紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

納刊のお知らせ

2018年12月29日 16時00分05秒 | 記事

 30日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
 新年は3日まで正月休みとし、4日から営業、5日付(夕刊配達地域は4日夕)から発行します。
 皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。

 平成30年12月29日 日刊紀州新聞社


管内市町仕事納め式で首長訓辞 〈2018年12月30日〉

2018年12月29日 16時00分00秒 | 記事

1年を振り返り訓示する柏木御坊市長


 日高地方の市町で28日、一斉に仕事納め式を行い、新年4日の仕事始め式まで6日間の正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらうとともに、ふるさとの飛躍発展へ一致団結して職務にあたるように奮起を促した。年明けから御坊市議選を皮切りに日高町議選、美浜町長選・町議選、由良町議選と続き、4月に県議選、7月に参院選がある。5月には改元も控え、節目の年になる。

 御坊市 柏木征夫市長は今年の漢字「災」を取り上げて「災いの多い一年だったが、災い転じて福と成すように持って行くのが行政の役割。そのことを考えながら正月休みを過ごしてほしい」と話すとともに「人口減少が大きな問題だが、その中で御坊の良さをどのように導き出していくか考えてほしい」と訓辞。山田勝人市議会議長も「自然災害を目の当たりにし、災害への備えの大切さを思い知らされた一年だった。今後も職員の皆さんには市民に寄り添った行政運営に努めてほしい」とあいさつ。

 美浜町 終業の後、職員全員が会議室に集まって、仕事納め式。森下誠史町長は職員らの1年間の労をねぎらった。
 森下町長は「1年間大変お世話になりありがとうございました。こうして仕事納め式を迎えることができるのもみなさんのおかげです」とお礼と感謝。
「激動の1年だった」と、3度の台風襲来、下水道料金平準化、松原地区高台津波避難場所への海外などからの視察受け入れほか、地方創生、教育、高齢者福祉など今年1年の町行政を振り返り「皆さん方のお陰で変わってきた、着実に進んできた」と改めて職員の働きに感謝し「明日から休みですが疲れを癒し、リフレッシュされ、活力を養ってください。1月4日にみなさんと会えるのを楽しみにしています」と続けた。

 日高町 午後5時から町中央公民館で行い、職員約80人が参加。松本秀司町長は「4月の町長選挙では皆様のご支援とご厚情により、無投票当選で引き続き、町政を担わせていただくことになり、その責任の重大さを痛感するとともに、改めて皆様のご協力をお願いします」とした上で今年は全国各地で大規模な地震が発生したほか、7月には西日本を中心とした集中豪雨により、被害をもたらすなど日本列島が自然災害の脅威に見舞われた年だったとし「日高町でも9月に上陸した台風21号で多くの家屋に被害が発生し、町内各地で大きな被害が出た。今後、一層防災力の強化に努めるが、万が一の場合は、今年の体験を生かし、迅速な対応と復興にご尽力いただけるよう、お願いします」と述べた。
 職員に向け「家族そろって、すがすがしい新年を迎えられ、職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします。1年間ご苦労様でした」とねぎらった。
 仕事始め式は1月4日午前8時30分から町中央公民館で行う。

 由良町 午後5時から役場3階大会議室で開き、畑中雅央町長が式辞で国内外の出来事を振り返り「由良町におきましても一年間を通じ大きな事故、災害で死亡はなく一年が過ぎようとしています。行政を預かる者としては、町民が安心・安全で暮らせる地域づくりをすすめていきたいと思っている。それぞれ担当する部署で精一杯力を発揮し一年間務めて頂き、皆さん方のおかげをもちまして平穏な一年になったと思います」とねぎらい「正月は6日間の長い休みとなり、酒を飲む機会が多く、交通量が多い中で家族で出かけることも多くなるので、事故にあわないよう気をつけて。来年一年も町民の福祉の増進に努めて頂きたい」と述べた。
 12月で退職する大谷美和・総務政策課主査(勤続10年9カ月)、岩崎勇樹・税務課主事(6年9カ月)の退任式も行い、新たな道を選んだ2人を町長が激励、職員2人も上司・先輩・同僚に謝辞を述べた。

