統一地方選前半戦の県議選は、きょう31日に告示される。投開票は4月9日。御坊市選挙区(定数1)は、4年前と同じく共産党現職と自民党前職による一騎打ち。激しい前哨戦を繰り広げた両陣営は「手応えはある」と一歩も譲らず、がっぷり四つ。前回以上の激戦となるのは必至で、保守票、浮動票の奪い合い、掘り起こしに総力を上げる。日高郡選挙区(同3)は、自民党現職3人のほかに立候補の動きはなく、8年ぶりの無投票が確実視されている。
立候補の届け出は、午前8時30分から午後5時まで日高振興局別館2階で受け付け、各陣営とも届け出を済ませ、選挙七つ道具を受け取ったあと、それぞれの選挙事務所などで第一声を上げ、街宣車で選挙区内をあいさつ回りする。30日現在の有権者数は、御坊市が1万8949人(男8968・女9981)、日高郡が4万1738人(男1万9712・女2万2026)。
御坊市選挙区
共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=と、自民党前職の中村裕一氏(63)=熊野、当選8回=の一騎打ち。4年前は、わずか247票差で決着した両氏による因縁の戦い。保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりは未だ解消したとは言い切れず、さらに国政選挙等とのからみもあり、保守票の動向が大きな鍵を握る。両陣営とも前回、投票に行かなかった人(前回投票率62・53%)への働きかけに力を入れている。
楠本陣営 午前9時から御坊96の事務所前で出発式を行う。
𠮷本眞太郎選挙事務所長、はげます会市職OBの会小川周司代表のあいさつのあと、楠本氏が力強く第一声を放つ。
その後市内を一巡し、午前は御坊町、湯川町を街宣。午後は地元の出発式として1時30分から塩屋町王子橋交差点付近で訴え同町、名田町、野口、藤田町をめぐる。
中村陣営 公明党県本部やJA紀州、地元熊野区など100を超える団体・地区から推薦を受け、前回の雪辱を期す。午前8時から小竹八幡神社で必勝祈願、午前9時から同神社前、伊勢屋倉庫=薗745=の選挙事務所で出陣式を行い、三浦源吾市長や山本清司市議会議長、推薦団体代表らが出席。中村氏が第一声を放ち、市内全域を一巡、各所で街頭演説を行う。
日高郡選挙区
いずれも自民党現職の冨安民浩氏(75)=当選8回、日高町高家=、坂本登氏(76)=同6回、みなべ町南道=、玄素彰人氏(49)=同1回、印南町印南=の3人以外に立候補の動きはない。4年前は4人による選挙戦となり、今回、無投票になれば8年ぶり。
冨安陣営 午前9時から日高町高家の国道42号荊木信号西側の後援会(寒川賢蔵会長)事務所で出陣式。
鈴木恒雄・後援会長代理と地元の松本秀司・日高町長があいさつ、郡町村議長会長の谷重幸・美浜町議長の掛け声でガンバローコールのあと冨安氏が第一声。由良町から日高川町入りし、午後は寒川から清川に入り、みなべ町から日高川町川辺地区、美浜町から日高町へ郡内を街宣する
坂本陣営 立候補届け出の受付を済ませた後、午前9時から、みなべ町南道266の1の後援会事務所(電話0739・72・2809)前で出陣式を行う。
支持者はじめ管内の町長や町議ら来賓が出席。早川正志後援会長があいさつし、来賓祝辞の後、坂本登氏が7選へ向けて第一声を放つ。
初日は、街宣車で日高地方各地を巡り、支持を訴える予定にしている。
玄素陣営 立候補届け出を済ませたあと、午前9時ごろから印南町印南4485番地14(かえるの港付近)の後援会事務所で第一声。コロナ禍と、直前に街頭演説会をしたため、出陣式は行わない。
玄素氏が集まった支援者らを前にあいさつしたあと、終日街宣活動に出発。地元印南町をはじめ、郡内での街宣を予定している。街宣カーでマイクを握り、支持を訴える。
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