紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

6月7日 元気ゆら!ふるさとフェス 〈2015年5月30日〉

2015年05月30日 08時30分00秒 | 記事

「ゆらフェス楽しもう!」。チラシでPR


 第26回元気ゆら!ふるさとフェスティバル(実行委員会主催)は、6月7日午前10時から午後3時まで白崎海洋公園で開催する。町最大のイベントで、地元の食を堪能できるミニ商店街、管内出身のシンガーソングライターや漫才師によるライブなどステージイベントを企画。今秋開催の紀の国わかやま国体に伴い、炬火彩火式も行う。自然の中で地元グルメを味わい、遊び、楽しんでほしいと多くの来場を呼びかけている。

 町の優れた観光資源、町産品を町民が再認識するとともに周辺地域への観光PRが目的。今年で26回目を迎え、「見直そう・きり拓こう!ふるさと由良の見どころ・味どころ!」をテーマに開催する。
 午前10時からのオープニングセレモニーでは由良女声合唱団や、県の大学のふるさと事業で協定を結ぶ摂南大学吹奏楽部が初参加し華やかな演奏で幕を開ける。
 ステージイベント(午前10時50分~午後3時)では、紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会(全国障害者スポーツ大会)に伴い炬火採火式を開催。町ジュニアリーダークラブ「ゆらっこ育成会」のメンバーがマイギリ式で点火し、おこした火を炬火トーチに移す。同町ではデモンストレーションスポーツとして、ウオークラリー(9月27日)が予定されており、国体に向け着々と準備が進む。
 また、同町出身のシンガーソングライター・藪下将人さん、印南町出身のシンガーソングライター・にしゆきさんのライブ、和歌山県住みます芸人のわんだーらんど、スマイル、タナからイケダ、月亭太遊さん(以上よしもとクリエイティブエージェンシー所属)のお笑いライブも。わんだーらんどのMCで楽しいステージを届ける。
 人気のミニ商店街(午前10時~午後3時)は、海産物、農作物、土産品はじめ、地元特産物を使った料理、加工品が味わえる飲食コーナー、企業・団体・行政活動PRコーナーも設け、イベント最後は餅まきで締めくくる。
 当日は、里~阿戸~網代~江ノ駒~吹井~神谷、三尾川~衣奈~戸津井~小引、畑~門前~吹井の3コースで無料シャトルバスを運行させるので利用下さいとのこと。荒天中止。問い合わせは事務局の町産業建設課(電話65・1203)へ。


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市木日高川町長が就任2年で折り返し 公約ほぼ実現、新たな施策へ 〈2015年5月29日〉

2015年05月29日 08時30分00秒 | 記事

新規事業を住民に周知する冊子を手に、残る任期への
思いを語る市木町長


 日高川町の市木久雄町長(63)が、29日に就任2年で任期を折り返す。選挙公約に掲げた「子育て世帯応援」では、医療費無料化の18歳引き上げや学童保育の拡充などの子育て施策を実施。産業振興では、原油高騰に対する補助や施設整備など農林業振興補助金の拡充、小熊の防災センター建設と美山産品所建設を予算化するなど公約にほとんど着手した。町長は「100%ではないが、皆さんの支援のお陰で選挙公約にほぼ取り組めた。少子高齢化などの大きな課題解決に向け、国の地方創生に絡めて残り2年間は新たな施策に取り組みたい」と意欲を見せる。
  
