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令和4年春 その道一筋 褒章受章者決まる 黄綬に仲修美(日高川町)藍綬に狩谷典男(御坊市)両氏 〈2022年4月29日〉

2022年04月29日 08時30分00秒 | 記事

 令和4年春の褒章受章者が決まった。日高地方から黄綬褒章に業務精励で日高川町山野393の5、(株)古部組社長の仲修美氏(66)、藍綬褒章に産業振興功績で御坊市藤田町藤井2165の5、元県電気工事工業組合理事長の狩谷典男氏(71)の2人が選ばれた。いずれもその道一筋の功績が認められた。県下から黄綬2人、藍綬6人が受章。拝謁はコロナ感染予防で実施しない。各省庁による伝達式は検討中。


地域社会発展に尽力
黄綬褒章・仲修美氏

 昭和54年に(株)古部組に入社以来43年間、「顧客の信頼と満足、質の高い技術サービス提供」を信念に建設業一筋に精励し、日高川町を中心に地域密着型の総合建設企業として、地域社会の発展と環境維持管理活動を推進している。
 1級土木施工管理技士はじめ多くの資格を取得しながら業務に励み、平成3年に代表取締役社長に就任。安全管理教育や労働災害防止活動で技術力を向上させ、若い技術者を育成し、技術者数を減らさずに業績を伸ばして日高管内有数の建設企業に成長させた。
 日高建設業組合理事長就任年の紀伊半島大水害では、主要道路の崩壊や堤防決壊の応急、上下水道被害の早期復旧に貢献して県知事表彰。地域社会貢献の事業継続計画策定で国交省から災害時建設業事業継続力認定を受け、災害時の人命救助や災害復旧に傾注。県建設業協会副会長など歴任し、県土木施工管理技士会と県林業土木振興協副会長。日高川町江川復旧工事、かわべテニス公園ドーム化を施すなど土木・建築・橋梁工事を手がけて地域社会に寄与し、平成30年に国交相表彰を受賞した。
 仲氏の話 業会員や先輩方のご指導とご協力のおかげ。今後も地域密着で若者定住に貢献していきたい。


電気保安確保に貢献
藍綬褒章・狩谷典男氏

 温厚篤実な人柄と、総合的な判断に基づく行動、人の和を重んじる姿勢などから人望を集め、県電気工事工業組合理事長、関西電気工事工業会常務委員など要職を歴任。卓越した識見と強い責任感、優れた指導力をもって、電気工事業界の発展と電気保安の確保のため、永年力を尽くした。
 昭和51年に京都大学工学部土木工学科を卒業後、(株)青木建設に入社。昭和56年に(社)日本海洋開発建設協会大型海洋工事施工専門委員会に出向してからは、関西新空港計画などに携わり、香港など海外でも大規模工事計画に関わった。
 昭和62年、父親が経営する(株)狩谷電気に父親の病を機に入社し、平成10年に代表取締役社長に就任。総合設備会社として経営の合理化と下請け体質の改善を図り、異技能分野間でも連携して社業発展に協力し合える気質の醸成につなげた。
 組合は、平成23年の紀伊半島大水害での電気設備復旧の教訓を踏まえ、関西電力(株)和歌山支店と協力体制を構築するなど、業界の連携に寄与。他にも多方面から、組織強化や人材の資質向上に精力的に取り組み、業界の発展に貢献した。
 狩谷氏の話 温かく助勢していただいた皆さんや女房のおかげ。褒章に恥じぬよう心したい。


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 27日 3年ぶりに道成寺鐘供養会式

(有)濵出工業が地域活性で「由良ブルーカレー」開発

 吹井(由良町)で生ニンニクの収穫始まる

御坊市 最終処分場周辺の大気質調査結果は 建設前、稼働5年後「変化なし」


県社会福祉事業団 高台移転の生活介護施設完成 通所事業所「陽」機械浴室も完備 〈2022年4月28日〉

2022年04月28日 08時30分00秒 | 記事


このほど完成、6月1日から供用開始する施設


 社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が、印南町西ノ地地内で運営する障害者通所施設(就労継続支援B型)「多機能型事業所『陽』(はる)」に備えていた通所者の生活介護を援助する機能の高台移転を進めるため同地内の高台に整備建設中だった新たな通所事業所が完成。5月11日に関係者を招いて内覧会を開き、6月1日から供用を始める。

