紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

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高速4車線化ハイペースで進展 〈2015年7月31日〉

2015年07月31日 08時30分00秒 | 記事

年内にも着工する川辺第一トンネル
(右は現在のトンネル、左の避難坑を拡幅)


 近畿自動車道紀勢線有田南紀田辺間整備促進協議会(会長・柏木征夫御坊市長)は29日、御坊市役所で平成27年度総会を開き、沿線の日高、有田両地方、田辺市の12市町長と議会議長が出席。平成25年6月に国から事業認可を受け、着手式を行った同線有田~南紀田辺間46キロの4車線化事業の報告があり、湯浅御坊間は全体の70%で用地取得を終え、川辺第一トンネル工事が年内にも着工。御坊田辺間は印南トンネルが貫通済みなど順調。特に湯浅御坊間は予想以上のハイペースで進展しており、早期の同時完成へ期待が膨らむ。

 湯浅御坊道路(有田~御坊間19・4キロ)は総事業費約710億円。今の2車線道路とほぼ並行で新しい2車線を建設し、川辺ICのフルインター化も実施。沿線18地区すべてで設計協議確認書調印や用地幅杭設置を終え、用地買収交渉を進めている。西日本高速道路(株)関西支社和歌山工事事務所の報告で、現在の用地取得率は全体の70%に達するハイペースで進展していることが分かった。
 6月末現在で御坊市野口が95・5%、日高川町小熊が85・2%、土生が77・2%、中津川・千津川が29・7%で、いずれも順調に進んでいるという。広川町内では100%の地区もあり、桑野修・和歌山工事事務所長は「行政、地元、地権者の方々のご努力、ご協力のお陰で考えていた以上のスピードで進んでいる」とし、今年度末目標の80%をクリアし、できるだけ早期に取得を終えたい考え。
 川辺第一トンネル工事(約2・7キロ)が現在、入札の公告中。今の同トンネルのすぐ隣(和歌山方面向いて左側)にある避難坑を拡幅する形で掘削し、完成後は上り車線として利用。9月25日に開札し、施工業者が決まり、年内にも着工し、平成31年8月完成を目指す。広川町の鳥松山トンネル工事(約3・5キロ)は来年1~3月に発注予定。二つ合わせた工事着手率は全体の32%。桑野所長は「用地取得が終わればあとは工事なので、遅れないよう一層努力したい」とした。
 一方、用地買収の終わっている御坊~南紀田辺間(26・9キロ)は交通安全対策、渋滞緩和対策として印南やみなべ、御坊南など各インターチェンジ分合流部などに付加車線(2車線)を設置。事実上できるところから順次工事を行い、終わったところから供用を始める。着工中の印南トンネル前後の2・4キロ区間では新しい仮称・印南トンネル(延長約405メートル)が今年4月に貫通するなど順調に進展。今年10~12月には印南インターチェンジ工事(約1キロ)を発注予定。
 同関西支社が示した完成目標は平成33年12月末だが、二階自民党総務会長をはじめ地元関係者が工程短縮を強く求めており、県、沿線市町と連携して平成30年ごろ完成も視野に総力を挙げている。この日の総会では柏木会長が「二階会長はじめ関係者の皆さんのお陰。早期完成へさらに努力したい」とあいさつしたあと、事業計画を決め、役員改選で全役員を再選した。


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御坊市創生戦略会議が計画策定へ若者、女性と意見交換 〈2015年7月30日〉

2015年07月30日 08時30分00秒 | 記事

まちづくりへ若者や女性と意見交換


 御坊市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略会議」は28日、今年度末に策定する地方版総合戦略の参考にしようと20歳代~40歳代の若者5人、20歳代~50歳代の女性6人と、まちの現状や課題、魅力あるまちづくり、御坊の将来などについて意見交換会を開いた。「住みやすいまちだが、これといった特色、魅力がない」との共通認識が示され、他市町に負けない魅力づくりや将来を担う人づくりなどに力を入れるべきとの意見が出された。

