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二階総務会長が日中関係改善へ習主席と対話 〈2015年3月31日〉

2015年03月31日 08時30分00秒 | 記事

 

習主席(前列中)と二階会長(同左から2人目)らが記念撮影


 自民党の二階俊博総務会長(75)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=は28日、訪問中の中国海南省・海南島で習近平国家主席と対話した。二階会長が今年5月に3千人規模の「日中観光文化交流団」を派遣することを伝えたのに対し、習主席は「大歓迎します」と約束し、和やかなムードで記念撮影。二階会長は「一歩踏み出す知恵と勇気が必要」と、改めて関係改善に努力する強い意欲を見せた。

 二階会長はアジアの経済発展をテーマにした国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」に出席するために訪中。同会議の開会式に先立ち、習主席と対話し、記念撮影した。同会議の理事長を務める福田康夫元首相をはじめ、日本の経済界代表者らも立ち会った。
 二階会長は5月22日から26日まで中国を訪問する「日中観光文化交流団」について一般の参加者約3千人を募り、北京をはじめとする中国各地を訪問する計画を伝えると、習主席は「日中友好のためにお見え頂く皆さまを大歓迎します」と何度も述べ、中国政府としての歓迎を約束するとともに、民間交流の活性化によって現状の日中関係を少しでも前進させようとする二階会長の努力に対して賛意を示した。
 会談を終えた二階会長は昨今の日中関係について「日本にとって中国は最も重要な国のひとつ。両国が仲良く協力しあって、共に発展する道を探ることは当然の事である。両国の間に難しい問題もあるが、時によってはそれを少し脇に置いて、一歩を踏み出す知恵と勇気が必要ではないか」と述べ、自らが行動することによって、日中関係改善に向けた役割を果たしたいという考えを示した。
 會培炎・元国務院副総理とも会談し、日中関係改善について意見を交わした。
 日中観光文化交流団は二階氏が会長を務める全国旅行業協会、日本旅行業協会、日本観光振興協会を中心に観光庁なども協力して行う。観光関係者をはじめ自治体や経済界、文化界など幅広い分野から参加。北京市の人民大会堂での「日中文化観光交流の夕べ」など各種交流行事を計画しているほか、二階会長と縁の深い大連市も訪れ、大連アカシア祭り開幕式出席などを予定している。
 二階会長は2月の日韓国交正常化50周年記念日韓友好交流ツアーでは、朴大統領と会談し、安倍総理の親書を手渡した。独自の人脈を生かして日韓、日中の友好改善に向けて努力し、成果を上げている。

医療観光、農業観光推進提案
シンポジウムで日中間連携へ
 同会議のシンポジウムで二階会長は、日本、中国、韓国の関係者に対し、漢方などの東洋医学と観光を組み合わせた「医療観光」を前進させ、世界各国からアジアに観光客を呼び込む体制を確立することを提案した。
 近年、中国から日本に人間ドックと温泉や買い物等をパッケージにした「医療観光ツアー」が人気を呼んでおり、二階会長は政府関係機関と連携をとり、日本として受け入れ態勢を更に充実する事を表明した。
 また、先日、全国土地改良事業連合会長に就任したことを念頭に農業と観光を組み合わせ、特に「地方」への観光客誘致に向け検討していく考えも明らかにした。


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切目川ダム竣工式、待望の完成祝う 〈2015年3月29日〉

2015年03月30日 08時30分00秒 | 記事

テープカット、くす玉開披で完成を祝う 

校歌を歌う清流小児童


 県が印南町高串地内に建設してきた県営切目川ダムが完成し、県と印南町の共催で28日に竣工式が行われた。県や町関係者、移転者、地元小・中学生、地元民ら300人が出席し、テープカットやくす玉開披、餅まきなどで待望の完成を祝った。切目川ダムは高さ44・5メートル、長さ127メートル、総貯水量396万立方メートルで集水面積は21・9平方キロメートル。洪水調整、水道用水の供給、流水の正常な機能の維持を目的とした重力式コンクリートで建設。完成で下流域の洪水被害軽減のほか、1日最大1000立方メートルの水道水が供給できる。事業費は付け替え道路分も含め159億円。

