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子育て支援でクーポンや遊び場 御坊若手職員WGが市長に事業提案 〈2022年10月30日〉

2022年10月30日 08時30分00秒 | 記事

市長らを前に事業提案を発表する若手職員


 御坊市の若手職員ら23人が参加した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」推進ワーキンググループで議論した第2期総合戦略(令和3~7年度)に反映させたい事業提案がまとまり、三浦源吾市長や部長級幹部に発表した。子育て支援でクーポン券の支給や公共施設を活用した遊び場の確保、移住・定住をPRするための動画作成などを提案しており、今後、担当課で事業着手が可能か検討する。

 昨年3月に開いた検証会議で「若い世代や女性、民間の意見を聞き、施策に反映させてほしい」との提言を受け、同会議委員の人選を見直し、今年3月から地域で活躍する女性、民間団体代表、弁護士を登用するとともに、5月に市の若手職員28人を対象に勉強会を開き、18~40歳の23人でワーキンググループをつくり、総合戦略の4つの基本目標をテーマに7月から議論を行っていた。
 (1)子育て環境の充実は「子育ての負担を減らす、子育てしやすい環境をつくる」をテーマに新生児が3歳になるまで毎年、育児用品購入や産後ケア・ファミサポの利用などに使えるクーポン券を支給する▽「雨の日に子どもを遊ばせる場所がない」との声を受け、公共施設を活用して親子で気軽に遊べる場所を確保することを提案した。
 (2)シティープロモーションの推進は、移住・定住をPRするための動画を作成したり、市民参加型のプロモーション戦略を考え、御坊の魅力が伝わる情報発信を行う(3)雇用創出は、ふるさと納税に出品している事業者(予定者含む)に商品開発に必要な費用、整備投資、販促費用等を補助する(4)健康づくり推進は、官民協働による健康づくりの推進などを提案した。
 施策として実施されるかは今後の検討になるが、参加した職員は「子育てする中で、あったらいいなと思うことを形にできた」「いろんな情報を集め、議論できたのは良かった」と話した。提案を聞いた三浦市長は「庁内横断で異なる世代と議論を深め、計画を立案してくれたことはうれしい。見識も広がっただろうし、この経験を今後に生かしてほしい」と講評した。


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国交省事業「楽天グループ半島WEB物産展賞」に(有)樽の味(御坊市)の「ぬか床」 〈2022年10月29日〉

2022年10月29日 08時30分00秒 | 記事


表彰状と受賞した「ぬか床」を持つ細田部長


 国土交通省が日本各地の半島地域の食のブランド化を推進する「半島の食のブランド化推進のための官民連携体制構築実証事業」において、同実証事業に参画する事業者7社が選ぶ「半島産品アワード」が発表され「楽天グループ半島WEB物産展賞」に御坊市島、(有)樽の味=細田幸治代表取締役社長=の看板商品のひとつ「漬けもん屋のぬか床」が選ばれた。

 半島産品アワードは半島産品の発掘、販路拡大等を図り、官民連携で「半島の食のブランド化」の推進を図るための実証実験として実施した。全国23の半島地域の自治体から情報提供された半島産品データベース371品の中から実証事業に参画する楽天グループ、JTB、日本航空、大丸松坂屋百貨店、光文社など7社がそれぞれ関わりの深い分野の視点から選定。
 楽天グループ半島WEB物産展賞に選ばれた(有)樽の味の「漬けもん屋のぬか床」は看板商品のひとつ。米ぬかや厳選した自然の材料と漬物に使う大根を一緒に漬けこんで仕上げている。実際の漬物をつくる過程の中で生まれたぬか床なので、天然大根の中の甘みや旨味成分もぬかに入り込み、しっかり乳酸発酵したぬか床となっている。
 1袋(800グラム)600円(税込)で販売し、楽天市場でリアルタイムランキング1位になるなど多い時は月間300万円以上を売り上げる人気商品。同市場の出品事業者の中で一定期間における売上、売上成長率が高い▼説明書きなど消費者が気になるポイントをわかりやすく伝えている▼消費者が簡単にぬか漬けを行えるよう工夫している▼専門の説明書をつけるなどサポート体制が充実しているなどが評価された。
 副賞として楽天会員向けメールマガジンで商品が紹介される。細田幸平・通販事業部長(42)は「受賞できると思っていなかったのでびっくりしていますが、本当にうれしいです。ぬか床を扱う業者の中で1、2位を争う実績も評価していただいたのかなと思っています。受賞を機にさらにPRに努め、ぬか床カテゴリーの絶対王者になれるよう頑張ります」と話した。
 半島産品データベースに市内から(株)やまだの「紀州金山寺味噌、金山寺味噌厳選三種セット」も掲載されている。現在もデータベースへの登録は可能で、市のホームページに条件、申請方法等を掲載している。


