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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

「ごぼう商工祭」家族連れで盛況 〈2023年10月31日〉

2023年10月31日 08時30分00秒 | 記事


かわいい子どもたちがコスプレ


観客を楽しませたスマイルのステージ


 御坊商工会議所、同青年部主催の「ごぼう商工祭2023」は29日、本町商店街で開き、ハロウィンにちなんだコスプレコンテスト、スマイル(吉本興業)が出演するお笑いステージ、バンド演奏、うまいもん食堂、キッチンカー、お菓子・餅まき配布、特殊車両展示などが行われ、多くの家族連れらでにぎわった。

 テーマは「ごぼう笑高祭~ハロウィン♪ウィンだよ♪スマイルスマイル」。オープニングセレモニーのあと、特設ステージでは日高高校ブラスバンド演奏、バンド演奏、ラッキーナンバーくじ抽選会、コスプレコンテスト、空手演武、お笑いステージ、お菓子・餅配布が行われた。
 コスプレコンテストには未就学児19人、小学生19人、一般10人が出場。アニメや映画などキャラクターに扮し、それぞれのセールスポイントを紹介しながら審査員にアピール。審査の結果、未就学児は坂野心星ちゃん(7カ月)、小学生は酒本絆那さん(8)、一般は玉置勝海さんが優勝。YEG賞に岡山加歩さん(18)が選ばれ、それぞれ豪華賞品を贈った。一般の部には「みーやちゃん」も飛び入り参加し盛り上げた。
 お笑いステージにはスマイルが出演し、おなじみの持ちネタを披露し、会場にいた子どもたちともかけあいしながら観客を楽しませた。このほか、うまいもん食堂、キッチンカー、特殊車両展示などもあり、家族連れらはお目当てのブースを回り、飲食や物販を買うなど思い思いに楽しんだ。


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御坊市・防災重点ため池、来年度から対策 〈2023年10月29日〉

2023年10月30日 08時30分00秒 | 記事


来年度で事業計画を策定する新池


 令和2年10月に施行された「ため池工事特措法(防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法)」に伴い、御坊市は、3~4年度で防災重点農業用ため池39池で豪雨耐性評価を行った結果、38池で洪水吐の断面が不足していることが分かった。優先順位を付けながら6年度から必要な対策を行っていくが、予算規模や期間とも見通せないのが現状で財源確保など大きな課題がのしかかる。

 ため池工事特措法は、和歌山県など地方から要望の多かった防災重点農業用ため池の防災工事を集中的かつ計画的に進めるための令和3年度から令和12年度まで10年間の時限立法。防災重点農業用ため池とは、貯水量、堤高など規模の大小にかかわらず、決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等があり、人的被害を与える恐れのあるため池で、御坊市内では県が令和31月に59池を指定した。
 このうち未利用19池、改修済みの花立池(吉田)を除く、39池を対象に3~4年度で豪雨耐性評価を実施した。調査は県土地改良事業団体連合会が行い、問題がなかったのは畑池(吉田)だけで、残りの38池は「洪水吐の断面が不足している」「劣化している」との結果だった。畑池についても今年度で地震耐性評価を行っており、結果によっては対策が必要になる。
 特に問題だった洪水吐とは、大雨で池から越水しないように一定の水量になった際、池から水路へ流すためのもの。過去に池から越水した事例はないというが、今回の調査は県の基準に基づき「200年に一度の大雨」でシミュレーションしたため、現状の吐け口では豪雨に追いつかず、越水または決壊するおそれが生じるとの結果となり、断面を広げるなどの対策が必要不可欠。
 6年度から池の大きさや決壊時の危険度などから優先順位を付けて必要な対策を進める。まず6年度で湯川町富安地内の新池(総貯水量13万7千立方メートル)薬師池(5万立方メートル)古池(3万2千立方メートル)の事業計画を策定。同時に地震耐性評価も行い、その結果も踏まえて全面改修など必要な対策を決める。3池とも県営事業に該当するため、7年度で国に申請し、8年度から事業着手の予定。
 残りの35池も7年度以降に順次、事業計画策定、地震耐性評価を行い、必要な対策を進めるが、すべて完了するまで何年かかるか、予算がどれだけ必要かは見通せないのが現状。市内には大小あわせて137カ所の農業用ため池があり、防災重点農業用ため池はハザードマップを作成し、関係町内会に配布・回覧したほか、市ホームページにも掲載している。


