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南山スポーツ公園でキッズサッカーフェス、御坊市出身の酒本憲幸選手らが子どもたちに実技指導 〈2023年2月28日〉

2023年02月28日 08時30分00秒 | 記事


御坊市出身の酒本選手(左)らの指導で、
ドリブルを練習する子どもたち


 県サッカー協会主催のキッズサッカーフェスティバルは26日、日高川町和佐の南山スポーツ公園で開き、園児から小学3年生までの子どもたちがサッカーの技を楽しみながら学んだ。小学1・2年生が対象のU―8のクラスでは、セレッソ大阪サッカークリニックを開催。セレッソ大阪などで選手として活躍し現在はセレッソ大阪アンバサダーの酒本憲幸さん(37)=御坊市出身=や、元日本代表で現在はセレッソ大阪サッカースクールスクールマスターを務める勝矢寿延さん(61)=長崎県出身=らを講師に、子どもたち約100人がドリブルのコツなどを教わった。

 勝矢氏の「三笘選手よりももっとうまくなるよう練習していきましょう」、酒本氏の「おもしろいと思っているときが伸びるとき。楽しみながらやる、というのがキーワード」との呼びかけで、スクールはスタート。
 2人1組となり、相手が広げた足の間にドリブルでボールを通していく練習や、5人ずつがコーンの間で向かい合いドリブルで行き来しながらボールをつないでいく練習などを通じて、勝矢氏や酒本氏らは「ボールは常に触れるところに置いて」「ボールは前回転で、1歩に1回触ること」「足を立てて、靴紐の結び目の少し下でボールの中心を押す感じ」などプロフェッショナルなコツを伝授。酒本氏らは実際に正確なドリブルをやってみせ、大事なポイントをわかりやすく説いた。
 子どもたちはそれらアドバイスを意識しながら、ボールを蹴った。強風で、ときにボールやコーンが吹き飛ばされてしまう場面もあったが、子どもたちは元気いっぱい。塩屋FCの稲葉蒼大君(塩屋小2年)は「プロの選手に教えてもらってうれしかったし、楽しかった。ドリブルのコツは始めはちょっと掴みにくかったけど、やっているうちに分かってきたかな」とニコニコしながら話していた。
 園児らが対象のU―6クラスでは、ボールフィーリングやドリブルのトレーニングを、おにごっこやゲームも交えて楽しんだ。
 午後は小学3年生以下U―9の子どもたちによる、6人制サッカー大会。16チームで力を競った。


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梅の里小学生バレーで南部女子が健闘の3位


「第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会」9月24日に御坊市立体育館で開催 〈2023年2月26日〉

2023年02月27日 08時30分00秒 | 記事


健康マージャンで全国に御坊を発信(写真は、ねんりんピック)


 御坊市を「健康マージャンの都」として売り出す第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会が、9月24日に市立体育館で開くことが内定した。全国麻雀段位審査会などからの提案を受け、市が令和5年度当初予算に健康マージャン推進事業費420万円を計上。3月定例議会で承認されれば、4月中に官民一体で組織する実行委員会を結成し、準備を進める。6年度以降も継続開催する。自治体独自での全国大会継続開催は全国で初めて。

 大会名は「健康マージャンの都」ごぼうプロジェクト・健康マージャンペアフェスタ全国大会。健康マージャンの体験会や継続的な全国大会を開催することで、高齢者のフレイル予防対策をはじめ、幅広い年代層の世代間交流や地域間交流等を促進するモデルケースとしてアピールする。
 大会は、国民文化祭と同様に子どもから高齢者まで対象に全国から216人を募集する。ゲストプロ3人と招待プロ5人のあわせた224人が出場し、2人1組のペア戦で競う。和歌山県代表選手の選抜にあたっては地元開催枠を設け、7月に日高地方で予選会を開くことを検討する。
 市公認PRキャラクターで全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号が贈られた「みーやちゃん」を大会イメージキャラクターにし、御坊の特色を生かした優勝トロフィーをつくり、御坊の特産品を賞品にした参加賞や特別賞も設ける。会場には物産、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置し、御坊魅力をPRする。
 4月中に市、市教委、市議会、大洋化学(株)、御坊商工会議所、市観光協会、全国麻雀段位審査会、県麻雀段位審査会、市健康麻雀実行委員会など官民一体で組織する実行委員会を結成し、9月の第1回大会に向けて準備を進める。
 市教育委員会生涯学習課は、開催による経済波及効果を625万円と試算している。6年度以降も継続開催し、県内外に御坊市の魅力を発信し、注目度を高め、交流人口増、地域活性化につなげたい考え。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会実行委員会が高齢者の健康維持・認知症予防、国内トップシェアを誇る大洋化学(株)の地域ブランド商品「全自動麻雀卓」の全国発信を目的に毎年、大会を開くなど普及活動に努め、令和元年秋の「ねんりんピック」、3年秋の「国民文化祭」では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。
 特に全自動麻雀卓を全卓使用した公式の全国大会は例がなく、競技大会開催地として内外から高い評価を得た。これらの実績等を踏まえ、昨年2月に全国麻雀段位審査会などから全国大会継続開催が提案され、生涯学習課が検討を重ね、スクラップ・アンド・ビルドの考えで事業費420万円を捻出したことで開催にこぎつけた。


