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老朽化の野口橋、廃止か維持か 利用実態調査し来年度で方針 〈2023年12月10日〉

2023年12月11日 08時30分00秒 | 記事


老朽化で今後の対応に苦慮している野口橋


 御坊市は、懸案の老朽インフラのひとつ日高川に架かる野口橋(延長351・8メートル)を廃止するか、修繕して当面維持するかの方針を決めるための参考とする利用実態調査を22日から始める。昭和34年完成から64年が経過し、過去2回の定期点検でも早期に対策が必要とされるが、10億円以上かかる耐震補強や架け替えは困難なため、廃止撤去を視野に検討しており、利用実態調査結果を見た上で来年度中に廃止か、当面維持かの方針を出す考え。
 
 野口橋は、御坊大橋(延長480メートル)に次いで市道で2番目に長い橋。もともとは県道として昭和34年に県が建設し、昭和44年に歩道を増設。その後、野口新橋完成に伴い、平成15年に県道から市道に移管。平成10年に約1億円かけて塗装塗り替えなど修繕を行っているが、それ以外の大規模改修は行われておらず、老朽化が進んでいる。
 日高川に架かる御坊大橋や県道の野口新橋、国道の天田橋は耐震補強工事を終えているが、野口橋は耐震調査も未実施。国が義務付けた5年に1回の橋りょう定期点検でも過去2回とも「支障が出る可能性があり、早期に何からの対策が必要」とされる早期措置段階の結果が出ており、老朽化による落橋事故が懸念されるほか、藤井側での車両進入待機による交通障害、橋脚による水の流れの阻害といった問題もある。
 今後の対策としては「架け替え」「耐震補強を含む大規模改修」「塗装塗り替えなど修繕(車両通行止めなど通行規制も含む)」「廃止して撤去」が考えられるが、架け替えは20億円程度、耐震補強を含む大規模改修は12億円以上の予算が必要なため、市単独で行うのは現状困難。残るは塗装塗り替えなど修繕を行った上で当面維持するか、廃止して撤去するか。修繕でも1億円以上、撤去は6億円程度必要だという。
 最近の交通量調査では一日約740台の自動車・自動二輪車、約90人の自転車・歩行者が利用しており、市都市建設課は「まずは橋を維持するのか、廃止するのかを考えたい」とし、22日から1月31日まで利用実態調査を実施する。対象は地元の野口、藤田町藤井・吉田の全世帯1264世帯と、市内外問わず日ごろ橋を利用している人。
 野口、藤井、吉田は「広報ごぼう」にあわせてアンケート用紙を配布。他の利用者はインターネットのロゴフォーム(市の公式ホームページから利用できる)を使って行う。アンケート内容は共通で橋の利用頻度や利用する手段、利用する方向、利用の目的、今後の対応を聞く。この結果を参考に来年度中に廃止か、維持かの方針を打ち出す。


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御坊市現庁舎解体工事費4億円追加、増額4度目 〈2023年12月9日〉

2023年12月09日 08時30分00秒 | 記事


年明けから解体工事に入る現庁舎(写真手前)と竣工した新庁舎


 御坊市12月定例議会は8日に開会。散会後、全員協議会が開かれ、執行部が新庁舎建設事業の現庁舎解体工事費を4億円増額することを説明。現庁舎解体を含む新庁舎工事請負契約額は当初46億円だったが、設計追加や物価高騰等で過去3回増額しており、今回で4回目。今回分を含めれば当初契約額より10億円もの大幅増となり、契約総額は1・2倍増の56億円まで膨らむ。