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ドラフト会議で管内出身の泉口友汰選手、中島大輔選手が指名される 〈2023年10月28日〉

2023年10月28日 08時30分00秒 | 記事


巨人4位指名後、グラブを手にガッツポーズを見せる泉口友汰選手


 26日に行われた今年のプロ野球ドラフト会議で、管内出身の2選手が指名された。御坊市出身でNTT西日本の泉口友汰内野手(24)=178センチ80キロ、右投げ左打ち、河南中・日高ボーイズ、大阪桐蔭高、青山学院大出身=が巨人から4位、日高川町出身で青山学院大主将として今年の全日本選手権を制した中島大輔選手(4年)=180センチ78キロ、同・早蘇中・御坊ボーイズ、龍谷大平安高出身=が楽天から6位でうれしい指名となった。

 泉口は、大阪桐蔭高時代に選抜で全国制覇し、青学大では主将として東都大学リーグ1部昇格をけん引。4年秋季Lでベストナインに輝いた。当時から侍Jの井端弘和監督が大絶賛し、ドラフト候補の上位に挙げていた。NTT西日本に入社後、1年目ながら開幕から2番・遊撃手としてチームの主力として活躍し都市対抗野球本戦にも出場。昨年、行われた「野球伝来150年プロアマ記念試合」では大学・社会人選抜の侍JAPANに初選出され、3番を任された。そんな泉口も今季は満足できる成績を残せず、指名漏れの可能性もある中で巨人から4位指名。ネット中継でドラフトを生解説した井端監督が「遊撃にいて花のある選手」と活躍を期待した。泉口は「小さい頃から目標にしていた夢が叶い凄くうれしい。ジャイアンツは日本を代表する選手がたくさんいるチームなので、即戦力で1軍に定着して1年間活躍できるように頑張りたい。応援よろしくお願いします」と活躍を誓った。

中島を広島新井監督も祝福
 今年の全日本選手権を制した青学大の両エースが阪神、広島から1位指名される中、指名を終了する球団も出始め、中島は「もう呼ばれないかも…」と不安がよぎったという。広島・新井監督が1位指名の挨拶に訪れる会場に、楽天6位の指名が伝わると歓声が沸き、新井監督も「中島くん、楽天入団おめでとう!オープン戦や交流戦で会いましょう」とエールを送った。
 龍谷大平安高時代は選抜8強に進出。青学大進学後も主力として活躍し、主将についた今年は、1番・中堅手で東都春季リーグで先発フル出場し、打率・333でリーグ4位、5盗塁でリーグ1位。全日本選手権でも準々決勝で満塁弾を放つなど、18年ぶりの大学日本一をけん引。大学侍Jに選出され、全日本の主将として日米野球で敵地開催初優勝も達成した。初の大学4冠を狙う東都秋季LでもMVPと3季連続のベストナインを獲得した。念願のドラフト指名に中島は「本当にホッとしている。プロでも足を生かしたプレーで勝利に貢献したい。まずは11月の明治神宮大会でも日本一を目指します」。


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印南町にグループホーム「第2陽だまりホーム」完成、12月1日に開所 〈2023年10月27日〉

2023年10月27日 08時30分00秒 | 記事


12月1日に開所する第2陽だまりホーム


 社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が印南町西ノ地地内に約8000万円をかけて建設していた障害者が入所するグループホーム「第2陽だまりホーム」が完成し、12月1日に開所の運びとなった。11月26日には内覧会を行い完成を祝う。グループホームは印南町が福祉の充実につながると建設用地を無償貸与し、同事業団が障害者福祉サービス施設整備を進め、令和3年4月に1棟目のグループホーム「陽だまりホーム」を開所、今回の2棟目のグループホーム開所で整備事業は完了する。

