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和田勇顕彰会がJR御坊駅玄関口にコーナー「効果大きい」 〈2018年7月31日〉

2018年07月31日 08時30分00秒 | 記事

御坊駅構内に設置した和田勇コーナー


 1964年の東京オリンピック誘致に貢献した御坊市名誉市民第1号の和田勇氏の顕彰事業に取り組んでいる和田勇顕彰会(会長・吉田擴御坊商工会議所会頭)と御坊市が、JR御坊駅の協力で駅構内に「和田勇コーナー」を設置し、横断幕や看板などで通勤・通学者、観光客らにPR。30日にお披露目し、出席した柏木征夫市長や吉田会長ら関係者は「御坊、日高地方の玄関口でPRできるのは効果が大きい」と喜んでいた。

 横断幕は縦60センチ、横2・8メートルあり、東京オリンピック開会式が行われた旧国立競技場をバックに「東京にオリンピックを呼んだ男、和田勇」の文字や顔写真を入れている。看板は縦・横1・2メートルで、和田勇氏の功績や写真を入れ、横断幕、看板の下には和田勇氏のリーフレットや市の観光パンフレットなどを置いたラックを備え付けた。昨年7月にも1番ホームへ横断幕(縦81センチ、横4メートル)を設置しており、ホームと構内2カ所で効果的にPR。
 お披露目には柏木市長や吉田会長、川瀬和男、阪本仁志両副会長、岡本恒男事務局長、山路正義駅長ら関係者20人が出席。柏木市長は「御坊市の玄関口である御坊駅にコーナーを設置していただき、感謝します。大きなPR効果が期待できます」、吉田会長は「多くの人に和田勇氏を知っていただけると期待しています。大河ドラマに取り上げられるよう一層顕彰活動に頑張りたい」、山路駅長は「駅を活用し、多くの人に知っていたただければありがたい」と話した。
 今年度の顕彰事業では御坊南海バス(株)路線バスへのラッピング広告を実施しているほか、日高高校生徒の協力で和田勇氏の紙芝居を制作し、市内の公私立幼稚園、保育園に配布▽クリアファイルの増刷、ポケットティッシュペーパーなどPRグッズの製作▽11月17日に市民文化会館小ホールで顕彰イベント「和田勇を考える」(仮称)を開き、講演会や朗読劇を行う▽横断幕やポスターを制作し、JR御坊駅構内に設置▽NHKやマスメディアなどに顕彰事業の情報発信-など行う。

天王寺駅やSA、空港でPR
ポケットティッシュ、チラシ1万部作成

 駅に設置した横断幕、看板と同じデザインのポケットティッシュペーパー、チラシをそれぞれ1万部つくり、PR活動する。
 顕彰会メンバーらが6日午後3時からJR天王寺駅、9日午後4時から高速印南SA(下り車線)、16日午前10時から同(上り車線)、24日午後5時から白浜空港で配布する。


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ごぼう商工祭で高校生が花のまちアピールへ 〈2018年7月29日〉

2018年07月30日 08時30分00秒 | 記事

スターチスでつくるイラスト案


 御坊商工会議所の「ごぼう商工祭2018」第2回ワーキング会議は27日に御坊商工会館で開き、高校生おんぱく部が「スターチスでギネス記録に挑戦~花のまち御坊を世界へ」を企画提案した。10月27日の本番まで3カ月しかなく、ギネス申請に間に合うか、資金調達できるなど課題はあるが、高校生の想い、熱意をくんでイベントに組み入れる方針。今年は10回目の記念大会、初の土曜日開催となり、実現すれば大きな注目を集めそう。

