紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

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令和3年春 その道一筋 褒章受章者決まる 黄綬に岡本恒男(司法書士)角幸彦(宅建取引業)両氏、藍綬は林幸子さん(保護司) 〈2021年4月29日〉

2021年04月29日 08時30分00秒 | 記事

 令和3年春の褒章受章者が決まった。日高地方から黄綬褒章に業務精励で御坊市熊野375、司法書士の岡本恒男氏(66)と、同市湯川町小松原287の6、宅地建物取引業・(有)ハウジングギャラリー取締役の角幸彦氏(60)。藍綬褒章に更生保護功績で同市島545、保護司の林幸子さん(76)が選ばれた。県下から黄綬4人、藍綬9人が受章。拝謁はコロナの影響で実施しない。県庁での伝達式は検討中。


「じっくり聞き」円満解決へ
黄綬褒章 岡本恒男氏

 昭和52年3月に関西大学卒業、同年11月に御坊市で事務所を開設。平成25年5月から2年間、県司法書士会会長を歴任した。現在、同会名誉会長、近畿司法書士会連合会相談役、和歌山家庭裁判所・御坊簡易裁判所の家事・民事調停委員。
 司法書士は登記をはじめ、供託、相続、企業法務、財産管理、裁判など業務は多岐にわたる。44年の長きにわたり身近な「まちの法律家」として活躍。「まずはじっくり聞く」をモットーに依頼者の相談に耳を傾け二人三脚で円満解決に導く。助言や解決策の提案はほぼ話が出尽くしたあと。最終的に依頼者にとって納得する解決に達すよう、初段階で先入観を持たせたくないからだ。「解決に向けてお手伝いできることがやりがい」と話す。高齢化の進展に伴い一層業務も拡大してきた。登記業務では判断能力が不十分な人の暮らしと財産を守るために力を注ぐ。
 平成12年に成年後見制度が始まった際には(社)成年後見リーガル・サポートの設立メンバーとして尽力した。相続においても終活や相続人の意識変化など複雑化するなか、将来もめることのないよう助言し、方法を提案し解決をサポートする。
 岡本氏の話 長くやってきたことが評価されうれしいです。受章は人生の大きな節目。これからも社会貢献できるよう頑張りたい。

 

角幸彦氏
「住」で地域活性化に貢献

「不動産業のイメージを変えたい」と宅地建物取引士として不動産業界で業務に邁進。(有)ハウジングギャラリーと(株)サンクリエーションを経営し、不動産取引の仲介や家づくりなどを通して人を喜ばせる一方、(公社)県宅地建物取引業協会の役員として、行政機関と連携した空き家対策や組織の強化などに力を注ぎ、業界の発展に貢献した。
 空き家対策では「住」に関わる専門6士会に呼びかけ「わかやま空き家活性化連絡会」を発足。既存住宅の流通促進や、ウェブ上でのワンストップ空き家相談等にも精力的に取り組んだ。プロジェクトチームを編成して県内の空き家問題の現状を検証し、取りまとめた内容を県に提言も。
 県空き家等対策推進協議会が行う「空き家なんでも相談会」では、県宅建協会から派遣した相談員が1件でも多く相談案件を解決できるようスキルアップを目指して、協会独自の資格「空き家管理活用マイスター」付与制度を創設した。
 家づくりでは、所得に応じた手の届く物件を扱うなどして、地域の人々のマイホーム取得の夢実現を後押し。常に地域に寄り添い、家造りを通じた人々の幸せ作りに力を注いでいる。
 角氏の話 みなさんに支えられ、継続は力なりをモットーにやってきた。微力ですが業界に恩返しできるよう頑張って行きたい。

 