 日高川町は今月1日に誕生10周年の節目を迎え、市木町長は「町長として10周年の節目を迎え、記念式典はじめ町民憲章や花、木、鳥を無事に制定できたことは光栄なこと。今後は、人口減や少子化など町を取り巻く大きな課題にどう取り組んでいくか、幅広い意見を聞きながら進めたい」と述べた。
 就任1年目から積極的に公約実現に動き、産業振興では施設栽培農家や柑橘栽培農家への補助制度拡充とハウス加温関連の助成、間伐材出荷促進補助やシイタケ駒補助、プレミアム商品券の増額などを実現。若者定住と子育て支援施策では、医療費無料化の18歳まで引き上げや美山地区の学童保育開始と川辺、中津地区の拡充、若者定住促進住宅の建設など公約で強調した産業振興と子育て支援施策を予算化し、高齢者福祉では住民票等の宅配サービス事業や見守り装置貸与事業などにも取り組んだ。
「公約実行年」と位置づけた2年目は、産業振興や子育て施策を継続するとともに、紀の国わかやま国体に向けた南山陸上競技場の改修や合併10周年に関わる事業を実施。公約にはなかったが、平成27年度は防災面で町独自の日高川の水位監視カメラ設置費、福祉タクシー券助成、病児・病後保育事業なども予算化。未着手だった選挙公約では、小熊地区への防災センター建設を目指すための測量設計費、美山産品販売所(平成26年度予算補正)建設もいよいよ動きだし、公約に掲げた事業にほぼ着手した。
 公約のうち、児童生徒の給食無料化については、平成25年度から小中学生の第3子以降と町内保育園児を無料化したが、児童と生徒の完全無料化には御坊市との組合立大成中学校があるなど取り巻く環境は厳しい面もある。町長は「全児童生徒の給食無料化実施については、町民の中に反対の声もあるなど厳しい面もあるが、子育て中の世帯を何らかの形で応援したい。給食費の額には及ばず、保護者の皆さんには満足して頂けないかもしれないが、当面は子育てサポート商品券を配布する形で理解を得たい」と話し、中学生以下の子ども1人につき1万5000円の「子育てサポート商品券」を配布する。
 残る任期に向けては「これまで同様に子育てや福祉施策、基幹産業の振興、地震などに対する防災対策を継続。大きな課題でも少子化や人口減少に歯止めをかけるため、就労の場の確保や若者の定住促進など、国の地方創生施策を絡めながら、幅広い意見を聴いて新たな施策に取り組みたい」と意欲を見せる。


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二階会長が会見で「満足」と訪中成果強調 〈2015年5月28日〉

2015年05月28日 08時30分00秒 | 記事

会見で訪中を総括。時おり笑顔も見せた二階会長


 自民党の二階俊博総務会長(75)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が率いる「日中観光文化交流団」は全日程を終えて、27日までに3200人全員が帰国した。一足早く26日に帰国した二階会長は同日、大連市で共同記者会見を行い、訪中を総括。習近平国家主席に安倍晋三総理の親書を渡すなど関係改善へ大きな道筋を付けたことに「満足している。これから新しい日中関係が始まる」と述べ、日中新時代幕開けに期待を寄せた。

 二階会長は最終日の26日朝、帰途に就く前に大連港でクルーズ船に乗り、船上から港を視察しながら日本の同行記者や現地メディアとの共同記者会見を行い、20日からの訪中を総括。「交流の夕べでは3200人の訪中団を前に習国家主席が熱意を込めたスピーチをして頂いた。安倍総理の親書もお渡しでき、有意義な会談もできた。希望を言えばきりがないが、こう着していた日中関係を前へ進めるため、役目は果たせたと満足している」とした。
 習主席がスピーチの中で触れた歴史認識問題の質問には「やや厳しい話もあったが、だからといって立ち止まってはいけない。前へ進むことが大事だ。中国側は誠意を持って一生懸命に対応してくれた。すぐに文句を付けたがるが、首脳会談すら出来ない悪化した関係を一夜で解決させる魔法はない。結果を予想できない中で勇気を持って訪中し、限られた時間の中でやるべきことをやった。民間外交でこれ以上の内容のことをできる人がいるというなら、おやりになったらいい」と成果を強調した。
 さらに「先人達はどんな困難があっても、それを乗り越えて友好の扉を開いてきた。我々も未来へ向かって日中関係を良くしようと真剣に取り組んでいる。菅官房長官も記者会見で私どもの訪中を評価し、満足しているとのコメントを内外に発信した。政府と党の考えは一致しており、日中の未来へ努力している姿勢は中国側にも伝わった。これから新しい日中関係が始まるとの決意で引き続き頑張りたい」と述べ、今後の政府間交渉に期待感を示した。
 大連市との関係で「アカシア祭りの前に桜まつりをやればいい。アカシアまつりに5回参加したら表彰するのもいい。私も表彰してもらえるようにあと2回来ないといけない。我々も啓蒙、啓発に力を入れたい」と述べ、大連市との観光交流に一層力を入れる考えを示した。


