紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町が天文、南山両公園に木製遊具設置へ 〈2016年9月30日〉

2016年09月30日 08時30分00秒 | 記事

地元森林組合が提供する地元材を使った遊具設置を進める天文公園


 広大な森林面積を有し、林業が主要産業の1つである日高川町は、木の温もりを感じられる遊具で町民の憩いの場を提供しようと、かわべ天文公園と南山スポーツ公園に町産のヒノキ材を利用した木製遊具を設置する計画を進めている。使用する木材を地元森林組合が提供して遊具を製造し、来年度には中津、美山地区の公園にも設置を計画しており、町内の親子連れなどが町の特産である木材を活用した遊具に触れながら町民が憩える身近な場所を提供したい考えだ。

 今年度に設置予定の南山スポーツ公園内に遊具はなく、かわべ天文公園には平成8年6月開園の数年後に設置された大型のローラースライダーやアスレチック、幼児向けの小さなすべり台などがあるが、すでに撤去されたり、老朽化しているものもあり、周辺市町の公園などに比べて遊具が少ない。そんな中、市木久雄町長が、地元の木材を活用した遊具の整備を提案し、9月議会に上程した約200万円の補正予算が可決された。
 設置を予定している遊具は、すべり台や登りはしご、ロープを使った登り板、壁登り(ボルダリングボード)、壁伝いなどが出来る長さ約9メートル、幅約1メートル、高さ約3メートルの遊具を計画。すべての材料を地元森林組合が提供するヒノキ材(小径木材)を使うという。
 新しい遊具は、かわべ天文公園の臨天広場(芝生広場)下か、同広場に隣接する幼児向け遊具の周辺、南山スポーツ公園は陸上競技場周辺を予定しており、場所を決めたあと、現場に合わせた仕様に遊具をアレンジして整備する。天文公園に日よけのスペースなどもなく、今後は屋根付きの施設の設置も検討している。
 来年度は高津尾地内の第2鳴滝キャンプ場前芝生広場付近と平地内の森林公園周辺付近に設置したい考えで、市木町長は「地元の木材を活用するとともに、木をふんだんに使った遊具で、町民が木の温もりを感じながら憩える場所になってくれればうれしい」と話している。


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御坊リサイクルセンター12月完成、来年2月頃操業開始 〈2016年9月28日〉

2016年09月29日 08時30分00秒 | 記事

御坊リサイクルセンターの全容(写真は7月27日撮影)

遮水シートの施工現場を視察


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役、和泉市=が、御坊市塩屋町南塩屋の森岡区で建設中の仮称・御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)は、12月中旬に完成し、来年2~3月の操業開始をめざしている。総事業費は約40億円で、管理型最終処分場としては県下初、埋め立て規模は県下最大。平成25年3月に県が設置許可を出し、同年10月に御坊市と同社が環境保全協定を締結している。
 
 施設は区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致。中間処理施設と管理型最終処分場は御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に建設。処理施設は廃プラスチック類等8品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化。選別能力は一日126・1トン。破砕能力は硬質系が一日146・4トン、軟質系が一日31・2トン。圧縮梱包は一日33トン。搬入エリアは紀中以南地域を中心に県内が基本。地元雇用は当初は30人程度で軌道に乗れば100人程度を見込んでいる。
 リサイクルが困難な廃棄物は最終処分場に埋め立てる。埋め立て面積は6万4958平方メートル。埋め立て容量は134万4835立方メートル。管理型処分場を採用し、底や法面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぐ。処分場内の浸出水は水処理施設で処理するなどして河川に流す。処分場は10年程度で満杯になると見られ、埋め立て終了後の土地利用は地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなど活用を検討する。
 工事は埋め立て処分場の造成や雨水の防災調整池、汚染水の水処理施設、中間処理施設の建設などを行い、現在は処分場の生命線となる遮水シート、シートの漏水検知システムの設置を行っており、進捗率は90%に達している。12月中旬に完成し、県の検査、産業廃棄物処理業許可を待って年明けの2~3月の操業開始をめざす。
 市は、操業後の施設への抜き打ち検査や最終処分場遮水シートの漏水検知時の掘り起こしなどを明記した環境保全協定を同社と締結しており「協定の内容を着実に履行、遵守させるとともに、安全確保、環境保全に万全を期するように指導していく」としている。

