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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

マスターズ甲子園予選に御坊商工(紀央館)と日高中津両校出場へ 〈2018年1月31日〉

2018年01月31日 08時30分00秒 | 記事

 高校野球のOBがチームを編成し、甲子園を目指す全国高校野球OBクラブ連合主催の「マスターズ甲子園」に、今年初めて和歌山でも予選が開かれることが決まり、管内から旧御坊商工OBを中心にした御坊商工・紀央館チームと日高中津分校チームが出場する。昭和56年の選抜8強の御坊商工、平成8年に分校史上初の選抜出場を果たした日高中津OBメンバーらも出場予定で、甲子園を沸かせた往年の名選手たちが再び夢の甲子園を目指す。

 マスターズ甲子園は、プロや社会人、大学の現役選手を除く全国の高校硬式野球OB・OG(部長や監督、マネージャーも含む)が世代を越えて出身校別に同窓会チームを結成し、再び甲子園を目指して戦う大会として、平成16年に大会事務局を設立。同クラブ連合会に加盟する学校を対象に、同年から第1回大会が始まり、各都道府県の予選には8チーム以上が参加し、甲子園で行われる本大会に出場するチームを選ぶ。今年で15回目を迎えるが、これまで和歌山の出場はなかった。試合は、5回まで34歳以下、6回以降は35歳以上の選手が出場するなどの特別ルールがある。
 初開催の和歌山県予選には、御坊商工・紀央館、日高中津両チームはじめ桐蔭や向陽の伝統校、市和商、箕島など12チームが出場。5月19日から上富田町スポーツパーク野球場で予選リーグ戦を行い、御坊商工が箕島、田辺と、日高中津が新宮、向陽と対戦し、予選リーグを突破した4チームによる準決勝と決勝が紀三井寺球場で行われる。甲子園で行われる本戦の第15回大会は、11月10日と11日の2日間で8試合を行い、地方予選を勝ち抜いた16チームが出場。和歌山県代表は11日の第4試合で徳島県代表と対戦することが決まっている。
 管内から出場するのは御坊商工・紀央館と日高中津OBチーム。御坊商工チームは、昭和56年の甲子園出場時のエースで和歌山市議の薮浩昭さんの呼びかけで、捕手を務めた羽佐吉史さん=御坊市=が監督、1学年上で薮さんともバッテリーを組んだ高木秀明さん=美浜町=が責任者を務めてチームを編成。元巨人の槙原投手擁する大府(愛知)を下した往年のメンバーも出場を予定している。責任者の高木さんは「御坊商工のユニフォームを着て、もう一度甲子園という夢を見られることがうれしい。楽しみながら甲子園を目指したい」と話す。
 一方の日高中津は、同校監督を務めた細峪規良さん=和歌山市=が責任者を務め、監督は未定だが、分校前監督の垣内邦夫さん=有田川町=らの名前も候補に挙がっている。出場メンバーには、平成8年に分校史上初の選抜出場を果たした甲子園組をはじめ今春卒業する部員までのOBに出場を呼びかけており、5月の予選に向けて練習や両チームの練習試合などを行って夢の甲子園出場を目指す。責任者の細峪さんは「分校野球部OBが世代を超えて再び甲子園を目指せることは楽しみ。多くのOBに出場してもらい、夢を追いかけたい」と、現役時代にかなわなかった夢実現に期待を寄せている。


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全国鍋グランプリで日高町天然クエ鍋が日本一に 〈2018年1月30日〉

2018年01月30日 08時30分00秒 | 記事

優勝した「日高町の天然クエ鍋」チーム


 日高町の天然クエ鍋が、ご当地鍋日本一決定戦「ニッポン全国鍋グランプリ2018」(27~28日・埼玉県和光市)の頂点に立った。強者の鍋がそろう中、「幻の高級魚」であるクエ鍋の味に来場者の箸は進み、開催時間中、常に長蛇の列ができる人気ぶりで用意した鍋は完売。2年ぶり2回目の挑戦にして前回3位を上回る初のグランプリの栄冠を勝ち取り、多くの人々に親しんでもらえる味と最高の手応えをつかんだ。

