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御坊市母子保健連絡協で課題共有し、支援強化や相談充実 〈2024年6月29日〉

2024年06月29日 08時30分00秒 | 記事


協議会で評価指標の現状と課題を共有


 御坊市母子保健連絡協議会は27日、市役所で開き、国の成育医療等基本方針に基づき周産期、乳幼児期、学童期・思春期などライフステージ別に掲げた評価指標の現状と課題を報告。国の現状値に比べて妊婦の喫煙率や子どもの肥満度が高いこと、虫歯のある子どもが多いことを問題視しており、関係機関がより一層連携を強化し、ライフステージ別の支援強化や相談体制の充実に努める。

 国は成育医療等基本方針に基づき5年度から10年度までを目安に地方自治体が個々の施策別評価指標を設定し、進捗を検証しながら母子保健を始めとした成育医療等の充実につなげるよう求めている。市は総合計画や子ども・子育て支援事業計画、健康ごぼう21などに盛り込んでいる施策、数値目標をもとに国が示した評価指標に当てはめ、この日の会議で令和4年度と5年度の現状値を報告。
 市が特に問題視している妊婦の喫煙率、子どもの肥満度、虫歯を見ると、妊婦喫煙率は3年後ゼロが目標に対し、4年度2・4%から5年度は3・3%に増えており、国の現状値1・9%(3年度)よりも高くなっている。妊娠中のパートナー喫煙率も4割程度(4年度43%、5年度39・3%)あり、喫煙対策を大きな課題に挙げた。
 児童生徒の肥満傾向児の割合は5年度が10歳男子15・6%、同女子18・4%、13歳男子18・1%、同女子11・8%で4年度より減少しているが、国の現状値10歳男子12・58%、同女子9・26%、13歳男子10・99%、同女子8・35%と比べ高い。虫歯のない3歳児の割合は4年度77・7%、5年度79・8%で、令和14年度95%の目標値まで開きがあり、国の現状値89・8%を大きく下回っている。
 医師ら専門家の委員からは県下12市町村で行っている公費負担等による妊婦歯科検診を行うよう求める意見に市は「やる方向で検討したい」と述べたほか、小学6年~高校1年の女子と定期接種の機会を逃した世代(高校2年から27歳)へのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種の勧奨、保護者への理解を求める啓発に力を入れるよう求める要望もあった。
 市健康福祉課は「評価指標の現状や今後の課題を共有しながら関係機関がより一層連携を強化し、切れ目のない保健・医療の確保などライフステージ別の支援強化、相談体制の充実に努め、より良いケア、サービス提供につなげていきたい」としている。

出生数は過去最少115人
昭和50年に比べ76%大幅減
 令和5年の出生数は115人で、過去最少だった4年126人をさらに下回った。全国的に少子化が進む中、御坊市でも少子化対策が大きな課題で、新たに学校再編も浮上している。
 昭和50年は485人だったが、60年384人、平成5年267人、15年254人と年々減少。令和に入るとさらに減り、元年134人、2年133人、3年131人だった。


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令和8年稼働の汚泥再生処理センター地下部工事終わり、進捗率14% 〈2024年6月28日〉

2024年06月28日 08時30分00秒 | 記事


地下部の工事が終わった建設現場(写真右、左は現施設)


 御坊広域行政事務組合が管理運営する御坊クリーンセンター=御坊市熊野=の老朽化に伴い、同センター隣接地に建設している汚泥再生処理センター建設工事は現在、地下部のコンクリート打設が終わり、今月末の進捗率は14%。令和7年度にかけて建設し、8年4月から稼働する予定。
 クリーンセンターは昭和63年に竣工、老朽化のため改築する。新しい汚泥再生処理センターは地下1階、地上2階建て。処理棟と管理棟の一体型で現施設東隣(用地1万8153平方メートル)に建設。水処理方式(生物学的脱窒素処理方式と高度処理)と資源化方式(助燃剤化)を採用。計画処理量は一日122キロリットル。
 水質、悪臭、騒音などの対策に万全を期し、処理工程から発生する汚泥を含水率70%以下に抑え、御坊広域清掃センターで助燃剤として活用するなど循環型社会の実現につながる近代的な施設になるという。
 昨年5月に起工式が行われ、仮設道路整備や新設用地切土、地盤改良など造成工事のあと、4月から本体工事が始まり、現在は地下1階部分のコンクリート打設が終わり、今後、地上部の工事に入る。今年度は地下、1階の機器設置等を進め、7年度は2階機器設置や洗車場設置等を行い、試運転、性能試験を経て8年4月から稼働予定。7年12月ごろから現施設の解体工事、跡地整備を行い、8年度末に事業が完了する。
 工事契約額は46億5349万9400円。施工監理契約額は6600万円。設計・施工・解体等は日立造船(株)、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店。
 組合議会 御坊広域行政事務組合議会は、4日午前10時から御坊広域清掃センターで開き、令和6年度一般会計補正予算(7857万8000円の減額補正)を審議する。御坊市長選に伴う管理者選任も行う。


