都市計画道路見直し最終案(赤色区間が廃止候補路線)
御坊市と美浜町が進めていた都市計画道路見直し最終案がまとまり、3月11日まで両市町で案の縦覧を行っている。社会情勢の変化や公共事業投資の観点から必要性や実現性等を検証し、駅前吉原線と吉原道之線の2路線の一部(未整備区間)を廃止候補とした。市内は見直し対象が5路線あり、4路線が存続。御坊市、美浜町、県がそれぞれ3月下旬に予定している都市計画審議会に諮り、承認されれば正式決定する。
平成15年度策定の都市計画マスタープランが令和5年度におおねむ20年間の計画期間を終えるため、新たなプランづくりに向け、都市計画道路見直しに着手。御坊市内は都市計画道路が9路線あり、完成済みの駅前新川橋線(870メートル)など4路線を除く、吉原道之瀬線(1・9キロ)斉前紀伊御坊天田橋線(2・8キロ)駅前吉原線(5・1キロ)道成寺天田橋線(4・2キロ)大浜通線(960メートル)が対象になり、駅前吉原線の一部を廃止候補とした。
駅前吉原線はJR御坊駅前から18メートル道路を南下し、薗地区津波避難タワーから商店街方向に向かう区間は整備済み。そこから茶免橋付近の商店街、国道42号を横切り美浜町吉原地内に通じる区間が未着手。商店街までの未整備区間は存続させるが、そこから美浜町に通じる650メートルは、茶免橋から新町地区津波避難タワーに向かう市道、小竹八幡神社から国道に通じる県道が代替え道路になるため廃止する。残り4路線は存続(吉原道之瀬線と道成寺天田橋線は将来、法線変更の可能性あり)。
美浜町内は、御坊市から通じる駅前吉原線(1・6キロ)と吉原道之瀬線(700メートル)の2路線が対象。駅前吉原線は御坊市との境界から西川を横切り役場方面に向かう1・3キロが未整備で、近くを走る県道柏御坊線が代替え道路として機能しているため廃止。吉原道之瀬線は市立体育館前から西川まで整備済み。そこから先の400メートルは未整備で、現道(町道美浜中央線、町道和田入山線)を部分的に改良する方が合理的、効率的として廃止する。
両市町とも昨年12月1日から15日まで見直し素案について住民から意見公募したが、意見はなかった。その後、県と協議を重ね、最終案がまとまり、3月11日まで縦覧を行い、意見のある場合は意見書を提出できる。御坊市は3月22日、美浜町は21日の週、県は30日にそれぞれ都市計画審議会を開く予定で、承認されれば廃止が正式に決まる。
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