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日高川町文化賞に堅田洋子さんと土生お頭保存会、奨励賞は朝間千翔君とコスモス(コーラス) 〈2022年10月28日〉

2022年10月28日 08時30分00秒 | 記事

 令和4年度日高川町文化賞に、絵手紙サークル・コスモス会創設時から指導する堅田洋子さん(85)=土生=と、土生八幡神社祭礼の双頭獅子の継承に努める「お頭保存会(山崎茂樹代表)」が選ばれた。奨励賞には、紀央館高美術部長として活躍し、将来が期待される朝間千翔君(18)=和佐=と、コーラス活動で中津地域に元気を与える「コスモス(高尾光子代表)」を選出。表彰式は11月30日に農改センターで行われる。

 堅田さんは平成16年に絵手紙コスモス会を創設以来、18年間にわたって指導を続けている。創設から文化祭や公民館ロビー展などに出展し、自宅で絵手紙教室も開講。子ども会や各種団体、学校などの依頼を受けて体験指導している。四季折々の果物や野菜、植物などを描いた絵に言葉を添えた絵手紙が親しみやすいものとして、多くの人に普及させた。絵手紙を通じて、文化の普及とともに地域文化の高揚、文化活動の推進に尽力した功績は誠に大きい。平成7年から平成29年までNHK学園生涯学習通信講座絵手紙講座の講師も務めた。
 土生神社の獅子舞は、全国でも珍しい4人立ちの双頭獅子。雌雄の鬼が持つ矛と簓(ささら)の発する音と気配だけで舞う古風な獅子神楽で「お頭」と呼ばれる。同保存会は、昭和55年に発足し、同神事の保存、継承に努めている。
 平成6年、県無形民俗文化財に指定され、平成29年には「県民俗芸能祭」に出演。毎年、頭屋の氏子らが練習に取り組み、保存継承を確実なものにするために前年の頭屋が指導にあたるなど、獅子神楽を氏子地区が一丸となって、確かな継承に努めている取り組みは、無形民俗文化財の保存や地域文化の伝承に貢献、文化振興に功績が大きい。
 奨励賞の朝間君は、紀央館高美術部長を務め、主に油彩画を制作。令和3年の県高校文化連盟美術工芸部会選考会で、全国高校総合文化祭の県代表作品に選出された。全国規模の公募展への出品に向けて、精力的に制作に取り組む一方で、部員らとともにかわべ天文公園のストリートピアノにペインティングを施した。
 コスモスは、平成11年に発足。文化芸能祭、御坊日高女声コーラス発表会、県民合唱祭など各種行事へ積極的に出演。町内中学校や保育所を訪れたり、介護福祉施設なども慰問している。中津村閉村式では歌声が式典に花を添え、中津地域になかったコーラス活動で女性の活躍、地域文化の活性化と向上に貢献した。


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日高町志賀地内の県道柏御坊線改良・今後1、2年での完了にメド 〈2022年10月27日〉

