紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

由良町、99人が抗体検査 誤接種受け町長が住民に謝罪 〈2021年8月31日〉

2021年08月31日 08時30分00秒 | 記事


山名町長(右)ら住民に謝罪


 由良町は新型コロナウイルスワクチン集団接種で誤接種が判明したのに伴い、28日に役場で99人が抗体検査(血液検査)を受け、山名実町長、岡本圭剛副町長が住民一人ひとりに謝罪した。

 去る7日の集団接種で生理食塩水を誤接種したことが分かり、途中で残っていた注射器の使用を中止し、成分検査の結果、6人への誤接種が判明。気付いた時に100人が接種を終えていたため、全員に抗体検査の実施を決めた。
 この日は2回目のワクチン接種日で、ワクチンの前に抗体検査を行い、同意を得た対象者99人(1人キャンセル)が受け、山名町長らは役場玄関で住民に「この度はご迷惑をおかけしすみませんでした」と謝罪した。
 町では、7日の集団接種を受けた住民に文書で経緯を説明するとともに抗体検査の案内を通知、誠意ある対応をしたいと町長、副町長が直接謝罪。山名町長は「今後、このような事が起こらないよう再発防止に努めたい」と改めて話した。
 この日、抗体検査のほか、152人がワクチン接種を受けた。


 その他の主なニュース

 夏の甲子園 智辯和歌山が智辯対決制し全国制覇

県高校ユース陸上 管内6選手が優勝の活躍

 30日 御坊市と、由良、美浜、日高川、みなべ4町の小中学校で2学期始業式

 第13回梅の里少年野球大会 川辺西が初優勝


御坊市 将来の地域公共交通確保維持へ 会議設置し、今後の在り方協議 〈2021年8月29日〉

2021年08月29日 08時30分00秒 | 記事


御坊市内を運行する路線バス


 御坊市は、第5次総合計画前期事業計画(令和3年度~7年度)の新規事業に地域公共交通確保維持事業を盛り込んだ。全国的に地域公共交通機関の利用者が減少する中、市内や周辺町でも同様の傾向にあり、現状のままでは将来的に地域公共交通が維持できず、公共交通サービスが低下する恐れがあるため、市や旅客輸送事業者(路線バスやタクシー、紀州鉄道等)市内利用者等で構成する地域公共交通会議を設置し、将来の公共交通の在り方等を協議する。

 公共交通の大きな役割を占める路線バスは全国路線バス事業者の約85%が赤字といい「利用者減少~運送収入減~コスト削減(便数減、人件費縮減等)~サービス低下」が連鎖する負のスパイラルに陥り、地方を中心に路線廃止に追い込まれる地域が増加。県内でも利用者はピークの昭和46年から8割減少し、過去10年間で累計406・2キロ(和歌山市~御坊市4往復分)の路線が廃止された。
 市内を走る路線バスは平成15年当時は2社8路線あり、年間乗客数は約59万4千人いたが、22年は6路線約39万3千人、令和元年度は6路線約19万4千人に減っている。事業者が市町とタイアップして利用が少ない路線の利用促進キャンペーンを行っているほか、市は今年度から高齢者や障害者の外出支援対策で従来のタクシー券を廃止し、タクシーだけでなく、路線バスや紀州鉄道など公共交通機関でも使える外出支援券を導入した。
 市内を運行する紀州鉄道の年間乗客数は平成10年の15万2415人から15年は10万7743人に減り、19年に9万人を切った。その後は持ち直し、最近は10万人前後で推移している。
 赤字路線でも維持できているのは、黒字路線でカバーしたり、ノンステップバス導入など営業努力のほか、行政からの補助も大きい。市では地域公共交通バス路線確保維持事業補助金で県とあわせて年間約2500万円、地域鉄道運行維持対策補助金で約64万円補助しているが、財源にも限りがあり、利用が少ない路線は将来的に廃止される恐れは常につきまとう。
 市企画課は「路線バスは周辺町と市をつなぐように運行され、これまでも各事業者や周辺町、県など関係機関と協議し、地域公共交通機関の在り方を検討してきたが、現状のままでは将来的に維持できなくなり、市の公共交通サービスが低下する恐れがある」と危機感を持っている。総合計画市民アンケートを見ても公共交通サービスは施策の重要度は平均値より高いにもかかわらず、市民の満足度は平均値よりも低く、今後の課題の一つ。
 路線を維持するには一人でも多くの人に乗ってもらうことが最善策なのは言うまでもないが、そのために行政、旅客輸送事業者、利用者がそれぞれの立場で何ができるか、また、コミュニティバスや福祉タクシーなど地域に応じた新たな公共交通サービス導入が必要かなど将来の在り方を考えようと「地域公共交通会議」を設置する。今後、課題整理やテーマの検討等を行い、来年度の早い時期に設置し、議論を始める。


