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国保日高総合病院の院章決定、イメージやモチベーションアップへ 〈2015年11月29日〉

2015年11月30日 08時30分00秒 | 記事

曽和院長から感謝状を受けた中本、川上両氏(右から)

選定された院章


 御坊市外5ヶ町病院経営事務組合が経営する国保日高総合病院(曽和正憲院長)が、公募していた院章(シンボルマーク)が決まり、27日に発表した。これまで院章は設けてなかったが、院長が代わったのを機会に病院のイメージ、職員のモチベーションを上げようと、制定した。カレンダー作成やユニフォームなどに活用しながら「日高地域の中核病院としてより親しまれ、愛される病院」づくりに努める。

 デザインは県内在住者や在学者を対象に6月から7月にかけて公募。御坊市や美浜町、印南町、湯浅町、和歌山市から15作品の応募があり、曽和院長ら8人でつくる選定委員会で選考した。1次選考で3作品に絞ったが、いずれも個性的な良い作品で甲乙付けがたいとして意見が分かれ、最終選考に時間を要した。最終的に(有)エヌ・ケイ・ステーション=中本活美代表取締役、和歌山市=の作品が選ばれた。
 作品は暖かな太陽を連想させる花びらを中心に、日高地方の豊かな自然を表現する「緑」と「川」を添えて、日高病院の「H」の形を表現しており、病院側は「シンプルかつ、つながり、流れ、そして病院としての安らぎが感じられる優しいマーク。飽きが来ないのも決め手になった」と講評。院章を入れたカレンダー作成をはじめ、白衣などユニフォーム、名刺、各種資料などにも付けるほか、診察管理棟への表示も検討する。
 27日に病院で表彰式を行い、曽和院長が中本代表取締役とアートディレクターの川上知久氏に感謝状と副賞3万円を贈った。中本代表取締役は「自然豊かな日高地方のイメージ、病院として安らぎ、優しさを感じられるものにしようと、デザイナー5人で作品、意見を出し合って決めました。選んでいただき、うれしいです」と謝辞を述べた。
 曽和院長は「1年ほど前から職員、スタッフからモチベーションを上げるためにシンボルマークがほしいとの要望があり、私が4月に院長を拝命したのを機に制定することにした。大変素晴らしいデザインを選ぶことができ、喜んでいます。いろんな形で活用し、地域住民の皆さんに知ってもらうとともに、職員一丸となって地域から愛され、信頼される病院づくりに一層努めたい」と話した。


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御坊市長選、柏木征夫氏(現職)7選出馬濃厚か 〈2015年11月28日〉

2015年11月28日 08時30分00秒 | 記事

記者会見で議案を発表する柏木市長


 来年5月執行の御坊市長選(任期満了・来年6月10日)まであと半年。現職の柏木征夫市長(74)=当選6回、薗=は、総合計画に基づき人口減対策や防災対策などを着実に進めており、政治手腕や実績への評価は高く、今のところ7選出馬濃厚の見方が多い。一方で今期限りで引退の可能性もあり、それを見込んで水面下では新人擁立の動きも出ている。来年3月議会に進退を表明すると見られ、続投か、引退か、柏木市長の動向が注目される。

 柏木市長は本紙取材に対して「今は与えられた任期を全うすることしか考えていない。新年度予算編成やまち・ひと・しごと創生総合戦略づくりなど大事な仕事があり、それらに全力を挙げる」と述べるにとどまっている。市長周辺や後援会、市議会、市幹部らからは「7選出馬は確実」との見方が多く、12月に入れば各種団体から出馬要請も出てきそう。豊富な経験や実績に加え、健康面、体力的にも大きな不安はないことから現時点では続投の可能性が濃厚とみられる。
 一方で当選6回は市政史上最多当選回数。全国の現職市長でも秋田県大館市長と並び最多当選のため、多選批判などがあるのも事実で、前回同様に水面下では新人候補擁立に向けた動きが出ている。今期限りで引退となれば後継候補として県議や代議士秘書、市議、県職員、県職OBなど複数の名前が挙がっているが、具体化はしていない。革新系陣営は「原則は対立候補擁立」としながらも4期連続で候補者擁立を見送っており、今後の情勢を見極めながら検討する考え。市長が進退表明するのは来年3月議会と見られ、それまでは様子見が続きそう。
 柏木市長は平成4年5月に無投票で初当選。8年は共産党などが推した新人を大差で破って再選。12年、16年、20年と3期連続無投票。24年は保守系新人との一騎打ちとなり、大差で下して6選を果たした。6期目は第4次総合計画の着実な推進を基本に、防災対策や少子高齢化対策などを重点に市民との協働で住んでいて良かったと実感できる『まち』実現へ取り組んでいる。全国市長会副会長、近畿市長会長、県市長会長など歴任している。