2022年10月27日 08時30分00秒 | 記事


改良が進み、幅員が広がった志賀地内の県道柏御坊線


 日高町志賀地内の県道柏御坊線改良工事が順調に進み、今後、1、2年で完了するメドがついてきた。対向しづらい交通のネックを解消するほか、児童生徒の通学路の安全確保のため、延長1・8キロを拡幅や歩道を設けることで従来の2倍近くの幅員に整備。平成25年度から着手した概算総事業費13億円を見込む大型事業で、地元待望の道路が完了に近づいてきている。

 工事区間はクエのモニュメントがある交差点から上志賀青年会場付近の交差点まで。集落を南北に通る主幹道路だが、幅員が狭い箇所があり、車のスムーズな対向に支障をきたしたり、児童生徒が通学時に使う道路でもあることから、以前から改良を望む声が上がっていた。
 このため、幅員5メートル程度から2倍近くの全幅9・5メートル(うち歩道2・5メートル)の2車線化を図る改良工事を計画し、事業は平成25年度から測量設計に着手して、27年度から着工。できるところから拡幅、歩道設置等を着々と進め、整備できた場所から供用してきた。
 現在、上志賀青年会場側から南方へ180メートル、クエのモニュメント側から北方へ1300メートルの工事が完了。コロナ禍で資材確保等に心配される時期でもあるが、今年度で一気に改良が進んだことで、完成への見通しがついてきた。
 松本秀司町長は、生活や通学の道だけでなく「命の道」や「観光道路」との意味合いも含めて、県に早期改良を要望し続けており、地元民も「改良できれば生活の利便性が向上する」と一日も早い完成を待望。
 今後も一部で用地交渉しながら、残りの改良部分320メートル内でもできるところから着々と進めていく方針で、県担当課は「今のところ支障なく、皆様のご協力のおかげで順調に進んでおり、ありがたい。早期に完成させたい」としている。


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御坊市が家具転倒防止金具取り付け促進へ一人暮らし世帯で実態調査 〈2022年10月26日〉

2022年10月26日 08時30分00秒 | 記事


家具転倒防止金具の取り付け推奨


 御坊市は、大規模地震発生時の人的被害を軽減するのを目的に平成29年度から家具転倒防止金具取り付け事業を推進しているが、令和3年度まで5カ年の実績が64件にとどまっていることから民生委員の協力で65歳以上一人暮らし世帯約2200世帯を対象に初の実態調査を始めた。自己負担なしで活用できる補助制度にも関わらず、利用が伸びない理由を探り、設置促進に向けた足がかりとしたい考え。

 この事業は、65歳以上の一人暮らし・夫婦世帯、障害者世帯を対象に1世帯あたり家具3竿(たんす、食器棚、本棚が対象)の転倒防止金具取り付けを補助。個人負担がいらないように金具代(金具は市が指定)と取り付け費用をあわせて1世帯あたり7500円を上限に補助するため、無料で利用でき、取り付け作業は市指定の市シルバー人材センターが行う。
 市防災対策課は広報紙や防災訓練、出前講座、自治会行事など機会あるごとに制度を紹介するなど積極的な活用を促しているが、過去5カ年の実績を見ると平成29年度12件、30年度23件、令和元年度4件、2年度14件、3年度11件の計64件にとどまっている。今年度は昨年12月に市内で震度5弱の地震が発生するなど全国的に地震が多発した影響からか申請は16件と増えているが、累計で100件に届いていない。
 対象の世帯数は一人暮らし世帯が約2200、夫婦世帯が約1300あり、単純計算で2%足らず。制度利用が増えないのは広報不足なのか、自費で取り付けているのか、手続きが面倒なのか、自分は大丈夫と思っているのか。その要因を探ろうと、防災対策課が民生委員65人の協力で一人暮らし世帯を戸別訪問し、アンケートを行うことを決め、先週から始めている。
 アンケート内容は、家具転倒防止対策や感震ブレーカー設置、非常時用持ち出し袋を用意しているかなど家庭内での防災対策を聞きとり、できていない場合はその理由を聞く。補助制度で自己負担がなければ利用するか、災害時発生時の備えで不安な点なども聞く。年内をめどに調査を終え、その結果を参考に要件の見直し、利用希望者への市からの声掛けなど今後の対応策を検討する。
 阪神淡路大震災では亡くなった人の8割が住宅の倒壊や家具の転倒などで窒息、圧死している。三浦源吾市長は「市民の皆様方の安全・安心を確保するため、家具転倒防止家具取り付け事業を促進していきたい。家具転倒による被害をゼロにしましょう。備えあれば憂いなしです」と呼びかけている。問い合わせは防災対策課(電話23・5528)へ。