 6月に開いた戦略会議初会合で「女性や若者の委員がいない」との指摘を受け、同戦略アドバイザーの鈴木裕範和歌山大学客員教授をコーディネーターに開催。若者は平野未花(御坊商工会議所青年部)田渕諭(同)小森理弘(JA紀州青年部)谷口泰之(市役所)芝田安希(同)の5氏。女性は竿本有紀(HML事務局)南ふみ(市役所)假谷寿子(日高病院)南多代(市社協)中村朋美(紀陽銀行)岡本真依(JA紀州)の6氏が出席した。
 ほぼ全員に共通していたのが「住みやすいか、住みにくいかと聞かれたら住みやすい」。その理由は「自然に恵まれ、食べ物は新鮮でおいしい。病院やスーパーも近くにあり、生活するには便利」「地域コミュニティーがあり、子どもを見守ってくれる。子育てするのに良いところ」「人情味があり、温かい」などを挙げた。その反面「地域資源はたくさんあるが、これといった特色、魅力がない」との共通認識が示された。
 利便性では「車に乗る人は便利だが、高齢者や障害者ら交通弱者が生活するのは厳しい」「普段生活するにはいいが、友達同士で遊びに行くところがない」。自然環境では「子どものころは海で泳げたが、今は泳げるところがない」。人情味では「人が良すぎて逆に積極性に欠ける」との意見があった。女性は子育て支援で「地域に子どもの遊び場がない。安心して遊べる場所がほしい」「学童保育は6小学校すべてに設置(今は4小学校)し、対象も3年から6年に拡充してほしい」が共通していた。
 今後、取り組むべき施策としては「他に負けない魅力づくり」「防犯、防災の充実」「子育て支援」「将来を担う人づくり」「高齢者らを地域で支えあう仕組みづくり」「効果的、積極的な情報発信力」などを挙げていた。「行政と若い人をつなぐ場づくり」「女性同士が気楽に井戸端会議できる場所づくり」の要望が出されたほか「御坊に住むのがステータスと言われるぐらいのまちになれれば」との意見もあった。
 市企画課は「たくさんの貴重な意見をいただいたので今後の参考にしたい」と話した。意見交換会以外にも市内出身の日高高校、紀央館高校、和高専の生徒約600人と、過去5年間で市に転入してきた20歳~65歳の男女1000人を対象にアンケート調査を実施したほか、戦略会議委員を務める各種団体、組織に女性職員や若手職員から意見を聞くヒアリングシートへの協力も求めている。


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県中学総合体育大会柔道で松洋女子(団体)、久保井、角選手(個人)全国へ 〈2015年7月29日〉

2015年07月29日 08時30分00秒 | 記事

団体で全国大会初出場を決めた松洋女子



 県中学校総合体育大会の柔道競技が25日と26日、橋本体育館で行われ、女子団体の部で松洋中が優勝。初の全国大会切符を手にした。個人戦でも松洋中から、44キロ級で久保井仁菜さん(3年)、70キロ級で角惟茉莉さん(同)が優勝。近畿大会と全国大会への出場を決めた。

 団体戦は、12チームが参加。3校ずつの予選リーグを行い、各リーグ上位2校が決勝トーナメントに進出した。松洋は、予選リーグで、上富田に3ー0、貴志川に2ー1で勝利。貴志川は春のローカル大会で負けた経験もありきつい試合となったが、勝ってペースをつかみ決勝トーナメントへ。準々決勝・富田戦を2ー1で勝ち、準決勝・箕島戦は1ー1の内容勝ちで進んで、決勝で湯浅と対戦。1ー1の同点となり、代表者戦で久保井仁菜選手が出場し、延長で相手が指導を取られ勝利。近畿大会と全国大会への出場権を手にした。
「みんなで全国に行こうと気持ちを一つに頑張った。初めての全国は、一戦一戦を全力でいきたい」と選手ら。
 個人戦44キロ級は8人によるトーナメント。初戦、準決勝をともに一本背負いの一本勝ちで進んだ久保井選手は、決勝で、昨年秋の新人戦の決勝相手・吉備の選手と対戦。小内巻き込みの優勢勝ちで頂点に立った。
 久保井選手は優勝したものの「一本で取りきりたかった。悔しい」と優勢勝ちに満足できない表情。
 個人戦70キロ級は5人が出場。角選手は1試合目を延長で指導を取って勝利。決勝は相手の反則で勝ち、初めての全国出場を決めた。
 角選手は「初めての優勝でうれしかった。全国では練習の成果を出したい」と話した。
 個人40キロ級では山下明日香さん(2年)が準優勝し、近畿大会へ進む。
 男子の部では、団体で箕島が3位に入賞し、近畿大会へ。メンバーのうち白樫佑真君、岸辺大翔君、武内祐乙君が管内出身。
 近畿大会は8月3日と4日、奈良県大和郡山市総合運動公園、全国大会は8月17日から8月20日まで、北海道函館アリーナで開かれる。
 松洋女子団体のメンバーは次のみなさん。
 久保井仁菜、堀那月、角惟茉莉、浜口莉緒


