紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川の状況をライブで確認、1日から警報発令時に動画配信 〈2017年3月31日〉

2017年03月31日 08時30分00秒 | 記事

日高川に設置した監視カメラが撮影する水位のライブ映像


 平成23年の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けた日高川町は、災害の未然防止に向けて、日高川の本支流に設置した河川監視カメラのライブ映像を警報発令時にケーブルテレビ(ZTV)で1日から配信し、住民の早期避難などに役立てる。県が水位観測所など6カ所に設置しているカメラの映像提供を受けるとともに、町が独自に支流へ設置した2基のカメラの映像を、警報発令時に文字放送チャンネルから切り替えて放映し、ライブで水位が確認することができる。
  
 平成23年の台風12号災害では、日高川の水位が急激に上昇して各地で氾らんし、甚大な被害が出た。災害後、県が日高川本流の松瀬橋、新田橋(高津尾)、川上橋(川原河)に水位を確認できる監視カメラを設置。さらに千鳥橋(三百瀬)と平和橋(熊野川)にも増設し、すでにインターネットのサイトで画像を公開している。
 一方、日高川町でも早期避難の情報態勢を整えようと、町が独自に約1300万円(合併特例債1230万円、一般財源70万円)を投じて日高川支流の津島橋(上初湯川)と明神橋(寒川)付近に監視カメラを設置。県が設置している本流の6カ所と町が設置した支流2カ所の状況をライブで監視できるようになった。
 平常時、本流の制止画像は県の河川雨量防災情報サイトでも確認できるが、洪水・大雨洪水警報が発令された場合などに町内の情報が放送されているケーブルテレビの文字放送チャンネルを河川監視カメラの動画映像に切り替えて放映。リアルタイムで監視できるようになることにより、早期避難の情報を提供でき、日高川の増水による人的被害などの未然防止につなげる。


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御坊市本町商店街活性化シンボルの「キハ603」年内オープンへ 〈2017年3月30日〉

2017年03月30日 08時30分00秒 | 記事

商店街活性化のシンボルに活用する「キハ603」


 御坊市の本町商店街振興組合(坂井和夫代表理事)が紀州鉄道(株)の廃車両「キハ603」を譲り受け、商店街の活性化、まちおこしのシンボルとして活用する計画を進めており、この一環で1月と2月に高校生以上の地域住民、観光客を対象に行ったマーケティングに関するアンケート調査結果がまとまった。「おおむね賛同が得られた」とし、今後、計画を確定させ国に補助金申請し、年内オープンをめざす。

「キハ603」は昭和35年製のディーゼル車両。昭和50年に紀州鉄道が大分交通耶馬渓線より購入し、延べ走行距離76万キロ、延べ約331万人が利用したが、老朽化等で平成24年に廃車になった。現在は紀伊御坊駅で保管しているが、解体の話もあり、坂井代表理事は「キハ車両は御坊市にとって貴重な文化遺産。商店街の活性化、まちおこしのシンボルとして活用したい」とし、市商店街振興組合連合会や御坊商工会議所地域活性化・観光推進委員会の全面支援を受け、活用計画を進めている。
 計画では本町3丁目商店街の空き地(約240平方メートル)を借用し、そこにレールを敷き、キハ車両を置いて保存。車両内を改装して気軽に飲食を持ち帰りできる店(たこ焼きなど)を開くほか、産直市など食にまつわるイベント、高校生人気が高い音楽ライブやコンサート、子ども向けの本を置く「まちかど図書館」、商店街の各種イベント、グッズ販売、各種作品展示などを検討している。敷地には5台分程度の駐車スペース、トイレも整備し、持ち帰りできる店は公募も含めて出店者を探す。
 車両の移動費や改装費、用地の整備費などに約1200万円かかるため、国の補助事業を活用しようと、まず平成28年度地域・まちなか商業活性化支援事業の調査分析事業補助を受けアンケート調査を行った。地域住民438人、日高高校生122人、JR御坊駅などを利用した観光客108人に行い、廃車両の活用は住民の80%、高校生の94%、観光客の90%から賛同が得られた。「利用したい」との回答も7割を超えた。
 活用方法では「気軽に飲食でき、持ち帰りできるテイクアウトの店」が最も多く、次いで「休憩スペース」「イベントスペース」が多かった。イベントでは「食にまつわるイベント」「音楽ライブやコンサート」「料理やものづくりの講習」が多く、観光客は「気軽に飲食でき、持ち帰りできるテイクアウトの店」や「土産物が買い物できる店」が多かった。これらの意見を参考に具体的な活用計画をまとめる。
 坂井代表理事は「紀州鉄道は『りんこう』の愛称で親しまれ、その廃車両を活用することにはおおむね賛同が得られた」とし、29年度の地域・まちなか商業活性化支援事業の地域商業自立促進事業に申請する予定。認められれば1200万円の3分の2(800万円)が補助として受けられる。順調に進めば今年夏に交付決定。その後、車両の移動や改装、用地の整備などを行い、年内オープンをめざす。