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日高川河川敷(御坊市)で自転車競技「シクロクロス」開幕戦 〈2022年10月25日〉

2022年10月25日 08時30分00秒 | 記事


国内トップ選手のレースに歓声

地元小学生も飛び入り参加したレース


 御坊市の野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷(低水護岸、約3・2ヘクタール)利活用に向けた社会実験事業で一般社団法人「京都車連」=熊本彰廣代表、京都府=が23日、不整地コースを競走する自転車競技「シクロクロス」の2022~23関西シリーズ戦開幕第1戦を行い、全国から選手約550人が出場。多くの地域住民が観戦に訪れ、声援を送った。市によるとトラブルや苦情もなく、今後の継続開催を希望し、主催者側は「和歌山シリーズとして継続開催したい」と河川敷を高評価した。

 県が実施した樹木伐採事業で、きれいに整地された河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと、昨年10月に藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会等で協議会をつくり、国の「かわまちづくり」支援制度を活用した整備計画案をまとめた。年内に登録申請を行う予定だったが、社会実験事業を行った上で計画実現の可能性を検証することにし、事業主体となる民間事業者を公募、京都車連を選定した。
 京都車連は関西シクロクロスシリーズ戦を運営し、今年で28年目。10月から来年2月までほぼ毎週、シリーズ戦10戦プラス番外3戦を開催する「2022~23シーズン」開幕第1戦を日高川河川敷で行った。藤井多目的グラウンドから旧野口橋付近にかけて最大2・5キロのコースを設け、国内トップクラスから初心者まで参加できるクラス、おおむね40歳以上向けの男子実力別マスターズ、女子カテゴリー、小学生クラスなど1日フルに使い、幅広いレースを実施した。
 河川敷には地域住民も多数訪れ、レースを観戦。「初めて見るが、トップ選手たちの力強い走りに興奮した」「河川敷に、これだけの多くの人が集まり、にぎわうのは初めてでは。来年度以降も開催してほしい」などの声が聞かれた。地元小学生が飛び入り参加したレース、地元など未就学児が参加したカンクロー種目も行われたほか、キッチンカーや露店も出店し、河川敷は終日盛り上がった。
 三浦源吾市長、みーやちゃんも参加。三浦市長は御坊の魅力をPRしながら「来年度以降も継続開催していただきたい」と要望。京都車連理事の矢野淳さんは「初めてコースを見た時は、狭いかなと思ったが、意外と開放的で明るい。傾斜のアクセントや砂地などの変化もあり、平面だけではないので、技術や体力も試すことができる良いコース。来年以降も使わせていただけるのであれば、もっとコースを工夫し、和歌山シリーズとして継続して開催したい」と話した。
 社会実験事業について市都市建設課は「地元の人からも高評価を得た。主催者で利用者へのアンケート調査も行っており、河川敷利活用を検討する手法のひとつとして大いに参考になった」、市商工振興課は「会場の草刈り、大会の運営などすべて主催者でやっていただき、レースそのものも素晴らしい大会だった。前日から泊まりで訪れた選手もおり、経済波及効果も大きかった」と講評した。


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御坊市展・富田秀和(写真)喜多美月(洋画)火縄明俐(書)澤越純子(日本画)各氏知事賞 〈2022年10月23日〉

2022年10月24日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市・市教育委員会主催の第68回御坊市美術展覧会の入賞者が21日、発表された。最高賞の知事賞は、写真の部が富田秀和さん=印南町=の「生還だ」、洋画の部は喜多美月さん=御坊市=の「手」、書の部が火縄明俐さん=みなべ町、南部高=の「臨傅山」、日本画の部は澤越純子さん=田辺市=の「豊かな原生林 屋久島」が受賞。表彰式は11月23日午後1時30分から、御坊市中央公民館で行われる。