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訪中団報告会で二階会長、程大使が交流促進誓う 〈2015年7月28日〉

2015年07月28日 08時30分00秒 | 記事

二階会長、程大使(後列右から)と日高高校生
後列左は上田優人校長

劇曲学院生が中国の伝統芸能を発表


 自民党の二階俊博総務会長(76)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が率いた「日中観光文化交流団」報告会は26日、御坊市民文化会館で開き、市民ら900人が来場。二階会長、程永華・中国駐日特命全権大使が活発な民間交流を通じて友好関係を改善、強化することを誓い合った。大連市の大連第16中学校との姉妹校締結で訪中団に参加した日高高校生徒会代表がプレゼンテーション、箏曲部代表が箏曲を発表したほか、中国劇曲学院17人が伝統芸能を披露し友好親善を深めた。

 二階会長は、北京市の人民大会堂で開いた交流大会で習主席が重要講話を述べたことに「日中友好に尽力した先人たちの名前を挙げ、日本との友好をもっと広めていくという決意を感じた」と述べた上で「日中は切っても切れない関係。ちょっとしたことで左右されず、信念を持って友好促進に努めたい。より一層、両国民が仲良くし、互いの国を尊敬し、子々孫々、世々代々に良い関係をつなぐことが我々の責任であり、義務だ」と日中友好の重要性を強調した。
 さらに「今回の訪中は誰が考えても大成功だが、それを嫌う人もいる。政治にもジェラシーがあり、困ったものだ。日中友好は間違いのない道であり、誰からも文句を付けられる筋合いはない。清華大学、東北財経大学で講演した際に『日本は戦争が好きな国ではない。平和を愛している』と話したが、皆さんとともに手を握り、力を合わせ、力の続く限り、日中友好、世界平和の道を歩んでいきたい」と誓った。
 程大使は「二階先生の友好の信念は一貫してぶれないし、有言実行の行動力には敬服している。今回の訪中は友好の輪をさらに広めるための大きなステップになった。中国と日本は引っ越しできない隣国で文化の共通点、2000年の交流の歴史がある。中国は日本を重視しており、大切な隣国として安定した関係を築いていきたい。協力のパートナーとして戦略的互換関係を進め、歴史を鑑み、未来を切り開きたい」と友好促進を呼びかけた。
 二階会長が平成14年に1万3000人を率いた国交正常化30周年記念日中友好文化観光交流事業の際、参加者全員が万里の長城で記念植樹したことに「私も参加したが、再度、皆さんが中国を訪問し、木がどれだけ成長したか、確かめていただきたい。二階先生が示してくれたこの新しい夢が実現するよう互いに努力したい。双方向の民間交流を拡大し、それを通じて両国の平和的な友好関係を高めていきたい」と結んだ。
 垂秀夫外務省外務大臣官房総務課長が岸田文雄外相のメッセージを代読。この中で岸田外相は、二階会長が訪中時に中国の高校生500人を日本に招待することを提案したことに「二階会長と相談しながら進めている。和歌山県も訪れる予定」と明かした。志帥会副会長の林幹雄衆議院議運委員長らも挨拶。管内町長や県議のほか、張西龍・中国国家観光局東京駐在事務所首席代表、来夏の参院選に出馬する大江康弘前参議院議員も出席した。

