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紀州新聞 THE KISYU SHIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

美浜町総合教育会議 小学校統合を機に小中一貫教育 〈2025年5月21日〉

2025年05月21日 08時30分00秒 | 記事


教育総合会議で小中一貫教育推進を確認


 美浜町は20日、役場で籔内美和子町長、塩崎善彦教育長ら教育委員5人の計6人で構成する総合教育会議を開き、小学校統合を機に小中一貫教育導入による「新しい学校観に立つ学校づくり」を目標に掲げ、具体化に向けた検討に本腰をいれることを確認した。小中一貫教育は県内で先駆的な取り組みのため、ハードルが高いが、今年度中に検討、推進する組織を立ち上げるなど具現化に向けて取り組んでいく。
 町長部局、教育委員会ともに小学校統合を機に小中一貫教育を導入する方向性を打ち出し、今年3月定例議会で籔内町長が「教育長にスピード感を持って調査研究を進め、構想を具体化するよう指示している」と答弁。4月の人事異動で教育課職員を1人増やし、小学校統合・小中一貫教育推進担当を配置している。
 この日の会議で塩崎教育長は「4月当初から精力的に小中一貫教育に関する国の動向や先進地の事例など情報収集、研究を進めている。専門の教育コンサル業者ともコンタクトを取り、連日議論を重ねている」と述べた上で「小中一貫教育導入の必要性や意義などを整理した基本構想、基本計画を早急に作成したい」との方針を示した。
 今年度で小中一貫教育を検討、推進するための組織を立ち上げ、専門のコンサル業者にも入ってもらうように検討中。必要経費は補正予算で計上する予定。必要に応じて議会や保護者、住民への説明会、アンケート調査も計画していく。塩崎教育長は「少子化が進む中、小中一貫教育を推進しないと後々後悔する」と不退転の決意も示した。
 小中一貫教育は教育内容の量的・質的充実、中1ギャップへの対応などを背景に全国的に導入が進んでいるが、県内は小中一貫型(それぞれの学校に校長、教職員組織)が私立1校、義務教育学校(一人の校長、一つの教職員組織)が公立1校あるだけ。美浜町がめざす小中一貫型は、公立では県内初の取り組み。
 教育課は「公立では県内で誰もやったことがないことに挑戦する。ハードルは高い。先陣を切るため、きちんとした理論付けなどが求められる。何より議会や保護者、地域住民、教職員の理解と協力が必要不可欠」とし、今後の検討過程においては十分な理解が得られるように親切、丁寧に説明していく考え。
 小中一貫教育導入にある程度メドが立てば、小学校統合に向けての統合小学校の設置場所や新校舎をはじめとする各種施設の概要などグランドデザインの作成に着手する。それをたたき台に議員や保護者、自治会など各方面に説明し、意見や要望を聞くとともに様々な事柄を協議・検討する統合問題検討委員会のような組織を設置する考え。


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平野会長が関西万博でブルガリア大統領もてなす 〈2025年5月20日〉

2025年05月20日 08時30分00秒 | 記事


万博会場でブルガリアのルメン・ラデフ大統領を
もてなす平野会長(写真右)


 日高川町の観光施設などを管理運営するフラット・フィールド・オペレーションズ(株)会長で、ブルガリア共和国名誉領事の平野譲さん=日高川町船津=が18日、大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて来日中の同国ルメン・ラデフ大統領を食事会や万博会場などでもてなした。大統領は、平野会長の両国交流振興に感謝した。
 平野会長は、2015年10月にブルガリア共和国の名誉領事に任命され、ブルガリアと日本の友好関係をサポート。その活動に感謝してブルガリア外務省から「ゴールデン・ローレル・ブランチ賞」を贈られたこともある。同国の外交140周年記念時にはレセプションに世界の名誉領事の1人として平野さんが招待され、ラデフ大統領と対面するなど親交が深く、久しぶりの対面となった。
 関西入りした17日には、平野会長が大阪市のホテルニューオオタニでの食事会に大統領やラデバ令夫人らブルガリア代表団を招待して親睦を深めた。万博のブルガリア・ナショナルデーとなった18日には大統領らとともに行事に出席。民俗芸能などのパフォーマンスを楽しみ、地元関西での万博会場で大統領をもてなした。大統領は21日までは実務訪問賓客として東京で天皇陛下と御会見し、石破茂内閣総理大臣と会談する。
 平野会長は「ラデフ大統領閣下ご一行の大阪・関西万博ご訪問をここに心より歓迎申し上げます。ブルガリア共和国の名誉領事に就任以来、微力ながらブルガリアの魅力を日本に伝えると共に、日本の技術や文化を紹介するよう努めて参りました。皆様の関西ご滞在が、実り多い楽しいものになりますよう願い、ご訪問を機に、両国間の理解と友情が一層深まり、未来に向けた新たな歩みが始まりますよう祈念したい」と歓迎の思いを伝えた。