「漏水検知システムが生命線」
市議会が遮水シート現場視察

 市議会は28日、工事現場を訪れ、同社担当者の説明を聞きながら処分場の生命線である遮水シート、漏水検知システムを熱心に見学した。
 遮水シートは5層からなり、1層目は保護マット、2層目は遮水シート、3層目に導電性マットを敷き、4層目の遮水シートの上下に電極盤を付け、漏水の有無を検知する。5層目は保護マットを敷く。
 同社担当者は「漏水検知システムが生命線なので施工は確実にやっている。万一、漏水したときはピンポイントで場所を特定できる精度の良いシステムを採用している」と話した。


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紀南電設(御坊市)がミャンマーで電化プロジェクトに参画 〈2016年9月28日〉

2016年09月28日 08時30分00秒 | 記事

照らされた集会所でテレビを見る子どもたち

村に設置されたパワーサプライステーション


 紀南電設(株)=林惠一代表取締役、御坊市湯川町小松原=が、ミャンマーの無電化地域のひとつ、インマジャウン村(約140世帯)を電化する「持続可能な生活力向上プロジェクト」に参画し、現地で施工やメンテ指導に当たった。この地域は毒ヘビが生息し、特に夜間、明かりのない場所を歩くのは危険だが、無電化のため、毎年多くの人が被害に遭っている。電化することでメイン道路に街路灯がつき、血清も保冷管理できるため、被害軽減など生活の安全、安心につながると喜ばれている。

 三井物産(株)がCSR(社会貢献)活動としてタイ王国のMFL財団の活動趣旨に賛同し、寄付金を拠出し、その資金を活用して同財団がミャンマーのイェナンジャウン地域で「持続可能な生活力向上プロジェクト」を推進。その一環として無電化のインマジャウン村を電化するプロジェクトが行われた。同村は農村・山間地域に位置し、猛毒で知られるクサリヘビやコブラなど複数種類の毒ヘビが生息し、毎年多くの人が被害に遭っており、電化することで村の安心、安全につなげようというもの。
 電化にあたってはパナソニック(株)エコソリューションズ社の太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライステーション」が同財団に採用され、村に納入。現地での調整や施工、メンテ指導などはミャンマーでの「無電化地域の電化と技術移転事業」で実績を挙げた紀南電設が選ばれた。「パワーサプライステーション」は、無電化地域向けに開発した太陽電池パネルと蓄電池を活用した太陽光独立電源パッケージで、太陽光発電で約3キロワットの発電を行い、24台の蓄電池から電力供給できる。
 これを活用し、メイン道路(延長約300メートル)に電線をつなぎ、パナソニック製LED電球(10ワット)の街路灯19基を設置したほか、村の集会所を電気が使える環境にし、子どもたちの勉強や読経会の場、村民の憩いの場として開放。テレビ鑑賞、携帯電話の充電なども可能になったほか、毒ヘビ用の血清を保冷管理できる冷蔵庫も設置し、同村だけでなく、周囲29の村にも血清を提供できるようにした。街路灯はタイムスイッチで点灯時間を制御でき、限られた電力を効率的に活用できるという。工事は今年5~6月に行い、7月から供用を始めている。
 現地で従事した紀南電設社員は「40度近い猛暑の中での作業は予想以上に大変でしたが、設置した街路灯が無事に点灯したときの住民の方々の笑顔や、テレビが付いたときの子どもたちの歓声に接し、施工できて良かったと感無量でした」と話した。インターネットで「パワーサプライステーション」を検索すれば、今回のプロジェクトをまとめた動画を閲覧できる。


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緊急消防援助隊紀中ブロック中隊訓練、大規模災害想定し連携深める 〈2016年9月27日〉

2016年09月27日 08時30分00秒 | 記事

車両から傷病者を救出する隊員


 県消防長会主催(会長・出口博一和歌山市消防局長)の平成28年度緊急消防援助隊和歌山県大隊紀中ブロック中隊訓練は25日、日高町萩原、(有)ワコー産業敷地内で実施。紀中ブロックの5消防本部が、他府県で発生した大規模災害を想定し、本番さながらの救助救出を行い、消防機関相互の連携を深め、消防力の強化を図った。