日高高校生が箏曲演奏と報告
劇曲学院(中国)伝統芸能発表も

 日高高校生徒会代表の稲葉真実さん(3年)黒祖友夏さん(同)丸井瑞穂さん(同)が訪中の様子をプレゼンテーションし、箏曲部代表の山崎美緒さん(同)保田穂香さん(同)赤松亜優美さん(2年)荒井梨菜さん(同)が箏曲を演奏。今後の交流促進へ決意を新たにした。
 中国劇曲学院は中国で唯一、劇曲を専門とする大学で京劇教育の最高機関。一瞬にして顔が変わる「変臉(へんめん)」と言う技が飛び出す京劇、優雅な舞踊など中国の伝統芸能を40分間披露し、大きな歓声と拍手を受けた。


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二階総務会長を囲む会に各界から1600人 〈2015年7月27日〉

2015年07月27日 08時30分00秒 | 記事

乾杯で国、関西、和歌山発展を期す二階会長(中央)


 自民党の二階俊博総務会長(76)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=を囲む会「国土強靱化 海を渡る」は24日、大阪市のシェラトン都ホテル大阪で開いた。稲田朋美・党政調会長や俳優の杉良太郎さん、政治評論家の森田実さん、作家の大下英治さんを特別ゲストに、仁坂吉伸知事ら関西各府県知事ら来賓をはじめ、関西の政財界などから1600人(主催者発表)が参集。党の重鎮として大きな存在感を見せつけている二階会長のさらなる活躍を期した。
  
 二階会長は、大下英治さんが書いた稲村の火や大賀蓮の本を紹介しながら「今日は多くの来賓の方々から挨拶をいただいたので史上最短の挨拶にしたい」と会場を沸かせたあと「皆さんのご厚意に感謝し、なお一層頑張りたい。国、関西、大阪、和歌山の発展のため全力を尽くす」と述べ、国土強靱化政策の確実な実行、国連での世界津波を防災の日(11月5日)制定など自ら提唱し、力を入れている施策推進に全力で取り組む考えを示した。
 稲田政調会長は「二階会長は自民党の中で最も力のある人。二階会長の発言は重く、会長が何か言うと党が動く。総務会がどれだけ紛糾しようと、二階会長が発言すると収まるのを何度も見てきた。政調会長を仰せつかった際、安倍総理から言われたのは『二階会長の指導を仰ぎなさい』だった。一見強面だが、本当に温かい人で私は大好きです」と持ち上げ、仁坂知事は「二階先生は和歌山の誇りだ。どんなに忙しくても常に和歌山のことを考えてくれている。我々は誇りを持って二階会長を応援していく」と述べた。
 杉さんは「二階会長の政治的な生き方、国を思う心に感銘し、尊敬している。みんなで力を合わせて国家のために頑張ろう。私も微力を尽くしたい」、森田さんは「二階会長の中国訪問は大きな意味があった。まさに歴史的な偉業だ。アジア、世界の平和のため、二階先生を守っていこう」と激励し、大下さんは著書にまつわる二階会長のエピソードを紹介。来夏の参院選に立候補予定の片山さつき参議院議員、大江康弘前参議院議員ら4人の紹介もあり、乾杯のあと、和やかに歓談した。


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JR紀勢線26日始発から運転再開 〈2015年7月25日〉

2015年07月25日 08時30分00秒 | 記事

24日も御坊駅には振り替え輸送用のバスが待機


 JR西日本は24日、台風11号の影響で今月17日に土砂崩れが発生し、不通になっていた紀伊由良~広川ビーチ間の復旧工事が進み、26日から運転を再開し、特急も含め全線で平常通りに戻る見通しであることを発表した。現在行われている御坊~箕島間のバスによる振り替え輸送は、25日の最終便で終了となる。当初の見込みでは、月末の予定だったが、約5日早い全面復旧となる。

