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御坊市学校空調整備、中学校は来秋完成 〈2016年10月30日〉

2016年10月31日 08時30分00秒 | 記事

小学校は平成31年夏完了へ(写真は御坊小)


 御坊市は、懸案の小中学校空調整備事業を今年度事業化し、中学校3校は今年度中に設計、来年9月に整備を終え、小学校6校は平成29年度に設計し、30年度~31年度の2カ年で整備する。小学校は今夏に室温調査を行ったが、著しい差が出なかったため、整備費用や財政面を考えながら整備年度を決める。小中学校とも普通教室(特別支援教室含む)すべてに整備するが、特別教室は利用頻度等を勘案しながら検討する。
  
 小中学校は校長室や職員室、保健室、コンピューター室、給食配膳室、ランチルームなど一部に空調を整備しているが、普通教室は夏場になると室温が40度近くになる湯川小学校の2教室を除いて未整備。対象となる普通教室は小学校が6校あわせて56教室。中学校は改築工事で普通教室、特別教室すべてに空調を完備した湯川中学校、すでに普通教室に整備済みの大成中学校(組合立)を除く御坊、河南、名田3中学校あわせて18教室あり、総事業費は約2億5000万円を予定している。
 昨秋決定した第4次長期総合計画後期事業計画(28年度~32年度)で事業採択。着手時期は決めていなかったが、今年5月の市長選で柏木市長が早期整備を公約したことから今年度事業化を決め、6月議会で3中学校の工事設計費を予算計上。8月に設計業務入札を行い、(株)寺前則彦設計室御坊分室=塩屋町北塩屋=が200万円で落札。今年度中に設計を終え、29年度当初予算に工事費を計上し、夏休み中に工事を行い、9月に完了する予定。
 小学校は29年度に設計し、30年度、31年度の2カ年で整備する。6校それぞれで最も室温が高いとみられる教室を選んで今年7月1日~20日、9月1日~9日の間、毎日午前8時と午後3時の2回、室温を記録して比較した。室温に大きな差が出ればその学校を優先的に整備する方針だったが、結果的に1度以内に収まり、著しい差は出なかったため、整備費用や財政面を考えながら整備の順番を決める。湯川、大成、塩屋、名田4幼稚園の10教室については小学校にあわせて整備する方針。
 特別教室は3中学校で計53教室、6小学校で計79教室あり、普通教室とあわせると6億円以上の予算が必要になるため、すべてに整備するのは難しいという。図書室など利用頻度の高いところは整備し、逆に利用頻度の低いところについては整備を見送る方針で、学校の意見も聞きながらどこまで整備するか検討する。


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由良町文化賞に上本郁子さん、地域の書道普及に大きく貢献 〈2016年10月29日〉

2016年10月29日 08時30分00秒 | 記事

長年にわたり書道を指導する上本郁子さん


 平成28年度由良町文化賞が発表され、長年にわたり書道を指導し普及に努めた上本郁子さん(86)=里=が受賞する。子どもから大人まで幅広い世代に書道を教えるなど、町の文化発展に貢献したことが高く評価された。文化功労賞の該当者はなく、受賞者は一人。表彰式は11月3日午前9時から役場で開く。

 上本さんが書道を始めたのは小学校6年生の時。素晴らしい恩師に出会ったのがきっかけで、小学校卒業後は日高高等女学校に進み、卒業後は町内の小学校や地元の私立幼稚園で教員として働いた。
 その間も書道は続け、日本書芸院青潮会に所属し、上本翠汀(うえもと・すいてい)の名で筆を持ち、同展で特別賞を2回受賞するなど精力的に取り組む一方、教師の資格を取得し23歳の時に書道教室を開設した。
 教室には子どもから大人まで通い、これまで63年間指導を続けている。一方で、町内の成人を対象とした公民館の書道教室で43年間にわたり講師を務めるなど、地域住民を対象に書道の普及に尽力した。
「自分が学んできたことが地域の人の役に立てば」との思いで取り組み、63年経た今も現役指導者として、自宅や公民館で硬筆や毛筆を指導する。教室生と接するのは楽しく、日々の刺激になっているようだ。俳句や川柳、水墨画もたしなみ充実した生活を送っているという。
 昭和47年から50年まで社会教育指導員、同58年から60年まで町文化協会副会長を務めるなど町の文化振興にも大きく貢献し、平成9年度には町文化功労賞を受賞した。
 上本さんは「書道の基本を教えるのが私の役目で、上を目指すなら別の先生についてほしい。そこに行くまでの段階で関わっており、自分の好きなことを勉強し皆さんの役に立ったらいいと思います。健康で筆が握れる限り、皆さんのお役に立ちたい」と話している。
 町ではこれまで文化賞とスポーツ賞を合わせて表彰していたが、今年度から分けて行い、秋は文化賞表彰となる。


