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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市花火大会(8月)27回目で初の中止 コロナ予防対策や寄付金集め困難 〈2020年5月31日〉

2020年05月31日 08時30分00秒 | 記事


晩夏を飾る今年の花火大会は中止(写真は昨年)


 御坊市は29日、新型コロナウイルスの影響で今年8月の花火大会を中止すると発表した。毎年、日高地方の晩夏を飾る花火大会は市民だけでなく、周辺地域住民も楽しみにしている御坊市最大のイベントだが、毎年、会場周辺は多くの人でごった返すため、3密回避のコロナ感染予防対策が徹底できないことに加え、コロナの影響で地域経済に大きな影響が出ている中で市民や事業者等から寄付金を募れないのが理由。平成6年から始まった花火大会は、順延になったことは一度あるが、中止になるのは初めて。

 花火大会は、平成6年の市制施行40周年を記念して御坊商工会議所主催で始まった。その後、10年間続けたが資金集めが困難となり、15年を最後に一旦中止が決まったが、市制施行50周年の16年に継続を求める市民の声を受ける形で柏木征夫市長を先頭に市内各種団体が協力する実行委員会をつくり、毎年、市民や各種団体、企業から寄付を募ることで継続している。
 日高地方の晩夏を彩る花火大会として「子どもに夢を!」を合言葉に、8月下旬の土曜日に日高川河川敷で2400発の花火を打ち上げている。毎年、会場やその周辺には約4万人の見物人が集まり、大玉の連発や乱れ打ち、仕掛け花、クライマックスの水上自爆とスターマインの共演に歓声を上げている。
 今年も予定通り実施する予定だったが、コロナの感染拡大で一変。国が全国都道府県に出していた緊急事態宣言はすべて解除され、終息に向かっているが、第二波がいつ発生するか分からず、先が見通せないことに加え、仮に第二波が発生していなくても不特定多数の人でごった返す会場や周辺でソーシャルディタンスなど感染予防対策を徹底するのは困難と判断。
 さらにはコロナの影響で地域経済が疲弊し、国民全員に一律10万円が支給され、売り上げが減少した事業者に支援金を支給している中で、毎年、市民や各種団体、事業者の協力で集めている1100万円前後の寄付金を「集められる状況にない」ことも大きな理由。
 平成6年から27回目にして初の中止に、柏木市長は「楽しみにされていた市民の皆様、大会を支えていただく協賛者、関係団体の皆様には大変申し訳なく、残念でなりません。皆様の安心安全を最優先に考えた決断であり、ご理解いただきたい」と話している。


来年以降も継続
次期市長の三浦氏

 先日の市長選で初当選し、11日に初登庁する三浦源吾・次期市長は30日、本紙取材に対して「私も毎年、親族や知人と一緒に庭からながめる花火を楽しみにしているので、コロナによる中止は大変残念です。市民の皆さんが楽しみにしている花火大会なので、私が市長になっても続けていきたい」と話した。
 実行委員会メンバーの中から「今までの手法とは違う趣向を変えた花火大会を提案していきたい」との意見も出ている。


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由良町地域おこし協力隊の橋本さんがオンライン教育準備 〈2020年5月30日〉

2020年05月30日 08時30分00秒 | 記事


オンライン教育に取り組む協力隊の橋本さん


 由良町地域おこし協力隊の橋本美奈さん(31)=大阪府出身=が、オンライン教育の実践に向け準備を進めている。新型コロナウイルスで一次産業が打撃を受けていることから、インターネットを通じ地域と教育を結びつけようと発案。第一弾は「食と農」で、特産物のミカンを取り上げ、農業者の協力を得て選果の模様を動画で流すなどテスト配信を実施。コンテンツが整えば年内に開始する予定だ。

