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日高川町ふじまつりフォトコンで山本昌広さん(御坊市)最高賞 〈2017年6月30日〉

2017年06月30日 08時30分00秒 | 記事

山本昌広さんの作品

松下芳史さんの作品

土井喜代治さんの作品


 日高川町内の観光施設などを管理運営するフラット・フィールド・オペレーションズが、椿山ダム湖畔のリフレッシュエリアみやまで開いた「ふじまつり」をテーマにした第6回フォトコンテストの入賞作品が決まった。県内外から応募のあった47点から1位に山本昌広さん(御坊市)、2位に松下芳史さん(日高町)、3位に土井喜代治さん(和歌山市)を選んだ。

 19回目を数えた今年のふじまつりは、4月22日から5月7日まで日高川町初湯川、椿山ダム湖畔のリフレッシュエリアみやまの里で開催。イベント期間中の来園者数が1万7701人を数え、平成25年に記録した1万6077人を更新する過去最高を記録するなど大盛況となった。
 同公園を管理するフラット・フィールド・オペレーションズでは、ふじまつり期間中に藤棚ロードの風景を撮影した作品を対象に、毎年フォトコンテストを開催。今年は県内はじめ、兵庫県や奈良県、遠くは埼玉県など22人から47点の応募があり、上位3作品と入選作品4点を決定。梅本俊一さん(日高川町)、佐古金一さん(奈良県)、井上行雄さん(兵庫県)、山本昌広さん(御坊市)の作品が入選した。
 1位を獲得した山本さんの作品は咲き誇る紫色のフジをとらえた作品で、2位の松下さんの作品は、垂れ下がる長尺のフジが映える。3位の土井さんの作品は頂上付近からのびる藤棚ロードの美しさをとらえている。
 上位3人の入賞者には愛徳荘ペア宿泊券、入選の4人に食事券が贈られる。作品はパンフレットやポスターなど観光PRに活用される。


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印南町議選、説明会出席は定数ちょうど 〈2017年6月29日〉

2017年06月29日 08時30分00秒 | 記事

定数ちょうどの12陣営が出席


 8月1日告示、6日投開票で執行の印南町議選(定数12)の立候補予定者説明会は27日、町役場であり、現職10、新人2の定数ちょうどの12陣営が出席。低調ムードで無投票の公算が強まってきているが、新人出馬の噂は依然としてあり、一転選挙戦突入の可能性もある。

 説明会にはこのほど出馬表明した新人2人をはじめ、出馬の意向を示していた現職10人の合わせて12陣営が出席。告示まで1カ月余しとなり、平成5年以来2回目の無投票決着の可能性も出てきたが、切目川や印南地区から出馬の噂もあり、有権者からは「無投票は良くない」「今回無投票なら定数削減すべき」との声も聞かれる。
 前回も説明会後に1人、前々回は4人が名乗りを上げたこともあり、今後出馬に向けての動きが出てくることも考えられる。一方で前回は事前に擁立の動きがあり、前々回は名乗りを上げた4人(陣営)はいずれも説明会に出席しており、今回、新たな出馬があるか微妙なところだが「無投票阻止」を目的に出馬に踏み切る人が現れることも考えられ、選挙戦突入の可能性も十分ある。
 説明会では、楠本勝彦町選挙管理委員長のあいさつに続いて御坊警察署と印南郵便局が選挙運動に用いる車両の積載制限や郵便はがき、選挙違反の概要などについて、選管が日程や立候補届出書類の記入方法などを説明した。
 1日現在の選挙人名簿登録者数は7230人(男3380・女3850)。
 説明会に出席した陣営の立候補予定者は次の各氏。
【現職】藤本良昭(74)=当選7回、古井=▽堀口晴生(65)=5回、印南=▽榎本一平議員(58)=4回、西ノ地=▽玉置克彦(58)=2回、西ノ地=▽岡本庄三(61)=同、山口=▽藤薮利広(57)=同、津井=▽杉谷考祥(71)=同、羽六=▽井上孝夫(60)=同、印南原=▽前田憲男(54)=1回、上洞▽中島洋(55)=同、印南。
【新人】夏見公久氏(67)=農業、印南原=▽古川真氏(60)=農業、島田=。


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大洋化学(株)の水耕栽培システム活用した真妻ワサビ順調に生育、8月出荷 〈2017年6月28日〉

