日高広域観光振興協議会(金﨑昭仁会長)が、平成30年度新規事業で日高地方の小中学生を対象に募集した「ふるさと観光学習・観光みらい文」の入賞者を発表。196作品の応募があり、一次審査と最終審査で亀井蒼空君(比井小2年)の「見学したよ」、久保田陸斗君(印南小6年)の「川又観音について」、田渕夏希さん(日高高校附属中2年)の「美浜の松」を最優秀賞に選んだ。ほかに同協議会長奨励賞1人、優秀賞6人。表彰式は3日午後4時から日高振興局別館で行う。
未来を担う子どもたちに地元の良さ、魅力を知ってもらい、将来はそれを発信してもらう観光大使の役割を担ってほしいと、管内7市町別に開催した「ふるさと観光学習・観光ゼミナール」の参加者も含め管内小中学生を対象に、デミナールに参加した感想、今後の観光で生かせるアイデアや提言を募った。小学生低学年、同高学年、中学生の3部門でそれぞれ最優秀賞1点、全体の中から協議会長奨励賞1点、優秀賞6点を選んだ。入賞者に副賞(洋菓子、和菓子等の詰め合わせ5000円相当)応募者全員に参加賞を贈る。
最優秀賞の亀井君は生活体験学習で道成寺、レストラン雲水を見学したことをテーマに「うん水でつりがねまんじゅうづくりを見せてもらいました。きかいがすごいと思いました。百年も前からつくっているのがすごいと思いました。とてもおいしかったです」「道じょう寺はぶつぞうがいっぱいあってびっくりしました。絵のお話もよくわかりました」などの感想を書いている。
久保田君は印南町真妻の川又観音の良いところ、課題を挙げ、より多くの人に来てもらえる取り組みとして「まず川又観音の周りの道を整備すれば、川又観音に行く気も出てくると思います。そして川又観音の周りにカフェをつくったら若者も集まってきて観光客も増えると思います。川又観音の菱の滝の水でコーヒーをつくったらいいとおもいます」と提言している。
田渕さんは、自分が住んでいる美浜町の松林を取り上げ、魅力として「一つ目は空気がきれい。自然に囲まれながら遊んだり、運動したりすると、とても気持ちいいです」「二つ目はたくさんの生物を見ることができる」と紹介。課題として昼間も薄暗いこと、整備ができていないことを挙げ「観光客が訪れたいと感じてくれる松林を目標に清掃活動に力を入れてほしい。また、松林の情報をもっと発信することが必要。美浜町のシンボルとも言える松林が今よりも活性化することを強く願っています」との想いを書いている。
他の入賞者は次の皆さん。
【協議会長奨励賞】谷口陽菜(清流小5年)かえる橋とかんガエル印南町のみらい。
【奨励賞】岡田朝陽(印南小6年)川又観音のことを知って▽中野哲(同)堤防や、今ある自然を利用して▽星谷朱音(同)カエル橋のことを学んで▽岡美月(南部小5年)観光客がふえるためには▽芝田いちな(日高高校附属中2年)かえる橋をより良く▽湯川楓花(同)思い出の場所に元気を。
その他の主なニュース
● 春の全国火災予防運動(3月1~7日)
● 日高振興局「広報家のお仕事」がフォトフレームで情報発信
● 日高町原谷こんにゃく作り、後継者なく高齢化で活動困難
● 日高病院議会で新年度予算など可決