 オープニングで清流小・中学校の児童・生徒106人が小・中学校の校歌を合唱し花を添えた。仁坂知事は、民主党政権時のダム建設の再検証を振り返り「私は動じなかった。それはダムを切望している皆さんの基になっていた渇水と洪水にいつも悩まされている地域の実情を分かっていたからだ」とし「(ダム完成で)この地域は大丈夫だと思う。道路も良くなった。精々利用してこの地域を盛り上げていってほしい」と式辞。地元の日裏町長は、建設で移転を余儀なくされた元高串区民の協力に深く感謝し「この尊い思いを風化させることなく、後世の人々に正しく伝えていくことも私たちの大切な務めである。このダムを私たちの安全と誇りの象徴として、後世に末永く引き継いでいくことを誓う」とあいさつ。 来賓の鶴保参議院議員、坂本県議会議長らが祝辞。公務のため欠席した二階自民党総務会長はビデオレターで祝辞を寄せた。堀口町議会議長の音頭で万歳三唱し式を締めくくった。
 式終了後、ダム堤防の一番高い天端(てんば)から地元消防団が放水する中、仁坂知事や日裏町長、児童代表の花本悦男君(5年)、生徒代表の稲田嵩人君(2年)らがテープカット、冨安、花田、中村各県議、切目川多目的ダム対策促進協議会長の藤本町議らがくす玉開披し、合わせて児童・生徒が風船を飛ばし完成を祝った。最後に餅まきもあり、多くの地元民らでにぎわった。
 式典に出席した移転者の一人で元高串区長の堀清治さん(67)=日高町=は「予定地にと要請があった時は怒りしかなかった。一時は新規採択を見送られるなど困惑、動揺した」と高串区に建設話が持ち上がった平成3年から今日までの24年間を感慨深げに振り返り「ダムが今後下流域の安心と安全を守り続けていくことを願ってやまない」と話した。
 切目川ダムは、平成3年度に現地予備調査がスタート。平成20年にはダム建設に伴い、全世帯が移転した高串区15世帯を対象に移転者離村式が開かれ、平成22年に本体工事着工に備えて転流工(川のバイパス工事)に着手。平成24年2月からは堤体工事が始まり、昨年10月から最終段階となる堤体や基礎地盤などの安全性を確認する試験湛水が行われていた。完成した切目川ダムは、洪水調節はゲートなどの操作を行わず流入量の調節を行う自然調節方式を採用。4月1日から供用開始される。


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日高川町南山スポーツ公園の2次改修完了 〈2015年3月28日〉

2015年03月28日 08時30分00秒 | 記事

鮮やかに生まれ変わった南山陸上競技場
(写真手前の建物が本部棟)


 平成23年9月の台風12号による紀伊半島豪雨災害で、多くの家屋が浸水被害を受けた日高川町三十木地内の日高川に自然の在石を使用した全長約2・2キロの美しい護岸が完成した。環境面やコスト軽減だけでなく、護岸に打ち付ける石と同じ強度の在石を使うことで護岸自体の強度が増すと期待されており、昨年までに完成した区間では、昨年8月の台風による増水時に新しい護岸が浸水を食い止める効果を発揮した。

 3年前に大きな被害を出した台風12号時、日高川の左岸に面する日高川町三十木地内では日高川の水が堤防を越え、大量の水が集落に流れ込み、旧子十浦小上流付近の町営住宅10戸が1階部分まで冠水するなど床上や床下を合わせて25戸が浸水。付近の子十浦簡易水道施設も壊滅的な被害を受けた。
 この被害を受け、国の災害復旧助成事業で三十木地内の日高川左岸約2・2キロで護岸整備を実施。昨年までに原日浦橋上流約100メートルから旧子十浦小前の三十木橋付近までの約1・8キロで整備が完了。引き続き三十木橋下流から上田原方面に向けて残る区間の工事が進められていた。
 同護岸整備の特徴は、河床などから掘削した自然の在石を使用していること。自然を重視した外観の美しさだけでなく、増水時などに隔壁にぶつかる流石と同じ強度の在石を使用することで隔壁自体が強固になり、衝撃を軽減する。在石使用と併せ、同事業では日高川に面する水田面積を減らすなどして最大で約20メートル川幅を拡幅。管理道を含めて2段階になった幅約15メートルの隔壁を設け、高さを約10メートルに引き上げた。
 対岸の姉子地内などの護岸工事は平成27年度から着手する計画。


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県教職員(管理職)定期異動発表、管内小中学校で校長11人誕生 〈2015年3月27日〉

2015年03月27日 08時30分00秒 | 記事

 県教育委員会は25日、平成26年度末学校教職員定期異動(管理職)を発表した。日高地方の小中学校では校長12人が退職し、11人が校長に昇任。近年では多い人数となった。教頭は4人が退職し、13人と多くの新しい教頭が誕生した。異動は4月1日付、退職は3月31日付。一般教職員の異動は28日付で掲載する。