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日高高校が友好親善へ第16中学校(中国大連市)と姉妹校締結 〈2015年5月27日〉

2015年05月27日 08時30分00秒 | 記事

二階会長立ち会いの下で調印
(右から上田校長、稲葉さん、二階会長)

きれいな音色を奏でる箏曲部員


 御坊市の県立日高高校(上田優人校長)が25日、中国大連市の大連第16中学校と姉妹校締結を行った。二階俊博自民党総務会長の日中観光文化交流団ツアーにあわせて校長や引率教諭、生徒会代表3人、箏曲部員4人が23日から27日まで訪中し、二階会長同席のもとで調印式を無事済ませたほか、アカシア祭りジャパン・デーでの箏曲演奏や日本人学校訪問など積極的に交流活動を行い、日中友好親善に努めた。

 調印式は第16中学校で行い、二階会長や訪中団に参加した中村裕一、花田健吉両県議らも同席。上田校長が「『翔べ日高から世界へと』」を合言葉に日々努力しており、今回の姉妹校締結でもこの気持ちを大切にし、さらなる友好親善を深めたい。互いに文化を理解し、充実した交流活動を行い、将来、高校生たちが大きく羽ばたけることを願っている」などとあいさつ。
 二階会長が「母校への感謝の気持ちをこめて互いに友好の種をまき、勉学にいそしみ、世界中にきれいな花が咲き誇ることを期待したい」と述べ、作家の大下英治氏が書いた大賀ハスの本100冊や百日草の種を贈った。廬林・大連市副市長は「青少年交流は中日友好の希望の星。手を携え学びあい、中日友好に貢献してほしい」と祝辞を述べた。
 調印は両校校長と生徒会代表の2回行い、調印後、代表者で記念撮影。日高高生徒会からは平成26年度後期会長の稲葉真実さん(3年)副会長の黒祖友夏さん(同)書記の丸井瑞穂さん(同)が出席し「これからの国際交流の中心は私たち。私たち世代がしっかりと交流し、たくさんのことを学び、吸収して今後に生かしたい」「交流活動を活発に行い、日中友好、親睦を深めていきたい」と意欲を示した。
 箏曲部から部長の山崎美緒さん(同)部員の保田穂香さん(同)赤松亜優美さん(2年)荒井梨菜さん(2年)が参加し、友好パフォーマンスとして古典曲の「六段の調」とアニメ映画「もののけ姫」テーマ曲を演奏し、大きな拍手を受けた。第16中学校校の生徒も伝統楽器を使った演奏を行った。夜はアカシア祭りのジャパン・デーに参加して大勢の観客を前に箏曲を演奏した。
 26日は第16中学校で日本語や英語の授業を見学し、体育の授業に参加して交流を図ったほか、在中の日本総領事館の紹介で日本政府が設置した日本人学校も訪問した。23日に北京市の人民大会堂で開いた「日中観光文化交流の夕べ」、24日の「アカシア祭り」開幕式や歓迎レセプションにも出席した生徒たちは「普段の高校生活では味わえないたくさんの体験ができ、感動しました。関係者の皆さんに感謝します」と笑顔で話した。
 今回の姉妹校締結は創立100周年記念事業で昨年10月に開いたアジア高校生フォーラムに大連市の教育大学附属中学校の生徒が参加したのがきっかけで、大連市と縁の深い二階会長の働きかけで実現。今後の交流活動として今年秋に県主催で開くアジア高校生フォーラムにあわせて第16中学校生徒を招くことを計画しているほか、スカイプを使ったリアルタイムでの授業交流、ラインを使った生徒間交流、隔年での生徒相互派遣などを考えている。
 第16中学校は公立校で中学生と高校生1500人が学び、日本語学科で日本語を勉強している生徒も多く、中国国内でも有数の進学校だという。日高高の姉妹校締結は中国・西安中学校、デンマーク・フレデリクスハウン高校に続いて3校目。
 