 全国鍋グランプリへは、商工会、行政、民宿組合ら関係者でつくる日高町九絵の町づくり推進実行委員会(山田理司委員長)が2年前に挑戦。初参戦にして銅の鍋賞(3位入賞)の快挙を成し遂げた。2年ぶりの参戦へ向けては国の地方創生推進交付金を受け、日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)として、関東地方への情報発信を主にした「クエの町ひだか」シティプロモーションで取り組んだ。
 主に同委員会のメンバーが主体となり、松本町長や山田委員長らメンバー14人が参加。来場者が好みの鍋の器を持って投票券と交換して投票するスタイルで順位が決定するため、味だけでなく数も勝敗を握るとあって、今年は両日合わせて、前回の倍となる地元産の天然もの約300キロ分の2000食を用意して1杯500円で販売した。
 和光市商工会などでつくる実行委員会主催の「ニッポン全国鍋グランプリ」は埼玉県和光市で開く毎年10数万人が来場する国内最大級イベント。今年は14回目で国内食材資源・ご当地食材を加えたご当地鍋が24道県から62チームが参加し、2日間で延べ14万2000人(実行委員会調べ)が来場。寒さが心配されたが、人でごった返し、多く行列ができるのは前回挑戦時に優勝、前年準優勝の鍋グランプリ地元の「牛すじシチュー鍋」(和光市)とクエ鍋で、ほぼ一騎打ちの様相を見せた。
 クエ鍋ブースは初日70~80人程度の列ができるほど多くの人でにぎわい、2日目は来場者がさらに増え、常に100人を超える長蛇の列が、とぎれないほど。メンバーはめまぐるしい忙しさの中、クエフェアで培ったノウハウを生かして、手際よく調理、配膳、笑顔で接客。クエはその容姿とは違い、身は繊細な白身で淡白、脂が乗っているのにしつこくなく、上品で深みのある味わいで来場者から「脂が乗っておいしい」「本場のクエを食べられてうれしい」などと好評だった。
 表彰式では審査員特別賞や和光市長賞などのあと、4~6位の優秀賞、銅の鍋賞(3位)と順に発表。銀の鍋賞(2位)が「牛すじシチュー鍋」と伝えられると、メンバーの顔はほころび、グランプリの金の鍋賞でクエ鍋の名前が呼ばれて「よっしゃー」「やったー」と一同歓喜に湧いた。「天然クエ鍋」と書いた横断幕やのぼりを手に壇上に上がって賞状やトロフィーを受け取った。
 山田委員長は「プレッシャーはあったが、絶対1位を取るとメンバー一丸となって挑んだ。長い行列ができていた地元で評判がある牛すじシチュー鍋が気になる中、グランプリを取れてうれしい」と振り返り、早速、テレビ局から取材の申し入れがあるほどで「味の良さを分かってもらえ、クエ鍋が全国区になり、PR効果も大きい」と大きな手応え。
 松本町長も「スタッフ一同、頑張ってくれてグランプリを取れ、とてもうれしく、胸を張って和歌山に帰られる。素晴らしい結果で最高の2日間だった」と大満足だった。


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御坊市の住民登録人口2万4000人割る 〈2018年1月28日〉

2018年01月29日 08時30分00秒 | 記事

人口減少対策が大きな課題


 御坊市の住民登録人口が今月に入り、2万4000人の大台を割った。少子・核家族化などで近年は3~4年ごとに1000人ずつ減少しており、人口減少対策は大きな課題。市は2060年の人口ビジョンを「1万8781人」に設定し、これを実現するための「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、若年層の流出抑制と合計特殊出生率の向上に重点を置いた各種施策に取り組んでおり、引き続き人口減少抑制に全力を挙げる。