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わんぱく相撲県大会準優勝の3人が全国出場へ 〈2024年6月27日〉

2024年06月27日 08時30分00秒 | 記事


全国出場を決めた中野君、津村君、中西君(左から)


 第5回わんぱく相撲県大会が22日、和歌山市の県立相撲競技場であり、6年生の部で中野王富君=内原小、150センチ、49キロ=、5年生の部で津村輝君=野口小、140センチ、55キロ=、4年生の部で中西幸誠君=和田小、138センチ、53キロ=がいずれも準優勝で全国大会出場切符を勝ち取った。「第39回わんぱく相撲全国大会」は、8月4日に東京都の両国国技館で開催する。

 御坊、有田、和歌山の3青年会議所管轄ごとに行われたわんぱく相撲各場所で4~6年の学年ごとの優勝者が代表として県大会に出場。各学年で全国出場枠2を争って巴戦を行った。巴戦は大相撲における優勝決定戦の方式の一種で、相星の力士が3人以上いる場合の優勝決定のための戦いで、連続して2勝した力士が優勝となる。県大会は2連勝した選手が優勝で、準優勝者は優勝者が決まった後、優勝者以外の2人の直接取り組みで決めた。
 中野君は、有田代表に上手投げで勝ち星をあげたが、2戦目で敗れた和歌山代表が優勝したため、3戦目の準優勝者決定戦で再度、有田代表と戦い、うっちゃりで勝利し、全国出場を決めた。津村君も1戦目の有田代表を押し出しで破ったが、2戦目の和歌山代表に黒星。和歌山代表が優勝したため、再戦となった3戦目の有田代表に寄り倒しで勝ち、準優勝で全国切符を手に。中西君は1戦目で敗れたが、相手の和歌山代表が優勝し、2戦目の準優勝決定戦で有田代表選手を押し出しで下し、見事全国を勝ち取った。
 中野君は4年生の時に御坊場所準優勝で県大会に出場できず、5年生では初めて県大会に挑んだが、敗退し、全国大会に出場したいと臨んだわんぱく相撲最後となる今大会。4年生から日高町柔道教室に通っており、持ち前の足腰の強さが大柄な相手にも生き「前回のリベンジを果たせたのと、初めて両国国技館で相撲が取れるのでうれしい。相撲は楽しい。精一杯頑張りたい」と意気込んだ。
 小学2年から柔道を習い、もともと足腰の強さ、粘りを持ち合わせている津村君。相撲は昨年の御坊場所が初めてで、県大会に挑み、準優勝で初の全国切符を獲得。それ以降、誘われて、相撲を本格的に練習し始め、挑戦した今回は前に出る取り組みが冴え「今年も相撲部屋のちゃんこ料理を腹いっぱい食べて、土俵へあがったら、真っ向勝負のぶち当たりで、なんとか1勝したいです。東京を楽しんできます」と笑顔。
 中西君は日高町柔道教室で習い始めて5カ月で、投げ技が得意。相撲もやりたいと御坊場所に3回出場し、初の県大会ながら、粘り強さが取り組みに現れ、柔道の経験が生きた。「両国国技館で相撲ができるので楽しみ。ちゃんこ鍋もいっぱい食べたい。強い相手とできるので一生懸命頑張りたい」と話している。


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西川史礁選手(日高川町出身)2度目の大学侍ジャパン代表に 〈2024年6月26日〉

2024年06月26日 08時30分00秒 | 記事


昨年の日米野球に続いて2度目の大学侍Jの西川史礁


 7月にチェコとオランダで開催されるベースボールウィーク国際大会に出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿が24日まで行われ、全日本選手権を連覇した青山学院の4番打者、西川史礁選手(4年)=丹生中、龍谷大平安高=が2度目の大学日本代表入りを果たした。3月にプロ選手の侍Jトップチームに混じっての選出に続き、三度目の日の丸を背負う。