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春の全国火災予防運動 3月1日~7日

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御坊市新年度予算 平成以降最大、キャンプ場拡充も 〈2023年2月25日〉

2023年02月25日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長が新年度当初予算など発表


 三浦源吾御坊市長は24日の定例記者会見で、3月3日開会の3月定例議会に提案する議案18件を発表。令和5年度一般会計当初予算案は151億9063万4000円で前年度比4・4%増。新庁舎建設事業に約25億円計上し、昭和56年度に次いで過去2番目に多く、平成元年度以降では最大規模。注目のスケートパーク建設、健康マージャン全国大会継続開催が事業化されたほか、野口オートキャンプ場拡充、新婚世帯住宅取得エール補助金など各種新規事業も盛り込んだ。

 歳出面は新庁舎建設事業や下水道事業の公営企業会計移行、好調のふるさと納税などで経費が増え、過去2番目に多かった前年度予算を上回った。歳入面は市税が前年度比1・6%増、地方交付税が5・5%増を見込み、好調のふるさと納税などの収入増もあり、3年ぶりとなった当初予算での財政調整基金取り崩し額を4800万円の最小限に抑えられた。
 新規はスケートパーク等建設事業が事業化され、調査費20万円計上。御坊総合運動公園内の未利用地を候補地に地元区等の同意を得ながら施設管理や料金体系など諸課題解決を図るとともに愛好家協会と協力して仮設スケート練習場を設置し、施設の適正規模等を検討する。6年度設計、7年度建設予定で、事業費は6500万円を想定。
 健康マージャン推進事業には420万円計上。御坊市を『健康マージャンの都』と位置づけ、9月に第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会を開き、子どもから高齢者までを対象に全国から250人参加。6年度以降も継続開催し、交流・関係人口増、地域性化等につなげる。
 過去最高利用者を更新中の野口オートキャンプ場拡張事業に950万円計上。フリーサイトの空きスペースにRVパーク(車中泊スポット)の電源サイト3~5区画を新設する。デジタルサイネージも据え付けるなど施設充実を図る。
 移住・定住促進で新婚世帯住宅取得エール補助金に300万円。夫婦とも29歳以下は最大60万円、これ以外は最大30万円補助。
 創業者応援支援に250万円。市内で創業する市民を対象に創業に必要な経費に対して補助する。
  新規は、ほかに消防救急デジタル無線更新に311万円▼水道応急給水車購入に2200万円▼シティープロモーション動画作成に400万円▼証明書等コンビニ交付サービスに1009万円▼消防団小型動力ポンプ付積載車購入に1546万円▼新庁舎住民用WiFi整備に11万円▼薗地区津波避難タワー風よけルーバー設置に480万円▼省エネ家電製品(LED)購入促進補助金に200万円など。
 拡充事業で湯川こどもクラブ拡張工事に2600万円。継続事業は学校施設トイレ環境整備(河南中)設計に200万円▼ファミリーサポートに1289万円▼18歳まで子ども医療費無料化に5400万円▼橋梁長寿命化修繕に1400万円▼高齢者等の外出支援に928万円などがある。


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由良で木成りハッサク初選果、全国的に人気 〈2023年2月23日〉

