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日高高校で臨時災害FM局開局 〈2018年10月31日〉

2018年10月31日 08時30分00秒 | 記事

臨時災害放送局のマイクを前に、アナウンスする生徒ら


 県情報化推進協議会(WIDA)は29日、南海トラフ巨大地震が発生したことを想定し、日高高校1階応接室に臨時災害放送局を開局。午前中の同校主催地域合同避難訓練に続けて午後0時30分から、FM79・5で放送を開始した。同校と附属中の生徒16人は、御坊市職員から被災状況を取材し、その内容を原稿に起こしてマイクの前で読み、さらにその原稿を壁新聞として張り出す一連の流れを演習した。

 放送の進行は、FMわかやまパーソナリティー・宇和知夏さんと、NHK和歌山放送局・坂本七采さんが担当。ふたりははじめに、WIDAは臨時災害放送局の普及を図る取り組みを進めているが、災害時、臨災局で放送を担う人材が足りないことが課題の一つにあること、そこでWIDAは「避難所などでも力を発揮することになる若い高校生のみなさんに放送を担えるようになってほしい」と平成28年から、地元高校生を交えて臨災局の実験放送を行っていることを説明した。
 災害と情報環境に詳しいNHK文化放送研究所・村上圭子研究主幹と、阪神淡路大震災で自身が被災しながら情報発信した経験を持つNHK大阪放送局・住田功一アナウンサーもゲストとして加わり、大規模災害時の臨災放送局の意義やラジオの重要性について語った。 
 生徒らは、これまで2度の事前研修で本番に向け練習してきたこともあって、取材や原稿作成をスムーズに行った。そのまま壁新聞に流用する原稿は、情報の出所や作成日時を明記し、大事な情報は赤を使って書く、見出しは目立つよう大きく囲みをつけて、など分かりやすくする工夫を凝らした。原稿は、外国人の被災者がいることも想定して英訳のも作った。「取材はうまくできたが、壁新聞にするのが、字が小さくなったし、分かりやすくまとめるのが難しかった」と、山名飛龍君(高2年)。
 アナウンスでは、生徒らは、宇和さんと坂本さんに向き合う恰好でマイクを前にし、自ら起こした原稿を読んだ。藤田恵利子さん(中3年)は「伝わりやすいように話そうと思ったけど、緊張して気を付けようとしたことをうまくできなかった。でも、この向こうに聴いている人がいると意識して話すことができました」、小川来夏さん(高2年)は「まず大事な情報から先に言うのが難しかった。いざマイクを前にしたら緊張して」と話していた。
 WIDAでは臨時災害放送局の実験放送を、12月9日に紀ノ川市でも、粉河高校の生徒を交え行う。


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ごぼう商工祭、宮子姫顕彰会にぎわう 〈2018年10月30日〉

2018年10月30日 08時30分00秒 | 記事

仮装した子どもたちがパレードに参加

だんじりに乗り、笑顔を振りまく弓場さん


 御坊商工会議所主催の「ごぼう商工祭2018」は27日に本町商店街で、宮子姫顕彰会(会長・吉田擴御坊商工会議所会頭)の第7回顕彰祭は28日に吉田祭にあわせて開いた。商工祭は昨年に続いて「ハロウィーン」をテーマに行い、メーンのパレードは子どもから大人まで9団体、当日参加者の500人が商店街を歩き、人気を集めた。顕彰祭は2年ぶりの開催で、第7代宮子姫らキャストが時代行列を行い「宮子姫生誕の地」をアピールした。