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日高川町が子育て支援の充実目指し学童保育拡充や支援センター供用開始 〈2015年11月27日〉

2015年11月27日 08時30分00秒 | 記事

かわべ学童クラブの施設拡幅など子育て支援施策を積極的に推進


 日高川町は、子育て支援の充実を目指し、昨年度から「みやま学童クラブ」を開設したほか、今年度は「かわべ西学童クラブ」の施設を増築するとともに、丹生地区などからの通所児童を対象にタクシー補助金を全額負担するなど、働く母親などを支援する学童保育の体制を整えた。未満児を対象にした施策では、かわべ保育所の1歳児定員増に伴って撤去した子育て支援センターを園舎南側に増築。かわべ西学童保育の施設とともにこのほど供用を開始し、子育てのしやすい環境がさらに充実した。

 同町にとっても少子高齢化が最大の課題となる中、就任3年目の市木久雄町長は、選挙公約に掲げた「子育て世帯を応援したい」との思いから、今年度は学童保育の拡充など子育て施策に重点を置いた予算編成で施設の充実や環境整備などに取り組んでいる。
 町長就任後、医療費無料化の18歳まで引き上げ、昨年夏からは美山地区の学童保育を開設。今年度は、川辺西小校庭内にある「かわべ学童保育クラブ」の増築に着手し、先週から供用を開始した。同クラブは、校庭内の2階建てプレハブを利用しており、南側の倉庫部分(40・48平方メートル)を新たに学童保育施設として増築し134・54平方メートルの広々とした施設に。指導員室も拡幅したほか洗面台を3基新設、空調設備も充実させた。
 同クラブは平成19年の開設以来、年々利用児童が増加。現在は川辺西小41人、和佐小9人、江川小2人、三百瀬小1人の53人が登録している。川辺西小児童以外の利用児童も増加し、丹生地区などから通所する児童を対象にタクシー代の町負担を開始するなど、町長の「働く母親を支援したい」をスローガンに子育てしやすい環境を整え、少子化対策につなげたい考えだ。
 未満児保育への施策では、かわべ保育園で今年度から1歳児の定員を大幅に増加。定員増と施設の拡幅に伴い、ゼロ~1歳児の部屋に併設していた「かわべ地域子育て支援センター」を撤去したが、園舎南側に同センター用の建物を新設して供用を開始した。同センターは、2歳児などの未満児を中心に、平成26年度は年間延べ約2400人が利用。四季折々のイベントなどを通じて母親と子どもたちが交流する場として活用される。
 子育て支援に関する町長の公約のうち、児童生徒の給食無料化については、平成25年度から小中学生の第3子以降と町内保育園児を無料化したが、児童と生徒の完全無料化実施には、御坊市との組合立の大成中があるなど複雑な面もある。このため町では今年度、中学生以下の子ども1人につき1万5000円の「子育てサポート商品券」を配布して負担軽減を図るなどの支援で対応している。


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畑中由良町長3選出馬意思固める 〈2015年11月26日〉