 グループホーム(共同生活援助)は数人の障害者が共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行うもので、孤立を防ぎ、生活への不安軽減、共同生活による身体・精神状態の安定などが期待される。2棟目となるグループホームは今年3月から着工し、延床面積245平方メートルに、浴室やトイレも備えた障害者が入居するワンルーム型の居室8部屋のほか、キッチンやリビング、ダイニングルームが設けられており、1棟目とほぼ同じ造り。2棟目の開所に伴い、短期入所を新たに併設し、緊急時の受け入れや体験利用の促進に取り組む。定員は共同生活援助7人と、短期入所1人で共同生活援助の入居者はすでに決まっている。
 内覧会は26日午前10時から行い、日裏勝己町長や堀口晴生町議会議長、地元の町議、区長らが施設を見学する。
 印南町は日裏町長が3期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』の希望をもてるまちづくり」の中に、障害者(児)が安心して暮らせるよう、各種施策(障害者グループホーム建設等)の充実を図る――を盛り込んでおり「福祉の充実につながる」と、平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地1662・46平方メートルを区画整理し、事業団に無償貸与してグループホーム建設を後押した。
 県福祉事業団は同町西ノ地、切目社会教育センター近くで障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」を運営。同施設も町が用地を無償貸与している。
 第2陽だまりホームの施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。


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御坊市総合教育会議で学校再編について意見交換 〈2023年10月26日〉

2023年10月26日 08時30分00秒 | 記事


教育総合会議で学校再編について意見交換


 御坊市は24日、市役所で三浦源吾市長、弓倉正啓教育長ら教育委員の計6人で構成する総合教育会議を開き、教委が策定した市内小中学校の学校適正規模・適正配置基本方針について意見交換。この中で弓倉教育長は「中学校再編を1年でも早く考え始める時期に来ている」との見解を示し、来年3月ごろ開く次回会議で委員の意見を聞き、再編や統廃合計画の素案づくりに取り掛かる時期を探る。

 児童生徒数は昭和30年代のピーク時から小学生、中学生とも8割も大幅減少している中、再編問題は避けて通れない課題。基本方針では再編を検討する時期として「複式学級の発生が想定される場合」などを明記。小学校は早ければ令和12年度に名田、19年度に塩屋でそれぞれ複式学級発生が想定されており、毎年度検証作業を行いながら再編や統廃合計画素案の検討時期を見極める方針。
 一方、中学校は令和27年度までに複式学級の発生は想定されていないが、弓倉教育長は「複式学級が発生しないから、このままでいいのかというとそうではない。基本方針に沿って1年でも早く学校再編を考え始める時期に来ている。中学校こそ学校のあり方を考え直し、令和の時代にあった日本型学校教育御坊版を推し進めたい」との見解を示した。
 その理由として(1)過去に行った校長アンケートで意見のあった「クラブ活動が成り立たない」。生徒数に合わせてクラブ数を減らしたり、市内や市外の他校と合同チームを組んでいるのが現状(2)部活動の地域移行を取り入れる中で4校体制では練習場所、移動手段がない(3)子どもの社会性、コミュニティーにおいて正常な広がりができなくなる(4)統合や再編問題はどこの市町村でも非常に時間がかかること、などを挙げた。
 基本方針では再編や統廃合計画の素案づくりを始める時期について複式学級発生以外に、地域等から要望があった場合、第三者機関を設置して意見を聞く場合、政策的判断があった場合も想定しており、来年3月ごろ開く次回会議で委員の意見を聞いた上で、検討委員会や諮問機関の設置、地元説明のタイミングなど他市町の事例等を調査し、具体的な検討に入る時期を探ることになりそう。
 委員からは「生徒たちに良い教育環境を整えてあげるために中学校は4校を1校に統合した方がいい」と再編に積極的な意見もあれば「地域から学校がなくなれば若い人は来なくなり、地域は余計に衰退してしまう。可能な限り統廃合は控えてほしい」との意見もあった。「これから出産、育児をする若い世代の意見を聞くべき」との要望も。
 三浦市長は「基本方針ができ、これからがスタート。5年後、10年後のことを考え、学校のあるべき姿を市民みんなで議論していただきたい」と話した。

在園児に楽しい思い出を 
 大成幼閉園「やむを得ない」
 園児数減少に伴い、大成幼稚園を令和6年度末で閉園する方針について委員全員が「致し方がない」「やむを得ない」と了承。
 特に「他園との交流行事を増やすなど在籍園児が楽しく過ごせるようにしてほしい」との要望があり、教委は「4園合同運動会、湯川幼との交流行事などを計画している」と答えた。


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県、県医大らが日高川町上空をドローンで医薬品配送実験 〈2023年10月25日〉

