紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

由良町白崎青少年の家ですいせん祭、多くの家族連れで賑わう 〈2017年1月31日〉

2017年01月31日 08時30分00秒 | 記事

スイセンを観賞

親子でヨガを体験


 第14回すいせん祭は29日、由良町の県立白崎青少年の家=大引=で開催した。ぽかぽか陽気とあって県内外から多くの家族連れが訪れ、敷地内に咲き誇るスイセンを観賞、陶芸やクラフト体験、おもしろサイエンス、親子ヨガなどを満喫。御坊市で集団食中毒が発生したのを受け、飲食物の提供をとりやめる事態となったが、大きな混乱はなくイベントを楽しんだ。

 主催は同青少年の家「体験の風をおこそう」実行委員会。
 穏やかな陽気に包まれたこの日、敷地内の至るところでスイセンが開花し、群生地の番所山でも見ごろを迎えた花が来場者を出迎えた。訪れた人も「お花畑や」「いい香りがするわ~」と話しては記念撮影したり、目の前に広がる海や島の景色を楽しんだ。
 体験一色のイベントとなり、プレイプラザで陶芸やゲーム、研修室ではバルーンアート、プラ板クラフト、まが玉ペンダント、マグカップの絵付け、体育館では竹とんぼ・ぐるぐる磁石・空気砲工作・がりがりトンボなどおもしろサイエンス、バドミントンや卓球など軽スポーツが行われ、どこも大賑わい。
 初企画の親子ヨガ体験(3回)は舟井愛子さん=有田川町=の指導の下、呼吸を整えながら合掌や基本のポーズを繰り返して体験を楽しみ、竪穴式住居ではマイギリ式火おこしを体験し昔の生活にふれた。
 食中毒の感染拡大を懸念し食事の提供をとりやめたことで、会場入り口に看板を設置し、来場者に断り文を記載したチラシを配布するなど対応にあたった。青少年の家によると、人気のピザ作りを楽しみに来た人が多く残念がる声もあったが、大半は「仕方ない」と理解を示していたという。


その他の主なニュース

 御坊市集団食中毒、給食のノロウイルス原因で休園・休校措置31日まで延長

 日高町議会委で31年度から保育所民間委託の町長方針示す

 市民教養講座で雅楽師・東儀秀樹さん講演

 元御坊市消防団長、北村幸大氏の叙勲受章祝賀会に120人


御坊市内全園・校719人に食中毒症状、奥御坊市教育長ら謝罪 〈2017年1月29日〉

2017年01月30日 08時30分00秒 | 記事

陳謝する清水公洋教育次長、奥幹夫教育長、
阪本興平教育総務課長(左から)


 御坊市立の全15の幼稚園、小中学校(組合立の大成中含む)の児童、生徒らが嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えている問題で、市教育委員会は27日夜会見を開き、状況を報告するとともに陳謝した。当初633人と発表していた発症者は719人にのぼり、15園・校は市内塩屋町南塩屋の給食センターで調理した学校給食を提供されていることから御坊保健所などは集団食中毒の可能性が高いとして、同センターなど立ち入り調査を行っているが、28日正午現在で原因は特定されていない。すべての園・校とも30日まで休園、休校の措置を続ける。

 会見は市役所で行い、奥幹夫教育長、清水公洋教育次長、阪本興平教育総務課長が出席し、「多大なご迷惑、ご心配をおかけしていることに心からお詫び申しあげます。子どもの安全が第一なので早く原因を究明していただき、被害の拡大防止を徹底したい」と頭を下げた。
 市教委によると、27日朝各園・各校に嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴える園児や児童、生徒から欠席の電話が相次ぎ、この旨の報告を受けた市教委は同日に休園・休校の措置を取り、施設内の消毒を要請。28日、29日は教職員を含めて自宅待機を求めた。
 症状を訴えているのは、2267人のうち4園の園児36人、6小学校の児童401人、5中学校の生徒214人と教職員ら68人。給食センターの職員数人も症状があるという。27日には朝から症状を訴える児童、生徒らが医療機関に殺到。医師らは休むまもなく診療に追われた。入院などの重症者はなく、全員快方に向かっているという。
 子どもたちに出された近日の給食メニューは25日が塩ちゃんこと磯あえ、おかかのふりかけ、26日はサバのみそ煮、きんぴら大豆、けんちん汁だった。幼稚園の給食は月、水、金曜日で26日は給食がなかった。
 この影響で29日に日高川町で開かれる紀南地方中学校新人駅伝大会に参加予定だった御坊市内4校と大成中のあわせて5校55人が出場を見合わせ、28、29日にみなべ町で開催の梅の里バレーボール大会も5チームが出場を取りやめた。週末には県内私立高校入試も控えていた。