記念植樹や農業視察、講演会
二階会長が大連市で交流活動

 

桜を記念植樹する二階会長(左から2人目)

 二階会長は25日、名誉市民の称号を得ている大連市で姉妹校締結調印式に出席した後、農業視察、客員教授を務める東北財経大学で桜の記念植樹や記念講演を行い、夜は訪中団主催の答礼会に出席するなど精力的に交流活動を行った。26日に帰路についた。
 東北財経大学では「大連市と私たちの友好は変わらない。私はこのことに自信と誇りを持っている」とつながりの深さを強調し、大学側も「二階先生は大学の発展に多大のご支援と頂いている」と熱烈歓迎。講演では学生たちに「日中関係は晴れの日ばかりではないが、私の心の中にはいつも東北財経大学がある」と述べ、二階会長が設立したERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)や今年9月の国連決議で11月5日を「世界津波防災の日」に制定する取り組みなどを語った。
 夜の答礼会では「習近平国家主席をはじめ、あらゆる人が末永く日中友好を築くことを提案していた。今回の訪中は成功であったと確信している。日本と大連市の友好をさらに育んでいこう。またの再会を誓おう」と述べ、廬副市長も「大成功を心からお祝い申し上げます。日中友好の歴史が刻み込まれた」と話した。


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二階会長が観光文化交流の夕べで二習国家主席に安倍総理の親書渡す 〈2015年5月26日〉

2015年05月26日 08時30分00秒 | 記事

 自民党の二階俊博総務会長(75)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が率いる「日中観光文化交流団」が22日から訪中。23日夜に北京市の人民大会堂で行われた「日中観光文化交流の夕べ」には習近平国家主席が出席し、3200人の訪中団を前に二階会長が安倍晋三総理から託された親書を手渡し、固く握手した。3千人を超える日本人の前で習主席があいさつするのは画期的なことであり、低迷する日中関係改善に期待するメッセージとして受け止められ、二階会長は「満足すべき成果だ」と訪中の意義を強調した。

