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日高、紀央館高校で卒業式 臨時休校の要請受け前倒し挙行 〈2020年2月29日〉

2020年02月29日 08時30分00秒 | 記事

 新型コロナウイルス感染拡大で安倍晋三首相の来月2日から全国の小中高校の臨時休校の要請に伴い県が臨時休校とすることを決めたのを受け、県立高校の卒業式を前倒しした。管内の日高全日制、紀央館でも急きょ、28日に卒業式を挙行。在校生や保護者、来賓は不在、卒業生と教職員の関係者だけが出席して卒業証書を授与し、はなむけの言葉を送った(11面に関連)。

 日高高校 出席者は卒業生と教員のみで全員がマスク着用、在校生も保護者も来賓も入れない異例の態勢で行った。
 卒業したのは、全日制本校普通科の159人と、同総合科学科の75人。池田尚弘校長は、各クラス代表に卒業証書を授与した。
 池田校長は「皆さんの晴れの姿を在校生や保護者の方にお見せできず残念です」と述べ、式辞。SGHなどの学校の取り組みや「ワン・チーム」の言葉に象徴されるラグビーW杯での日本代表の活躍に触れ「日高で学んだ資質能力は創造力、調和力、責任を取る力につながる。日高で培ったコミュニケーション力で調和をはかり、一人ひとりが責任を果たすことでワンチームとなって、新しい未来を創造してくれることを願います。今こそ『翔べ 日高から世界へ』」とエールを送った。
 在校生を代表して古部了大君(2年)は「先輩たちは私達在校生の理想で目標だった。先輩方が日高を卒業してよかったと思える学校を守ることを使命にします」と送辞。卒業生代表の北野涼さんは「こんな困難な状況の中、このような場を設けて頂いてありがとうございます」と感謝。生徒会長をした経験や仲間との思い出に触れ「これからは別々の道。でも離れても助け合い高め合う仲間でいよう」と呼びかけた。在校生には、来てよかったと思える日高高校を維持し、誇りを持つようメッセージ。席にはいない保護者にも「感謝してもしきれません」と感謝を述べた。
 異例の式に、卒業生や保護者からは「卒業式は楽しみにしていたのに」と残念がる声が相次いだ。
 中津分校は、2日午後に日高川交流センターで行う予定だった卒業式を中止。定時制は予定を変更し、28日午後6時から、翔栄館で挙行。

 紀央館高校 28日は2日の卒業式に向けた予行演習だったが、急きょ卒業式に変更。
 午前10時前から体育館で挙行し、卒業生154人(普通科115人・工業技術科39人)と教職員が出席。大西弘之校長が各クラス代表者に証書を授与した後、卒業式前倒しの経緯を説明し「誠に残念でなりません。何らかの形で卒業証書を授与したいという私達学校の思いから体育館に集って頂いた。学校としても誠に遺憾でなりません。残念でならないが、感染にかかる安心・安全のため御理解をお願いしたい」と述べた。
 式辞では古代ギリシアの哲学者・プラトンの言葉を引用し「皆さんが一度きりの人生を、どのように創り上げ、歩んでいくかは誰にもわかりません。皆さんが未来のなりたい自分になるために、かけがえのない人生の主人公となって、さらなる第一歩を力強く踏み出してください」と述べ、新たな道を進む卒業生に「日高地方や和歌山のこと、紀央館で過ごした日々を忘れずに、地域を愛し、母校を愛する気持ちを持ち続け、社会貢献を果たしてほしいと思います」と送り出した。
 卒業生を代表し、三橋一翔君(工業技術科)が学校に記念品の目録を贈呈した後、岡田心那さん(同科)が答辞で高校生活を振り返り、支えてくれた教諭や両親への感謝の気持ちと、「この先、幾度も高い壁に突き当たったり、迷ったりすることがあるかもしれませんが、紀央館高校で三年間学んだ様々な経験が私たちの背中を押してくれることでしょう。これからも私たちは期待と希望を胸に、日々成長していきたいと思います」と決意を述べた。
 卒業式が急きょ前倒しになったのを受け学校は保護者にメール連絡するなど対応した。

 南部高校 27日、194人(普通科102人、食と農園科92人)が卒業した。安倍首相の要請による2日からの臨時休校に伴い、同日に予定していた卒業式は中止。この日、教室で卒業生一人ひとりに担任教諭から卒業証書が手渡された。

