日高川に設置した監視カメラが撮影する水位のライブ映像
平成23年の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けた日高川町は、災害の未然防止に向けて、日高川の本支流に設置した河川監視カメラのライブ映像を警報発令時にケーブルテレビ(ZTV)で1日から配信し、住民の早期避難などに役立てる。県が水位観測所など6カ所に設置しているカメラの映像提供を受けるとともに、町が独自に支流へ設置した2基のカメラの映像を、警報発令時に文字放送チャンネルから切り替えて放映し、ライブで水位が確認することができる。
平成23年の台風12号災害では、日高川の水位が急激に上昇して各地で氾らんし、甚大な被害が出た。災害後、県が日高川本流の松瀬橋、新田橋(高津尾)、川上橋(川原河)に水位を確認できる監視カメラを設置。さらに千鳥橋(三百瀬)と平和橋(熊野川)にも増設し、すでにインターネットのサイトで画像を公開している。
一方、日高川町でも早期避難の情報態勢を整えようと、町が独自に約1300万円(合併特例債1230万円、一般財源70万円)を投じて日高川支流の津島橋(上初湯川)と明神橋(寒川)付近に監視カメラを設置。県が設置している本流の6カ所と町が設置した支流2カ所の状況をライブで監視できるようになった。
平常時、本流の制止画像は県の河川雨量防災情報サイトでも確認できるが、洪水・大雨洪水警報が発令された場合などに町内の情報が放送されているケーブルテレビの文字放送チャンネルを河川監視カメラの動画映像に切り替えて放映。リアルタイムで監視できるようになることにより、早期避難の情報を提供でき、日高川の増水による人的被害などの未然防止につなげる。
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