 紀中ブロックの、日高広域、御坊市、有田市、有田川町、湯浅広川消防組合の5消防本部から車両11台、42人が参加。各本部の消防長はじめ、県内の消防関係者が見学した。
 想定は、他府県で局地的な短時間大雨で住宅地後背の山が崩れ、同時多発的に大規模な土石流が発生。この土石流で家屋損壊、埋没多数の負傷者を出し、河川も氾濫し、被害は甚大-とした。災害発生後、和歌山県に緊急消防援助隊の派遣要請があり、すぐに緊急消防援助隊県大隊を結成し、被災地へ。同県大隊長から紀中ブロック中隊に救助及び救急活動を実施するよう指示した。
 同時に発生した、損壊家屋、土石埋没車両、土砂埋没の3つ災害現場で、各消防本部が連携し、救助活動にあたった。損壊家屋では、御坊市と有田市消防が倒木や岩盤を排除し、家屋の屋根の部分をチェーンソーであけ、閉じこめられた3人を救出。土石埋没車両には子どもを含む3人が閉じこめられ、日高広域が土石を取り除きながら、車両の掘り起こし、車両の助手席から順に救出した。土砂埋没者の救助には、湯浅広川消防組合、有田川町、日高広域の3消防組合が連携。土砂を掘り、埋没者を救出した。各現場での傷病者の救出時は、プライバシー保護のため、ブルーシートで報道機関などから隠しながら搬送した。各現場での作業が終了すると、次の現場へ応援に駆けつけた。
 訓練終了後、出口会長が「スムーズで迅速。有意義な訓練だった。非常に熱心に取り組んでいただいた。災害では想定どおりにいかないこともある。今後より一層相互の連携を図り、消防力を強化し、一致団結して被害を最小限に抑えていきたい」と講評、日高広域消防本部の山西良一消防長が「緊急消防援助隊の活動も年々、増え、その即応性がますます求められている。災害規模が大きくなればなるほど、強い消防力が必要。今回の訓練を通し、紀中ブロック相互の連携強化を図れたことは、被災地での迅速な人命救助につながると確信している。今後も一致団結して取り組んでいきたい」とあいさつした。


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第5回舞妃蓮フォトコンテスト入賞作品決まる 〈2016年9月25日〉

2016年09月26日 08時30分00秒 | 記事

鍋島さんの「桃色の匂い」

小松さんの「仲良く一緒に咲こうね」

田中さんの「精霊」

阪口さんの「ファミリー」


 御坊市塩屋町の舞妃蓮(まいひれん)保存会(阪本尚生会長)=塩屋文化協会加盟=主催の第5回舞妃蓮フォトコンテストの入賞作品が決まった。日高地方や県内、大阪市、奈良市から34人75点の応募があり、審査会で最優秀賞(市長賞)1点、特別賞(塩屋文化協会長賞)1点、優秀賞2点、入選3点を選んだ。6月に北塩屋中山団地東のハス池(約820平方メートル)で写真撮影会を開き、日本とアメリカ、古代と現代を結ぶ「御坊生まれの舞妃蓮」をアピールした。
 
 平成20年に「御坊生まれの舞妃蓮を育て名所にしよう」と、北塩屋中山団地近くの休耕田にハス池を作り、毎年、池一面に薄ピンク色の華麗な花を咲かせている。今年も6月に写真撮影会、フォトコンテストを行い、舞妃蓮を作った元日高高校教諭の故・阪本祐二氏=御坊市=の長男・阪本会長をはじめ、地元関係者や専門家らがアングルやバランス、舞妃蓮らしさが表現されているかなどを審査した。
 最優秀賞(市長賞)には鍋島尊道さん(68)=奈良市=の「桃色の匂い」が選ばれた。鍋島さんは昨年、NHKの番組で舞妃蓮のことを知り、初応募したが、時期が遅かったこともあり、今年はシーズンにあわせて来坊。虫との共生をイメージして写した写真が選ばれ「良いタイミングで写せた。選んでいただき、とてもうれしい」と話した。
 今年、新設した特別賞(塩屋文化協会長賞)には小松雅也さん(85)=美浜町和田=の「仲良く一緒に咲こうね」が選ばれた。優秀賞は田中嘉宏さん(60)=紀の川市=の「精霊」、阪口成次さん(67)=御坊市湯川町財部=の「ファミリー」の2作品。入選は田中悦子さん(57)=紀の川市=の「夕映えに舞う」、後呂保治さん(85)=有田市=の「太陽の恵み」、上野山順子さん(71)=同=の「心の絆」の3作品が選ばれた。
 10月に市役所で表彰式を行うほか、市役所1階ロビーで入賞作品を展示する。事務局の平井俊哉さんは「今年もたくさんの応募をいただき、ありがとうございました。夕方、夜に咲くめずらしい舞妃蓮の作品もありました。技術が高く、選考するのがとても難しかった。来年も撮影会、フォトコンテストを継続し、御坊生まれの舞妃蓮をさらにアピールしていきたい」と話した。
 舞妃蓮は昭和41年に故・阪本祐二氏が、故・大賀一郎博士が発見した約2000年前の古代ハス「大賀蓮」とアメリカの黄花ハス「王子蓮」を交配して作り、昭和48年に皇太子ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)に献上し、皇居で毎年、華麗な花を咲かせている。阪本氏が「舞」と美智子妃殿下の「妃」から「舞妃蓮」と名付けた。