保護司で寄り添い25年
藍綬褒章・林幸子さん

 平成8年5月に保護司に任命されて以来、約25年にわたり従事。保護観察官や日高保護司会の先輩たちに指導してもらいながら、非行や薬物乱用防止、更生保護活動に取り組み、平成10年から令和元年までは会計としても尽力した。
 奈良市から嫁ぎ、家業の林ポンプ店で事務仕事をしながら、保護司として10~50代の20数人と関わるなかで一番うれしかったのは、偶然出会った店で「結婚しました」と声をかけてもらったこと。「あれだけとんがっていた男の子が柔和な笑顔で話しかけてくれ、少しはお役にたてたのかな」と思えた瞬間だったという。
「これまで務めてこられたのは、保護司としての仕事を最優先に考え、支え、協力してくれた夫や家族のおかげ」と話し、何事も喜んで、楽しんで、感謝して「させてもらう」という気持ちを大切に、正論だけでなく、まずは相手を受け入れ、気持ちに寄り添い、相手の立場で考えるよう心掛けてきた。
 時代の変化とともに、スマートフォンの普及などで犯罪の入口が近くなり、犯罪の種類も変わってきたが、願うのは、関わった皆が立派に更生して幸せになってくれること。
 林さんの話 定年まであと1年だが、犯罪の少ない社会実現のため、残りの日々も微力ながらお手伝いさせていただきたい。


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印南町 ブロック塀撤去や補強助成事業 5年間で61件、今年度も継続 〈2021年4月28日〉

2021年04月28日 08時30分00秒 | 記事




今年度も事業を継続、活用を呼びかけている(改善前と改善後)


 印南町は、平成28年度から導入しているブロック塀の撤去や補強を進めるため、撤去や補強の費用の一部を補助する「ブロック塀等耐震対策事業」を今年度も継続。昨年度の10件を含めこれまで61件が事業を活用してブロック塀を撤去したり、撤去後にフェンスを設けるなど対策を講じた。

 同事業は、ブロック塀のほどんどが道路に面して設置されていることから、大きな地震が発生すれば避難している人が倒れてきたブロック塀で下敷きになるなど被害に遭ったり、倒壊したブロック塀が道路を塞ぎ、避難の妨げになる可能性があり、撤去や補強の必要性はあるものの負担も大きいため所有者の負担を軽減することで倒壊の恐れのあるブロック塀の撤去や補強を促そうと平成28年度に日高地方で初めて導入。初年度が1件、次年度は3件と利用が少なかったが、上限額を倍増した平成30年度は32件と大幅に増え、令和元年度は15件、昨年度は10件だった。今年度は当初予算に300万円を計上し、活用を呼びかけている。
 同事業は、ブロック塀(石塀、レンガ塀など)を所有する個人、所有者と親族関係にある人、法人や自治会などの地縁団体のほか、所有者の承諾を得て実施する地域の自主防災組織も申請、活用できる。高さ0・6メートル(3段積)以上で延長2メートル以上が対象の撤去工事と、高さ0・6メートル(3段積)以上の塀を控壁または鉄筋、鋼柱などで補強工事が20万円を上限に費用の3分の2。撤去し生け垣やフェンスを設けるなど改善した場合は40万円を上限に費用の3分の2を助成する。申請した年度末までに撤去や工事を終えるのが条件となっている。申請や問い合わせは町総務課(電話42・0120)へ。


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飛鳥Ⅱ寄港 ゆるキャラ、太鼓、特産品販売 感染対策徹底し200人おもてなし 〈2021年4月27日〉

2021年04月27日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長、ゆるキャラがお出迎え

ゆるキャラ、天音太鼓の見送りで出港する飛鳥Ⅱ


「洋上のオアシス」と呼ばれる日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」=全長241メートル、総トン数5万444トン、乗客定員872人=が25日、御坊市の日高港に寄港した。平成31年3月以来2年ぶり2回目で、コロナ禍では初めて。第1岸壁への一般入場を禁止するなど感染予防対策を徹底した上で、日高地方のゆるキャラの出迎え、天音太鼓保存会の演奏、特産品販売で乗船客約200人をもてなした。