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御坊市 戸別訪問で家具固定補助活用推奨 〈2025年5月18日〉

2025年05月19日 08時30分00秒 | 記事


女性防災グループ員が事業活用をPR


 御坊市は、大規模地震発生時の人的被害軽減を目的に平成29年度から実施している家具転倒防止金具取付事業を活用してもらおうと、今年度は市内65歳以上の複数世帯(二人以上)1325戸と、新たに65歳となる単身世帯754戸を順次戸別訪問している。令和5年度から65歳以上単身世帯への戸別訪問を始め、申請数が増えるなど成果を残しており、今年度は訪問対象を複数世帯に拡げた。
 三浦市政は防災対策を重点課題と位置づけ、2期目は各家庭での家具固定や個別避難計画策定、自主防災組織の連携強化と未設置地域での組織設立等に力を入れている。家具転倒防止金具取付事業は65歳以上一人暮らし・複数世帯、障害者世帯に推奨しているが、平成29年度から令和4年度まで6年間の総申請数は94件にとどまっていた。
 民生委員の協力で令和4年10月から12月にかけて65歳以上の単身約2200世帯を対象に初の実態調査を行い「自己負担ゼロなら活用したい」と答えた人が506人いたことから危機管理課職員が戸別訪問した結果、5年度申請数は88件と大幅に増加。6年度は5~6年度に65歳となった単身1768世帯を戸別訪問し、過去最多140件の申請を受け付けた。
 地道な活動が成果として表れており、次のステップとして今年度は、65歳以上の複数世帯1325戸に対象を拡げるとともに、今年度で新たに65歳となる単身754世帯も訪問し、事業活用を推奨中。今年度も6年度と同じ200件分の予算を計上しているが、金具取り付け作業を行う市シルバー人材センターが対応しきれない場合があるため、状況を見ながら戸別訪問のペースを調整する。
 補助事業は1世帯あたり家具3竿(たんす、食器棚、本棚が対象)の転倒防止金具取り付けを補助。金具代(金具は市が指定)と取り付け費用をあわせて1世帯あたり9500円を上限に補助するため、自己負担はいらない。問い合わせは危機管理課(電話23・5528)へ。

予算枠40件から100件に拡充
感震ブレーカー設置補助
 戸別訪問では家具転倒防止金具取付事業とあわせて感震ブレーカー設置事業の活用も推奨し、6年度は過去最多となる93件の申請を受け付けた。この実績を踏まえ、今年度予算は40件80万円から100件200万円に拡充した。
 感震ブレーカーは地震を感知すると自動的にブレーカーを落とし、電気を止める装置で通電火災対策に効果的とされる。対象者は家具転倒防止金具と同じ。1世帯当たり購入費と設置費用で2万円を上限に補助する。事業を始めた3年度24件、4年度22件、5年度19件と伸び悩んでいた。


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印南町「西山蒲鉾店」が創業100周年迎える 〈2025年5月17日〉

2025年05月17日 08時30分00秒 | 記事


創業100年、伝統の味を守り続ける
(右から敏生さん、あゆみさん、星歌さん、昇太朗さん)