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県教職員(管理職)定期異動発表、管内小中学校で校長7人誕生 〈2017年3月29日〉

2017年03月29日 08時30分00秒 | 記事

 県教育委員会は27日、平成28年度末学校教職員定期異動(管理職)を発表した。県内小中学校の異動規模は退職者を含め2416人。日高地方の小中学校では校長7人が退職し、7人の新校長が誕生。教頭は7人が退職し、13人が教頭に昇任した。異動は4月1日付、退職は3月31日付。一般職の異動は29日付で掲載する。

 県教委は、管理職の異動について、学校や地域の活性化を図りながら特色ある学校づくりをめざす人事配置に努めた-としている。新規採用する教職員は404人で、退職者は小中学校394人、県立学校204人の598人だった。

校長の部
【採用・昇任】白崎小(高城中教頭)小川勇夫▽切目小(切目小同)堀洋久▽稲原小(清流中同)山本惠作▽清川小(県教育センター学びの丘課長)久保井登美▽高城小(江川小教頭)浜崎日出海▽川原河小(湯川中同)小川吉信▽清流中(上南部中同)岡本和広。
【転任】藤田小(河南中)久保豪史▽名田小(高城小)前田芳郎▽河南中(稲原小)岩國隆宏▽名田中(中津中)阪本芳造▽高城中(清川小)細川安弘▽中津中(川原河小)熊代卓夫。
【退職】藤田小・向井忠晴▽名田小・岡本邦男▽白崎小・岩崎一也▽切目小・冨山修次▽名田中・山本一也▽清流中・高瀬幸人▽高城中・上村浩平。

教頭の部
【採用・昇任】切目小(衣奈小教諭)西岡宣子▽清流小(湯川中同)森勝▽南部小(みなべ町教委指導主事)爰川英人▽岩代小(比井小教諭)橋爪寛▽山野小(塩屋小同)原啓司▽笠松小(江川小同)山本広美▽寒川第一小(稲原小同)山下展弘▽湯川中(南部中同)砂川浩一▽切目中(大成中同)池田倫子▽清流中(美山中同)森暢也▽高城中(上南部中同)山内明子▽早蘇中(切目中同)久保井浩平▽大成中(御坊市教委指導主事)小谷剛史。
【転任】印南小(清流小)小田幸美▽江川小(山野小)山本富康▽由良中(寒川第一小)楠本勝洋▽上南部中(由良中)田端一夫。
【退職】印南小・中野晃宏▽南部小・橋本富生▽岩代小・大野万里子▽笠松小・芝洋平▽切目中・古谷登▽早蘇中・西本寿子▽大成中・林千栄。


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おいでよ!日高実行委員会が春恒例の桜舞道成寺公演 〈2017年3月28日〉

2017年03月28日 08時30分00秒 | 記事

安珍を追う清姫の姿を艶やかに表現する乙女文楽

鐘巻伝統芸能教室の子どもたちが「花くらべ」を披露


 日高川町鐘巻、道成寺を舞台に毎年、古典芸能を開催している「おいでよ!日高実行委員会(石倉忠明会長)」が25日、古典芸能公演「桜・舞・道成寺」を開催。乙女文楽人形遣い・吉田光華さんらが出演し、安珍清姫物語の清姫が蛇体となって日高川を渡る場面を表現した「日高川入相花王 渡し場の段」を披露し、艶やかな舞台が観衆を楽しませた。日高高校箏曲部の演奏や鐘巻伝統芸能教室の子どもたち発表もあり、桜の持ち枝などを手に踊るかわいい姿に大きな拍手が送られた。