 二階会長は20日から訪中し、広州、北京、大連を訪問。訪中団3200人は22日と23日に分かれて訪中し、23日夜に北京市の人民大会堂で行われた「日中観光文化交流の夕べ」で一堂が会した中、二階会長が習主席と共に入場し、壇上に上がると参加者から大きなどよめきと拍手が起こった。二階会長は3200人が見守る中で安倍総理からの託された親書を習主席に手渡し、がっちり握手した。
 習主席は「近年における両国民間交流の大きな出来事であり、非常に嬉しく感じる」と歓迎し「中国は高度に中日関係の発展を重視している。中日関係は歴史の風雨を経てきたが、中国側のこの基本方針は終始変わっておらず、今後も変わることはない。我々は道を同じくし、中日の四つの政治文書の基礎の上に両国の隣人としての友好と協力を推進していくことを願っている」と述べた。
 さらに「日本の軍国主義が犯した侵略戦争を覆い隠すことは許されず、歴史の真実を歪曲することを許さない」とした上で「中日友好の基礎は民間にある。両国関係が不調であればあるほど民間交流をより強化することが必要。私が真に期待するのは両国の青少年が友情の信念をしっかり持って積極的に行動し、友情の種を不断なく巻き、中日友好の大樹に育て、それをうっそうと茂る森にまで成長させ、そして中日両国人民の友好を世々代々継続させていくこと」と述べた。
 二階会長は「日中関係を支えているのは時々の政治情勢に左右されない民間レベルの深い人的関係である。この信念基づき、日中関係が良い時も悪い時も志を同じくする同志と共に日中間の観光交流や地方交流、青少年交流、防災分野での技術交流等に全力で取り組んできた。引き続き、こうした民間交流に全力を挙げて努力していかなければいけない。ともに日中の新時代を築いていきたい。習主席のごあいさつ、十分意味を理解し、そしてその実現、実行のため我々も努力を誓い合おう」と述べた。
 東日本大震災後に中国が被災地の子ども500人を海南島に招待したことを紹介し、青少年交流の一環として「あの時と同じように500人の皆さんを我が国にご招待して、子ども達による日中友好の実を上げていきたい」と提案。さらには「10月に北京の国家大劇院においてNNK交響楽団の講演が行われることになり、先ほど調印に立ち会ってきた」と報告。11月5日を「世界津波防災の日」とする国連決議採択への協力も呼びかけ「日中の世々代々、子々孫々の平和友好を次の世代に引き継ぐことが我々の使命である。共に頑張って日中友好のために力を尽くそう」と述べた。
 二階会長は日中間で金融や投資、技術等を協力する「日中経済協力機構」の立ち上げも提案。交流団長の絹谷幸二氏(画家)が「日中関係を安定的に発展させていくためには両国間で双方向の交流をより一層拡大させ、両国国民大交流の新時代を切り開くことが重要。今回の活動が両国民間交流をより一層拡大させる起爆剤となり、さらには両国関係全体の改善と発展を促進するものとなるよう強く希望する」との日中友好交流大会民間宣言を読み上げたあと、中国の伝統芸能などを楽しみながら和やかに交流した。
 二階会長は報道陣のぶら下がり会見で「習主席は前向きな姿勢で、良い雰囲気だった。我々は精一杯のことをやった。あれ以上のことを他の人ができるなら、やってみたらいい。これから先は政府がやることだ」と述べ、本紙ほか地元紙との会見でも「習主席があれだけ多くの人の前であいさつするのは画期的なことだ。習主席にあの場にお越し頂いたことを評価すべき。満足すべき成果だ」と話した。
 
大連市と和歌山の交流促進を
「アカシア祭り」開幕式に出席

 

唐書記と土産を交換する二階会長

 二階会長、和歌山県内からの訪中団230人らは24日から大連市を訪問。二階会長は同市の名誉市民であり、唐軍党書記らと会談したあと、第25回アカシア祭り開幕式、市主催の歓迎レセプションに出席した。
 唐書記は「3000人を超える人を連れてきたことは中国にとって大きな行事であり、その影響力は大きい。中日の友好関係促進につながるものと確信している。開幕式は明日行う予定だったが、二階先生の訪問にあわせて今日行った」。二階会長は「大連市と日本、故郷との関係をより強固にし、前進させたい。日本の果物などを販売するショッピングセンターを大連市につくるのもいいのではないか」と述べた。会談後に「大連市の市場は600万人だ。和歌山の果物や農作物を輸出するなど交流促進を県、市町村、議会で考えてもらいたい」と促した。
 25日は県立日高高校と大連第16中学校との姉妹校締結調印式に出席し、名誉客員教授を務める東北財経大学で記念講演、二階会長主催の答礼会などを行った。


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御坊市北塩屋の中山団地完売へあと一息 〈2015年5月24日〉

2015年05月25日 08時30分00秒 | 記事

完売まであと一息の北塩屋中山団地


 御坊市塩屋町の北塩屋中山団地は、分譲販売49区画のうち、平成26年度までに46区画が売れ、残りはあと3区画となった。平成24年度末に解散した市土地開発公社が若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に整備し、平成10年から分譲を始めた。市街地に近く、環境も良いなど好条件に加え、高台にあり、東日本大震災以降は津波対策で購入する人もおり、完売へあと一息のところまできた。