 その他の主なニュース

 御坊市ふれあいセンター 日高川ゴルフ場に「みーやちゃん」の看板設置

永江翔太朗君(大成中砲丸投)が三浦源吾市長を表敬訪問

 28日 紀州路クリーン大作戦実施

 学童野球 川辺西ビクトリーズが久留米啓史日高川町長訪問


三浦市長がワクチン接種呼びかけ 16~49歳54%無回答で枠に空き 〈2021年8月28日〉

2021年08月28日 08時30分00秒 | 記事


ワクチン接種を呼びかける三浦市長


 三浦源吾御坊市長は27日の定例記者会見で、3日開会の9月定例議会に提案する議案7件、報告1件を発表。現在、新型コロナワクチンの必要量確保に向け、12歳以上の全世代を対象に接種希望の回答を求めているが、16~49歳の半分から回答が届いていない現状に「全国的に見ても若い世代の接種率が低いといわれている。迷っている方もおられると思うが、できるだけ多くの方に接種していただきたい」と呼びかけた。26日から市内放送でも早期の回答を促している。

 26日現在のワクチン接種状況は65歳以上が全体の86%が2回目を接種済み。60~64歳の接種率は1回目が85%、2回目が70%。50~59歳は1回目が65%、2回目が20%。49~16歳は1回目が20%。12~15歳は約700人のうち171人が予約している。60歳以上の接種率は高いが、年代が下がるにつれて接種率も下がっている。
 現在、必要最低限のワクチン量を把握、確保するため、12歳以上の全世代を対象に、まだ接種を受けていない、または予約をしていない人のうち、接種を希望する人は今月末までに回答するよう求めているが、16~49歳では対象7614人のうち4115人(全体の54%、25日現在)が無回答のため、9月中の1回目の集団接種枠1000人分のうち230人分(27日現在)の空きが生じている。
 三浦市長は「接種は任意なので強制はできないが、できるだけ多くの方に接種していただければありがたい」と述べ、特に若い世代に接種を呼びかけた。接種を希望する人はハガキがWEBで回答を。回答する際、個別接種か集団接種か検討中の人も「集団接種を希望する」で回答するよう求めている。問い合わせはコールセンター(52・5105)へ。


2年度経常収支比率104・5%
減少も高止まり、一般会計決算

 議案のうち、令和2年度一般会計決算は歳入166億7052万9000円、歳出163億1752万3000円。差し引き3億5300万6000円のうち、翌年度への繰越明許費1908万2000円を除いた実質収支額は3億3392万4000円の黒字。
 経常収支比率は104・5%で、前年度107・4%から2・9減少したが、全国的に見ても依然ワースト上位の高い水準にあり、財政運営の弾力性は厳しい状況が続いている。
 9月議会で報告する令和2年度健全化判断比率は実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率については良好な数値を維持している。
 令和3年度一般会計補正予算は3億1189万7000円を追加。主な歳出は、ひだか病院負担金1億4964万3000円、コロナワクチン接種事業費1768万4000円、次世代野菜花き産地パワーアップ事業補助金659万円、指定文化財等補助金100万円などがある。


会期は13日間

 市議会運営委員会は27日に開き、9月定例議会の会期を3日から15日までの13日間と決めた。一般質問の通告締め切りは6日。日程は次の通り。
 3日=開会、提案理由説明▽4日~6日=休会▽7日~8日=一般質問▽9日=総括質疑▽10日=委員会▽11日~12日=休会▽13日~14日=委員会▽15日=委員長報告、討論、採決、閉会。