 令和2年9月議会での新庁舎工事請負契約額は46億457万8000円。公募型プロポーザル方式で行った業者選定で予定事業費を約7億円下回ったが、3年12月に実施設計確定に伴い新庁舎北側への外付け階段と防災デッキ設置追加などで3億4705万4400円増額。さらに4年3月と12月には資材や人件費など物価高騰であわせて2億5806万3000円増額されたことで現時点の契約総額は52億968万9000円まで増えている。
 4回目となる今回の増額理由は▼法改正に伴い現庁舎で行った追加アスベスト調査で対策が必要なところが27カ所増え、除去作業も手で行うなど手間ひまがかかるようになったこと▼来年4月から働き方改革関連法が運送・物流、建設業にも適用されること▼解体工事中の一般駐車場確保と働き方改革に伴う解体作業員確保から解体工事を庁舎、議会棟の2工期に分けて行うこと▼新庁舎建設・電気・機械工事の仕様変更に伴う工事費の増加。
 これらによる増額分はあわせて3億9277万8200円となり、これに今年6月補正の債務負担行為で行った新庁舎書庫・倉庫棟建設(別途発注)計画変更に伴う実施設計追加分1500万円をあわせると4億777万8000円。過去3回分も含めた増額分はトータルで10億1288万9300円にのぼり、契約総額は当初の1・2倍、56億1746万7300円まで膨らむことになった。
 市財政課は、解体工事費増加分は石綿対策事業の一般単独事業債などの活用を検討するとともに今後、国へ交付税参入率アップの要望活動などを行い、一般財源の負担減少に取り組む考えを示した。
 今回の増額にあわせて解体工事の工期が、当初の令和6年9月末から11カ月伸びた7年8月末に変更される。これに伴い、解体後に実施する外構工事が完了するのも7年3月から、早くて8年度中に伸びる見通しとなった。
 12月議会に提案された今年度一般会計補正予算に今回増加分の債務負担行為を盛り込んでおり、承認されれば1月中に臨時議会を開き、請負契約変更の承認を求める。物価高騰が続けば今後さらに解体工事費が増える可能性があるほか、書庫倉庫の計画変更(平屋から3階建に)で1億2千万円~2億円の工事費追加が想定されており、外構工事を含めた全体事業費は60億円を突破するのは確実。


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日高町「みちしおの湯」電飾ロードで観光客出迎え 〈2023年12月8日〉

2023年12月08日 08時30分00秒 | 記事


明るくライトアップされた進入路


 日高町は、温泉館「海の里」みちしおの湯の駐車場へ続く進入路にイルミネーションを設置。予算を抑えようと町職員が市販のものを探し、職員で3500個の電球をつけた。近年、入館者数が減少傾向で、少しでも誘客につなげようと昨年度に続いて計画したもので、年間入館者数4万台に向け施策を展開している。

 今年も開館日の午後5時頃から9時の閉館までライトアップ。進入路両脇を光らせるように設けることで電飾ロードに。進入路のイルミネーションは総延長を15メートルほど延ばしたほか、街路樹の電飾も昨年の2カ所から4カ所に増やした。
 手作り感あるイルミネーションで明るく観光客を出迎えており、クリスマス前にムードを演出。ライトアップは来年4月末頃までの長期間を予定している。
 みちしおの湯では昨年度4万台をキープし、今年も同じく目標に掲げており、6月閑散期に通称・ガチャガチャやガチャポンなどで知られる「カプセルトイ」のプレゼント企画や、9月1日から11月30日までクエ鍋を景品の目玉にしたスタンプイベントなどを開催。
 町企画まちづくり課は、「今のところ昨年を少し上回るペースできているが、12月の入り込みでどう変わるか」としており、2年連続で4万台となれば、地道な誘客施策への展望も見えそうで、今後もガチャイベントなど企画を考えていきたいという。


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16~17日、御坊市で「第16回きのくにロボットフェス」開催 〈2023年12月7日〉

2023年12月07日 08時30分00秒 | 記事


村田製作所チアリーディング部

川崎重工業(株)「ニョッキー」


 きのくにロボットフェスティバル実行委員会(委員長・上西一永御坊商工会議所会頭)は5日、御坊商工会館で開き、16~17日に市立体育館をメイン会場に開催する第16回大会の最終内容を確認した。全日本小中学生ロボット選手権は昨年に続いて2日間に分けて行うほか、最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」などを実施する。