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日高港に大型客船にっぽん丸寄港、園児ら出迎え海の玄関口PR 〈2016年9月24日〉

2016年09月24日 08時30分00秒 | 記事

御坊幼園児がダンスで歓迎

ペンライトを振りお見送り


 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6メートル、総トン数2万1903トン)が「世界遺産めぐりと瀬戸内クルーズ」で22日、御坊市の日高港に寄港した。平成25年6月以来3年ぶり6回目の入港。市と市観光協会が日高広域観光振興協議会と連携し、歓迎イベント、お見送りイベントを行い「日高地方の海の玄関口」をアピールした。乗船客約400人は寺内町や道成寺をはじめ白浜、高野山などオプションツアーを楽しんだ。

 4泊5日のクルーズで21日に横浜港を出港、22日午前11時前に日高港に入港した。歓迎セレモニーで柏木市長は「皆さんを歓迎します。メモリアルデーとして良い思い出を作ってください。今後もたびたび訪れていただきたい」とあいさつ。第4代宮子姫の岩崎理沙さん=御坊市薗=、岸本佳緒里さん=日高川町熊野川=が久保滋弘船長、川野恵一郎ゼネラルマネージャー、ツアーを企画実施した日立埠頭(株)日立ポートサービスの寺門達也観光開発室長に花束を贈った。
 柏木市長が入港記念の盾、久保船長が土産品をそれぞれ贈り、谷口卓司市観光協会副会長と龍神康宏市総務部長が芋焼酎「紀州宮子姫」24本と南高梅のジュース300本を贈った。乗船客全員に花のまち(ハマボウ、スターチス、舞妃蓮)御坊祭、日高別院の3枚組を1セットにした「絵はがき」もプレゼント。久保船長は「熱い歓迎、温かいおもてなしを受け、感謝します」と謝辞を述べた。
 御坊幼稚園の年長児12人がダンスで乗船客をもてなし、御坊市の「みーやちゃん」など日高地方、県のゆるキャラも集合し、記念撮影するなど乗船客とふれあった。テントブースでは市観光協会員が物産販売、市や日高広域観光振興協議会が観光PRを行った。乗船客はバス9台に分乗し、寺内町・道成寺・白崎海洋公園をめぐるツアーをはじめ、高野山や白浜などのオプションツアーを楽しんだ。
 午後6時30分の出港にあわせて行ったお見送りイベントでは、パートナーシティ協定を締結している徳島県阿南市から取り寄せたペンライト300個を配布。今夏、阿南市との交流事業に参加した塩屋少年野球クラブをはじめ、家族連れらが参加し、ペンライトを振りながら光のイルミネーションで見送った。
 日高港は大型客船が入港しやすく、紀伊半島中央部の立地条件等から高評価を得ている。市は今年から全国クルーズ活性化会議に入会し、情報収集やポートセールス強化に力を入れており、今後も大型客船の定期入港が期待される。


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秋の全国交安運動開幕、初日から街頭啓発に取り組む 〈2016年9月22日〉

2016年09月23日 08時30分00秒 | 記事

日裏町長も参加しドライバーらに安全運転を呼びかける


 秋の全国交通安全運動は21日に開幕。日高地方でも初日に通勤・通学時間帯に合わせて主要幹線道路で関係機関などが街頭啓発を行った。「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動の基本に(1)夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止(2)全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底(3)飲酒運転の根絶-を重点項目に30日まで実施する。

 印南町では初日の21日、町交通安全運動推進協議会(会長・日裏勝己町長)が古井郵便局交差点と国道42号印南漁港埋め立て地前交差点の2カ所で行い、交通指導員や交通安全協会、御坊署員、学校関係者らが街頭啓発に取り組んだ。古井郵便局交差点の街頭啓発には交通安全協会切目川分会(鈴木正美分会長)の会員や交通指導員ら20人のほか日裏町長も参加し、チラシやばんそうこう、ポケットティッシュの啓発グッズを配布し「安全運転でお願いします」と一声かけながら交通安全を呼びかけた。 