2017年06月28日 08時30分00秒 | 記事

出荷サイズに生育した根茎

システムを活用した真妻ワサビ栽培


 大洋化学(株)=上西一永代表取締役CEO、御坊市島=は、和高専産官学技術交流会の協力で実験、実用化した同社独自の「ハイブリッド型水耕栽培システム」を活用し、昨年度から市場で高付加価値のある「真妻ワサビ」の栽培実験を始め、収穫した根茎や葉を8月から出荷することになった。沢ワサビは自然環境や鳥獣被害など厳しい栽培条件があるが、同システムなら安定した収穫が見込まれる上に1年周期で収穫、出荷することで収入増が期待できるということで、同システムのPRに力を入れている。

 26日に開いた同交流会総会で同社経営企画グループの大川葵さんが進ちょく状況を報告。ワサビは畑地で栽培する畑ワサビと冠水地で栽培する沢ワサビに大別され、香り、味ともに優れる沢ワサビが市場で高付加価値があるが、気温や水温、日射量の自然環境や鳥獣被害など厳しい栽培条件がある上、出荷まで2~3年要することから安定した生産は難しいとされる。
 日高地方は最高級品種の「真妻ワサビ」の発祥地で、明治・大正時代には県内地域産業の一翼を担っていたが、現在は国内総生産量600トンのうち、わずか0・4トンしかないという。地域産業復活を図り、地域活性化に役立てようと、和高専との協同事業で県の補助金を活用してワサビ実験用コンテナを設置し、昨年2月から真妻ワサビの栽培実験を始めた。
 4トン車のコンテナ内に同社製のLED照明や防藻・抗菌性効果のある銀イオン発生装置などを取り付けた独自のハイブリット型水耕栽培システムの棚を設置し、養液循環で栽培。順調に生育し、1年4カ月で根茎は10センチになった。世界的な日本食ブームで国内外で需要が多く、10センチで収穫サイズになるため、1年周期での収穫、出荷が可能。
 栽培したワサビは8月から県内外の料亭などに出荷。根茎だけでなく、夏場に需要にある葉についても商品化できる。通常の栽培では虫がつくなどして商品にならないものが多いが、このシステムならきれいな葉を収穫できるため「ワサビ寿司」で有名な有田川町の赤玉食堂に出荷する予定。
 和高専の協力で辛味成分の分析を行っているほか、学生からアイデアを聞きながらワサビを使用した加工食品開発やフリーズドライ原料の開発、ワサビチーズなど加工食品の試作に取り組んだり、ダルマ種やワサビダイコンの栽培試験も始めている。
 同システムの3段式栽培棚(ワサビは36~48株栽培可)は一式20万円で販売しており、これまでに10数台の取引があり、県内の農業者から問い合わせもきているという。10月11~13日に幕張メッセで開く次世代農業エキスポに出展するなどPRに力を入れている。システムの量産用、店舗用、事務所用、家庭用などラインナップを増やし、若者や定年退職者の雇用促進、農業従事者の所得増収につなげていきたい考え。

懇親会で試食し好評
和高専産官学交流会

 同交流会総会では事業計画や予算を承認。主な事業計画は会員相互の技術交流・情報交換、研修会・講演会の開催、きのくにロボットフェスティバルへの協力、科学技術コミュニケーション推進事業への協力、和高専事業への後援、和高専・次世代テクノサロンへの協力など。
 講演会も開き、平岡和幸・和高専総合教育科准教授が「人工知能の仕組み」、原めぐみ・同科助教が「日本における移民政策」をテーマに講演。終了後、懇親会を開き、収穫したワサビを試食し、好評を得た。


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管内共同運営の「消費生活相談窓口」7月開設 〈2017年6月27日〉

2017年06月27日 08時30分00秒 | 記事

御坊市役所に常設した相談窓口


 管内7市町が、7月から共同で「日高地域消費生活相談窓口」を開設し、相談業務を始める。高齢者等を狙った悪質商法が多種多様化、巧妙化し、被害者が後を絶たないことから日高地方で相談窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応できる態勢を整える。相談窓口は御坊市役所に常設し、専門の相談員2人が常駐するとともに各町を月2回巡回して住民からの相談にあたる。広域自治体で拠点を常設し、町を巡回するのは県下初めて。