 選考合宿は、神奈川平塚市で行われ、全国から選ばれた代表候補45選手(1人辞退)が参加し、代表24人の座を争った。全日本選手権では四球攻めにあってから本調子と遠い状態で、打撃では本来の実力を出しきれずに22日の紅白戦も無安打に終わったが、守備では補殺で強肩を見せるなどアピールした。
 それでも3月には大学生でトップチーム入りし、昨年の日米大学野球で不動の4番打者を務めて優勝に貢献した国際経験と東都MVPの実力は、大学日本代表に欠かせない存在だ。代表監督の慶大・堀井哲也監督はチームを引っ張ってほしいと期待を寄せ、西川選手は「合宿では力を出しきれなかったが、代表に選出して頂いて感謝の気持ちでいっぱい。気を引き締めて臨みたい。日本の勝利のため必死に頑張りたい」と意気込みを語った。背番号は侍Jトップチーム、青学で慣れ親しんだ「3」に決まった。
 6日からチェコで開催の「プラハベースボールウィーク」では台湾、チェコ、ドイツと、12日からオランダで開催の「ハーレム同」では米国、スペイン、オランダ、台湾と対戦する。


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八幡山城跡(御坊市)で発掘調査現地説明会 〈2024年6月25日〉

2024年06月25日 08時30分00秒 | 記事


柱穴、炉が見つかった付曲輪付近

横堀(写真下部)など城の構造を見学


 御坊市教育委員会は22日、藤田町吉田の八幡山城(別名・吉田城)跡で発掘調査現地説明会を開き、地元や市内外から約70人が参加した。南北朝時代初期の1346年に吉田の領主・吉田蔵人源頼秀が築いた山城で、二重に巡らせた横堀が見つかるなど当時の構造をそのまま遺す防御性に優れた山城だったことが推察されるといい、参加者は約680年前の時代に思いを馳せながら見学した。
 
 吉田氏は矢田荘の領主で土生城主逸見氏や日高川筋で50カ村を領していた和佐山崎城主川上氏と婚姻関係を結び、南朝方としてこの地を治めた。1379年に北朝軍の進攻により共に敗退するが、その間、頼秀、その三男吉田金毘羅丸源頼貞は逸見氏らと道成寺に梵鐘を寄進、屋根修理世話人など大檀那となった。
 子孫のヨシダエルシス(株)代表取締役会長の吉田擴氏(81)ら4人のきょうだいが私財を投じ、地元関係者でつくる八幡山城城跡整備事業委員会(吉田擴委員長)が城跡に展望公園や遊歩道を整備するのに伴い、市教委が城の内容や残存状況を把握するため、5月下旬から確認調査を実施している。
 城は八幡山東方「城ケ峰」(吉田八幡神社裏山)の丘にあり、規模は東西約70メートル、南北約50メートル。標高72メートルの頂上部に東西に長い楕円形の主郭(東西約30メートル、南北約20メートル)があり、北側に付曲輪を置き、周囲に同心円状に2段の帯曲輪(横堀)を巡らす。尾根続きとなる西側には鞍部(あんぶ)を利用した空堀を掘り、東西軸線上の曲輪端に土塁を配し、曲輪間の斜面には切岸を設けている。
 発掘調査を行っている市教委埋蔵文化財専門職員の川崎雅史さんは調査中に「びっくりしたこと」として二重に巡らせた横堀があったことを挙げた。帯曲輪の北は外側に部分的に土塁を伴うものと考えていたが、二段とも岩盤を掘削した横堀だと分かり、西側等でも確認したことで「本来、急斜面となる南側以外に二重の横堀を巡らす構造だった」と推察し「防御性に優れた城跡」と話した。
 主郭跡と付曲輪で掘立柱建物の柱穴や土坑、炉などを検出。柱穴は小規模だったため建物は比較的簡素、炉は直径30センチの穴の周囲が赤く硬化していたことで高熱を伴う小鍛冶などの作業を行っていたと推察。遺物は少量の土師器皿や土釜、鉄釘が出土し、籠城ではなく、見張り程度に城詰めしていたことがうかがえるといい、居住拠点は別の場所にあったと推察。
 頂上部から日高平野が一望できる交通の要衝にあり、南北朝時代に使われていた山城に、参加者は「歴史のロマンを感じます。頂上から眺める景観は素晴らしく、城跡が整備されたら、ちょくちょく来たい」「同時代の土生城、山崎城、手取城などとの見学ツアーもやってほしい」などの声が聞かれた。子孫の吉田擴氏は「こうして城があったことが実証され、うれしい。城跡を整備するので、多くの人に来ていただきたい」と話した。