2023年10月25日 08時30分00秒 | 記事


偽薬を積載した航空機型のドローンが
入野を離陸して美山へ


 日高川町は23日と24日、県や県立医大、NTTコミュニケーション、医療総合商社の(株)ケーエスケーとともに、ドローンと自動配送ロボットを使い、医薬品を長距離配送する実証実験を実施した。下流の入野集落センターから保冷ボックスに入れた偽薬を積載したドローンが日高川上空を中心にしたルート約21キロを飛行し、同町役場美山支所に隣接する川上診療所まで届けた。将来的に山間部のへき地や災害時に陸送が困難な緊急時の医薬品配送の社会実装をめざす。

 県立医大とNTTコミュ、ケーエスケーの3者は、今年3月に和歌山市内で県下初のドローンを用いた医薬品の短距離配送実証実験に成功。同実験を踏まえた次のステップとして、過疎地域の物流網にとって有効な手段と期待される個人宅までの配送を含めたラストワンマイル配送(最終地点まで)の長距離医薬品配送の実験を実施した。 
 国交省の「無人航空機などを活用したラストワンマイル配送実証事業」を活用。全長約1・2メートル、幅2・15メートル、最大積載量1キロの航空機型をした「エアロボウイング」と呼ばれるドローン内部に偽薬を入れた約20センチ四方の特殊な鍵付き保冷ボックスを装着して離陸。ドローンは主に日高川上空に沿った飛行ルート約21キロを平均時速約60キロのレベル3相当で自動飛行し、約20分後に配送先の模擬拠点となる役場美山支所に隣接する川上診療所まで届けた。その後、個人宅配を想定して自動配送ロボットを使い、模擬拠点の役場美山支所へ届けて久留米啓史町長が偽薬を受け取った。
 ドローンは最高点で上空約450メートルを飛行し、気温や衝撃など実験で得たデータをもとに事業継続運用が可能なモデルを解析するほか、医療品の受け渡し方法、配送中の品質保持、地域住民の受容性や利便性を確認。人口減少や高齢化に伴う地域医療の問題解決や災害時における空路を活用した物流網の維持貢献、災害時に同様の課題を持つ県内他地域への展開可能な実装を目指す。


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吉田祭にあわせ4年ぶりに宮子姫「顕彰祭」 〈2023年10月24日〉

2023年10月24日 08時30分00秒 | 記事


だんじりに乗り、笑顔を振りまく坂尻さん


 御坊市観光協会(高垣太郎会長)は22日、吉田祭にあわせて4年ぶりに顕彰祭を行い、宮子姫役の同協会観光PR大使で市内在住のモデル・タレント、坂尻夏海さん(23)が地元の大成中生徒らと道成寺から吉田八幡神社までの約1キロを練り歩き「宮子姫生誕の地」をアピール。沿道に集まった地域住民や観光客から声援を受けた。

 約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を着た坂尻さん、藤原不比等役の岩崎俊士・吉田区長、紀道成役の山本尚・北吉田区長、男官や女官役の大成中生徒、市公認PRキャラクターの「みーやちゃん」、同協会役員ら約15人が道成寺本堂を参拝したあと境内を出発。
 山門の石段下で坂尻さんが高さ約2メートルのだんじりに乗り、男官役の男子生徒が引っ張り、その前に女官役の女子生徒が並び、門前商店街をゆっくり歩き、沿道の観衆に笑顔をふりまきながら手をふった。観光客も多く「かわいい」「きれい」など歓声が上がった。
 途中で吉田祭の子ども御輿と合流。「わっしょい」と威勢の良いかけ声で御輿を引っ張る子どもたちの後に続き、吉田八幡神社境内まで歩いた。道成寺参道(野手酒店前)から八幡山の九海士王子まで提灯を飾る提灯ライトアップは、18日夜から22日夜までの5日間点灯させた。
 コロナ禍前は宮子姫顕彰会の主催で8回行ったが、顕彰会が市観光協会組織に加わったため、今年から同協会が主催。協会関係者は「多くの人に見に来ていただき、盛況に終わった。今後も顕彰祭を続け、宮子姫生誕の地をアピールしていきたい」と話した。


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22日、吉田祭(御坊市)や和田祭(美浜町)にぎわう

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第69回御坊市美術展覧会の入賞者決まる 〈2023年10月22日〉