 橋本さんは地域おこし協力隊に応募し2年前に同町に移住、町内の観光振興などに取り組む。
 コロナの感染拡大で緊急事態宣言や休業要請が出され、地域経済が止まった。観光客で賑わうはずのGWごろ、地元の漁業者から「魚が売れない」との話を聞き、ネットを活用した販売法を探ることに。コロナで外出自粛や休業せざるをえなくなったが、一般に「オンライン」が浸透し始めたことから、関心のあったオンライン教育と結びつけようと考えた。
 テーマは「一次産業のものづくりに対する思い」。協力隊になって間もなく和歌山大学で聴講生として「食農」を学び、予想以上に若い人が農業に興味があると実感。都会に行くほど農業がどういうものか知られていないと感じ、子どもたちの将来の選択肢になればと、オンライン教育からのアプローチを考えた。
 フェイスブックで教育に関心のある保護者と知り合ったこともあり、テスト配信を実施。1回目は神奈川、群馬、岐阜、奈良の親子に向け、「ミカン」をテーマに地元の農業者を講師に迎え、スーパーに商品が並ぶ前段階として農家が果実を選別、選果場でも機械や人の目を通して大きさや糖度、傷がないかチェックし、規格外の果実はジュースなど加工品として販売されていると紹介。
 農家が選別している様子を動画で流し、最後に子どもたちの質問に答える内容で45分~60分にまとめた。事前学習として予習した子どもたちから質問を受け付け、授業後は復習につなげていく。
 地域との結びつきでは、農作物をネットの販売サイトに掲載しPR、オンラインで商品と地域を結びつける教育内容をライブ配信し、限定URLを通じて商品を購入してもらうのが狙いで、教育と同時に農業者の利益にもつなげたい考え。課題は仲間を増やすことで、一次産業に携わる農業者、都会とのネットワークを結ぶ協力隊の存在が必要だという。
 橋本さんは「オンライン教育への期待は地域が生き生きすること。コロナで外部と距離をとらなければならないだけに、利用してもらえるコンテンツにしたいと考えています。地域の方々にも、あいつ(私)に言えば何とかしてもらえると思ってもらえるようになりたい」と意欲を見せる。


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みちしおの湯6月1日から再開 特産コーナー一新、20周年イベントも対応 〈2020年5月29日〉

2020年05月29日 08時30分00秒 | 記事


再開へ向け、リニューアルした特産品販売コーナー


 日高町は、新型コロナウイルス感染拡大から国の緊急事態宣言を受け、休館していた町立温泉館「海の里」みちしおの湯を6月1日から再開させる。施設内の特産品販売コーナーを従業員の人材を派遣している町地域振興(株)がリニューアルさせて準備。今年6月に開館20周年を迎えるにあたり計画していた記念イベントも一部で変更させて対応する。

 新型コロナウイルス感染症が全国的に広がりを見せる中、国が緊急事態宣言を出したのに伴い、外出自粛を促す傾向を受け、総合的に判断して同館を4月18日から5月6日までを休業と決定。途中、国の緊急事態宣言の延長に伴い、同館の休業も5月31日までとしていた。
 この間、再開へ向け、施設内にある特産品コーナーを広げて新たな棚を設置し、これまで「さばコロッケ」やなた豆関連商品、黒竹民芸品など20品だった商品のラインナップをミカンや南高梅、じゃばらのジュレなど50品増やして充実。冷凍庫だけだったのを冷蔵も併設させた設備を置き、観光客に贈ったりするクエや黒竹など特産品が描かれた鉢巻きを額に入れて飾り、地域の特色を出している。
 一方、20周年記念関連で、今年5月1日から来年2月28日までの10カ月間計画の、1回の来館ごとにカードにスタンプを捺印するイベントは、初月の5月が休館のため、6月からスタートさせた9カ月間に。1カ月に押せるのは2回までのためスタンプカードはすべてで18個とする。すべて集めた入館者に、中学生以上であれば大人回数券(12枚綴り6000円分)、3歳以上小学生以下だと小人回数券(25枚綴り6000円分)をプレゼントし、回数券の贈呈は1人1綴りだけ。開館月の6月に限定して入浴したすべての人に20周年記念タオルを無料で贈呈する企画は変わらず実施する。
 新型コロナウイルス感染予防対策に受付窓口にアクリル板のシールドを設けて、リラクゼーション空間の板間や和室は机や椅子を少なくして、空間を広く取れるように対応。従業員は出勤前に体温測定してマスク着用、手すり等には定期的な消毒するなど徹底する。来館者にもマスク着用や備え付けの消毒液での手指消毒など協力を求める。
 町民有志でつくる「みちしお会」が運営する同館併設の「みちしお亭」も同館の開館に合わせて、再開することになっており、町担当者は「来館者にはご理解を得ながら、運営していきたい」と話している。