校長の部

【採用・昇任】野口小(美山中教頭)宇和正徳▽志賀小(由良中同)保田勉▽衣奈小(衣奈小同)山名将和▽稲原小(御坊中同)岩國隆宏▽清川小(清川小同)細川安弘▽上南部小(上南部小同)石上貴一▽高城小(御坊小同)前田芳郎▽笠松小(県教育センター学びの丘副所長)藤川誠▽河南中(白浜町立富田中教頭)久保豪史▽稲原中(稲原中同)脇田信也▽丹生中(丹生中同)津村仁志。
【転任】湯川小(由良小)山本尚▽名田小(野口小)岡本邦男▽内原小(上南部小)山口謙▽由良小(衣奈小)田端久夫▽切目小(稲原中)冨山修次▽江川小(清川小)玉置敏与▽川辺西小(湯川小)尾崎和弘▽川原河小(笠松小)熊代卓夫▽湯川中(河南中)柴田耕治▽名田中(稲原小)山本一也▽日高中(川辺西小)釈野靖仁▽印南中(名田中)木村栄一▽南部中(白浜町立椿小)山本昇。
【退職】名田小・西本基▽志賀小・井本善也▽内原小・塩崎貢▽切目小・洲崎久和▽高城小・露詰晋也▽江川小・玉置成美▽川原河小・垣内祥志▽湯川中・塩崎順一▽日高中・坂田豊▽印南中・片山隆▽南部中・井戸和彦▽丹生中・沖野昭夫。

教頭の部


【採用・昇任】御坊小(名田中教諭)高野勉▽名田小(名田小同)橋本光▽衣奈小(御坊小同)玉置俊明▽白崎小(志賀小同)山本光一▽清流小(川辺西小同)小田幸美▽清川小(南部小同)寺本明彦▽上南部小(南部小同)湯川三生▽山野小(日高振興局地域振興部主任)山本富康▽寒川第一小(日高川町教育委員会指導主事)楠本勝洋▽御坊中(松洋中教諭)崎山武司▽稲原中(河南中同)宮所典世▽丹生中(由良中同)黒田洋司▽美山中(稲原中同)岩崎世史生。
【転任】中津小(寒川第一小)玉置仁▽由良中(白崎小)田端一夫▽早蘇中(清流小)西本寿子
【退職】名田小・山本隆史▽山野小・假谷光生▽中津小・田中祐樹▽早蘇中・垣喜宣。


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日高川町三十木地内の日高川に全長2・2キロの在石護岸完成 〈2015年3月26日〉

2015年03月26日 08時30分00秒 | 記事

日高川の左岸に在石を利用した
全長約2・2キロの美しい護岸が完成


 平成23年9月の台風12号による紀伊半島豪雨災害で、多くの家屋が浸水被害を受けた日高川町三十木地内の日高川に自然の在石を使用した全長約2・2キロの美しい護岸が完成した。環境面やコスト軽減だけでなく、護岸に打ち付ける石と同じ強度の在石を使うことで護岸自体の強度が増すと期待されており、昨年までに完成した区間では、昨年8月の台風による増水時に新しい護岸が浸水を食い止める効果を発揮した。

 3年前に大きな被害を出した台風12号時、日高川の左岸に面する日高川町三十木地内では日高川の水が堤防を越え、大量の水が集落に流れ込み、旧子十浦小上流付近の町営住宅10戸が1階部分まで冠水するなど床上や床下を合わせて25戸が浸水。付近の子十浦簡易水道施設も壊滅的な被害を受けた。
 この被害を受け、国の災害復旧助成事業で三十木地内の日高川左岸約2・2キロで護岸整備を実施。昨年までに原日浦橋上流約100メートルから旧子十浦小前の三十木橋付近までの約1・8キロで整備が完了。引き続き三十木橋下流から上田原方面に向けて残る区間の工事が進められていた。
 同護岸整備の特徴は、河床などから掘削した自然の在石を使用していること。自然を重視した外観の美しさだけでなく、増水時などに隔壁にぶつかる流石と同じ強度の在石を使用することで隔壁自体が強固になり、衝撃を軽減する。在石使用と併せ、同事業では日高川に面する水田面積を減らすなどして最大で約20メートル川幅を拡幅。管理道を含めて2段階になった幅約15メートルの隔壁を設け、高さを約10メートルに引き上げた。
 対岸の姉子地内などの護岸工事は平成27年度から着手する計画。