 スーパーロボットショーには、(株)村田製作所の「村田製作所チアリーディング部」、川崎重工業(株)の双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加する。
 チアリーディング部はボールの上でバランスを取りながら全方向に移動できる10体(1体36センチ)のロボットが「ぶつかりそうでぶつからない」フォーメーションダンスを披露。特設ステージで午前10時、午後1時の2回実演する。
 ニョッキーは150センチ、75キロ。人と同じように移動し、腕を使った作業(接客案内、飲食店での配膳・下膳、荷物搬送、施設見回りなど)が行える。顔はタッチパネルモニター、遠隔でコミュニケーションもできる。ブース展示する。
 全日本小中学生ロボット選手権は、県内6ブロック▼近畿の兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、三重県▼東海の岐阜県▼北陸の福井県▼中国の島根県▼四国の徳島県▼九州北の福岡県、佐賀県、熊本県のほか、新たに関東から群馬県が初参加する。フリーブロックのグローバルチャレンジ予選会、全国対象のコロナ等救済枠もある。
 16日に御坊小体育館でリーグ戦を行い、ベスト8を決め、17日に市立体育館でトーナメント戦を行う。
 海外勢は、令和元年以来2回目となるタイ高専2校がブース出展し、日タイの友好親善を深める。
 今年の全国高専ロボコン大会上位チームのパフォーマンスには優勝の大阪公立大学高専、特別賞の近畿大学高専、近畿大会優勝の和歌山高専が参加する。
 県内高校生対象の高校生ロボットコンテストと高校生プログラミングロボット競技会、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行う。


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御坊市公共交通活計画協議会で地域公共交通計画素案を承認 〈2023年12月6日〉

2023年12月06日 08時30分00秒 | 記事



 御坊市地域公共交通活性化再生協議会は4日、市中央公民館で開き、将来の地域公共交通を維持確保するための地域公共交通計画素案を承認した。地域住民への利用実態調査などを踏まえ、基本理念や3つの基本方針を掲げ、路線バス、JR、紀州鉄道、タクシーなど事業者ごとの取り組み、行政の支援策などを盛り込んでいる。1月に市民から意見を聞いた上で今年度中に策定し、計画に即した取り組みを進める。

 昨年6月に事業者、利用者、関係機関で協議会を設置。利用者実態調査や事業者ヒアリングを行いながら素案をまとめた。基本理念は「活気運ぶ御坊の地域公共交通」。基本方針は(1)維持確保と利便性向上で移動を支える(2)まちを育て、まちが育てる、まちと歩む(3)皆で使って守り育てる。数値目標も盛り込み、利用者数や収支率等はコロナ禍前の水準に回復させようと、過去5年間で最高だった年度の値を採用した。
 事業者の取り組みは、JRは運行継続とダイヤ等の利便性確保・改善、サイクルトレインの運行、御坊駅への全列車(特急、普通)停車の確保など▼乗用タクシーは御坊駅等の主要拠点での常駐による利用環境の確保、生活スタイルにあわせた運行時間帯の設定、多様な予約方法の設定(電話、アプリ等)、環境に優しい車両の導入など。
 路線バスはJRダイヤ改正や利用実態等をふまえた時刻表や停留所位置・運行経路等の継続的な改善、同一停留所での事業者間の名称統一、人と環境にやさしい車両への更新、市内の運行経路の見直し(御坊駅への乗り入れ路線増加など)のほか、新規で熊野御坊南海バス日裏線のあり方検討とあわせた市内のバス路線再編検討も行う。
 紀州鉄道は時刻表等の継続的な改善、設備更新等による乗り心地の改善などに加え、新規で運行本数の確保・増加の検討、生活利用促進で副駅名称導入、寺内町の入り口としての西御坊駅の活用、日高地域の観光資源として他の観光資源とのパッケージ化、ふるさと納税返礼品に一日駅長設定など沿線と連携した取り組みを挙げた。
 行政や事業者と連携した取り組みとして新たに運転免許返納者へのタクシーお試し乗車券の配布、バスや鉄道によるお出かけ体験会や買い物ツアーの開催、沿線施設と連携したバス待合空間の確保、バス路線網を考慮した道路整備、地域公共交通経路や時刻表を集約した公共交通マップの作成、まちづくり出前講座での公共交通利用教室の開催、公共交通担い手募集の情報提供、特急くろしおの利用促進(職員等出張時の利用等)などを盛り込んだ。
 継続的な取り組みは複数市町を横断する基幹的なバス路線の維持確保、駅等に接続して周辺地域を結ぶ補助的な路線の維持確保、継続的な財政支援、利便性向上に向けた駅や周辺の設備改善、運転免許証返納者へのバス運賃半額制度、高齢者等対象の移動支援施策推進などを挙げている。