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日高川町文化賞に森田淳三氏と寒川祭保存会 〈2016年10月28日〉

2016年10月28日 08時30分00秒 | 記事

森田淳三氏

保存会によって受け継がれる寒川祭


 日高川町は、町政誕生後2度目の文化賞と文化奨励賞受賞者を発表。文化賞には、川辺文化協会の顧問を14年間にわたり務めた森田淳三氏(87)=小熊=、団体では昭和35年に発足し、寒川地区に伝わる寒川祭の保存、継承に努める寒川祭保存会(奥村昌弘代表)が選ばれた。文化賞とともに奨励賞の個人で書道の手島千奈さん=大成中3年=と、あすなろ倶楽部・絆の星(中本毅代表)が受賞する。

 森田氏は、高校の社会科教師として古事記、日本書紀に精通した経験を生かして「川辺町史」の勉強会を主催したほか、「郷土史同好会」発足後も積極的に活動を展開。昨年まで顧問を14年間務めた川辺文化協会では、研修で自作資料を配布して解説するなど、文化活動の推進や文化の向上発展に尽力した。
 平成7年にNHK教育テレビの「NHK短歌」に入選し、その後もテレビや新聞の「歌壇」に数多く入選。選者に選ばれた歌は500首を超える。故郷にちなんだ和歌を数多く詠み、平成10年から16年間、「会報川辺文化」に「短歌 ふるさと寸描」を連載。平成18年には歌集「残照」を発行した。
 寒川祭保存会は、昭和35年に発足し、地域に伝わる寒川祭の保存、継承に努めている。
 寒川祭は、花のぼりや神輿を先頭に4人立ち獅子舞の道中神楽などが連なって御旅所まで練り歩く渡御が見どころ。祭礼参加者が酒を飲まない古式豊かな祭りとして、県の無形民俗文化財にも指定されている。
 県民俗芸能大会4度出場はじめ、昭和45年の「大阪万博博覧会 世界の市」、昭和51年の「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会」、平成9年の「紀伊半島民俗芸能サミット」に出演。地域文化の振興と継承が評価され、これまでに文部科学大臣が表彰する「地域文化功労者」や「県文化奨励賞」を受賞している。
 手島さんは、小学校3年生から書道を始め、平成26年の第30回成田山全国競書大会「読売大賞」はじめ数多くの賞を受賞したほか、日中少年少女書道交流団の日本代表15人に選ばれ、中国の北京市に派遣された。
 第49回高野山全国競書大会「審査委員長賞」、第31回成田山全国競書大会条幅の部「日輪賞」、第1回県ジュニア美術展覧会入賞、第14回全国たなばた書道展「たなばた準大賞」、第51回高野山全国競書大会「高野山書道協会賞」などを受賞し、今後さらなる活躍が期待される。
 あすなろ倶楽部・絆の星は、平成24年8月に同町と大阪狭山市の子ども達が演じた「日高川・大阪狭山交流舞台~ふたりのひとつ星」の出演をきっかけに結成。町内の小学生から高校生まで16人が活動している。
 町の各種イベントで大阪狭山市の表現倶楽部「うどぃ」と共演、同市での公演などに出演し、両市町の交流を促進しながら表現活動やボランティア活動を展開。平成26年、あすなろ倶楽部の第1回公演となる日高川町を題材にした大阪狭山市との交流舞台「絆の星」を開催し、今年8月の第2回公演も大盛況だった。若者の健全育成や舞台を通じたさらなる地域交流と町の文化振興への期待が大きい。