 日高地方の魅力を発信する地域活性化イベント「御坊日高博覧会(おんぱく)」を主催する実行委員会の高校生おんぱく部には現在日高高校生12人が参加。今年4月におんぱくプレイベントで小野俊成・道成寺院主、小竹伸和・小竹八幡神社宮司による初の「神佛対談」を開催するなど話題をさらっている。今回は商工祭を盛り上げるとともに「花のまち御坊」を発信しようと、日本一の生産量を誇るスターチスを使ったギネス記録挑戦を企画した。
 計画ではスターチスで宮子姫のイラストを壁画、あるいは花冠にするなどを考えている。壁画の場合は4メートル×8メートル、花冠の場合は直径6・148メートル以上を予定。スターチスはJA紀州が協力し、製作後の展示場所については市に相談しているという。ギネス申請にかかる諸費用は約100万円、制作費で約20万円と想定しており、高校OBや市民らに広く寄付を募る考え。
 実現すれば大きな注目を集めるのは間違いなく、おんぱくの谷口光実行委員長は「課題はあるが、地域のため、商工祭を盛り上げたいとの高校生の想いを応援したい。ギネス申請に間に合わなければイベントとして実施してもいい。皆さんの協力をお願いします」とし、商工会議所は「高校生が地域のためにと取り組んでくれるのは非常にありがたい。今後の状況にもよるが、商工祭に取り入れていきたい」との考えで、具体化が待たれる。


メーンはハロウィンパレード
本町商店街で各種イベント

 商工祭は本町商店街を会場に10月27日の昼から夜にかけて開催。昨年に続いて「ハロウィン」をテーマに各種イベントを催す。
 メーンはハロウィンパレード。子どもから大人まで幅広く参加し、商店街をパレードしたあと、ステージでダンスなどを発表。午後2時から、6時からのそれぞれ1時間程度を予定。紙粘土などでハロウィンにちなんだ作品をつくり、展示するハロウィンアートも考えている。
 恒例の「うまいもんマルシェ」、昨年に続く「和歌山の地酒飲み比べ」、紀州鉄道のハロウィン特別列車、音楽イベント、エア遊具(ふわふわ)やフェイスペイント体験、ジャックオーランタン展示、プレイベントの市商連ラッキーナンバーくじなどを行う。


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御坊市野口オートキャンプ場をユーザー発「CCCパラダイス御坊」で全国区へ 〈2018年7月28日〉

2018年07月28日 08時30分00秒 | 記事

全国区に躍り出る野口オートキャンプ場(写真は5月のオフ会)


 御坊市の野口オートキャンプ場を「キャンピングカーの聖地」にしようと市と市ふれあいセンターが、日本RV協会公認で日本最大のキャンピングカーオーナーズクラブ「くるま旅クラブ」(会員約7000人)、フェイスブックで国内最大級の「キャンピングカー倶楽部」(同約3500人)と連携し、8月から同キャンプ場を「CCCパラダイス御坊」として全国に売り出す。ユーザー発の新しい取り組みとして両クラブが全国に先駆けて提案し試験実施する。併せて1万人を超える会員がいる両クラブが広報、宣伝することで野口が一躍全国区に躍り出ることになり、御坊への集客、地域活性化につながると期待される。