 日高川町 美山、中津両支所を訪れたあと、午後5時から本庁で行い、1年間を振り返って職員に労いの言葉をかけた。
 久留米町長は「台風21号では暴風による農作物や施設、家屋などに大きな被害が発生し、全町的に停電となった。今後同様のことが起こった場合の対応を考えておく必要性を痛感した。美山支所の建て替えやテニスコートの上屋整備など課題解決に向けた多くの取り組みも進めている。私も来年6月には任期の後半に入る。この1年半の間に何が出来たか、年末年始にゆっくりと反省し、新たな思いでチャレンジしていきたい。1月4日から心機一転、豊かな日高川町を住民の皆さんとともに作り上げるために一致団結して取り組んでいただきたい」と訓示。小早川幸信副町長の音頭のあとに一拍だけ手をたたく、一丁締めで1年の業務を締めくくった。

 印南町 町役場で行い、職員80人を前に日裏勝己町長は「この一年、豪雨や夏の猛暑、立て続けに上陸した台風と長時間の停電など、日常生活を脅かす自然災害に見舞われたが、そのような中、職員の皆さんは心を一つにして本当によく頑張ってくれました。心よりお礼申し上げます」と労をねぎらうとともに「休暇中はしっかり休養を取り、仕事初め式の1月4日には新たな気持ちで元気な顔を見せていただきたい」と呼びかけた。


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 印南町 古谷正信副町長が辞職

 

2018年11月 データバンク

2018年12月29日 10時51分02秒 | データバンク

1日
「世界津波の日」2018高校生サミットin和歌山最終日

2日
日高川町平成30年度文化賞、文化奨励賞発表

3日
平成30年秋の褒章受章者決まり、管内から3人近畿高校選抜ホッケー大会で紀央館女子2年連続全国出場決める

5日
松洋中で管内今季初の流感閉鎖

6日
平成30年秋の叙勲受賞者で日高地方唯一、小川啓次郎さん

8日
台風被害乗り越えスターチス出荷本格化県知事選告示御坊市新庁舎建設基本計画素案提示

9日
笹野家に有形文化財登録証伝達

10日
第15回マスターズ甲子園に日高中津OBが出場

11日
日高広域観光協議会のフォトコンテスト上半期入選6作品決まるねんりんぴっく紀の国わかやま2019由良町ウオークラリー大会リハーサル大会開催

12日
サッカー文化発展のプロジェクト「S・I・S Special Training」がプレオープン

13日
「ふるさとお盆の思い出絵画コンクール」で御坊中3年の鈴木はなさんが優秀賞

15日
独立美術協会主催の公募展「第86回独立展」で洋画・白玄会会員の阪本聡さんが鳥海賞美浜町子ども議会開会

16日
中学硬式野球選抜チーム・日高オールスターズ第17期生結成式

17日
県中学校駅伝大会で大成男子が18年ぶり2度目の優勝で全国出場決める「第33回WE LOVEトンボ絵画コンクール」で河南中1年の野村和志君の作品が最高賞の環境大臣賞故・和田勇氏の顕彰イベント開催

18日
第17回紀州新聞杯ジュニアバレー大会、南部男子初優勝印南かえるのフェスティバル開催日高町ふれあい祭開催

19日
県学校美術展郡市審査で県特選決まる

20日
切目中生徒会が本棚作り寄贈、印南駅に設置

21日
花本さんの写真作品が海外の美術展などで高評価御坊人権擁護委員協議会委員の天野孝二さんが法務大臣表彰故・和田勇氏の紙芝居制作指導

22日
平成30年度日高町文化賞にヨハネス・クヌッセン機関長遺徳会が受賞

24日
美浜町三尾で民家全焼、2人死亡

25日
県知事選で現職の仁坂吉伸氏4選高専ロボットコンテスト2018全国大会で和高専チーム初のアイデア賞

27日
県警、御坊署、海保ら大規模地震、津波発生想定の実践的訓練

28日
奈良県・奈良市・教育委員会主催の全国公募展「第65回日本学生・生徒・児童書展覧会」で美浜町浜ノ瀬の山本映紅書院から、西田有希さん(野口小)が特賞プロ野球オリックスとトヨタ自動車・富山凌雅投手=御坊市出身、御坊中卒=が仮契約