 陶芸の部は、出品数が少ないため、今年は一般募集はせず参考出品のみとしたため、審査しなかった。
 書と洋画の2部門で、高校生の作品が光った。書の部では高校生18人の出品者のうち知事賞をはじめ市長賞、中央公民館長賞など7人が受賞。洋画の部では高校生13人の出品者のうち、市長賞を筆頭に4人が賞を獲得した。今年は写真の部にも高校生7人の出品があり、うち1人が奨励賞を受賞した。
 出品人数と作品数は、写真43人58点(うち一般28人42点、無鑑査10人11点、審査員5人5点)、洋画35人36点(一般19人19点、無鑑査6人7点、招待1人1点、審査員9人9点)、書55人55点(一般29人29点、無鑑査15人15点、招待2人2点、審査員9人9点)、日本画30人33点(一般16人16点、無鑑査8人8点、招待3人3点、審査員3人6点)。陶芸は参考出品8人11点。合計は171人193点で、一昨年度に比べ、人数で4人、作品で9点少なかった。
 展覧会は、第1期が11月3日から11月6日までで洋画、写真、陶芸、第2期は11月10日から11月13日までで、書、日本画を展示する。各日とも午前9時から午後5時、最終日は午後4時まで。
 審査員が今年の特徴などを説明する観賞解説の日時は次の通り。
 ▼写真=11月6日午後3時、3階研修室3、古家禾積さん▼洋画=同、3階大会議室、阪本聡さん▼書=11月13日午後3時、同、弓場龍渓さん▼日本画=同午後3時30分、3階研修室3、鈴木薫さん。
 その他の入賞者は次のみなさん。
【写真】市長賞=西野里美(印南町)▼市議会議長賞(無鑑査特賞)=細川信太郎(同)▼教育委員会賞=寺井典子(御坊市)▼中央公民館長賞=栁岡則子(同)▼文化協会長賞=玉置秀夫(日高町)▼奨励賞=井上誠(日高川町)竹光正直、西川徹也(以上御坊市)田渕司幸(由良町、紀央館高)松本修一(美浜町)
【洋画】市長賞=藤由依(みなべ町、南部高)▼市議会議長賞=松本笑(御坊市)▼教育委員会賞=鈴木はな(同)▼中央公民館長賞=火和正敏(印南町)▼文化協会長賞=嶋田倫也(日高町、日高高)▼奨励賞=大西花(田辺市、南部高)松下真依(美浜町)湯川愛斗(御坊市、日高高)。
【書】市長賞=瀧田恭大(みなべ町、南部高)▼市議会議長賞=津村蒼弓(日高川町)▼教育委員会賞=齋清美(御坊市)▼中央公民館長賞=細田菜月(同、紀央館高)▼文化協会長賞=村田遥香(みなべ町、南部高)▼奨励賞=上岡咲恵(日高町、紀央館高)小倉愛菜(みなべ町、南部高)小西香名(御坊市)萩平奈緒(日高町、日高高)
【日本画】市長賞=林智子(美浜町)▼市議会議長賞=津本千絵(御坊市)▼教育委員会賞=清水英美(有田川町)▼中央公民館長賞=廣谷八重(海南市)▼文化協会長賞=上西幸子(印南町)▼奨励賞=岸眞美(日高川町)武内睦美(有田川町)三木啓子(御坊市)。


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印南町で五輪メダリスト髙平慎士さんを招き「夢の陸上教室」


2022年9月 データバンク

2022年10月24日 08時29分59秒 | データバンク

1日
印南町防災訓練西山コスモスで誘客中野武一氏=御坊市=と中道博氏=美浜町=に高齢者叙勲

3日
JOCバレー県選抜に靍谷麗(大成男子)、小林紗彰(松洋女子)両選手物価高騰で御坊市新庁舎建設請負費50億円超え国立和歌山工業高等専門学校の新しい学生寮完成式