 今年5月26日、27日に野口オートキャンプ場でキャンピングカー倶楽部の2018関西和歌山オフ会が開かれ、関西を中心に東京や埼玉、山口、福岡などから約100台参加したのをきっかけに、市のGO!GOBOプロジェクト協議会のアウトドア&食チームが「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと、同オフ会の代表幹事を務めた森本秀司さん(55)=和歌山市、南海フェリー船長=に協力を打診。快諾を得て今後の取り組みを検討する中で今回の話が持ち上がった。
 26日に森本さん、くるま旅クラブ(株)=東京都=総括本部長の吉井章二さんが市役所を訪れ、柏木征夫市長を表敬し、同席した柏木正之・市ふれあいセンター理事長ら担当者に「CCCパラダイス御坊」を提案した。日本RV協会が「キャンピングカーオーナーが快適に安心して車中泊できる場所」としてキャンプ場など全国107カ所を「RVパーク」に認定しているが、関西は京都、兵庫、奈良に各1カ所と少ない上に、キャンプ場自体もスペースの小さいところが多く、大型化しているキャンピングカーが快適に利用しにくいのが現状だという。
 野口オートキャンプ場は高速インターや市街地に近いなど利便性がよく、電源サイトや温水シャワー、トイレなど設備も整い、日高川沿いの自然の中にある広々としたキャンプ場が売り。森本さんは「全国あちこちのキャンプ場を利用したが、電源サイトがここまで広いのは他にない。ここなら200台はいけそう」、吉井さんは「利便性が良く、設備も整っている。ロケーションも最高。ここなら喜んできてくれる」と絶賛。オフ会参加者から「広くて素晴らしいキャンプ場」と好評を得ている。
 今後の展望として登録条件があるRVパークの認定をめざすより、現状の施設をそのまま生かして「ユーザーが認めたキャンプ場として全国に売り出そう」と提案。キャンピングカー倶楽部の頭文字を取った「CCCパラダイス御坊」と名付けて、くるま旅クラブ、キャンピングカー倶楽部がフェイスブックやホームページ、キャンピングカーイベント、専門誌などで全国の会員にキャンプ場や市のイベント情報を発信。それを見てキャンプ場を利用した会員については、ふれあいセンターが利用料金を割り引く特典を設けることで、お互いにメリットがある仕組み。
 キャンプ場だけでなく周辺の温泉施設、海産物直売所、観光農園、紀州鉄道、飲食店、土産品店などに会員特典導入を働きかける「面展開」の取り組み、地元食材や名物を活用したグルメイベントなどのオフ会も考えており、会員が年間通してキャンプ場や周辺地域を訪れる仕組みにしたい考え。森本さん、吉井さんは「地域活性化の新しいモデルとして成功させ、全国ベースに広げていければ」、柏木理事長は「全国に情報発信し、年間通して利用していただけるのはありがたい」と話した。


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あすなろ倶楽部・絆の星(日高川町)が8月18日新作公演、前売り券発売 〈2018年7月27日

2018年07月27日 08時30分00秒 | 記事

第4回公演をPRする主役を演じる
あすなろ倶楽部絆の星のメンバー


 日高川町内の小中高校生で結成する「あすなろ倶楽部・絆の星」が、ふるさとの伝統や歴史などを題材に舞台芸術で表現する新作の第4回公演は8月18日に日高川交流センターで開催する。同倶楽部のメンバーと公募で出演を希望した町内の小中学生らが、本番に向けて練習を続けており、感動の舞台を繰り広げる。前売り券を発売中でメンバーらがPRしている。

 第4回公演は「日高川新伝承創作絵巻 ひとしずく」をテーマにした新作で、先人たちの思いを巡る絵巻の世界を表現。町に伝わる「安珍清姫物語」「髪長姫」「丹生都姫命伝説」「芳澤あやめ」などの物語や歴史を現代風にアレンジし、ダンスやバンドの生演奏、役者が演じる舞台を繰り広げる。あすなろ倶楽部のメンバー15人はじめ、町ジュニアリーダークラブ「みかん村」のメンバーや一般公募で出演の「ごんぱっちーず」、天音太鼓保存会、大阪狭山市の「表現倶楽部うどぃ」のメンバーほか、大人を含めたバンドメンバーなど総勢約80人が出演。美山太鼓、天音太鼓保存会がオープニングを飾る。
 平成24年8月に同町と大阪狭山市の子ども達が演じた交流舞台の出演をきっかけに、あすなろ倶楽部絆の星が誕生。同メンバーと表現倶楽部うどぃのメンバーらが出演し、平成26年夏にあすなろ倶楽部絆の星の初公演を開催し、平成28年と29年の公演も大盛況となった。
 昼夜公演で、昼の部は開場11時30分、開演正午。夜の部は開場16時30分、開演17時。全席自由席で、前売り券は大人1500円、高校生以下500円、当日券は大人2000円、高校生以下1000円。チケット取り扱いは、同センター、川辺公民館、美山公民館、町役場寒川出張所。問い合わせは、同センター(電話54・0326)へ。