その他の主なニュース

 大阪桐蔭の泉口友汰、小泉航平両選手(河南中出身)選抜出場決め活躍誓う

 第68回書初会日高地方審査会で県中央審査出品の206点選ぶ

 御坊市が第7次行財政改革大綱と実施計画策定へ

 中学硬式野球・紀州由良リトルシニア前監督・原政治さんに永年功労表彰


御坊市内633人の子どもらに食中毒症状、学校給食原因か 〈2017年1月28日〉

2017年01月28日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市内の幼稚園、小学校、中学校の園児、児童、生徒、教職員ら633人が吐き気や下痢、発熱など食中毒と見られる症状を訴えていることが27日に分かった。いまのところ県などが調査中で原因は特定されていないが、公立の全15の幼稚園・小中学校(組合立大成中含む)で発症していることから学校給食が原因による集団食中毒と見られる。これを受け、27日はすべての幼稚園、小中学校が臨時休校、28・29日は自宅待機となった。これまで御坊市内では学校の集団食中毒は発生していない。

 食中毒の症状を訴えているのは、市内塩屋町南塩屋の給食センターの学校給食を利用している4幼稚園、6小学校、5中学校の子どもたちと教職員。市教育委員会によると学校給食を食べている約2200人のうち、約3割に当たる子どもや教職員らが26日の夜から27日にかけて食中毒の症状を訴えているという。症状が出ている児童、生徒らは医療機関を受診し27日はほどんどが幼稚園や小中学校を欠席した。学校給食は市からの民間委託で日高町に営業所があるシダックス大新東ヒューマンサービス(株)=本社東京=が請け負って調理している。
 27日は朝から県などが給食センターなど調査し原因の特定を急ぎ、幼稚園や小中学校では感染の拡大防止へ教職員らが教室をはじめ廊下やトイレの消毒など対応に追われた。30日以降の対応については27日正午現在で決まっていない。幼稚園や小中学校以外にも影響が出ており、27日には子どもたちが利用する市立図書館や中央公民館、文化会館、体育館、勤労青少年ホームなども消毒作業が行われ、市立図書館は27、28日を休館とした。
 奥幹夫教育長は「ご迷惑をおかけして大変申し訳なくお詫び申し上げます。現在原因ははっきりしていませんが、感染防止へ全力で取り組んでいきたい」と話している。


その他の主なニュース

 県下最大の御坊リサイクルセンター竣工式、2月操業へ

 紀央館高校の玉置悠太、成瀬友唯人君が第二種電気工事士合格

 特殊詐欺被害未然防止で御坊署が紀陽銀行員(御坊支店)に感謝状贈呈へ

 ゆらみかん普及会発足1年、明るい未来が持てる農業の実現めざす


高台移転の印南町新庁舎、免震構造採用し2月19日に竣工式 〈2017年1月27日〉

2017年01月27日 08時30分00秒 | 記事

2月19日に竣工式を開く印南町新庁舎


 印南町が建設を進めていた新庁舎がほぼ完成した。老朽化と、近い将来起こるとされる南海トラフ巨大地震によって発生が予想される津波対策で平成27年10月に着工。海抜約30メートルの高台に免震構造を採用した鉄筋コンクリート造り3階建て、総事業費は約15億6000万円億円。2月19日に竣工式を開いて完成を祝い、新年度の職務がスタートする4月3日から供用開始する。