2023年02月24日 08時30分00秒 | 記事


木成りハッサクの初選果が行われる


 JA紀州ゆら柑橘選果場で22日、木成りハッサクの選果が始まった。今年は、例年に比べて、見た目がきれいで酸切れもよく、おいしく仕上がっている。出荷は3月20日ごろまで続く。通常のハッサクは12月に収穫するが、木成りハッサクは、由良町が温暖な気候のため、1月に収穫する。

 1つずつ丁寧に袋をかぶせ、約1カ月貯蔵しており、味が濃くまろやかで、品質が良いことから全国的に人気が高い。
 同選果場によると、冬場の乾燥の影響で葉が落ちて、木の樹勢が弱くなり、花が少なかったことなどから収量は例年より減少する見込み。しかし、夏に雨が少なく、病害虫の被害もほとんどみられず、傷もなく秀品率は高いという。
 平均10・5~11度。今年は、出荷量は昨年の約270トンより少ない約200トンを見込んでいるという。出荷先は、東京、大阪、福島、富山などが中心となる。
 同選果場運営委員長の川口拓洋さん(48)は「食べたらおいしさが分かると思うので、ぜひ食べていただきたい。ユーチューブで皮のむき方も紹介しています」とPRしている。
 日高、由良両町でのハッサクの生産者は約110人栽培面積は30ヘクタール。木成りハッサクが終わると、続いてさつきハッサクの選果が始まる。


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内田十二灯台長の句碑移設記念除幕式 〈2023年2月22日〉

2023年02月22日 08時30分00秒 | 記事


内田灯台長の句碑を囲んで、関係者の皆さん


 俳句雑誌「ホトトギス」の主宰者・高浜虚子が、太平洋戦争終結前後に紀伊日ノ御埼灯台長を務めていた内田十二氏に贈った弔句「妻長女三女それぞれ啼く千鳥」。それに対する内田灯台長の返句「妻長女三女の千鳥飛んで来よ」。この2つの句は地元有志らの手により句碑にされ、これまで日の岬の別の場所に置かれていたが、このほど内田灯台長の句碑が、田辺海上保安部らにより現在の3代目紀伊日ノ御埼灯台の麓、虚子の句碑の隣に移設され、20日、現地で記念除幕式が行われた。

 式には、同灯台の一般見学開放を管理しているNPO法人日ノ岬・アメリカ村の小薮清信理事長や、内田灯台長と虚子を俳句でつないだゆかりの寺・法善寺=三尾=の岡本淨前住職らも列席し、2つの句碑が並んだことを喜んだ。
 内田十二氏は、初代紀伊日ノ御埼灯台が太平洋戦争の戦火で焼かれ投光器が壊れたなかでも、仮の装置を用いて灯りを灯し続け、海上の交通安全を守った灯台長。終戦を迎えた昭和20年、過労や栄養欠乏がたたり、灯台長の妻・薫子さん、長女・豊子さん、三女・紀子さんが相次いで赤痢にかかり、同年11月に3人とも立て続けに亡くなった。
 当時、法善寺では、地元三尾の俳人らで「藻の花会」というホトトギス派の句会が催されていた。昭和21年2月、法善寺で、内田灯台長の亡くなった3人の家族のため、三尾の俳人らも参加し追悼法要が厳修された。
 後日、長野小諸に疎開中だった虚子は追悼法要の話を耳にし、内田灯台長の悲しみを思い、内田灯台長にあてて、哀悼の句「妻長女三女それぞれ啼く千鳥」を記したハガキを送った。
 その3年後、内田灯台長は転勤でこの地を去るにあたり、法善寺で開かれた送別句会で「妻長女三女の千鳥飛んで来よ」との句を詠んだ。
 虚子の句碑は昭和26年10月、内田灯台長の句碑は昭和32年6月に、地元有志らの手で建立。灯台長の句碑は当時の2代目灯台を見下ろす丘の上に建てられたが、平成28年に3代目灯台が現在の場所に移設されてからは、句碑から灯台を見下ろすことができない状況が続いていた。
 今回その句碑が、公益社団法人燈光会らの協力で、灯台長が終戦前後の苦難のなかでも灯を絶やさず守ってきた灯台の下の、虚子の弔句を刻んだ句碑の隣に移設安置された。移設には大杉建設(株)=御坊市=が携わった。
 除幕式では、田辺海上保安部の真部克彦部長が、句碑を改めて紹介し「移設された句碑は、灯台長の悲しみや虚子との師弟愛を知り残していく上で大変意義深い。田辺海上保安部は、内田灯台長をはじめ先輩方の崇高な守灯精神を心に刻み、海上の安全のため日々努めていく」とあいさつ。
 小薮理事長は「哀悼の句には胸打たれ、心に染み入る。その感動をこの場から後世に伝えていけたら。NPOとしても観光名所の一つとなり感謝します」。岡本前住職は「ふたつの句碑が並んで、3人の千鳥も喜んでおられることでしょう」と、移設に関わった人らに感謝した。


