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二階派パーティーに4500人 防災減災へ決意、参院選勝利へ結束 〈2016年4月29日〉

2016年04月30日 08時30分00秒 | 記事

二階会長(中)らが頑張ろうコールで結束固める

参院選勝利へ激励を受ける鶴保、大江両氏(右から)


 自民党の二階俊博総務会長(77)=御坊市島、当選11回=が会長を務める志帥会(二階派)の政治資金パーティー「11月5日世界津波の日」は27日、東京都千代田区のホテルニューオータニで開き、政財界などから4500人(主催者発表)が参集し、党内随一の強固な政策集団として異彩を放っている二階派の存在感の大きさ、勢いを見せつけた。二階会長は世界津波の日や熊本地震にふれながら「災害から人々の生命を守るのが政治家の最大の責任」と大規模地震や津波など防災・減災対策、国土強靱化政策を推し進める決意を示すとともに、夏の参院選勝利へ結束と支援を呼びかけた。

 冒頭、熊本地震の犠牲者に黙祷を捧げたあと、二階会長が「毎日毎日、被災地の情報と接し、悲しく悔しい思いだ。災害から人々の生命を守るのが政治家の最も大事な責任だと決意を新たにしている。皆さんのお力、ご協力を得ながらこのことに全力で取り組みたい」と述べた上で、昨年末に国連で制定された11月5日の世界津波の日について「災害に対して政治が何を発信し、呼びかけていくかが問われている。世界津波の日は142カ国の共同提案で全会一致で採択されたが、これからが出発だ。津波で一人の命も落とさないよう世界の国々に、しっかりと呼びかけていきたい」と普及啓発に全力を挙げる考えを示した。
 夏の参院選に向けては「これに勝ち抜くことが重要だ。場合によっては衆参同日選もあるとささやかれており、そのことを聞かれたらいつも私は『ないとはいえない』と言っている。衆院は常に常在戦場だ」と述べた上で「我が派は現職の国会議員が38人いる。仲間と共に皆さんのご期待に応えるため一生懸命に頑張り、グループをさらに充実させたい。全国津々浦々までグループの意気込みを訴え、皆さんのご支援を頂けるよう全力を尽くす。子や孫の時代に素晴らしい日本、ふるさとをつくるため、自民党はしっかりと頑張ります」と支援を訴えた。
 世界津波の日の制定に賛同、協力したアメリカ、イギリス、中国、韓国など42カ国の駐日大使らが壇上に上がり、代表して御坊市にも訪れたこともある程永華・中国駐日特命全権大使が「二階会長は日本にとって大切な方。世界で大きな影響力があり、我々外交部に人気がある。これだけ多くの外交部が出席するのは珍しいことだ。各国が共に絆を強くし、手を取り合って地球村の村人として地球を良くしていきたい」と祝辞を述べた。
 党を代表して稲田朋美政調会長が「二階先生には大変お世話になっている。私は二階先生のファン。志帥会は団結力があり、強力な派閥だ」、派閥領袖を代表した麻生太郎財務相が「安倍内閣が発足して3年4カ月。政治が安定しているから継続的な経済政策が打てる。政治がさらに安定するために参院で単独過半数が必要。夏の参院選は最も大事な選挙であり、皆さんのお力をお貸し下さい」と支援を訴えた。
 前会長で最高顧問の伊吹文明元衆院議長が「辛いときの気持ちを忘れず、互いに頑張り、二階派をさらに大きくしよう」とお礼を述べ、今夏の参院選に立候補する鶴保庸介党参院政審会長(和歌山選挙区)や大江康弘前参議院議員(全国比例)ら二階派の選挙区候補3人、比例候補4人を紹介し、頑張ろうコールで必勝を期した。地元の御坊市、日高郡の新風会メンバーらも駆けつけ、二階会長、鶴保議員、大江氏に熱い声援を送った。会場では熊本地震被災地に送る義援金も募り、多くの参加者が協力していた。

