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県議選御坊市選挙区 楠本文郎(共・新)、中村裕一(自・現)両氏最後まで混戦か 〈2019年4月6日〉

2019年04月06日 08時30分00秒 | 記事

 県議選の選挙運動も残すところ、きょう6日の一日限り。共産党新人の楠本文郎氏(64)=塩屋町南塩屋=と、自民党現職の中村裕一氏(59)=当選8回、熊野=の一騎打ちとなった御坊市選挙区は、保守票、浮動票をめぐり激しい票取り合戦を展開。両者とも譲らず、混戦が続いており、最後までもつれそうだ。両陣営とも最終日は、市内全域を周り、徒歩で有権者に訴えるなど最後のお願いに奔走する(見出し、文はすべて届け出順)。

 今回の選挙戦は、過去の保革対決とは異なり、保守分裂となった平成28年御坊市長選のしこりが今もなお尾を引き、市長は静観し、市長の後援会は自主投票となったことが混戦に拍車をかけている。両陣営とも票読みが難しく、29年総選挙での市内得票(二階俊博氏6715票、楠本氏5099票)を目安の一つにしており、楠本陣営は当選に必要な票を上乗せできるか。中村陣営は二階氏の得票を守り、上積みできるか。
 楠本陣営は「党派間の争いではなく、どちらが市民の声、願いを県政に届けられるかだ」と共産党色を出さず、市議を9期35年務めた人柄や経験を前面に出し、草の根運動で保守層、浮動層への浸透を図り「市民の願い届ける人を県政へ」と訴える。中村陣営は「一人区の議席は絶対、共産党に渡さない」と自共対決を前面に打ち出し、推薦の公明党や新風会が強力に支援し、自民党や無所属の市議も表、裏で運動を続けている。「市民の夢、希望を実現できるのは自民党の中村だけ」と議席死守をめざす。
 楠本陣営 最終日は市内全域を街宣。塩屋事務所などで演説するほか、最後は島のはげます会事務所と日高別院そばの選挙事務所で訴える。陣営幹部は「県議の仕事は楠本さんが長年してきた市議の仕事の延長。国政とは別、党派を超えて多くの保守や無党派の方々に支持が広がっている。ものすごく反応がいい。衆院選の時は〝ふんわり〟とした手応えだったが、今回は強くがっちりとしたものを感じる。(当選確実の)7000票以上が目標。心配は投票率、得票につながっているかどうか。あと一歩。この勢いで最後まで全力で戦いたい」と話す。
 中村陣営 野村義夫後援会長は「さまざまな情勢分析から手応えを感じているが、見る方向によっては違う景色になるので、油断することなく、緊張感を持って最後まで戦い抜きたい。候補者同士の戦いではあるが、それぞれ後ろに背負っている自民党、共産党との戦いであることを強く意識し、一票一票の上積みを図りたい。有権者の皆さんには投票に行っていただけるようお願いします」と支持を訴えている。最終日は中村氏、妻、長男の3人が市内全域を回り、できるだけ多くの場所を歩き、有権者とスキンシップを図りながら最後の訴えを行う。


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