 昭和29年4月の市制施行時は3万1382人だったが、少子化の進展や核家族化等で年々減少。住民登録人口は平成15年3月末に2万8000人を割り、その後も18年2月末に2万7000人、22年1月末に2万6000人、26年11月末に2万5000人をそれぞれ割り、3~4年で1000人ずつ減少。5年ごとの国勢調査でも昭和60年は3万450人だったが、平成2年2万9133人、7年2万8510人、12年2万8034人、17年2万7053人、22年2万6106人、27年2万4801人と減り続けている。
 昨年12月末の住民登録人口は2万4005人と、2万4000人台をぎりぎりキープしていたが、今月に入り2万4000人を割り込み、26日現在で2万3974人(男1万1493・女1万2481)。このうち永住や就労、技術実習などの外国人は217人いる。
 年間出生数は昭和35年594人だったが、現在は170人前後まで減少。死亡者数は多い年で300人を超えており、人口自然減が大きいほか、交通インフラが進み、市外からでも短時間で通勤できるため、地価の安い周辺町に転出する社会減も多くなっている。さらに東海・東南海・南海3連続地震や南海トラフ巨大地震想定で津波の被害が予想される市街地が敬遠されているのも要因の一つ。
 市は人口減少対策を「最大の課題」と位置づけ、満1歳から6歳まで毎年1人10万円を給付する第3子以降子育て応援給付金、第3子以降学校給食費無料化、ファミリーサポートセンター開設など独自の子育て支援策を展開。27年度から5カ年計画で策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は若年層の流出防止、合計特殊出生率の向上に重点を置き「多様で魅力的な雇用創出」「若者がとどまりたくなる、戻りたくなる環境形成」「安心して結婚・出産・子育てできる環境形成」などを基本戦略に各種施策に取り組んでいる。
 今年度は創生戦略計画の中間年にあたり、3月に主な取り組み(行動指標)や重要業績評価指数(目標数値)などこれまでの取り組みを検証、評価する。市企画課は「直ぐに効果は出ないが、戦略を着実に推進することで人口減少を抑制したい」としている。


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由良町白崎青少年の家で28日「すいせん祭」 〈2018年1月27日〉

2018年01月27日 08時30分00秒 | 記事

番所山でスイセンが見頃を迎える


 由良町大引、県立白崎青少年の家で「第15回すいせん祭」が28日に開催される。祭りを控え厳しい寒さが続く中、主役のスイセンが順調に開花し、群生する番所山でも6~7割が咲き見頃を迎えた。イベントでは人気のピザ作りなど楽しい体験や軽食などを用意しており、青少年の家では「ぜひ遊びにお越し下さい」と呼びかけている。

 主催は白崎青少年の家「体験の風をおこそう」実行委員会で、平成29年度地域ぐるみで「体験の風をおこそう」運動推進事業に採択され、地域交流事業として開催する。
 同所は自生を含め10万株以上のスイセンが咲き誇る県下有数の名所で、今季は昨年12月から咲き始めた。本格的な開花は1月に入ってからで、会場下の県道沿いはほぼ満開でドライバーらを出迎える。敷地内も場所によっては満開に近いところもあり、祭りを控え準備が整った。
 15回目を迎える「すいせん祭」は午前10時から午後3時まで開催。大人気の石窯ピザ作りや、陶芸、古代体験(火おこし)、親子ヨガ、おもしろサイエンス、クラフト、餅つきなどの体験や、海上自衛隊による体験(ロープワーク・手旗信号・記念撮影)もある。
 おもしろサイエンスは、ブーメラン、ぐるぐる磁石、竹とんぼ、リングキャッチャーなど、クラフトは、まが玉ペンダント・マグカップの絵付け・プラ板キーホルダー・バルーンアートの4種類で、親子ヨガは3回(先着15人・30分)実施し大人だけでも参加できる。体験は一部無料。
 軽食コーナーでは、振る舞い鍋(限定150食・午前11時30分)を無料で提供するほか、うどん、カレー、たこ焼き、とりめし、唐揚げ、ぜんざい、フランクフルトなどを販売。このほか、海望風呂、卓球やバドミントンなど軽スポーツも楽しめる。
 青少年の家では「スイセンも見頃を迎えています。家族そろって楽しんでください」とPR。問い合わせは白崎青少年の家(電話65・2351)へ。


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道成寺の日本遺産に第一歩 「安珍と清姫の道」を申請手続き 〈2018年1月26日〉

2018年01月26日 08時30分00秒 | 記事

日本遺産の認定を目指す道成寺

安珍清姫を現在に受け継ぐ鐘供養会式などが物語を構成


 道成寺がある日高川町を中心に取り組んできた道成寺はじめ安珍清姫がたどった道をテーマに構成したストーリーの日本遺産認定(平成30年度)に向けて、25日までに申請の手続きを済ませた。「今も息づく『語り』~安珍と清姫がたどった道」を題材に日高川町、御坊市、印南町、みなべ町、田辺市の5市町にまたがるストーリーで、20カ所の文化財を中心に構成されている。2月1日までに文化庁に申請され、今年度内に審議される。