 その他の主なニュース

 27日 日高、印南両町 小中学校で2学期始業式

令和3年度交通安全功労者 管内4人表彰

 日高町体育協会ソフトテニス部会が「クエテニスカップ」開催 

 全国たなばた書道展 古川真菜さん(和高専)が特別賞・大神神社宮司賞受賞


管内の小学校で9月の運動会延期へ 〈2021年8月27日〉

2021年08月27日 08時30分00秒 | 記事


昨年は9月に行われた運動会を延期する動きも
(写真は昨年の御坊小)


 新型コロナウイルスの感染が低年齢化していることから、管内の小中学校でも秋に予定している運動会(体育祭)や修学旅行の延期を検討するなどの影響が出ている。各市町で9月に運動会を予定している大半の学校で10月以降に変更したり、延期を含めて検討中。修学旅行は9月の日程延期や県外に予定している行き先の変更も検討するなどしており、今後の感染状況に学校関係者も頭も悩ませそうだ。

 御坊市内小学校6校は、9月16日から10月26日までの期間に紀南地方などへの修学旅行を予定。中学校4校は、御坊中が6月に実施済みで、残る3校が9月末から10月下旬にかけて四国地方や滋賀、岐阜、三重方面に予定しているが、小中各校とも感染状況を見極めて日程や行き先の変更も検討する。運動会は最も早い御坊小で9月18日の予定だったが延期の方向で検討。残る5校は10月2日から11月6日までに予定している。
 美浜町の松原、和田両小は10月9日に運動会、9月27日と28日に修学旅行を予定。松洋中は9月12日に体育祭、10月28、29日に修学旅行の予定で、1日の校長会で態度を決定する。
 日高町は、9月9日に予定している日高中の陸上競技大会を10月に延期する方向で、内原小は10月23日、志賀小は同30日に半日開催の予定。修学旅行は志賀小が9月27、28日、内原小が11月4、5日に紀南方面へ。10月11、12日予定の日高中も県内での実施を検討しているが、感染状況次第で変更も。
 由良町内の小学校は春に運動会を実施し、由良中は9月29日に陸上記録会の予定。修学旅行は、10月下旬の由良中が四国方面か県内で協議中。11月初旬の小学校3校は紀南方面を予定。
 印南町では4小学校のうち9月に開催予定の3校の運動会を10月に延期する方向で検討。修学旅行は、4中学校が9月に紀南地方に予定しているが、感染状況により日程の変更もある。
 日高川町の運動会は、丹生地区の和佐、江川、山野小で春に実施したが、残る小学校6校と中学校4校は9月から10月にかけて予定。最も早い9月5日の丹生中、9月12日予定の中津小中合同と美山中は延期を含めて検討している。修学旅行は、10月下旬から11月にかけて小学校が紀南地方に、中学校は三重県方面に予定しているが、感染状況次第で行き先を再検討する可能性もある。


 その他の主なニュース

日高川町生活研究グループ連絡協議会川辺支部が押し花教室

切目橋(印南町)架け替えへ近く撤去工事着手

 紀伊日ノ御碕灯台(日高町)一般公開開始の承諾書授与式

共栄会(御坊市自治会)が後を絶たない不法投棄に監視体制強化


御坊市新庁舎 9月5日起工式、12月から本体工  事業費48億円、令和6年1月供用 〈2021年8月26日〉

2021年08月26日 08時30分00秒 | 記事


外付け階段、防災デッキを追加した新庁舎北側外観イメージ


 御坊市新庁舎建設工事の起工式(安全祈願祭)は、9月5日午前10時から建設地の庁舎前駐車場で行う。コロナ感染予防で規模を縮小し、出席者は請負業者、市、市議会の27人に限定する。10月から建設地を囲うなど準備工事に入り、12月から地盤改良工事など本体工事に着手する。令和5年10月末に竣工し、6年1月から供用開始予定。事業費は12月議会に上程予定の追加分を含めて約48億円。
 