5日
和大生日高町活性化事業スタート日高川議会で新風力発電計画報告

6日
御坊市議会で三浦市長がスケートパーク実現へ前進答弁川原河小が人権花運動コンクで最優秀賞

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カナダミュージアムでアメリカ村移民「村尾敏夫展」真妻小校舎保存へ

8日
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9日
赤煉瓦の旧高津尾発電所解体へ暖地園芸センターが光丸うすい栽培技術確立極早生温州ミカン出荷始まる日高広域観光協会公式インフルエンサーに御坊市出身・坂尻夏海さん

10日
プラ和歌山が歩道設置協力

11日
日高広域消防本部嶋田圭吾署長に全国優良職員表彰スケボー初心者向け体験教室県高校ホッケーで紀央館女子準優勝

15日
ひだか病院西森敬司副院長に厚労相表彰

16日
日高川町の旧寒川中グラウンドにオートキャンプ場計画

17日
とちぎ国体陸上県代表に管内5選手県花を愛する県民の集い会長表彰に森岡田人の会、知事表彰に原谷ふる郷会秋の運動会シーズン始まる

18日
御坊市ため池豪雨耐性評価御坊市スポーツ推進委員・畑崎照道氏に文科相功労者表彰県花いっぱいコンクール最優秀賞に高城小日高町の小中王子神社でお湯祭

20日
御坊市が災害時要支援者避難計画策定へ

21日
秋の交通安全運動スタート宮子姫に、きのくに信用金庫の廣辻華さん、紀陽銀行の貴志うららさん横断歩行者保護へ県警と県自動車整備振興会が協定日高平野に秋の訪れ。日高町原谷で彼岸花咲く

23日
印南町で映画祭

25日
御坊市老朽危険空家除去5年で151件

26日
印南町コロナ支援と物価高騰対策で全世帯に商品券5万円分

27日
全国和紙画展で池口肇さん=御坊市=入選

28日
交安ポスターコンク受賞決まる旭化成(株)が企業版ふるさと納税で御坊市に1000万円寄付

29日
ひだか病院2年連続黒字美浜町が今年も農地活用支援事業実施

30日
日高川町小中学校再編で委員会が答申特別養護老人ホームときわ寮総括主任介護員の早野利代子さん=美浜町=に白梅賞古田鉄工所が御坊市と災害関連協定締結


由良町文化表彰・興国寺燈籠焼保存会が文化賞、岡良次さんが高燈籠製作で功労賞受賞 〈2022年10月22日〉

2022年10月22日 08時30分00秒 | 記事


興国寺燈籠焼保存会が実施の燈籠焼き(写真は今年8月)


 令和4年度由良町文化表彰の受賞者が決まった。文化賞は、県指定無形民俗文化財の「燈籠焼き(火祭り)」を実施している興国寺灯籠焼保存会(代表=山川宗玄住職)、文化功労賞は燈籠焼きで使う同寺の高燈籠を作る岡良次さん(58)=門前=が受賞。750年続く伝統行事を支えてきた団体・個人の功績をたたえる。表彰式は11月3日午前9時から役場で開く。