30日
印南町教育委員会と町社会福祉協議会主催の人権福祉講演会で昨夏で住職の家田荘子さん講演


富山凌雅投手プロ野球の入団祝賀激励会 〈2018年12月29日〉

2018年12月29日 08時30分00秒 | 記事

 2018年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから4位指名を受けたトヨタ自動車・富山凌雅投手(21)=御坊市出身、御坊中卒、178センチ、82キロ=の入団祝賀・激励会は27日、御坊市の「花ご坊」で開催。指名後初めて里帰りした富山投手は関係者168人を前に二ケタ勝利、新人王獲得を誓った。

 後輩である和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースの選手たちが、富山選手がこれまで歩んできたチームのユニフォームを着て入場行進した後、拍手で迎えられる中、富山選手はオリックス・バファローズの背番号28のユニホームに袖を通した姿で登場した。
 山崎幸二会長が小学5年から中学まで和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースに入り、高校では九州国際大附属高、社会人ではトヨタ自動車で野球に打ち込んだことなど経歴を紹介しながら「チームとして初めてのプロ野球選手輩出であったので、どうしてもお祝いしたいと、年末の平日ですが開催させてもらった。凌雅は野球がとても好きで、昔からプロ野球選手しか考えていませんと言っていたほど。高校に入学を決め、黙々と練習をして、立派な選手になってくれた。周りの支えがあったからこそで、野球をすることを教えてくれた祖父母、中学校3年から世話してくれた叔母さん、生んでくれた母親にも感謝しながら、プロ野球人生を送ってほしい。来年は必ず一軍登録して活躍してくれることを願う」とあいさつした。
 来賓祝辞で山田勝人御坊市議会議長は「持ち前の度胸と勝負強さで活躍を」とエールを送り、公益社団法人日本少年野球連盟の藤田英輝会長は「日々素晴らしく努力した結果」とたたえ、祖父の幾夫さん(70)と祖母の幸子さん(70)が、富山選手に花束を贈呈。富山選手から山崎会長へ記念品としてバッティングマシーンの目録を贈った。
 この後、富山選手が壇上に立ち「兄貴の影響で野球を始め、負けず嫌いで頑張り、野球を辞めようと思うことは何度もあったが、家族、おじいちゃん、おばあちゃんを悲しませると思い、続けた。御坊ジュニアタイガースで周りの同級生と力の差があると感じていたが、毎週1回、おじいちゃんと自主練習して、帰って、おばあちゃんのご飯を食べるという時間は、一番良い時間だった。そのお陰で良い成績を残せた」と少年時代を振り返った。
 プロ入りまでについて「山崎会長が一生懸命動いてくれて、目指していた高校に入れ、顔を汚さないようにと頑張って、2年生でレギュラー、3年生でエースとして甲子園出場し、ベスト8で終わることができた。おじいちゃんのために、どうしても高卒でプロに行かねばと強い思いがあり、プロ志望届を出したが、指名漏れし、そのときも山崎会長から心配してもらった。トヨタ自動車の生活では、メンバーの意識が高く一日の練習を無駄にしないやり方を勉強させてもらっただけでなく、会社の皆さんが仕事をしてくれる中、自分は練習させてもらっている。感謝の言葉の本当の意味が分かった。負けず嫌いで何か言われても受け入れられないこともあったが、社会人になって素直になることを教わった」と感謝の思いを伝え、来年からのプロ生活に向け「1年目で二ケタ勝利、新人王獲得を目指す。守るべきものができ、家族のために野球に一生懸命に打ち込み、少年たちに夢を与えられるよう頑張りたい」と力強く意気込みを語った。
 公益財団法人日本少年野球連盟和歌山県支部の高岡周作副支部長の音頭で乾杯して歓談。合間には御坊ボーイズの軌跡をDVDで紹介する一場面などもあり、盛り上がった。幾夫さんは「ケガしないように頑張ってほしい」とエールを送った。


