18日午後1時から現地で竣工式が行われる。鉄骨平屋地下1階建ての県下でも最大規模の本体施設は1年前に完成し、駐車場や町道の拡幅工事が進められてきた。約500人が一時避難できる広大なスペースや土砂災害の仕組みなどを学ぶコーナーが設けられ、災害時の活用だけでなく、日ごろから防災に関する知識や意識を高める施設となる。総事業費は約8億3000万円。

 国の社会資本整備総合交付金事業を活用し、湯浅御坊道路沿いの高台にある小熊公園の約1500平方メートルの敷地に、斜面を利用して地下1階を設けた鉄骨平屋の施設を整備。平成27年度に事業着手し、平成28年度の当初予算に本体建築費などを予算化して昨年春に本体が完成した。県下でも最大規模の防災施設で、1階正面に防災展示スペースがあり、奥には約500人の一時避難や講演などができる防災イベントスペース(約800平方メートル)があるほか、厚さ約50センチの防音壁に囲まれた「防災シアター」、地下部分には備蓄倉庫も備えている。
 平成30年度には周辺整備と展示物の展示に着手。施設の南北に約60台分の駐車場や駐輪場を設けたほか、施設北側に被災時トイレとして利用できるマンホールトイレやソーラーライト25基、災害時に更衣室などに活用できるバーゴラ(東屋)を整備した。施設内の防災展示スペースには、模型などを使って土砂災害の仕組みを学ぶコーナーや映像に映し出された炎をゲーム感覚で消火したり、水圧をシミュレーション体験できる設備などが整えられた。
 施設と湯浅御坊道路の間を南北に通る町道約160メートルを現状の幅員4メートル、歩道1・5メートルを幅員5・5メートル、歩道2メートルにする避難路の拡幅整備も実施。湯浅御坊道路(緊急輸送道路)に設置される緊急ゲートと町道を連結させることで、大地震などの大規模災害時に救援物資の集積や搬送など後方支援の拠点として広域的な活用も見込まれる。
 竣工式は、5月18日午後1時から町や県、地元関係者ら約170人が出席。式典とテープカットで完成を祝ったあと、全国治水砂防協会の岡本正男理事長が「知る・備える・行動する」をテーマに記念講演し、小熊広場で餅まきを行う。


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県が23日、御坊市で統合型リゾート(IR)の基本構想説明会 開催 〈2019年4月25日〉

2019年04月25日 08時30分00秒 | 記事

 県がIR施設基本構想を説明


 県は23日、御坊商工会館で統合型リゾート(IR)説明会を開き、市内外から130人が参加。横山達伸・県企画政策局長が、昨年10月に策定した県IR基本構想改訂版をもとに県が目指しているIR構想の概要、海外の事例、IRが地域にもたらす経済効果、ギャンブル依存症対策などを説明した。説明会は県民の理解を深めようと、県下7会場で順次開いている。