 全国的に振り込め詐欺や買え買え詐欺などの悪質商法は多種多様化し、その手口も巧妙化している。特に高齢者はだまされた意識がないまま高額な契約を結んだり、おかしいと思っても相談する相手がいないケースが多いという。行政や警察など関係機関が被害に遭わないように啓発などを行っているが、被害が後を絶たないのが現状。
 消費者ホットライン「188」(いやや!泣き寝入り)の周知と併せて日高地方で相談窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応できる態勢を整えようと、7市町が共同運営する。県消費生活センターは県下で和歌山市と田辺市だけで、各自治体とも独自に相談体制を整備。7月から広域連携する東牟婁地域は新宮市に窓口を設置するが、町の巡回はない。有田地域は各市町が週1日などで、市に常設し、町を巡回するのは日高地方が初めて。
 相談窓口は御坊市が市役所1階会議室を490万円(全額国の交付金)かけて改修して設置。4月から消費生活専門相談員の資格を持つ岡田昌代さん(52)=美浜町=と山下智左枝さん(60)=湯浅町=の2人を市の臨時職員(常勤)として雇用。1人は市役所に常駐、もう1人は6町を巡回する。「相談が遅れると解決が困難になるので疑問、不審、不安に思うことがあれば一人で悩まず、すぐに相談に来てください」と話している。
 市役所の窓口は平日の午前9時から午後5時まで相談を受け付ける。巡回相談(平日)は由良町が第1・3火曜日、美浜町は第1・3水曜日、みなべ町は第1・3木曜日、日高町は第2・4火曜日、日高川町は第2・4水曜日、印南町は第2・4木曜日のいずれも午後1時から4時まで受け付ける。市の相談窓口は電話52・5288、各町はそれぞれ役場へ。


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御坊生まれの舞妃蓮開花10周年、北塩屋中山ハス池で三味線演奏や写真撮影会 〈2017年6月25日〉

2017年06月26日 08時30分00秒 | 記事

華麗に優雅に咲く舞妃蓮を堪能

深瀬龍好会の三味線演奏も楽しむ


 御坊市塩屋町の舞妃蓮保存会(阪本尚生会長)は24日、北塩屋中山団地東のハス池で「御坊生まれの舞妃蓮」の観賞会と写真撮影会を開き、アマチュアカメラマンや地域住民が集まり、優雅で華麗に咲く舞妃蓮を堪能した。阪本会長の父で「ハス博士」として知られる故・阪本祐二氏=元日高高校教諭、御坊市薗=が作った舞妃蓮の池を整備し今年で開花10周年を迎え、同保存会は「今後も舞妃蓮の広報、普及啓発に努めたい」としている。

  阪本会長が今年のトピックスとして4月にアメリカ・テキサス州オースティン市に舞妃蓮と大賀ハスを寄贈したと報告。48年前に祐二氏がジルカー植物園にある日本庭園に舞妃蓮などを分根したが、管理する人が途絶え、枯れてしまった。日本庭園が平成31年に開園50周年を迎えるため「復活させたい」との現地有志の願いを受けて48年ぶりに送った。「今ごろ咲いているのではないか」と話した。
 続いて開花10周年記念の観賞会を開き、田辺市龍神村を拠点に活動している深瀬龍好会が三味線、尺八にあわせて民謡などを歌い、訪れた人を楽しませた。写真撮影会では思い思いのアングルでカメラを構え、優雅で華麗に咲く花を写真に収めた。今シーズンは今月2日に初開花。池全体に生育し、数百個の花や蕾があり、見ごろを迎えている。花の数は昨年より少なく、来年に向けて土壌改良、堆肥など対策を行うという。
 撮影会、フォトコンテストは今年で6回目。応募は未発表作品。今年の写真であれば撮影会当日のものでなくてもいい。応募点数は1人3点以内。デジカメまたはフィルムで撮影したものをプリント(A4サイズ限定)にして応募を。スマホの写真も歓迎。問い合わせは溝口善久さん(携帯電話090・3617・3236)へ。締め切りは8月31日。9月下旬に入賞作品を発表する。
 舞妃蓮は昭和41年に祐二氏が大賀蓮とアメリカの黄花ハス・王子蓮と交配して作った品種で、昭和48年に皇太子ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)に献上。平成20年に「御坊生まれの舞妃蓮を育てよう」と休耕田を活用してハス池を作り、阪本会長が提供した地下茎を分根し、毎年、池一面に薄ピンク色の華麗な花を咲かせている。


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台湾医大生・李さんと郷地さん夫婦(ホストファミリー)5年ぶり再会に喜びひとしお 〈2017年6月24日〉

2017年06月24日 08時30分00秒 | 記事

かえるの宿メンバーと一緒に記念撮影
(前列左から郷地恒雄さん、李さん、許さん、郷地泰子さん)