 現庁舎は昭和39年の建設で耐震診断で補強が必要とされるなど老朽化が進み、南海トラフ巨大地震が近い将来発生すると予想される中、海抜3・9メートルにあり津波浸水想定区域にあり、高台移転を前提に新庁舎建設を検討。平成24年に町長に就任した日裏町長は、諮問した役場庁舎建設検討委員会の提言などを踏まえて、現庁舎東方約600メートルの町有地の通称「かえるの里」周辺の神子ノ尾団地への移転を決め、平成27年10月に着工。工事は順調に進み、1月末の工期を前に舗装など周辺整備もほぼ終え完成した。
「東海・東南海・南海3連動地震」や「南海トラフ巨大地震」など大災害の発生を想定し、災害時などの停電の際にも72時間のバックアップ電源を確保するなど非常時の災害対策拠点として高い安全性と機能を備えた、復旧・復興に向けての初動活動にいち早く取り組める「災害に強い庁舎」をコンセプトに、県が想定している震度6強に耐えられる免震構造を採用した鉄筋コンクリート造り3階建て(延床面積2595平方メートル)の庁舎のほか、鉄骨造り2階建ての車庫・書庫棟(同451平方メートル)を建設。約4000平方メートルを確保した駐車場や道路、緑地帯などの敷地は津波避難での印南地区住民の一次避難場所として活用する。
 新庁舎は1階に住民福祉課、税務課、生活環境課、2階は総務課、産業課、建設課、企画政策課、町長室、副町長室、3階は議会事務局、議場、議員控え室、正副議長室。これまで備えられていなかったエレベーターや授乳室(1階)が設けられている。
 竣工式は19日午前10時から日裏勝己町長ら町関係者、町議、区長、各種団体代表、工事関係者ら80人が出席して開く。午後1時からは庁舎見学会を行い、町民らにお披露目する。事業費の財源は国の緊急防災・減災事業債と町の公共施設等整備基金積立金で賄う。新庁舎の設計は(株)岡本設計=和歌山市、坂本暁史代表=。施工は(株)淺川組=和歌山市、栗生泰廣代表=。


その他の主なニュース

 平成23年の水害で展示品が水没した日高川町・中津郷土伝習館が完全復旧

 日高広域消防が由良町の興国寺で文化財防火デー訓練

 4月22日 由良町白崎海洋公園サイクルフェスタでミニ四駆GP同時開催

 印南町のゴルフ場で印南班と平野班がイノシシ2頭仕留める


日高町原谷で2月15日から管内初、シカの夜間銃猟開始 〈2016年1月26日〉

2017年01月26日 08時30分00秒 | 記事

原谷区で夜間銃猟を啓発するチラシ


 県は2月15日から日高町原谷区で獣害対策として県交安委員会の許可を得て、シカの夜間銃猟を始める。昨年から県が始めた事業で日高地方では初めて。同区はシカの頭数が多いとされており、黒竹や果樹などの食害がひどいだけに区民からの捕獲を求める声も大きい。日高町担当課は「獣害から産物を守れれば」としている。