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御坊市防災グループ員に初の女性職員任命 〈2024年6月23日〉

2024年06月24日 08時30分00秒 | 記事


新調の防災服を着た女性防災グループ員
(左から西尾、浜田、中島、亀谷、坂尻の皆さん)


 御坊市は、災害対応等で防災対策課職員を応援する防災グループ員に初めて女性職員5人を任命した。グループ員は市独自の取り組みで平成19年度から設けており、これまで男性職員のみを任命してきたが、防災対策、災害発生時の避難所運営など災害対応でニーズが多種多様化する中、女性の視点、意見を生かしたきめ細やかな対応が必要不可欠とし、スタートから17年目にして女性を登用した。

 防災グループ員は災害発生時は防災対策課を応援し、災害対策本部が設置されれば総合調整班として情報収集等に当たり、平時は市や地域の各種防災訓練、研修など防災意識を高める取り組みに参加しており、都市建設課や農林水産課など災害時に現場対応が必要な部署以外から係長級以下の若手・中堅職員を任命。
 平成19年度にスタートして以降、男性職員10人程度を任命してきたが、避難所生活等で女性の視点に立ったきめ細やかな対応が大きな課題とされ、市が今年3月に改定した第3次男女共同参画プランには「防災に関わる意思決定への女性の参画」「避難所運営に女性の視点を取り入れる」「ニーズの違いに配慮した防災計画や各種マニュアルの作成」を盛り込んでおり、今年度防災グループ員に初めて女性を登用した。
 任命したのは企画課の亀谷知央さん、健康福祉課の浜田真衣子さん、社会福祉課の中島夏世さん、介護福祉課の西尾菜見子さん、教育総務課の坂尻知果さんの5人で、大学で防災を学んだ職員もいる。5人は「女性の視点を生かした意見やアイデアを積極的に提案していきたい」と話す。女性を登用することでグループ員も16人に増員された。
 5人は、今月2日に河南中学校で行った避難所設営訓練にも参加し「避難所生活では女性の防犯対策の必要性を強く感じた」「生理用品ひとつとっても、それぞれにあうもの、あわないものがあり、細やかな気配りが必要」「簡易トイレは、こわくて一人では使用できない。トイレトラックがあればいいと思った」と防犯・安全確保、避難所環境整備の必要性を話した。
 西本貴王防災対策課長は「災害犠牲者ゼロを目指すためには、多種多様なニーズに対応し、きめ細やかな防災対策が必要。女性の視点からの配慮やアイデアを取り入れながら避難所運営マニュアルや各種計画を見直し、より良い準備、対応ができるよう取り組んでいきたい」と話している。


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御坊市「キュウソネコカミ」コラボTシャツ、タオルがふるさと納税返礼品に 〈2024年6月22日〉

2024年06月22日 08時30分00秒 | 記事


キュウソネコカミとコラボしたTシャツ、タオル


 御坊市は、市制施行70周年記念スペシャルサポーターで、8日に地元凱旋ライブを行った同市出身のヤマサキセイヤさん(37)がボーカル・ギターを担当するロックバンド「キュウソネコカミ」とのコラボでつくった70周年記念Tシャツ、フェイスタオルを21日から「ふるさと納税」返礼品として出品。ライブでヤマサキさんがふるさと納税の利用をPRしてくれており、全国のキュウソファンから人気を集めそう。

