プライベートタイプを整備するキャンプ場
御坊市は「キャンピングカーの聖地」として全国に売り出している野口オートキャンプ場に全国屈指の広さとなるプライベートタイプのドッグランを整備する。全国的にドッグランは珍しくないが、プライベートタイプは数少ない。フリーのドッグランと違い、他の利用者に気兼ねなく利用でき、家族同士やグループでの利用も可能なため、愛犬家が多いキャンピングカーユーザーから人気を集めそう。年明けからフェンス設置など工事を行い、2月末完成、3月中の利用開始を予定している。
令和元年度利用者が初めて1万人を突破し、さらなる集客を図るため、キャンピングカーオーナーから強い要望のあった(1)愛犬が自由に走り回れるドッグランの整備(2)電源サイトの電源容量アップ(3)汚水を処理できるダンプステーションの設置-を進めることにし、今年度当初予算にソフト対策も含め1000万円を計上。うち516万3000円は国の地方創生交付金事業に採択された。
ドッグランはキャンプ場東端(日高川左岸の最上流部)の超ビッグサイト(500平方メートル以上)内に整備する。同サイトの利用客が使えるプライベートタイプとして24メートル×13・5メートル(217平方メートル)の広さを確保し、周囲を高さ1・8メートルのフェンスで囲い、出入り口に門戸を設ける。プライベートタイプでは全国屈指の広さがあり、大型犬も広々と走り回ることができる。グループでの共同利用も可能で、新たな誘客ツールとして注目を集めそう。料金は1台1泊5人まで5500円~7500円を予定。
電源サイトの電源容量アップは、オートサイトの2区画に従来の15アンペアとは別に、2倍の30アンペアの電源を供給できる電気設備を追加。15アンペアでは対応できなかった大型キャンピングカーの充電やエアコンなどに利用でき、国内にある最大級のキャンピングカーにも対応できる。ダンプステーションはキャンピングカーのキッチン、シャワー、トイレなど車内のタンクに溜まっている汚水を流し入れる汚水廃棄施設で、キャンプ場利用者のみ使用できるように施設を整える。
このほか、ソフト対策では利用者に市内を周遊してもらうためのマップを1万部以上作成するほか、コロナで今年度実施できなかったキャンピングカーイベント、ショーへの出展などプロモーション活動、キャンピングカー倶楽部オフ会への出店は来年度で予定。市商工振興課は「ライトキャンプ層の利用者のさらなる増加、ペットをつれた利用者の集客につながる」と期待している。
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