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御坊市新庁舎で先行の産建部、教委が業務開始 〈2023年12月5日〉

2023年12月05日 08時30分00秒 | 記事


きれいな新庁舎3階で業務開始


 御坊市役所の一部部署が先行して新庁舎3階への引っ越しを終え、4日から業務を始めた。オープンフロアーの執務室には産業建設部、教育委員会、下水道事務所が入り、大量の段ボール箱から書類や備品を取り出すなど忙しい中、笑顔で執務、来庁者の対応に当たっていた。職員は「心機一転、フレッシュな気持ちで頑張ります」と気持ちを新たにしていた。年明け4日に全面開庁する。

 先行して新庁舎3階に引っ越したのは▽産業建設部の都市建設課、商工振興課、住宅対策課、農林水産課、土地対策室▽教育委員会の教育総務課、生涯学習課▽下水道事務所。ほかに教育長室、産業建設部長室、ふれあいセンター理事長室、農業委員会室、入札室、相談室、会議室などが配置されている。
 このうち、28年ぶりに中央公民館横の事務所から本庁舎に戻った教育委員会職員は「きれいな新庁舎で気持ちを新たに頑張りたい」「手続き等で他の課との関連も多々あるので、市民のみなさんにとっては利便性が上がると思います。気軽にお越し下さい」。他の課の職員も「新庁舎の新たなページが始まった。新しいアイデアをどんどん出していきたい」と話した。
 残りの部署は年末年始にかけて引っ越しを行い、年明けの1月4日から全面開庁する。1階は多目的ホール、みやこ姫ロビーなど。2階は市民課、環境衛生課、国保年金課、税務課、健康福祉課、社会福祉課、介護福祉課など。4階は市長室、総務課、財政課、企画課、防災対策課など。5階は議場、委員会室、展望ロビーなど配置している。


市民福祉部から総務部に変更
防災対策課、来春人事異動から

 新庁舎の開庁を機に、これまで市民福祉部に属していた防災対策課が、総務部に変更される。
 新庁舎では市長室と同じフロアの4階に入り、災害時は西側の会議室に災害対策本部を設置する。
 総務部への変更は来年3月議会に事務分掌条例一部改正案を提案、4月の人事異動から適用する予定。


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御坊市実施計画策定委員会で採択事業を決定 〈2023年12月3日〉

2023年12月04日 08時30分00秒 | 記事


実施計画策定委員会で採択事業決定


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・三浦源吾市長)が、令和6年度から8年度までの3年間で着手・実施する120事業を採択した。新規は日高川かわまちづくり事業、斎場改修事業、新たな命を育む支援事業、内水浸水想定区域図作成業務など10事業あり、うち7事業は6年度から実施する。残り3事業は事業内容の検討・調整が必要で実施時期は未定。