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アジアオセアニア高校生フォーラム開幕、小早川ありささん(日高)ら開会宣言 〈2018年7月26日〉

2018年07月26日 08時30分00秒 | 記事

ラオス人民民主共和国のソムサバスさんとともに
開会宣言する小早川ありささん(左)


 インド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア、韓国、中国、トルコ、ミャンマー、モンゴルなどアジア・オセアニア地域の20の国・地域と、和歌山をはじめ日本の高校生が一堂に会し対話、協働する県主催「第4回アジア・オセアニア高校生フォーラム」は24日、開幕した。午後1時30分から県民文化会館で開いた開会式では、自国の民俗衣装を身につけた海外からの生徒らが華やかに場を飾るなか、日高高校の小早川ありささん(2年)が、ラオス人民民主共和国のソムサバス・トングファニットさんとともに、開会宣言。参加生徒らは順番に、自国や自校を紹介した。

 仁坂吉伸知事は「このフォーラムをここ和歌山で開催できたことを、とてもうれしく思います」とあいさつ。「このフォーラムは、みなさんの今後の人生において貴重な経験になる。世界はみなさんが今後活躍する舞台。このフォーラムを生かし、よりよい未来をぜひともつくってください」と生徒らに呼びかけた。
 東アジア・アセアン経済研究センターの西村英俊事務総長は、このフォーラム開催のきっかけをつくった日高高校と、当時の上田優人校長を称賛。今回のフォーラムが参加生徒らの大きな財産となることを期待した。
 開会宣言では、小早川さんとソムサバスさんが並んで壇上に立ち「お互いにたくさん話をしましょう。意見を分かち合うことによって、わたしたちは地域社会をより豊かにすることができる。世界をよりよく変えていくために、今日ここで学んだアイデアを実践するべく奮い立つことができる」と声をそろえた。
 その後の休憩時、ロビーで「相手とは今日初めて会って、軽くリハーサルしただけで、本番でした。でも、お互いにアイドル好きという趣味がいっしょと分かって、打ち解け、なんとか頑張れました」と小早川さん。
 同フォーラムは、平成26年度に日高高校が100周年記念事業として行った「アジア高校生フォーラム」の意思を引き継ぐ会。すべてのプログラムを英語で行う。今回、生徒らは(1)津波・防災対策(2)環境問題(3)観光・文化(4)教育-の4つのテーマを研究課題に、意見を発表し合い、議論を深める。県内の高校生が高野山を案内する県世界遺産研修ツアーも。期間中、参加生徒らは3泊4日の合宿で共に過ごし、親睦を深める。


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学童女子野球県選抜メンバーに岡田未来(御坊小)西山咲良(寒川一小)さん 〈2018年7月25日〉

2018年07月25日 08時30分00秒 | 記事

岡田未来さん

西山咲良さん


 学童女子野球日本一を決めるNPBガールズトーナメント2018全日本女子学童軟式野球大会に出場する県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」に日高地方から岡田未来さん(御坊小6年)、西山咲良さん(寒川第一小6年)がメンバー入り。大会は今年で6回目となるが、県選抜チームは過去5回いずれも初戦負けしており、岡田さん、西山さんは「チームの勝利に貢献したい」と県勢初勝利に向けて張り切る。