 シカの頭数の増加や生息域の拡大からも国の法律改正で、国や都道府県が認定狩猟技術者に委託し、撃つ区画を定めるなど一定の条件下で夜間狩猟ができるよう規制緩和。県は指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画に基づいて夜間銃猟を昨年度から行っており、今年は、原谷区や、田辺市中辺路町水上地区、同市龍神村北東地区、同市本宮町三越地区、古座川町池野山地区、紀美野町旧美里地区で計画。県が県猟友会に委託し、夜間銃猟の認定を受けた会員の6人が猟に従事する。
 シカの生息調査で多い地域とされた原谷区では、2月上旬の県交安委員会への諮問で許可を得て、2月15日から3月29日までの毎週水曜日の日没から午後10時まで行う。当初は区民の了承を得て、12カ所で実施予定だったが、現場を精査した結果、11カ所にした。悪天候の場合は中止にする。
 狩猟にあたっては2班から3班体制の予定で、住民らの安全を確保するため、実施場所に通じる道路を封鎖したり、餌付けによって斜面などバックストップがある場所に誘い込んだシカに対して射撃する。
 ポイントには去る16日から牧草をブロック状態にした餌を週4回設置しており、シカが誘引できているかを確認する意味でもカメラを設けて確認した上で、集まりやすいところを中心に狩猟する。
 事前に地権者らへの了解を得たり、区民には知らせているが、実施が迫ってきたところで、狩猟期間や場所、射撃方向などを示したA3版の啓発チラシを区内全戸配布。町担当課は「立ち入り禁止看板設置とともに、警備員も配置させるなど安全性を第一に対応する。区民から捕獲してほしいとの声も多く、今回の計画で20頭を目標にし、射撃したシカはジビエなどに有効活用したい」と話している。
 27年度のニホンジカ県内農作物被害は前年度比2割以上多い、5500万円で初めて5000万円を超えた。日高町内ではそれまで10数頭だったシカの捕獲数が23年に104頭と3けた台に、27年で135頭にまで増え、原谷区はその半数を占めるほどで、産物の黒竹や稲などへの被害が大きかった。


その他の主なニュース

 中日・岡田俊哉投手(美浜町出身)WBCメンバー入り

 御坊市シンポジウムで若年性認知症の丹野智文氏(仙台)が訴え

 御坊・日高広域消防が道成寺、日高別院で文化財防火デー訓練

 ALS患者、花の木ゆう太さん(御坊市)文芸社から自伝小説「相棒は笑わない」出版


日高平野15センチ以上の記録的大雪 〈2017年1月25日〉

2017年01月25日 08時30分00秒 | 記事

雪の重みで押しつぶされたスターチスのビニールハウス
(御坊市名田町上野)


 強い冬型の気圧配置の影響で日高地方は23日午後から大雪が降り、24日早朝には御坊市などの日高平野で15センチ以上のまれに見る積雪になった。御坊市ではビニールハウスが雪の重みで押しつぶされ、日高川町内では倒木と電柱倒壊で停電も発生。高速道路の通行止めや電車の遅延など、通勤や通学の足が大きく乱れ、管内各地の小中学校で臨時休校や自宅待機となったほか、授業開始を遅らせたり、通勤通学を見合わせる人もいた。臨時休業や予約のキャンセルが出る店舗などもあり、各所で大雪の影響が出た。

 23日午後から降り出した雪は、御坊市内では夜間に激しくなり、雷も伴い24日午前中まで断続的に降り続いた。雪雲が御坊市周辺や沿岸部に停滞した影響で、日高平野一帯は数十年ぶりとなる15センチ以上の大雪となった。普段は積雪の多い、日高川町寒川などでは10センチ程度だったが、同町の三十木地内から下田原など川中地域や蛇尾、山野地内でも25センチ以上の記録的積雪となったところも見られた。
 御坊市 市防災対策課によると、特に被害の報告は入っていない。市教育委員会によると、市立幼稚園、小中学校は通常通り授業を行ったが、組合立の大成中は自宅待機の後、臨時休校になった。市立保育園は通常通り。農作物等の被害については調査中。
 日高振興局では交通機関の混乱で職員の出勤が遅れるなどの影響があった。

一面が雪に覆われた煙樹ケ浜


 美浜町 煙樹ケ浜や西山は一面が雪に覆われ、真っ白な雪景色になった。目立った交通の混乱はなく、農作物への被害も特に見られない。和田、松原両小学校は午前中3時間、松洋中学校は同4時間だけ授業を行い、児童、生徒らは給食を食べずに下校した。ひまわりこども園は通常通り開園した。

ノロノロ運転で国道42号は渋滞(由良町畑地内)