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日高川町「ゴンパチ」栽培普及に貢献 バイオセンター中津が優良株増産 〈2020年5月28日〉

2020年05月28日 08時30分00秒 | 記事


バイオセンター中津が増産したイタドリの優良苗「東牟婁3」


「ごんちゃん漬け」の愛称で親しまれる日高川町美山地区特産品の原材料となるゴンパチ(イタドリ)の栽培方法を確立した県林業試験場(上富田町)が、県内から集めた品種の中から優良種を見つけ、同種をバイオセンター中津がバイオ技術を使って量産に成功。栽培や加工に適した「東牟婁3」と名付けた品種を加工品に取り組む各地の栽培グループや栽培者に1日から提供する。休耕地が激増する中、山間地域などの新たな栽培品目として脚光を浴びており、バイオセンターが栽培普及に一役買う。

「ごんちゃん漬け」が名物の日高川町美山地区にも以前は多くのゴンパチが自生していたが、自生物が激減。地元のグループが一時は栽培に取り組んだが、成功しなかった。そんな中、平成20年からゴンパチの栽培方法を研究してきた県林業試験場が栽培方法を確立し、町生活研究グループが国補助事業を活用して弥谷、熊野川両地内の遊休農地で栽培を始めてゴンパチ栽培が軌道に乗った。その後、山間地域などの新たな栽培品目として注目が高まり、県内はじめ高知県などから視察が相次ぐなど栽培が普及している。
 栽培方法を研究した県林業試験場は、県内から集めたイタドリの中から太くて収量が多く、皮むきなどの加工に適した優良品種を選抜。同試験場が組織培養で増やした約20苗をもとにバイオセンター中津が増殖に成功した。同センターではすでに約4000苗まで増産。イタドリの植栽に適した梅雨時期に合わせ1日から購入予約を開始し、15日から1苗50円で販売する。
 ゴンパチは、全国各地に広く自生する山菜で、タケノコ状の若芽が食べられ、県内は紀南地方が中心、全国では高知県などごく一部地域で食用に用いられている。昭和60年ごろ、このゴンパチを特産品に出来ないかと考えた旧美山村生活研究グループのメンバーが、3年がかりで、塩漬けした「ごんちゃん漬け」の開発に成功。昭和63年4月、椿山ダム畔に誕生した産品所の開所記念で発売開始すると、予想以上のヒット商品となり、県外に知れわたる特産品になった。
 予約と購入の問い合わせはバイオセンター中津(電話54・0095)へ。


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御坊市 市主催のイベントは段階的に緩和

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御坊市 最大20万円の企業者応援給付金 来庁申請予約制、一日26件限定 〈2020年5月27日〉