 日高川かわまちづくり事業は、野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5・3ヘクタール)を利活用し、にぎわい創出や地域活性化を図る計画。8月に国土交通省から「かわまちづくり計画」に新規登録された。多目的利用、アウトドア利用、駐車場、親水利用の4つのゾーンに分け、県と市が令和6年度に事業着手し、10年度までの5カ年で整備を進める。事業費は県が5億円程度、市が1億円程度を想定。
 新たな命を育む支援事業は、子どもを産み育てたいと切望する人への経済的支援を行うもの。3事業あり(1)一般不妊治療費助成事業は現行の上限3万円(県と市が2分の1ずつ)に市が2万円追加し、上限5万円とする(2)生殖補助医療先進医療費助成事業は不妊治療の次の段階である生殖補助医療(保険対象)と併せて行う保険対象外の先進医療に対し、現行の県助成上限10万円に市が上限10万円を上乗せする(3)小児・AYA世代がん患者等妊孕性温存治療費等助成事業は妊孕性温存治療及び初回の凍結保存と、温存後生殖補助医療の県助成に市が上限10万円を上乗せる。3事業いずれも6年度から実施する。
 早期特定健診事業は国保加入の40歳以上を対象にした特定健診とは別に、25歳から39歳までを対象に実施し、若いうちから生活習慣の改善や生活習慣病の発症予防に努める。6年度から実施する。
 斎場改修事業は平成元年供用開始以降、大部分が未改修で、老朽化に加えて大型炉が1炉しかなく、大型化する棺サイズに対応困難の場合もあり、火葬炉や機械設備、建物等を更新・改修する。事業費2億7000万円程度想定。事業内容の検討・調整が必要なため着手時期は未定。
 内水浸水想定区域図作成業務は水防法改正に伴い想定最大規模降雨に対する同区域図の公表が必要となり、6年度から2カ年かけて市内全域の内水ハザードマップを作成する。
 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業は国の方針に基づき高齢者の保健事業と介護予防を一体的に取り組むことで後期高齢者の健康寿命延伸を図る。6年度から実施する。
 下水道施設台帳整備事業は公共下水道事業、農業集落排水事業の施設台帳や図面等をデジタル化し一元管理する。実施時期未定。
 市道西小松原高家線道路交通安全事業は延長1・4キロで拡幅や嵩上げの改良を行う。着手時期未定。
 前年度までに採択された野口オートキャンプ場拡充事業、市民野球場屋内練習場整備、防災拠点施設整備、河南中・御坊中大規模改修、中学校体育館・市立体育館空調整備、勤労青少年ホーム改修などは財源確保や内容検討が必要なため着手時期等は未定。


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三浦源吾・市長会見 提案する今年度一般会計補正予算など発表 〈2023年12月2日〉

2023年12月02日 08時30分00秒 | 記事


上程議案を発表する三浦市長


 三浦源吾御坊市長は1日の定例会見で8日開会の12月定例議会に提案する今年度一般会計補正予算など24件を発表。条例関係は野口オートキャンプ場フリーサイトに新設する高規格RVパーク(車中泊スポット)の料金設定、2月から始める証明書等コンビニ交付サービスに伴う改正、市民文化会館指定管理者の指定など、補正予算は初導入するEV車(電気自動車)購入費や緊急浚渫事業費などを盛り込んだ。

 RVパークは日本RV協会が認定する「誰もが安全で快適な車中泊を楽しめる場所」。「キャピングカーの聖地」として年々利用者が増えているキャンプ場をさらに充実するために国の交付金を活用し、約300万円かけてキャンプ場出入り口に近いフリーサイトの空きスペースにRV4区画の電源サイトを整備する。今年度内に整備を終え、来年4月供用開始。
 1区画の大きさは6メートル✕10メートル程度でキャンピングカー1台を駐車し、テントも張れるスペースを確保。全面芝で炊事場や温水シャワー、トイレなどが整った高規格のRVパークとして全国にPRする。利用料金は1台1泊5人までで上限5500円~下限3000円に設定。通常の電源サイト(平均10メートル✕20メートル、利用料金上限6500円~4500円)より格安で利用できるようにした。
 今年度一般会計補正予算は3億5408万2000円追加。令和4年度にエバグリーン廣甚(株)から寄付を受けた企業版ふるさと納税500万円のうち350万円を活用し、市役所では初めての電気自動車1台を購入する。軽自動車で今年度末に納車され、健康福祉課の保健師らが子育て関係の訪問支援に利用する。
 学校給食費で牛乳など価格高騰により予算不足となる1月から3月までの賄材料費640万円を追加するほか、北塩屋の御坊工業団地周辺の後谷川、才郷谷川の緊急浚渫費1億2000万円、松ノ久保頭首工災害復旧工事費700万円、がん患者アピアランスケア支援事業助成費300万円、御坊小体育館どんちょう修繕費100万円、子ども・子育て支援事業計画改定に伴う保護者アンケート費172万円などを計上。
 市民文化会館指定管理者には、新たにシダックス大新東ヒューマンサービス(株)=大阪市=を選定し、議会に承認を求める。契約期間は来年4月から3年間。同社は学校給食副食調理等業務委託事業者も務める。
 このほか、来年2月から全国のコンビニで利用できるマイナンバーカードを使った証明書等交付サービスに伴う印鑑条例の一部改正や犯罪被害者等支援条例の制定などもある。