 5年前に教育旅行で印南町を訪れ民泊を体験した台湾の大学生、李珮欣(リ・ペイシン)さん(21)が22、23の両日、同町を訪問。ホストファミリーだった印南原の郷地恒雄さん(79)、泰子さん(71)夫婦と再会を果たした。たった一度の出会いをきっかけに郷地さん夫婦と李さんはこの5年間、往復約50通にも上る手紙などやりとり。李さんは郷地さん夫婦の体調を気遣い、郷地さんは医師を志す李さんを励ますなど互いを思いやり、強い絆を育んできただけに再会の喜びもひとしお。民泊受け入れのいなみかえるの宿(町教育旅行誘致協議会)メンバーと交流、郷地さん宅で宿泊するなどしてかけがえのない思い出を作り、一層絆を深めた。

 李さんは国立成功大学医学部の3年生。医師をめざして勉学に励んでいる。5年前の訪問は、国立彰化女子高級中学(日本の高校相当)1年生の時。県への教育旅行(一行55人)の一員として町を訪れ、いなみかえるの宿(床田登紀美会長)が受け入れ先となって郷地さん宅で民泊を体験。この地域ならではの田舎料理を味わい、農作業も経験するなど貴重な思い出を作った。この1泊2日の訪問をきっかけに李さんと郷地さん夫婦は交流。以来、李さんは郷地さん夫婦に33通の手紙と14通のメールを送り、郷地さんも返信。英語が堪能な床田さんをはさんで文通をやりとりし、李さんは70代の郷地さん夫婦の体を気遣い、郷地さんは医師をめざして励んでいる李さんを激励するなどで、台湾と日本の国境と、祖父母と孫ほど離れた年齢を超えた絆を育んできた。2年前に郷地さんが旅行で台湾を訪れた際に李さんと再会し、李さんが来日を約束。2年後の今回訪問が実現した。
 5年ぶりに日本を訪れた李さんは22日から30日までの日程で友達5人と各地をめぐることにしており、学部の同級生、許祐嘉(コ・ヨウカ)さんと印南町を訪問した。アグリコミュニティ稲原に郷地さん夫婦ほか、いなみかえるの宿メンバー6人が集まり、歓迎会を開催。床田さんは「ようこそお越し下さいました。楽しいひとときを過ごして下さい」と歓迎。李さんは「郷地さんはずっと勇気づけ励ましてくれました。とても感謝しています。皆さんに会いたくてやってきました」と再会を喜び、許さんも「こんなに多くの方に歓迎していただいてとてもうれしい」と笑顔を見せた。恒雄さんは再会までの経緯や李さんに対する思いを語り、「こんなに待ちに待ったことはない。ここまで人のつながりや絆を感じたことはない」と李さんに目を細めた。
 このあと、李さんと許さんはメンバーと懇談。台湾での暮らし、キャンパスライフ、将来の目標などで和気あいあいと会話に花を咲かせ、みんなで記念撮影した。
 李さんらは郷地さん宅で宿泊。インゲン豆の収穫を体験し、泰子さんが腕によりをかけた田舎料理に舌鼓。5年ぶりの郷地さん宅での暮らしを懐かしみ、再びかけがえのない思い出を持ち帰った。


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空手全世界大会出場の前田優輝、勝汰さん兄弟(美浜町)壮行会 〈2017年6月23日〉

2017年06月23日 08時30分00秒 | 記事

前田優輝さん、勝汰さん兄弟(中央)を地元東中区民が激励


 昨年5月に行われた全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)の第3回選手権大会で兄弟優勝し、7月1、2日にカザフスタンで開かれる全世界大会に出場を決めた新極真会和歌山支部御坊道場の前田優輝さん(25)=2段、志賀小講師=と前田勝汰さん(23)=同、御坊市役所=の地元美浜町和田東中地区で21日、壮行会があり、区民ら約40人が激励。前田兄弟は「地元の応援を力に代えて世界制覇したい」と活躍を誓った。