防災省の創設を提案
記念講演で河田教授

 パーティーに先立ち、記念講演も行い、防災研究の第一人者で関西大学社会安全学部教授・社会安全研究センター長の河田惠昭氏が「わが国が減災大国になるための戦略」、二階派の林幹雄経済産業大臣が「希望を生み出す強い経済」をテーマに講演した。
 河田教授は「短い時間で震度7に二度あったのは熊本地震が初めて。古い住宅だけでなく、新しい家も壊滅的な被害を受けた」と地震の恐ろしさを説明した上で「日ごろやっていないことは失敗する。起こらない努力はやるが、それが安全だと錯覚している。経済発展の蓄積は巨大災害が起これば無に帰すことが理解できていない」と危機感の欠如を指摘。
 1868年から2014年までで自然災害で27万4千人が犠牲になっているにもかかわらず、それに対応した組織がないとし「防災省」の創設を提案。「防災省はあくまでも連携と調整を本務とする。日常業務として防災、減災、縮災にかかわる仕事をする」と述べ「二階派がこれに取り組まなければ男じゃない」と取り組みを促した。


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畑中雅央由良町長が初登庁、3期目スタート 〈2016年4月28日〉

2016年04月28日 08時30分00秒 | 記事

女子職員から花束を受ける畑中町長


 任期満了(5月18日)に伴う由良町長選で無投票で3選を果たした畑中雅央町長(71)=衣奈=が27日に初登庁し、3期目がスタートした。役場玄関前で職員や支持者の歓迎を受けた町長は笑顔でこたえた。就任式では職員とともに取り組んだ8年間が町民から一定の評価を得られたとし、今後4年間は町民の思いに寄り添った町政を進めていく考えを示した。

 畑中町長は午前8時10分、役場に到着。玄関前に整列した職員や支持者の拍手に迎えられ、女子職員から花束を受けた。
 この後、3階大会議室で就任式を開き、職員を代表し岡眞治副町長が「前回に続き無投票当選となり、これもひとえに温厚な人柄と行政に対する豊富な知識と経験、卓越した行政手腕、2期8年の実績を多くの町民の皆さんが信任された結果だと思います。今後、地方自治を取り巻く環境は一段と厳しいものが予想されますが、畑中町長の思いを実現すべく、我々職員一同は畑中町長の下、一致団結し、全ての職員が町長と同じ方向を向いて、公約実現に向け職務に精励することをお誓い申し上げます」と歓迎のあいさつ。
 畑中町長は「無投票当選は8年間の取り組みを町民が一定の評価をしてくれた賜物。私個人ではなく、町行政としての役場全体、職員がそれぞれ担当する部署で精一杯仕事し、町民のニーズに取り組んでくれた成果を評価してくれたもの。皆さんのご努力に感謝申します」と振り返った。
 3期目に向けては「(職員)それぞれが、町民の思いに寄り添って仕事をしていくことが大事。(私たちは)町民の公僕であり、町民を奉仕する立場にあるので、町民それぞれの目線に立ち、思いに心を寄せて仕事をしていく必要があります。そういう思いの中で町民の福祉増進にご努力、ご協力を願います。私も由良町総合戦略に基づいてこの4年間、公約達成のため努力していく所存です。皆さん方もさらなる努力、取り組みをした上で、住民の役に立てる結果が出ますよう心からお願いします」と決意を述べた。


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2016年3月 データバンク

2016年04月27日 12時50分34秒 | データバンク

1日
県「まちなみの駅」設置事業第1号で小竹八幡神社前に公衆トイレ供用県立高校で卒業式(株)本家さぬきやが新社名「フラット・フィールド・オペレーションズ」に御坊市長選挙日程が5月15日告示、22日投開票と決まる