 受賞者は選考委員会(寒川正美委員長・6人)を2回開き決定した。
 文化賞 興国寺燈籠焼保存会が毎年8月に実施している「燈籠焼き」は鎌倉時代から750年続く伝統行事。昭和37年に県指定無形民俗文化財になったのを受けて保存会が発足し、同寺、僧侶や虚無僧、六斎念仏講、地元の門前区らで構成する。
 活動は、燈籠焼き開催に向け、会場となる無常堂の草刈り、見どころの一つ・地元の青年が担ぐ土俑(どよう)や踊りで使う松明作り、会場の設営、当日の運営など。
 土俑は長さ4・2メートル、重さ約150キロある大松明で、材料のシダを刈って干し、青竹で巻いて青笹をさしたものを4基、子どもたちが踊りで使う松明は責任役員や総代らで約80本作る。地域をあげて取り組むことで作り方を若手に伝え、伝統行事が途絶えないよう取り組んでいることが高く評価された。新型コロナの影響でここ3年は規模を縮小して開催しているが、毎年、火祭りを見ようと多くの人が訪れる。
 文化功労賞 岡さんは同寺の檀家で、前任者が亡くなったため寺の依頼で高燈籠作りに携わり17年。最初は作り方が分からず苦労したが、今では自身で木枠を作るなど改良を重ね毎年8月のうら盆前に奉納している。
 高燈籠は長さが4メートルあり、「南無阿弥陀仏」の文字を切り抜いた和紙や花などの飾りを貼り付け、上部には寺の紋「竜胆」が入る。製作は夏の忙しい時期で、仕事の合間をぬって夜間や休日に作業にかかるため苦労は絶えない。岡さん自身「年をとるにつれ、伝統を継承することの大切さを感じています」と話し、体が続く限り燈籠作りを継続したい考えだ。


 その他の主なニュース

日高川町が全世帯にガソリン券補助販売やごみ袋無料引換券配布

11月27日、御坊市民文化会館で日高地方子ども暗唱大会

美浜町消防団女性団員が日高広域消防でAED救命講習を受講

日高奨学会が令和5年度奨学生を若干名募集、奨学金事業へ寄付のお願い


日高川町寒川でトップ切り統合地区説明会・小学校統合賛成、中学校は難色 〈2022年10月21日〉

2022年10月21日 08時30分00秒 | 記事


和佐委員長らが統合案を説明したが、出席者からは厳しい意見が相次いだ(寒川校区)


 日高川町が町立13校の小中学校を5校に再編統合を目指す小学校区別の地区説明会が19日の寒川第一小校区から始まった。以前から統合の要望が出されていた美山地区3小学校の統合案には、出席した保護者らも概ね賛成の意向を示したが、川原河小の施設を利用する案にはバスの通学時間を懸念。美山中を含む町内全4校を早蘇中施設に統合する案には、約45分のバス通学への不安などから再考を望む声が相次ぎ、説明会は初回から厳しいスタートとなった。

 小中学校再編推進委が検討経緯、統合の枠組みやメリットと課題、小学校は川原河、中学校は早蘇の施設を選んだ理由、通学時間などを説明。早蘇の校舎や施設などを動画で紹介したあと、質疑応答が行われた。
 冒頭、出席者が「提示された案で進めるという説明会か?検討して変更されることはあるのか」と質問。委員長の和佐公生教育長は「各地区の説明会で意見を頂き、推進委に報告して協議させて頂きたい」と答えた。その後は中学校の枠組みなどに対して「保護者の意見を聞いてほしい」などと不満の声が相次いだ。
 4校の中学を早蘇に統合する案には「通学距離以上の教育環境を整えてくれるなら新校に行かせたい」という肯定的な意見もあったが、「早蘇中は遠すぎて子ども達の負担が大きすぎる」「バス酔いの不安がある」「中間の中津地区に統合してほしい」「人数が急に増えるのもストレスがある。心のケアを考えるべき」などと反対意見が続出。和佐委員長は「検討委の協議でも、通学時間は生徒への負担は大きいが、教育活動を考えると旧町村の枠を超え、施設面でも最適だという意見となった。中間点への新校舎建築案も出たが、早急な再編が必要で既存校舎の活用に方針が固まった」と答えたが、出席者の理解は得られなかった。
 川原河への小学校統合は賛成が大半を締めたが、バスの通学時間を考えた統合先の再検討を望む声が出た。今後の進め方に対しても「推進委に保護者や寒川の代表者も含めるよう再編成してほしい」「説明会が終わった後もこのような場を再度開いてくれるのか」などの意見が出され、和佐委員長は「意見を再編委に報告して協議したい。1回だけでなく足を運ばせて頂いて報告し、意見を聞かせて頂きたい」と話した。
 地区説明会は、2回目の笠松小校区以降、11月16日の川辺西小校区まで9小学校区で開く。


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