 飛鳥Ⅱは、23日から26日までの「横浜 結航路 鳥羽・紀州日高クルーズ」で入港。乗船客、乗組員は乗船前にPCR検査を受け、上陸・帰船時は体温測定や体調確認を行い、陸上ツアーはバス乗車人数を制限するなど感染症対策を徹底。受け入れる市側も船が接岸した第1岸壁への一般入場を禁止し、前回行ったような盛大なイベントは行わず、特産品販売・飲食販売ブースには消毒、間仕切りなど予防対策を講じた。
 第8代宮子姫の天川香苗さんと西川季希さん、市公認PRキャラクターの「みーやちゃん」や県の「きいちゃん」をはじめ、日高地方のゆるキャラあわせて8体がお出迎えする中、三浦源吾市長が御坊市や日高地方の魅力を紹介しながら「好天に恵まれた春の素晴らしい一日を存分に楽しまれ、良い思い出にして下さい」と歓迎のあいさつ。
 タラップを降りてきた乗船客は、宮子姫やお気に入りのゆるキャラたちと笑顔で記念撮影を行ったり、紀州南高梅や金山寺味噌、釣り鐘まんじゅうなど地元特産品を買い求め、和歌山ラーメンや紀州早なれずし、せちがい焼の地元グルメも堪能した。オプションツアーには約120人が参加し、道成寺参拝や梅酒づくり体験、白浜めぐり、アドベンチャーワールドなどで思い思いに楽しんだ。
 午後5時の出港にあわせて三浦市長が「楽しんでいただけましたか。二回目、三回目と、この地にお越し下さい。引き続き、飛鳥Ⅱに寄港していただき、皆さんのたくさんの笑顔にふれられるよう取り組みたい」とあいさつ。天音太鼓保存会の迫力ある太鼓演奏にあわせ、ゆるキャラたちが見送ると、デッキに集まった乗船客からは手を振りながら「ありがとう。楽しかった」「また来ます」との声が飛んだ。


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御坊市 公共施設管理個別計画策定 〈2021年4月25日〉

2021年04月26日 08時30分00秒 | 記事


除却検討対象のひとつ、北塩屋漁民センター


 御坊市は、公共施設等総合管理計画(平成28年度策定)に基づく個別施設計画を新たに策定した。市庁舎や集会施設、スポーツ施設、学校など122施設264棟(公営住宅除く)について将来的な施設整備や維持・管理コスト等を総合的に勘案し、維持管理、建て替え等、利活用等、譲渡等、除却等の5つの方針を設定。除却等は5施設5棟、譲渡等は19施設24棟、利活用等は2施設2棟で、今後の取り扱いは関係地元区等と慎重に協議しながら取り決めるとしている。

 市の財政は人口減等による税収入の減少、少子高齢化に伴う義務的経費の増加等で厳しい状況が続いている中、対象施設すべてを現状のまま利用すれば令和40年度までの更新費用総額は約460億円、年平均約12億円かかる。将来的な施設整備や維持管理のコストを少しでも減らし、財政負担を軽減するため、公共施設の総合的な管理に関する基本方針をまとめた総合管理計画に基づき、個別施設計画を策定した。
 施設の現地確認、担当課へのヒアリング調査等を行い、今後の方針として施設ごとに(1)維持管理(計画的かつ適切な方法により維持管理を行う)(2)建て替え等(建て替え、複合化、集約化、長寿命化等の検討を行う)(3)利活用等(用途変更や民間活用等の検討を行う)(4)譲渡等(地元区や利用団体等への譲渡等の検討を行う)(5)除却等(除却・解体等の検討を行う)-の5つに分類した。
 除却等は「利用頻度が低く老朽化が進んでおり、他の施設や空きスペース等での代替えが可能」な施設として第2吉田団地集会所(平成6年築、65平方メートル)ひまわり団地集会所(昭和50年築、74平方メートル)下財部団地集会所(平成6年築、100平方メートル)丸山集会所(昭和61年築、101平方メートル)北塩屋漁民センター(昭和58年築、369平方メートル)の5施設5棟を設定した。
 譲渡等は旧河南給食センター、庚申町集会所、紀小竹集会所、第1春日集会所、丁畑集会所、西富安集会所、天田会館、北塩屋会館、猪野々会館、湊会館、北塩屋薬師会館、森岡会館、加尾会館、野島会館、祓井戸会館、上野会館、楠井会館、名田漁民センター、祓井戸老人憩の家の計19施設24棟を設定。今後、集会所を自己所有している地元区等との公平性等を考慮し対応を検討する。
 利活用等は片倉集会所と大河原集会所。施設の機能は良好だが、利用頻度が低いため、今後、集会所として利用しつつ、協議・調整の上、新たな利活用方法を検討する▽建て替え等は市庁舎と教育委員会。新庁舎建設事業に着手中▽維持管理は消防庁舎や防災センター、消防車庫、斎場、市民文化会館、中央公民館、市立図書館、学校、幼稚園、保育園、給食センター、児童センター、子どもクラブ、市立体育館、福祉センターなど94施設225棟。
 この方針通りに実施すれば将来の更新費用総額は約26億円削減できると試算している。個別計画は令和2年度から16年度までの15年間とし、1期3年間のマネジメント期間を設け、施設ごとに設定した期間内に結論を出す方針。


