先月29日に告示された県議選も終盤、選挙運動も今日と明日と残り2日となり、各候補者は支持拡大に懸命だ。花田健吉候補(60)=同4回、印南町印南原=、冨安民浩候補(70)=当選7回、日高町高家=、坂本登候補(72)=同5回、みなべ町南道=、の現職3人と新人の玄素彰人候補(45)=印南町印南=で3議席を競う日高選挙区では、各陣営が街宣や街頭演説のほか、ローラー作戦などで支持拡大を図る中、現職2人が抜け出したと見られ、残る1議席を現職1人と新人が激しく競り合っている状況だ。
花田陣営 前哨戦はやや出遅れの感もあったが、3月10日の後援会事務所開き以降は後援会を中心に動きを活発化させ、告示後は激励の声も多くなり、手応えは日増しに良くなっている。選挙区内を街宣し、要所で街頭演説するなどして、公約である次の4年間で取り組む3つのチャレンジとともに4期の実績を訴えながら支持拡大に努めている。4日はみなべ町、5日は日高川町を中心に街宣、最終日の6日は選挙区全域を回り最後の訴えを行う。陣営は「手応えはあるが厳しい選挙戦。地元印南町を重点に全地域で支援の輪を広げていけるよう最後まで一丸となって頑張りたい」としている。
冨安陣営 告示後2日間で郡内全域を訪れ、31日からは各町議や地元支援者とともに連日2町を集中的に回り、3日までに2巡目を終えた。街頭演説は約100カ所になり、候補者が街宣車を降りて握手でスキンシップを重ねてきた。7期の実績と人脈を生かした活動を展開しているが、終盤は地域を絞ってテコ入れし、最終日は地元日高町など周辺町で支援を訴える。
陣営は「感触は悪くはないが、選挙戦は20年前で、今回はゼロからのスタートとなり票が読めない。『冨安は大丈夫』と前評判が良いが何の根拠もない。当選圏を目指して最後まで一歩一歩、全力で支持を訴える」と引き締める。
坂本陣営 告示後2日間で郡内全域を街宣し、地元みなべ町を中心にしながら、他町も回り、3日までに2巡。当初は街宣中心の方針だったが、街頭演説もと支援者からの要望を受け、一日10カ所以上で行い、日高地方の地場産業である農林水産業の発展と育成を主に訴えてきた。終盤は街頭演説を入れながら全域を巡り、最終日は、歩いて回るなど地元みなべ町で訴える。
陣営は「地元外からの声も多くなり、手応えは感じる。20年前からみると、支援の輪が広がっているとはいえ、新人が出ており、厳しい選挙には違いない。できるだけ上積みできるよう頑張りたい」と話した。
玄素陣営 告示後、各町の有権者の多い地域やサラリーマン世帯、特に若い世代が比較的多い地域を中心に街宣やチームを組んで徒歩でも支持を訴えた。早朝は交通量の多い場所での辻立ち、地区ごとの声掛け、車中からのスポット演説も数十カ所で実施するなど精力的に活動している。
感触は日々良くなっており、中盤戦は候補者本人対全有権者のスタンスで、有権者とスキンシップをとり地道に支持を訴えてきた。玄素候補は「スキンシップを通して、手応えをつかめてきている」とし、終盤戦に向け「各町の浮動票が多い若い世代が住む住宅地や、地元印南町を中心に運動を展開したい」と話している。
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