2015年11月26日 08時30分00秒 | 記事

 来年5月18日に任期満了を迎える畑中雅央由良町長(70)=当選2回・衣奈=は3選出馬への意思を固め、12月定例町議会で出馬表明することが確実となった。平成20年5月に初当選して以来、5つの重点事項を掲げ町政を推進。3選目の公約は明らかにしていないが、これまでの施策を継続すると共に地域活性で人口減少への歯止めをかけるのが大きな課題となりそうだ。

 新人同士の一騎打ちを制し初当選を果たした畑中町長は(1)健やかで生きがいをもって暮らせる町づくり(2)安全で住みやすい町づくり(3)人を育み思いやりの心を育てる町づくり(4)人・もの・情報の行き交う町づくり(5)個性と活力に溢れる地域産業づくり-を重点事項に、子どもの医療費無料化(中学3年まで)、第3子以降5歳児まで保育料無料、学童保育設置など子育て支援、シルバー人材設置、統合中学校の新校舎建設、防災対策、観光振興などに取り組んだ。
 2期目も継続する形で、町内3保育所統合で旧畑小学校跡地に「ゆらこども園」を新設し開設2年目の平成27年度からは民間に運営を委託。インフラ整備では、町道改良はじめ、県道拡幅を県に要望し続け、小引、大引地内で工事に着手、衣奈トンネルの新設工事も進み、今年度中に完成予定。畑地内と広川町井関地内をつなぐ国道42号では2町がタッグを組んで協議会を組織し要望活動を開始した。
 町長は公約実現に取り組んできたと自己評価する一方で、赤字続きの白崎海洋公園の経営改善をはかるため観光公社を解散、こども園の運営を町営から民間委託したことに批判の声は今もあるだろうと分析。3選目に向けては「地方創生」を大きなキーワードと捉えており、地域活性化が喫緊の課題となりそう。
 去る20日に農業関係3団体から初の出馬要請を受けた畑中氏。対抗馬の声は現時点では聞かれないが、選挙戦になるかは微妙だ。
 出馬要請 紀州日高漁業協同組合の松村組合長らが25日に由良町役場を訪れ、畑中町長に3選出馬要請を行った。


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第14回紀州新聞社杯Jrバレーで南部女子Aが3連覇、8回目の優勝 〈2015年11月25日〉