 多機能型事業所「陽」は切目社会教育センター近くにあり、授産科目の作業にあたる就労継続支援B型と、入浴・排泄・食事などの介護、調理・選択・掃除などの家事、生活に関する相談・助言、身体機能や生活能力向上のために必要な援助を行う機能を備える生活介護事業で運営。低地にあるため近い将来高い確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震での津波被害に備え高台移転を図ろうと、同地内の高台に昨年4月に開所したグループホーム「陽だまりホーム」近くに、重度障害者が入浴できる専用の機械浴室や相談室、多目的室、デイルーム、静養室、調理室など援助機能を備えた生活介護事業を移転させる形で施設建設を進めていた。
 施設はグループホームと同じく印南町が無償貸与した上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地に1億2000万円(うち社会福祉施設等施設整備費補助金約9000万円)を投じて鉄骨造り平屋(建築面積は403・53平方メートル、延床面積394・52平方メートル)で建設。これまで備えていなかった寝た姿勢や座った姿勢のまま入浴できる機能がある機械浴室も完備した。新たな施設の名称は既存施設と同じ「多機能型事業所『陽』」で定員20人。
 定員13人の就労継続支援B型(定員13人)は災害発生に備えてBCP(事業継続計画)の作成など必要な対策を強化した上で現在地で運営を継続する。同事業団は開所しているグループホーム側に2棟目のグループホーム建設を計画している。
 5月11日午前10時から内覧会を行う施設の施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。


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 日高川町 第6回ヤッホー全日本選手権29日から開催

ゆめ倶楽部が教育旅行PR動画2本制作

日高中津分校が備長炭焙煎の珈琲豆販売

27日 にっぽん丸 初の日高港単独寄港に150人


日高町 松本秀司町長初登庁、3期目スタート 誠実と情熱持ち全力を傾注 〈2022年4月27日〉

2022年04月27日 08時30分00秒 | 記事


初登庁で花束を受ける松本秀司町長


 24日執行の日高町長選挙で無投票再選を果たした松本秀司町長(66)=志賀=が26日、初登庁した。松本町長は笑顔で花束を受けた後、就任式で職員を前に「衷心からの決意なしに成就もありはしない。責任は私がしっかりとる。日高町政発展のために、一緒に汗をかいていこう」と訓示。3期目の松本町政をスタートさせた。

 松本町長は午前9時に町役場前に到着。玄関前で職員ら70人の拍手に迎えられ、女性職員2人から贈られた花束を笑顔で受けた。続いて役場3階大会議室で就任式を行い、代表して田中達也副町長が「無投票当選を職員一同、お祝い申し上げます。過去2期の行政運営、実績が評価されたのだと思います。町長が掲げる笑顔で健康に暮らせる町づくり実現へ向け、職員一丸となって、職務に精励していきます」と当選祝いを述べた後、松本町長が訓示した。
 2期目は厳しい財政状況下にありながら、保健福祉総合センター内に第3学童保育所を開設、志賀小学校を増改築し、比井と志賀両小統合など子育て支援、教育環境充実に取り組み、県道や町道の整備、砂防えん堤の造成など防災対策にも注力した。
 松本町長は「後半2年間はコロナ禍の中、ワクチン接種など対応に追われながらも通常の施策もしっかりとこなせたのは、職員の皆様の責任感と協力があったからこそ」と感謝。今後4年間に向けて「健全財政を堅持しながら、誠実と情熱を持って全力を傾注する覚悟です」と決意。
 日常の生活道路、防災道路、通学路としての県道や町道の主幹道路整備促進とともに、地震、集中豪雨から守るための砂防えん堤整備、河川改修、ため池整備促進の防災に重点。産湯海水浴場や町営温泉館「海の里」みちしおの湯など比井崎地区の海岸筋ルートに、民間活力による旧比井小跡地有効利用で地域拠点を確保する観光振興、胃カメラ等のがん検診自己負担無料化など新たな施策へも取り組む。
 職員に向け「私に寄せられた大きな期待は裏を返せば、職員皆さんに寄せられた期待でもある。コロナ禍の終息が見えない中、事業を進めていく上で、しっかりとスピード感を持って、強い熱意で取り組んでほしい。自分ができると考えた実行の決意こそ大切。成功は、いかに誠実に一生懸命であるかの一事にかかっている。どうか気持ちを新たに、町民の福祉向上のため、より一層のご支援とご協力をいただきたい」と訴えた。