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印南漁港拠点にまちづくり 7月に飲食店オープンめざす 〈2021年4月24日〉

2021年04月24日 08時30分00秒 | 記事

 いなみこども園の年長児59人が23日、印南漁港内「印南浜公園」近くに設けている花壇にサルビアなどの苗を植えた。印南漁港を拠点に住民参加型まちづくりに取り組む和歌山市で不動産業「(株)和み」を経営する印南町印南、古田高士さん(40)が呼びかけ、住民参加の第1弾として行った。

 古田さんは県が「わかやま地域課題解決型企業支援補助金」採択者を対象に昨年度から導入した「ふるさと納税型クラウドファンティング(CF)事業」に第1号で認定を受け、「住民参加型まちづくりの仕組みで印南漁港に賑わいを創る~かつお節発祥の地【印南漁港】を起点に、印南町の活性化をめざします」と銘打って、かつお節発祥の地である印南漁港活性化プロジェクトに取りかかり、昨年10月からプロジェクト推進に向けてインターネットで資金を調達するふるさと納税型クラウドファンティングを開始し350万円を集めた。
 プロジェクトは渡船業者が使わなくなった仮眠所や倉庫として使用していた建物を購入、修復し、かつお節発祥の地を活用した観光・交流施設を整備。地元の魚や農産物が食べられる飲食店舗、地元で取れる魚や収穫の農産物、加工品などをPRする産直市場のほか、地元の人が気軽に使えるワークスペースを設け、漁港を拠点に地域活性化を図ろうというもの。
 クラウドファンティングで集めた資金、古田さん経営の「(株)和み」、共同で取り組む(株)いなみの里梅園=印南町西ノ地、藁科秀一代表=が資金を出して施設の購入、改修に取り組む。建物は長屋のように連なっており、15戸あるうち2戸はすでに購入し、9戸も近く購入できる予定で、購入次第改修に着手。早ければ7月にも飲食店舗をオープンしたいとしており、産直市場も今年中のオープンをめざす。
 飲食店舗や販売店舗のほか、野外映画やキャンプ、バーベキューなどができる地域住民のコミュニティー醸成の場、地元民と観光客との交流の場としても活用していきたいと考えている。事業が軌道に乗ったところで地域住民などから協力金を募り、出資者には収益に合わせ配当金を出す仕組みを構築したい考えだ。
 23日の花植えは、購入、改修する建物近くにある町所有の花壇4カ所で行い、園児がサルビアやマリーゴールド、ペチュニア、コリウス、ミムラスの苗400本を植えた。
 古田さんは、町行政や商工会、紀州日高漁協などと連携しながら、住民参加型のまちづくりプロジェクトを推進したいとしており「印南町在住者に限らず取り組みに興味や関心のある人は参加してください」と呼びかけている。問い合わせなどは(株)和み(電話073・488・1321、電子メールfuruta@nagomi-rea.co.jp)へ。