2020年05月27日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市は、新型コロナウイルスの影響で1カ月の売り上げが前年同月比で30%以上~50%未満減少した法人、個人事業者に最大20万円支給する企業者等応援給付金の申請方法など詳細を決め、25日に市のホームページに掲載した。申請期間は6月1日から8月31日まで。感染予防のため、来庁の窓口申請は完全事前予約制とし、一日最大26件に限定して受け付ける。
 国から交付される地方創生臨時交付金を活用。国の持続化給付金、県の事業継続支援金の要件は「1カ月の売り上げが50%以上減」のため、これから外れる「30%以上~50%未満減」を対象に最大20万円支給する独自の支援策。予算枠は500件分の1億円で、予算枠を超えた場合は追加補正して対応する。
 対象は(1)市内に本店を有する法人(2)市内に住民登録し、かつ市内で事業を行っている個人事業者(確定申告・市県民税の申告時に営業収入または農業収入を申告している人)。中小企業基本法に規定された業種(製造業、建設業、運輸業、卸売業、サービス業、小売業など)で、農林水産業も含めほぼすべての業種があてはまるという。
 給付条件はコロナの影響で(1)今年1月から5月までの期間のいずれか1カ月における売り上げが前年同月と比べて30%以上減少している(2)今年1月から5月までのすべての月の売り上げが前年同月と比べて50%以上減少していない(3)市内で過去に1年以上継続して事業を営み、かつ今後も1年以上営む予定(4)国民健康保険税を含む市税の滞納がない-をすべて満たす。
 申請方法は来庁の窓口申請と郵送申請の二通り。窓口は市役所2階に開設し、完全事前予約制。窓口は2つ設けるが、コロナ感染予防で人数を制限して受け付ける。受け付けにかかる時間は1件あたり30分を想定しており、一日あたり最大で26件。事前予約時に来庁日時を調整する。郵送の場合は市のホームページ、商工振興課で申請書を取得し、添付書類をつけて申し込みを。
 給付金とは別に中小企業信用保証料補給の申請も受け付けている。問い合わせは商工振興課(電話23・5531)へ。


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日高川町 南山スポーツ公園は全面解除で利用予約が戻り、週末は満杯状態

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日高町コロナ対策で生活支援給付や水道料金免除など経済支援も


利用再開後初の週末で日高川町のかわべテニスコート満杯状態 〈2020年5月26日〉

2020年05月26日 08時30分00秒 | 記事


多くの利用者が訪れたかわべテニスコート(24日)


 日高川町内で民間委託されている観光施設のうち、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除を受けて18日から県内在住者限定で利用を再開した施設が初めての週末を迎えた23、24日、かわべテニス公園テニスコートは閉鎖前以上の利用者でにぎわった。外出自粛で待ちに待ったプレー再開で地元のグループなど個人利用者が訪れ、満杯状態となった。

 町内11施設を受託するフラット・フィールド・オペレーションズ=本社・大阪府泉大津市=(以下フラット社)は、18日からかわべテニス公園テニスコート、あやめの湯鳴滝、美山療養温泉館、鳴滝キャンプ場バンガローの4カ所を県内在住者限定で利用を再開。かわべテニスコートはゴールデンウイーク中も満員状態だったが、全ての予約がキャンセルとなるなど大打撃を受けた。
 利用再開から初めての週末となった23日と24日は、数日前から予約が入り始め、現在利用できる10面のコートが両日ともに朝から満杯状態に。午前中には1~2面の空きコートもあったが、すぐに当日予約が入るほどの人気ぶりで、23日は105人、24日は114人と100人を超す利用者があった。
 休止前は団体客の利用が多かったが、この週末は少しでもプレーをしたいと1~2時間で利用する少人数のグループが多かったという。同公園では「利用を心待ちにしていた人が多かったようで、短時間で利用する個人のグループが多く、閉鎖前より多くの人が利用してくれました」と話し、来週末の30、31日もすでに予約の空きが少ない状況だという。平日は午前9時から日没の午後7時ごろまで、土曜日は午後10時までのナイター営業も実施している。


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NPO法人ヴィダ・リブレが日高圏域ひきこもり者支援事業

御坊市事故件数2年ぶりに「県下ワースト3」脱却


2020年4月 データバンク

2020年05月25日 08時30分00秒 | データバンク

1日
受動喫煙対策強化に向けた改正健康増進法が全面施行NPO法人菜の花会が社会福祉法人太陽福祉会の傘下に御坊市初の民間学童保育所「オーシャンズ学童保育」が開所中村一人日高振興局長が着任