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桑原翠さん(日高)日本Jr陸上女子ハンマー投で3位、県高校新記録樹立 〈2016年10月27日〉

2016年10月27日 08時30分00秒 | 記事

賞状とメダルを手に、桑原さん


 日本陸上競技連盟主催の第32回日本ジュニア陸上競技選手権大会の女子ハンマー投(4・0キロ)競技が22日、名古屋市のパロマみずほスタジアムであり、日高高校3年・桑原翠さん(18)=美浜町吉原=が55メートル57の県高校新記録をマークし3位に入賞した。桑原さんは昨年の冬に膝を故障。今夏も左肩のケガで2カ月間は全く投げることができず、本格練習を再開したのは去る8月の終わりだったが、2度の故障を乗り越えて堂々の県高校新を樹立。自身が今春に出した県高校記録52メートル03を3メートル54も上回る好記録をたたき出した。

 競技は高校生と大学1年生を対象とし、6投で競った。桑原さんは1投目でいきなり、自己ベストを超える54メートル23をマーク。ベスト8入りが決定的になったことから、2投目以降はリラックスして思い切って投げたが、記録は伸びなかった。5投目、先に投げたライバル選手が54メートル76を投げ、4位に順位を落とした桑原さん。「思い切りいくしかない」と気合い十分に5投目を投げ、55メートル57の記録を打ち出し3位を奪回した。
「前日の練習のほうが調子がよかった。投げた瞬間の感触はあまりよくなかったが、思ったより伸びた。一番思い切り、冷静になって投げられた。スピード感もあった」と桑原さん。優勝、準優勝はともに大学生の選手で、桑原さんは高校生としては最高位に立ったが、優勝、準優勝の両選手は昨年秋の紀の国わかやま国体でも戦って敗れた相手で「優勝を目指していたので悔しい」とも。
 今夏は、左肩の故障で、肩に負担をかけない練習に徹し、リハビリに通い、インナーマッスルを鍛えた。その地道な努力が生き、それまでは50メートル付近がアベレージだったのが、今大会1週間前から53~54メートルの記録が出ていた。
 今年8月現在の日本高校記録は56メートル84。桑原さんは「塗りかえられるよう頑張りたい」と高校生活最後まで挑戦を続ける。高校卒業後は大学に進学し、さらに競技を続けたい考え。「まずはインカレに出て、入賞、日本一を目指したい。いずれ国際大会にも出て、オリンピック出場も」と夢は広がる。


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平田美羽さん(印南小)童話賞小学生以下の部で最優秀賞 〈2016年10月26日〉

2016年10月26日 08時30分00秒 | 記事

 第47回JX-ENEOS童話賞(主催・JXホールディングス(株))の入賞者がこのほど決まり、小学生以下の部で印南小4年、平田美羽さん(9)が最優秀賞を受賞した。全国から寄せられた1098編の中から最高賞に選ばれた平田さんは「とてもうれしいです」と喜び、11月18日に東京で開かれる授賞式を楽しみにしている。

 童話賞は「心のふれあい」をテーマに募集し、全国から小学生以下の部に1098編、中学生の部に1010編、一般の部に8939編の合わせて1万1047編の応募があり、絵本作家の宮西達也氏や女優の中井貴惠さんら6人の選考委員が審査し、部門ごとに最優秀賞1編、優秀賞2編をはじめ佳作や奨励賞合わせて33編の入賞作品を選んだ。
 最優秀賞に輝いた平田さんの作品名は「かたつむり先生」。「あのね、わたしの学校の先生は、だれだと思う」の書き出しで始まる物語は、担任の先生がなんと「かたつむり」で、児童はみんな「かたつむり先生」が好きなんだけど、どうして人間の学校の先生になれたのか疑問の児童が先生に尋ねたら、先生は学校の先生になるのが夢で、先生になれないかと考えて市役所に行って、先生になれるか聞くとなれると言ってくれたので、この学校の校長先生に認められて先生になったと答え、児童達は驚いたが先生のことが知れてさらに大好きになった-という内容。
 平田さんの夢は学校の先生。かたつむり先生のように頑張れば夢がかなうということを思って考えた物語で、また先生に「かたつむり」を選んだのは書いているときが梅雨の時期で思い浮かんだという。2回目の応募で最高賞を受賞した平田さんは「選ばれると思っていなかったのでとてもうれしいです。私もかたつむり先生のように学校の先生になるために頑張りたいです」と笑顔で話した。
 平田さんの「かたつむり先生」をはじめ各部門の入賞作品については、11月18日の授賞式で表彰されるとともに、JX-ENEOS童話賞作品集「童話の花束(その47)」に収録される。授賞式は東京・千代田区のパレスホテル東京で開かれ、最優秀賞の平田さんには副賞として10万円分の図書券が贈られる。