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 5月末にかけて日高港塩屋緑地Sioトープで鯉まつり開催

和歌山県ゴールデンキッズ発掘プロジェクト37人認定

15日 御坊市民吹奏楽団30周年記念コンサート開催

 御坊市教育委員会 10ヵ月健診時に絵本プレゼント

 

「症状あれば旅行、帰省控えて」 仁坂吉伸知事がGW行動呼びかけ 〈2022年4月26日〉

2022年04月26日 08時30分00秒 | 記事

 ゴールデンウイークに向け仁坂吉伸知事は25日、新型コロナウイルスの感染予防対策の徹底を県民にあらためて呼びかけた。仁坂知事は症状があれば旅行や帰省、イベント参加の自粛、大人数での会食を控えるよう強調。このほか、他府県への移動の際には、全国の県庁所在地主要駅などに設置する「臨時無料検査場」を活用するよう求めた。

 ゴールデンウイーク期間中は帰省や旅行に伴う人の移動が多くなり、人同士の接触機会が増えることから記者会見で呼びかけた。仁坂知事は「症状があれば旅行や帰省をせず、イベント・行事への参加も控えてほしい。チケットを予約していたとしても取り止める決断をお願いしたい。帰省した友人と久しぶりの再会であっても大人数での会食は控え、特に集団で飲食して騒ぐような感染リスクの高い行動はしないでほしい」と求め、ワクチン未接種者には積極的な接種検討を訴えた。
「臨時無料検査場」はゴールデンウイーク中の感染拡大防止に向けた取り組みで全国の県庁所在地の主要駅など多くの人が集まる場所に設置。和歌山では28日から5月8日までJR和歌山駅西口地下広場(わかちか広場)に開設する。他府県への旅行や帰省の出発前、他府県から和歌山に帰省する際などの活用を呼びかけている。クリニックなどで実施している無症状の感染不安者を対象とした「PCR検査」は、感染者数の高止まりを受けて5月31日まで延長する。


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日高町議会議員補欠選挙投票結果 新人杉浦研太氏初当選

23日 御坊市戦没者追悼式 冥福祈る

 22日 日高川旗招待少年野球大会 組み合わせ抽選会

 24日 黒潮Cジュニアバレー春季大会 日高優勝、印南はまゆう準優勝


ひだか病院がドライビングシミュレーターを導入 〈2022年4月24日〉

2022年04月25日 08時30分00秒 | 記事


導入したドライビングシミュレーター
(写真奥右から宮本、坂田、橋尾各氏)


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する「ひだか病院」(尾崎文教院長)が、リハビリテーションセンターにリハビリテーション向け運転能力評価サポートシステム「ドライビングシミュレーター~Hondaセーフティナビ」を導入した。退院後の自動車運転復帰に向け、3面ディスプレーを使用したシミュレーターで運転に対する評価や訓練を行い、主治医診断の参考にする。県下の病院では6台目の導入となるが、日高地方の病院、県内の自治体病院では初めて。