2015年11月25日 08時30分00秒 | 記事

優勝の南部女子A

準優勝の稲原


 Aリーグは4、5チームずつ4ブロックに分かれて、1チーム2試合の変則リーグで予選を行い、各ブロック上位2チームの南部女子B、由良アタッカーズ男子、稲原、由良アタッカーズ女子、南部女子A、日高、名田ソレイユ、南部男子Aの8チームが決勝トーナメントに進出。
 南部女子Aは1回で由良アタッカーズ男子、準決勝で名田ソレイユをいずれも2-0で破り、稲原も1回戦で南部男子A、準決勝で日高をともに2-0で下し、南部女子Aと稲原が決勝で激突した。
 来月スポーツ少年団の県大会で全国キップを争うことになっている両チームの戦いは、一進一退の激しい攻防となり、第1セットは南部女子Aが中盤に境目のスパイクなどでリードを広げ、21-11で先取。第2セットも南部女子Aがセッター小谷のトスワークから攻撃陣が得点を重ねて21-14で制し、3連覇を達成した。稲原は笹野を中心に積極的な攻撃と粘り強いバレーを展開したもののあと一歩及ばなかった。
 南部女子Aの石井尚之監督は「県小学生バレーボール選手権で名田ソレイユに敗れて近畿大会を逃して悔しい思いをしただけに優勝できてうれしい。6年生にとって最後の大会。いい思い出ができたと思います。この優勝は、スポーツ少年団県大会への大きな自信になります」と話し、小谷菜摘主将は「いつも負けていた名田ソレイユに勝てて優勝できてうれしい。スポーツ少年団県大会でも頑張りたい」と意気込みをみせた。稲原の塩路英司監督は「本当に子どもたちがよくやってくれました。攻撃、守備ともとてもよかった。スポーツ少年団県大会でも頑張りたい」と話した。
 閉会式で山崎進・日高郡市ジュニアバレー連盟会長がAリーグ優勝の南部女子Aに表彰状と優勝カップ、盾、金メダル、準優勝の稲原にカップと盾、銀メダル、3位の名田ソレイユにも盾、銅メダルを贈った。
 個人賞は、優秀賞に崎山佳恵さん(南部女子A)、笹野文乃さん(稲原)、敢闘賞に松井友希さん(名田ソレイユ)、森下琉夏さん(日高)、法忍明日香さん(南部女子B)、浜口晟芽君(南部男子A)、後藤勇汰君(由良アタッカーズ男子)、橋本彩里さん(由良アタッカーズ女子)がそれぞれ選ばれた。
 Aリーグ決勝トーナメントの結果と上位チームのメンバーは次の通り。
【結果】1回戦=日高2-0南部女子B、稲原2-0南部男子A、南部女子A2-0由良アタッカーズ男子、名田ソレイユ2-0由良アタッカーズ女子▽準決勝=稲原2-0日高、南部女子A2-0名田ソレイユ▽3位決定戦=名田ソレイユ2-0日高▽決勝=南部女子A2-0稲原
【メンバー】南部女子A=石井尚之(監督)小谷菜摘(主将)法忍桃香、桂志歩、堺目愛和、寺本和華、崎山佳恵、鋪谷奏雨▽稲原=塩路英司(監督)松岡みち(コーチ)杉本正秀(マネージャー)笹野文乃(主将)中彩菜、片山有咲、木村日茉莉、柏木菫、平野倫視、楠本瑞姫、夏見紗苗、中詩菜▽名田ソレイユ=宇和肇(監督)西田雅彦(コーチ)芝田真美(マネージャー)道かす美(主将)芝田希結、松井友希、辻春花、山田真史、芝田桜鳳、道みのり、橋本莉奈▽内原B=西岡みゆき(監督)中馬杏梨(主将)川端希子、笹本明里、宮井花穂、山本彩心、河村想、塩崎彩也乃▽ピコ日高=木下忠博(監督)垣森千晶(コーチ)中理沙(マネージャー)垣森咲花(主将)中瑚乃葉、深海花夏、小川千晴、土屋舞歩、中瑚々美。


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第14回本社杯ジュニアバレー大会、森希愛主将(日高中津)力強く選手宣誓 〈2015年11月22日〉

2015年11月24日 08時30分00秒 | 記事

元気いっぱい宣誓する森希愛主将

開会式には出場24チーム194選手が参加


 第14回紀州新聞社杯ジュニアバレーボール大会(創刊70年記念大会)兼第38回日高郡市ジュニアバレーボール連盟秋季大会は21日、印南町体育センターと印南小、印南中、名田小各体育館を会場にAリーグに18チーム、Bリーグに6チームの合わせて24チームが参加して開かれた。Aリーグは今年、上位チームの実力が伯仲しており、また6年生にとっては小学生最後の公式大会とあって熱戦が繰り広げられた。

 開会式は午前9時から印南町体育センターで開き、Aリーグ18チーム、Bリーグ6チームの選手194人は、プラカードを手にした主将を先頭に元気よく入場行進。Aリーグ前回優勝の南部Aが優勝カップ、準優勝の内原Aが準優勝カップを返還。山崎進大会会長(郡市ジュニアバレー連盟会長)が「6年生にとって最後の公式大会となる。これだけのチームが参加するのは珍しく、非常に大きな大会となった。きょう一日頑張って下さい」。本社を代表して山本俊一編集長が「日ごろの練習の成果を発揮するとともに、気力、気持ち、気合いの『気』をしっかり入れて思い切ってプレーに励んで下さい」と激励。日高中津の森希愛主将(5年)が「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、教えてくれる指導者、支えてくれる家族に感謝の気持ちを忘れず、自信と勇気を胸に力一杯プレーする」と元気よく選手宣誓した。
 開会式に続いて熱戦の火ぶたが切られ、Aリーグは4、5チームずつの4ブロックに分かれ1チーム2試合の変則リーグ戦を行い、各ブロック上位2チームの8チームが決勝トーナメントで、5年生以下で構成のBリーグは3チームずつの2ブロックでリーグ戦のあと両ブロック1位が優勝を競った。