 和歌山南陵高校 予定どおり2日午前10時から体育館で挙行するが、来賓の出席はなく、在校生は、卒業生の入退場時に出入り口で卒業生を見送る。


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日高町 熊代まなさん、笹未羽さん、土塀千聖さんら5人と1団体 初のジュニアスポーツ賞に選出 〈2020年2月28日〉

2020年02月28日 08時30分00秒 | 記事

 日高町の令和元年度スポーツ賞が決まった。表彰実施要項を改定して初めて設けたジュニアスポーツ賞に、女子軟式野球の全国規模の大会で活躍した熊代まなさん(内原小6年)、笹未羽さん(同)、土塀千聖さん(同)のほか、硬式野球の全国規模の大会でベスト8など活躍の浜村碧翔君(日高中3年)、陸上競技で小宮泰誠君(同3年)の個人計5人、軟式野球で内原少年野球クラブの1団体を選出。表彰式は29日午前9時30分から、町中央公民館で開く。

 日高町教育委員会は、今年度から選考基準を明確化するとともに受賞機会も増やすよう町スポーツ賞表彰実施要綱を改定。新設した中学生以下のジュニアスポーツ賞は県大会優勝または近畿大会第8位以内の成績を収めた中学生以下の者を対象にしている。
 熊代さん、笹さん、土塀さんは県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」の一員としてNPBガールズトーナメント2019全日本女子学童軟式野球大会でチームの準優勝に貢献。熊代さんは8番・右翼手、笹さんは4番・三塁手、土塀さんは1番・遊撃手として出場し活躍した。3人とも「楽しい」と中学校でも野球を続ける予定で、ジュニアスポーツ賞を受けたことに「励みになってうれしい」と笑顔だった。
 浜村君は和歌山日高ボーイズ/マリナーズに所属し、日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)の第49回日本少年野球春季全国大会ベスト8、第14回オリックス・バファローズCup2019少年硬式野球大会ベスト8などに貢献。
 内原少年野球クラブは、ほっかほっか亭カップ第43回近畿少年軟式野球大会学童の部ベスト8の活躍。小宮君は令和元年度県中学校総合体育大会陸上競技走高跳で173センチを記録して優勝した。
 内原少年野球クラブ当時登録メンバーは次のみなさん。
 監督=〓田幸嗣▽コーチ=笹賢太▽選手=〓田悠悟、笹楓飛、橋本聖良、熊代まな、玉井抄磨、笹未羽、土塀千聖、金崎敦生、柳原幸太郎、山本玲維、橋本和琉、谷村颯音、小林賢吾、滝本遥基、浜口侑久、坂口千紘、笹晶、笹虎太郎、滝本心絆、竿本凌。


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「PROJECT24」がティックトック動画を投稿開始〈2020年2月27日〉

2020年02月27日 08時30分00秒 | 記事


3町のゆるキャラが登場(左から、まつりん、クエ太郎、ゆらの助)


 美浜町、日高町、由良町による観光連携プロジェクトチーム「PROJECT24」は、きょう27日から、若者に人気を集めつつあるSNS「TikTok(ティックトック)」を活用した動画投稿を開始する。新たな取り組みで魅力アップさせるのが狙いで、3町のゆるキャラが登場して、各観光スポットを舞台にゆるく、楽しく何かにチャレンジする企画でPRに努める。
 3町や日高振興局は、同エリアへの誘客促進を目的に平成30年12月から行政の観光担当者や地域おこし協力隊らが集い同チームを結成。ユーチューブやインスタグラムなどSNSを使ったプロモーション活動を展開してきたが、他の自治体がやっていないことで新たな取り組みを進めようと、若者世代が多く使い、拡散性が高いティックトックに目をつけた。
 中国の会社が開発運営しているモバイル向けショートビデオのプラットフォーム。アカウントを取りアプリをダウンロードすることで、音楽クリップの視聴だけでなく、短い動画クリップ(最大60秒)の撮影や編集、特殊効果の追加ができ、撮影した動画にBGMを組み合わせて編集することで、オリジナルなものが作れる。
 世界中で5億人のアクティブユーザに到達し、日本では平成30年頃からユーザーが多くなり、特に高校生を中心とした学生が活用。アプリがインストールされていない環境などでも各動画のURLにアクセスすることで投稿された動画を視聴・ダウンロードすることも可能で広くPR効果も期待でき、主に15秒以内での投稿が多いことから、ワンポイントのウケ狙いや創作性が高さが注目を浴びるという。
 同チームは、若者に受け入れてもらえるよう、各町にあるゆるキャラを登場させ、ユーザーネーム「ゆる~いチャレンジ」で企画名も同じにして27日午前10時頃から投稿する。まつりん(美浜町)、クエ太郎(日高町)、ゆらの助(由良町)で3体それぞれが、3町のどこかの観光地で、キャラクター紹介系や観光スポットでのチャレンジ系の2タイプを撮影。以降は週に1、2回動画を配信していき、ぼっくりん(美浜町)やクーコ(日高町)も今後登場予定だ。
 関係者は「短時間で次々とさまざまな動画が配信されていくので、一瞬でインパクトを与えたり、おもしろさが大事。若い世代に知ってもらう機会にもなるし、ゆくゆくは産品のPRもできれば」と話している。