 日本遺産に認定には、文化財などが残されているだけではなく、現代の生活に生かされていることが重視され、文化財などを中心に一連のストーリーが認定の対象となる。道成寺を核としたストーリーは「今も息づく『語り』~安珍と清姫がたどった道」をテーマに、(1)道成寺と熊野信仰(2)安珍清姫の物語に見る熊野古道(3)物語の広がり古典芸能への広がり(4)語り継がれ生け続ける道成寺縁起-の4つを柱に構成されている。
 安珍清姫の物語で、2人がたどったとされる田辺市の滝尻王子や一願寺から、印南町の切目王子、御坊市の塩屋王子や清姫が休息したという腰掛岩(名田町楠井)、日高川を渡る安珍を見つけた清姫が草履を脱ぎ捨てて松の枝にかけたと伝わる草履塚(同町野島)、安珍を焼き殺したあと清姫が入水したと言われる蛇塚(藤田町吉田)など20カ所の文化財でストーリーを構成。日高川町では寒川神社などを含めて8カ所で、50年以上の歴史がある道成寺の鐘供養会式、絵解き説法、釣り鐘まんじゅうなど現在受け継がれている文化も含まれている。
 これまで県内では、太地町など熊野灘沿岸の「鯨とともに生きる」のほか、昨年度は和歌山市の「絶景の宝庫和歌の浦」、湯浅町の「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地紀州湯浅」の2件が登録されている。日本遺産への登録は平成27年度から平成31年度までに全国約100カ所を認定する方針で、これまでに54カ所を認定。29年度は全国から79件の申請に対して17件だけの認定で、約5倍の難関となるなど認定までには高いハードルがある。平成30年度分の申請は2月1日に締め切り、今年度内に審議会で検討されるという。


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バレー五輪有望選手発掘全国合宿へ鈴木美柚(日高)堺目愛和(上南部)両選手 〈2018年1月25日〉

2018年01月25日 08時30分00秒 | 記事

日高中の鈴木さん

上南部中の堺目さん


 日本バレーボール協会主催の平成29年度全国中学生長身選手発掘育成合宿に、日高地方から日高中2年の鈴木美柚さん(14)、上南部中2年の堺目愛和さん(14)が初めて参加する。身体的に恵まれた将来性のあるオリンピック有望選手を発掘し、将来の強い日本チームを担う人材を獲得するため毎年、1、2年生を対象に実施している合宿。アタッカーとしての魅力が買われ、両選手は「自分の売りを精一杯出したい」と意気込んでいる。

 県内の170センチを超える長身選手は両選手だけといっていいほどで、日高中、上南部中ともに今年3月の近畿大会出場を決めており、中心選手として活躍する両選手は、県内推薦をほぼ無条件で確定。昨年12月3日の近畿選考会では身長とジャンプ力を計測したほか、スパイクやレシーブ、サーブなどの技術面でもチェックされ、2人は全国の合宿参加を決めた。
 鈴木さんは小学2年から内原バレーボールクラブで始め、中学に入ってめきめきと頭角を現した。日高中のエースアタッカーを務め、身長175センチ、最高到達点が284センチ。力でスパイクを打ち込むタイプでブロックが多いときはワンタッチを狙え、右手、左手の両方で打てる器用さも持つ。「選ばれたからには後悔のないように、身長が高い選手にも負けないよう、上を目指して頑張りたい。バックアタックを多く見せられれば」とし、課題はレシーブとジャンプ力とあげ、階段でのダッシュなどのトレーニングでジャンプ力強化。憧れの選手は日本代表でVプレミアリーグのNECレッドロケッツに所属の古賀紗理那選手で「実業団に入ってプレーしたい。もっと身長も伸びて技術も磨いて、将来は日本代表に入れたら」と話した。
 堺目さんは小学3年から南部バレーボールスポーツ少年団に入り、全国出場も経験。中学では1年の夏から主将を務め、ポイントゲッターの役割を担う。右利きの身長178センチ、最高到達点は285センチのアタッカーで、相手コートのコーナーへ打ち分けられ、ブロックアウトを取る器用さとレシーブで上げられても、何度も狙う負けん気の強さも兼ね備える。「選ばれたのはうれしく、全力を尽くしたい。スパイクを磨き、得点を重ねられる選手になりたいし、課題のレシーブも上手くなりたい」とし、憧れは日本代表にも選ばれたことがあるプレミアリーグ・久光製薬スプリングスに所属の長岡望悠選手で「春高バレーに出場したいし、全日本にも入りたい」と夢を語った。
 強化合宿は、早期から日本の将来を担う選手としての誇りと責任を自覚させ、国際的に通用するアスリートとしての基礎育成を図るのが目的。2月9日から12日まで、東京都の味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を行い、男女ともに全国各地から50人が参加予定。全日本チームスタッフや元全日本チームで活躍した人らが指導者になり、実技講習に加えて、栄養講習や心理学などの座学もある。