 IRは単なるカジノホテルではなく、さまざまな施設が一体となった複合的な観光集客施設で「雇用創出のほか、観光振興や財政改善に寄与し、地域活性化につながる」と説明。日本で認められるカジノ施設の規模はIR施設延べ床面積の3%以下、施設は民間事業者による民設民営で、国が設置するカジノ管理委員会による徹底的な信用調査を経た「クリーンな企業のみが事業を行える」とした。
 県の基本構想ではすぐに着工可能な「和歌山マリーナシティ」を候補地に国際的な学会や会議が開催可能な会議場、世界的なスポーツ大会などが開催可能な全天候型多目的アリーナ、客室2500室を有するハイグレードなラグジュアリーホテル、魅力発信施設などを想定。投資意向調査で海外IR事業者7社からショッピングモールやテーマパーク、劇場などの提案もあり、県が試算した投資額2799億円を上回っているという。
 IR来場者数は年間約400万人、建設投資総額約2800億円、経済波及効果年間約3000億円、雇用創出効果約2万人を見込み、経済波及効果では農林水産業約18億円、飲食サービス約246億円、商業約126億円、飲食飲料等約50億円などを挙げている。また、県にはカジノ収益の納付金で年間210億円、入場料収入で年間73億円が入ると見込み、観光・地域経済の振興、社会福祉の増進、教育・文化芸術の振興などに充てる考え。
 IR設置により和歌山全体が発展していくための仕組みとして、来訪者を県内に誘導する仕組みづくりやIRカードを用いた地域振興策、県内観光地へのパックツアーや体験型観光の提案、IR施設で消費する物・サービス等の地元優先調達、多面的なスポーツ振興策、既存観光資源と連携した長期滞在型観光の推進などに取り組む。
 ギャンブル依存症対策では世界初の試みとなる現金をチャージしてカジノでプレイするIRカードを導入。利用上限額を設定することで使いすぎのリスクを回避したり、利用者がいくら使ったか、どのような賭け方をしているかを一元管理するなどのメリットがあるという。予防教育やドレスコート、依存症対策専門員の設置などの対策も進める。
 2025年の大阪万博にあわせ、日本で最も早い2024年開業を目標に、今後は基本方針作成、実施方針策定、IR事業者の公募・選定、区域整備計画の作成、国への認定申請へと進め、国が法律で明記した認定3カ所(上限)入りを目指す。


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国道425号 川又工区(印南町)、早期完成めざす 1号橋完成(今年度)第2トンネルに着手 〈2019年4月24日〉

2019年04月24日 08時30分00秒 | 記事

 工事が進められている川又工区(昨年着工の1号橋)


 県が平成26年度から本格着工している印南町内を通る国道425号で唯一の未改良区間の上洞~川又間(延長2800メートル)の川又工区は、早期完成に向けて工事が進められている。今年度も引き続き既存道路の拡幅に取り組むほか、1号橋を完成させ、第二トンネル工事の着手をめざす。国道425号は町を縦貫する唯一の幹線道路で、拡幅工事など整備が進み、川又工区が完成すればほぼ整備が完了する。

 同町を縦貫する国道425号は、印南原地内の大峠区間や平成14年度から着手し一昨年完了した田ノ垣内~上洞間(切目川バイパス)など拡幅や改良工事と整備が進み、川又工区を残しほぼ整備を終えている。川又工区は4~5メートルの幅員を7メートルに拡幅し2車線(片側1車線)にするほか、2つのトンネルを設ける計画。2つのトンネルのうち川又第一トンネル(延長151メートル)は完成しており、トンネルを含め工事が完了した1100メートルがすでに供用されている。
 今年度は当初予算に工事費2億4000万円を計上しており、引き続き現道の拡幅工事に取り組むほか、昨年度着工した1号橋(延長20・4メートル)を夏までに仕上げ、第二トンネル(延長99メートル)の工事に取りかかることにしている。
 川又工区の工事は当初予定より工程が遅れており、印南町は「生活道としての利便性だけでなく、近い将来、懸念される東南海・南海地震に備えた緊急輸送道路確保の面などからも重要」と早期完成を訴え、県も「一日も早い完成をめざしたい」としている。


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クラシックカーレース 堺正章さん華麗に日高路走行 往年の名車人気 柏木市長ら歓迎 〈2019年4月23日〉

2019年04月23日 08時30分00秒 | 記事

 EEパークで歓迎を受ける往年の名車


  近畿地方を舞台にした国際クラシックカー連盟公認のクラシックカー春の祭典「ラ・フェスタ・プリマベラ2019」が19日から始まり、21日朝に往年の名車約70台が日高地方を走行した。日高港新エネルギーパーク「EEパーク」(御坊市)と日高川交流センター(日高川町)のチェックポイントや沿道では住民らが旗を振って出迎え、市町長らが特産品を贈るなど地元のPRに努め、ドライバーを激励した。