 商工祭 10回目の記念大会でメーンのパレードはENTER DANCE STUDIO御坊校や田村バレエ研究所、てんてらてん、シュウバレエスタジオ、劇団RAKUYU、和歌山南陵高校空手道部など9団体、当日参加の親子連れら500人が参加し、思い思いの仮装で午後1時、午後5時からのそれぞれ1時間程度、商店街をパレード。参加団体のステージ発表もあった。
 毎年人気の「うまいもんマルシェ」には18店・団体が参加し、御坊自慢の食を堪能。紀州地酒フェアには和歌山の地酒20銘柄以上が集まり好評。御坊菓子工業組合が先着200人におしるこを振る舞い、会議所青年部のはなまる焼きも人気を集めた。
 御坊日高博覧会実行委員会高校生おんぱく部のキャップアートも行われ、来場者の協力で台にはめ込み、作品を完成させた。ミュージックフェスティバル、紀州鉄道ハロウィーン列車、絵本の読み聞かせなどもあり、終日にぎわった。
 宮子姫時代行列 第7代宮子姫の弓場蝶乃さん(21)=由良町里、JA紀州名田支店=、藤原不比等役の小池勇吉田区長、紀道成役の林修造北吉田区長、男官や女官役の大成中生徒が約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を身につけ、吉田会長の先導で境内を出発。
 山門の石段下で弓場さんが高さ約2メートルのだんじりに乗り、男官役の男子生徒が引っ張り、その前に女官役の女子生徒が並び、門前商店街をゆっくり歩き、沿道の観衆に笑顔をふりまきながら手をふった。観光客から「かわいい」「きれい」など歓声が上がった。途中で吉田祭の子ども御輿と合流。威勢の良い掛け声で御輿を担ぐ子どもたちの後に続き、吉田八幡神社境内まで歩いた。
 前夜祭の提灯ライトアップは、道成寺参道(野手酒店前)から八幡山のふもとまで提灯を飾り、27日と28日の2日間、点灯させた。顕彰会関係者は「多くの人に見に来ていただき、盛況に終わった。今後も宮子姫生誕の地をアピールしていきたい」と話した。


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GOBO先行体験イベント「キャンピングカーパラダイス御坊」を実施 〈2018年10月28日〉

2018年10月29日 08時30分00秒 | 記事

野口をキャンピングカーの聖地に
(写真は今年5月に行ったキャンピングカー倶楽部オフ会


 御坊市の「GO!GOBOプロジェクト協議会」(会長・龍神康宏副市長)の先行体験イベントのトップを切り「アウトドア&食」チームが、11月17日に野口オートキャンプ場で「キャンピングカーパラダイス御坊」を実施する。市や市ふれあいセンターと連携して同キャンプ場を「キャンピングカーの聖地・CCCパラダイス御坊」として売り出しているフェイスブックで国内最大級のキャンピングカー倶楽部(約3500人)メンバー約50人が参加し、市内オプションツアーを楽しみ、地元食材を使った「御坊マルシェ」で交流し、県内外に御坊の魅力を情報発信する。

 着実に御坊に愛着を持つ人を増やそうと「100万人が1回来る御坊ではなく、1万人が100回来る御坊へ」をコンセプトに「花」「宮子姫」「アウトドア&食」「紀州鉄道」の4チームが体験プログラムを開発中。秋から年明けにかけて先行体験イベントを実施し、来年度から商品化してプロモーション活動を展開する。4チームのうち「アウトドア&食」チームが11月17日に実施する先行イベントの内容が決まった。
 キャンピングカー倶楽部メンバー30台約50人が参加し、午前11時から紀州鉄道・寺内町散策ツアー(昼食は、そばカフェ中川)、ミカン狩りツアー(昼食は元祖せち焼き やました)、バーバリウム作成体験(キャンプ場内)のツアーを楽しんだあと、野天風呂「宝の湯」で疲れを癒す。
 午後6時からキャンピングカーで囲んだ交流広場を使って「御坊マルシャ」を行い、イルミネーションも点灯させる。協議会が地元食材PRで用意する伊勢エビやアジの干物、アンチョビ、アカモクなど魚介類を使った料理メニューを並べて味わってもらうコーナー、地元の野菜や肉、果物、金山寺味噌、醤油などの食材を用意し、バーベキューなど参加者が自由に調理できるコーナーを設け「御坊の食」を堪能。店のパンフレットなども置き、リピーターの獲得にも努める。
 マルシェには協議会メンバーも参加し、キャンピングカー倶楽部参加者と交流を深める。キャンピングカー倶楽部参加者はキャンプ場で泊まり、18日に自由解散する。また、キャンプ場にはキャンピングカー倶楽部メンバーから要望の多かった「ドッグラン」を初めて設置。5メートル四方、10メートル四方の囲いを設け、飼い主とともに訪れる犬が自由に遊べるようにする。

日本の和と美の体験ツアー
 宮子姫チームが1月に計画
 「宮子姫」チームは、ALTの外国人を中心に20人程度の参加者を募り、日本の和と美を体験できるモニターツアーを1月に計画。
 宮子姫と行く「宮子姫ゆかりの地巡り」や宮子姫にちなんだ「美髪」「美容」に関する食事、花のまち御坊の花を使った髪飾りづくり、美人王子の塩屋王子神社絵馬奉納などを予定。
 「花」チームは全国一の生産量を誇るスターチスなど花の産地の魅力を体験できるプログラム。「紀州鉄道」チームは鉄道独特の雰囲気を活かした「非日常」を感じられるプログラムに取り組んでいる。