2023年10月23日 08時30分00秒 | 記事


写真の部「奏」竹光正直さん

洋画の部「琥珀を映す」西岡愛莉さん

書の部「土屋文明の歌」齊清美さん

日本画の部「孤高の要塞」岸眞美さん


 御坊市・市教育委員会主催の第69回御坊市美術展覧会の入賞者が20日、発表された。最高賞の知事賞は、写真の部が竹光正直さん=御坊市=の「奏」、洋画の部は西岡愛莉さん=日高川町、日高高2年=の「琥珀を映す」、書の部が齊清美さん=御坊市=の「土屋文明の歌」、日本画の部は岸眞美さん=日高川町=の「孤高の要塞」が受賞。表彰式は11月23日午後1時30分から、御坊市中央公民館で行われる。

 陶芸の部は、出品数が少ないため、今年も一般募集はせず参考出品のみとしたため、審査しなかった。
 書と洋画の2部門で、高校生の作品が光った。書の部では高校生の作品24点のうち教育委員会賞、中央公民館長賞など5点が受賞。洋画の部では高校生の作品10点のうち、知事賞を筆頭に4点が入賞した。写真の部にも高校生から8点の出品があり、うち1点が奨励賞を受賞した。
 出品人数と作品数は、写真40人51点(うち一般25人35点、無鑑査11人12点、審査員4人4点)、洋画31人33点(一般17人18点、無鑑査4人5点、招待1人1点、審査員9人9点)、書61人66点(一般34人34点、無鑑査16人16、招待2人2点、審査員9人9点)、日本画31人36点(一般18人18点、無鑑査9人10点、招待1人2点、審査員3人6点)。陶芸は参考出品6人7点。合計は169人188点で、昨年度に比べ、人数で2人、作品で5点少なかった。
 展覧会は、第1期が11月2日から11月5日までで洋画、写真、陶芸、第2期は11月9日から11月12日までで、書、日本画を展示する。各日とも午前9時から午後5時、最終日は午後4時まで。
 審査員が今年の特徴などを説明する観賞解説の日時は次の通り。
 ▼写真=11月5日午後3時、3階研修室3、山本一也さん▼洋画=同、3階大会議室、阪本聡さん▼書=11月12日午後3時、同、安宅川崇山さん▼日本画=同午後3時30分、3階研修室3、鈴木薫さん。
 その他の入賞者は次のみなさん。
【写真】市長賞=寺井典子(御坊市)▼市議会議長賞(無鑑査特賞)=岡野博美(同)▼教育委員会賞=宇和孝仁(同)▼中央公民館長賞=西川徹也(同)▼文化協会長賞=小池安彦(同)▼奨励賞=上野弘(印南町)玉井はるか(由良町、紀央館高3年)平井俊哉(御坊市)松本修一(美浜町)
【洋画】市長賞=阪本美奈子(御坊市)▼市議会議長賞=松本裕子(御坊市)▼教育委員会賞=玉置洋子(美浜町)▼中央公民館長賞=梅田咲羽(御坊市、日高高2年)▼文化協会長賞=鈴木明子(美浜町)▼奨励賞=喜多美月(御坊市)嶋田倫也、舩木陽菜子(以上日高町、日高高2年)
【書】市長賞=黒田有希子(御坊市)▼市議会議長賞=石本光波(同)▼教育委員会賞=新井そら(みなべ町、南部高2年)▼中央公民館長賞=松永妃依(印南町、日高高2年)▼文化協会長賞=宮本紀美子(御坊市)▼奨励賞=永井翔(日高町、和高専2年)火縄明俐、村田遥香(以上みなべ町、南部高3年)廣田香名(御坊市)三浦弥生(由良町)
【日本画】市長賞=竹内睦美(有田川町)▼市議会議長賞=橋本厚洋(御坊市)▼教育委員会賞=澤越純子(田辺市)▼中央公民館長賞=林智子(美浜町)▼文化協会長賞=翁長幸子(日高川町)▼奨励賞=佐々木成実(みなべ町)竹内徹(有田川町)上野あゆみ(非公開)。


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日高附属中で木村泰子さんが講演 〈2023年10月21日〉

2023年10月21日 08時30分00秒 | 記事


大空小学校での経験から、学びの本質を語る木村さん


 日高附属中学校は19日、体育館で、全校生徒116人を対象に道徳講演会を開き、大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子さんから、講演「『みんなの学校』が教えてくれたこと」を聴いた。木村さんは大空小学校で、教員も保護者も地域の人もみんなで手を取り合って「すべての子どもが自分らしく学び合える学校をつくる」ことに情熱を注ぎ、不登校や発達障害と区別された子どもたちも普通学級でともに学び育ち合う教育を具現化した。