 岡田さん、西山さんは「日高ドリームガールズ」のメンバーとしてこのほど開かれた県大会に出場、初優勝に貢献した。岡田さんは1年生から御坊少年野球クラブで野球を始め、4年生からレギュラーとして出場。6年生となった今年はエースとしてチームを引っ張る。県大会では準決勝、決勝ともに登板し、準決勝では失点したものの決勝では一死2、3塁のピンチで登板し後続を打ち取り無失点に抑えるなど2回3分の2を無失点の好投。打者としても準決勝で適時2塁打を放つなど活躍。3年生で三百瀬千鳥少年野球クラブに入部した西山さんは、5年生からレギュラーで今年は一塁手、7番打者として出場し元気な「声出し」など最上級生としてチームをけん引。県大会では二塁手、7番でフル出場。無失策と馴れない二塁手を無難にこなし、2安打を放ったほか、自慢の足を生かして盗塁を決めるなど躍動。
 全国大会に向けて岡田さんは「全国で自分の力がどんなものかを試してみたい。登板機会があればきっちりと抑え、県大会では1本しか打てなかったので打つ方でも貢献したい」。西山さんは「しっかりと声を出して盛り上げたい。出場機会があればヒットを打ち、盗塁を決め、一つでも勝てるように頑張りたい」と意欲を燃やす。
 大会は8月8日(開会式)から愛媛県松山市の坊ちゃんスタジアムを主会場に全国から38チームが参加して開催。和歌山ハーモニーズは初戦でオール大分ガールズと対戦する。


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来年3月23日 日高港に飛鳥Ⅱ初寄港へ官民でイベント 〈2018年7月24日〉

2018年07月24日 08時30分00秒 | 記事

新宮港でイベントを視察する関係者(写真中央)


 日高港振興協会(会長・吉田擴御坊商工会議所会頭)が21日、新宮港に寄港した「にっぽん丸」の歓迎・お見送りイベントを視察。御坊市、市観光協会、日高振興局関係者も同行し、来年3月23日に日高港へ初寄港する国内最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」受け入れの参考にした。市は「心に残る温かいおもてなしをしたい」と、早ければ9月市議会に補正予算を計上し、振興局補助事業も活用しながら官民一体で受け入れ組織をつくり、盛大なおもてなしイベントを行う考え。

「飛鳥Ⅱ」は、春の休日小豆島・紀州日高クルーズ(横浜~小豆島~和歌山日高~横浜)で3月23日午前8時に日高港に入港し、午後1時に出港予定。市にとって待ちに待った初寄港であり、今後も定期的に入港してもらおうと準備を進めている。受け入れの参考にしようと、同協会が中心となって県内で寄港実績が最も多い新宮港を視察。吉田会頭ら会員、三浦源吾日高振興局長、室康弘市産業建設部長、木下由美市商工振興課長ら県、市、市観光協会関係者26人が参加した。
 新宮港では平成26年に新宮市を中心に関係団体で受け入れ協議会をつくり、今年、周辺町村を含めた広域協議会に発展させた。寄港回数を積み上げるために体験型ツアーなど豊富なメニュー提案、まち歩きなどオリジナルツアーの実施、JR新宮駅までのシャトルバス運行、船会社から要望の多い岸壁での物産販売や地元料理の振る舞い、会員700人がいる地元見送り隊の結成など、乗船客の印象向上につながるおもてなしに力を入れている。
 歓迎・お見送りイベントやシャトルバスの運行、JR新宮駅での歓迎イベント、語り部ツアーなどを視察した吉田会頭は「大変参考になった。飛鳥Ⅱの受け入れ、今後の定期入港に向け、市や県、関係団体と力を合わせて取り組みたい」、三浦振興局長は「お見送りでは大勢の市民の皆さんが参加し、感動した。飛鳥Ⅱの受け入れに向け、県としても出来る限り協力したい。イベントや物産販売のほか、地元の花を船内に飾ってもらうのもいいのでは」と話した。
 受け入れの中心となる市の木下課長は「すごく歓迎しているという気持ちが伝わってきた。乗船客の皆さんの心に残る温かいおもてなしを行うため、官民一体で盛大なイベントを考えたい」とし、組織化については市や市観光協会、御坊商工会議所、JA紀州、紀州日高漁協、JR御坊駅、紀州鉄道(株)、御坊南海バス(株)、(株)中紀バス観光社、市商店街振興組合連合会、御坊菓子工業組合などでつくる「GO!GOBOプロジェクト協議会」を母体に日高広域観光振興協議会、日高振興局なども交えた組織をつくり、具体的な取り組みを検討する。