2日
NPO法人全国商業高校協会の各種1級検定試験で、当時紀央館3年の山本七海さんが4種目、石本東己さんが3種目合格インフルエンザ猛威海産アユ漁始まる

3日
プレミア和歌山に美浜町事業者3商品日高高校生徒会が台湾南部地震の復興支援へ義援金

4日
27年度御坊警察署管内の全交通事故多発交差点ワーストランキングで日高病院南東交差点が1位国が日高川水系整備計画に同意

5日
日高川町の新しい南山陸上競技場が完成日高ダイビング協会がクロアワビ漁場復活へ定点観測開始

6日
日高川漁業協同組合が「ほんもろこ」の大量生産に成功由良町が初の避難誘導用道路びょう設置御坊市島で今年初の大規模建物火災

8日
管内中学校で卒業式川辺西小学校の卒業桜開花

9日
県スポーツ少年団創設50周年記念優秀団として、日高地方から7スポーツ少年団が特別表彰御坊市長選へ現職の柏木征夫市長(75)が出馬表明

10日
県立高校入試で管内639人受験須佐神社おとう祭

11日
川辺西小学校が現代版寺子屋「地域未来塾」のモデル事業好評巨大地震に備え、印南町抜き打ち職員参集訓練みなべ町長選へ現職の小谷芳正町長(66)が出馬表明

12日
自衛隊入隊・入校予定者激励会御坊市消防本部火災警報器訪問調査御坊市民大学「はまぼう学園」卒業・修了式

13日
日高川町で今年度管内最後の軽トラ市全国選抜GB県予選で美浜レディース優勝、全国大会へ社会人野球第71回JABA東京スポニチ大会で日本新薬(京都府)初優勝。岡亮次一塁手(28)=日高中津、東北福祉大卒・日高川町土生出身=が優秀選手賞

14日
県警第1次人事異動内示、保富速人御坊署長ら転出、署長に太田清太郎・科学捜査研究所長

15日
大阪・和歌山広域共同防災競技会が関西電力(株)御坊発電所物揚岸壁周辺で大容量泡放射システムの実放水訓練御坊市湯川町丸山、亀山城跡が史跡で、同市湯川町小松原地内で発見の小松原銅鐸が美術工芸品・考古資料で県指定文化財に指定

16日
日高附属中学校卒業式

17日
日高川体積土砂対策で中州に水路

18日
日高川町スポーツ賞決まる国体きいちゃんシャツをミャンマーでリユース第48回近畿中学生バレー選抜優勝大会県代表に大成中男女が出場決める県立高校入試合格発表大歳神社に社号標設置、和歌山太陽誘電(株)が奉納、除幕式

19日
印南町スポーツ賞決まる湯川中学校の新しい校舎と屋内運動場の落成式和歌山工業高等専門学校卒業式

20日
第38回西日本軟式野球大会県予選で千津川が初優勝、西日本大会出場決める

22日
由良町長選挙立候補予定者説明会。現職畑中陣営だけ出席

23日
第1回熊野牛枝肉研究会で「肉は老舗の中田」の牛肉が特別賞管内小学校卒業式

24日
日高町が3河川に水位計初設置日高川町が役場本庁と美山の保健福祉センターに太陽光発電システム整備

25日
日本芸術院賞に印南町出身の辻原登氏選ばれる県教職員管理職異動発表。管内小中学校で校長11人誕生

26日

ゆらこども園民営化後初の卒園式日高川町鐘巻、道成寺で古典芸能公演「桜・舞・道成寺」を開催

27日
鈴木薫さん日本美術院展入選由良町長選挙へ現職畑中雅央町長後援会事務所開き日本拳法和歌山大会で御坊支部勢活躍、4人が全国出場

28日
米国・ニューヨーク訪問中の二階俊博自民党総務会長(77)が国連本部でヤン・エリアソン国連福事務総長と会談美浜町の和歌山病院新病棟竣工記念式典挙行

29日
米国・ニューヨークの国連本部で開いた「世界津波の日」制定記念レセプションで二階俊博自民党総務会長が世界高校サミット開催など発表2020年の東京五輪に向け、テコンドー日本代表強化指定戦手を選ぶ2016年度ジュニア・カデット強化指定選手選考評価会の男子63キロ以下級で中村蒼紫君(15)=御坊市湯川町財部=が初優勝