 寒さの影響で道成寺境内の桜はちらほらと開花を始めたばかりだったが、鐘巻伝統芸能教室の子どもたちが桜の持ち枝や花笠を手に長唄「花くらべ」を舞い、ステージの上に満開の花を咲かせた。1月から13回の稽古を積んできた25人の子どもたちが、2組に分かれて成果を披露した。
 毎年出演しているる日高高校箏曲部の部員12人は、息の合った動きでダイナミックに「OKOTO」「Sarah~過ぎ行く時~」の2曲を演奏した。
 今春のメーンは、昭和初期に考案されたという、女性が1人で1体の人形を操る古典芸能「乙女文楽」。3人の人形遣いが一体の人形を操る文楽とは違い、吉田光華さん1人が清姫の人形を操り、竹本越孝さん(大夫)鶴澤津賀榮さん(三味線)、鶴澤弥々さん(ツレ)の義太夫に合わせて、「日高川入相花王 渡し場の段」を演じた。
 人形浄瑠璃「日高川入相花王」の物語は、修行僧の安珍と名を変えた桜木親王に恋心を抱いた清姫が、道成寺に逃れようとする安珍を追って日高川を渡る場面。川を渡ることを乞う清姫が安珍への執心から最後は蛇体となって川に飛び込む音などを語りと三味線で表現し、吉田光華さんが操る艶やかな人形の姿に大きな拍手が送られた。


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平成29年度市民教養講座講師7氏決まる 〈2017年3月26日〉

2017年03月27日 08時30分00秒 | 記事

 平成29年度御坊市民教養講座の講師に、書道家の武田双雲さん、元宮崎県知事の東国原英夫さん、スポーツキャスターの大林素子さん、気象予報士で防災士の片平敦さん、落語家で天台宗僧侶の露の団姫さん、女優の室井滋さん&絵本作家の長谷川義史さんの7人に決まった。5月から来年1月にかけて市民文化会館で開く。
 
 チケット(6回通し券)は3000円で、4月26日午前9時から発売する。販売所は市内が市民文化会館と市教育委員会の2カ所。他の美浜町中央公民館、日高町同、川辺公民館、中津同、美山同、印南町同、由良町中央公民館はそれぞれ50枚販売する。
 1回に購入できる枚数は1人2枚までで、市教育委員会生涯学習課は「3枚以上必要な人は再度並び直すようご協力を」と呼びかけている。問い合わせは同課(電話23・5525)へ。日程、講師プロフィールは次の通り。時間はいずれも午後2時から。
【武田双雲さん】5月27日。テーマ「文字の力 言葉の力 生きる力」。昭和50年熊本生まれ。NNK大河ドラマ「天地人」や世界遺産「平泉」など数多くの題字を手がける。独自の世界観で全国で個展や講演活動を行う。メディア出演も多数。平成25年度に文化庁から文化交流使に任命され、ベトナム~インドネシアで活動するなど世界各国からオファーが絶えない。
【東国原英夫さん】6月17日。テーマ「社会を生き抜く人間力」。昭和32年宮崎県都城市生まれ。平成19年1月に宮崎県知事に就任し、独自の感性と行動力で県政発展に尽力。常に地方の代表として全国に情報を発信し続け、改革派知事として高い評価を得る。その後、地方分権の推進等を図るため、国政に進出。現在はテレビなどメディア出演、講演会、執筆等で活動中。
【大林素子さん】7月1日。テーマ「マイ・ドリーム~夢をあきらめない」。昭和42年生まれ。東京都小平市出身。中学1年からバレーボールを始め、昭和63年のソウル五輪、平成4年のバルセロナ五輪に出場。7年にイタリアセリエA・アンコーナに所属、日本人初のプロ選手となる。8年のアトランタ五輪出場後に引退し、現在は日本バレーボール協会広報委員など務める。
【片平敦さん】9月2日。テーマ「天気予報の舞台ウラ~気象報道の現場」。昭和56年さいたま市生まれ。平成13年に全国最年少19歳で気象予報士資格を取得し、その後大学卒業までお天気キャスター森田正光さんに師事し、天気解説を学ぶ。日本気象協会に入社後、(株)ウェザーマップに移籍。現在は関西テレビ「みんなのニュース 報道ランナー」に出演している。
【露の団姫さん】10月7日。テーマ「人生が100倍楽しくなる仏の教え」。昭和61年生まれ。兵庫県尼崎市在住、上方落語協会所属。高校在学中に人生指針となる法華経に出会い、落語の創始者で僧侶であった初代露の五郎兵衛の流れをくむ露の団四郎に入門。主に古典落語、自作の仏教落語に取り組んでいる。平成23年に天台宗で得度し、翌年正式な天台僧となる。
【室井滋さん&長谷川義史さん】来年1月27日。テーマ「絵本朗読&ライブショー」。室井さんは富山県生まれ。日本喜劇人大賞特別賞など受賞。絵本「しげちゃんとじりつさん」や絵本と連動したCDアルバム「8つの宝箱~いとしの毛玉ちゃん」をリリース。各地でしげちゃん一座絵本ライブを開催中。長谷川さんは昭和36年藤井寺市生まれ。絵本作家としてユーモラスでおおらかな長谷川ワールドを次々と生み出す。