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御坊市がNHK厚生文化事業団「認知症にやさしいまち大賞」受賞 〈2018年1月24日〉

2018年01月24日 08時30分00秒 | 記事

取り組みのきっかけとなった西山さん夫妻

認知症当事者がスターチスを収穫


 認知症支援で全国先進地の評価を受けている御坊市の「ごぼう総活躍のまちづくりプロジェクト、西山さんから始まった地域づくり」が、NHK厚生文化事業団の「認知症にやさしいまち大賞」に選ばれた。認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり、誰もが活躍できるまちづくりの取り組みが高い評価を受けた。この表彰は今年度初実施され、本賞に御坊市を含めて5団体、特別賞に2団体が受賞。2月18日に東京で表彰式が行われる。

 全国から53件の応募があり、御坊市は国の地方創生交付金事業を活用した「ごぼう総活躍のまちづくりプロジェクト、西山さんから始まった地域づくり」の取り組みを応募。「認知症の人でも活躍できることは必ずある」をモットーに、これまでの行政主導から認知症当事者を主役に据え、行政や事業者、地域が一体となり、当事者やその家族を支援する取り組みで「今後の活動継続と周辺地域への波及効果を大いに期待したい」と評価を受けた。
 取り組みのきっかけとなったのが、当事者の西山昭二郎さん(90)=藤田町藤井=と、昭二郎さんを支える妻のアサヱさん(86)。昭二郎さんは2年前に認知症と診断され、今後の支援について話し合う中でアサヱさんの「一人じゃ夫の介護は無理。地域の人に夫が認知症であることを知ってもらいたい」との思いにどう応えるか、ここから地域ぐるみでのさまざまな取り組みが始まった。
 市、居宅介護支援事業所中紀が地域に働きかけ、畑やみかんの収穫を手助けしたり、地域住民主体のアクションミーティングを開いて地域の現状や課題を話し合う中で、長らく途絶えていた地域住民が月1回集まり、交流する「むつみ会」を復活させ、地域のつながりを再構築した。今も毎月1回開き、西山さん夫婦も元気に通っている。この取り組みが北吉田に広がり、地域住民が「ごぼう軽井沢の会」を結成し、当事者や障害者、1人暮らしの高齢者ら40人が集まり、皆がやりたいことをやりながら地域の絆を深めている。
 総活躍プロジェクトでは社会福祉法人博愛会が中心となり、名田幼稚園、名田小・中学校、和高専、JA紀州青年部などと連携したさまざまな取り組みを実践し、今は塩屋地区に広がっている。全国一の生産量を誇るスターチスの花言葉が「途絶えぬ記憶」「永久不変」であることからスターチスを認知症支援のシンボルにした取り組みも展開。生産農家から出荷の終わったスターチスの提供を受け、事業所の認知症患者らサービス利用者が収穫し、スターチスのノベルティ(記念品)や花束を手づくりして国際アルツハイマー病協会国際会議をはじめ国内の各種研修会、市内外のイベントでPRしている。
 取り組みの中心となった居宅介護支援事業所中紀介護支援専門員の志水建一氏は「地域づくりのハードルは決して高くない。今回の取り組みを通して地域にはたくさんのつながりがあることを実感できた」、老人保健施設リバティ博愛介護係長の湯川光永さんは「職場、地域、事業者、行政が連携すれば大きな力になる。受賞を励みに、今後も誰もがやさしいまちづくりに努めたい」。
 市介護福祉課副主任の谷口泰之氏は「自分たちの取り組みを振り返る意味から応募したが、有名な全国先進地と一緒に受賞できたことはすごくうれしい。今後も地域の人たちと一緒になって誰もが活躍できる地域づくりに努めたい」、市企画課主事の狩谷晃司氏は「地方創生の取り組みから始まったが、取り組んでいく中で形になり、それが広がり、つながりを持たせられたのは本当にありがたい」と話した。


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 日高高生がスターチス栽培の斎藤喜也さん(名田町)取材


高校剣道選抜大会県選考会で日高女子団体準優勝、19年ぶり全国出場 〈2018年1月23日〉

2018年01月23日 08時30分00秒 | 記事

全国大会出場を決めた日高高校女子剣道部
(左から、今枝、浦辺、山本、宮崎、前田さん)