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御坊市のシティプロモーション動画が完成 〈2023年11月30日〉

2023年11月30日 08時30分00秒 | 記事



人、笑顔にスポットを当てた動画


 御坊市の魅力を全国に発信するシティプロモーション動画「ええわらよ御坊市」が完成し、1日正午から市の公式ユーチューブチャンネル、公式ホームページで公開する。市民との協働で行ったワークショップ受講者22人が撮影したショート動画22本も各自のX(旧ツイッター)やインスタグラムに投稿し発信する。
 
 動画制作は昨年行った若手職員らの総合戦略推進ワーキンググループで議論して提案されたもの。専門業者に399万3000円で事業委託し、御坊で暮らす「人」と「笑顔」に焦点を当て「仕事」「遊び」「暮らし」をテーマにさまざまな動画を撮影し、本編(2分9秒)とダイジェスト版(32秒)が完成した。
 制作にあわせ市民目線で御坊の魅力を伝える動画もつくろうと、市民を対象にワークショップを行い、受講生22人が統一テーマ「5秒で御坊~最高の瞬間がここにある」に沿って各自が考えた動画を撮影。業者が本編5秒を含む全15秒のショート動画に編集し、全22本が出来上がった。
 プロモーション動画には受講生のショート動画も使われている。今後、都市部での移住相談会や市のホームページ特設サイト、各種観光イベントなどで活用する。市企画課は「プロモーション動画、ショート動画とも御坊の魅力、そこに暮らす人達の笑顔であふれているので、ぜひご覧下さい」とPRしている。


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印南―南紀田辺間4車線化 1月に着工式、早期完成めざす 〈2023年11月29日〉

2023年11月29日 08時30分00秒 | 記事


 西日本高速道路(株)関西支社は年明けから、阪和自動車道印南―南紀田辺間約の4車線化工事に本格的に取り組むのに合わせ来年1月13日に田辺市のガーデンホテルハナヨで着工式を行う。有田―南紀田辺間(事業区間36・8キロ)4車線化事業で取り組むもので、印南―南紀田辺間約18キロのうち事業許可が下りている8・7キロで着工。完成時期は未定だが、渋滞解消に向けて同社は「一日も早い完成をめざしたい」としている。

 4車線化事業は有田―御坊(19・4キロ)、御坊―印南(8・7キロ)は令和3年に完了。印南―みなべ間の6・5キロが令和2年3月に、みなべ―南紀田辺間の2・2キロが令和3年3月に事業認可が下り、測量・設計を進めるなどし来年1月から本格的に工事をスタートさせる。橋の下部工から取り掛かり、トンネルや橋梁工事など順次進める。印南―みなべ間で橋梁3本、トンネル4つ、みなべ―田辺間で橋梁2本、トンネル2つが設けられる。すでに切目川橋下部工事、東岩代トンネル他トンネル工事、西ノ地工事(拡幅)の3つの工事の入札が行われ、施工業者が決まっている。
 令和3年12月から4車線化となった有田―印南間は、それまで年間450回程度あった渋滞回数は令和4年は2回と激減するなど効果が現れている。工事に着手する印南―南紀田辺間は令和元年が18回だったのに対し、昨年は41回と増えており、4車線化の早期完成が待たれる。
 着工式は1月13日午後2時から、ガーデンホテルハナヨで国会議員や地元首長、関係者らが出席して行い、鍬入れや万歳三唱で着工を祝う。


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