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御坊ボーイズ投打かみ合い初優勝 中学硬式野球春季全国初出場へ 〈2020年2月26日〉

2020年02月26日 08時30分00秒 | 記事

 中学硬式野球の日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)県支部の第50回記念日本少年野球春季全国大会県予選で、和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースが初優勝、全国初出場の切符をつかんだ。準決勝では昨年秋季大会でコールド負けを喫した有田ボーイズにコールド勝ちして雪辱を果たすと、決勝は強豪・紀南ボーイズを6-1で下すなど投打にかみ合う強さを見せた。

 御坊は初戦の2回戦で生石ボーイズに2-1と接戦を制した。準決勝は新チームになって秋季大会でコールドで負けた有田に対して、1点ビハインドの4回、1番・成田の右前適時打、3番・田端の左前適時打などで一挙5点をあげた。6回は2死から敵失の走者を2塁に置いて田端が中前適時打、続く寺口の右越え適時3塁打で加点、5番・畑垣の右中間への適時打で8-1のコールドゲームが成立した。
 決勝の紀南戦は初回に1点を先行されるが、その裏1死から2連打で1、2塁の好機を作り、4番・寺口の右中間への適時打で同点。暴投で2、3塁とし5番・畑垣が右前適時打で勝ち越し、6番・横畑の際に暴投で2点をリード。2回に2番・村上の適時打、3回に7番・橋本の左越え適時2塁打が飛び出し、4回にも1点を加え、着実に得点。投手陣は横畑、市木、大川の3人が好継投を見せて紀南を寄せ付けなかった。
 西畑卓也監督は「成田主将がチームを引っ張り、よくまとめてくれた。全国では初戦を制し、勢いに乗って勝ち上がりたい」、山崎幸二会長は「冬場の練習の成果が出て、なかなか優勝できなかった春を制覇でき、うれしい。全国では県代表として恥じないプレーを見せたい」と話した。
 大会は15日に御坊市民球場で10チームが参加して開幕。同球場や紀三井寺球場、南山球場を会場にトーナメントで競い、初日は1回戦、2日目の22日は2回戦、3日目の24日は準決勝、決勝を行った。日高地方勢では御坊のほか、和歌山日高ボーイズ/マリナーズは初戦の2回戦で岩出ボーイズに敗退した。
 全国大会は3月26~30日の5日間、東京都の大田スタジアム、埼玉県営大宮公園野球場などで開き、41支部の代表のトーナメントで競う。
 御坊メンバーは次のみなさん。カッコ内は学校名。
 会長=山崎幸二▽代表=瀧野肇▽監督=西畑卓也▽コーチ=見崎善成▽マネージャー=岡本貴好▽選手=成田翔大(御坊)橋本昊也(同)大野晃太郎(上南部)畑垣紫(南部)周家大樹(印南)村上慎之介(切目)寺口昂明(丹生)田端啓人(松洋)横畑勇伸(南部)大川悠之介(御坊)出口颯真(松洋)脇本悠月(清流)田渕柊登(御坊)玉置大翔(南部)谷口海斗(中津)日下侑太(東陽)高尾禮成(中津)出口飛龍(名田)市木栄勇(中津)山本陣世(上富田)野田皇志(湯川)田中唯士(高城)田端晃大(松洋)市谷光冴稀(丹生)。


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広域観光振興協「みんながカメラマン」2千枚超 HP等で活用し、日高の魅力発信 〈2020年2月23日〉