 東京で開催している姉妹イベントと並んで国内最高のクラシックカーイベントで今年11回目。県内がコース入りするのは9回目。主にヨーロッパで1925年から1950年代に製造されたスポーツカータイプのクラシックカー約70台が参加。19日に名古屋市の熱田神宮を出発し、三重、和歌山、大阪、奈良、兵庫を走行し、22日に京都市内でゴールした。
 管内には20日夕方に入り、みなべ町のHotel&Resorts「WAKAYAMA-MINABE」で宿泊。21日午前7時に順次出発し、7時30分から8時30分にかけてEEパーク、8時5分から9時5分にかけて日高川交流センターを訪れた。
 EEパークでは柏木征夫市長、向井孝行市議会議長、吉田擴御坊商工会議所会頭、第7代宮子姫の野口美晴さんと弓場蝶乃さん、宮子姫キャラクターの「みーやちゃん」をはじめ地域住民が出迎え、市長らがドライバーに「幸せくるる御坊のお菓子」を贈り、御坊をPRした。港内では車の能力テストも行い、華麗に走行するクラシックカーに見入っていた。
 今年も歌手の堺正章さんやクレイジーケンバンド・ボーカルの横山剣さんが参加し、沿道の人たちに笑顔で手を振った。


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日高地域消費生活相談窓口 30年度実績 認知度増し来訪者増 〈2019年4月21日〉

2019年04月21日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市役所に常設、認知度が高まった相談窓口


 管内7市町が共同で平成29年7月から始めた「日高地域消費生活相談窓口」の平成30年度実績がまとまった。相談件数は191件あり、約6割が60歳以上を占め、相談内容は架空請求はがきが最も多い。御坊市役所に専用窓口を設けたことで認知度が高まり、直接窓口に来る来訪者が増加している。相談員が業者との斡旋、交渉を積極的に行うことで、支払った全額が返金されたり、解約(クーリングオフ)で被害を未然に防ぐなど救済金が500万円を超え、窓口設置の効果が現れている。
 
 全国的に振り込め詐欺など悪質商法は多種多様化、その手口も巧妙化し、被害が後を絶たないことから日高地方で相談窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応できるように御坊市役所1階に相談窓口を常設した。市の臨時職員として2人を雇用。1人は市役所に常駐し、もう1人は6町をそれぞれ月2回巡回して相談にあたり、毎週金曜日には消費者サポートネット和歌山から消費生活相談員が派遣されている。
 30年度の相談件数は191件あり、前年度(9ヶ月間)より33件増。御坊市が75件、6町合計が110件、住所等不明が6件。不明や無回答を除く182件のうち、106件が60歳以上と全体の58・2%。50歳以上では144件、79・1%を占める。男女別は男性68、女性115、不明8で女性が60%と多い。窓口設置が周知され、認知度が高まったことで市役所窓口に来て相談する来訪者が79件(41・4%)と前年度より10増えている。
 相談内容は「総合消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」という架空請求はがきに関するものが61件(31%)と最も多かった。次いで解約、インターネット通販に関する相談。お試し価格で申し込んだ健康食品が3~5回程度の購入を条件としたものであったことに気付かず契約したケースもあった。
 市町の担当職員では対応できなかった業者との斡旋、交渉も積極的に行っており、支払った分の全額、または一部が返金されたり、契約したものの解約して支払わずに済んだなど救済金は前年度約11万円から518万4023円と大幅に増えた。インターネットで必ず儲かるという誘い文句に乗り、ボタンを押してしまったケース、誤って商品を購入したケースでは解約の手続きを行うなどで50万円、57万円の高額金が救済され、相談窓口設置の効果が出ている。
 市商工振興課は「随時注意喚起を行っているが、いざ自分の手元に架空はがきやメールが送られてくると不安になり、対応に迷う人も多い。アポ電詐欺、元号詐欺なども発生しており、被害を未然に防ぐため、啓発、相談に一層力を入れたい。一人で悩まず、気軽に相談してください」としている。
 市役所の窓口は平日の午前9時から午後5時まで。巡回相談(平日)は由良町が第1・3火曜日、美浜町は第1・3水曜日、みなべ町は第1・3木曜日、日高町は第2・4火曜日、日高川町は第2・4水曜日、印南町は第2・4木曜日のいずれも午後1時から4時まで。市の相談窓口は電話52・5288、各町はそれぞれ役場へ。消費者ホットライン「188」(いやや!泣き寝入り)。