22日  日高川町皆瀬地内でライダーに啓発活動

 21日から始まった秋の全国交通安全運動に伴い、御坊警察署は、22日午前10時から日高川町皆瀬地内でツーリング中のライダーに対する啓発活動を実施する。
 皆瀬地内から高野龍神スカイラインへツーリングに行くライダーを呼び止め、安全運転を呼びかけ、チラシを配布する。
 昨年10月、日高川町串本地内の国道424号で、大型バイクでツーリングをしていた男性が普通乗用車と衝突し、バイクの男性が死亡する事故が発生した。


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御坊市で「敬老の日」式典 模範7人、篤行5人を表彰 〈2016年9月21日〉

2016年09月21日 08時30分00秒 | 記事

柏木市長が模範市民を表彰

園児が元気いっぱいダンスを披露


 御坊市は19日、市民文化会館で「敬老の日」の式典を開き、平成28年度模範市民表彰(市長表彰)7人、敬老篤行者表彰(市社会福祉協議会長表彰)5人に賞状と記念品を贈った。市健康福祉まつりや市社会福祉協議会主催の敬老の日アトラクションも同時開催され、終日にぎわった。

 柏木征夫市長が「平均寿命と健康寿命の差を小さくすることが重要。市民の皆さんの暮らしにつながる政策を実現させるため、責任ある市政運営を続けたい。いつまでもお元気で生涯現役の気概を持って元気に過ごしてください」とあいさつした。来賓の西本和明市議会議長、中村裕一県議も「豊かな地域社会づくりにご尽力下さい」と祝辞を述べた。
 オープニングでしらゆり保育園年長児13人が鼓笛演奏、エンディングで市立4幼稚園年長児65人がダンスを発表し、式典に花を添えたほか、園児から表彰受賞者に「いつまでも元気でいて下さい」とプレゼントが贈られた。
 閉式後、市社協主催のアトラクションを行い「輝け充実世代」をテーマに市民大学「はまぼう学園」の舞踊、コーラス、大正琴、創作ダンス各クラブが日ごろの活動成果を発表したほか、愛徳保育園がダンスと歌、夢屋舞組がよさこい踊りを披露し、観客を楽しませた。


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御坊小学校北校舎有効活用へ耐震補強工事完成 〈2016年9月18日〉

2016年09月20日 08時30分00秒 | 記事

耐震補強工事が終わり、屋外階段も設置


 御坊市が、約1億8千万円を投じた御坊小学校北校舎の耐震補強工事が完成した。津波避難対策で屋外階段を新たに設置し、地域住民が屋上(高さ15メートル、広さ700平方メートル)に避難できるようにした。来秋から御坊医療圏域初のファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)を開設するとともに、南校舎にある学童保育「御坊子どもクラブ」を移転させて定員、対象年齢ともに拡充し、地域での子育て支援の拠点として有効活用する。

 北校舎は鉄筋コンクリート造3階建。昭和40年築で耐震度が低く、一時取り壊しを検討したが、耐震補強工事を行い、子育て支援などで有効活用することにした。すでに耐震補強を終えている南校舎と北校舎をつなぐ東西の渡り廊下棟のうち、東棟は耐震度が極端に低かったため、取り壊して地上部に新しい渡り廊下を設置済み。西棟は北校舎とあわせて耐震補強した。市内小中学校の耐震補強工事はこれですべて完了した。
 津波避難対策で北校舎東側に屋外階段を設置し、災害時はドアを破って屋上まで登れるようにし、屋上には転落防止用の手すり(フェンス)も設置。700人以上が避難でき、高い建物が少ない市街地(旧御坊町内)では貴重な緊急避難場所になる。あわせて校舎、体育館の老朽化した火災報知器やスプリンクラーなど消防設備も改修した。
 施工は耐震補強が(株)谷口組=谷口光代表取締役社長、湯川町財部=で契約額は1億4655万6000円。消防設備改修が伸和電設(株)=谷本宗城代表取締役、湯川町丸山=で契約額は2772万1440円。設計監理が(株)岡本設計御坊事務所=佐藤和夫所長、薗=で契約額は771万9840円。
 今後は、北校舎1階の工作室と工作準備室の2部屋をファミリーサポートセンター、図書室と家庭科室、相談室・宿直室、沸騰室・用務員室の4部屋を学童保育に活用する。約3000万円かけて部屋やトイレの改修、駐車場整備などを行う。ファミリーサポートセンターは6月議会、学童保育は3月議会でそれぞれ設計費を計上済み。29年度当初予算に工事費を計上し、29年の夏休みに工事を行い、29年秋から開設する。
 ファミリー・サポート・センターは、子育てをサポートしてほしい人(利用会員)に、支援できる人(スタッフ会員)を紹介する事業で、保護者のニーズも高い。利用会員とスタッフ会員を募り、サポートセンターが仲介し、地域で子育てを支援する。保育施設や習い事の送迎、残業時のお迎えと預かり、発熱時のお迎えと受診、病児の預かり、ちょっとした息抜き-などの際、有料で利用できる。運営は県内で実績のあるNPO法人に委託する。
 学童保育は現在、南校舎1階で「御坊子どもクラブ」を開設しているが、これを北校舎に移転させる。今は1教室を使い、小学1年~3年44人が利用しているが、定員40人を超えているほか、対象年齢拡充のニーズも多いことから定員を90人に増やし、対象年齢を6年生まで拡充する。4教室を1年用、2~3年用、4~6年用の各保育室、職員室として利用する。