2日
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、日高観光物産センター(株)も売上減少

3日
新型コロナウイルス感染予防対策で、ひだか病院や北出病院で入院患者への面会を原則禁止に

4日
新型コロナウイルス感染拡大で煙樹海岸キャンプ場春期営業取り止め

5日
野口オートキャンプ場の令和元年度利用者が1万人突破美浜町で浜ノ瀬地区津波避難施設が完成し、区民にお披露目

6日
春の全国交通安全運動始まる美浜町三尾漁協が会員に向けひじき漁解禁

7日
県果樹試験場うめ研究所がウメの新品種「秀星」を開発新型コロナウイルス感染拡大で、みやまの里ふじまつり中止、野口オートキャンプ場も臨時休業へ日高高校・附属中入学式海上自衛隊由良基地分遣隊新隊長に佐藤浩氏着任

8日
管内小中学校で入学式。来春から志賀小に統合する比井小は最後の入学式日高看護専門学校入学式

9日
国立和歌山高専の新校長に北風幸一氏就任紀央館高校、南部高校入学式PROJECT24が美浜町吉原公園で「ひまわり大作戦」第1弾実施

10日
日高川漁協が海産そ上アユ再生プロジェクトへの賛同者を募集御坊署に白バイ2台目配備新型コロナウイルス感染拡大で道成寺会式中止へ

11日
新型コロナウイルス感染拡大で寒川ワンダフルナイト中止

12日
第34回危険業務従事者叙勲で、元県警部・有本学氏に瑞宝単光章御坊市のふるさと納税寄付額が前年度比2.4倍の約6億円に新型コロナウイルス感染拡大で7都道府県に緊急事態宣言が出されたことを受け、仁坂知事が県民に外出自粛など要請

14日
御坊署管内で昨年、304人が運転免許証自主返納

15日
印南町が4王子のオリジナルカード作成へ

16日
新型コロナウイルス感染拡大で臨時休校5月6日まで延長へ日高広域観光振興協議会が「ひだかさんぽからの贈り物キャンペーン」の入選賞「グッと賞」を決定

17日
新型コロナウイルスの県内感染者、2カ月で42人薗自治連合会自主防災組織隊がパトロール出発式

18日
ゴールデンキッズ発掘プロジェクトの14期生メンバーに、管内から酒田樹姫さん(川辺西小4年)と林紗良さん(松原小同)が選ばれる

19日
御坊市の須佐神社で、新型コロナウイルス感染防止のため、規模縮小しておとう祭

20日
印南町切目川漁協が切目川20カ所に稚アユ放流

21日
新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、21日付から火~金曜日付の本紙ページ数減少

22日
二階俊博自民党幹事長が通算在職2位に日高川町役場美山支所新庁舎で、GW明け業務開始へPROJECT24が「どんぶリーマン」の第5弾「由良ちゃんぽん」の動画配信開始

24日
新型コロナウイルス感染予防のため、白崎青少年の家やかわべテニスコート、鳴滝キャンプ場バンガロー、美浜町内公衆トイレなど閉鎖へ日高附属中学校でオンライン授業開始

25日
印南町商工会がテイクアウト商品に使えるクーポン券を町内全戸に配布

26日
由良町長選で山名実氏初当選、町議補選で三好章五氏と三上幸夫氏が初当選日高川町が新型コロナウイルス対策でプレミアム商品券を前倒し発売。プレミアム率も10%増の30%に

29日
令和2年春の褒章で調停委員・小谷眞千子さんに藍綬褒章美浜町商工会が会員事業所の商品・取り組み一覧チラシ作成へ御坊日高飲食店応援プロジェクト「テイクアウト&デリバリーin BUY LOCAL」の掲載開始


消費生活相談窓口 4月以降、新型コロナ関連増加 管内12件 定額給付金詐欺注意を 〈2020年5月24日〉  

2020年05月24日 08時30分00秒 | 記事


気軽に相談を(写真は市役所1階に常設の相談窓口)