30日
わかやま木の家コンテスト2015~あなたが選ぶ紀州材の家~で、(株)坂井家起こし=印南町印南原、坂井志行代表=の作品「素足で歩く家」が最優秀日高医師会が県の委託を受け紀中地域初の「在宅医療サポートセンター」開所

31日
文部科学省が平成28年度スーパーグローバルハイスクール指定校の一つに日高高校選定を発表ゴールデンキッズ発掘プロジェクトで初井友翔君が育成プログラム修了


志賀政憲さん(元日高町長)クエモニュメントの敷地寄付 〈2016年4月27日〉

2016年04月27日 08時30分00秒 | 記事

桜の木とともに定着した地でPRへ


 日高町志賀でクエのモニュメントを設置している敷地(27・2平方メートル)が、所有者の元日高町長、志賀政憲さん(78)から日高町に無償提供された。20年前にモニュメントを設置して以来、初の移転を検討しているところで、今年度町一般会計予算にも補助金を計上。特大で印象が強いモニュメントで観光客への名物クエPRに一役買っていただけに関係者は「定着した地で、末永く親しまれ、好かれる存在になってほしい」と話している。

 クエ独特の体の模様を入れたモニュメントは、民間敷地の無償貸与を受け、平成8年、商工会などがPRしようと550万円(うち県補助250万円、町補助150万円)をかけ、志賀保育所西の県道交差点付近に設置。高さ3・5メートル、重さ300キロの特大で、吊された姿はインパクトが強く、クエの町をPRするだけでなく、リアルで記念撮影スポットとしても人気。大漁や安全を願い、口めがけて「さい銭」を投げ込む、釣り客もいるとの話があるほど。
 この敷地は志賀さんが身辺整理のため、モニュメントの移設を町へ申し入れ、町も移設先検討のため、商工会への補助金380万円を今年度一般会計予算に組み入れていた。
 志賀さんによると、今月のある日、自宅前の庭先で、歩行器を使って歩く練習をしていたとき、軒先からクエのモニュメントと満開の桜が目に入ってきたという。この桜は昭和53年、池田上志賀線農免道路の開通時に、道路沿いに植栽したうちの1本。
 志賀さんは「今年も春がやってきたことを告げてくれた。あの桜の木も、この地に根を下ろし38年、クエモニュメントも設置から20年が経過したことになる。地域に定着してきたことを考えると、町民の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしていたことに気付かされた。今後も桜の木とともにクエモニュメントが日高町のシンボルとして末永く親しまれるようにとの思いから、敷地を日高町に無償提供しました」と話している。
 松本秀司町長は「他の場所への移転を考えていただいた検討チームの皆様にはご苦労様でした。今の設置場所はPR効果が高いところであり、この地で存在感をアピールしていけるのはありがたい」と述べている。


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御坊市長選 二階会長が表舞台に登場 〈2016年4月26日〉

2016年04月26日 08時30分00秒 | 記事

俊樹氏と同席し、支持を訴える二階会長(右)


 二階俊博自民党総務会長(77)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が24日、5月15日告示、22日投開票の御坊市長選に立候補する長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(50)=自民県連・公明県本部推薦、島=の後援会選対本部拡大会議に出席し「皆さんと共に戦うことを誓う」と表明。これまで公の場で直接、市長選に言及するのは控えていたが、告示まで3週間と迫る中で表舞台に登場し、陣営の士気を高めた。保守二分の前哨戦は、7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=当選6回、薗=とがっぷり四つの接戦となっており、両陣営とも支持拡大に全力を挙げている。