 新庁舎は鉄筋コンクリート造(一部プレストレストコンクリート造)の地上6階(6階は備蓄倉庫や屋上機械置場等)。建築面積は新庁舎1942平方メートルなど全体で2324平方メートル 延べ床面積は本体7698平方メートル、付属棟376平方メートルの計8074平方メートル。本体建物の高さは29・86メートル。
 南海トラフ巨大地震を想定した防災対策で1階は浸水想定3・5メートル以上を確保したピロティ&エントランス方式にし、多目的ホールやエントランスホール、情報発信コーナー、会議室などを配置。1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造とし、災害時に備えた緊急排水槽も設ける。
 2階は市民課や税務課、国保年金課、環境衛生課、福祉3課など利用の多い部署、3階は産業建設部の各課と教育委員会、4階は市長室や防災対策課、総務課、企画課、大会議室(防災対策本部室兼ねる)など、5階は議場、委員会室、議員控室、展望ロビーなどを配置する。中層階以上は住民の一時避難場所に活用できるようにし、屋上(議場上部)にはホバーリングスペースを設ける。
 基本設計では新庁舎北側に正面玄関を配置していたが、来庁者の交通安全面に考慮し、建設場所を北側に12メートル移動させることで正面玄関を南側に変更し、北側にも玄関を設けた。また、防災対策で新庁舎北側に2階までの外付け階段と防災デッキを追加したほか、1階と2階の床面積が多少増えたため、これらに要する費用として12月議会で約2億円の追加補正を予定。
 令和6年1月に供用開始したあと、現庁舎解体工事、駐車場など外構工事(別発注、予算約2億5200万円)を行い、全て完了するのは7年3月ごろ。
 新庁舎実施設計・施工・現庁舎解体は前田建設・久米設計特定建設工事共同企業体(代表者=諏訪俊雅・前田建設工業(株)関西支店常務執行役員支店長)が46億457万8000円(税込み)で請け負っている。
 
 近隣住民工事説明会
 30日 市役所5階で
 
 起工式に先立ち、市財政課は、庁舎の近隣住民約200戸を対象に30日午後7時から市役所5階会議室で工事説明会を開く。
 工事のスケジュール、作業時間や休日、騒音・振動対策、粉じん飛散対策、周辺道路への配慮、危険防止措置、工事車両の管理、現場管理、周辺建物の保全など説明する。


 その他の主なニュース

 日高町 PCR検査費用上限2万円助成

日高川町南山スポーツ公園 8月の合宿利用は全滅状態

 日高川町入野橋の橋脚に落書き

御坊署前のひまわり開花


御坊市職員研修 令和4年度予算編成が正念場  歳出見直しで赤字転落(5年度末)回避を 〈2021年8月25日〉

2021年08月25日 08時30分00秒 | 記事


研修会で三浦市長が職員に意識改革促す


 御坊市財政課は、市の厳しい財政状況を職員が理解し共有するため、24日と25日に職員研修会を開き、職員140人が出席。今年4月に策定した令和3年度から7年度まで5カ年の中期財政計画では第5次総合計画に盛り込んだ事業をすべて行えば令和5年度末に財政調整基金が枯渇し、赤字に転落する最悪のパターンを明記しており、そうならないため歳出見直しなど財政健全化に向けて職員の意識改革を求めた。
 