 日高地方で消費生活に関する相談窓口を一本化し、住民からの相談に適切に対応しようと、平成29年7月から御坊市役所1階に窓口を常設し、市が会計年度任用職員として2人を雇用。1人は市役所に常駐し、もう1人は6町を巡回して相談に当たっている。毎週金曜日には消費者サポートネット和歌山から国家資格を持つ消費生活相談員が派遣されている。
 新型コロナに関する相談は、県内では3月から増え始めたが、管内では4月に入って増加。4月は16件のうち6件、5月は22日時点で9件のうち6件がコロナ関連の相談。市町別は御坊市5件、日高町3件、みなべ町2件、美浜町と日高川町各1件。マスク購入に関する相談が最も多く5件、次いで消毒液など衛生用品に関する相談が3件。
 マスク購入では「1箱50枚入りを4500円で3箱購入したが、主人から割高であると指摘され、キャンセルを申し出たが、応じてもらえなかった」との事例があった。ほかに「身に覚えのない消毒液が届いた」「コロナの影響で結婚式をキャンセルした場合、キャンセル料はかかるのか」「県外で賃貸契約したが、コロナで休校になり、未入居のままでも家賃は支払うのか」「緊急事態宣言の中、県外からの訪問販売があった」などがあった。
 県消費生活センターのまとめでは、3月以降にコロナ関連の相談が急増し、3月46件、4月155件。約半数はマスク関係。「通販サイトでマスク2箱をクレジット決済したが、届いたのはマスクの絵が描かれた冊子2冊。メールで返品を申し出ると『1冊分の返品に応じる』との返答で、納得できないと伝えると受信拒否された」「県を名乗り、健康調査を口実にした不審な電話があった」との事例が報告されている。
 全国的には定額給付金に関する便乗詐欺等が増えている。「給付金が支給されます」などと説明し、手続きに手数料や保証金などを求められる手口や個人情報を聞き出す事例が報告されている。市町村や総務省がATMの操作を求めたり、受給に当たって手数料の振り込みを求めることはなく「『給付金が支給される』『手数料・保証金が必要』『ATMを操作して』などの言葉をかけられたときは、相談してください」と注意を呼びかけている。市の相談窓口は電話52・5288。消費者ホットライン「188」。


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近畿防犯功労者に芝田求氏、県表彰は寺崎豊、森本末廣両氏

道の駅白崎海洋公園が再開 コロナ対策講じ産品販売

 

由良港 津波被害低減で防波堤設置 柏側は今年度中に完成予定 〈2020年5月23日〉

2020年05月23日 08時30分00秒 | 記事


柏側で海上工事が進む


 近い将来発生するとされる東海・東南海・南海地震に備え、県が減災対策として由良港で防波堤整備事業を進めている。日高町柏側、由良町神谷側の港内2カ所に防波堤を設置するもので平成29年5月に着工。日高町柏側から開始し、現在は海上工事にかかり今年度中に完成の見通し。由良町神谷側も平行して取り組んでおり、令和6年度の事業完了を目指す。

 県は3連動地震(マグニチュード8・7)が発生した場合、由良港に地震発生後約35分で第一波が来襲すると想定。地震、津波による浸水の低減や地域経済の被害を抑え、早期の復旧・復興をはかるため防波堤の整備を決め、平成24年度に国の採択を受けた。
 防波堤は、由良町神谷側((株)駒井ハルテック和歌山工場の南側)が延長350メートル、日高町柏側(ムロノキ鼻)は延長100メートル。いずれも台形状の土台を作り、その上に本体のケーソン(鉄筋コンクリート製)を置き、上部にコンクリートを流し水深17メートルに設置。
 現在進めている日高町柏側は平成29年5月に着工。ケーソン(延長17・3メートル、高さ12・5メートル、奥行き9・3メートル)4函、消波ブロック、被覆ブロック、根固方塊ブロックを設置し、現在、海上工事として上部のコンクリート工事を進めており、予定通りいけば今年度中に完成するという。
 由良町神谷側でも工事を進め、昨年度から陸上でケーソンの製造などを開始。ケーソンは大小合わせて25函あり、小は延長11・3メートル、高さ8・5メートル、奥行き5・9メートル、大は延長14・6メートル、高さ10・5メートル、奥行き7・5メートル。同所は一部浅瀬で地盤が緩いため改良工事が必要で、今年3、4月に全体の3分の1の地盤改良工事を実施、今後、基礎捨石工事を進める。
 ケーソンなどのパーツは由良町網代、吹井、阿戸など陸上(7カ所)で製造し、できあがると海上に運んで据え付ける作業を繰り返し行っている。事業費は今年度4億6200万円の予算がつき、全体で67億円(概算)になる。防波堤の整備により津波による浸水深が約1メートル低減、3メートル以上の浸水区域が約22ヘクタールから約6ヘクタールと約73%低減されることから早期完成が待たれる。
 今年度事業分の施工は、日高町柏側が(株)淺川組=池内茂雄取締役社長・和歌山市=、由良町神谷側は地盤改良工事が(株)東組=東宗弘代表取締役社長・同=、捨石投入工事が(株)明生工業=森鎌保代表取締役・御坊市湯川町小松原=。