 Tシャツは白、スミ、イエローの3種類あり、サイズはS、M、L、XL。胸の部分に「キュウソネコカミ」のマスコットキャラクター「ネズミくん」と市のPRキャラクター「みーやちゃん」のイラストを入れ、背中部分には「GoboCity キュウソネコカミ 御坊市市制施行70周年記念」の文字をデザイン。フェイスタオルはライブ記念も兼ねたデザイン。
 Tシャツは1枚2000円、フェイスタオルは1枚1000円。ふるさと納税では、1万2000円の寄付に対してTシャツとフェイスタオルをそれぞれ1枚をセットにして返礼。利用できるのは御坊市が開設している市魅力発信特設サイト「つながる御坊」に限定し、21日午後5時から受け付け開始。ふるさと納税の利用とあわせ、さまざまな御坊の魅力を発信する。
 市の公式ホームページやライン、「みーやちゃん」のインスタグラムなどでPRする。8日のライブ会場では、市民限定チケット購入者にプレゼントされたタオル、市民限定先行販売で購入したTシャツ、タオルが注目され「どうすれば購入できるのか」との問い合わせが多かったという。ライブ中にはヤマサキさんらメンバーがタオルを掲げて「ふるさと納税よろしく」とPRに一役買ってくれており、全国ファンのつながり、口コミによる寄付増が期待される。

市民限定二次販売
24日から市内8郵便局
 市民限定二次販売は、24日から市と包括連携協定を締結している市内の御坊、御坊西町、御坊塩屋、御坊島、名田、藤井、御坊湯川、御坊財部各郵便局で始める。
 販売時間は平日の午前9時から午後5時まで。購入はTシャツ、タオル各1人4枚まで。購入時、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証、学生証など)が必要。
 ライブ当日に御坊郵便局で行った先行販売ではTシャツ、タオルとも60枚以上が売れた。問い合わせは企画課(電話23・5518)へ。


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御坊市「住みよさ」ランキングで全国63位、利便度12位 〈2024年6月21日〉

2024年06月21日 08時30分00秒 | 記事


全国的に住みよいまちに位置づけられる御坊市


 東洋経済新報社が毎年発表している「全国都市データパック」2024年版で、総合評価となる「住みよさ」ランキングで御坊市は全国812市区で63位、近畿111市で8位。昨年より順位を落としたが、上位をキープ。利便度は昨年の全国14位から過去最高の12位にランクアップし、全国的に見ても住みやすいまちと評価され、三浦源吾市長は「市民の皆様も『住みよいまち』と自慢に思い、ふるさとに愛着をもってほしい」と話している。

 住みよさランキングは安心度(人口当たりの病床数や刑法犯認知件数、介護施設等定員など)や利便度(人口当たりの大規模小売店店舗面積や小売販売額、飲食店数など)快適度(転出入人口比率や水道料金など)富裕度(財政力指数や1人当たり所得など)の20指標について偏差値を算出し、その平均値を総合評価として順位付けしたもの。
 2024年の総合評価で御坊市は全国63位。過去最高だった昨年30位から順位を落としたが、過去3番目に高い順位。2019年に30位にランクアップされて以降、2020年65位、2021年92位、2022年68位、2023年30位と、常に二ケタ順位をキープしている。
 近畿ブロックは8位で昨年2位から順位を下げたが、トップ10を維持。2022年6位、2021年12位、2020年5位、2019年2位だった。県内9市では6年連続で断トツの1位をキープしている。
 4つの視点のうち、利便度は御坊市が全国12位とトップレベル。昨年まで4年連続で14位をキープし、今年はランクアップして過去最高順位となった。安心度は173位で昨年95位から順位を落としたが、1万人当たりの医師数は全国34位、病床数は32位と高く、2019年以降は常に200位以内に位置し、全国的に見て「住みよいまち」として位置づけられる。
 また、昼夜間人口比率は114・72%で昨年と同じく全国18位。2022年までは3年連続17位で、商工業や医療、教育などの機能が集積し、日高地方の雇用の中心になっていることを示している。
 富裕度は507位(昨年444位)、快適度は599位(昨年572位)だった。
 三浦源吾市長は「毎年、住みよさランキングの発表を楽しみにしている。今年は昨年より順位を下げたが、全国的に見ても『住みよいまち』と自慢できると思っているので、市民の皆様も自慢に思い、ふるさとに愛着を持っていただきたい。今後もランクアップをめざし、第5次総合計画実現に向けて全力で頑張りたい」と話した。


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御坊市・八幡山城跡発掘調査で柱穴等検出 〈2024年6月20日〉

2024年06月20日 08時30分00秒 | 記事


日高平野を一望できる城跡発掘調査現場


 御坊市教育委員会が藤田町吉田、八幡山城(別名・吉田城)跡で実施している発掘調査の現地説明会が、22日午後1時30分から行われる。南北朝時代初期の1346年に吉田の領主・吉田蔵人源頼秀が築いた城で、城跡から掘立柱建物の柱穴や炉を検出し、土師器皿や土釜などが出土され、教委は「南北朝時代の城の構造をそのまま遺す城跡であると評価できる」としている。