 台風11号による大雨の影響で、広川町で発生した土砂崩れにより、きのくに線の線路上に大量の土砂などが流入。復旧工事で、土砂を取り除いたのをはじめ、傷んでいた上り側の線路も新しく取り替え、予定より約5日ほど早く復旧することになった。
 26日は、始発便から平常ダイヤに戻る。新大阪や新宮方面への上下特急が正常運転され、普通列車も上下ともダイヤ通りの運転に戻る。御坊~箕島間のバス振り替え輸送も25日の最終便で終了。
 災害後、ダイヤが正常に戻っても、徐行やスピードを制御するケースがよく見られるが、紀勢線では、復旧場所でも徐行運転はしないので、列車が遅れることはない見通しだという。
 運転再開にあたり、7月26日~31日までの「くろしお号」の指定席券を25日午前10時から、みどりの窓口などで発売。
 正常に復旧したかを確認するため、25日午後10時30分以降に確認列車を走らせることにより、御坊~箕島間の線路と踏み切りの点検を行う。
 JR御坊駅の小谷典史駅長は「不通が長らく続き、大勢の利用者にご迷惑をおかけしました。特急が走っていないことをご存知なく、遠方からお越しの白浜方面へのお客様には、何度も乗り換えをしてもらうなど、ご不便をおかけしました。和歌山の観光が勢いを取り戻せるよう努力したい」と話している。


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日高川町が自販機防犯協会と県下初の調印 〈2015年7月24日〉

2015年07月24日 08時30分00秒 | 記事

市木町長と防犯自販機協会の五味理事(中央)が調印を交わす


 日高川町は22日、防犯カメラを活用した犯罪の抑制に向け、自動販売機管理会社と連携して共助型のインフラ整備を推進する一般社団法人防災・防犯自販機協会と調印を行い、同協会のシステムを導入した県内初、全国でも4番目の防犯カメラを小熊の農改センター前に設置し運用開始した。設備の設置と運営費用は、自販機の売り上げや、協会への飲料メーカーの協力金で全額を賄っており、町(自販機設置者)の負担はゼロ。同協会では、自販機の設置者やメーカーに理解と協力を呼びかけ、同町内の数カ所に設置を目指す。

 防災・防犯自販機協会は、自販機を管理している全国の飲料オペレーターなどが加盟。自販機の売り上げおよび、協会への飲料メーカーの協力金を活用した数共助型のインフラ整備を数年前から行っており、都市部などでは災害時の情報提供や観光案内、wi-Fiスポットを備えた「防災防犯ステーション」を整備している。そんな中、自治体などからのニーズが多い防犯カメラ単独のサービスも開始し、全国で4番目として日高川町に設置した。
 市木久雄町長は「自販機の売り上げを活用した防犯カメラの設置は、県下で初の試みで、地域の協力を得て、この取り組みが町内で広がってほしいと考えています。万が一、事件が発生した場合にも記録が保存されるのはもちろん、防犯カメラがあることで地域犯罪の抑制に繋がるはず」と期待し、同協会に加盟するJWEL株式会社の五味隆介代表取締役社長は「自販機がある場所は人が集まる場所で、機械とメンテナンスを行う人を生かした社会貢献を目的に取り組みが始まった。わかやま国体を迎える今年、安全安心な町づくりに協力できることはうれしい。この活動を進めて町のお役に立てるようにしたい」と話した。
 同システムは、自販機を設置している店舗や設置者が負担する費用は一切なく、自販機の売り上げの一部と飲料メーカーの協力金で設置費用や管理費用の全額を賄う。農改センター前で運用を始めた防犯カメラは、同センターと南山スポーツ公園に設置している自販機の売り上げの一部などとメーカーの協力金で設置。
 レコーダーは隣接する川辺公民館に設置し、有事の際に警察の要望があった場合だけ映像を確認することになり、通常はプライバシーに配慮してパスワードで映像を管理する。
 市木町長は、犯罪抑止に向けて町内数カ所に防犯カメラの設置を推進する方針を議会で明言。同協会のシステムを活用して、船津地区の道の駅SanPin中津や国道424号と県道御坊美山線が交わる交差点周辺などにも設置したい考えで、同システムによる普及が進まない場合は、町単独事業で設置を進める。