 稲谷好且区長が「小さな東中地区から兄弟そろって世界に羽ばたく選手を少しでも応援できれば」と話し、両選手の思い出や大会での成績を紹介。前田兄弟は地元の壮行会開催に感謝を述べ、兄の優輝さんは「試合中にいつも思い出すのが、今までの練習と地元の皆さんの応援。苦しい戦いが続くと思うが、集まって頂いた皆さんの声援を力に代えて世界一を目指したい」、弟の勝汰さんは「幼いころから空手を始めて、この世界大会での優勝が小さいころからの目標だった。応援を力に代えて優勝したい」と話した。
 両選手の全日本大会の試合をビデオ鑑賞し、参加した区民らがミットや板を持って前田兄弟の蹴りの威力を体験。御坊道場の後輩で、和田小6年の高松正義君が花束を渡し、区民らが三三七拍子などで全世界大会での活躍を祈念した。
 昨年の全日本大会では、優輝選手が男子中量級(65キロ以上75キロ未満)を圧倒的な強さで3連覇。弟の勝汰さんは男子軽重量級(75キロ以上85キロ未満)に出場し、第1回3位、第2回準優勝の悔しさを晴らす圧勝で初優勝し、兄弟そろっての全世界大会出場を決めた。
 1、2日にカザフスタン・アスタナで開かれる第6回全世界ウエイト制大会は、4年に一度開かれる階級別世界一決定戦。日本はじめ欧州、中東、ロシア、アメリカなど各地区の王者がそろう。中量級、軽重量級ともに32選手が出場し、優輝選手は初戦で南太平洋代表の豪州選手、勝汰選手は北米代表のカナダ選手と対戦する。前田兄弟は4年前の第5回大会(ワールドカップ)に続いての出場で、前大会では優輝選手が軽量級準優勝、勝汰選手が中量級3位で、兄弟そろって世界の頂点を目指す。


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日高町シルバー人材センターが会員数の伸び率県下2位で表彰 〈2017年6月22日〉

2017年06月22日 08時30分00秒 | 記事

総会で表彰状を受けた湯川理事長

ロゴマーク


 平成29年度日高町シルバー人材センター通常総会は20日、日高町農村環境改善センター大会議室で開催。27年度と28年度を比較した会員数の伸び率が、日高町は県下で2番目に大きく、和歌山県の全国1位に貢献したことで、県シルバー人材センター連合会から表彰を受けた。日高町ではPRに向け、六芒星にHの文字などを入れた日高町独特のロゴマークやのぼり作成などに取り組んでおり、作業件数増や会員増など目標設定し、事業推進していく。

 会員数拡大に向け全国キャンペーンが展開されており、全国で72万人が入会していたが、現状は72万人を割り減ってきている。そんな中、28年度、和歌山県は会員数4601人で220人増加して伸び率は全国1位の5%に達した。これを受け、県連合会は伸び率上位3団体、目標達成2団体の表彰を決めた。
 県下シルバー人材センター22団体のうち、伸び率で見ると、海南市が19・4%、日高町が17・2%、印南町が15・5%の3団体、目標達成団体は有田川町と紀美野町の2団体。日高地方では日高町と印南町がそれぞれの総会で表彰を受けた。
 日高町では県連合会の下直正専務理事・事務局長が伝達し、湯川正雄理事長が「会員一致団結のたまもの。皆様どうもありがとうございました」と謝辞。同会ではPRに向け、会員ひとり一人が知り合いに声かけしたり、敬老会でチラシを配るなど地道な活動に努めたほか、PRのぼりを作成した。
 新しく作ったロゴマークは元町議や元区長ら各種団体の代表が入るなど多角的に入会してもらっていることから、六芒星にし、中には日高町のローマ字頭文字「H」とシルバー人材センターを意味する「SJC」を入れた。
 今年度事業では会員が一体となって新規事業の開拓と啓発に努め、就業員数拡大では目標値80人、作業件数を昨年度の10%アップとする250件と設定。このほか、就業に関する啓発活動、安全作業と事故防止対策、知識・技能の取得などを計画。
 湯川理事長は「さまざまな経験知識が集まっているシルバー人材センターであり、これからも親睦を深めて輪を広げ、活動したい。常に基本姿勢を忘れることなく、生きがいづくりと活力ある地域社会構築へ向け頑張りたい」と話した。


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日高川町美山地区3小学校で管内初テレビ会議システム導入 〈2017年6月21日〉

2017年06月21日 08時30分00秒 | 記事

モニターを通してライブで他校の児童と交流する
(写真は笠松小)


 日高川町美山地区の川原河(全校児童6人)、笠松(同16人)、寒川第一(同15人)の3小学校では、児童数が減少する中、3校の児童が一緒に授業を行う集合学習を数年前から取り入れており、今年度から管内初のテレビ会議システムを導入。小規模校ならではの教育環境改善につながると注目されている。同システムを活用した合同の授業実施に向けて、高学年生が週2回、朝の会の時間を利用して、リアルタイムで映像と音声でスピーチなどを行い、3校の児童が交流を図っている。