 歳入面は地方交付税の伸びが期待できない上に昨年国勢調査での人口減で2億円程度の減収を予想。さらに新型コロナによる地域経済への影響で1億円を超える市税の減少が見込まれるなど厳しい状況。歳出面は新庁舎建設事業に約50億円必要なほか、今後5年間で御坊広域清掃センター基幹改良事業と御坊クリーンセンター改築事業で計約11億円の財政負担が生じるため、これらが完了するまで「過去に経験したことのない厳しい財政運営になる」と警鐘を鳴らした。
 家庭の貯金にあたる財政調整基金は令和3年度末残高見込みで11億8200万円あるが、今の財政運営状況で第5次総合計画に盛り込んだ事業をすべて行えば4年度で約9億円、5年度で約3億円の取り崩しが必要で、5年度末に基金がすべて枯渇した上に約1億円の単年度赤字に陥る。さらに単年度赤字額は6年度で約4億円、7年度で約5億6千万円に膨らむとの最悪のパターンを示した。
 そうならないために「財政調整基金の取り崩しに頼らない財政運営」を最大のテーマに掲げ、収支を改善して実質単年度収支の黒字化を図り、令和5年度末の基金ゼロ回避をめざす。その正念場となるのが新庁舎建設費25億円を計上し、基金から約9億円を取り崩す想定の来年度予算。既存事業の見直しや新規事業の着手時期を後年度にずらすなど歳出見直しで約3億5千万円削減し、基金取り崩しを5億3千万円に抑えたい考え。さらに5年度は歳出を2億4千万円、6年度は1億6千万円、7年度は1億7千万円減らし、7年度で基金の取り崩しをゼロにし、5億円残す目標。
 研修会で三浦源吾市長は「財政健全化は目的ではなく手段。目的は総合計画を実現すること」と強調。「財政健全化の最も有効な手だては経常的経費の削減。つまり今やっていることを見直すこと。今後取り組むべき重要な政策課題があり、その実現に多くの財源が必要なら既存事業の見直しに取り組まなければならない」と述べ、既存事業が新たな取り組みよりも優先順位が高いか低いかを判断し、既存事業の優先順位を並び替える「ビルド&スクラップ」の手法を取り入れるよう意識改革を促した。


 その他の主なニュース

 県教委 コロナ感染拡大に警戒

日高川町 上初湯川ふれあいの家PR ひだかチャンネルで動画公開

 長雨、日照不足で野菜が高騰

旧楠本家離座敷が国有形文化財登録 


印南町 9月2日で希望者全員が完了へ ワクチン接種率は県下市町でトップ 〈2021年8月24日〉

2021年08月24日 08時30分00秒 | 記事


町体育センターでの集団接種を中心に取り組む


 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染予防・重症化を防ぐのに有効とされるワクチンは全国で接種が進められている。印南町では希望する12歳以上の接種が9月2日で完了する見込みとなった。接種が完了となれば県下では人口が少ない北山村に次いで2番目で市町では最も早く、日裏勝己町長は「接種業務に取り組んでくれた医療従事者らの協力のおかげ」と感謝している。

 同町のワクチン接種対象者は7482人。うち希望者は8割程度。町内の個人医院やひだか病院などでの個別接種もあるがほとんどの対象者が希望する集団接種を町体育センターを会場に5月1日からスタート。6月19日からは切目社会教育センターでの接種も始めた。町体育センターでは当初、一日当たり最大320人で進めていたが、時間がかかっていた予診票確認作業を3列から5列にするなど随時手順を見直しスムーズに接種ができるよう改善し、6月27からは一日最大720人まで増やした。
 7月4日からは65歳以下への接種を開始し、高齢者の2回目の接種も7月25日で終え、8月12日で12歳以上の希望者全員が1回目の接種を完了した。
 21日、22日にも町体育センターで集団接種を行い、21日は426人、22日は720人が2回目の接種を済ませた。28日に492人、9月2日に180人を予定しており、予定通り進めば希望者全員が2回目の接種を終えることになる。
 同町の接種率(23日現在)は高齢者が80%余、65歳以下も70%程度と北山村を除くと県下トップで日裏町長は「医療従事者の献身的な協力はもちろんだが、接種業務にあたってくれた職員の頑張りも大きい。また接種を希望する人の割合も高く、町民の感染予防の意識の高さもうかがえる。町としても引き続き感染対策、支援に取り組んでいきたい」と話している。
 町住民福祉課は「未接種の人で接種を希望する人は連絡下さい」と呼びかけている。連絡、問い合わせは町新型コロナワクチン接種コールセンター(電話20・9023)へ。