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JA紀州女性会 御坊駅にフラワーアート展示

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22日 御坊市福祉計画策定へ意識調査結果報告

 
 

日高中津分校 備長炭焙煎「中津分コーヒー」 OB製炭者とタッグで販売へ 〈2021年4月23日〉

2021年04月23日 08時30分00秒 | 記事

 日高高校中津分校の3年生が、同校OBの紀州備長炭製炭者とタッグを組んで、備長炭で焙煎したオリジナル珈琲の販売を目指す。規格外の備長炭の端材を活用して珈琲豆を生徒らが焙煎し、パッケージやネーミング、価格などを考えてネット販売する取り組みで、日本一の生産量を誇る紀州備長炭を通して地域の産業を学びながら、経営感覚などのキャリアを高めるのが狙いだ。

 同校OBで紀州備長炭製炭業「B-STYLE」を営む湯上彰浩さん(33)は、備長炭を大阪府内の焼き鳥店などに出荷しているが、そんな中でコース料理に出せる備長炭焙煎珈琲の生産を依頼された。規格外の端材を使えば、備長炭のロスカットにもつながると、ブラジルとエチオピア産の豆を取り寄せて珈琲の焙煎を開始したところ人気となり、依頼された店舗や知人などを通して100グラム800円で販売している。
 紀州備長炭焙煎の珈琲生産を通して、分校生のスキルアップにつなげようと、湯上さんの協力を得て製造販売することを模索。21日に高津尾地内にある町製炭研修所を訪れた3年生22人は、湯上さんから備長炭の製炭工程などを聴いたあと、実際に備長炭を使って珈琲豆を焙煎した。今後は、湯上さんの生産した備長炭の端材を譲り受けて、生徒らがオリジナル珈琲豆を焙煎。パッケージやネーミング、炭や珈琲豆の仕入から原価、販売価格などを考え、湯上さんの協力を得て通販サイトなどで早ければ5月にも販売を目指す。
 生徒からは、中津分校と珈琲を掛け合わせた「名前は中津分コーヒー」「色々な産地の豆を混ぜた中津分校ブレンド珈琲をつくろう」という声も聞かれ、湯上さんは「備長炭は世界一の品質の炭。こんな近くに世界一の炭があることを知ってほしい。規格外でも備長炭が出来るには時間と労力を費やしている。将来的には珈琲豆の売上げで減少している原木(ウバメガシ)を植樹する費用にもなれば」と語りかけた。
 中津地区出身の原大晟君は「地元で生産される日本一の紀州備長炭を詳しく知ることができ、珈琲を商品にして販売する経験は社会に出ても役立つはず」、仲愛奈さんは「紀州備長炭を将来に受け継ぎ、地域の振興に役立つような取り組みになればうれしい」、顧問の網代涼佑教諭は「地域の産業を知るとともに、起業を目指したり、将来のライフプランなどに生かせる経験になれば」と話した。


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日高町 特色生かした商品開発へ補助 4月から初めて制度導入 〈2021年4月22日〉

2021年04月22日 08時30分00秒 | 記事




ミニトマト(上)や「原こん」など特産品がある日高町


 日高町は4月から、資源や特色を生かした新しい特産品や土産品、体験商品の開発、商品化に要する費用の一部を支援する補助金交付制度を導入した。農産物や魚介など地場産のものを活用して魅力を売り出せるよう推進して、町の活性化を目指したい考え。初めての取り組みで町は、趣向を凝らした企画をと参画する事業者らに呼びかけている。