 由良町 雪でのスリップ事故などを警戒してノロノロ運転するドライバーが目立ち、国道42号では中、畑地内で渋滞する事態となった。和歌山方面への北進がなかなか進まず、途中でUターンする車もちらほら。
 雪で高速道路が閉鎖されたため、国道42号を走らざるをえなくなった県外の観光客は「和歌山でこんなに雪が降るとは思わなかった。珍しい」と話していた。
 雪の影響で町内小中学校の給食がとりやめとなり、白崎小学校は2限、印南小、衣奈小、由良中は4限まで授業を行い下校した。
 日高川町 町内全域で積雪となり、山間部の寒川では役場出張所付近で10センチ程度と比較的少なかったが、平野部に近い川辺地域から中津方面にかけて15センチ以上の積雪。下田原地内では軽トラの荷台が埋もれるほどの雪が積もり、地元の男性は「こんな雪は何十年ぶり」と驚いていた。
 町役場周辺から中津方面に通じる県道御坊美山線などでは、凍結でスリップ事故も相次ぎ、車の運転をあきらめるドライバーも続出。山野地内では電柱倒壊により三津ノ川地域で午前8時ごろから停電、雪の重みで道路沿いの倒木で通行止めも発生した。
 学校関係では、町内13小中学校のうち、和佐、江川、三百瀬、川原河を除く9校が自宅待機となり、登校時間を遅らせた。川辺西小や美山中は午前11時に臨時休校を決めた。

雪だるま作りなど雪遊びを楽しむ児童(印南町・切目小)


 印南町 町道の通行止めなど雪による被害は正午現在確認されておらず、学校も稲原中が自転車通学生徒の安全確保のため始業時間を1時間遅らせたほかは通常通り実施。切目小(冨山修次校長)では登校してきた児童は真っ白になった芝生のグラウンドなど一面の銀世界に大はしゃぎ。雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、雪の上に寝ころぶ児童もいるなど雪遊びを満喫。真鍋拍君(2年)は「こんなに積もった雪は初めて。雪遊び楽しい」と雪玉を作って友達と雪合戦などを楽しんでいた。
 JR紀勢線 見老津、紀伊日置、椿、紀伊富田の各駅で大雪による信号トラブルが発生した影響で、御坊駅では午前9時4分発京都行きの特急くろしお10号が75分程度遅れ、8時34分発和歌山行きの普通列車も運休となったほか、下り線ではくろしおや普通列車数本が遅れるなどダイヤが乱れた。
 上り線も午前10時46分発新宮行きのくろしお3号が15分程度遅れるなど乗客の足に影響が出た。
 県立高校 紀央館は2限目から通常授業。日高・日高附属中、南部は通常通り授業を行った。


その他の主なニュース

 31日、1日 ベトナム観光客が日高町長訪問や中学校視察

 南部梅林28日開園、期間中は多彩なイベント

 美浜町の6次産業化研究推進部会がPR動画とPRソング制作

 JA紀州の移動スーパー「とくし丸」由良町で4号車出発式


湯川中学校で福田恭巳選手招きスラックライン体験会 〈2017年1月24日〉

2017年01月24日 08時30分00秒 | 記事

プロの技を披露する福田選手

ベルトの上を歩く子どもたち


 御坊市内の有志でつくる仮称「M・T・Bラインクラブ」(宮路亮平代表)は22日、湯川中学校体育館で管内初の「スラックライン体験会」を開き、親子や中高校生約250人が参加。日本女子トップ選手で世界ランキング1位にもなったプロスラックラインライダーの福田恭巳選手(24)=千葉県=がプロの技を披露し、体験した子どもたちは「面白かった」と好評だった。3月をメドにクラブ化し、本格的な活動を始める。