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25~26日 東京駅前「いこら」で第1回美浜キッズマルシェ開催 〈2015年7月23日〉

2015年07月23日 08時30分00秒 | 記事

「いこら」キッズマルシェに参加する
中西君、田渕君、谷さん、田渕さん、小川さん(左から)

町のよいところを話し合う子どもたち


 まちの魅力や特産品を子どもたちの手で外に紹介・発信することで、子どもたち自身にまちのすばらしさを再発見してもらおうと、美浜町商工会はリレー式次世代健全育成事業として、模擬物産展「キッズマルシェ」を開催する。第1回として25日と26日の2日間、東京駅八重洲中央口前の和歌山産直店「わかやま紀州館東京八重洲店いこら」でオープン。小学生5人が、釜揚げしらすやちりめん、早なれ寿司、ひじきなど町の特産品を試食販売する。

「いこら」キッズマルシェに参加するのは、中西悠吏君(和田小5年)、谷日和さん、田渕夏希さん(以上松原小5年)、小川浬さん(同4年)、田渕晴樹君(同2年)。メンバーは、キッズマルシェで販売する特産品を製造販売する店の子どもらで構成した。ふだん親が扱っている商品を実際に客を相手に販売することで、改めて商品のよさや町の魅力への気づきを図る。
 キッズマルシェに先立ち美浜町商工会は21日、商工会館で、勉強会を開催。「いこら」のキッズマルシェに参加する5人の他9人の小学生らが、講師のOffice Grace代表・平野未花さん=日高川町江川=から、町の景観や産業、産品にかかる概要説明や接客の心得などについて聞いた。
 自分たちの町をどんなふうに紹介したら良いか「海がきれい」「魚がおいしい」「夕日がきれい」など町のいいところをあげながら検討。笑顔、整った身だしなみ、姿勢を正しく、こころを込めてていねいな対応など接客の心得を教わり「アイコンタクトが大事。目と目を合わせてから頭を下げます」との平野さんの指導で、正しいお辞儀やあいさつの仕方を実習した。
 シラスや早なれずし、イチゴシェイクなど、町の特産品の試食もして、味を確認。食べながら「サバずしには生姜を付けています。お客さんに、生姜つけたらおいしいと教えてあげてね」などとアドバイスを受けた。
「お客さんに来て良かったと喜んでもらえるおもてなしをしてほしい」と平野さん。研修後、子どもたちは「イチゴシェイクがおいしかった」「あいさつの練習が面白かった」、「いこら」キッズマルシェに参加するメンバーらは「今日習ったことを生かして頑張りたい。美浜町のいいところやおいしいものを、お客さんにわかりやすく紹介したい」と話した。


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かつお節製造に功績を残した印南漁民3人の顕彰碑完成 〈2015年7月22日〉

2015年07月22日 08時30分00秒 | 記事

完成した顕彰碑

顕彰碑をバックに全員で記念写真


 印南町の有志でつくる「江戸時代・印南漁民『顕彰碑』建立会」(坂下緋美代表)が建立中だったかつお節を考案するなど、かつお節に関して偉大な功績を残した江戸時代の印南漁民3人の顕彰碑が完成し、21日に関係者らが除幕式を行った。「後世に伝える」という建立の目的に合わせて地元小学生も出席し、メッセージや踊りを発表するなど式典に花を添えた。