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3月24日 日高川交流センターで宇崎竜童さん招き コンサート 開催 〈2018年12月28日〉

2018年12月28日 08時30分00秒 | 記事

 開館10周年を迎えた日高川町高津尾、日高川交流センターは、記念事業として歌手の宇崎竜童さんらを招いて来年3月24日にプレミアムコンサートを開催する。同センターでは開館から10年間で演歌歌手の坂本冬美さんはじめ、南こうせつさん、武田鉄矢さんらの海援隊などビッグゲストのコンサートを開いており、10周年の節目に日本レコード大賞作曲賞も受賞した宇崎さんのコンサートで飾る。前売り券は1月6日から発売。

 同センター自主事業実行委員会の主催で開催。宇崎竜童さんはじめ、今年8月に寒川邸でコンサートを開いた528Hzアーチストの小瀧俊治さんと山口整萌さんが出演する。
 宇崎竜童さんは、1973年にダウン・タウン・ブギウギ・バンドでデビュー。一世を風靡した「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」や「スモーキンブギ」など数々のヒット曲で知られる。作曲家としても多数のアーティストへ楽曲を提供。1976年には内藤やす子さんの「想い出ぼろぼろ」で日本レコード大賞作曲賞受賞。阿木燿子さんとのコンビで、山口百恵の「横須賀ストーリー」「プレイバックパート2」など多くの楽曲を提供し、山口百恵の黄金時代を築いた。現在もライブのほか映画や舞台音楽の制作、俳優等、ジャンルを超えて幅広く活動している。
 小瀧俊治さんは、XJAPANのボーカルToshiの専属ピアニストとして数多くのライブにも出演。528Hzの持つ可能性に肝銘を受け、クラシックピアニストとしては初めて特別に調律されたピアノを使用したソロCDをレコーディングして今年リリースした。山口整萌さんは、世界で初めて528Hzの周波数に調律した世界初の尺八・篠笛アーチスト。2011年からソロ活動を本格化させ、フランスツアーやドイツツアー、アフリカ公演を行い、日本のみならず海外にも活動の場を広め高い評価を得ている。
 約500席が全席指定で、前売り券が4500円、当日券は5000円。前売り券が完売した場合、当日券はない。電話受付も可能だが、窓口売りで完売した場合は電話受付しない。開場は午後2時30分、開演は午後3時。チケット販売所は日高川交流センター。問い合わせは、同センター(電話54・0326)へ。


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●  西川河川整備工事 大川橋~尾上橋間にまず矢板打設


日高町議選告示1月29日も 全くの無風状態 〈2018年12月27日〉

2018年12月27日 08時30分00秒 | 記事

議場に座るのは?


 任期満了(2月12日)に伴う日高町議会議員選挙(定数11)は来年1月29日告示、2月3日に投票(即日開票)される。1月8日に立候補予定者説明会が開かれる予定で告示まで残り1カ月と迫ったが、現在のところ、現職は7人が出馬予定、1人が前向き、2人が態度保留で、1人は動向が定まっていない状態。新人擁立の声は全くなく無風で、無投票となれば平成19年2月以来12年ぶりとなる。

 前回は11、12月頃に具体化し始め、一気に出馬が相次ぎ、選挙戦へ突入したこともあり、予断は許されないと見られていたが、12月に入っても噂も立たないほど静まりかえった状態。
 現職では、西岡佳奈子(56)=萩原、当選5回=、清水正巳(72)=比井、4回=、井垣弥(50)=志賀、2回=、芝充彦(47)=高家、2回=、楠山博之(53)=荊木、1回=、辻村昌宏(63)=萩原、1回=、清水和人(59)=荊木、1回=各氏が出馬の意向を決めており、玉井博和氏(62)=池田、1回=は出馬に前向き。
 一方で一松輝夫氏(69)=阿尾、9回=は動向が定まっておらず、稲垣崇(55)=志賀、1回=と榮茂美(62)=高家、2回=両氏は支持者への相談などで態度保留。3議員とも支持者から推す声があり、不出馬は考えにくいが、場合によっては定数に満たない状況も出てくるため、今後の動向が注目される。
 日高町選挙管理委員会(小宮正昭委員長)は1月8日午後1時30分から町中央公民館で立候補予定者説明会を開くことにしているが、現職以外で、噂されていた元職の男性も「出馬はない」と断言しており、その他、新人擁立の動きも見えてこない。前回も出馬はしなかったが、急きょ立候補予定者説明会に出席した新人も2人いたため、今回も無投票阻止と名乗りを上げることも否めない。ただ、前回は現職議員の引退が多かったことで、新人を擁立しやすい状況で、今回の様相とは少し違う。選挙支援態勢を構築するにも残り1カ月な上、新年早々となると組織固めへの「お願い」も難しそうで、無投票の可能性を帯びている。