 市史や和歌山城郭調査研究会によると、八幡山城は八幡山東方「城ケ峰」(神社裏山)の丘(標高73~60メートル)にあり、残存する城郭は南北約20メートル、東西約30メートルの長円形を上段とし、それに付随する下段から成っており、城跡の西方に大きな堀切がある。矢田荘吉田村領主だった吉田蔵人が築城、南朝の正朔を奉じたと伝えられる。
 子孫のヨシダエルシス(株)代表取締役会長の吉田擴氏(81)の吉田家資料によると、吉田氏は政所として吉田に住し、土生城主逸見氏や日高川筋で50カ村を領していた山崎城主川上氏と婚姻関係を結んで、この地を治めた。1379年に北朝軍の進攻により共に敗退するが、その間、頼秀、その三男吉田金毘羅丸源頼貞は逸見氏らと道成寺に梵鐘を寄進、屋根修理世話人など大檀那となった。
 吉田擴氏ら4人のきょうだいが私財を投じ、地元関係者等でつくる八幡山城城跡整備事業委員会が城跡に展望公園や遊歩道を整備するのに伴い、市教委が城の内容や残存状況を把握するため、5月下旬から確認調査を実施している。城の規模は東西約70メートル、南北約50メートル。幅1・5メートルの溝状の調査区を設け、約180平方メートルで調査を行い、現在終盤に入っているという。
 これまでの調査で掘立柱建物の柱穴や土坑、炉などを検出し、土師器皿や土釜、鉄釘の遺物が出土。城の構造は標高72メートルの頂上部を占める東西に長い楕円形の主郭の周囲に同心円状に2段の帯曲輪(おびぐるわ)を巡らしたと想定できる。尾根続きとなる西側には鞍部(あんぶ)を利用した空堀を置き、東西軸線上の曲輪端に土塁を配し、曲輪間の斜面には切岸(きりぎし)を設けている。
 市教委は「遺物から、言い伝え通り南北朝時代に使われていたことが明らかになり、当時の構造をそのまま遺す城跡であると評価できるとともに、建物など内部構造を垣間見る資料を得た」としている。現地説明会は教委、八幡山城城跡整備事業委員会の共催で行う。小雨決行。荒天時中止。申し込み不要。集合場所は北吉田蓮の郷駐車場。


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印南町高台の宅地化図る未来投資事業効果 〈2024年6月19日〉

2024年06月19日 08時30分00秒 | 記事


住宅23軒が建築されるなど事業効果が現れる


 印南町は、近い将来起こるとされている南海トラフ巨大地震で想定される津波の浸水区域外の高台などを対象に宅地化を促そうと町道や水道施設の整備を進めている。未来へ向けての投資と位置付け未来投資事業と銘打って令和元年度から取り組んでいるもので、同事業で整備を進めた現場周辺に23軒の住宅が建築(建築中含む)されており、町は今後も宅地化などを促すため水道などインフラ整備に取り組む考えだ。

 町は、第5次長期総合計画基本計画や人口ビジョン・総合戦略の策定に伴い実施した住民アンケートで「人口流出等による社会減の対策」として「新たな宅地造成など住む場所の確保」を上げた回答が多かったことを受けて住宅用地確保に力を入れており、その一つとして未来投資事業を導入。
 昨年度までの5年間で沿岸地域の切目や印南地区の14カ所で道路の拡幅や配水管布設などの工事を実施。町道改良事業に合わせて配水管布設工事を行った現場では建築中も含め住宅9軒が建てられるなど事業の成果が現れている。
 17日の6月議会一般質問で同事業の費用対効果を問う質問に、平田雅規企画産業課長は「23軒の新築住宅の建築、農地転用許可申請もあり、若者を中心とした住む場所の確保を発揮しているものと考える」とし、民間組織「人口戦略会議」が分析、公表している将来的に「消滅の可能性がある」自治体に10年前の分析では対象だったがこのほど公表された分析レポートでは消滅可能性自治体から脱却したことを挙げ「一つの分析において前回より数値が向上しているということは施策の効果があることの一つの指標になる」と効果を強調した。
 今年度も切目、印南地区の3カ所で配水管布設や道路拡幅を約3000万円をかけて取り組む。


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