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新・紀伊日ノ御崎灯台が美浜町から日高町へ移転して点灯始動 〈2017年3月25日〉

2017年03月25日 08時30分00秒 | 記事

初点灯した新日ノ御崎灯台


 紀伊半島西岸を航行する船舶に大阪湾への入口を示す主灯台として、あかりを灯し続ける紀伊日ノ御崎灯台。その灯台を、既存の場所から西方約120メートルの海に臨む場所に移設する工事がほぼ完了し、23日午後4時、新灯台が初点灯した。新灯台外観は現在、まだ足場が組まれている状態だが、仕上げの工事もまもなく完了。新灯台は早々と旧灯台からバトンを受け、この日から働き始めた。

 移転は、付近一帯で数年前から地滑りや地割れが進行し、旧灯台を支える土台のコンクリートにも隙間ができるなど影響が及んで灯台崩壊のおそれがあるため、第五管区海上保安本部が決定した。美浜町から日高町へ、町をまたいでの引っ越しとなった。
 新灯台は、旧灯台に比べてややスリムなコンクリート造の白色塔形。平均水面上から灯火までの高さは128メートルで、旧灯台よりも12メートル低くなったが、県内最高の高さを守っている。地上から灯台頂部までは、旧灯台より3メートル高い17メートルで、県内では串本町の潮岬灯台に次いで2番目に高い。
 メタルハライドランプ6個を備え、普段はそのうち3個が灯る。40秒ごとに3回点灯していた旧灯台よりも12秒ごとに3回と点灯する周期を短くして、視認しやすくした。光達距離は、旧灯台よりも0・5海里長く、21・5海里(約40キロメートル)。現在の耐震基準を満たし、地震にも強い。
 新灯台に掲げる名称表示板は、三尾地区に住む松洋中の今春卒業生や、日高中2年生らが制作。工事が全て完了した後に据え付ける。
 旧灯台は、明治28年1月に初点灯。昭和20年7月には太平洋戦争の戦火を受けいったんは消失したが、昭和26年7月に現在のコンクリート造りの白亜塔形で再建され、以来、渡航する船舶にあかりを送り続けてきた。66年もの長きに渡る任務を終え、来週にも解体される。
 新灯台の点灯は、初回の今回だけは手動で行ったが、今後は自動的に辺りが暗くなったら灯る。第5管区海上保安本部交通部整備課・平本敏弥さんは「見晴らしのよい日の岬のシンボルとして、末永く愛してやってください」と話した。
 4月23日午後1時30分から、新灯台で、第五管区海上保安本部担当者ほか工事関係者、森下誠史美浜町長、松本秀司日高町長、名称表示板制作に携わった地元生徒とその学校長らが列席して、完成式典を行う。


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川辺IC名、案内板を「川辺 日高川」に 〈2017年3月24日〉

2017年03月24日 08時30分00秒 | 記事

新町名の「日高川」と「川辺」を併記した案内板で対応へ(イメージ)


 湯浅御坊道路の4車線化に向けた動きが進む中、以前から要望のある川辺ICの名称問題について、地元の日高川町とNEXCO西日本和歌山工事事務所は、フルインター化に合わせたIC周辺の案内板を「川辺 日高川」と表記するとともに「道成寺」と記した補助標識を設置する方法で調整を進めており、町議会や地元の要望団体などの了承を得た。