 町内に事務所や住所を置き、特産品等開発事業に取り組む個人や団体が対象。町を情報発信できる加工食品、工芸品、体験商品などを新たに開発して商品化する事業で、試作品の作製にかかる必要最低限度の原材料費、商品化のためのデザイン委託費、商品化に必要な評価試験(成分、品質検査費)、その他商品化に要する経費で町長が必要と認めるものに補助する。補助限度額は50万円の補助率50%。交付回数は年度内の1回までとしている。
 町内のミニトマトや地域で作られていたこんにゃくの「原こん」など様々な特産物がある中、町民から、それらを生かした商品開発への支援要望があったことから、工夫して町の魅力を発信できるような取り組みにつなげたいと考え、制度を設けた。「日高町」を売り出せれば単に商品として開発するだけでもいいが、例えば、農業者と商業者がタッグを組んで商品開発したものや、弁当に特産物を盛り込んだ一品、農業や漁業の体験をメニューに加えたものなど幅広く受け付ける予定にしている。
 新しい取り組みであり、どれほどの事業者が参画してくるのかを見定めるためにも、初年度は、まず100万円の予算を確保。担当の町企画まちづくり課は「ニーズが高まるのなら、補正で、さらに予算を計上する方針。審査は課内でするが、場合によっては、プレゼンテーションしてもらうことも検討したい」としている。
 問い合わせは同課(電話63・3806)へ。


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御博2021(10月30日~11月28日) 22日夜 オンライン説明会 〈2021年4月21日〉

2021年04月21日 08時30分00秒 | 記事

 地域活性化イベント「御坊日高博覧会(おんぱく)2021」は10月30日から11月28日まで御坊日高全域を舞台に開く。7回目の今年は「地域づくりでも地域おこしでもないあるものさがしの30日間」をテーマにコロナ禍の中でも、コロナ禍だからこそ生まれた体験型プログラムを企画提供する。開催に向けて「パートナー(プログラム企画・提供者)説明会」が22日夜、オンラインで開催する。実行委員会では多くの参加を呼びかけている。

 説明会は御博について知ってもらい、新たにパートナーとして参加してもらうことが目的。毎年、対面形式で複数の会場で開いているが、今年は新型コロナウイルス感染防止へオンラインでの開催とした。時間は午後8時から9時30分まで。
 御博について知りたい人、参加してみたい人、楽しいことをしたい人、ビジネスに役立てたい人ら興味のある人なら誰でも参加できる。ニックネーム、顔出しNGの参加も可能で、途中の入退場も自由。参加希望者はQRコードをスマートフォンのカメラで読み込むか、zoomのホームページにアクセスし、ミーティングID(82716673239)とパスワード(298638)を入力すればよい。説明会では御博の概要や魅力、スケジュール、パートナーの体験談など聞けるほか、疑問や質問に答える。実行委員会では「オンラインなので気軽に参加してください。多くの方の参加をお待ちしています」と呼びかけている。問い合わせはおんぱく事務所、電話0738・20・4972かメールgoonpaku@gmail.co。
 今年のおんぱくは「地域づくりでも地域おこしでもないあるものさがしの30日間」をテーマにコロナ禍の中でも、コロナ禍だからこそ生まれた「おいしい」「楽しい」「学べる・出会える」体験型プログラムを企画、提供したい考え。1カ月間に及ぶロングラン開催となるが、感染症予防へ各プログラムとも感染対策を徹底し、分散する形で実施する。県内で初めての開催となる日本最大の文化の祭典「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭)」の公式イベントにもなっており、例年以上に年齢、性別問わずに楽しめ、バラエティー豊かでパワーアップした魅力あふれる「おんぱく」となりそうだ。 


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2年ぶりクラシックカーレース 春の日高路走行 三浦市長ら歓迎 〈2021年4月20日〉

2021年04月20日 08時30分00秒 | 記事


EEパークで歓迎を受ける


沿道の声援を受け走行


 近畿地方を舞台にした国際クラシックカー連盟公認のクラシックカー春の祭典「ラ・フェスタ・プリマヴェラ2021」が16日から始まり、18日朝に往年の名車約50台が日高地方を走行した。日高港新エネルギーパーク「EEパーク」(御坊市)道成寺(日高川町)道の駅白崎海洋公園(由良町)のチェックポイントや沿道では住民らが旗を振って出迎え、市町長らが特産品をプレゼントし、地元をPRした。