2020年02月23日 08時30分00秒 | 記事

投稿写真は協議会ホームページで活用


 日高広域観光振興協議会(会長・金崎昭仁日高町観光協会長)が、今年度新規事業として昨年6月から始めたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「インスタグラム」を使った写真投稿「みんながカメラマン」は、1月末までに2千枚を超える投稿があった。県下で同様の取り組みと比べてもトップクラス。官民連携の形で日高地方の魅力を全国に情報発信するツールとして協議会ホームページに掲載するなど活用している。
 
 昨年度まではフォトコンテストを実施し、入選12作品を日高振興局HPに掲載するなど活用していたが、入選以外にも良い写真が多数あったため、今年度は「みんながカメラマン」と題した新企画を実施している。「恋するひだか」をテーマに6月から日高地方の魅力を発信する写真投稿を呼びかけ、1月末まで2078枚の投稿があった。
 日高地方の自然、イベント、祭り、飲食店などさまざまな写真がある。あまり知られていない場所、日高地方を訪れた観光客が気に入った場所など地元はもちろん、県内外からの投稿も多く、地元の魅力を再認識したり、全国に情報発信するツールとして人気を集めている。投稿写真の中から入選作品として50枚を選んでおり、昨年9月に開設した協議会ホームページの観光総合サイト「紀中を巡る~Hidaka History」のトップページに掲載したり、サイト内で紹介するなど活用している。
 県などもインスタを活用した写真投稿、キャンペーンなど行っているが、投稿数を見ると、日高がトップクラスだという。継続事業として行っている「ひだかさんぽからの贈り物キャンペーン」の今年度投稿数は昨年12月末現在で3488枚あり、相乗効果でインスタの協議会アカウント「hidakasanpo」(ひだかさんぽ)のフォロワー数は3400件まで増えている。
 来年度もみんながカメラマン、贈り物キャンペーンは継続。新企画として動画をつくり、ユーチューブで発信することや、管内の飲食店等に協力・協賛を呼びかけて協議会ホームページを見てもらうキャンペーン活動も検討。事務局の日高振興局企画産業課は「幅広い年代の方から投稿いただいています。良い写真は協議会ホームページやチラシなどに活用していきたいので引き続き投稿して下さい」としている。


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広域連携で体験型観光推進へ 由良、印南、日高川3町で組織化 将来は7市町目標 〈2020年2月22日〉

2020年02月22日 08時30分00秒 | 記事

 教育旅行をはじめとした体験型観光を広域連携で推進するため、由良、印南、日高川各町の教育旅行誘致組織と日高振興局が、由良・印南・日高川体験型観光推進協議会を組織することが決まり、25日に日高振興局で設立総会を開く。モニターツアーや県外プロモーション活動などを行い、観光客受け入れ態勢の整備に努めながら、令和3年度以降に管内7市町がすべて参画した広域組織化をめざす。

 日高地方で広域連携による受け入れ組織を整備し、窓口を一本化することは長年の懸案だが、課題が多く実現していない。日高広域観光振興協議会が今年度事業で体験型観光研修会を複数回開き、管内7市町の行政、観光協会、各種民間団体代表が地域資源を活用した教育旅行や一般旅行者向けツアーなどアイデアを出し合い、今後の最優先課題として受け入れ組織の必要性が再確認され、取り組みへの気運が高まった。
 これを受け、日高振興局が音頭を取り、国内外の教育旅行を受け入れるなど実績と経験を積み上げている教育旅行誘致組織がある由良、印南、日高川3町が先行する形で体験型観光推進協議会を設立する。構成は由良町教育旅行誘致協議会(寺井久延会長)印南町教育旅行誘致協議会いなみかえるの宿(辻井修会長)日高川町の「ゆめ倶楽部21」(山下泰三会長)日高振興局地域振興部の4団体。3町担当課はアドバイザーで参加する。
 25日午前10時から日高振興局別館で設立総会を開き、規約や令和2年度事業計画・予算を決め、役員を選出する。計画では(1)教育旅行における体験プログラム、宿泊(民泊、民宿分宿)の提供に当たるスキルアップ、受け入れ態勢方針の統一化を目的とした研修会を開き、その実現に向けた取り組みを進める(2)県外プロモーション活動として愛知県や神奈川県、大阪府など県外の学校を訪問し、3町あるいは日高地方の魅力をPRするスクールキャラバンを実施する(3)都市部の企業ニーズを調べ、3泊4日程度のモニターツアー実施などを予定している。
 まずは3町で取り組みを進めながら、令和3年度以降は他市町に参画を働きかけ、ゆくゆくは7市町の官民連携による広域組織化をめざす。ただ、市町によっては民間の受け皿組織が整備されていないところもあり、今後組織化できるかなど課題も残る。