 選対拡大会議でマイクを握った二階会長は、俊樹氏の立候補について「多くの同志が地元や東京に来て将来に希望の持てる御坊市をつくるため、俊樹の立候補を認めてほしいと言われたが、本人が決めることだから皆さんでご判断下さいと述べ、イエスともノーとも言わなかった」と経緯を説明した上で「私が何か言うと影響が大きいので、これまで状況を見てきたが、これ以上、皆さんの気持ちに水を差すようなことはできない」と思いを語った。
 その上で市長選については「戦いの火ぶたは切って落とされた。戦いを挑まれた以上やるのは当然だ。御坊市の将来のためにどうするか。私も含めて市民一人ひとりが、今のままの御坊市でいいのかが問われる選挙だ。将来に悔いのない御坊市をつくらなければいけない。東京でも御坊市のことを心配してくれているが、御坊市のことを決めるのは市民だ。私も市民の一人として皆さんと共に戦うことをお誓いする」と明言、市長選勝利へ全力を挙げる考えを伝えた。
 俊樹氏は「身震いがする。先輩たちが築いてきた大切な御坊市、素晴らしいふるさとを次の世代に引き継ぐのが私たちの使命。24年間、市政について意見を言うことを忘れている。今がどうかではなく、10年後、20年後、50年後のふるさとをどうするかが問われる選挙だ。皆さんの声を聞きながら皆さんと共に御坊市の発展に力を尽くしたい。最後の最後まで全力で走り抜く。俊樹を男にしてください」と支援を訴えた。
 高垣太郎後援会長は「状況はがっぷり四つ。互いに押し合っており、皆さんお一人おひとりの力をお貸しいただきたい」、中村裕一選対本部長は「閉塞感を打破し、良い御坊市をつくろう」、吉井和視自民党県連幹事長は「戦いは五分。流れが我が方に来るよう全力で頑張りたい。二階政治は微動だにしないことが一番大事だ」、多田純一公明党県本部代表は「公明党も気合いを入れて皆さんと共に頑張りたい」とあいさつ。冨安民浩県議、大江康弘前参議院議員、榎本長治新風会長も支援を訴え、頑張ろうコールで気勢を上げた。

市内各所でミニ集会
支持拡大へ柏木陣営

 柏木陣営は、市内各所でミニ集会を重ね、支持拡大に全力を挙げている。柏木市長は「大きな組織と戦っている。自民党と私、外人部隊と市民の皆さんの戦いの一面があり、できるだけ静かに潜りながら1票ずつ積み重ねたい。皆さんのお支えが私の自信にもつながっている」と述べ、24年間の経験や実績を前面に「しがらみのない堅実で誠実な市政」「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」を訴えている。


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御坊市が全国クルーズ活性化会議に参画 〈2016年4月24日〉

2016年04月25日 08時30分00秒 | 記事

日高港への大型クルーズ客船誘致を(写真はにっぽん丸)


 御坊市は、日高港への大型クルーズ客船誘致に向け「全国クルーズ活性化会議」に入会し、情報収集やポートセールスの強化に取り組むことにした。日高港は大型客船が入港しやすく「にっぽん丸」(全長166・6メートル、総トン数2万1903トン)などが入港。紀伊半島中央部の立地条件など高評価を得ているが、定期的な入港には至っていない。最近は外航クルーズも増えており、全国レベルの組織に参画することで外航船を含む定期的な入港実現へ弾みを付けたい考え。
 
 近年、アジアのクルーズ需要は伸びており、多くの外航船が日本に寄港しており、全国レベルでクルーズ振興や誘致に必要な情報を共有し、意見交換を行いながら港を通じた地域振興や経済活性化に取り組もうと、平成24年11月に全国クルーズ活性化会議を設立。現在は横浜市長を会長に自治体を中心に116団体が入会し、県下では県、和歌山市、新宮市が入会済み。
 27年度はシートレード・クルーズ・グローバル2016への参加や外国クルーズ船社などとの商談会、地域のイベントを生かしたクルーズ船の寄港促進などポートセールスをはじめ、クルーズふ頭での地域産品等の販売拡大、研修クルーズの実施などを行っているほか、オールジャパンでクルーズの気運を高める各種イベントを行った「ジャパン・クルーズ・キャンペーン」や国への要望、提言にも力を入れている。
 入会が、すぐ誘致につながることはないが、会議には日本旅行業協会や全国旅行業協会、日本外航客船協会、日本観光振興協会、国際観光振興機構などもオブサーバー参加しており、市企画課は「クルーズ船誘致に関する情報収集に役立てるとともに日高港や御坊市、日高地方の魅力を積極的にポートセールスしていきたい」としている。
 日高港には「にっぽん丸」が平成16年、22年から25年まで4年連続の計5回入港したほか、日本籍の大型客船で2番目に大きい「ぱしふぃっくびいなす」=全長183・4メートル、2万6594トン=が平成26年に初寄港。「ふじ丸」=全長167メートル、2万3235トン=が平成19年と21年1月に入港したが、27年の入港はなく、今年も今のところ予定はない。
 日高港は県内他港と比べて接岸料が格段に安く、入港料も無料で「入港しやすい港」と好評を得ているほか、高野山、熊野地方のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さも評価されているが、大型客船が多数入港している和歌山下津港、新宮港と比べると知名度は低く、クルーズツアーのコース入りなど定期入港には至っていない。水深10メートルを12メートルにする日高港泊地整備事業が平成29年度末に完成すれば、さらに大型の客船が入港可能になるため、市は「県と協力してポートセールスに一層努めたい」としている。