 中山団地は若者の定住促進や良好な居住環境づくりを目的に49区画を整備。平成10年10月から39区画の分譲を始め、16年8月に7区画、18年8月に最終3区画を追加販売した。市街地に近く、山に囲まれた自然があるなど立地条件、環境が良く「子育てには最高の環境」と人気があり、10年度に10区画、11年度に14区画、12年度と13年度に各2区画、15年度と16年度に各4区画、17年度、18年度に各1区画が売れた。
 19年度は売買契約がなく、早期完売の見通しもないことから「当初計画から公示価格(鑑定額)が16%下がっているなど社会情勢の変化」を理由に20年度当初から分譲価格を10%値下げした結果、同年度は4区画が売れた。その後、21年度から23年度までは売買契約はなかったが、東日本大震災発生を受け、高い所で海抜14・7メートルの高台にある同団地が再び注目を浴び、24年度と25年度に1区画ずつ、26年度に2区画が売れて残りは3区画となった。
 残りの3区画は(1)面積197・88平方、価格902万3000円(2)面積205・42平方メートル、価格860万7000円(3)面積198・18平方メートル、価格911万6000円。土地開発公社の解散で現在は市有地となっており、管理する財政課は「問い合わせはあるが、契約には至っていない。引き続き、市のホームページ等でPRしながら早期完売に努めたい」としている。


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畑中由良町長、任期1年切る 次期町長選出馬に明言避ける 〈2015年5月23日〉

2015年05月23日 08時30分00秒 | 記事

 来年5月18日に任期満了を迎える由良町長選まで1年を切った。現職の畑中雅央町長(70)=衣奈・当選2回=は「ふるさとに誇りと活力を!」をスローガンに、1期目に掲げた「安全で住みやすい町づくり」など5つの重点事項に基づき各施策を実施。次期町長選について「現時点では出馬するかどうか考えるに至っていない。今は残りの任期を全うしたい」と明言を避けており、態度を表明するのはまだ先のようだ。

 畑中町長は助役を経て、平成20年5月の選挙で新人同士の一騎打ちを制し初当選、平成24年は無投票当選で再選を果たした。
 1期目は(1)健やかで生きがいをもって暮らせる町づくり(2)安全で住みやすい町づくり(3)人を育み思いやりの心を育てる町づくり(4)人・もの・情報の行き交う町づくり(5)個性と活力に溢れる地域産業づくり-を重点事項に、公約実現に向け全力投球。2期目は、1期目の公約を継続している。
 中でも、子育て支援に力を注ぎ町内3保育所の統合を実現、閉校した旧畑小学校跡地に「ゆらこども園」を新設。開設2年目の平成27年度からは民間に運営委託し、保育サービスの充実をはかっている。
 インフラ整備では、町道を改良するとともに、観光道路として利用される海岸沿いの県道の拡幅を県に要望し続け、小引、大引地内で一部工事に着手、門前から衣奈にかけて衣奈トンネルの新設工事も進み、今秋に完成予定。シルバー人材の活用、老人の温泉招待旅行、介護予防事業、健康診断の実施など高齢者対策、下水道事業なども着々と進んでいる。
 一方で、課題の人口減少に歯止めがかからず、4月末現在の町の人口は6244人(男3046・女3198)。畑中町長は「子育て支援などいろんな施策はあるが、止めるまでにはいかない。町内の空き家も把握しているが、その中でどれだけ利用できるか、由良町に定住してもらうには受け皿が必要。移住してもらうためにも深く突っ込んだ施策は不可欠で、しっかり取り組みたい」と意欲を見せる。
 1期目から力を入れる防災対策は、避難路や一時避難場所の整備などハード面を充実させる一方、ソフト面では避難訓練のやり方を見直したいとの考えだ。
 町長就任から7年が経過し「議会、職員、町民の皆さんの協力でスムーズに町政を推進してこれたし、やるべきことはやってこれた」と自己評価。次期町長選については、対抗馬の声が聞こえてこないこともあり、残り1年の任期に全力を傾け、しかるべき時期に態度を表明する考えだ。


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印南町が橋の長寿命化修繕計画の取り組み進める 〈2015年5月22日〉