 印南町印南の「西山蒲鉾店」が、創業100周年を迎えた。「蒲鉾は魚から、素材を生かしたシンプルな味」をモットーに、創業時の製法を受け継ぎながら伝統と味を守り続ける。3代目の西山敏生さん(51)は「これからもより一層美味しい蒲鉾を食卓にお届けできるよう努めたい」と思いを新たにしている。
 同店は敏生さんの祖父・昇さんが大正14年5月に創業。父・嘉一さんが引き継ぎ、今は3代目となる敏生さんが店を切り盛りしている。主力商品は「なんば焼」「ごぼう巻」のほか、天ぷらも人気だ。
 敏生さん、妻のあゆみさん(51)、それに4代目となる長男・昇太朗さん(27)、妻の星歌さん(26)が従業員とともに、捌いた魚を石臼で自家製すり身を練り上げる創業当初から変わらない製法で商品づくりに精を出す。
 敏生さんは「伝統を受け継ぎ守っていくことの大変さを今、身にしみて感じている。戦争や南海地震など困難を乗り越え引き継いでこれたのもお客様があってのもの。その感謝を忘れずにこれからも自信をもった商品を提供できるよう努めたい」と気持ちを新たに次の100年を見据える。
 同店では創業100年の感謝を込めて6月30日まで、2000円以上購入の来店者になんば焼1枚を記念品として進呈(1日先着30人)。さらにインスタグラムをフォローして来店された方には粗品を用意している。営業時間は午前9時から午後6時。水曜日が定休日となっている。


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和歌山県知事選告示 新人の松坂、宮崎両氏一騎打ち 〈2025年5月16日〉

2025年05月16日 08時30分00秒 | 記事

 岸本周平前知事の死去に伴う知事選は15日に告示され、6月1日投開票に向けて17日間の選挙戦に突入した。共産党新人で県副委員長の松坂美知子候補(68)=和歌山市=と、無所属新人で前副知事の宮崎泉候補(66)=和歌山市、自民・公明・立民・国民・社民県連推薦=が立候補し、和歌山市内で第一声を挙げた。岸本前知事の後継者として幅広い政党から推薦を受けた宮崎候補に、松坂候補がどこまで迫れるか。14日現在の選挙人名簿登録者は77万23人(男36万546・女40万9477)。

最低賃金の引き上げなど約束
松坂美知子候補
 南海和歌山市駅前で出発式を行い、小野原聡史・日本共産党県後援会長や前衆議院議員の宮本たけし氏から激励を受けたあと、マイクを握った松坂候補は、物価高対策として、近畿で一番低い最低賃金の引き上げととともに中小企業などが賃金を引き上げた時に一人5万円を支援する賃上げ支援事業をつくることを約束。消費税については「一律5%に引き下げ、その先は廃止をめざす。財源は大企業やお金持ちへの優遇税制、突出した防衛費、ここにメスを入れることで生み出せる」と強く訴え「企業団体献金を受け取らない、平和を貫く日本共産党だからこそ推し進めることができる」とした。国が南紀白浜空港を「特定利用空港」に指定したことにも触れ「軍事利用につながり危険をもたらすもので撤回させる」と力を込めた。
 最後に「一人ひとりが自分らしく生きていくことのできる社会をめざし、あらゆることがらに対して人権尊重、ジェンダー平等、この視点をもって取り組んでいく。暮らしを助ける、安心・安全、平和を守るこのような県政にしていくために大切な一票を松坂みち子へとお寄せ下さい」と支持を呼びかけた。

県民の声聞き一歩ずつ前へ
宮崎泉候補
 JR和歌山駅西口前で出陣式を行い、自民党の石田真敏、山本大地両代議士、鶴保庸介参議院議員、無所属の世耕弘成代議士はじめ推薦政党、県議、市町村長、連合和歌山など関係者、支持者が参集した。
 選対本部長の石田代議士が「県政を知り尽くし、岸本前知事が信頼していた人。後継者にふさわしい」、同副本部長の鶴保議員が「力を合わせ、光り輝く和歌山を」、世耕代議士が「安心して任せられる。力を結集し、圧勝を」と訴えた。
 宮崎候補は「岸本前知事が新しい風を和歌山に吹き込まれた。その息吹を育て、大きな花を咲かせたい。どこかで見守ってくれていると思う。目標は子どもや孫たちが、いつもニコニコ笑顔で暮らせる『こどもまんなか』の社会、誰もが活躍できる和歌山をつくること。前知事が2年前の出陣式で『打ち出の小槌のような起爆剤はないが、小さいことからコツコツと積み重ねたい』とおっしゃられた。まさにその通りで私も県民の声、意見を聞き、現場とともに一歩ずつ行政を前へ進め、課題を解決したい」と決意を示した。
 その後、和歌山市や岩出市など街宣。管内入りは23日、27日の予定。


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日高川町長選 久留米氏が連続無投票で3選 〈2025年5月15日〉