 自動車運転は認知、予測、判断、操作といった総合的かつ瞬間的な認知および遂行機能を要求され、これらの能力に障害が生じる可能性がある脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等)や頭部外傷の患者は道交法により免許センターでの検査で安全に運転できるかを適切に評価、判断される。その際に主治医の診断書が必要になるが、その参考となる神経心理学的検査は机上で行ってきた。
 検査用紙を使ったチェックのため、的確な評価が難しい面があり、患者からも「評価は良くても実際に運転できるか心配」と不安の声も多かったという。社会復帰に向けてリハビリする中で退院後に「また運転したい」との要望や相談は多く寄せられ、昨年1年間だけでも数十人いた。患者の要望を受けて運転復帰に向けた評価システムを充実させようと、今月からドライビングシミュレーター一式(212万円)を導入。
 3面ディスプレーを使用し、実際の運転に近い感覚で運転操作でき、脊髄損傷等でペダル操作に問題がある人も運転できる手動運転装置も付いている。教習所で使用されている危険予測体験をもとに難易度が異なる初級、中級、上級各6コースのほか、反応検査、運転操作課題、総合学習体験、環境別走行体験などさまざまなメニューもある。
 問診、従来の机上検査に加え、シミュレーターを使った評価・訓練のプログラム(5日間程度)を組み、まずは脳外科の入院患者を対象に行っている。様子を見ながら今後、他の診療科に対象を広げたり、教習所と連携した実車による評価・訓練も始めたい考え。
 リハビリテーションセンター長で整形外科部長の宮本選氏、同センター科長の橋尾学氏、主任作業療法士の坂田慎介氏は「地方では自動車の運転が必要な方の割合が高く、当院でも退院後に、また運転したいという患者さんが多くおられる中、特に作業療法の分野でドライビングシミュレーターを使い、患者さんの希望に添えられるようにサポートし、地域医療の充実に貢献できれば」と話した。


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煙樹ケ浜松林(美浜町)でウラシマソウの花が咲く

22日夜、薗自主防犯組織パトロール出発式

「農トレ!ひだか」セミナーで若手農業者らが農業者年金など学ぶ

かえるの港(印南町)が23日にグランドオープン


日高町議補選 嶋田奈津子氏 女性の強みで浮動票確保 杉浦研太氏 知人つたい他地区へ運動 お願い、きょう(23日)限り 〈2022年4月23日〉

2022年04月23日 08時30分00秒 | 記事


沿道に手を振る嶋田候補


支持を訴え街宣する杉浦候補


 日高町議会議員補欠選挙(定数1)の選挙運動は、24日の投票を控えて、きょう23日を残すだけとなり、新人2人の争いが激しい。嶋田奈津子氏(40)=志賀=陣営は支持基盤が弱いが、女性の強みを生かして浮動票の取り合いでは負けずに運動。杉浦研太氏(33)=同=陣営は地元基盤を軸に知人づたいに他地域へも動き、票を上積み。浮動票の確保が焦点となる中、町長選無投票を受け投票率の低下が懸念され、補選は初の投票のため両陣営とも「票は読めない」と最後まで気を抜けない展開になっている。

 町議補選へは今年1月に嶋田氏が出馬を表明、3月に杉浦氏が態度を明らかにしたことで、一騎打ちの選挙戦へ突入。同地区対戦のため、他地区の浮動票の確保が大きく影響すると見られ、首長選並みの票の取り合いが繰り広げられている。
 嶋田氏は龍神村出身で夫の地縁、血縁が頼りだが、街頭演説で政策の訴えとともに、SNS発信やウクレレ演奏を流した街宣など斬新な運動で選挙を戦っている。若い世代の中には嶋田氏の環境保全活動が知られていることもあるほか、3児の母という女性の強みも生かして浮動票の取り込みにかかっている。
 嶋田氏は「政策を知ってくれている人や子育て世代が声をかけてくれることもあり、手応えは感じつつある。投票に行くことが政治につながることを伝えたい」と話す。
 杉浦氏は、旧姓が山田で地元生まれ、母親方の姓を継ぐために養子に入った。秋祭りにも積極的に参加しており、その若手を中心に運動員が動いており、出遅れ感は否めないものの、地盤固めは有利。母校・日高中の同級生や先輩、後輩を頼る上、職を通じたつながりから、積極的に他地域の票を掘り起こし、草の根運動で支持を広げている。
 杉浦氏は「初めてで全く票は読めない厳しい選挙で何とか1票をとお願いするばかり。手を振ってくれる人もおり、ありがたいし、今後もつながりを大切にしていきたい」と話した。
 3日現在の有権者数は前回平成31年2月の町議選と比べ27人増え6482人。町長選が無投票のため町議補選の投票率は低いとされており、投票率60%とすると3900票程度で当選ラインは約2000票か。両候補が立つ志賀地区は有権者数1869人で投票率60%で約1100票。杉浦氏が地縁、血縁で優勢と見られるが、嶋田氏も同地区のため、票を奪い合い、当選ラインには届かない。
 当選に大きく左右するのは内原地区3569票、比井崎地区1044票の動向だ。両候補とも内原地区でも特に大票田の高家、荊木、萩原の3区での獲得に躍起。杉浦氏は知人伝いに支持を広げ、嶋田氏は若年層や女性層をターゲットに浮動票の確保が多いと見られる。ただ、両候補の関係筋になく、選挙に関心が薄い層も多く、気持ちが変化しやすく、どう動くかはわからないため、今回の町議補選は投票率の高低によって結果が大きく変動すると見られ、最後まで予断を許さない状況だ。