 その他の主なニュース

 日高広域観光振興協議会 花いっぱい運動第2弾で紀伊御坊駅にコスモスの種まく

学童軟式野球C級県大会 御坊が健闘の3位

 第60回近畿卓球選手権大会県予選 美浜クラブ勢活躍 三原苺夏さん(カブ女子V)ら6人近畿へ

 松洋中学校(美浜町)で助産師・中西理予さんが2年生に講話


永江君(大成中)砲丸投で日本一 〈2021年8月22日〉

2021年08月23日 08時30分00秒 | 記事


西岡、中本両教諭と日本一の快挙を喜ぶ永江選手


 大成中3年の永江翔太朗選手が、日高地方の中学陸上競技界初となる日本一の快挙を成し遂げた。20日に茨城県笠松運動公園陸上競技場で行われた令和3年度全国中学校体育大会・第48回全日本中学校陸上選手権大会の男子砲丸投げ、5投目で逆転を許し、2位で迎えた最後の6投目。最終投者の永江選手は、土壇場で自己記録を大幅に更新する15メートル40を叩き出す劇的な大逆転で全国の頂点をつかんだ。

 29選手が出場した中学男子砲丸投げの日本一を決める戦いは、気温33・5度の真夏の青空が広がる下、通信陸上の全国ランキング(13日更新)の上位3人が熱く繰り広げた。同ランキング1位で15メートル13の記録を持つ菅野颯輝選手(東京・八王子二)、2位で15メートル05の平井貴士選手(広島・東広島豊栄)と3位で14メートル99の永江選手。1投目、まず菅野選手が14メートル44を叩き出すと、「緊張で最初は身体が思うように動かなかった」と話した永江選手は13メートル92で、予選通過8位以内(3投目まで)の4位につけた。2投目はともに記録を伸ばせなかったが、3投目に菅野選手が14メートル91で15メートルに迫ると、永江選手は15メートル04で大台に乗せ1位で決勝の4投目に進んだ。
 平井選手も4投目で14メートル55を記録するなど3選手が競る中、5投目に菅野選手が15メートル12を叩き出して永江選手を上回る。予選1位で決勝で最終投てき者の永江選手は5投目が14メートル70で2位のまま最終投へ。菅野選手が記録を伸ばせずに迎えた最後の永江選手。「3投目の15メートルを超えた時、砲丸の重さがないように軽く感じた。その時の感触が残っていた」と投じた6投目は、自己ベストを大幅に上回る15メートル40の自己新記録。劇的な大逆転で砲丸日本一の座をつかんだ。「5投目で2位になったが、最後は絶対に自己新を出して抜いてやると思った。日本一という実感が湧かないが、本当にうれしい」と喜んだ。
 顧問の西岡大輔教諭は「全国の大舞台で力を発揮してくれた。1年生からの夢を叶えてくれて感動と感謝しかない。あきらめずに頑張ってきた本人の努力があってこそ、これからも上を目指してほしい」、中本徹教諭は「最後の最後に自己新を出して日本一になってくれた。本当によく頑張ってくれた。素晴らしかった」と話した。
 日高勢の全国中体連では、相撲で昭和57年に元大相撲・大輝煌の林正人さん(御坊中)、翌年に柔道で久保井寿さん(切目中)、軟式野球で元智辯和歌山主将の中本拓さんらを擁した松洋中が平成2年に全国制覇して以来の日本一となった。


 その他の主なニュース

御坊市「ごみの分け方ポスター」をリニューアル

野口橋~野口新橋右岸河川敷、民間利活用の手法等可能性調査

みちしおの湯(日高町)入館料の割引期間、来年3月末まで延長

㈱サンクリエーション「きっず工務店」の入社式と新築工事地鎮祭


御坊保管内13人、過去最多 10万人当たり76人が感染 新型コロナ県内新たに84人 〈2021年8月21日〉

2021年08月21日 08時30分00秒 | 記事


御坊保健所管内では過去最多13人の感染が分かった


 新型コロナウイルス感染症で県は19日、過去最多となる84人が新たに感染したと発表した。10歳未満から90代の男女で累計感染者数は3732人。入院患者数も過去最多の386人、515床ある病床使用率は75%に達した。御坊保健所管内でも過去最多の男女13人の感染が分かり、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数はステージ4(爆発的感染拡大)となる76・4人で県内最高。県全体の42・5人、ステージ4の基準となる「25人」を大きく上回った。