2025年05月15日 08時30分00秒 | 記事


孫の由菜さんと珀斗君から花束を受け取って
笑顔の久留米啓史氏


 任期満了に伴う日高川町長選挙は13日午後5時に立候補の届け出を締め切り、現職の久留米啓史氏(69)=江川=が無投票当選。選挙事務所に久留米氏が街宣から戻ると、駆けつけた支援者から大きな拍手が起こり、久留米氏の3選を祝った。
 小熊地内の選挙事務所には支援者はじめ、日高地方の各首長、郡選出の県議ら約250人が詰めかけた。三村康雄後援会長は「皆さんのご協力のおかげで無事当選しました。ありがとうございました。3期目も久留米町長は日高川町のため身を粉にして頑張ってくれるはず」とあいさつ。日高郡町村会長の籔内美和子美浜町長が「3期目無投票再選おめでとうございます。2期8年間真面目にコツコツと取り組まれて来られた人柄に住民の信任を得られた。今後4年間も責任を持って公約実現に向け、一生懸命働かれると思います。日高は一つに合言葉に、日高郡を一緒に盛り上げていきましょう」と祝いの言葉を述べた。
 孫の由菜さん(丹生中3年)と珀斗君(川辺東小3年)から花束を受け取って「ありがとうございます。皆さんのおかげを持ちまして再選を果たすことができました」と、感謝を述べた。1日だけの選挙戦を振り返り「町内を回って、本当に町が広いことを改めて実感し、人口減少と空き家が増えていると感じた」と話し、町が抱える課題を再認識。「これからも4年間お世話になりますが、何かあれば叱咤激励を頂きたい。至らぬところが多々あろうと思いますが、4年間一生懸命頑張らせていただきます」と力を込めた。
 万歳三唱、乾杯で当選を祝い、妻・久美子さん(68)とともに、支援者ら一人ひとりと握手を交わし、感謝の気持ちを伝えた。
 久留米氏略歴 日高高校、東邦大学理学部卒業。昭和54年に旧川辺町職員となり、合併後は日高川町保健福祉課長、総務課長、平成27年4月から公室長を務め、平成29年2月に退職、同年5月の町長選で初当選。
 当選証書 19日午前10時から役場3階会議室で交付される。29日に初登庁し、3期目をスタートさせる。


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ユニスト・ホールディングスが御坊市か日高町に宿泊施設 〈2025年5月14日〉

2025年05月14日 08時30分00秒 | 記事


 管内7市町、日高広域観光振興協議会と連携協定を締結し、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「熊野街道事業」に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングス=今村亙忠代表取締役=が令和7年度中に御坊市か日高町でまず宿泊施設1棟を確保・整備するとともに食のメニューや体験プログラムの開発に取り組む。12日に開いた日高郡町村会定例会で小路哲生日高振興局長が取り組みを報告した。
 大阪から田辺につながる紀伊路は熊野詣参詣道のメインルートだが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されていないため知名度が低く、中辺路や大辺路に比べて訪れる観光客も少ないのが現状。紀伊路の価値を高め、将来に渡り誇れる財産とするとともに多くの観光客らが訪れる魅力的な観光資源にしようと、同社が「2030年、熊野街道に30億円商圏をつくる」をビジョンにした熊野街道事業の一環で「紀伊路SCAPEプロジェクト」に取り組んでいる。
 このプロジェクトは大阪市内をスタートし、9泊目の田辺市内に至る紀伊路ルート沿いで計8泊分の宿を整備し、歴史や文化にふれる紀伊路の旅を提供するもの。日高地方は6、7、8泊目のエリアにあたるため、管内7市町、日高広域観光振興協議会が地域活性化の起爆剤として誘客促進をめざそうと、今年1月に同社と「熊野古道紀伊路を通じた地域振興に関する連携協定」を締結し、取り組みに協力することにした。
 協定は官民連携で(1)地元産品を活用した食事メニューや土産品の開発(宿泊場所での宿飯、出発時の弁当、疲れを癒やす甘味物、特産品を使用した土産品など)(2)空き家を活用した宿泊施設の確保(日高、切目、岩代を中心に古民家をリノベーションした古民家宿の提供)(3)道普請など紀伊路整備(4)地域でのイベントPR――に取り組む内容。
 同社の7年度の取り組みは「今年度中にまずは宿泊施設1棟のエリア選定、改修工事、販売開始まで実施する予定」とし、宿泊施設のエリアは御坊市か日高町で検討中。紀伊路沿いを中心に他のエリアも含め、市町の意見、情報を聞きながら進め、空き家を購入または賃貸して宿泊施設として整備する。道普請は鹿ヶ瀬峠、千里の浜などを想定しており、地域ぐるみでの活動をめざす。
 食のメニューや体験プログラムの開発も進め、その一環として観光庁の「食」の力を最大限活用したガストロノミーツーリズム推進事業に申請。選定されれば地元食材を活かした食のメニューづくりに取り組むとともに管内を周遊する体験プログラムをつくり、試食イベントを通じたテストマーケティング、一般向けツアーなどを行いながら商品化を目指す。