2015年05月22日 08時30分00秒 | 記事

建設から80年余が経過した切目橋


 印南町は、橋の長寿命化修繕計画を策定し昨年度から町道に架かる橋の修繕を進めている。地震や津波で橋が崩れ、避難の妨げとなったり孤立化を防ぐため、その恐れが大きい印南地区かえる大橋、かえる小橋、印南橋、切目地区の切目橋、マリンパーク大橋第2の5橋は計画とは別に優先的に取り組み、4橋についてはすでに耐震補強工事を終えており、残る切目橋は今年度から架け替えも含め検討に入る。町は「関係区と協議の場を設けるなどして最善策を考えたい」としている。

 町は橋の長寿命化修繕計画策定に向けて町道に架かる橋を対象に修繕が必要かの点検調査を平成23年度から3年計画で取り組み、昨年度から策定計画に基づいて修繕を始めたが、地震で崩れたりして避難の妨げや孤立化の恐れが懸念される5橋は計画とは別に優先的に着手。印南地区の印南橋(橋長33・4メートル)、かえる大橋(同133メートル)、かえる小橋(同30・4メートル)、切目地区のマリンパーク大橋第2(同51メートル)はすでに耐震強化と落橋防止の工事を完了。
 残る延長90・3メートルの切目橋は昭和9年建設と町内で最も古く、補強などでは対応できないと判断しており、架け替えも含め検討。特に同橋は県が南海トラフ巨大地震の津波避難困難地域に指定している島田区の避難道の一つで、また通学路でもあり、できるだけ早く対策を講じたいところだが、架け替えとなるとかなりの建設費が必要。歩道橋の設置も一つの案で今年度当初予算に切目橋歩道橋調査業務委託料100万円を計上しているが、その場合でも数億円程度かかると見られ、いずれにしても財源確保が課題となる。
 町は、橋に接する島田区や元村区をはじめ関係団体などと協議する場を設けたい考えで「地元関係者らの意見も聞いた上できるだけ早く対応策を決定したい」としている。
 昨年度から進めている橋の長寿命化修繕計画は、管理する橋が一斉に更新時期を迎えた場合、大きな財政負担が予想されるため、傷んでいるから修繕という事後保全的な従来の対応から計画的に対応していくためのもの。
 策定にあたっては、ほとんどの自治体が橋長15メートル以上の橋を対象としており、印南町も当初は15メートル以上の57橋と15メートル以下の利用度の高い橋を対象に調査に入ったが、南海トラフ巨大地震の発生が予想される中、住民がより安全に避難できるために2メートル以上の274橋すべてを対象に調査を実施。
 点検調査を踏まえ策定した計画を基に昨年度から取り組みをスタート。昨年度は1橋の修繕を行ったほか、9橋を修繕に備え調査した。今年度も5橋で修繕工事を実施する予定で当初予算に工事費6590万円を計上している。


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津波対策で御坊市の熊野川樋門、防潮水門遠隔操作化 〈2015年5月21日〉

2015年05月21日 08時30分00秒 | 記事

遠隔操作化した熊野川の樋門(上)と防潮水門


 東南海・南海地震の津波対策で、県が御坊市内の日高川水系熊野川で実施していた熊野川樋門、熊野川防潮水門の遠隔操作化事業が完了し、去る18日から運用を始めた。津波警報が発令されれば市役所に設置している操作局からゲートを自動で閉鎖するシステム。閉鎖を行う人が現場に行く必要がなく、安全、スムーズに操作することで浸水被害軽減に努める。市内では大和樋門(下川)がすでに遠隔操作化しており、市内対象分はすべて完了した。