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由良女声合唱団に同町文化功労賞、園山幸子さん(日本舞踊)奨励賞受賞 〈2018年10月27日〉

2018年10月27日 08時30分00秒 | 記事

由良女声合唱団(サマコンでゲストと記念撮影)


 由良女声合唱団は昭和53年に故・浜崎巖氏が創設し、活動歴は40年と管内の女声合唱団の中では最も長い。浜崎さん亡き後、藤本さんが代表を務め、現在は団員25人が在籍する。近年は管内の女声コーラスグループによる演奏会「メイク・ア・ノイズ」、御坊市民文化会館友の会のクリスマス大合唱など演奏会に出演するほか、おかあさんコーラス大会では全国大会にも出場。
 町内で開催のイベント「元気ゆら!ふるさとフェスティバル」、町文化協会の芸能発表会、クリスマスコンサートなどに出演したり、福祉施設の訪問、小学校の音楽の授業でボランティア演奏も。2年に一度地元で開催のサマーコンサートはゲストを迎え、趣向を凝らした内容で楽しませるなど幅広い活動を展開している。
 藤本代表は「今回の受賞を団員みな嬉しく思っています。これも地域の皆様に支えて頂いたお陰です。これからも頑張って、仲良くしながら活動を続けていきたいと思います」と話した。
 文化奨励賞の園山さんは平成元年に日本舞踊・深山流の教室で習い始め、同7年に名取の試験に合格。同13年には貴山流の師範試験に合格し、現在、貴山観園の名で活動。2つのサークル「花水木」「山百合会」で講師を務めるほか、御坊市や由良町のいきいきサロンなどを訪れボランティアで日本舞踊を披露。毎年、東京で行われる貴山流観史朗の会に出演、町文協芸能発表会に出演する生徒の指導にあたるなど、日舞の発展に貢献している。
 園山さんは「今回の受賞は思ってもいなかったことで驚いています。今後も日本舞踊を継続するとともに、ボランティア活動も続けていきたいと考えています。気軽にお声をかけてください」と話した。


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ねんりんピックグラウンドゴルフ競技、南山陸上競技場でリハ大会 〈2018年10月26日〉

2018年10月26日 08時30分00秒 | 記事

グラウンドゴルフの競技会場となる南山陸上競技場


 来年11月開催の「ねんりんピック紀の国わかやま2019」でグラウンドゴルフ競技が行われる日高川町の南山スポーツ公園陸上競技場で27日、リハーサル大会が開かれる。近畿5府県から289人が出場。このうち一般枠で出場者89人を含めて日高地方から100選手以上が参加する。実行委員会では、イノシシ汁を振る舞う「おもてなしコーナー」や「ドリンクコーナー」など来年の本番と同様の体制で出場者を迎える。

 日高川町では来年11月10日と11日に南山陸上競技場でグラウンドゴルフ競技が行われ、全国から432人が出場を予定。本体会に先がけて27日に同競技場でリハーサル大会を開く。
 リハ大会は、6人で3ラウンド24ホールを回る個人ストロークマッチ。出場者数は289人で、このうち協会員枠で県内101人、兵庫県30人、大阪府23人、京都府18人、奈良県17人、県内在住の60歳以上を対象に募集した一般枠で100人が出場する。一般枠では日高川町内から56人、御坊市26人、美浜町7人の89人が参加する。
 午前10時から開会式を行い、久留米啓史・日高川町長、宮田栄子・県グラウンドゴルフ協会長があいさつのあと、県代表の永井喜三郎さんと玉置ヨシミさんが交流宣言。くわばらりみさん=美浜町=の指導で健康体操を行い、久留米町長と熊谷重美町議会議長、宮田会長が始球式のあと、交流ゲームを開始する。
 表彰式では、男女の部で上位3位に賞状とメダル、10位以内の入賞者に優秀賞のメダル、男女各1人の最高齢者に賞状、最高齢に次ぐ3人に高齢者賞を贈る。会場では、血圧測定やパネル展示などの健康相談や健康指導、各種測定の健康づくり教室が開かれるほか、午前11時20分からは日高川町生活研究グループがイノシシ汁をおもてなし料理として振る舞う。実行委員会では、25日にのぼり立てやライン引き、テントの設営、26日午後に式典のリハーサルを行って27日の開催に備える。