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第6回顕彰祭「宮子姫行列」時代絵巻に歓声 〈2016年10月25日〉

2016年10月25日 08時30分00秒 | 記事

笑顔をふりまく第5代宮子姫の堀内友里加さん


 御坊市の宮子姫顕彰会(会長・吉田擴御坊商工会議所会頭)は23日、吉田八幡神社秋季祭礼「吉田祭」にあわせて今年で6回目となる「宮子姫時代行列」を行った。御坊商工会議所等が選定した第5代宮子姫の堀内友里加さん(26)=由良町門前、JA紀州由良支店=が地元の大成中生徒ら総勢20人と道成寺から吉田八幡神社までの約1キロを練り歩き「宮子姫生誕の地」をアピールし、沿道に集まった地域住民や観光客から声援を受けた。

 道成寺境内で行ったオープニングセレモニーで吉田会長が宮子姫を紹介し「今年で6回目となる時代行列を大いに楽しんで下さい」とあいさつ。約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を着た堀内さん、藤原不比等役の佐藤公昭・御坊商工会議所専務理事、紀道成役の塩路泰弘・同事務局長、男官、女官役の大成中生徒らキャスト、宮子姫のキャラクター「みーやちゃん」が記念撮影し、本堂を参拝した。
 その後、吉田会長の先導で境内を出発。山門の石段下で堀内さんが高さ約2メートルのだんじりに乗り、男官役の男子生徒が引っ張り、その前に女官役の女子生徒が並び、門前商店街をゆっくり歩き、沿道の観衆に笑顔をふりまきながら手をふった。観光客も多く「かわいい」「きれい」など歓声が上がり、記念撮影にも気軽に応じた。
 途中で吉田祭の子ども御輿と合流。「わっしょい」と威勢の良いかけ声で御輿をかつぐ子どもたちの後に続き、吉田八幡神社境内まで歩いた。
 前夜祭の提灯ライトアップは、道成寺参道(野手酒店前)から八幡山の九海士王子まで提灯を飾り、22日と23日の2日間、夕方から点灯させた。顕彰会関係者は「多くの人に見に来ていただき、今年も盛況に終わった。今後も宮子姫生誕の地をアピールしていきたい」と話した。
 第5代宮子姫は堀内さんと、吉田美咲さん(22)=美浜町和田、紀陽銀行御坊支店=の2人。この日は堀内さんだけの参加となったが、11月13日に日高港で開く「宮子姫みなとフェスタ2016」には2人揃って参加する。


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第62回御坊市展で知事賞に5人、高校生らも続々入賞 〈2016年10月23日〉

2016年10月24日 08時30分00秒 | 記事

松下芳史さん「連」(写真)

山西峰子さん「夜明け前」(陶芸)

樫木香乃さん「臨王鐸」(書)

西端諭利さん「富貴花(天衣)」(日本画)

塩路沙菜さん「WATER!!」(洋画)


 御坊市・市教育委員会主催の第62回御坊市美術展覧会の入賞者が21日、発表された。栄えある知事賞は、写真の部で松下芳史さん=日高町荊木=の「連」、陶芸の部で山西峰子さん=印南町印南原=の「夜明け前」、書の部で樫木香乃さん=紀央館高、御坊市野口=の「臨王鐸」、日本画の部で西端諭利さん=同湯川町財部=の「富貴花(天衣)」、洋画の部で、塩路沙菜さん=南部高、同藤田町吉田=の「WATER!!」が受賞。表彰式は11月23日午後1時30分から、市中央公民館で行われる。