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御坊市新庁舎 基本設計完成 総事業費56億円 3月27日から施工業者等公募開始 〈2020年2月21日〉

2020年02月21日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市の新庁舎基本設計が出来上がり、20日に開いた市議会新庁舎建設特別委員会(西本和明委員長)で報告した。3月27日から公募型プロポーザル方式で一括発注する実施設計、建設、現庁舎解体の業者を募集し、7月末に最優秀業者を選定。来年9月に着工し、令和5年7月竣工、10月供用開始予定。新たに現庁舎解体時のアスベスト対策で工期が3カ月延びることが分かり、全事業完了は令和6年10月に変更した。

 基本設計では鉄筋コンクリート造5階建て、総床面積6733平方メートル。1階は津波浸水を考慮したピロティ&エントランス方式とし、2階は市民課など利用の多い部署、4階は市長室や災害対策本部など災害対策フロアにし、5階は議会、議場を配置し、海が見える展望ロビーを設置。中層階以上は一時避難場所に活用できるようにし、屋上に機械設備やホバリングスペースを設ける。
 安全・安心の災害対策拠点としての庁舎、人にやさしく市民に親しまれる庁舎など4つのテーマを掲げており、防災対策では最大の課題である南海トラフ巨大地震対策で津波避難ビルとしての構造強度を確保するため、浸水想定3・5メートル以上にした1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造を採用。ピロティ&エントランス方式の1階には多目的ホールを配置するなど市民が親しみやすい空間利用を心掛ける。
 今後のスケジュールは20日から3月2日まで基本設計に対する市民意見を募集した上で、3月27日から発注業者を公募。7月30日にプレゼンテーションとヒアリングを行い、最優秀業者を選定し、8月初旬に発表。議会議決を経て8月下旬に本契約を結び、9月から令和3年8月まで実施設計を行い、同年9月に着工。竣工は令和5年7月、供用開始は10月予定。その後、現庁舎の解体、駐車場など外構整備を行うが、現庁舎アスベスト対策で工期が3カ月延び、全事業完了は令和6年10月になった。
 公募する実施設計、建設、現庁舎解体の事業費は債務負担行為で49億円(上限)としていたが、3月議会で建設地の液状化対策に必要な4億円を追加するため、53億円に増額する。外構整備(2億5200万円)などを含めた総事業費は55億9000万円。


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印南町 稲原道成寺1号線(町道)改良工事完成 8年の歳月と3億8千万円投入 〈2020年2月20日〉

2020年02月20日 08時30分00秒 | 記事

工事が完成し安全な通行が確保された町道稲原道成寺1号線


 印南町が平成24年年度から進めていた町道稲原道成寺1号線改良工事が8年の歳月をかけてこのほど完成した。生活道として利便性が向上、地元民らは完成を喜んでいる。総事業費は約3億8000万円。

 同工事は立石地内を通る延長729メートルで実施。国の社会資本総合整備交付金(補助率54・5%)を活用し取り組み、既設町道を幅員3メートルから4メートルに拡幅した。平成24年度で測量設計、25年度に用地購入、工事に着手。8年の歳月をかけてこのほど全工事が完了、供用が始まった。
 同線は地元民の生活道で国道425号の迂回路でもあり、大地震などの災害時には隣接の日高川町とをつなぐ輸送路としての役割も大きいが、幅員が狭く車の対向が困難で早期改善が望まれていた。今回の改良で車両のスムーズで安全な通行が確保された。
 総事業費は3億7900万8000円。内訳は工事費が2億8708万3000円、補償費6167万4000円、用地購入費1314万9000円、測量設計費1258万9000円。
 施工業者は次の通り。
 (有)杉本組=西ノ地、杉本憲昭代表=▽(株)坂井家起こし=印南原、坂井志行代表=▽和興建設(株)=日高川町、山本雅弘代表=▽竹中建設(株)=西ノ地、竹中勝代表=▽(株)千代徳組=印南、久堀徳次代表=▽田之上組=山口、田之上欣睦代表=▽(株)第一テック印南支店=印南、天倉嘉久支店長=▽(有)新紀建設=古井、竹村寧倶代表=。