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印南町スポーツ賞受賞者決まる 〈2015年3月25日〉

2015年03月25日 08時30分00秒 | 記事

 印南町の平成26年度(第26回)スポーツ賞受賞者が決まった。今年度は全国大会6位以内、近畿大会3位以内が対象のスポーツ賞は小学生から大学生までの12人、県大会1位が対象の奨励賞は小学生から一般までの25人が受賞。26日午後7時30分から町公民館で表彰式を開き、日裏町長が一人ひとりに賞状やメダルを贈る。

 スポーツ賞、奨励賞の受賞者は次の皆さん。
【スポーツ賞】川村脩人(印南ジュニアソフトテニスクラブ、印南小6年)第31回全国小学生ソフトテニス選手権大会男子団体優勝▽大原礼慈(同、同)同▽鈴木秀幸(同、同)同▽前本真弥(同、清流小6年)第18回近畿小学生選抜インドアソフトテニス大会女子個人準優勝▽山下二千翔(同、同)同▽樫尾陽和里(同、印南小5年)第13回全日本小学生ソフトテニス選手権大会女子個人4年生以下の部準優勝▽嶋田実南(同、同)同▽内田幸音(和歌山信愛中3年)第45回全国中学校ソフトテニス大会女子団体準優勝▽今井雅基(紀央館高2年)第33回全国高校弓道選抜大会男子団体5位▽玉置智視(同)同個人4位▽田中僚馬(南部高2年)第69回国体高校軟式野球の部優勝▽村上豊隆(関西学院大2年)第50回全日本学生カヌースプリント選手権大会K-2 5000メートル3位。
【奨励賞】片山剛志(印南ジュニアソフトテニスクラブ、印南小4年)第14回全日本小学生ソフトテニス選手権大会県予選個人4年生以下男子の部▽川村幸大(同、同)同▽大地紗永(同、同)同女子の部▽久保竜旗(川辺ひかり、切目小6年)第34回全日本バレーボール小学生大会県決勝大会男子の部▽荒木秀介(同、清流小6年)同▽高木美咲(印南中1年)平成26年度県民ゴルフ競技会ジュニアの部▽久保井涼(切目中1年)第28回県中学校秋季陸上競技大会男子三段跳▽柴田百希(同2年)同砲丸投▽太田茉那(清流中2年)同女子円盤投▽井口杏咲羅(切目中2年)平成26年度県中学校柔道新人大会女子個人48キロ級▽今井幸星(同3年)第66回県中学校総合体育大会陸上競技男子砲丸投▽花本壮(南部スポーツ少年団、清流中1年)第8回全国中学生少林寺拳法大会県選考会男子団体演武
 瀧頭誠士(箕島高3年)平成26年度県ジュニア体重別選手権大会男子個人81キロ級▽日高睦(南部高1年)平成26年度県高校弓道新人大会女子個人▽石川真奈(和歌山信愛高2年)第67回全国バレーボール高校選手権大会県予選女子の部▽木下弥玲(紀央館高2年)平成26年度県高校ホッケー選手権大会女子の部▽前田愛友(日高高2年)第47回県高校ユース陸上競技対校選手権大会女子2年走高跳▽新谷保(県柔道連盟日高支部、崎ノ原)第55回県下柔道選手権大会男子団体▽井口靖仁(同、島田)同▽林典佑(同、印南)同▽生賀マチ子(印南町ゲートボール協会、印南原)第26回県レディース選手権大会▽的場久子(同、同)同▽橋詰幸子(同、同)同▽新田アツ子(同、南谷)同▽水野アキ(同、印南)同。


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由良町地域交流施設「ゆらっと紀州」一般にお披露目 〈2015年3月24日〉

2015年03月24日 08時30分00秒 | 記事

式典で畑中町長があいさつ

多くの人でにぎわう、振る舞いコーナー


 由良町中区の古民家を一部改修した地域交流施設「ゆらっと紀州」が完成し、22日に内覧会が開かれた。町主催で、施設を運営する町地域交流協議会のメンバーら関係者が出席し、地域交流や新たな観光の拠点として地域活性化に役立ててほしいと期待を寄せた。会場では特産物の販売や餅まきも行い、多くの人でにぎわった。