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日高地方花き連合会が28日、管内の5高校3年生に花束を贈呈

日高町青少年健全育成標語 一席に浦邉一花さん(内原小)、原優心さん(日高中)、堀田美奈子さん(一般の部)

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県議選御坊市選挙区 自民党前職の中村裕一氏後援会事務所開き 〈2023年2月21日〉

2023年02月21日 08時30分00秒 | 記事


議席奪還へ決意を示した中村氏を横に、
ゲキを飛ばす二階代議士


 3月31日告示、4月9日投開票の県議選御坊市選挙区(定数1)で、4年前の雪辱を期す自民党前職の中村裕一氏(62)=当選8回、熊野=の後援会事務所開きが19日、小竹八幡神社前の伊勢屋倉庫=薗745=で行われ、来賓や支援者370人(主催者発表)が参集。中村氏は「私にとってはラストチャンス。石にかじりついてでも議席を奪還し、市民の夢をかなえる政治を進めたい」と決意を述べ、陣営の士気を高めた。
 
 事務所開きには、二階俊博代議士をはじめ、山本清司市議会議長、推薦する公明党の芝田学市議会副議長、村上宗隆、宮路雅仁、松屋久紀、西本裕行各市議、冨安民浩、玄素彰人両県議ら来賓が出席。天津隆後援会長が「一生懸命頑張ります。当選できるよう皆様のお力をお貸しください」と支援を呼びかけ、後援会顧問の芝光洋、小林隆弘、塩路信人各氏を紹介。
 二階代議士は「悔しい思いは二度と味わいたくない。互いの運動量が足りなかったことを認め、みんなが自分の戦いと思って気合を入れて頑張らないといけない。選挙は真剣勝負。ふらふらしてては勝てない。この選挙は御坊市、日高地方、和歌山県が躍進できるかどうかがかかっている」とゲキを飛ばした。
 冨安県議は「4年前の屈辱を晴らし、ねじれを解消しよう」、玄素県議は「みんなの力で中村氏を男にしよう」、山本議長は「みんな一つの家族として中村氏を支えよう」、芝田副議長は「御坊を良くするため、私達も全力で戦う」と結束を呼びかけ、村上、宮路、松屋、西本各市議らも支援を求めた。
 中村氏は「市民の皆様から聞いた要望を県議会で伝えるだけでなく、具体的に政策を考え、三浦市長や仲間の皆さんと協力して二階先生や岸本知事に要望に行き、実現できるのは私しかいない。私にとっては今回がラストチャンス。石にかじりついてでも議席を奪還する。常に弱い立場の人に寄り添い、市民の夢をかなえる政治を進めたい。毎日、妻と辻立ちを続け、日増しに『頑張れ』という声が大きくなっている。私も全力で頑張ります。皆様も私と一緒に戦って下さい」と決意を述べた。
 支援者を代表して顧問の芝JA紀州組合長が「農協は全力で中村氏を支えます。これからは私たち支援者が汗をかかなくてはいけない」と支援の輪を広げるよう求め、女性代表の細川真由美さんの音頭で頑張ろうコールを三唱し、士気を高めた。
 市選挙区は、4年前に中村氏と激戦を繰り広げた共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=が再選を目指し、無所属新人で御坊市議の山田勝人氏(48)=薗=も立候補に意欲を示しており、いまのところ一騎打ちか、三つどもえかは不確定。


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道成寺駅前に「まちなみの駅」 管内2カ所目、6年度完成 〈2023年2月19日〉