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国保日高病院が中紀地方初の精度保証施設に認定 〈2016年4月23日〉

2016年04月23日 08時30分00秒 | 記事

認定書を手に曽和院長(右)と畑臨床検査技師長

臨床検査を行う臨床検査技師


 信頼性が極めて高い臨床検査値を提供しているとして、御坊市の国保日高総合病院が、精度保証施設に認定された。臨床検査値が標準化され、その精度が十分保証できる施設を認証する制度で、県内では和歌山医大、紀南病院、和歌山労災病院に続いて4施設目。中紀地方では初めての認証施設となった。

 日本臨床衛生検査技師会と日本臨床検査標準協議会による認証制度。データが疾患の診断や予防で活用される臨床検査は、いつどこで実施しても信頼性の高い結果が得られるよう検査データの標準化が必要とされていたため平成22年に創設された制度で、これまでに全国47都道府県の659施設が認証されている。認証には、日本臨床衛生検査技師会主催の外部精度管理調査で高成績を収めているほか、臨床検査データの標準化の実践、臨床検査技師の継続的な教育などが条件。
 日高病院は検体検査、生理検査各7人の14人の臨床検査技師と3人の事務員の計17人がスタッフ。平成26年度、27年度2年間の外部精度管理調査では、A~Dの4ランク中、生化学や生理機能など各分野の約50の項目のほとんどでA評価を獲得。検査機器も補正、是正を行うなど日々の精度管理に努め、メンテナンスにも尽力。標準化を実践し、技師は安定したデータ取得へ研修会や学会に積極的に出席するなど知識と技術の向上に励んでいる。
 曽和正憲院長(63)は「スタッフの皆さんが患者のことを真摯に思い、検査をしている結果だと考えています。優秀なスタッフにただただ感謝しています」、畑忠良事務次長兼臨床検査技師長(55)は「臨床検査データは患者の治療の指標。今後も患者のために、精度の高い信頼される臨床検査データが提供できるよう努めていきたい」と話している。


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日高川町の給食完全無料化1人5万円の商品券配布で代替へ 〈2016年4月22日〉

2016年04月22日 08時30分00秒 | 記事

総合教育会議委員から給食完全無料化に反対意見が出され、
商品券での代替案へ


 日高川町の市木久雄町長は20日、町長と町教育委員5人で設置する「総合教育会議」の場で、小中学生の学校給食の完全無料化に対する意見を聞き、無料化に慎重な対応を求める委員らの意見を踏まえ、実施しない方針を決めた。子育て世帯を応援したいとの強い思いから、年間の給食費と同額となる5万円分の商品券を全児童生徒(給食費無料の第3子以降は除く)に配布する代替案で対応する考えを明らかにし、9月議会にも約4000万円の予算を計上する方針だ。