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 22日 いなはら友遊がラジコン草刈機実演会

御坊市 補助事業5ヵ年実績、活用PR

 御坊市役所南のローソン横県道の交差点改良

 日高川町 25日からコロナ交付金申請受付

 

みやま森林公園 日本一長いフジは楽しめます ふじまつり中止も早咲きは満開 〈2022年4月22日〉

2022年04月22日 08時30分00秒 | 記事


満開を迎えた早咲きの紫色のフジ(20日)


 日本一長い藤棚ロードがある日高川町初湯川、椿山ダム湖畔のリフレッシュエリアみやまの里森林公園でフジの開花が進み、早咲きの花が満開を迎えた。新型コロナ感染拡大を配慮して昨年に続いて「ふじまつり」などの催しは中止になったが、ゴールデンウイーク前半にかけて見ごろとなりそうだ。

 同公園のフジの花は4月中旬ごろから開花が始まり、ピークとなる4月下旬から5月の連休にかけて「ふじまつり」が開催されてきた。地元物産展はじめ、園内でのコケ玉作り、番茶サービス、お楽しみクジなどが催され、コロナ禍前までは連休中に毎年約1万人の来園者が県内外から訪れていた。コロナ禍の影響で昨年イベントを中止し、今年も催しは行われない。
 今年のフジは昨年より開花が早めで、日当たりの良い早咲きは満開を過ぎた場所もあるが、20日には入園口付近から山頂に通じる高低差96メートルの健康階段の「だるまふじ」と呼ばれる早咲きの白い花やミステリーハウス付近の紫のフジなどが満開に。中腹にある九尺フジと呼ばれる中咲きや遅咲きの花も開花が始まり、今週末ごろから5月初めにかけてが見ごろ。
 町観光協会ホームページの「観る」コーナーでは、実行委員会がフジの花の開花状況を毎日更新中。入園口付近から中腹のふれあい広場など1646メートルの藤棚ロード5カ所の状況を写真入りで紹介している。
 駐車場は産品所前グラウンドを無料開放。入園料は大人700円、小中学生200円。
 入園券の半券があれば、猪谷の美山の湯(旧美山療養温泉館)と高津尾のあやめの湯鳴滝が100円引きで利用できる。藤棚ロードフォトコンテストも開催。今年の4月16日から5月5日までに撮影した作品が対象で、問い合せは、5月5日までの午前8時30分から午後5時まで、美山温泉愛徳荘内みやまの里森林公園(電話57・0180)へ。


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 日高川で天然アユそ上

御坊市、日高広域両消防本部 林野火災の発生防止呼びかけ

 20日 県内8自治体「わかやま共通返礼品応援隊」にサンリオキャラが就任

 20日 御坊日高教育旅行誘致協議会総会開く


日高町長選 笑顔で健康に暮らせる町づくり 松本秀司氏一夜明け決意新た 〈2022年4月21日〉

2022年04月21日 08時30分00秒 | 記事

 19日告示の日高町長選で無投票3選を果たした現職の松本秀司氏(66)=志賀=は当選から一夜明けた20日朝、自宅で「責任の重さを実感しながら、次期へ気持ちを新たにした」と決意。「笑顔で健康に暮らせる町づくり」をスローガンに、安心・安全の町に向けて道路改良や防災対策など主要課題をあげ「住民の声を聞きながら、施策を展開したい」と意気込みを話した。