2023年02月20日 08時30分00秒 | 記事


JR道成寺駅前、県道沿いの施設建築用地


 県は、令和4年度から御坊市藤田町藤井、道成寺近くで「まちなみの駅」整備事業に着手。すでに用地買収を終え、5年度から建築工事にとりかかり、6年度の早い時期の完成を目指している。道成寺は日高地方の観光拠点として全国に知られ、周辺には熊野古道など観光資源が多いが、公衆トイレなど休憩施設がないため、御坊市の要望を受けた県が施設を整備し、観光客らの利便性向上や地域の魅力発信などおもてなし環境を充実させる。 

 県は、平成26年度に魅力のある町並みを持つ地域の県道沿いに簡易な休憩施設を整備する「まちなみの駅」整備事業を創設。「道の駅」のような物販施設までは必要ないが、観光客誘客のために簡易な休憩施設がほしいという地域の課題に対応できる事業として県が公衆トイレや駐車場、地域住民が主体的に情報提供できる施設等を整備するもの。事業費のうち国は59%、県は41%を負担する。
 道成寺は、コロナ禍以前は国内外から年間15万人以上の観光客が訪れる日高地方の観光拠点で、周辺には国史跡の愛徳山王子跡北東参詣道など多くの観光資源があり、熊野古道散策コースとして県や市主催のウォーキングイベントも行われているが、公衆トイレなど休憩施設がないことから市が県に「まちなみの駅」整備事業を要望し、県が4年度から事業着手した。
 4年度事業費は2600万円。測量設計、用地選定を行い、用地はJR道成寺駅前の県道沿い、きのくに信用金庫道成寺支店横の民有地を買収済み。新年度当初予算に5年度分施設建築費6000万円と6年度分の債務負担行為2000万円(上限)を計上。3月末までに設計を終え、78月に工事発注。その後、6年度にかけて建築工事を行う。施設完成後、敷地や駐車場の舗装、フェンス設置など外構工事を別途発注し、6年度のできるだけ早い時期の完成を目指す。
 用地の敷地面積は462平方メートル。施設の床面積は107平方メートル。木造平屋建てで、外観は道成寺の景観に配慮した寄棟屋根の和風造り。男女別トイレ、オスメイトを備えた多目的トイレを設け、便座はすべて温水洗浄便座。駐車場には道成寺周辺の観光案内板も設置する。完成後は、市や市観光協会が、施設を活用したウォーキングイベントなど計画している。
「まちなみの駅」は県内で4カ所目、日高地方では県下第1号の小竹八幡神社前に次いで2カ所目。小竹八幡神社前の「まちなみの駅ごぼう」は約6000万円かけて整備、平成28年4月から供用開始。維持管理は市が行い、市シルバー人材センターに週4回の清掃作業等を委託することで現在もきれいな環境を保っており、休憩場所として利用者から好評を得ている。


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御坊市が震度5弱地震教訓に災害対策本部設営訓練

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日高町が和歌山大学生連携の活性化町づくりプラン発表会

 御坊市・日高広域両消防本部 令和4年中の救急出動件数が過去最高


2022年12月 データバンク

2023年02月20日 08時29分59秒 | データバンク

1日
黒竹伝統文化知ってもらうとクラウドファンディング御坊署が年末年始特別警戒とわかやま冬の交通安全運動に伴う出発式

2日
御坊市と町村会が59年ぶり日高地方駅伝競走大会の優勝旗を新調

3日
県高校柔道新人大会で女子団体の紀央館ら全国出場決める真妻やまびこ塾冬祭り開催御坊市北塩屋区自主防犯パトロール20周年1000回目

4日
御坊市が森林計画管理制度で私有人工林6ヘクタール管理受託中尾瀬奈さん(由良小6年)がサッカーのナショナルトレセンへの関西地域最終選考へ全国スポーツ少年団バレー和歌山決勝大会女子の部で日高VBC優勝、創部初の全国へ全日本小学生ソフトテニス選手権大会県予選会で日高地方5選手全国出場決定