 給食費の完全無料化は、選挙公約の1つで、町長就任後に全園児と第3子以降の児童生徒の給食費を無料化した。一方、全児童生徒の実施には、同町だけ突出すべきでないとの配慮や、御坊市との組合立の大成中があるうえ、町民の中にも反対意見が多くあるため慎重に検討。代替案として、昨年度は中学生以下の子ども全員に1人1万5000円の「子育てサポート商品券」を配布する形で給食費の一部を支援した。
 3月議会の一般質問で一部議員が「公約違反」などと指摘し、給食費の完全無料化実施を促した。これを受けて町長は翌日、公約についての質問の中で実施に前向きな考えを示し、総合教育会議の意見を踏まえて判断したいとの方針を明らかにしていた。
 総合教育会議では、委員から「物のありがたみがなくなり、当たり前という感覚になるのではないか」「保護者にとっては『良いなぁ』という気持ちはあるが、少額でも負担し子どもを育てるという感覚が必要」など、給食費の完全無料化は慎重に対応すべきとの意見が出された。
 これらを受けて市木町長は「町民の中にも反対の声があり、実施に踏み切れなかった。公約でもあり、子育て世帯を応援したいという思いを強く持っているが、委員の皆さんの意見を配慮したい。給食費の無料化は実施せずに、子育てを応援する別の施策を検討したい」と述べた。
 代替の施策は、昨年度と同様の商品券。すでに無料化している第3子以降を除く児童生徒1人に対して、子育て応援券として年間の給食費とほぼ同額の5万円分の商品券を配布する。プレミアム商品券と同様に町内商店などだけで使用できるため、給食費の無料を実施するよりも経済効果も期待できるとしている。また、給食の完全無料化を一度実施すれば、有料化に逆戻りするのは容易ではなく、町財政などの状況を勘案しながら単年度の施策として実施できる商品券の配布で給食無料化と同様の子育て支援効果を期待する。配布額は、最大で1世帯あたり2人分の10万円になり、費用は約4000万円。9月議会にも予算を提案し、議会の承認を得て10月にも配布する。

29年度から一部親子方式
学校給食体制を見直し

 同町内の学校給食は現在、小学校9校、中学校4校の全13校で調理する「自校方式」を実施しているが、今年度中に調理場の整備等を実施し、1校の調理場から別の学校に配給する「親子方式」を平成29年度から一部で導入。近く検討委員会を設置して具体的な実施方法に向けて検討する。
 第1段階で親子方式の導入を検討しているのは、丹生地区と美山両地区内で隣接する小学校2校と中学校1校が対象に「親施設」で調理を行い、2校に配給する形。現在は各校1人の調理員が担当しているが、安全安心な給食体制を充実させようと、調理員3人と栄養士1人を配置する考え。


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由良町長選3選の畑中雅央氏、一夜明け決意新た 〈2016年4月21日〉

2016年04月21日 08時30分00秒 | 記事

晴れやかな表情の畑中氏(左)、トヨコ夫人


 任期満了(5月18日)に伴う由良町長選挙で無投票当選で3選を果たした現職・畑中雅央氏(71)=衣奈=は一夜明けた20日、自宅で晴れやかな表情を見せた。朝から祝いに駆けつける支援者もおり、トヨコ夫人と当選の喜びをかみしめるとともに、無投票当選の重みを受け止め、気持ち新たに3期目のスタートを切りたいとした。27日に初登庁し、午前8時15分から役場3階大会議室で就任式を開く。