 松本氏は「気持ちが高ぶっており、早く目が覚めた」と午前5時に起床、朝から電話やメールの対応にも追われた。無投票当選を振り返って「信任していただいたと思っており、町民の皆様に感謝するばかり。これに報いていくのが私の仕事であり、重みを感じて、結果を出していく覚悟。今後4年間、誠心誠意、町民のために取り組んでいきたい」と3期目への意欲をうかがわせた。
 日常の生活道路、防災道路である県道や町道の主幹道路整備促進とともに、通学路における子どもたちの安全を確保したい考えで、防災では地震、集中豪雨から住民の生命と財産を守るため、砂防えん堤の整備、河川改修、ため池整備を促進し、地域の防災・減災を図る。
 がんは早期発見できれば治る病気として、胃カメラ等のがん検診自己負担無料化をあげるほか、保健・医療・福祉連携体制の一層の充実を図り、高齢者の介護予防、健康づくりを推進。スローガンにもあるように、すべての町民が健康で長生きできる環境作りを目指す。
 松本氏は「若い世帯が移住してきてくれており、人口が増えている町でもある。子育て支援の充実は重要」とし、土曜日の全日保育の時間を現状の午前8時~午後4時から、午前7時30分~午後6時30分に延長していく。
 旧比井小学校の有効利用で入る事業者が、地域コミュニティーの場づくりや産品販売を手がけ、道の駅的になりそうで、産湯海水浴場や町営温泉館「海の里」みちしおの湯など比井崎地区の海岸筋観光ルートに加え、連携的な取り組みで振興につなげたいとした。
 新型コロナウイルス感染症へはワクチン接種などを十分に対応することはもちろん、農業者の高齢化、担い手不足に伴う耕作放棄地の増加から、集積して農業を営む人に対しての補助検討や漁港施設へのフォローもできたらという。
 内原小校舎改修といった教育の充実、住環境対策など課題は山積で、財源が少ない中、ふるさと納税も財源確保に大きく、取り組みを促進する。松本氏は「誠実と実行をモットーに町民、議会の皆さんの声を聞きながら、着実に町政を進展させていきたい。今後も健全財政を堅持しながら、重要度や優先度をつけて、しっかりと取り組みたい」と意気込みを話した。
 当選証書は25日に町役場3階大会議室で交付。26日に初登庁する。


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 日高川町 町農業振興協が町長に新たな施策などを提案

 19日 椿山ダム湖上にこいのぼりを飾る

3社合同会社 日高港にバイオ発電所建設決定

 20日 観光振興プロジェクトチームはひまわりこども園児らとひまわりの種植え


日高町長選告示 松本秀司氏(現職)3選向け独走ゴールへ 「笑顔で健康に暮らせる町づくり」訴え 〈2022年4月20日〉

2022年04月20日 08時30分00秒 | 記事


支持者を前に第一声を放つ松本氏


 任期満了(5月10日)に伴う日高町長選と、同時に行われる町議会議員補欠選挙(定数1)は、19日に告示された。町長選には現職で3選を目指す松本秀司氏(66)=志賀=だけが立候補。届け出を済ませた後、選挙事務所で松本氏は力強く第一声を放ち、街宣へ繰り出した。盤石な支援固めの中、他に立候補の動きはなく、平成30年以来の連続無投票が確実な状況で届け出締め切りを待った。3日現在の有権者数は6482人(男3053・女3429)。

 日高中学校前の空き地に設けた選挙事務所前での出陣式は、コロナ禍から規模縮小して実施。県議や日高地方の首長、町議ら来賓を始め支持者200人(主催者発表)が集まり、上田充宏後援会長が「2期目4年の任期が5月に満了となります。後援会としても、何とか3期目を挑戦していただきたいと思っていた中、松本町長も、まだやり残している仕事もあり、日高町のためにもっと働きたいとの思いで立候補の決意を固めた。対立候補がなく無投票ではないかと予想されていますが、まだまだ分かりません。皆様方と一緒に、松本町長を応援していきたいと思っていますので、どうかよろしくお願いします」とあいさつ。仁坂吉伸県知事や二階俊博代議士のメッセージ披露に続いて、来賓の坂本登県議や日高郡町村会副会長の久留米啓史日高川町長、辻村昌宏日高町議会議長が支援を訴えた。
 松本氏は「皆さんのおかげで2期の町政を担い、町民や議会の深いご理解とご協力をいただき、町職員の精一杯の頑張りで対応、取り組んでこられた。皆様のお力添えによって、ますます、3期目もしっかり取り組んでいかねばならないと思っています」と感謝と今後の思いを込め第一声を放った。
 命の道、生活の道、通学路として県道や町道の主幹道路整備、防災として東南海・南海トラフ巨大地震への対応、河川氾濫や土砂災害への対策、胃カメラ等のがん検診の自己負担無料化、土曜日の全日保育の保育時間延長の子育て支援などを掲げ「これからも安心安全な町づくり、皆さんが笑顔で健康に暮らせる町づくりを目指して、町民、議会の声を聞きながら一つひとつ着実に進めていきたい。そのために、皆さんの力強く、温かいご支援をいただきたい」と力を込めた。
 青年部代表の小林久起さんの音頭で頑張ろうコールで気勢を上げた後、松本候補は街宣車に乗り町内を巡り支持を訴えた。新人擁立の噂もないまま選挙戦へ突入しており、平成30年以来の連続無投票の公算が大きく、午後5時の届け出締め切りを待った。