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御坊日高映画プロジェクト実行委員会 第1回理事総会 協賛金921万1300円(17日現在)と報告 〈2019年4月20日〉

2019年04月20日 08時30分00秒 | 記事

 「オール御坊日高で協力態勢をつくりたい」と協力を呼びかける阪本実行委員長


 御坊日高映画プロジェクト実行委員会(阪本仁志実行委員長)は18日、御坊商工会館で、第1回理事総会を開き、平成30年度の事業報告と決算報告を承認。平成31年度の事業計画と予算を決め、映画製作を応援するための協賛金が17日現在で921万1300円に上ったことなど報告した。

 同委員会は、御坊市、日高郡、和歌山市をロケ地とする地方創生のためのロードムービー「ソワレ(仮)」の製作に官民一体で協力し、制作サイドと手を組んでこの地を観光資源として生かし、地域の認知度アップや経済活性化につなげようと、昨年末に発足した会。
 阪本実行委員長は、映画の情報がほとんどないなかでの協賛金集めに多くの地域の人々が協力してくれていることに感謝し「あと2、3カ月もすれば撮影が始まる。俳優さんも来てにぎやかになる。オール御坊日高で協力態勢をつくりたい。もう少しの間どうかお力添えを」と更なる協力を呼びかけた。   
 桐蔭高校出身の前田和紀プロデューサーは「この映画が、地方創生の一つのモデルケースになることを期待したい。独自性のあるものに発展していけば。映画はこのとき、この時代、このエリアの風景などがスクリーンに記録として残る。広く多くの人に見ていただき、残る作品になっていくよう頑張ります。みなさんとお互いに距離が狭まり、密接になり、いっしょにつくっていけたら」と述べた。
 阪本実行委員長は、平成30年度収支決算(平成30年12月26日の発足日から平成31年3月31日まで)報告のなかで、目標額1100万円に対し794万6300円の協賛金を集めたことを報告。主な内訳は、100万円が2件、50万円が1件、20万円が2件、10万円が13件、5万円が41件、2万円が44件など。全件数のうち法人は40・9%、個人は59・1%。金額では法人が63・3%、個人が36・7%となった。協賛金は、一口5000円。法人なら10口以上、個人なら4口以上で、エンドロール掲載の特典がある。
 31年度事業計画は▽引き続いての協賛金集め▽5~6月=映画の仕込みワークショップの開催▽7~8月=エキストラ募集や炊き出しなど、映画撮影への協力▽映画PRへの協力-となっている。


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日高川町 ねんりんピック紀の国わかやま2019開催に向け、南山陸技場に観覧席設置  〈2019年4月19日〉

2019年04月19日 08時30分00秒 | 記事

 本部棟(右奥)から写真手前にかけた斜面を階段状の観覧席に整備


  日高川町は、11月の「ねんりんピック紀の国わかやま2019」開催に向け、グラウンドゴルフ競技が行われる南山スポーツ公園陸上競技場に観覧席を設置する。町は、今年度の当初予算に陸上競技場や野球場の一部を改修する同公園整備関連費に5000万円を計上。観覧席は、競技場南側の本部席から入口ゲートにかけて、コンクリート製の階段状スポーツベンチ(最大約400席)を設け、最上段には日よけ屋根も設置する。秋までに約200席分が完成の予定。