 平成29年度県高校剣道新人大会兼全国選抜大会選考会兼近畿選抜大会選考会は13日、14日、那智勝浦町体育文化会館で開催し、日高高校女子剣道部が団体準優勝を果たし、平成10年以来、19年ぶり2回目の全国大会(3月26~28日・愛知県春日井市)出場切符を手にした。近畿大会(3月18日・兵庫県赤穂市)にも、5年ぶりに出場する。
  
 女子団体は、県内14校が出場。日高のメンバーは、先鋒・今枝萌さん(1年、日高附属中)、次鋒・浦辺知佳さん(2年、日進中)、中堅・山本のどかさん(1年、松洋中)、副将・宮崎夢乃さん(2年、南部中)、大将・前田あかりさん(同、日高附属中)の5人。
 3、4チームで争う予選リーグは上位2チームが決勝トーナメントに進出。これを勝ち抜いた4チームが、決勝リーグで対決する。予選リーグAブロックは、日高、和歌山東、海南の3チーム。日高は、和歌山東を3-1、海南を5-0で下し、2勝で予選を1位通過。決勝トーナメントでは、桐蔭を1-0で破った。全国大会出場権をかけた決勝リーグでは、1回戦で優勝の和歌山工に0-1で惜敗したものの、続く和歌山東を3-0、最後の和歌山商も2-1で下し、準優勝を勝ちとった。
 主将の前田さんは、全国をかけた最後の大将戦で「緊張したが、前の4人が良い試合をしていたので、チームの大将として、まとめないとダメと、それだけを考えて試合をした。自分の力を出し切った」と振り返り、「準優勝まで全国大会に行けると聞いていたので、『絶対全国に出たい』との気持ちで頑張って、結果がついてきて良かった。チームみんなで戦う日高らしい試合で勝てた」と話した。「全国という大舞台は初めてなので、県大会でも課題だった『日高らしい試合』をして、1つでも多く勝ち進みたい」と意気込んでいる。
 牧野裕子監督は「1つでも負けたら終わりなので、まず1勝。1つでも多く勝って、1つでも多く学んでほしい」と激励した。
 同大会は、昨年夏のインターハイでベスト16に入った都道府県が、選抜で1枠与えられ2校が全国へ出場できる。昨夏は、和歌山東女子が3位だったため、和歌山県の全国出場枠が2校となっており、今回は全国64チームが頂点を目指す。近畿大会は上位4校が出場する。


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日高広域観光振興協インスタ好評、フォロワー1000人超 〈2018年1月21日〉

2018年01月22日 08時30分00秒 | 記事

「インスタ」投稿で管内の魅力発信


 日高広域観光振興協議会は(会長・金崎昭仁日高町観光協会長)が、日高地方の魅力を全国に情報発信しようと、昨年5月からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で若者に人気の「インスタグラム」を使った写真投稿を開始。管内市町の観光スポットやグルメなどを随時投稿し、フォロワー数は目標の1千人を突破。人気の写真には400件以上の「いいね!」やコメントが付けられるなど好評を得ている。

 JR御坊駅前に設置していた観光案内板を老朽化で撤去したのに伴い、別の広報ツールとして芸能人や若者らに人気の「インスタグラム」を活用。アイフォンやアンドロイド端末で写真や動画を撮影、投稿して共有するスマートフォンアプリ。写真や動画に特化したSNSで無料でダウンロードできる。フォローした人の写真がタイムラインで流れ、アップロードした写真には「いいね!」やコメントを付けられる。
 協議会でアカウントを作成し「hidakasanpo」(ひだかさんぽ)のユーザーネームで写真投稿を開始。事務局の日高振興局や会員の管内7市町、観光協会の関係者が撮影した白崎海岸や道成寺、煙樹ケ浜、キャンプ場、舞妃蓮、熊野古道、民芸品、グルメ、秋祭り、イベントなど様々なジャンルの写真を随時投稿。「夕陽シリーズ」の日高川河口や国民宿舎紀州路みなべから見た夕陽、白崎海洋公園の夜景、みなべ町の県指定天然記念物イチョウなど人気の写真には400件以上の「いいね!」が付けられている。
 フォロワー数は19日朝現在で1375人で、当初目標にしていた1000人を突破した。同じように投稿している類似団体と比較しても多いという。日高地方からのフォローが多いとみられるが、県外や日高地方出身者も増えてきているようで、一定のPR効果を上げている。日高振興局企画産業課は「次は2000人の大台突破をめざし、引き続き、さまざまな写真を投稿し、日高地方の魅力を発信したい。『ひだかさんぽ』で検索してぜひご覧下さい」と話している。