 スラックラインは、二点間に張り渡したベルト状の専用ラインの上を歩いたり、飛んだりして楽しむスポーツで、国内でも競技人口が増えている。市内の有志でつくる同クラブは「スラックラインはすべてのスポーツの基準となる体幹、体のバランス、精神の集中力が高められるスポーツ。親子で気軽に楽しめるので御坊市でもクラブ化を図り、活動していきたい」と、管内で初の体験会を開いた。
 講師には現在、日本オープンスラックライン選手権5連覇中で日本ランキング1位、平成25年に世界ランキング1位になり、世界を舞台に活躍している福田選手をはじめ、一般社団法人日本スラックライン連盟のA級インストラクター、草刈宏之さん=枚方市=らを招いた。草刈さんが競技の説明をしながら福田選手が長さ約8メートル、高さ約1メートルに張り渡したライン(幅5センチ)の上で飛び跳ねるなどプロの技を披露し、技を行う度に歓声が上がった。
 実演のあと、長さ2メートル、3メートル、4メートルの3本のラインを30センチ程度の高さに張り、その上に立ったり、歩くといった基本を体験した。幼児や園児、小学生は支えてもらいながらラインの上を歩いたが、何度もやるうちに一人でも歩けるまで上達した子どももいた。中学生は一人で歩けるようになり、高校生はラインの上で飛ぶ技に挑戦するなど年齢に応じた体験を行い「難しいが、面白かった」と好評だった。
 主催者は「3月をメドに正式なクラブを設立し、10人程度集まれば活動を始めたい。年齢、性別は問いません。親子での参加も大歓迎」と、入会を呼びかけている。今のところ湯川中体育館を借り、週1~2回練習する予定。当面無料だが、入会時にスポーツ保険の加入が必要。問い合わせは宮路さん(携帯電話090・1910・7440)へ。


その他の主なニュース

 御坊市のシルバー交通大学で藤田地区23人が参加しヒヤリハットマップ作成

 日高川交流センターで子どもカラオケ大会初開催、小中学生ら20人熱唱

 印南町社協が地域見守り協力員依頼状伝達式、新任20人含む53人に交付

 日高町道比井小川添線供用開始、大津波時の避難にも役立てる道に


県下最大の御坊リサイクルセンター、27日に内覧会と祝賀会 〈2017年1月22日〉

2017年01月23日 08時30分00秒 | 記事

森岡地内に完成した御坊リサイクルセンター


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役、和泉市=が、総事業費約40億円を投じて御坊市塩屋町南塩屋の森岡地内に建設した御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)が完成し、27日午前11時から内覧会と祝賀会を開く。管理型最終処分場としては県下初、埋め立て規模は県下最大。現在、県知事に産業廃棄物処理業許可を申請中。順調に進めば2月には許可が下り、同月中の操業開始をめざす。

 施設は区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、中間処理施設と管理型最終処分場は御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に建設した。中間処理施設は廃プラスチック類等8品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化する。選別能力は一日126・1トン。破砕能力は硬質系が一日146・4トン、軟質系が一日31・2トン。圧縮梱包は一日33トン。搬入エリアは紀中以南地域を中心に県内が基本。地元雇用は当初は30人程度とし、軌道に乗れば100人程度を見込んでいる。
 リサイクルが困難な廃棄物は最終処分場に埋め立てる。埋め立て面積は6万4958平方メートル。埋め立て容量は134万4835立方メートル。管理型処分場を採用し、底や法面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぐ。この遮水シートは処分場の生命線となるためシートには漏水検知システムを設置している。処分場内の浸出水は水処理施設で処理するなどして河川に流す。雨水の防災調整池なども整備している。処分場は10年程度で満杯になると見られ、埋め立て終了後の土地利用は地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなど活用を検討する。
 平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事に着手し、このほど完成した。建設に伴い、26年10月に御坊市と同社が環境保全協定を締結。操業後の施設への抜き打ち検査、最終処分場遮水シートの漏水検知時の掘り起こしなどを明記し、市は「協定の内容を着実に履行、遵守させるとともに、安全確保、環境保全に万全を期するように指導していく」としている。また、市独自で市立給食センターと周辺の2カ所でアスベストや重金属類など6項目の大気質調査を行い、着工前の環境状況を確認。稼働1年半後に再度調査を行い、数値の変化を調べることにしている。