 畑中氏は連続無投票当選を「町民の皆さんの信頼に応えるというプレッシャー、責任があるので手放しで喜べない。前回同様、現職という立場から政治活動ができなかった私に代わり、後援会幹部の皆さんが力を貸してくれたお陰もあり当選できた」と振り返った。
 3期目に向けては、昨年10月に策定した町総合戦略に基づき施策を実施していく考えを改めて強調。人口減少に歯止めがかからない現状から、次世代を担う子どもたちの育成に特に力を入れたいとし、地元に残って働いてくれる人材育成に取り組む。そのためにも、ふるさとの良さを知ってもらえる教育を実践し、町の広報媒体を使って地元企業の求人PRに協力するなど、古里に住み続けられる環境づくりを支援する。
 地域産業の育成については、農業はトップセールスを行うなどブランド力の向上をはかるとともに、高齢化や後継者不足問題を抱える農業者に代わり、耕作してくれる団体・個人の仲介、漁業は海産物を加工し商品化する六次産業化の支援により雇用創出につなげたい考え。観光面は有田、日高と広域的に連携をはかり観光プランを旅行社に提案する攻めの観光に取り組む。
 防災・減災対策については由良湾に防波堤設置、家屋耐震化の啓発、空き家問題では災害が発生した際に避難路を防ぐ危険性を調査するとともに県の指導を受け空き家計画を策定。ソフト面では避難訓練などで自助への関心を高めたいという。
 防災で必要な共助においては地域の支えが必要だが、コミュニティー力が薄れている事から、清掃活動などのボランティア活動や祭事などを通じ自主防災組織や自治会単位でコミュニティー作りできるような機会を行政側から提案していくことも検討している。
 新たなスタートに「1期目、2期目は目の前にある課題に取り組み公約を実現してきた。3期目は財源が厳しくなる中、派手なことはできないと思うが、工夫を凝らした手法でさまざまな施策に取り組んでいきたい」と気を引き締め、トヨコ夫人も「無投票当選は重い。3期目は2期目以上に厳しくなると思いますが、頑張ってほしい」とエールを送った。


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今夏の御博開催へ観光振興、旅行業両協会が支援協定 〈2016年4月20日〉

2016年04月20日 08時30分00秒 | 記事

協定書を手に見並さん、阪本さん、二階さん、越智さん(左から)


 昨秋、御坊・日高全域を舞台に地域資源を生かした体験型博覧会「御坊日高博覧会(御博)」を成功させ、約40のプログラムで今夏開催に向けて準備を進めている御坊日高博覧会実行委員会(阪本仁志実行委員長)を支援しようと、公益財団法人日本観光振興協会と一般社団法人日本旅行業協会は18日、協賛金提供などを盛り込んだ協定を実行委員会と結んだ。

 地域活性化とDMO(官民さまざまな職業、地域住民らが一体となって観光地づくりを行う組織)形成への取り組み推進に関する協定書で、両協会からの実行委員会への協賛金は各50万円ずつの計100万円。代わりに実行委員会は「御博」の実施手法と効果を両協会に提供、両協会では広く活用し、全国各地の地域活性化やDMO形成の取り組みを支援することを約束している。協定は3社で有効期限は1年間。
 今年の御博は7月31日から9月12日まで40のプログラムで開催。昨年より充実したメニューで実行委員会では準備を進めているが、資金的に厳しく苦慮していたところ、二階俊博代議士秘書の二階俊樹さんの紹介で、両協会が実行委員会の取り組みに共感し、支援を申し出た。地域活性化に取り組む団体などへ公募などで支援することはあるが、このような直接の支援は初めてだという。
 この日、協定の調印式は御坊市薗、御坊の町屋minoricaで行い、実行委員長の阪本さん、日本観光振興協会理事長の見並陽一さん、日本旅行業協会事務局長の越智良典さんらが出席。二階さんが立会人を務め、実行委員会メンバーらが見守るなか、阪本さん、見並さん、越智さんが協定書にサイン。握手を交わし、御博の成功とバックアップを誓い合った。
 観光振興協会の見並さんは「御博の皆さんは、地域の宝を掘り出し、磨き上げた。いろんな職種の方々、高校生ら若い世代の方々らさまざまな人が参加していることも素晴らしい。住んでよし、訪れてよしの全国でも世界でも通用するとても魅力ある取り組み。地域を思う御博の皆さんを支援できることに感謝し、御博の優れたところ、得た知見を伝えていきたい」。日本旅行業協会の越智さんは「純粋にまちのことを思っている人たちの優れた取り組みを応援させていただくことをとてもうれしく思います。地域資源を生かした取り組みに先人たちの知恵も混ぜ合わせばさらにいいものになると思う」と期待を寄せた。実行委員長の阪本さんは「やる気だけがあって資金がなく、両会には応援していただきありがたい限り。目標は高く東の東京オリンピック、西の御博となるようもっともっと大きなものにしていきたい」と意欲を見せた。


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