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「美浜」が学童野球県大会で優勝、全国へ 〈2025年5月13日〉

2025年05月13日 08時30分00秒 | 記事


優勝を飾り全国大会出場を決めた美浜

3位の印南ファイターズ


 高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県大会は10日、11日、和歌山市東公園市民球場を主会場に開き、美浜が3年ぶりの優勝を飾るとともに「小学生の甲子園」と言われる全国大会への切符を手にした。
 大会は県下8支部の予選を勝ち抜いた16チームが出場。10日に1回戦と準々決勝、11日に準決勝と決勝を行った。美浜は1回戦で山口(和歌山市)を4―1で下し、準々決勝はみさきストロングス(東牟婁)に19―0の圧勝で2日目の準決勝へと駒を進めた。
 準決勝は紀見(伊都)と対戦。投手戦となり、両チーム無得点で迎えた最終回、美浜は一死後、9番・常風が右前打で出塁。相手投手の一塁への牽制悪送球で一塁走者は三塁まで進み、1番・田中尊が決勝点となる右犠飛を放ち、1―0で接戦を制した。
 白浜との決勝戦は、3回に1点を先制。4回は先頭の7番・田端翔が左中間を破る3塁打、一死後、9番・井本諧がスクイズを決め加点。5回表に1点を奪われたが、その裏に1点を加え3―1で下した。
 美浜の谷重幸監督は「しっかり守れたのが大きい。子ども達がよく頑張ってくれた」と選手をたたえるとともに全国大会に向けて「全国で戦うには足らないところがあるので、しっかり鍛えて臨み、前回の成績(2回戦敗退)を上回ることを目標に頑張りたい」と話した。
 美浜は8月11日(~17日)から新潟市のスタジアム新潟を主会場に開かれる高円宮賜杯第45回全日本軟式野球大会マクドナルド・トーナメントに県代表として出場する。
 美浜とともに出場した印南ファイターズも1回戦の打田サザンナイツ(那賀)、準々決勝の南広(有田)をともに2―0で下し、準決勝で白浜に1―4で敗れたが3位と健闘した。
 美浜と印南ファイターズのメンバーは次の皆さん。【美浜】代表者=田端浩二▼監督=谷重幸▼コーチ=山西正紘、小竹達也▼選手=山西雄大、田中尊将、川口稀已、金川快聖、ラム・チャン・ヤ・バオ、常風翔生、東來我、田端翔、井本創将、山田幹太、井本諧汰、青木葵生、小西冬真、平井蓮、高垣琉佑、田端湊、田中柊乃。
【印南ファイターズ】代表者=久保典也▼監督=榎本泰之▼コーチ=中裕哉、橘佳祐▼マネージャー=生賀守▼選手=榎本湧斗、久保一翔、夏目蒼万、榎本芽奈、大地紳一朗、榎本陽斗、平野心雅、竹村典馬、橘奏翔、中田理久哉、橘大翔、池下英汰、永尾優太、中田りのか、池下幸汰、古田桜之介。