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県高野連講座に球児ら250人、エコー診断、体のケア指導 〈2018年12月26日〉

2018年12月26日 08時30分00秒 | 記事

エコー診断でひじの状態をチェック

ストレッチの大切さを教わる


 少年野球をしている小学生に、けがの予防方法やトレーニングを学び長く野球を続けてもらおうと、県高校野球連盟は23日、紀央館高校で「けが防止講座」を開いた。管内9チームの小学生、指導者、保護者ら250人がひじのエコー診断やスポーツトレーナーによる体のケア、トレーニングの指導などでけがなく野球をするための知識と方法を学んだ。

 県高野連が、次の高校野球100年に向けて野球の普及振興を図る「高校野球200年構想」の一環。県内4地区に分けた取り組みで、中紀地区では今回が初めて。県内の少年野球人口が減少するなか、けがで野球を断念する子どもたちがいることから、けがを未然に防ぐための講座を開いた。
 この日、小学生150人、指導者や保護者100人が参加。ひじのエコー診断、トレーニング指導と体のケア方法の指導、栄養講座、道具の選び方、野球教室などのプログラムで行い、子どもたちは2、3チームずつ4グループに分かれて、スポーツドクターや理学療法士、トレーナーら専門家のほか、紀央館、日高両校野球部員から指導を受けた。
 エコー診断では、スポーツドクターや理学療法士ら10人が一人ひとりのひじの状態を調べた。投げ過ぎると、ひじにストレスがかかりはく離骨折などにつながるという。ひじを曲げたり、伸ばしたりしたあと、エコーで確認。病院でのMRI検査が必要な子どもやこのままでは後遺症が残る可能性のある子もいた。印南黒潮の湯川弘監督は「こんなに子どもたちのひじに負担が掛かっているとは思わなかった。きっちり調べてもらい感謝している。とてもいいきっかけになったので今後、より一層注意を払っていきたい」と話した。
 トレーニング指導と体のケア指導では、野田スポーツ所属のスポーツトレーナー田中優樹さんが野球に必要なストレッチの方法を教えた。紀央館、日高の高校球児からアドバイスを受けながら子どもたちはうつぶせの状態で足を前後左右に動かしたり、片ひざをついて太ももを伸ばしたり、仰向けで腕を伸ばしたりして股関節の可動域と柔軟性を高める方法や肩、ひじのケア方法など学んだ。一方で野球には不適切なトレーニングもあることを知った。御坊少年主将の浜崎喬道君は「入念に柔軟体操をしてけがをしないようにしたい」、川辺ウインスターズの新屋豊一監督は「柔軟体操の大切さをあらためて認識した。学んだことを早速取り入れたい」と話した。子どもたちを指導した日高高野球部の小園陸斗君、桶谷悠介君は「体の部位を意識してストレッチすることを伝えました。けがなく野球を続けて高校野球を盛り上げてほしい」といい、紀央館高野球部の井戸柊太君、山田尋誠君は「柔軟はとても大切。きっちりすればすべてが良くなる。けがすることなく長く野球をやってほしい」と話した。


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Sioトープに御坊生まれの舞妃蓮 来年2月分根へ 〈2018年12月23日〉