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御坊市内8カ所目の国有形文化財に瀬戸家(藤井)大規模和風住宅 〈2018年7月22日〉

2018年07月23日 08時30分00秒 | 記事

主屋正面外観

座敷12畳


 国の文化審議会が20日に開かれ、御坊市藤田町藤井、瀬戸家住宅の主屋、座敷、旧女中部屋・風呂、文庫蔵、穀蔵、西蔵、表門・塀の7件を国の有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申。「集落の歴史的景観の核をなす大規模な和風住宅として価値が高い」と評価された。市内では堀河屋又兵衛家住宅(御坊)堀河屋野村(薗)伊藤家住宅(御坊)佐竹家住宅(同)旧中川家住宅(同)伊勢屋(薗)笹野家住宅(薗)に続いて8カ所27件となった。寺内町以外からの登録は初めて。

 瀬戸家は日高川右岸の藤井に所在し、広い屋敷は日高川にほぼ接するように構えられている。天正年間に当地に来住したと伝え、17世紀後期から明治末年ごろまで酒造業を営んだ。江戸時代後期には大庄屋を務めていた。12代の瀬戸健三は、小池左平らとともに大正9年に南海紙業(株)(現・旭化成工業(株)和歌山工場)を設立し、社長に就いた。この健三によって建築されたのが現在の住宅。
 広い敷地の東よりに主屋、その西側に座敷を建て、主屋の背面側には街路に接し、東から旧女中部屋・風呂、文庫蔵、穀蔵、西蔵を並べ、集落の歴史的景観の核をなす大規模な和風住宅として価値が高い。
 主屋は木造2階建、入母屋造、桟瓦ぶき。大正時代後期に建築され、建築時の図面の一部も残されている。東側に入り口を構え、通り土間を設け、背面側は台所でかまどや流しが据えられている。1階の最も上手に8畳、床の間のある書院座敷を設ける。2階は南西隅に洋室があり、寄木張りの床とした凝った造り。通り土間の吹き抜け空間と、改造の少ない台所空間も見応えがある。
 座敷は建設年は不明だが、主屋に続いて建てられたと伝え、主屋同様に図面が残されている。昭和34~35年にかけて増築し、現在に至る。元は隠居部屋としてつくられたというが、充実した接客空間を持ち、主屋と同様に上質な建築。木造、入母屋造、桟瓦ぶき。最も上手の部屋は12畳半あり、床の間、床脇、付書院を設け、柱や長押などにはヒノキの目の詰んだ良材を用いる。12畳半、10畳の境には重ね扇を透かし彫りにした欄間を設ける。
 旧女中部屋・風呂は主屋とほぼ同時期の大正後期に建築。風呂はタイル貼りで五右衛門風呂の釜を据え、天井は良質な意匠。文庫蔵、穀蔵、西蔵は重厚な土蔵群で、漆喰塗りの外壁に腰を板壁とし、屋根は本瓦ぶき。穀蔵は天保13年(1842年)建築で、屋敷内で最も古い。表門は主屋の南東に取り付き、東側の路地に門扉を開く。一間の腕木門で切妻造、桟瓦ぶき屋根。桟瓦は丸桟瓦を用い、欄間も凝った意匠。当家の表門として上質な造り。
 県内から2カ所12件が新規登録され、今回を含めて78カ所233件となった。


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ポーランド柔道クラブ生と由良中1年生がレクリエーションで交流はかる 〈2018年7月21日〉