 川辺ICの名称は、平成8年の開通当時に他の候補名も浮上したが、当時の町名をそのまま使った「川辺IC」となった。町村合併に伴い、町名変更後の15年にも名称変更話が持ちあがり、町観光協会などが町長に陳情し、町議会に請願書を提出。委員会が請願を採択したが、一部の住民から「川辺」の名前存続を願う声や反対する議員もあり、提出者が請願を取り下げた。その後、4車線化やフル化への工事が着工される中、昨年3月に再び請願書が出され、産建厚生常任委員会が趣旨採択していた。
 その後、町がNEXCO西日本和歌山工事事務所から名称変更を行う場合の過程や費用試算などの説明を受けたが、名称変更した場合、カーナビやマップなどシステム改造などにかかる費用を地元が全額負担すれば億単位の費用がかかることから、両者が別の方策を慎重に検討してきた。名称変更問題について任期中に道筋を付けたいと願う市木久雄町長らがNEXCOと協議し、IC周辺の案内板を「川辺 日高川」と表記して設置して対応することを提案。名称変更の請願を提出した団体関係者や議会も了承した。
 案では「川辺 日高川」のIC案内板が設置されるのは、IC付近の上下線4カ所で、IC手前の500メートル付近や出口を案内する分岐点付近などに設置を予定。また、IC名の案内板下などに「道成寺」と記した補助標識を設置したい考え。ケースによっては道路標識適正委員会の協議が必要な場合もあるが、NEXCOでは4車線化に伴う案内板の更新に合わせて実現に向けて取り組んでいくという。


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日高川町長選に出馬表明の新人・久留米啓史氏が政策目標発表 〈2017年3月23日〉

2017年03月23日 08時30分00秒 | 記事

政策目標を発表する久留米啓史氏


 5月16日告示、21日投開票の日高川町長選挙に出馬を表明している新人の前町公室長で農業、久留米啓史氏(60)=江川=が21日、政策目標を発表。「みんなで創ろう豊かな町を」をスローガンに、産業振興や若者定住施策による人口維持、子育てや高齢者支援で住民に優しい行政、災害に強い町づくり、健全な財政運営を図る行財政改革の5つを推進するとした。具体的には農業の施設栽培に対する支援、企業誘致やIターン支援などで人口維持、財政運営では事業検証による費用対効果を考えた改革を訴える。

 久留米氏は、退任を表明した市木久雄町長が住民を一番に考えた施策を進めたと敬意を表した上で「私も住民の皆さんを一番に考えるとともに、皆さんと協力して『みんなで豊かな日高川町を創り上げたい』と考えている」と述べ、このスローガンをもとに5つの政策目標を発表した。
「農林業や商工業を中心とした産業振興」では、旧3町村ともに農林業を主産業として発展してきた背景をもとに、川辺地区では特産のみかん栽培に加え、トマトなどの施設栽培を行う新規就農者などを積極的に支援する事業を実施。林業では森林組合などと協調した振興策、町内企業への支援を行い、若い世代が町内で働き「夢の持てるような産業振興を図りたい」と述べた。
「若者定住と人口維持」では、工場などだけではない幅広い分野の企業誘致を積極的に模索し、町内で雇用の場確保を目指す。それに伴い、町で生まれ育った若者が町に住み続け、Iターン者の移住希望者の支援などで人口維持を図るとした。「子育てや高齢者支援」では、「住民の皆さんが『暮らしやすい町だ』と実感できる人に優しい行政を推進したい」と話した。
「防災対策」では、防災センターの建設が進む中、集落間道路などの拡幅や整備でハード面を整える一方で、避難訓練の実施などで自助と共助の精神を養うソフトとハードの両面から災害に強う町づくりを推進。「財政運営」では、合併後12年が経過する中で交付税が減少する中、これまでの事業を再検証し、目的を達成した事業の見直しや継続を判断。限られた財政の中で費用対効果を考えながら健全な財政運営に取り組むとした。
 最後に、久留米氏は「38年間、行政で仕事をさせて頂いたが『一人では何も出来ない』ということを感じた。住民の皆さんの協力をいただき、住民の皆様とともに豊かな日高川町を創り上げて行きたい」と述べ、スローガンの「みんなで創ろう豊かな町を」の推進を訴えた。


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日高高校・附属中合唱部定期演奏会、「ピーターパン」で会場魅了 〈2017年3月22日〉