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奥真妻活々倶楽部がわさびの水耕栽培に取り組む 〈2018年10月25日〉

2018年10月25日 08時30分00秒 | 記事

水耕栽培システムでわさびの栽培に取り組む


 印南町上洞地内で、買い物難民対策のほか地域住民の交流拠点として地内で食料品や日用品などを販売する店舗を運営している「奥真妻活々倶楽部」が、わさびの最高品種で地元・真妻が発祥である「真妻わさび」の栽培を始めた。わさびを使った加工品をすでに販売しているが、同倶楽部は「加工品の種類も増やし安定的に提供するとともに、わさびの販売も手掛け、発祥の地をPRしながら地域活性化を図りたい」と意気込んでいる。
 同倶楽部は上洞の有志10人で運営。買い物難民対策のほか地域住民の交流拠点にと国や町の補助金を活用するなどして閉店した店舗を改修し平成26年2月にオープン。わさびを使ったわさび入りの金山寺みそを販売しているが、わさびを求めて来店する人も少なくなく、同倶楽部は、御坊市の大洋化学(株)が開発したわさびを水耕栽培する「ハイブリッド型水耕栽培システム」を導入して、わさび栽培に取り組むことにした。

 公益社団法人「わかやま地元力応援基金」が、印南町のまちづくりにかかわる活動をしている団体を支援するため創設した「印南まちづくり基金」の助成金を活用して店舗側に栽培室を設けて、このほど栽培システム8式を購入して栽培室に搬入、取り組みをスタートさせた。真妻種改良型の「真妻1号」300株に加えて、地元で長年絶えず自生している真妻種のわさび40株も定植。葉や軸は来春からすでに販売している金山寺味噌に加えて新たに加工品の開発に取り組むなどして活用、わさびは順調に生育すれば1年半後には収穫できる予定だ。
 真妻地区発祥である真妻わさびは、全体的に紫赤色で根茎の肥大が良いのが特徴。口に含むとほんのり甘くて香りさわやかで辛味は極めて上品で、高級料亭などで重宝されている。同地区の川又地内で明治時代から栽培が始まり、昭和20年代の最盛期には清流が流れる沢を利用した「わさび田」が至るところで見られ、10数戸の農家が1ヘクタール以上で栽培。全国でも有数の生産量を誇った。しかし、昭和28年の「7・18水害」でわさび田が壊滅状態となり、その後も国有林の伐採などで生産量、栽培面積とも年々減少、今では栽培農家はわずか1戸。真妻わさびの復活をめざそうと平成20年に発足した真妻わさび振興協議会が、昔ながらのわさび田や沢を整備し定植するなど取り組みを進めているが、沢わさびは自然環境や鳥獣被害など栽培条件が厳しく、あまり成果は上がっていない。
 そこで奥真妻活々倶楽部は、自然環境に左右されず鳥獣被害の心配もない「ハイブリッド型水耕栽培システム」に目を付けて取り組むことにした。同倶楽部代表の太田敏彦さん(74)、メンバーの龍田猛さん(65)、前田憲男さん(56)の3人が室温や肥料の濃度管理などにあたっている。3人は「安定供給できるよう栽培に取り組み、最盛期までとはいかないまでも『発祥の地』に恥じないよう『わさびの里』的な産地づくりをめざし、地域活性化につなげたい」と話している。


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ライオンズクラブ平和ポスターコンクールで岡本君(清流小)杉本君(野口小)最優秀賞 〈2018年10月24日〉

2018年10月24日 08時30分00秒 | 記事

岡本君の作品

杉本君の作品


 ライオンズクラブ第31回国際平和ポスターコンクールの御坊と御坊中央の審査で、御坊から岡本祐汰君(清流小6年)、御坊中央から杉本智斗勢君(野口小6年)の作品が最優秀賞に選ばれた。ともに初受賞で両作品は御坊から白浜までの7クラブが管轄地域となる「10リジョン1ゾーン」審査に進む。