 東京で開催している姉妹イベントと並んで国内最高のクラシックカーイベントで今年12回目。県内がコース入りするのは10回目。昨年は新型コロナの影響で中止したため、2年ぶりの開催。主にヨーロッパで1925年から1950年代に製造されたクラシックカー約50台が参加。16日に名古屋市の熱田神宮を出発し、三重、和歌山、奈良、兵庫を走行し、19日に京都市内でゴールした。
 日高地方には17日夕方に入り、みなべ町のHotel&Resorts「WAKAYAMA-MINABE」で宿泊。18日午前7時30分から順次出発し、8時から9時にかけてEEパーク、8時15分から9時15分にかけて道成寺、8時45分から9時45分にかけて白崎海洋公園を訪れ、ドライバーらは沿道の声援に笑顔で手を振った。
 EEパークでは三浦源吾市長、小池佐左夫市議会議長、上西一永御坊商工会議所会頭、塩路泰弘同専務理事、第8代宮子姫の天川香苗さんと西川季希さん、市公認PRキャラクター「みーやちゃん」をはじめ地域住民が出迎え、市長らがドライバーに「幸せくるる御坊のお菓子」とスターチスの花束を贈り、御坊をPRした。港内では車の能力テストも行い、華麗に走行するクラシックカーに見入っていた。


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久留米啓史氏(現職)後援会事務所開き 〈2021年4月18日〉

2021年04月19日 08時30分00秒 | 記事


住民とともに考え、豊かな町の実現を誓う
久留米啓史氏


 5月11日に告示、16日投開票の日高川町長選挙(5月28日任期満了)まで1カ月を切る中、出馬を表明している現職の久留米啓史氏(65)=1期、江川=の後援会は17日、町役場本庁前に事務所を開設。久留米氏は「豊かな日高川町をみんなの力で!」をスローガンに人口維持の推進など5つの目標を中心に引き続いて傾注することを誓い、高速4車線化と川辺ICフル化に伴う観光客や企業誘致などに取り組むとの決意を述べた。久留米氏以外に出馬の噂もなく、1日だけの選挙戦となる公算が大きい。

 土生の役場前本部事務所で午前10時から行い、冨安、坂本両県議や町議含め約100人(主催者発表)の支援者が集まった。三村康雄後援会長は「5月11日の告示まで何が起こるか分からない。2期目も日高川町を元気な住み良い豊かなまちづくりのために、努力し頑張ってくれると思う。皆様の力で再選できるようよろしくお願いします」と支援を呼びかけた。
 久留米氏は1期目を振り返り「早くも4年が経つが、あっという間だった。住民にとって町にとって何が良いかを考え、副町長はじめ職員とともに4年間取り組んできた。合併から16年になるが、町の財政状況は良く、住民サービスや道路整備、防災対策なども他自治体に比べて遜色がなく、目に見えて良くなっていると感じている。地元選出の国会議員の先生方や多くの皆さんにお世話になり、住民の皆さんが力を合わせて協力していただいたことが何よりも大きい。さらに力を合わせればもっともっと町は良くなる」。
 2期目に向けて、1期目と同様に「豊かな日高川町をみんなの力で!」をスローガンに、人口維持の推進、住民に優しい行政、産業振興、防災対策、行財政改革を進め健全な財政運営を図る-の5つの政策目標を推進し「1期4年間では達成できるものではなく、これからも引き続き力強く進めたい」。湯浅御坊道路の4車線化や川辺ICフル化を前に「京阪神から多くの人に来ていただくためには日高川町のウリを作ることが必要。リニューアルした南山陸技場やかわべテニスドーム完成は、その目玉になると期待しており、ほかに負けない自然がある。企業誘致などのチャンスもある。行政だけでなく、住民の皆さんとともに考えて取り組んでいきたい」と述べた。


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