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安全安心特使にJA紀州、御坊署と合意締結 〈2015年11月21日〉

2015年11月21日 08時30分00秒 | 記事

合意書にサインする保富署長(右)と久保組合長


 御坊警察署は20日、同署講堂で、JA紀州(久保秀夫組合長)を「安全安心特使」に委嘱する合意書締結式を行った。御坊署は常に地域に密着し、住民と交流しながらサービスを提供しているJAの活動に目を向け、合意書を締結し委嘱状を交付することで、警察活動への協力や高齢者らとの情報交換の架け橋になってもらうことを約束した。

 締結式には保富速人署長、久保組合長らJA、警察関係者らが出席。保富署長は「『必要な時に、必要な人に、必要な情報が行き渡る』というのは難しい。今回、防犯や交通安全などの各種情報提供や、高齢者の安否や不審者等の通報などについて協力をお願いしたところ快く受けていただき合意書締結に至りました。今後は、情報交換を密にしながら、協力しあって、高齢者の方に安全・安心を届けたいと考えているのでよろしくお願いします」、引き続いて久保組合長は「農協は地域とともに、みなさんとともに一生懸命頑張るという趣旨があるので、それに乗っ取って頑張っていきたい。特に65歳以上は30%を締めているので、こういった活動を進めていかなければ地域が活性化していかない」とあいさつした。
 両氏が合意書にサインしたあと、保富署長が久保組合長に委嘱状を手渡し、協力しあって地域を見守ることを約束した。はじめは、詐欺防止や、高齢者の事故防止を呼びかけるチラシを配布して、注意を呼びかける。このほか、御坊署は移動スーパーの営業などで、高齢者が車を運転する機会がなくなることから、運転免許証の自主返納も促していく方針。運転免許証を返納した人は、返納した日から5年以内なら「運転経歴証明書」を申請でき、身分証明書などとして使用できる。
 移動スーパー「とくし丸」事業は各1市4町の高齢者ら買い物弱者宅を訪問し、自分の目で見て買い物ができる。御坊署は今回、地域に根ざした活動を展開しているJAに警察活動に協力してもらおうと、合意書を締結、委嘱状を交付した。
 警察は高齢者を狙った犯罪や交通事故の増加、大規模災害発生時の対応など課題で、高齢者宅の訪問や老人などに協力を得ているが
、警察官の人数には限りがある。この画期的な取り組みにより、訪問時に警察からの防犯や事故防止対策等の情報を提供し、いち早く広報活動ができる。さらに、地域の見守りも兼ねていることから、高齢者宅周辺の不審者情報、最近多発している詐欺まがいの電話などの相談、要望を「とくし丸」の担当職員が聞いて、素早く警察に伝えることも可能になり、警察活動の充実を図る。


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日高川町が来春ふじまつりまでに美山の里森林公園前に新産品所開所へ 〈2015年11月20日〉

2015年11月20日 08時30分00秒 | 記事

みやまドーム横に新設する美山産品販売所の完成予想図


 日高川町は、椿山ダム畔の旧施設を閉鎖した美山産品販売所の新施設を、来春のふじまつり開催までにオープンを目指す。地元の意見を取り入れようと、検討委員会や生研グループ、指定管理者の(株)さぬきやの関係者らで組織する振興協議会(竿本千明会長)を発足し、施設の設計内容などを検討してきた。まもなく着工、来春に完成し、ゴールデンウイークに開催される同地域最大の春のイベント「ふじまつり」では多くの来場者で賑わいそうだ。

