停電時でも活用できる手押し式ポンプ
印南町は、井戸の組み上げに使う手押し式ポンプの設置や水質検査の費用を補助する災害時協力井戸支援補助金制度を新たに設け、申請を受け付けている。町は災害時に井戸水を生活用水として提供してもらおうと「災害時生活用水協力井戸」の登録制度を設けており、現在19カ所が登録。ほとんどが電気での汲み上げで、停電時でも活用できる手押し式ポンプの設置と井戸の登録を促すのが狙い。水質検査の費用補助は珍しくないが、ポンプ設置への補助は県下で初めてとなる。
同町は平成27年度に「災害時生活用水協力井戸」の登録制度を導入し、これまで19カ所が登録されているが、手押し式ポンプは3カ所と少ない。大規模な災害では停電になることが想定され、停電時でも生活用水が確保できる昔ながらの手押し式ポンプの設置を促そうと、設置費用などを補助する制度を今回新たに設けた。
補助対象は災害時協力井戸に登録、または登録を希望する井戸の所有者。井戸の汲み上げに使う手押し式ポンプの設置・修繕は10万を上限に、飲料水としての水質検査は9000円を上限に補助する。ポンプ設置、水質検査とも補助金額でほとんど賄える。当初予算に関連予算として54万5000円を計上している。
申請は総務課で受け付けており、問い合わせなどは同課危機管理係(電話42・0120)へ。
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