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夏の甲子園、コロナで中止 〈2020年5月22日〉

2020年05月22日 08時30分00秒 | 記事


2月下旬から活動中止し、グラウンドに球音が響かないまま
3年生の夏が終わる(日高中津グラウンド)


 日本高校野球連盟は20日、新型コロナウイルス感染の影響で、今夏の第102回全国高校野球選手権大会を戦後初めて中止すると決定。代表校を決める各都道府県の地方大会も中止することになり、3年生にとっては最後の夏を戦わずに高校野球を終える。管内高校の指導教諭は「3年生に掛ける言葉がない。高校野球の区切りをつける機会も失う」と無念さをにじませた。県高野連は独自に県大会を開く道を模索する考えを示しており、関係者も開催に希望を寄せる。

 新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となった選抜高校野球大会に続き、夏の甲子園は代表校を決める地方大会すら中止に追い込まれた。第102回の選手権大会は8月10日から甲子園球場で開催を予定し、和歌山大会は、7月14日に県営紀三井寺球場で開幕予定だった。春季大会が中止となった影響で、シード校がないフリー抽選で組み合わせが行われることも決まっていた。
 緊急事態宣言が発令されて以降、管内高校の野球部でも活動を中止した。昨秋の新人戦で準優勝、県2次予選で3位校で選抜の21世紀枠県推薦校にも選ばれた日高中津分校は、全寮制で生活する部員全員が2月下旬に県内外に帰省。大阪府内出身の選手も多く、現在も閉寮状態が続いている。夏の甲子園、地方大会中止の決定を聞いた山本誠司監督は「帰省中も夏の大会を目指して個人練習をしっかりとやっておくように伝えていた。3年生になんと言葉を掛けて良いのか分からない。夏の大会で負ければ高校野球が終わるが、高校野球に区切りがつけられなくなる。どんな形でも良いのでそんな機会があれば…」と話し、県大会など独自の大会開催を望んだ。
 新人戦ベスト8の紀央館は試験休みとなった2月15日以降活動を休止している。3年生は部員17人、マネージャー4人。決勝で智辯和歌山に惜敗し、甲子園にあと一歩届かなかった夏の大会の翌春に入部した子たちだ。先輩たちが果たせなかった聖地へと最後の夏にかけていた。吉水智章監督は「言葉にならない。いまは3年生に何と言えばいいのか分からないが、会って直接伝えたい。新人戦で智辯に勝ったように実力はある。ひと冬越えて選手たち自身も成長を感じ春から試合ができることを楽しみに思い描いていた。夏の大会を目標にやってきたので何らかの形でやらせてあげたい…。紀三井寺球場で試合をやらせてあげたかった」と、選手たちの声も球音も響かない静かなグラウンドで声を詰まらせた。


 その他の主なニュース

御坊市消防団、女性消防団員募集を呼びかけ

興仁会が日高川町内全小中学校に図書を寄贈するため岩﨑校長(丹生中)に目録を寄贈

セブン―イレブン・ジャパンから寄贈された缶詰の一部を御坊市社会福祉協議会がフードバンク和歌山へ贈る

今春4月に始動した和歌山南陵高校男子バスケ部、自主練習に励む