 町村合併前に比べて川原河小の児童数が58人から6人(今年度)に急減するなど、美山地区では児童数の減少が大きな課題となっているが、一方で小規模校ならではの取り組みが進められている。平成24年度からは3校の児童が一緒に授業を行う「集合学習」を開始。3校の中間に位置する笠松小に集まり、低学年は体育や生活、中学年は社会見学や国語、高学年は算数や道徳などの授業を年間4~5回実施している。体育のボールゲームなど一定の人数がなければ出来ない授業もあり、集合学習で教育環境の充実を図っている。
 今年度からはテレビ電話を使って3校をリアルタイムで映像と音声でつなぎ、児童が交流するシステムを管内で初めて導入。各校児童が1つの教室に集まり、大型モニターとパソコンを使い、スカイプ(テレビ電話用アプリ)を通して交流。集合学習を補うための場として活用を始め、月曜日と金曜日の授業前に朝の会の時間を利用して、3校の5、6年生14人が自己紹介や自分の好きなことをスピーチし合ったりしている。
 最下流の川原河小と最上流の寒川一小では距離も遠く、集合学習も容易に行えない環境にあるが、テレビ電話システムを導入することで集合学習を補充する役割も果たせる。例えば、社会見学などを合同で行う中学年の場合、まとめや感想などを発表する授業に同システムを活用。3校の児童がそれぞれの学校にいながら同じ授業を受けることができる。1学期は授業への本格的な活用に向けた準備段階だが、2学期以降には集合学習の授業にも本格的に活用させたい考え。
 県内には山間部などを中心に小規模校が多く、教育環境を改善する1つの手段として注目されており、有田川町などで年に数回、テレビ電話システムを活用した授業を導入している学校もあるという。和歌山大学では同システムの研究に力を注いでおり、美山地区での実施に関心を寄せている。また、美山では旧村の中心地だった川原河小でこの12年間に児童数が約10分の1にまで激減するなど児童数の減少が深刻。近い将来に訪れる可能性が高い統合に向けた環境の醸成にもなると考えられる。


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紀中森林組合初総代会、新組合長に中家哲氏 〈2017年6月20日〉

2017年06月20日 08時30分00秒 | 記事

新組合誕生後初の総代会を開催


 昨年11月に日高川町の川辺町、中津村、美山村と印南町の4森林組合が合併した「紀中森林組合」の初めての総代会が18日、日高川町の日高川交流センターで開かれた。新役員選任議案が承認され、閉会後の理事会で新代表理事組合長に元日高川町職員の中家哲さん(64)=日高川町小釜本=を選んだ。

 中家新組合長は「合併した4組合で確認している事項や基本理念〝山と人を守る〟を基に諸課題の解決、経営強化に力を注ぎ、関係機関と連携を密にして先を見据えたさまざまな施策に取り組んでいきたい。職員や役員の皆さんに協力をいただきながら組合員の皆さんのご期待に応えられるよう頑張っていきたい」と話している。新役員は理事12人、監事3人で任期はいずれも3年間。副組合長に新理事の藤野芳樹さん(65)=日高川町藤野川=と再選で谷廣美さん(63)=印南町古屋=が就いた。新代表理事専務に今北善美さん(63)=日高川町滝頭=、新設した常務理事に新理事の中敬男さん(60)=同町西原=を選んだ。代表監事は玉置健之介さん(63)=同町江川=が再選した。
 総代会には総代200人のうち96人が出席、86人が書面議決書を提出し、役員選任のほか、今年度事業計画や定款の一部改正など9議案を承認した。今年度事業計画は組合員に信頼される開かれた組合経営を目指し▽労働災害の防止、安全対策を第一の努力目標とし職員現場技術員の安全教育の徹底に努める▽目標達成により自立できる組合を目指す▽1万5000ヘクタールを目標に森林経営計画の樹立に取り組み集約化施業を実施する-などを総括に指導部門では経営改革や林業労働力の育成確保、林業労働安全衛生活動の促進などに取り組む。販売部門は効率的な事業運営と系統組織の協力を得ての販売、間伐材の利用促進、加工部門では製造単価を下げる努力と安定的な出荷先の確保、森林整備部門は造林保育事業推進、治山事業、ユーカリの栽培管理と供給業務、管理部門は役職員一体となっての事業量の確保、運営効率化など。
 他の役員は次の皆さん。
【理事】八田啓、柏木一夫、山本喜平、山本羡也、玉置英明、福島康充(以上日高川町)森秀材(印南町)
【監事】三田宏(日高川町)中家誠一郎(印南町)


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