 今年のテーマは「思いやりは大切なこと」で、世界各国のライオンズクラブで作品を募集。御坊では日高川町と印南町、由良町の13校から226点、御坊中央には御坊市、日高町、美浜町の11校から262点、いずれも小学校5、6年生から応募があった。クラブごとに▽テーマが表現されているか▽独創性があるか▽芸術的価値が高い作品であるか-を審査基準に、クラブ員の投票で最優秀賞、優秀賞、佳作を選んだ。
 岡本君は、さまざまな民族衣装などを着た世界の人々が、手をつないで地球を囲んでいる様子で思いやりのイメージを描写。海や緑も入れて自然を大切にする思いも込めた。
「自分なりに満足のいく仕上がりだったが、最優秀賞と聞いて驚いた。友達を大切にすることで、思いやりの心が広がっていけば。次の代表作品にも選ばれたらうれしい」と笑った。
 杉本君は、勝っても相手に敬意を払う相撲を取り上げ、各国の力士が同じ土俵で同じルールを守って、切磋琢磨するイメージ。水彩絵の具ではなく、ポスタカラーを使い、より鮮明さを出すよう意識した。
 「少年相撲で各国から集まる大会に参加して、どの国の人とも仲良くするように心がけているから、相撲で描いた。戦争とかが起こらない平和な世界になってほしい。絵を描くのが好きで、最優秀賞を受賞できて、うれしい」と笑顔だった。
 両代表作品はリジョン審査を通過すると、大阪・和歌山がエリアのキャビネット審査、近畿圏の複合審査を経て、世界規模の最終審査に進む。
 このほか両クラブの入賞者は次のみなさん。カッコ内は小学校名。
【御坊】優秀賞=山本絢花(由良)石倉優心(川辺西)▽佳作=佐藤歩武(江川)土井零奈(寒川第一)湯川明彩(川辺西)。
【御坊中央】優秀賞=山本紗愛(松原)▽佳作=嶋田倫也(志賀)寺井巴菜(同)堀舞子(和田)。


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ねんりんピック健康麻雀交流大会の予選会で管内8人が県代表 〈2018年10月23日〉

2018年10月23日 08時30分00秒 | 記事

県代表に決まった上位入賞者
(前列左4人は優勝、右4人は準優勝、後列は3位、4位入賞)

全自動卓を使い、真剣な面持ちで対局


 来年11月に和歌山県で初開催する第32回ねんりんピック(全国健康福祉祭)の健康麻雀交流大会を開く御坊市は21日、市立体育館で本大会県予選会を兼ねたリハーサル大会を開き、県内在住59歳以上の146人(男136・女10)が参加し、4ブロック優勝者ら上位4人の計16人が県代表に決まった。うち8人は管内勢が占め、活躍が光った。運営面でも特にトラブルはなくスムーズに行われ、成功裏に終わり、本大会に向けて大きな弾みを付けた。
 開会式では、大会実行委員長の重里新・県麻雀段位審査会長が開会宣言し、大会長の柏木征夫市長、大会実行副委員長の山岸次雄・全国麻雀段位審査会理事長があいさつ。大会役員、競技役員を紹介し、特別表彰として参加者の中から男性最高齢者の流川寿雄さん(89)=和歌山市=、女性同の澤井敬子さん(79)=御坊市薗=を表彰した。
 参加者は「花のまち御坊」をアピールする舞妃蓮、小菊、スターチス、はまぼうの4ブロック分かれて対局。50分打ち切りの東南回しで半荘4回戦を行い、トータル点数で順位を決めた。管内勢はスターチスブロックで御坊市熟年高齢者健康麻雀大会実行委員長を務める馬部壽城さん(76)=御坊市藤田町藤井=、はまぼうブロックで岡本一男さん(66)=同市島=が優勝を飾ったほか、3人が準優勝、2人が3位、1人が4位に入る活躍で、あわせて8人が県代表に入った。
 会場内に健康づくりコーナー、おもてなしドリンクコーナーを設けた。裏千家御坊淡交会がおもてなし、ステキ体操GO!GO!GOBOの実演、天音太鼓保存会が太鼓演奏で盛り上げた。
 今年のリハ大会は大洋化学(株)=御坊市島=の主力製品「全自動麻雀卓」を初めて使用、役員や参加者に好評を得た。プロ女流雀士の日向藍子さんも会場を訪れ、交流した。ブロックごとの上位入賞者は次の皆さん。
【舞妃蓮】(1)流川寿雄(2)福原健三(御坊市)(3)黒松明夫(和歌山市)(4)木下眞須雄(同)(5)山崎敏夫(美浜町)(6)大川秀樹(御坊市)(7)中村裕一(同)古糸一光(美浜町)。
【小菊】(1)倉重哲雄(和歌山市)(2)草分茂(みなべ町)(3)塩路満(御坊市)(4)佐藤忠男(海南市)(5)福島静男(紀の川市)(6)山本秀雄(湯浅町)(7)喜多英隆(御坊市)(8)上垣内連臣(和歌山市)。
【スターチス】(1)馬部壽城(2)谷村高男(御坊市)(3)米田三津男(岩出市)(4)谷健治(和歌山市)(5)岩脇省三(美浜町)(6)松本道和(海南市)(7)山田博文(紀の川市)(8)ピント・シノザキ・キヨミ(御坊市)。
【はまぼう】(1)岡本一男(2)植村嘉美(和歌山市)(3)中村森(由良町)(4)竹田康男(美浜町)(5)上野山博之(和歌山市)(6)滝和雄(同)(7)船越重一(紀の川市)(8)阿波欣也(湯浅町)。