2018年12月23日 08時30分00秒 | 記事

舞妃蓮を分根する「Sioトープ」親水池


 御坊市は、海水から淡水化した日高港塩屋緑地「Sioトープ」の親水池に「ハス博士」として知られる故・阪本祐二氏=元日高高校教諭=が作った「御坊生まれの舞妃蓮」を植える計画を進めている。昨年11月に日高港が国の「みなとオアシス」に登録されたのを機に市の観光拠点として全国に売り出そうと、祐二氏の長男で塩屋町の舞妃蓮保存会長などを務めている尚生氏=塩屋町北塩屋=の協力で来年2月に分根し、ゆくゆくは祐二氏が作った明光蓮や紅舞妃蓮の栽培も「検討したい」としている。

 Sioトープは、日高港湾整備第1期事業の陸上部最終事業として県が総事業費2億2000万円をかけて整備し、平成21年にオープン。国道42号線新王子橋交差点からEEパークにかけての臨港道路沿い約1・3ヘクタールに親水池や眺望広場、東屋4基、遊歩道延長600メートル、ベンチ、トイレ(男女別、身体障害者用)駐車場など設置している。
 遊歩道沿いなどには芝生を張り、クロガネモチや寒ツバキ、ウバメガシ、ヤマモモ、クロマツなどの中木・低木を植え、地域住民の憩いの場となっている。また、親水池を中心に「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家、水木しげるさんが描く「鬼太郎」をはじめ「ぬらりひょん」など和歌山の妖怪計10体の石像も設置され、子どもらの人気を集めている。
 親水池は延長約100メートル、幅は最大15メートルあり、自然石を使った護岸や砂浜、木橋(延長17メートル、幅2メートル)など自然に近い形に整備されている。オープン当初、市が送水ポンプなどを設置して海水を汲み上げて池に送水し、小魚などを放流していたが、夏場に藻が発生するなど管理面が難しかったことや、ポンプの不具合もあり、新たに井戸を掘り、昨年5月から地下水を汲み上げて池に流す淡水化に変えた。
 昨年11月に日高港が全国で103カ所目となる国の「みなとオアシス」に登録され、EEパークPR館が関西電力(株)から市に無償譲渡(移管)され、今年4月からPR館、研究施設、公園施設のすべてが市の管理となったのを契機に、柏木征夫市長が「親水池に舞妃蓮を植えられないか」と提案し、尚生氏に協力を求め快諾を得た。親水池はコンクリート張りのため、土に改修する案も考えたが、費用がかかるため、蓮根を植えたトロ舟を池に入れて栽培することにした。
 蓮根は尚生氏の実家や北塩屋中山団地東のハス池から分根。来年2月にハス池で行う土の入れ替え作業にあわせて蓮根を親水池に運び、トロ舟に植える。トロ舟は長さ1メートル程度のものを10個程度用意し、親水池南側に沈める。市は「とりあえず試験栽培という形で行い、うまく成長すれば数を増やしたい」とした。あわせて水生生物を放つことも検討している。
 祐二氏は舞妃蓮以外に瑞祥蓮、紅舞妃蓮、明光蓮、昭美蓮も作っており、尚生氏から「明光蓮、紅舞妃蓮は見た目も美しく、舞妃蓮同様に喜んでいただけるハスになると思う。栽培していただけるなら喜んで提供したい」との話もあり、ゆくゆくは親水池で栽培して蓮公園にすることも検討し、EEパークと一体化させた市の観光拠点として充実させ、全国に情報発信していく考え。


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来年3月23日 飛鳥Ⅱおもてなしイベントで打ち上げ花火や7市町出し物計画 〈2018年12月22日〉

2018年12月22日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市は、来年3月23日に日高港へ初寄港する国内最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」の歓迎イベントで「心に残る温かいおもてなしをしたい」と、目玉の一つに打ち上げ花火を計画している。ステージイベントは管内6町にそれぞれの町をPRする出し物を照会。道成寺会式の名物「ジャンジャカ踊り」にも出演協力を依頼する予定。物産展は7市町それぞれのブースを用意するなど日高地方挙げた盛大なおもてなしイベントにしたい考え。