 木村さんは自身の経験や大空小学校での実話をもとに、多様性社会、共生社会、予測困難な社会と言われる未来に向けて、学びにおいて大切なことは何か、なりたい自分になるために必要な力とは何かなど語った。
 まず、自己紹介として、顔を水につけるのが怖くてプールに入れなかった自身の小学生の頃を紹介。頑なにプールに入るのを拒んだ自分が「何が怖いの?」との教師の問いかけに「顔を水につけるのが怖い」と答えた場面をきっかけに、顔を水につけずにプールに入れて、背泳ぎができるようになり、中学では近畿大会、大学では全日本6位にまで駆け上がった経験を「最大のピンチがチャンスに変わった」と説いた。
 木村さんは、大空小学校の一年間を追ったドキュメンタリー映画「みんなの学校」の一節を見せ、生徒らに感じたこと、自身の学んだ小学校との違いなど質問。その上で「『違い』に上下や優劣はある?」と問いかけ、大空小学校に来た「不登校」「発達障害」などとのレッテルを貼られた子どもたちとのやりとりを紹介し「大人になったら大空の子も他の学校の子もみんな同じ社会に出る」「10年後、誰一人を置き去りにしない日本社会、国際社会をつくるには、すべての人が当事者になって、人のせいにしない学びを」など続けた。
「みんなと同じことをできることが評価される時代は終わった。他人と違うことに価値がある社会になってきた」と、木村さん。そんな未来を自分らしく生きる上で必要なのは、人を大切にする力、自分の考えを持つ力、自分を表現する力、チャレンジする力の「4つの力」だと強調し、「決めるのは自分です。人のせいにしない自分をこの6年間でしっかり学んで」と生徒らに呼びかけた。


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地籍調査・旧御坊町の14条地図作成に道筋 〈2023年10月20日〉

2023年10月20日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長(左)が小泉法相に要望


 18日から上京中の三浦源吾御坊市長は同日、小泉龍司法務大臣と面会。地籍調査事業が未着手の旧御坊町について国による14条地図(登記所備付地図)作成適用を要望し、小泉大臣から令和7年度からの次期10年計画に盛り込めるよう「責任をもって道筋をつける」と満額回答があった。14条地図は地籍調査に代わるもので、適用されれば国と市の二本立てで事業推進が図れるため、早期着手、完了が期待できる。

 平成11年度から市内全域で地籍調査を進め、令和5年度末で全体面積の74・8%が終わる見込みだが、密集地の旧御坊町(御坊、薗、島、名屋、名屋町)は手つかずの状態。今のペースなら着手は早くて令和10年度以降、完了まで12年(令和17年度)かかる。巨大地震の津波浸水地域でもあり、早期事業着手に向けた方策の一つとして国による14条地図作成を要望。
 14条地図は地籍調査に代わるもので、地図混乱地域で人口集中地区を対象に法務局が行っている。旧御坊町では御坊、薗、島、名屋町の一部が該当することから8月に法務省の竹内努民事局長に要望したのに続き、18日に小泉大臣に直接要望。小泉大臣は二階派に所属し、令和3年6月に当時の駐日米国臨時代理大使が二階俊博代議士とともに御坊市を訪れた際には党国際局長として同行するなど三浦市長と旧知の仲。
 三浦市長は、二階俊樹秘書と大臣室を訪れ、大臣就任をお祝いし、14条地図作成適用を要望。小泉大臣は「要望の趣旨はしかと受け止めました。次期計画に反映させられるよう最大限努力する」と回答。事前に市長と面会した二階代議士が、その場で大臣に電話をかけて協力を求めた際にも「責任を持って道筋をつける」との回答を得ており、三浦市長は「満額回答をいただき、本当にありがたい。大いに期待しています」と喜んでいた。
 旧御坊町のうち14条地図の該当地域面積は約58%あり、適用されれば国で事業推進するため、市の計画より早く事業着手できる上に国と市の二本立てで取り組むことで事業完了時期も大きく前倒しできる。事業推進の鍵を握る地元協力については市自主防災組織連絡協議会の協力もあり、8月以降ですでに16町内会から要望が出され、着手に向けた環境も整い出している。市も今後、担当職員増強など事業を加速化できる体制を整えていく考え。


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