2017年03月22日 08時30分00秒 | 記事

「ピーターパン」でキメのポーズを見せる合唱部のみなさん


 日高高校・附属中学校合唱部は19日、御坊市民文化会館大ホールで第41回定期演奏会を開き、見せ場の第3ステージでミュージカル「ピーターパン」を熱演。美しい歌声と情感こもったダンス、演技で観客を魅了した。
 校歌斉唱で幕開け。第1ステージでは、去る2月に第3回県ヴォーカルコンテストで銀賞を受賞した曲、「無伴奏女性合唱のための『きまぐれうた』」から、3曲目の「恋」と4曲目の「見上げれば宇宙」を、4部合唱で披露。気持ちを込めてていねいに、アカペラの響きを聴かせた。
 第2ステージでは、スカーフとヘアバンドのキュートな衣装で、昨年のヒット曲「海の声」「明日への手紙」を澄んだ歌声で歌った。3曲目の「恋」は、黄色いエプロン姿で振りも付けてキュートに。
 第3ステージの「ピーターパン」では、天倉瑞季さん(3年)が、主役のピーターパン役で渾身の演技。他の部員らも、ロストボーイ(迷い子)らがネバーランドで陽気に暮らす雰囲気や、ピーターパンやロストボーイが母親のいないことを切なく思う心情など、多彩な場面を表情豊かに演じた。
 この演奏会が部活動の最後となる今春卒業生の阪本淑華さん、山際多純さん、天倉さんは、これまでの部活動を振り返り「感謝の気持ちでいっぱいです。いままで本当にありがとうございました」とあいさつし、3人で「いのちの歌」を心を込めて歌った。
 第4ステージではOB・OGや地元合唱団の有志らが加わって、「大地讃頒」「翼をください」を大合唱。
 全てのプログラムが終わったあと、顧問の玉置祐子教諭があいさつ。部員が中学1年から高校3年までと幅広く、全員がなかなか集まりにくくて「やっとそろったのが昨日」と練習の様子を紹介し「一人がうまくなると、もう一人がうまくなる。2人がうまくなると、またもう一人がうまくなる」と合唱の醍醐味を説いて、演奏会の成功を深く感謝。アンコールには「桜の季節」を歌った。
 終了後、部員らは早々に会場ロビーに集合。並んで校歌を歌って、会場を去る観客らを見送った。


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御坊市が日高港を「みなとオアシス」認定申請へ 〈2017年3月19日〉

2017年03月21日 08時30分00秒 | 記事

日高港の「みなとオアシス」認定へ


 御坊市が、日高港の利用促進、港を通じた地域活性化の取り組みの一つとして国の「みなとオアシス」認定に向けた登録申請を検討している。日高港には大型クルーズ客船が入港し、港内に日高港新エネルギーパーク「EEパーク」や日高港塩屋緑地「Sioトープ」も整備されるなど登録要件はクリアできる見通し。認定されれば全国に情報発信できるため、早ければ平成29年度中の申請、登録をめざす。

「みなとオアシス」は、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われている施設として、港湾管理者等からの申請に基づき、国土交通省地方整備局等が認定・登録する。平成28年3月末で全国88カ所が登録され、4カ所が仮登録されている。県内は和歌山下津港が登録済み。
 国は災害発生時の防災拠点としての活用をはじめ、クルーズ旅客への多様なサービス提供の場として「みなとオアシス」の認定を推進するとともに、道路地図等への掲載を積極的に推進して認知度向上に取り組んでいるほか、社会資本整備総合交付金で緑地等の港湾施設整備を支援するなどに力を入れている。国土交通省が平成28年度で実施中の日高港利用振興に向けた検討調査事業でも登録に向けた検討を行っている。
 登録要件は4項目。(1)地域住民や観光客が交流できる空間(2)地域住民や観光客に地域情報や観光情報を発信できる機能は、国の「次世代エネルギーパーク」に認定されている日高港新エネルギーパーク「EEパーク」や「水木しげるが描く和歌山の妖怪像」などが整備されている日高港塩屋緑地「Sioトープ」が当てはまる。(3)「賑わい創出のイベントなどが住民参加の下で継続的に行われている」は毎年開催の宮子姫みなとフェスタが該当。(4)「適切な管理運営が行われている」もクリアしている。
 市は「要件はすべてクリアできる見通し」とし、県や国とも協議しながら早ければ平成29年度中に認定申請する考え。登録されれば(1)「みなとオアシス」のシンボルマークが使用できる(2)国土交通省・地方整備局等のホームページ等による広報(3)道路地図への掲載や道路標識設置への支援が受けられる(4)みなとの振興に関する各種支援が受けられる。市は「認定されたから直ぐに何かが変わると言うことではないが、港の利用促進や情報発信に活用していきたい」としている。


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