「飛鳥Ⅱ」は、春の休日小豆島・紀州日高クルーズ(横浜~小豆島~和歌山日高~横浜)で3月23日午前8時に日高港に入港し、午後1時に出港予定。オプションツアーとして寺内町と道成寺、いちご狩り体験と道成寺、紀州梅干し館と道成寺、白浜観光、興国寺と湯浅の醤油などを用意しているが、市にとって待ちに待った初寄港であり、今後も定期的に入港してもらおうと、予算400万円(日高振興局補助金含む)を確保し、おもてなしイベントの準備を進めている。
 目玉の一つとして計画している打ち上げ花火は、船内やイベント会場の埠頭用地からよく見える場所として海上にある北防波堤(延長460メートル)先端からの打ち上げを考えており、港を管理する県など関係機関と調整を進めている。昼間でも色が分かる花火を大音響とともに打ち上げようと、夏の花火大会を担当している(有)紀州煙火=有田川町=と花火の種類や大きさ、発数などを協議中。実現すれば乗船客、地域住民ともに楽しめそうだ。
 イベントは入港から出港まで行い、歓迎セレモニー、お見送りセレモニーのほか、ステージイベントで地元のよさこい踊り連「夢屋舞組」に出演を依頼したほか、管内6町にそれぞれの町の出し物を照会しており、その回答を見て出演を依頼する。また、打ち上げ花火と並ぶ目玉として船内からもよく見える迫力ある出し物として安珍清姫で有名な道成寺の会式名物「ジャンジャカ踊り」に出演協力を依頼する予定。物産展は市町それぞれのブースを用意し、日高地方の特産物を一堂に集めて観光PRに努めてもらう。一般対象の船内見学会も検討している。
 日高港は県内人気観光地の白浜や世界遺産の熊野、高野山地域との中間点に位置し、紀北、紀南のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さからクルーズ船の観光拠点としての役割が期待される。過去に「にっぽん丸」=が平成16年、22年~25年、28年の計6回。「ぱしふぃっくびいなす」が26年。引退した「ふじ丸」が19年、21年にそれぞれ寄港。「飛鳥Ⅱ」の初寄港を弾みに国内大型クルーズ客船の定期寄港、外国大型クルーズ客船初寄港にも期待がかかる。


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県議選日高郡選挙区、20年ぶりの選挙戦が濃厚 〈2018年12月21日〉

2018年12月21日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(4月29日)に伴い来年3月29日告示、4月7日投開票で執行の県議選日高郡選挙区(定数3)は、新人出馬で平成11年以来20年ぶりの選挙戦が濃厚。年明けから前哨戦が本格化しそうだが、20年ぶりの選挙戦でもあり、また前回の選挙戦時から選挙区域が変更されていることもあり、新人はもちろん、現職3人にとっても票読みの難しい選挙戦となりそうだ。

 現職の冨安民浩県議(70)=当選7回、日高町高家=、坂本登県議(72)=同5回、みなべ町南道=、花田健吉県議(60)=同4回、印南町印南原=の3氏はいずれも続投の構えで、このほど出馬表明した新人の玄素彰人氏(45)=印南町印南=を含めた4人で争うことになりそうだ。
 昭和62年以来、12年ぶりの選挙戦となった平成11年の選挙では、現職だった冨安氏が1万2379票を獲得しトップ当選、現職の木下秀男氏(故人)が1万183票で2位、最後の1議席は新人だった坂本、花田両氏の争いとなり、坂本氏が7585票で当選、花田氏は6853票で涙を飲んだ。
 今回はそれ以来の選挙戦となる。4期連続無投票だったことや龍神村が選挙区域から外れたこともあり、票読みは難しくなりそうだ。また、平成11年に立候補し落選した共産党候補の4623票(龍神村得票分除く)の行方も気になるところで、共産党票が草刈り場となる可能性もある。
 新人の玄素氏が町議を辞職(20日付)したのを受けて現職の動きも活発化しそうで、20年ぶりの選挙戦に向けて年明けには各陣営とも後援会事務所を構えるなど真冬の寒さを吹き飛ばす熱い前哨戦が展開されそうだ。


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