5日
県生活食品衛生優秀4施設表彰伝達式

6日
スケートパーク実現へ御坊市長表明

7日
御坊市が健康マージャン全国大会継続開催へ旧比井小施設有効利用へ地域憩いのカフェオープン

8日
御坊市の大洋化学(株)が6回目の優良申告法人認定御坊税務署が租税教育推進校等表彰で日高川町美山地区3小学校に感謝状

9日
大栄環境(株)の御坊リサイクルセンターの第2期管理型最終処分場建設設置許可

11日
御坊市総合計画実施計画策定委員会が3年間で着手・実施の113事業を採択大阪成蹊全国アート&デザインコンペティションで紀央館4人入賞日高ドリームガールズが梅の里女子野球で優勝美浜町田井畑で民家全焼県冬季ミニバスケットボール大会女子の部で日高ミニバスケットボールクラブがベスト4入りし、近畿大会出場へ

13日
令和4年度全国社会福祉協議会長表彰で日高地方から5人受賞スポーツウエルネス吹矢全日本選手権大会で塩路眞美さん8メートル女子の部で日本一

14日
墨人会第122回公募展で印南町の山下久美代さんが最高賞の墨人賞

15日
由良町議会が3小学校統合に伴う小学校及び中学校設置条例の一部改正可決日高川町議会が館内初のコンビニ等で住民票と印鑑証明書を取得できるサービス開始のための条例案可決美浜町西川にかかる寺田橋架け替え工事完了、町長や児童ら渡り初め

16日
令和4年度紀の国いきいき長寿祭スポーツ交流大会兼第35回全国健康福祉祭えひめ大会ゲートボール種目出場選手選考会で、萩原(日高町)が準優勝で全国出場決める

17日
御坊日高博覧会(おんぱく)2022が17日に開幕美浜町吉原遺跡で方形周溝墓、県内初の貴重な発見

18日
御坊市野口オートキャンプ場の令和4年度利用者、売り上げ過去最高を更新全国高校総合文化祭(かごしま総文)の美術・工芸部門に、日高地方から3人が県代表出品に選出きのくにロボットフェスティバル開催坂尻夏海さん(御坊市)が東京ガールズコレクション初出演決定

19日
由良町初の観光大使にアイドルグループ・#よーよーよーのメンバー、由良ゆらさん任命

20日
日高港塩屋緑地「Sioトープ」の親水池に新たにニシキゴイを地域住民から提供

21日
摘果ミカン利用ビールづくりをクラウドファンディングで支援募る

22日
西日本日本拳法社会人選手権大会段外の部で中村裕亮さん準優勝

23日
第1回みーやちゃんカルタ大会開催へ4月からすべての自転車利用者にヘルメット着用努力義務化決定

24日
第28回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会に出場する県選手団に三原涼雅君(日高高3年)と狩谷悠世君(松洋中3年)メンバー入り日高川町でプロ野球オリックス選手の野球教室

25日
御坊市、物価高騰で緊急防災・減災事業債の建築単価が17%増額印南町の建築士が紀州鉄道廃車両を設計事務所に御坊広域清掃センターの廃プラスチックリサイクル処理施設が完成

26日
新崎クスヱさん100歳美浜町住宅火災で取り残された女性救出の5人に日高広域消防から感謝状

28日
管内市町で仕事納め式原栄二さん(御坊市)が手作りの門松を御坊市役所前に飾る

29日
アジア最大のロープレスキュー大会で日高広域消防の岡崎大地さん(日高町)が準優勝ダニーニャが社会人フットサル県リーグ初制覇、関西リーグ昇格戦へ

30日
管内寺院で除夜の鐘


読書感想画中央コン県審査 白樫康平君(紀央館高)最優秀賞 藤原歩土君、瀬戸莉弥さん、玉置和奏さん入賞 〈2023年2月18日〉

2023年02月18日 08時30分00秒 | 記事


白樫君の作品

藤原君の作品

瀬戸さんの作品

玉置さんの作品


 第34回読書感想画中央コンクール県審査・高校の部の入賞者が決まった。管内から自由図書の部で紀央館高の白樫康平君(3年)の作品「海の表情」が最優秀賞に選ばれ中央展へ出品。同部門で紀央館の藤原歩土君(同)が優秀賞、瀬戸莉弥さん(同)が優良賞、指定図書の部で日高高の玉置和奏さん(1年)が優良賞を受賞した。