 県内でも感染が急拡大、歯止めがかからない状況になってきた。この日県内で新たに感染が分かった84人は居住地別で和歌山市27人、御坊(以下保健所管内)13人、田辺10人、湯浅7人、岩出6人、橋本4人、新宮3人、海南2人、県外12人。海南市の自動車学校で合宿免許に県外から参加した5人と職員1人の感染が分かり県は72例目のクラスターに認定。職員と利用者ら180人を検査する。和歌山市の病院では院内感染が発生し、医師と看護師、入院患者の計4人の陽性が判明した。職員や患者ら関係者140人の検査を進める。この日、17日の67人を上回り、人口10万人当たりの新規感染者数もすべての地域で20人以上となり、入院患者数も4月25日の385人を超えた。84人のうち、ワクチン2回接種済みの9人の感染が確認された。県内の累計感染者3732人のうち、変異株による感染は1713人、うちデルタ株は疑いを含め462人になった。
 御坊保健所管内では10代から70代の男女13人の感染が判明。4月19日と今月17日の9人を上回った。第5波となった7月31日から今月19日まで62人の感染が判明。5月23日から7月30日まで69日間新規感染者の確認はなかったが、7月31日に1人、2~4日に各1人、6日に2人の陽性が判明し、9日から激増。この日に4人の感染が分かると10日1人、11日4人、12日1人を経て13日には7人。14日3人、15日7人、16日5人で17日に過去最多タイとなる9人。18日は2人の感染が確認された。


 その他の主なニュース

御坊職安 雇用開発助成金など活用を呼びかけ

 御坊市 ワクチン未接種で接種希望者は連絡を

鳥獣害対策 日高川町でGPS調査と個体数管理

 NPO法人日ノ岬・アメリカ村が紀伊日ノ御崎灯台の一般公開管理者に承認される


日高川町 ハザードマップに浸水域示す 〈2021年8月20日〉 

2021年08月20日 08時30分00秒 | 記事


1000年に1度の雨が降れば日高川町役場本庁付近も最大3メートルの浸水を想定


 日高川町は、県が公表した浸水区域調査をもとに、1000年に一度と言われる日高川流域で24時間に総雨量770ミリ(想定大規模)時の洪水浸水想定区域図を22カ所の地域ごとに分けて冊子にまとめたハザードマップを初めて作成し、全戸に配布した。平成23年の紀伊半島大水害と同規模となる100年に1度程度の確率で発生する計画規模(2日間総雨量466ミリ)の洪水浸水想定区域図も川辺、中津、美山の3地区別に掲載している。

 昨年度に県が調査して公表した浸水区域の情報をもとに、江川川などの支流を含む日高川水系で、24時間の総雨量が770ミリの想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域と浸水した場合に想定される水深を洪水ハザードマップとして図面に表示した。1000年に一度と言われる規模の雨量は、同町寒川で今月12日正午から15日正午までの3日間で降った約700ミリの雨が1日に降る量に匹敵する。
 最下流の鐘巻・土生・小熊付近から椿山ダム付近までの日高川と支流の流域を22の図面に分けて掲載。避難所の位置などとともに、浸水時の水深が0・5メートル未満の区域から10メートル以上までを5段階に色分けして表示している。1000年に一度の雨が発生した場合、日高川町役場本庁周辺でも0・5~3メートルの水深となり、流域の多くの地域で3メートル以上、日高川に面した集落や避難所が5メートル以上の水深に含まれる場所も見られる。
 同町では、広範囲のポスター型のハザードマップはあったが、地域ごとの浸水域を示した詳細なハザードマップは初めて。44ページの冊子に想定最大規模の洪水浸水区域図を30ページに掲載。また、まもなく発生から10年を迎える紀伊半島大水害と同規模の雨量となる計画規模の洪水浸水想定区域図を川辺、中津、美山の3地区に分けて表示。紀伊半島大水害後に行われた若野、入野など日高川の大規模河川改修、江川川の復旧改良の効果が反映され、同水害時や前回資料が公表された平成26年よりも浸水域が軽減されている。


 その他の主なニュース

御坊市議会特別委員会 県の河川整備計画事業現地確認

27日~9月2日は子どもの人権110番強化週間

紀の国わかやま文化祭 開・閉会式閲覧者募集中

 18日 日高別院でオーボエコンサート開催