その他の主なニュース

 LPガス協会日高支部が池本勝己さん(日高川町)の旭日双光章受章祝賀会

 県がサイクリングロードにブルーライン整備進める

 県立中学入試、日高附属は競争率1・5倍

 美浜町の日ノ御崎新灯台3月15日点灯へ


由良町白崎青少年の家でスイセン咲き誇る 〈2016年1月21日〉

2017年01月21日 08時30分00秒 | 記事

海を一望できる番所山でスイセン咲く

撮影を楽しむ人の姿も


 29日午前10時から県立白崎青少年の家=由良町大引=で開催される「すいせん祭」まで1週間に迫り、主役のスイセンが見ごろを迎えている。野生スイセンが咲く県内有数の名所で、群生する番所山では愛らしい花が次々と開花。1月に入り県内を中心に大阪方面からも観光客が訪れカメラに収める人の姿が目立つ。すいせん祭では多彩な体験を用意しており、多くの来場を呼びかけている。

 同所は10万株のスイセン(八重)が咲き誇る群生地として知られる。暖冬の影響で開花はゆっくりだったが、1月に入り寒波襲来などで一気に進み、見ごろとなった。敷地内にある番所山は海が一望できる絶好のロケーションで、白いスイセンと青い海を撮影しようと連日、観光客が訪れている。
 恒例のすいせん祭は、白崎青少年の家「体験の風をおこそう」実行委員会主催で14回目の開催。子どもから大人まで楽しいひとときを過ごしてもらおうと、従来の体験に加え新企画も用意している。
 新たに企画したのは親子ヨガ体験(無料)で、studio I&yogaを主宰する舟井愛子さん=有田川町=を講師に迎える。
 恒例の体験として陶芸(300円)、クラフトはバルーンアート(無料)・プラ板クラフト(100円)・まが玉ペンダント(250円)・マグカップの絵付け(300円)の4種類、竪穴式住居体験(無料)、昔ながらの餅つき(無料)、石窯ピザ作り(1枚300円)を実施する。
 子どもに人気のおもしろサイエンスは、サイエンス・シアター・キャラバン(赤阪健司代表)メンバーを講師に迎え、空気砲・ブーメラン・がりがりトンボ・ぐるぐる磁石・竹とんぼ・ジャンビングロケット・シンプルモーター・LEDなどの工作体験(1つ50円)、無料コーナーとしてプログラミングロボット体験、メタンハイドレートやペーパークロマトグラフィーの実験も行う。
 食は振る舞い鍋(150食限定)、軽食コーナー(有料)ではカレー、うどん(各300円)、とりめし、ゆら寿司(ワカメ巻)、サバ寿司、唐揚げ、コロッケ、たこ焼き、ぜんざいなどのほか、新メニューとしてミニしらす丼が登場する。
 スイセンの観賞期間は2月下旬まで、入場時間は午前9時30分から午後4時30分まで。入場無料。問い合わせは青少年の家(電話65・2351)へ。


その他の主なニュース

 2月18日 御坊商工会議所創立60周年記念式典&会員大会

 日高町ふれあいセンターでクヌッセンが好きなキンセンカ満開

 印南町の魅力ある投稿写真閲覧サイト30万アクセス、予想以上の反響

 第5回JA紀州女性大学で特産品収穫、料理に舌鼓


本紙お年玉クイズ当選者10人決まる 〈2017年1月21日〉

2017年01月21日 08時29分00秒 | 記事

本紙元日号のお年玉クイズ当選者10人が決まりました。
クイズの正解は「徳本上人」。
応募総数359通。正解者多数のため抽選の結果、次の皆さんが当選されました。
3000円分の図書カードを本社からお送りします。

【御坊市】森茂治、岩本仁美、巽基。
【美浜町】野尻重夫。
【日高町】中西香住。
【由良町】伊藤サヨ子。
【日高川町】安宅里子。
【印南町】村上郁子。
【県内】永岡利之(和歌山市)。
【県外】屋敷有紗(大阪府)。