 県は平成17年度から市街地の津波被害が予想される県下の樋門・水門を対象に自動化・遠隔操作化に順次着手している。熊野川の樋門は岩内地内、日高川左岸の熊野川と日高川の合流点、防潮水門は塩屋町北塩屋地内、熊野川河口にそれぞれ設置され、ゲート開閉の電動化は終わっているが、現地に人が出向いて操作ボタンを押す必要があり、津波発生時に被害に遭う恐れがあるため、遠隔操作化することで人的被害を防ぎ、スムーズに操作できるようにした。
 事業は平成25年度に着手し、樋門、防潮水門それぞれに遠隔操作機器や監視カメラ設置などシステムの整備を行い、市役所に設置している開閉操作や津波警報受信などの監視操作卓や画像処理装置などの操作システムも改善して今月18日から運用を開始。閉鎖にかかる時間は樋門が約11分、防潮水門が約15分。総事業費は樋門が約9200万円、防潮水門が6600万円。設計は日本工営(株)和歌山営業所=和歌山市=、施工は東芝通信インフラシステムズ(株)関西支店=大阪市=。
 日高振興局管内の日高川水系樋門・水門の遠隔操作化は、市内の大和樋門が県下初の自動化・遠隔操作化ゲートとして平成20年3月に改修工事が終わり、今回ですべて完了した。美浜町内は西川水系の第1寺田樋門№1、同№2、第2寺田樋門、田井樋門が平成26年3月に整備が終わり、残るは千貫樋門(和田)の1個所だけとなった。


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日高川町が町独自で日高川に監視カメラ設置へ 〈2015年5月20日〉

2015年05月20日 08時30分00秒 | 記事

平成23年の水害では千鳥橋の上部まで水が迫り、
三百瀬地内(写真上)が完全に孤立した

河川監視カメラ


 平成23年9月の台風12号による日高川水害のような災害を未然に防ごうと、日高川町は、県が松瀬橋など4カ所に設置した日高川の河川監視カメラに加え、町独自で28年度までにカメラを5カ所に設置する。今年度(2180万円)は三百瀬・千鳥橋と田尻・長子橋、28年度に美山地内で支流などを含めた3カ所に設置を目指す。カメラの映像をリアルタイムで確認できる水位状況をリアルタイムで把握し、早期避難に必要な情報体制を充実させる。

 平成23年の水害後、県は日高川の水位をライブで監視できるカメラと日高川町内の主要橋への水位表示を進め、監視カメラは松瀬橋、新田橋、川上橋、椿山ダムの4カ所に設置した。昨年7月に稼働開始した川辺水位観測所の松瀬橋右岸からの映像を皮切りに、インターネット上の県河川雨量情報のサイトで4カ所の映像を順次公開。町ではこの映像をケーブルテレビでも放映できるように関係機関と協議を進めたいとしている。
 県が設置し、稼働済みの4カ所だけでなく、町では、国の補助採択を目指して町独自の事業で平成27年度から他の5カ所にも監視カメラの設置を計画。今年度末までに千鳥橋と長子橋にカメラを設置し、映像を送信する伝送路ケーブル整備の手続きを経て、来年度以降にケーブルTVや町のホームページ上でも確認できる体制作りを進めていく。来年度は新橋が完成した平和橋はじめ上初湯川・津島橋、寒川・明神橋など支流にも設置するという。
 今年度、町が水位監視カメラの設置を目指す1つの三百瀬・千鳥橋は、平成23年の災害時に橋梁ぎりぎりまで水が迫り、橋より低地にある北側の平川地内、南側の三百瀬地内で橋詰付近が完全に冠水した。下流の三百瀬橋も冠水したために、三百瀬地内が完全に孤立。カメラの設置により、地域住民が自宅に居ながら日高川の水位を確認できれば、早期の避難活動などにもつながると期待される。
 一方、橋脚への水位表示は当初の松瀬橋、川原河・川上橋、高津尾・新田橋だけでなく、日高川町が県に対して、日高川にかかる町内18カ所の主要橋の橋脚に水位表示を要望。県の意向で追加した若野橋を含めて3月末までに19カ所に表示を完了した。さらに今年度は本流の入野橋に加え、寒川や上初湯川などの支流5カ所の橋にも水位表示を行い、今年度末までに日高川の本・支流全24カ所に表示が完了する。


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