 新施設は、日本一長い藤棚で知られるリフレッシュエリア美山の里森林公園前駐車場の既存公衆トイレを活用し、みやまドーム側に設置している森林公園の券売所を撤去してドームとトイレの間に建設する。床面積79・1平方メートルの紀州材を活用した木造平屋で、約60平方メートルの売り場を設け、ドーム側には、ふじまつりなどのイベント開催時に利用する券売所を併設。事務室(6・5平方メートル)と物置(8平方メートル)を設けるほか、入口(美山若者広場方向)側には、屋外で食事などが楽しめるエントランス(約30平方メートル)を設ける。
 国道424号に面していた旧施設とは違い、新施設の立地は国道から少し離れているため、周辺の国道沿いなど数カ所に案内板を立ててPRするほか、ドライバーの休憩所をイメージするサブネーミング的な愛称を付ける予定。一方、高速道路の南進で、国道424号の交通量の減少、高齢化による生産者や出品物の減少を食い止めるのが開所後の大きな課題となりそうで、町担当者は「地域の思いがこもった施設。出来るだけ多くの人に利用して頂けるよう、地域と一緒になって良い産品所づくりを目指したい」と話す。
 美山産品所の旧施設は、昭和62年に椿山ダム畔の国道424号沿いに建設し、24年間に53万人が利用。同地域特産の「ごんちゃん漬け」や「干しシイタケ」はじめ、特産物を利用したジャムやシャーベットなどの加工品が人気を集めた。平成7年には売り上げが約6400万円を記録したが、以降は下降の一途をたどり、約2000万円程度にまで落ち込んだ。施設周辺で地盤沈下が進み、数年前から隣接する公衆トイレを閉鎖。販売所にも影響が見られたため、平成25年2月に販売所も閉鎖し、愛徳荘内に仮の販売所を設けて販売し旧施設を撤去した。
 移転建設については、市木久雄町長の公約だった検討委員会を設置。同地域の団体代表者ら14人が検討を進めた。新しい販売所の設置場所や運営などを町長に答申。最終的に美山ドームに隣接する駐車場への建設が決まり、町は平成26年度補正予算に設計、建設費として2750万円を盛り込んだ。
 新施設の建設に向けては、設計段階から建設場所等を協議してきた検討委員会はじめ生研グループ、町関係者らで組織する振興協議会の意見を取り入れ、開所後の運営なども継続的にサポートしていく。


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入田和樹さん(日高川町)アマチュアシュートボクシング西日本王座初防衛 〈2015年11月19日〉

2015年11月19日 08時30分00秒 | 記事

西日本王座を防衛した入田選手(中央)と垣内代表(左)


 アマチュアシュートボクシングで昨年、西日本のヘビー級王座に就いた総合格闘技チーム日高所属の入田和樹さん(29)=和歌山病院勤務、日高川町入野=が15日、大阪市で防衛戦を行い、3ラウンド(2分2R、延長1分1R)3-0の判定勝ちで初防衛に成功した。入田さんは、来年1月に東京・両国国技館で日本一を決める「全日本王座決定戦」に出場し、2年越しの日本王座奪取を狙う。

 アマチュアシュートボクシング西日本代表決定戦は15日、大阪市西区の立志會館本部道場で行われ、75キロ以上のヘビー級で昨年王者の入田さん(185センチ・90キロ)は、初防衛をかけて森有輝選手(マーシャルアーツマングース所属)と対戦。1Rのゴングが鳴ると同時に、入田選手のワンツーが決まり、相手がふらつく場面が見られた。これで入田選手は「パンチで倒したい」と、KOを狙って身長190センチもある挑戦者の顔面へパンチを中心に積極的に攻め続けたが、ガードを上げて防戦一方の挑戦者から決定打を奪えず2分2ラウンドの戦いを終えて1分1ラウンドの延長戦へ。延長でも相手を倒すことはできなかったが、終始攻め続けた入田選手が3-0の判定勝ちで初防衛に成功した。
 入田さんは昨年、初出場の同大会で西日本王座に。12月に東京で開かれた全日本王座決定戦に出場したが、2分2ラウンドと延長1分3ラウンドの合計5ラウンドの末、わずか1ポイント差で日本王座を逃した。
 初防衛戦を振り返り、入田選手は「自分より身長が高く、普段の練習では経験できず、タフな相手で苦労したが、初防衛できて良かった」と話し、全日本王座決定戦に向けて「冬場にしっかり走り込み、昨年のリベンジを果たして王座を獲得したい」と王座奪取を誓った。チーム日高代表の垣内義秀さんは「防衛戦ではKOを意識しすぎて熱くなりすぎた。入田は本当に強い選手なので、全日本王座決定戦では冷静に戦ってくれれば必ず王座を獲得してくれるはず」と話した。
 アマチュアシュートボクシングは、グローブとヘッドギア、膝下にレガースを装着。キックボクシングに首投げなどを加えた形の格闘技。