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 27日 道成寺会式1時間ずらし実施

日高観光物産センター 令和3年度の売上高などの実績まとめる

全日本輪島大会 男子U20・10㌔競歩で大家利公君(順大)自己新で準優勝

御坊ライオンズクラブ55周年記念事業で子ども食堂運営に米1㌧寄贈

 

日高町長、町議補選きょう(19日)告示 松本秀司氏無投票3選、補選は投票か 〈2022年4月19日〉

2022年04月19日 08時30分00秒 | 記事


街頭演説標旗など7つ道具も準備


 任期満了(5月10日)に伴う日高町長選と、同時に行う町議会議員補欠選挙(定数1)は、きょう19日に告示される。町長選は現職の松本秀司氏(66)=志賀、当選2回=だけで、前回の平成30年以来の連続無投票の公算が大きく、一日だけの選挙戦となりそう。一方で町議補選は、環境保全団体「アイデアル」代表の嶋田奈津子氏(40)=志賀=、会社役員の杉浦研太氏(33)=同=のともに新人の2人が立候補を予定しており、一騎打ちが濃厚だ。

 告示を前に町選挙管理委員会(小宮正昭委員長)は、すでに街頭演説標旗、選挙運動用自動車の表示板、選挙運動員用乗車用腕章など7つ道具の準備を完了。立候補の届け出受け付けは19日午前8時30分から午後5時まで町役場3階大会議室で行う。
 町長選の松本陣営は受付開始と同時に届け出を済ませた後、志賀の日高中学校前の空き地に設置した選挙事務所前で規模を縮小した形で出陣式を行い、松本氏が第一声を放ち、選挙カーで街宣に出発、町内を一巡する。今のところ、ほかに出馬の噂もないままの無風状態で、告示日を迎えそうだ。
 松本氏は誠実と実行をモットーに「笑顔で健康に暮らせる町づくり」をスローガンに掲示。日常生活道路・防災道路である県道・町道の整備促進と通学路における子どもの安全確保の道路整備、住民の健康を守るための保健事業、高齢者の介護予防事業、胃カメラ等のがん検診の自己負担無料化、砂防えん堤整備・河川改修・ため池整備の促進や、防災意識の向上などを目指した東南海南海地震等の災害に対する防災減災対策の実施、土曜日の全日保育の保育時間延長等の子育て支援の充実、教育施策、観光振興などを図ることで、子どもからお年寄りまで住んで良かったと思ってもらえる町づくりの推進を訴えている。
 一方で町議補選は無投票だった平成26年5月以来の2回目となり、今回は嶋田氏と杉浦氏が出馬を予定し、同じ地区の真っ向勝負だが、一騎打ちのため全町的な選挙戦が展開されそう。両陣営は届け出を済ませて、選挙事務所で第一声を上げた後、町内を選挙カーで街宣するなど支持を訴える。
 投票は24日で午前7時から午後6時まで町内14投票所で行い、即日開票される。期日前投票は20日から23日までの4日間で午前8時30分から午後8時まで町役場で受け付ける。


 その他の主なニュース

 15~18日 ラ・フェスタ・プリマヴェラ2022 クラシックカーイベント日高路走行

美浜町の会「サンフラワー」は煙樹ヶ浜フリマ開催

日高振興局広報家5年目スタート

JPS展 山本一也さん(御坊市)初入選