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県議選御坊市選挙区 後半戦突入、楠本(共・新)中村(自・現)両氏譲らず 〈2019年4月3日〉

2019年04月03日 08時30分00秒 | 記事

 県議選は、早くも後半戦に突入。共産党新人の楠本文郎氏(64)=塩屋町南塩屋=と、自民党現職の中村裕一氏(59)=当選8回、熊野=の保革一騎打ちとなった御坊市選挙区(定数1)は、両陣営とも街宣や街頭演説、ミニ集会、ローラー作戦など、あの手この手の総力戦で支持拡大を図っている。平成28年市長選の影響から保守層が分裂した状況が続き、保守票、浮動票をめぐり、激しい票の奪い合いが繰り広げられており、最後までもつれそうだ。日高郡選挙区は後報。

 楠本陣営 告示後、連日選挙区内全域を巡り、狭い町中ではハンドマイクを持って徒歩で街宣活動。街頭演説は1日20回以上、選挙サンデーとなった31日には27カ所で行うなど、支持拡大に努めている。「安全のまち」「元気なまち」「住みたいまち」の実現に尽力、「市民の声、願いを県政へ」と懸命に訴える。
 保守分裂の間隙を縫うように9期35年間の市議での実績や人柄から組織に留まらず、保守層や無党派層に支持の広がりを見せる。各地で〝勝手連〟が活動していることも特徴的だ。勢いがある。選挙事務所スタッフの林勤さん(67)は「想像していた以上の支持の広広がり。楠本さんに寄せる期待の大きさを感じる。現職への批判の声も聞く。衆院選(5099票)の時と違い、手応えは強く具体的。この勢いを続け〝政治の流れは皆さんの1票で変えられる〟ということと、〝声を聞く、声を届ける、手をつなぐ〟の姿勢を訴え、正々堂々と最後まで戦いたい」と話す。
 中村陣営 当初は出遅れ感もあったが、前哨戦終盤から危機感を持ち、後援会はじめ、新風会など推薦団体が活発な運動を展開し、ムードは尻上がりに良くなっている。「共産党には絶対負けられない」と、勝手連的に若い世代や女性の支援者が集まり、チームを組んでローラー作戦を展開するなど着実に支援を輪を広げている。ミニ集会も各地で開いており、3日は午後7時30分から春日会場。
 野村義夫後援会長は「手応えはある。厳しい選挙戦ではあるが、地区別に分析し、総合的に考えれば負ける要素はない」と議席死守へ手応えを感じている。「自主的に女性支援者が集まり、女性層への浸透も図っていただいている。後半戦も気を引き締めて地区ごとに声かけ、ローラー作戦、ミニ集会、辻立ちなど運動を続け、勝利を確実なものにしていきたい。期日前も含めて、一人でも多くの方に投票に行っていただけるようお願いしていく」と話した。


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