 洋画と書の2部門で高校生の作品が光った。両部とも知事賞は高校生で、市議会議長賞(無鑑査特賞)を除く総入賞枠を見ても、洋画で10枠中9枠、書で9枠中8枠を高校生が占めた。青木務中央公民館長は、高校生らの作品を「エネルギッシュで、力がある」と評した。
 出展人数と作品数は、写真40人59点、陶芸21人29点、書55人55点(高校生21点)、日本画33人35点、洋画49人53点(同18点)の計198人231点で、昨年より2人2点少なかった。
 展覧会は、第1期が11月3日から11月6日まで洋画、写真、陶芸。第2期は11月10日から11月13日まで、書、日本画。各日とも午前9時から午後5時、最終日は午後4時まで。審査員が今年の特徴などを説明する鑑賞解説日は▽写真=11月6日午後2時~3階研修室3▽洋画=同午後3時~3階大会議室▽陶芸=同同~2階研修室1▽書=11月13日午後3時~3階大会議室▽日本画=同同~3階研修室3。
 その他の入賞者は次のみなさん。
【写真】市長賞=山口正英(美浜町)▽教育委員会賞=山本一也(御坊市)▽中央公民館長賞=近藤義之(同)▽文化協会長賞=玉置陽子(日高川町)▽奨励賞=小池安彦(御坊市)深津猛夫(印南町)山本榮一(御坊市)古家禾積(美浜町)阪口成次(御坊市)▽市議会議長賞=丸山佳子(同)
【陶芸】市長賞=細川昌利(御坊市)▽教育委員会賞=西原和子(印南町)▽中央公民館長賞=岡本親代(日高川町)▽文化協会長賞=長井栄子(印南町)▽奨励賞=橋本善一(日高川町)▽市議会議長賞=日裏幸代(印南町)
【書】市長賞=大谷朱里(美浜町)▽教育委員会賞=林優希(日高川町)▽中央公民館長賞=岡晴奈(同)▽文化協会長賞=原彩花(御坊市)▽奨励賞=新田桂華(日高川町)嶋田有紗(同)藤川未帆(美浜町)山本真穂(御坊市)▽市議会議長賞=中辺葵扇(同)
【日本画】市長賞=津本千絵(御坊市)▽教育委員会賞=小嶋美紀(同)▽中央公民館長賞=下田美枝子(日高川町)▽文化協会長賞=力津妙子(日高町)▽奨励賞=坂口紀子(日高川町)藤並茂美(御坊市)▽市議会議長賞=宮本勇(日高川町)
【洋画】市長賞=米原花梨(御坊市)▽教育委員会賞=瀧尻花奈(日高川町)▽中央公民館長賞=北村好子(由良町)▽文化協会長賞=小谷桃加(日高川町)▽奨励賞=岩城花音(御坊市)竹本麻邑(印南町)河内帆乃花(由良町)西本有樹乃(みなべ町)上西花(御坊市)▽市議会議長賞=有本充(同)


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JR舞台に紀の国トレイナート開幕 御坊駅で出発式、印南小児童も参加 〈2016年10月22日〉

2016年10月22日 08時30分00秒 | 記事

かえるの面をかぶって盛り上げる印南小児童ら

植物で空間を表現したアート鑑賞列車


 御坊駅-新宮駅間のJR紀勢線を舞台にした芸術イベント「紀の国トレイナート2016」が21日に開幕し、御坊駅で「アート列車」の出発式が行われたほか、印南駅では地元児童が印南町のシンボル「かえる橋」にちなんでかえるの面をかぶって出迎えるなど乗客を楽しませた。同イベントは12月24日までの期間中、御坊、道成寺、稲原、印南、岩代、南部など紀勢線の28駅がアートで彩られ、21日から23日の3日間は臨時アート列車が運行し多彩な催しが行われる。