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御坊総合運動公園で「みやこ姫よさこい祭り」にぎわう


県議選日高郡補選 芝充彦・元日高町議長が出馬表明 〈2025年5月10日〉

2025年05月10日 08時30分00秒 | 記事


防災と教育などの充実に
取り組みたいと語る芝充彦氏


 6月1日に知事選挙と同時執行される県議会議員日高郡選挙区(欠員1)の補欠選挙(23日告示)に9日、日高町議会元議長で、同町議の芝充彦氏(53)=日高町高家=が出馬を表明した。告示まで2週間を切り、先に出馬を表明した東大出身の一般社団法人代表、岩永淳志氏(26)=美浜町三尾=との一騎打ちが濃厚となりそうで、前県議、冨安民浩氏の流れをくむ芝氏が前県議の支援者をどこまで取り込めるかが選挙戦を左右しそう。
 知事急逝で急きょ補欠選の執行が決まってから、長年、日高郡の議席を守って来た冨安民浩氏の支援者らが水面下で冨安氏の復帰を含めて候補者擁立を進めていたが、復帰断念を受けて、当初から冨安氏の意思をついで出馬の意向を漏らしていた芝氏が出馬を決めた。
 無所属で日高町議を4期務め、議長経験もある芝氏は、まず冨安前県議の不出馬について「悔しい、残念。34年務めたことに敬意を表し、お疲れ様でしたと言いたい。日高郡、県の発展に尽力された」と感謝の意を示した上で「冨安先生が背負ってきた郡選出の重い議席を守らなければならない。冨安先生には遠く及ばないが、強い決意を持って全身全霊で臨む」と出馬への思いを語り「日高郡の幸せがまず第一、それが県の幸せにもつながる。住民の皆さんが幸せになれるように一役を担いたい」と決意を述べた。
 公約については、町議として11年間取り組んできた「防災」と「教育」を第一に掲げ、防災には「東南海地震では想像もつかない甚大な被害が起こり得るので、必ず対応していかなければならない。県が想定している被害をこの先、少しでも抑えていくことが重要」と強調。「私達が住む日高郡もその一つ、1市6町でも防災に関する施策が実行されている。これからは1市6町が共有、協力して進めていかなければならない。県の施策、補助金を活用し、この分野において一役を担うことができればと考えている」と続けた。
 教育では、デジタル化が進む社会情勢に触れ、「対話をすること。目を見て、姿を見て話すことが原点。教育に取り入れていきたい。今後も研究しながら取り組んでいく」とした。
 選挙戦に向けて「かなり厳しい戦いになる。許す限り街頭演説などを行い、自分の正直な気持ちを訴えていきたい」と述べた。
 冨安氏の後継を巡っては芝氏以外の他町の議長経験者や国会議員秘書らの名前も浮上していたが、現時点では芝氏以外に出馬の動きはない。冨安氏支援者の中でも支持層が異なることから、芝氏が冨安氏の支援者層をどこまで取り込めるかが選挙戦を左右しそう。


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県議会議員日高郡補欠選挙 元県議不出馬で一本化難航か 〈2025年5月9日〉

2025年05月09日 08時30分00秒 | 記事

 6月1日に知事選挙と同時執行される県議会議員日高郡選挙区(欠員1)の補欠選挙(23日告示)が迫る中、候補者擁立の動きが水面下で活発化している。元職の流れをくむ支援者らが、元職に出馬を要請していたが、健康上の理由から固辞した模様で、同じ流れをくむ日高町議会議長経験者が立候補への意向を示しており、近く出馬表明すると見られる。ただ、元職支援者の中でも支持層が異なり、一本化は困難との見方もあり、今週末は動きが慌ただしくなりそうだ。
 告示が2週間後に迫る中、7日には、東大出身の一般社団法人代表、岩永淳志氏(26)=美浜町三尾=が一番手で出馬を表明した。一方、補欠選の執行が決まってから元職の支援者らが水面下で元職に出馬を打診。一本化されるとの見方も強かったが、健康面から出馬を見送ることに。当初から元職不出馬時には「元職の意思を受け継いで出馬したい」と話していた日高町議会議長経験者は「思いは変わらない。皆さんに相談して近く立候補を表明したい」と出馬に秒読みの態勢をとっている。しかし、一本化は困難と見られ、他町の議長経験者を有力候補と期待する声、乱立を避けるために元国会議員秘書らの名前も浮上しており、対抗馬擁立の動きは混沌としている。
 元県議の出馬を望んでいた日高郡内の町長らは「一本化は難しいのではないか…」「立候補(元県議が)して頂けると期待していたので今は白紙の状態。他に誰が手を挙げてくれるのか…」と難しい胸の内を明かした。


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全国規模の中学生柔道大会女子団体で久保井塾(印南町)が準優勝

県産品推奨「一番星アワード」第1回認定へ始動、サイトも開設

「御坊市花火大会」8月23日開催、協賛金目標1200万円

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