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御坊市が介護保険料過誤納、人的ミスで謝罪 〈2016年9月17日〉

2016年09月17日 08時30分00秒 | 記事

執行部が議会全協で謝罪し、対応を説明


 御坊市は16日、今年8月分の介護保険料特別徴収(65歳以上で年金から天引きしている人)で人的ミスから過誤納事案があったことを発表した。同日開いた議会全員協議会で経緯や今後の対応、再発防止策を説明。該当者は本来の徴収額より過払いとなった人が301人、本来の徴収額に満たなかった人が242人のあわせて543人にのぼる。301人には過払い分を還付し、242人には満たない分を追加徴収することになり、市は「お詫び申し上げます」と謝罪するとともに再発防止の徹底を約束した。

 介護福祉課の説明では特別徴収の対象者は6600人おり、年間を通じて可能な限り保険料を平準化しようと、昨年から8月徴収分で被保険者の資格確認や保険料額の変更など平準化の作業を行い、変更分に関してはそのデータを日本年金機構に送信。今回は546人について保険料額の変更があったが、変更額のデータが同機構に正しく送信されず、4~6月徴収分の保険料額で徴収したために過誤納が発生した。
 14日に収納担当者が月次業務で納付額に異常があるのに気付き、同機構に問い合わせた結果、変更額が送信されていなかったことが判明。保険料額の変更処理など作業は正しく行われていたが、同機構にデータを送信する作業の中で「変更額対象者の抽出処理」のボタンを押し忘れたことによる人為的なミスが原因であることが分かった。全員協議会で米倉市民福祉部長が「市民の皆様にご心配をおかけし、ご不審を招いたことにお詫び申し上げたい」と謝罪した。
 作業に当たっては「ボタン一つでミスをするとの危機感を持ち、2人一組でチェックしていたが、チェック体制に甘さがあった」とし、再発防止策として「チェックシートをつくり、2人以上で確認するよう徹底したい」とした。
 過払い分は301人で306万4100円、不足分は242人で252万4000円ある。過払いの人への還付金額は一人6000円~2万5000円、満たない人への追加徴収額は一人6000円~2万5900円となり、20日をメドに該当者全員に経緯とお詫び、今後の処理方法を記した文章を送付する。還付対象者は還付口座届出書と返信用封筒を同封する。追加徴収の人への対応は還付金詐欺が危ぐされるため、非公開とした。

還付金詐欺に注意、早期収束を
議会「市役所全体で対応」要望

 全員協議会では、議員から「還付金詐欺が心配だ。短期間で収束させることが最も大事」「責任は当然、介護福祉課にあるが、事後対応は市役所全体でやってもらいたい」「どうしてもヒューマンエラーはついてまわる危険性があり、これを教訓に再発防止の徹底を図ってほしい」との意見があった。
 特に還付金詐欺が心配されることから市は御坊警察署にも情報提供し、協力を要請。介護福祉課は「金融機関のATMまで誘導し、操作するよう求めたりすることは絶対にありません。不審な電話など何かあれば市役所か、御坊警察署に連絡してください」と呼びかけている。西本議長も「議員の皆さんも市民の皆さんに注意を呼びかけてほしい」と求めた。問い合わせは介護福祉課(電話23・5851)へ。


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