 御坊駅前での出発式では、関係者のほか駅舎アートのアーティストらが集結した。実行委員長の廣本直子さんが「今年から印南町、日高川町、御坊市の方々と一緒にできるようになりました。これから運行しますが、プラットホームで素晴らしい出会いと別れを演出できる企画にしていきたい」とあいさつ。地元御坊市の柏木征夫市長は「3年目で早くも御坊駅まで組み込んでいただきました。地域の駅の特徴や文化を掘り起こせる企画。とてもありがたい」と歓迎し、JR西日本和歌山支社の田中徳和副社長は「きのくに線の古い駅舎と車両にアートという価値をつけていただき素晴らしさを再発見しました。盛況で終えることを願っています」と述べた。御坊駅のアートを手掛けた広谷純弘さんらアーティスト一人ひとりが紹介され、新宮市出身の舞楽演奏者の音無史哉さんが笙を響かせ、開幕を祝った。
 午前10時には駅2番線から開幕車両の「アート鑑賞列車」が発車。アートが施された車両は近未来をイメージした「ボタニカル列車」で、さまざまな植物で緑いっぱいの空間を演出。カフェでは白浜の地ビールナギサビールやみなべ町特産の梅ジュースをはじめ、ジェラートやベトナム料理、ウナギなど県内各地の選りすぐりの味も提供。乗客らは植物に囲まれた車両で県内各地の味を堪能しながら、新宮まで各駅に手掛けられた芸術の旅を堪能。
 午前10時29分に印南駅に列車が到着すると印南小4、5年生72人がこのほど自ら作ったオリジナルのかえるの面をかぶってホームから手を振るなどして出迎え、イベント開幕に花を添えた。日裏勝己町長や一般の町民らもかえるの面をかぶって参加するなど盛り上げた。印南小5年の木下航希君は「電車の中に植物がいっぱいあってすごかった。イベントに参加できてとても楽しかった」と話した。南部駅(午前11時1分着)では梅干しと梅ジュースが振る舞われた。
 2日目の22日は「JAZZ列車」が御坊駅-新宮駅間で運行。トランペット奏者、唐口一之さんらがメンバーのJAZZバンドが車内で演奏するほか、御坊駅(午前8時20分~)では日高高ブラスバンド部、南部駅(午前9時24分~)では南部高吹奏楽部がJAZZバンドと合奏するなどし楽しませる。23日は「見つける列車」と銘打って南部駅-新宮間を運行する。
 紀の国トレイナートは誘客や交流を目的に地元住民らでつくる実行委員会が若手芸術からに呼びかけて平成26年からJRの協力で実施しており、これまでは岩代駅以南を対象に行っていたが3年目となる今回は御坊駅まで広げられた。


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美山産品販売所、開店半年で売り上げ3倍増も出品量伸びず 〈2016年10月21日〉

2016年10月21日 08時30分00秒 | 記事

木の温もりが感じられる店内だが、品揃えの不足が経営に影響も


 日高川町が、椿山ダム畔のリフレッシュエリア美山の里森林公園前駐車場に4月9日に開店した新美山産品販売所「道のほっとステーションみやまの里」は、オープンから半年が経ち、売上が対前年度比で約3倍の約1450万円に激増した。一方、愛徳荘内に併設していた前年までに比べ、人件費や光熱費などの経費が大幅に増加し、店頭に並ぶ商品の数量が増えない影響などもあり、経営環境は厳しい状況にある。