 本宅で行われた式典には町、町議会、交流協議会のメンバーでもある地元区長、町観光協会、NPO法人由良わくわく塾、ゆらつくらん会の関係者、来賓として冨安民浩県議、県の大学のふるさと事業で由良町と締結を結ぶ摂南大学の関係者も出席。
 畑中雅央町長が施設の概要を紹介し「原さんから頂いた土地・家屋をどうやって利用していくか、町職員のプロジェクトチームで考え、その一端が特産物の販売です。門前・中・畑の地域と地域外の人たちとの交流、協定を結んでいる摂南大学の学生らとの交流、観光PRの拠点になれば。気軽に利用していただければ幸い。皆さん方で盛り上げ地域の活性化に少しでも役立てられたら」と式辞。
 玉置一郎町議会議長も「由良町は醤油、味噌、ゆら早生の発祥の地です。ゆらっと、この由良に来てもらって、ここで紀州を感じてもらえるような施設になって頂くことを心の底から望んでいます」とあいさつ、来賓の冨安県議らも祝辞を述べた。
 続いて、施設の名称を町民から公募し、「ゆらっと紀州」を選択した人の中から抽選で5人が選ばれ、出席した3人に畑中町長から特産物が贈られた。
 この後、内覧会に移り、本宅、産品販売所などを設けた長屋門、庭などを見学。新たに設けた産品販売所ではミカンやワカメなど特産品を販売したほか、駐車場では漁師鍋、わかめ寿司、たちうおバーガー、たこめしなど特産品を使った料理を来場者に振る舞い、最後に餅まきで新たな施設誕生を祝った。
 築100年以上の古民家(家屋の面積360・66平方メートル、土地4万5052・65平方メートル)は平成23年1月に原三郎氏から町に寄贈された。国の過疎集落等自立再生対策事業などを活用し、昨年11月から長屋門の改修工事などに着手、今回の工事で長屋門(面積110・61平方メートル)には産品販売所や事務所を新設、敷地内に公衆トイレ(40・74平方メートル)も新設したほか、長屋門前の駐車場(833平方メートル)を舗装整備した。


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日高町が地元待望の町道高家中央線改良事業に着手 〈2015年3月21日〉

2015年03月23日 08時30分00秒 | 記事

天満井橋は1台の車が通るのがやっと


 日高町は、新しく高家地内中央の南北に走る町道の改良事業に着手する。同地域は南海トラフ巨大地震想定で津波浸水区域にあり、町内だけでなく、美浜町からの避難道路としても重要な位置にあるほか、生活道としても利用が増えており、改良は地元待望の事業。町は「平成27年度内で測量設計をすませた後、5カ年程度で完成をめざしたい」としている。

 改良に取りかかるのは、県農協紀南農機事務所付近から日高町役場付近までの南北に通る町道高家中央線(延長780メートル)。現状、対向は困難な場所で町道の中ほどにある天満井橋(延長20メートル)は幅員が2・5メートルと狭く、普通車1台が通るのがやっとという。
 同町道が位置する高家地内の南側は南海トラフ巨大地震想定で津波浸水区域に入っている。区域外の日高町役場付近まで通じる基幹ルートとして南北に走るのは国道42号だけしかなく、1本の基幹道路だけではスムーズな避難が不安視されていた。
 さらに日高町は周辺市町より地価が安いことなどで、近年、民間業者の宅地分譲やアパート建設などが進み、高家地内は人口が増加している地域でもある。同町道の通行が増え、通学路にもなっており、生活道として安全で広い道が求められている。
 これらの背景から、地元から強い要望があり、町は改良に向け検討。幅員5メートルにして歩道1・5メートルを取り付け、天満井橋は老朽化しているため架け替える計画にして、3月定例議会で整備の前段となる測量設計費2000万円を予算化。
 測量設計は年度内ですませたい考えで、事業が完了するまでの費用は概算で5億円がかかると見ており、町産業建設課は「用地交渉がスムーズに進めば、5年程度で完成できると見込んでいるが、改良には何より地元の皆さんの協力が欠かせない。改良できれば、南北に走る基幹道路として重要な役割を果たせる」と話している。


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由良町の地域交流施設「ゆらっと紀州」完成へ 〈2015年3月20日〉

2015年03月20日 08時30分00秒 | 記事

地域交流施設の長屋門には産品販売所を新設


 由良町中区にある古民家の改修工事がまもなく完了。地域交流施設「ゆらっと紀州」としてリニューアルオープンし、22日午前10時から現地で住民向けに内覧会を開催する。地域活性化の拠点として整備を進めており、畑・中・門前地区の住民を中心に地域の各課題、農業生産の拡大や観光PRなどに取り組んでいく。