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御坊市美術展覧会知事賞に深津(写真)濵砂(陶芸)伊藤(書)西端(日本画)松本(洋画)各氏受賞 〈2018年10月21日〉

2018年10月22日 08時30分00秒 | 記事

写真の部・深津猛夫さん「孫鯉」

陶芸の部・濵砂五男さん「守護神」

書の部・伊藤光玲さん「臨 傅山」

日本画の部・西端諭利さん「興国寺(帰り道)」

洋画の部・松本三恵さん「夏休み」


 御坊市・市教育委員会主催の第64回御坊市美術展覧会の入賞者が19日、発表された。最高賞の知事賞は、写真の部で深津猛夫さん=印南町美里=の「孫鯉」、陶芸の部で浜砂五男さん=日高川町高津尾=の「守護神」、書の部で伊藤光玲さん=由良町阿戸、紀央館高2年=の「臨 傅山」、日本画の部で西端諭利さん=御坊市湯川町財部=の「興国寺(帰り道)」、洋画の部で松本三恵さん=広川町上津木=の「夏休み」が受賞。表彰式は11月23日午後1時30分から、市中央公民館で行われる。
  
 書と洋画の2部門で高校生の作品が光った。書では、知事賞のほか中央公民館長賞に1人、奨励賞に3人が入賞。洋画では市長賞を筆頭に3人が入った。
 出展人数と作品数は、写真45人63点、陶芸16人21点、書54人54点(うち高校生23点)、日本画32人35点、洋画40人42点(同11点)の計187人215点で、総数は昨年に比べ人数で11人、作品で19点、ともに減少した。
 展覧会は、第1期が11月1日から11月4日までで洋画、写真、陶芸、第2期は11月8日から11月11日までで、書、日本画を展示する。各日とも午前9時から午後5時、最終日は午後4時まで。審査員が今年の特徴などを説明する観賞解説は▽写真=11月4日午後2時30分▽陶芸=同午後3時▽洋画=同午後2時30分▽書=11月10日午後1時30分▽日本画=11月11日午後3時30分-から、各展示室で行う。
 その他の入賞者は次のみなさん。
【写真】市長賞=細川信太郎(印南町)▽市議会議長賞(無鑑査特賞)=山口昭和(御坊市)▽教育委員会賞=上野弘(印南町)▽中央公民館長賞=玉置陽子(日高川町)▽文化協会長賞=富田秀和(印南町)▽奨励賞=阪口成次、植田伸晃、平井俊哉、谷村高男、小池安彦(以上御坊市)西野里美(印南町)柿本幸作(日高川町)
【陶芸】市長賞=梅野京子(湯浅町)▽市議会議長賞=山下晴代(印南町)▽教育委員会賞=該当者無▽中央公民館長賞=該当者無▽文化協会長賞=小川武(印南町)▽奨励賞=長井栄子(同)
【書】市長賞=平岩房玉(由良町)▽市議会議長賞=大川照月(日高町)▽教育委員会賞=古川美奈(有田市)▽中央公民館長賞=手島千奈(日高川町、紀央館高)▽文化協会長賞=新田桂華(同)▽奨励賞=山本鮎美、柳澤玲那(以上御坊市、紀央館高)中川真甫(同、日高高)樫木宙(同)
【日本画】市長賞=力津妙子(日高町)▽市議会議長賞=林美智代(御坊市)▽教育委員会賞=坂口紀子(日高川町)▽中央公民館長賞=澤越純子(田辺市)▽文化協会長賞=津本千絵(御坊市)▽奨励賞=下田美枝子(日高川町)藤並茂美(御坊市)
【洋画】市長賞=岡本英里香(御坊市、南部高)▽市議会議長賞=小澤広美(美浜町)▽教育委員会賞=海野愛理(上富田町、南部高)▽中央公民館長賞=前敏夫(御坊市)▽文化協会長賞=瀧尻花奈(日高川町、紀央館高)▽奨励賞=北村好子(由良町)林美智代(御坊市)玉置洋子(美浜町)。