 白樫君は美術の授業で3カ月かけて制作。読んだのは上間陽子著「海をあげる」で、沖縄の研究者で娘を持つ母でもある上間さんが、性暴力、米軍基地問題など理不尽な暴力に怯える沖縄の住民のインタビューを記録したノン・フィクション。
 感想画は、手の中の小さな海にウミガメ、熱帯魚、サンゴ礁や、基地移転に伴う埋め立て問題を捉えテトラブロックをアクリル絵の具などで描き、沖縄の豊かな自然を次世代へ受け継いでほしいとの思いを込めた。一方で、米軍のオスプレイが飛び不安な生活を送る現状を、青と赤の対象的な色で表現した。
 初出品で最優秀賞受賞に「選ばれると思っていなかったのでびっくりしました。手が立体的に見えるよう描くのが大変でしたが、高校生最後で受賞できて良かったです」と笑顔を見せた。
 藤原君も美術の授業で描いた。初出品の作品は「友情」。読んだ本はダニエル・ペナック著「片目のオオカミ」。
 「賞に入ると思っていなかったので選ばれてうれしいです」と話した。
 瀬戸さんも美術の授業で制作し、初出品の作品は「オレンジと彼女」。読んだのはヨースタイン・ゴルデル著「オレンジガール」。
 「オレンジを塗るのが大変でしたが、自分的には描けたと思います。賞に入りうれしい」。
 玉置さんは美術部の活動で描いた。作品「浪漫」は、大正の浅草が舞台の、森川成美著「はなの街オペラ」を読んだ感想画。
 「賞をもらえると思っていなかったのでうれしい」と話した。


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ヨハネス・クヌッセン機関長供養碑に日高町内の保育園児が咲かせたキンセンカを捧ぐ

「御坊日高博覧会(おんぱく)2022・23」参加者満足度97%を記録

湯川小中学校校舎改築推進委員会が三浦源吾・御坊市長に湯川小の早期改築などを求める要望書を渡す


管内1市4町のし尿汲み取り料金、4月から値上げ 〈2023年2月17日〉

2023年02月17日 08時30分00秒 | 記事


し尿を処理する御坊クリーンセンター


 御坊、美浜、日高、印南、日高川1市4町が4月から、し尿汲み取り料金を現行の18リットルあたり230円(税込み)から10%アップの253円に値上げする方針を決めた。新型コロナなどによる物価高騰、人件費上昇が主な要因。令和元年10月の消費増税に伴う料金改定を除いた実質的な値上げは平成26年4月以来9年ぶりとなる。対象の汲み取り世帯は5市町あわせて5145世帯あり、世帯当たり年間2000円~4000円程度の負担増となる見込み。

 値上げは単独・合併処理浄化槽を除いた汲み取り世帯が対象。農業集落排水事業や下水道整備事業などの普及で、近年は汲み取り方式から合併処理浄化槽への切り替えが進み、汲み取り世帯は、平成26年改定時6812世帯から昨年3月末5145世帯(御坊2193、美浜490、日高350、印南1000、日高川1112)に減少しており、総世帯2万4675世帯に占める割合は21%。
 10社が加盟する日高環境衛生協同組合は、新型コロナなどに伴う物価高騰の影響を受け、燃料費や業務車両価格(排ガス装置、車両本体)などが値上がりしているのに加え、人員確保が困難なことによる人件費上昇もあり、昨年10月、5市町長に汲み取り料金を現行から34%アップの308円に値上げするよう要望。これを受けて御坊広域環境衛生主管課長会で協議し、組合と調整を続けてきた。
 汲み取り世帯の減少や点在化、バキュームカーが入らない狭い地区が多いため作業の効率が悪いなどの現状から主管課長会は「値上げ自体は容認せざるを得ない」とした上で値上げ幅については「圏域住民への経済的負担を考慮し、極力値上げ幅を圧縮したい」と組合と交渉を重ねた結果、人件費や機材、諸物価の高騰分などを加味した10%アップの253円とすることで決着した。
 各市町の3月定例議会に提案し、可決されれば4月から値上げする。値上げにあたって5市町から組合に対し、住民へのさらなるサービス向上に努めるよう要請する。由良町は町内の業者が組合に入っていないため、町と業者で対応を検討しているという。
 平成26年改定時は消費増税や燃料費等高騰で、9年以来17年ぶりに200円から225円に値上げ。その後、令和元年10月に消費増税分を加えた230円に改定した。問い合わせは各市町担当課へ。


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