 築100年以上経つ古民家(家屋の面積360・66平方メートル、土地4万5052・65平方メートル)は平成23年1月に原三郎氏から町に寄贈され、翌年9月からNPO法人由良わくわく塾に事務所や薬草園として町が貸与している。
 町では、古民家(町有地)を活用した集落いきいき活性化事業と位置づけ、昨年11月から長屋門の改修工事などに着手。長屋門(面積110・61平方メートル)には地域の特産品を販売する産品販売所や事務所を新設し、倉庫も整備。紀州材を活用し木のぬくもりが感じられる施設で、事務所はわくわく塾が利用する。
 このほか、敷地の北側にある別宅(離れ・面積110・61平方メートル)を解体、長屋門前の駐車場(833平方メートル)を舗装整備し、敷地内に公衆トイレ(40・74平方メートル)も新設。
 リニューアルオープンに際し、施設名は町職員で作るプロジェクトチームが考案した3つから住民対象に公募し「ゆらっと紀州」に決定。去る2月24日に由良町地域交流協議会(向井宏幸会長)が発足し、今後運営していく。
 22日の内覧会は午前10時から本宅で式典を行い、畑中町長や岡副町長、協議会のメンバーでもある地元の畑・中・門前の各区長、町観光協会、由良わくわく塾、ゆらつくらん会や町職員のほか、来賓も出席。町長らのあいさつに続き、施設名を選んだ人の中から抽選で選ばれた5人に粗品を進呈する。
 また、10時30分から産品販売所でハッサク、ワカメ、シラス、チリメン、干物など町の特産品などを中心に販売し、駐車場で漁師鍋、はりわかめ寿司、たこめし、さば寿司、たちうおバーガー、いなり寿司、パウンドケーキなど無料で振る舞う。11時30分からはオープンを祝い、駐車場で餅まきも行う。
 改修工事に伴う総事業費は約3030万円、設計・監理は山崎アトリエ=山崎雅史代表・由良町門前=、施工は長屋門改修が中岡建築=中岡英計代表・由良町里=、駐車場舗装が(株)中井組=中井賢次代表・湯浅町=、公衆トイレ整備が貴志建設(株)=貴志八一郎代表・由良町網代=。


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県道玄子小松原線の中津川区間でバイパス着手へ 〈2015年3月19日〉

2015年03月19日 08時30分00秒 | 記事

中津川区内で着手するバイパスの予想図


 御坊市北部から湯浅御坊道路の川辺インターチェンジ(IC)前を経て、日高川町玄子地内に通じる県道玄子小松原線のうち、狭小で曲折が続く難所となっていた中津川地内の約700メートル間を、バイパスを新設する形で改修に着手する。まもなく設計と測量が完了し、平成27年度は当初予算に約5000万円を盛り込み、用地取得を中心にバイパスの早期実現に向けて事業を進める。4車線化に伴う川辺ICがフル化される中で、バイパス完成後は日高川町東部などからのICにアクセスが快適になりそうだ。

 湯浅御坊道路の川辺IC前を東西に走る県道玄子小松原線は、東進して玄子地内で県道御坊美山線と交わる。同交差点付近から川辺IC方面への約300メートルは拡幅された2車線道路になっているが、そこから中津川農業会館手前までの約800メートルが未改修区間で、幅員が約4メートルと狭いうえカーブが連続する。
 すでに拡幅されている区間と同様に既存の道路を拡幅する改修も検討されたが、道路沿いに民家も点在し、道路の線形から見てもバイパスを新設するのが経済的にも最善と判断。中津川区の役員や地権者によるバイパス事業推進委員会は、玄子地内を含む区内の地権者17軒から了承を得ており、測量と設計も進められてきた。
 バイパス計画は、玄子側からの2車線が終了する地点付近から、既存道路南側の丘状になっている斜面やミカン畑を通り抜ける形で西に向かい、池の埋め立て地跡や中津川広場の北側を通る形で中津川農業会館手前までを道幅5・5メートル(路肩を含め7メートル)、全長約690メートルの2車線道路で結ぶ。
 バイパスが完成すれば、玄子、入野方面から川辺ICへのアクセスが快適になるだけでなく、川辺ICを降りて日高川町東部の中津方面などに向かう場合、現在は農業会館西側から早藤方面に通じる2車線の農免道路を利用する車両も多いが、同道路は勾配が激しいため、日高川町の東西を結ぶ主要路線の県道御坊美山線に最短ルートとなるバイパスを利用することで観光面でも利便性が図られそうだ。


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