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平成30年度御坊市文化賞に古久保恭一(観光協会長)、原多美男(前・市文化協会長)両氏受賞 〈2018年10月20日〉

2018年10月20日 08時30分00秒 | 記事

 平成30年度御坊市文化賞に、市観光協会長の古久保恭一氏(75)=薗=と前・市文化協会長の原多美男氏(86)=島=の2人が選ばれた。古久保氏は観光協会長として宮子姫伝説の伝承や地域文化の発展、原氏は文化協会長や戯瓢踊(けほんおどり)保存会長として地域文化向上や文化財振興に尽力した。団体は該当がなかった。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、柏木征夫市長から賞状と記念品が贈られる。今年で43回目。今回を含めて受賞者は74人、26団体。

 古久保氏は蒲鉾製造会社(株)丸福で170年以上続く伝統製法を受け継ぐ傍ら、関連会社として舞台音響照明やイベント企画などを行う(有)ジーエフシーを運営。平成4年に設立した市観光協会の設立、運営に携わり、22年から会長を務め、市制施行40周年に行った宮子姫まつり時代行列、宮子姫音頭の作曲、九海士の里での髪供養祭など宮子姫にちなんだ企画を次々と行い、20年の宮子姫誕生祭で八幡山公園の特設舞台(芝居小屋)で行った劇団RAKUYUのミュージカル「道成寺」は大成功を収めた。
 観光協会では宮子姫を協会シンボルとして市内外に情報発信。宮子姫みなとフェスタやSioトープ子どもまつりなど市主催のイベントでは豊富な経験とノウハウを発揮。飛行機仲間の人脈を活かし、みなとフェスタでは今や世界トップのエアーレーサーの室屋義秀さんを10年間招いたアクロバティック飛行は人気を集めた。ふるさと創生事業では実行委員長として新成人コンサートや歌謡フェス、ミュージックフェスなどを盛り上げた。みやこ姫よさこい祭り実行委員長も務め、踊りを定着させるなど地域文化の発展に尽力。
 古久保氏の話 このような賞をいただき、身に余る光栄です。これもひとえに諸先輩をはじめ皆さま方のご指導のおかげと感謝しています。この賞に恥じないよう今後も精進し、地域のお役に立てるよう努めていきます。
 原氏は昭和29年に和歌山大学卒業後、教師を務め、高い理想と未来への展望を持って昼夜問わず教育実践に精魂を傾けた。平成4年に大成中校長を最後に定年退職後、同年から12年まで市教育長を務め、老朽化した校舎の大規模改修や幼稚園舎の空調整備、教育用コンピューターの導入、適応指導教室メイトの開設など教育行政の充実発展に努め、17年に学校教育功績で瑞宝双光章を受章した。
 文化活動では平成15年に戯瓢踊保存会に入会し、23年から今年まで会長を務めた。400年以上の歴史を持ち、県無形文化財第1号で国の選択芸能に指定されている戯瓢踊りを後世に残すべく、踊りや衣装の着付けを映像化したり、25年の全国民族芸能大会に参加して関東地方で初めて戯瓢踊りを披露するなど踊りの継承と振興に尽力。20年から今年まで市文化協会長を務め、常に新しく迎える時代を見据えた活動を模索。24年の創立50周年記念式典を盛況のもと開催したり、市民が芸術作品に接する機会を設けるため一日の空白もなく展示を続ける「まちかどミュージアム」を行うなど地域の文化向上に尽力。
 原氏の話 文化賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。戯瓢踊保存会、市文化協会と御坊の文化発展に微力ではありますが、お役に立てたことを評価していただいたことは、これから御坊の文化発展に貢献させる方々にとってもきっと励みになると思います。


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