 南山スポーツ公園陸上競技場は、わかやま国体でアーチェリー競技の会場となり、町が国体に向けて全天候型の人工芝とするなど開園以来最大のリニューアルを実施。国体後は、地元の利用だけでなく、夏休みなどの長期休暇中は高校や大学を中心にした陸上競技やサッカーなどの合宿で年間に2万人近い人が利用するなど人気を集めている。また、今年11月の「ねんりんピック紀の国わかやま2019」ではグラウンドゴルフ競技会場となり、昨秋のリハーサル大会に近畿5府県289人が出場した。
 同競技場のトラック外周には観覧席がなく、日よけする場所もないことから総事業費約4600万円を投じて着手。競技場南側にある本部棟から西側の入口ゲート付近まで約60メートルの斜面をコンクリート製で階段状のスポーツベンチに整備する。斜面を利用して幅1・29メートル~1・67メートルのベンチ4段を設け、最上段には高さと長さ約2・5メートルの日よけ屋根も設置。約70センチの間隔で座れば最大で約400人が座ることができる。国の社会資本整備総合交付金事業(2分の1)を活用し、今秋までには60メートルのうち本部棟から約40メートルが完成する予定。


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S・I・S ウオーキングサッカーに注目 子どもから大人まで楽しめる 〈2019年4月18日〉

2019年04月18日 08時30分00秒 | 記事

 歩いてするサッカーを楽しむ参加者


 日高地方のサッカー文化を発展・活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)が、新しく取り入れたウオーキングサッカーが注目されている。その名の通り歩いてするサッカーだけに子どもからお年寄りまで簡単に楽しめるスポーツで戦術や技術が求められるのも面白さの一つ。坂本代表はスポーツを通じた地域振興にも期待感を寄せている。

 坂本代表は初芝橋本高校など小中高と選手でプレーし、大学で指導者の道に進み、指導歴10年で大阪などで子ども達を育成し、7年前に人間性構築のセルフマネージメント、知性のインテリジェンス、技能のスキルをS・I・Sで表した同プロジェクトを設立。指導者資格を持っているが、ドイツでの海外研修も積み、プレオープンを経て、初心者・経験者関係なく気軽にサッカーを楽しめるエンジョイや上級者向けのアカデミーなどの有料クラスを設け、本格始動した。
 プレオープンで徐々に参加者が増える中、クラスも充実させてきたが、本格始動へはサッカー発祥の地のイギリスで始まったウオーキングサッカーを取り入れた。ヨーロッパでは多くの地域で導入され、子どもから高齢者まで幅広く、安全にみんなが楽しめるよう企画されて親しまれているが、日本では入ってきたばかりのニュースポーツだ。
 特徴は緩やかに心拍に強い負担・負荷をかけず、長い運動が可能で、走る一般的なサッカーとは違い、歩くサッカーはスピードが遅いため、サッカーの技術(止める、蹴る)、動体視力、視野と身体運動など基礎的なトレーニングのすべてを身につけることができる。ウオーキングフットボールとして世界各国の代表チームやプロサッカーチームのトレーニングにも多く取り入れられるほど。
「走るのは禁止」「接触プレーは禁止」「ボールを背丈より高くけり上げるのは禁止」「ペナルティエリア内にはフィールドプレーヤーは原則進入禁止、GKはエリア外に出られない」などさまざまなルールがあるが、S・I・Sのクラスでは、多かった親子の参加者からも受け入れられて気軽に競技。つい走って「走らないで」などと指摘される場面もあったが、攻撃ではどうやってゴールに向かうかを考えてパス交換を多くするなどし、守備でもどう壁になるかを考えながらプレーした。
 大人の参加者は「大人、子ども関係なく、走らないから、ボールをみんながさわれるし、プレーする機会が多い」「普段運動しないので動ける機会ができてよい」「子どもと一緒に楽しめるのがよい。2歳の子どもも積極的に参加しにいくことができ、ボール競技に興味を持った」、参加者した2年生の児童は「疲れなくて長くみんなと一緒に楽しめたのがうれしかった」と話した。
 坂本代表は「スポーツは私たちの暮らしを豊かにしてくれ、その魅力を発信したい。この地域が、ウオーキングサッカーを通じて盛り上がってくれたら、きっと魅力的な地域になるので、外からも人が集まるような地域、町づくりを目指したい」と話した。
 ウオーキングサッカーのクラスは御坊中体育館で毎週土曜日午後7時~9時に開催。他のクラスもあり、詳しい問い合わせは、坂本さん(電話090・3713・3259)へ。


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