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県学校美術展日高地方審査で県特選80点、郡特選120点選ぶ 〈2015年11月18日〉

2015年11月18日 08時30分00秒 | 記事

どい大翔君の作品「ししまい」(幼保)

向井ひゆう君の作品「ピアニカをふく友だち」(小学低学年)

井戸菜摘さんの作品「ファンタジーな世界観」(中学校)


 平成27年度県学校美術展日高地方審査(日高地方図工美術教育研究会主催)は16日、由良体育センターで行われた。3歳児から中学3年生までを対象に地区審査を通過した1273点の中から、県特選80点、郡特選120点、郡準特選458点を選んだ。今年度の応募総数は約6334点。日高地方の図工・美術の主任教諭らが審査にあたり、主題性、創造性などを基準に各賞を決めた。

 県特選は21、22日に田辺市中辺路小学校体育館で開く県学校美術展特選展(子ども県展)、27日の県図工・美術教育研究大会に展示されるほか、1月16、17日に印南町公民館でも県特選、郡特選が展示される。県特選は次の皆さん(郡特選は後報)。
【幼保】3才児=はやしあゆり(上南部保)▽4才児=久保英輝(愛之園保)▽5才児=溝上雅(同)、どい大翔(南部幼)。
【小学校】1年=はし本こうた、はらりくと、もりみみう(以上稲原)はついいろは(志賀)たまいしょうま(内原)かわさきちなり(由良)辻浦芹夏(野口)大さわちはる(高城)▽2年=山戸こころ、寺坂しょうえい(以上野口)みぞ口かよ(藤田)向井ひゆう(御坊)平野沙耶(稲原)宇戸蘭(和田)早田すずな(清川)尾崎そら(岩代)。
 3年=山本大輔(内原)さな田ゆうと、くぼいあ門(以上切目)嶋田倫也(志賀)丸木かのん、野村圭佑、山田樹希(以上稲原)小やぶま大(湯川)おかれいな(清川)▽4年=保田明人(寒川第一)二川眞友斗(内原)楠本瑞姫(稲原)坂本実優(上南部)金房文音(南部)浜田未森、野元直翔、さお本こうせい(以上湯川)。
 5年=吉留雛乃(由良)小出樹季(志賀)浜未望(比井)畑中望来(藤田)岡莉沙(川辺西)鉢本雅(笠松)保田萌里(寒川第一)前田健心、中彩菜(以上稲原)▽6年=太田萌(由良)山本凪人(白崎)中川怜香(内原)原悠一郎(湯川)箱木明香里(清川)安大千晴(中津)小森妃奈乃(高城)宮田茉実、植野優翔(以上岩代)。
【中学校】1年=浜上のどか(由良)西本遥、中村翠那(以上御坊)玉井咲世(湯川)大江美沙希、清水結花(以上河南)塩路琉馨(大成)寒川侑貴(美山)▽2年=荻野夏未(御坊)芝崎理紗(河南)井谷瑞希(湯川)勇惣愛実(上南部)嶋田このみ(由良)岩崎波音(大成)玉木遥都(丹生)田中春陽(中津)▽3年=杉浦花奈(上南部)林美侑、平松知奈(以上美山)大前穂乃花(中津)芝奈那子(大成)井戸菜摘(丹生)岩城花音(大成)山崎樺音(湯川)山下遥加(由良)。


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