 建立会や町、地元児童ら100人が出席。法被を着たり、3人の漁民の名前を書いたタスキをかけた印南小4年生有志15人が「江戸時代、海で立派な仕事をした印南漁民のことを忘れずに、これからもみんなに伝えていきます」と述べたあと、坂下代表が「顕彰碑を建てることが目的ではなく、碑を建立することによって多くの人が、この印南漁民の偉業を知ってくださったことこそが宝です。この碑を通じて、印南町が全国のかつお節に関係する人々の故郷と思っていただき、気楽に里帰りしてもらえればと思っています。印南の役割はそこにあると思います」と顕彰碑への思いを述べた。
 日裏町長が「印南漁民の偉業に触れ伝承していくためにも顕彰碑をたたえる日を設け、皆が集い、勇気と元気をいただけたらと思う。そして印南町が『かつお節発祥の地』であることを全国に発信していきたい」と祝辞。顕彰碑前で印南漁民の菩提寺、印定寺の叢哲雄住職が祈願供養のあと、顕彰碑や説明板などを出席者が除幕し、最後に印南小児童や町文化協会有志らが「印南音頭」を踊り、顕彰碑完成を祝った。
 顕彰碑は、土佐で活躍し、かつお節を考案したとされる角屋甚太郎、江戸中期に鹿児島県枕崎市にかつお節製造方法を伝えた森弥兵衛、江戸後期に千葉県や静岡県へ製造方法を伝えた印南與一(通称・土佐與一)の3人の偉業を町民はじめ広く知ってもらい後世に伝えようと町文化協会長でもある坂下さんらが建立会を設立し、町民などから賛助金を募るなどして印南漁港内ケ浜埋立地の印南浜公園脇に御坊ライオンズクラブが創立25周年記念事業で平成3年に建てた「かつお節発祥の地」のPR塔のそばに建立した。顕彰碑のほか、説明板を設置、漁民3人の縁の地から贈られた海岸の石も据えらている。


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御坊市藤井多目的グラウンド復旧3カ月で3度目の浸水被害 〈2015年7月19日〉

2015年07月21日 08時30分00秒 | 記事

日高川増水で水没した藤井多目的グラウンド


 台風11号による日高川増水で御坊市の日高川ふれあい水辺公園・藤井多目的グラウンドが冠水した。昨年8月の台風でも冠水し、復旧工事を行い、今年4月に再開したばかり。平成23年9月の紀伊半島大水害で壊滅的な被害を受けて以降、毎年のように浸水被害が出ており、そのたびに国の災害復旧事業を活用して原形復旧しているが、近年は被害が相次ぎ市当局も頭を抱えているのが現状。被害調査後に今後の対応を検討、その結果が注目される。

 水辺公園は全体で約22ヘクタール(供用分)あり、左岸にオートキャンプ場、ゲートボール場、せせらぎ公園、芝生広場、ゴルフ場、駐車場。右岸に多目的グラウンド、サブグラウンド、駐車場などを整備。今回の台風では毎秒1000トンを超える椿山ダムからの放流に加え、ダム下流域での大雨が重なり、右岸の藤井多目的グラウンドなどがすべて冠水。左岸のゴルフ場も8割方が冠水する被害を受けた。
 藤井多目的グラウンドは平成9年の供用開始以降、22年までは浸水被害はなかったが、23年9月の紀伊半島大水害で壊滅的な被害を受け、国の災害復旧事業を活用して総事業費約3億5000万円をかけて25年3月に完全復旧。その。その1年半後の26年8月の台風でグラウンドやゴルフ場が冠水し、グラウンドは約2000万円かけて原形復旧し、今年4月に再開したばかり。
 市は「水辺公園は景観美化、市民の健康増進に加え、防災上も重要な施設」との位置づけで、これまで復旧対応を続けてきた。復旧に当たっては市の財政負担がほとんどいらない国の災害復旧事業を活用しているが、市議会から「市民から見れば、浸水するところになぜ税金を使うのか」との指摘も出ている。柏木市長はグラウンドは今後も維持するが、浸水被害が続くなら「整備(復旧)水準を考える」と言及しており、今回の対応が注目される。
 日高川の水が引く週明けに本格的な被害調査を行い、復旧にどの程度の費用がいるかを算出し、対応を検討する。過去の事例からダムの放流量が毎秒1200トンを超えるとグラウンドが冠水するため、県に対して(1)椿山ダムの操作規定見直し(2)低水護岸前へのブロック設置(3)日高川の堆積土砂しゅんせつ-を要望しているが、3項目ともほぼゼロ回答のため、増水時にグラウンドへの浸水被害を防ぐのは難しいのが現状だ。


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