応募401枚、2月中旬結果発表
「旅する人に伝えたい」フォトコン

 インスタ投稿開始にあわせて「旅する人に伝えたい、ひだかの魅力」をテーマにしたフォトコンテストを実施。昨年8月1日から12月31日まで募集し、401枚の投稿があった。
 観光施設や海岸、浜辺からの景色、夕陽、夜景、紀州鉄道、花火大会、紅葉、秋祭り、カフェなど「インスタ映え」するさまざまな写真がある。今月下旬に協議会員で一次審査を行い、50枚程度に絞り、2月上旬に金崎会長、田中達也日高振興局長、日高高校わかやまクラフトの女子高生2人の計4人で二次審査を行い、入選賞12作品程度を決める。
 入選賞は2月中旬に発表し、日高地方の特産品(5000円程度)を贈るとともに4月から毎月1作品ずつ1カ月間、日高振興局ホームページのトップページに掲載する。


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日高港クルーズ客船誘致へ柏木御坊市長がトップセールス 〈2018年1月20日〉

2018年01月20日 08時30分00秒 | 記事

 柏木征夫御坊市長が、24日と25日に東京都、横浜市で日高港に未寄港の国内最大クルーズ客船「飛鳥Ⅱ」=全長241メートル、総トン数5万142トン=と過去6回寄港している「にっぽん丸」=全長166・6メートル、総トン数2万1903トン=の誘致に向けてトップセールスを行う。県が行った操船シミュレーションで「飛鳥Ⅱ」の寄港に問題がないことが分かり、現在設計中の岸壁施設整備が終われば「飛鳥Ⅱ」入港の環境が整うことになり、初入港や定期入港に期待がかかる。

 日高港は県内人気観光地の白浜や世界遺産の熊野、高野山地域との中間点に位置し、紀北、紀南のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さからクルーズ船の観光拠点としての役割が期待されている。過去に「にっぽん丸」=が平成16年、22年~25年、28年の計6回。「ぱしふぃっくびいなす」=183・4メートル、2万6594トン=が26年。引退した「ふじ丸」=167メートル、2万3235トン=が19年、21年に入港し、定期入港への道筋を付けているが、係留能力の問題から5万トン級の飛鳥Ⅱは入港できないのが現状。
 大型客船が接岸する日高港の岸壁の長さは飛鳥Ⅱより1メートル短い240メートルしかなく、係船時に綱をつないでおく杭が足りないため、和歌山港湾事務所が施設整備に着手中。岸壁の先端から約20メートル先の海上に係船杭を新設し、船首部分をつなげられるようにする。これにあわせて県が5万トンクラスの大型客船を想定した操船シミュレーションを実施し、港内を安全に航行できるかを調査。水深12メートル化のしゅんせつ工事が行われているが、現状の水深10メートルでも接岸可能で、シミュレーションでも「問題ない」との報告が市にあった。
 施設整備は早ければ今秋に終わる見通しのため、柏木市長が23日から全国市長会や近畿自動車紀勢線有田南紀田辺間整備協議会要望で上京するのにあわせ、24日に東京都の商船三井客船(株)を訪れて「にっぽん丸」、25日に横浜市の郵船クルーズ(株)を訪れ「飛鳥Ⅱ」の寄港をそれぞれ要望。特に未寄港の「飛鳥Ⅱ」については施設整備が終われば入港可能のため、特に力を入れてセールスする。日高港は昨秋、全国で103カ所目となる国の「みなとオアシス」に認定され、全国への情報発信に努めている。
 県は昨年4月に策定した長期総合計画で2026年度のクルーズ客船寄港回数目標を30隻とし、大型客船に対応した施設改良や受け入れ態勢の整備、誘致活動に力を入れている。6月には日高港のある御坊市など県内自治体や経済、運輸、交通関係団体らと県クルーズ振興協議会を設立し、国内外クルーズ船の寄港増加、観光客数や観光産業の売り上げ増加など地域経済活性化、港周辺のにぎわい創出などにつなげたい考え。


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