 新産品所は、4月9日にオープンし、記念の催しが行われた初日は、大勢の買い物客で賑わった。その後も隣接する森林公園でふじまつりが開かれ、開店から1カ月間で、前年1年間の6割分に相当する約540万円の売上を記録するなど好調なスタートを切った。
 高速道路の南進などで、販売所付近から龍神方面と金屋方面に通じる国道424号線の交通量は、以前に比べて激減。平日の来店者数の増加が望めない環境だが、指定管理で運営する(株)フラット・フィールド・オペレーションズは、本社のある大阪府泉大津市から愛徳荘への日帰り客を誘致するなど、産品所への誘客に努めたこともあり、半年間でレジを通った利用者は約1万5000人で、売り上げ同様に前年度比で約3倍に伸びた。
 売り場面積が広くなり、地元民の利便性を考えた日用雑貨などを販売するスペースを設けたことも来店者と売り上げ増に寄与しているが、収益は販売手数料などによる約400万円にとどまっており、常駐2人分の人件費や光熱費などの経費を差し引けば赤字に。愛徳荘併設時は、人件費などの経費が削減できたため、わずかに黒字運営だったが、新施設の開店で必然的に経費が増加し、経営面では厳しい状況に転じている。
 赤字経営解消のためには、品揃えを増加させ、1人の来店者に対する売上増が必要で、運営側では地元に出品を呼びかけているが、出品数は増えない状況が続き、他の販売所から商品を調達している状態。このため、生産者が出品する商品の集荷にあわせ、逆に生産者が購入する商品を配送するシステムも検討したが、公的施設という配慮から制約を受けるなど、住民や生産者の要望に応えられない状況も商品の不足に影響しているという。
 来店者が比較的多い秋から年末年始を過ぎれば、春までは閑散期になり、経営上、従業員の減員を余儀なくされる恐れもある。同社では「地元の声に耳を傾け、まずは利益より住民の利便性を高めることで、出品数の増加に取り組むことが安定した経営につながると考えています。お年寄りの生産者が1つの商品でも出品できるような地域限定のシステムなどで商品が循環する仕組みを構築できれば」と話している。


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美浜町フォトコンテストに130点、山口節子さん「朝日を浴びて」大賞 〈2016年10月20日〉

2016年10月20日 08時30分00秒 | 記事

大賞作品「朝日を浴びて」


「美浜町の魅力」をテーマとした第1回フォトコンテスト(美浜町・同商工会共催)の審査結果発表が19日にあり、山口節子さん(69)=美浜町和田=の作品「朝日を浴びて」が大賞に輝いた。応募は、美浜町を中心に、御坊市や和歌山市、有田川町などの41人から130点。煙樹ケ浜や日の岬、御崎神社などを題材とした作品が多かった。森下誠史町長、橋本健治商工会会長、岡本淨文化協会長らが、コンテストのテーマと作品の関連性、写真の構図や仕上がりなどを勘案して審査した。

 山口さんの作品は、平成25年12月5日の午前7時過ぎに、煙樹ケ浜で、沖へとシラス漁に向かう漁船を写したもの。冷たく澄んだ空気に朝もやのかかるなか、朝日を浴びて漁に向かう船と漁師たちを、海上に浮かび上がるように美しく捉えた。300ミリのレンズをつけたニコンで撮影した。
「美浜町の魅力」とのコンテストのテーマに、煙樹ケ浜のシラス漁がパッと頭に浮かび「浜で、朝日が出る前からずっと見ていました」と山口さん。船が浜から沖に出て行く一連の流れをカメラに多数収めた。受賞作はその中の1枚。
 この日に撮った別の作品は、全日本写真連盟の海を課題としたコンテストで、県本部から推薦されており、山口さんは「同じ日に撮ったものがここでも受賞してうれしいです」と笑顔で話した。
 大阪市出身の山口さんは、平成14年に美浜町に移住。10年ほど前に夫・正英さん(73)に誘われて写真を始めて、以来、町文化協会加盟の「これカラークラブ」や南紀カメラクラブに所属しながら撮影を楽しんでいる。
 ほか入賞者は金賞3人、銀賞5人。銀賞には、去る8月下旬から9月末まで町にインターンシップ(就業体験)に来ていた和歌山大学生・小川侑哉さん=大阪府和泉市=の作品「大鳥居と広がる青」も選ばれた。
 25日午後3時から、役場応接室で表彰式を行い、森下町長らが、山口さんほか入賞者らに賞状を贈呈する。大賞には3万円相当、金賞には1万円相当、銀賞には5千円相当の品も贈る。
 入賞作品は20日から11月4日まで、中央公民館で展示される。
 その他の入賞者は次のみなさん。
 金賞=阪口成次(御坊市)「黄金の季節」、田渕高行(美浜町)「日の岬灯台と夕日」、小松雅也(同)「汐吹岩(1)」▽銀賞=東山紗千(美浜町)「真夏の田んぼ」権神貞夫(同)「にらめっこしましょう!」、堀口良三(同)「万華鏡」狩谷富敬(同)「さくらと少女(御崎神社にて)」。


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