2018年07月21日 08時30分00秒 | 記事

ジャンケンゲームを楽しむ

新聞紙でファッションアイテム作り


 NPO法人judo3.0の国際交流プロジェクトで由良町を訪れているポーランド・UKSクラクフ柔道クラブの選手や指導者19人が19日、由良中学校を訪れ、1年生24人とレクリエーションを通じて交流をはかった。
 来校したのは13歳から19歳までの選手15人と指導者4人。午後に企画された交流会では、ゆうRECでべその会長・浜出將俊さんを迎え、レクリーエーションを行った。
 選手と生徒が対面し、代表の由良中生徒が「皆さんに会えるのを楽しみにしていました」など英語であいさつ。
 交流会は浜出さんの指導で、前半はゲーム形式でジャンケン、自己紹介、お手玉、人数集めを楽しんだ。後半は新聞紙を使ったファションショーで、ポーランドの選手も由良中生も一緒になって5人ずつのグループを作り、「サマーファッション」をテーマに新聞で衣装を制作。
 言葉が通じなてくも、ハサミを手に新聞紙を切ってはテープで貼り付けてモデル役に着せ、オリジナルのファッションアイテムを発表。10分ほどで完成した衣装は、侍、武士、女王、お姫様、アニメのキャラクターをイメージしてデザインされたもので、どれも力作揃い。最後に折り紙で紙飛行機を折り交流会を締めくくった。参加した由良中生もポーランドの柔道クラブ生も「楽しかった」と話し、有意義な時間となった。


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日高川町美山地区4小中学校にテレビ授業機器導入 〈2018年7月20日〉

2018年07月20日 08時30分00秒 | 記事

美山地区の4校に電子黒板やカメラなど
ネットワーク授業用機器を配備(写真は美山中)


 昨年度から管内初のテレビ会議システムを導入し、学校間を結んで集合学習などを行っている日高川町美山地区の川原河、笠松、寒川第一の3小学校と美山中学校に本格的なネットワーク授業用機器が導入された。これまではテレビ電話用アプリと大型モニターを代用していたが、大型の電子黒板やカメラ、パソコンなどを配備し、リアルタイムで高画質な映像と音声で同システムを活用した円滑な集合学習が可能となる。

 美山地区では、町村合併前に比べて児童数が大幅に減少。一定の人数がなければ出来ない授業もあり、平成24年度から3校の児童が一緒に授業を行う集合学習を取り入れており、昨年度からは、テレビ電話を使って3校をリアルタイムで映像と音声でつなぎ、児童が交流するシステムを管内で初めて導入。各校の児童が1つの教室に集まり、大型モニターとパソコンを使い、スカイプ(テレビ電話用アプリ)でつないで交流したり、集合学習を補うための場として活用している。
 川原河小と最上流の寒川一小では距離も遠く、集合学習も容易に行えない環境にあるが、テレビ電話システムを導入することで集合学習を補充する役割が果たせるため、同システムを活用した合同の授業実施は、小規模校の教育環境改善につながると期待している。
 ネットワーク授業の環境をさらに充実させようと、町では今年度当初予算に約300万円を計上し、フルHDの高画質テレビ会議システム用機器を導入した。モニターとして使用する、縦約87センチ×横約150センチの65型電子黒板(モニター)やパソコン、撮影用のカメラを美山中を含めた小中学校4校に18日と19日に設置。本格的なシステム機器の導入で鮮明な画像や音質、ネットワークが大幅に改善し、円滑な運用が可能となる。2学期からは、3小学校の中心地にあたる笠松小学校を軸に、これまでと同様に道徳の授業や児童の交流などに取り組み、美山中学校を含めて同システムをさらに活用し、小規模校が抱える問題などを克服し、教育環境を整えていく。
            
 県選挙管理委員会は、25日午後1時30分から県庁で開き、任期満了(12月16日)に伴う知事選の日程を協議する。
 現職の仁坂吉伸知事がすでに4選出馬を表明。共産党は無所属新人を擁立し、推薦する方針。大江康弘元参議院議員も無所属で出馬の意向を示しており、三つどもえの可能性がある。
 仁坂吉伸知事の県行政報告会は、8月17日午後7時から御坊商工会館で開く。
 知事が県行政の重点施策や各地域の課題などを説明し、出席者と意見交換する。御坊市の開催は平成29年10月以来。


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