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日高川水系 千年以上に1回(想定最大)洪水区域図 県が公表 日高平野は全域浸水 〈2020年2月19日〉

2020年02月19日 08時30分00秒 | 記事

日高平野全域が浸水エリアに


 全国各地で毎年のように豪雨や台風などで大きな被害が発生し、平成27年に国の水防災意識社会再構築ビジョン、水防法等が一部改正されたのを受け、県が新たに洪水浸水想定区域図を作成し、公表。想定最大規模降雨は「1000年以上に1回の割合」を想定。日高川水系は流域の24時間総雨量770ミリ、複数箇所で堤防が決壊して浸水する最悪の場合をシミュレーションした想定最大浸水図(浸水区域、浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域)を作成した。
 浸水エリアは従来の100年に1回想定から広がっており、御坊市の市街地を中心に市内の河北地区、野口から美浜町や日高町の西川流域、日高川町役場周辺にかけての日高平野全域の広範囲に及んでいる。浸水深は河川沿いや低地など最も深いところで10メートル以上のあるが、平野部は0・5~3メートルのところが多くなっている。浸水継続時間は12時間未満と12時間~1日が多い。

御坊市

 浸水エリアは旧御坊町全域、JR御坊駅にかけての湯川町、道成寺駅周辺にかけての藤田町、野口など広範囲に及ぶ。最も深いところで河口左岸など3~5メートルがあるが、市街地の多くは0・5~3メートル、あるいは0・5メートル未満。主な地点の浸水深は名屋地区津波避難タワー周辺で2・8メートル程度、新町地区同で1・8メートル程度、薗会館周辺で1・3メートル程度、市役所周辺で1メートル程度。ハザードマップは夏ごろをメドに作成し、全戸配布する。

美浜町

 西川河口周辺や上流の上田井、田井畑地区、沿線の吉原、和田、入山にかけてが浸水エリアに入っている。農地などを中心に深いところで3~5メートルある。民家の多い上田井、田井畑などは0・5~3メートルがほとんど。松原小や和田小、子ども園、役場などは浸水区域外。今年度末にハザードマップを作成し、4月に全戸配布する。

日高町

 台風などで浸水することが多い志賀川との合流付近の田園地帯や小池の美浜町との境界付近は3~5メートルの想定に。比較的に豪雨被害が少ない役場周辺(標高9メートル)の高家地内北側でも0・5メートル未満の浸水域が広がるほか、豪雨で通行止めになりやすい荊木の国道42号沿線は住宅街やJR内原駅にまで影響して0・5~3メートル、マンションが建ち並ぶなど住宅が多い高家南側平野部(標高3~4メートル)も広範囲に同程度の浸水を予想。ハザードマップは来年度中に作成、全戸に配布。

日高川町

 平成23年の紀伊半島大水害時に日高川の氾らんで浸水が多発した日高川町では、小熊から椿山ダム下流の初湯川まで、河川流域にあたる30地区以上全てが浸水する想定となった。最下流に位置する町役場本庁付近(標高約11メートル)でも0・5~3メートルの水深域となり、高津尾の中津支所と川原河の美山支所付近は3~5メートルに達し、床上浸水するレベルになる。
 川辺地区では和佐、入野、若野付近から上流の日高川沿い一帯に水深3メートル以上の区域が広がる。和佐駅周辺や松瀬の一帯、入野などでは5~10メートル。三百瀬橋上流付近の田園地帯、船津の河川敷や平成23年に別荘や牛舎が流出した小釜本の河川敷で最も深い10メートル以上の想定に。川沿いに集落が点在する箇所では、中津地区の小釜本、田尻、三佐、美山地区の川原河や浅間、熊野川付近などで5~10メートルの水深。また、支流の江川流域でも、ほとんどの区間が3~5メートルの区域。ハザードマップは来年度作成し、全戸配布する。


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17日から御坊税務署でも 確定申告受け付けスタート 〈2020年2月18日〉

2020年02月18日 08時30分00秒 | 記事

 2019年分の所得税などの確定申告の受け付けが17日から全国の税務署で始まった。御坊税務署でも朝から多くの納税者が手続きに訪れ、相談・手続き会場では職員がパソコンを使っての申告書作成をサポートした。申告期限は所得税、復興特別所得税、贈与税が3月16日、消費税、地方消費税(個人事業者)は3月31日まで。御坊税務署での相談・手続き会場は午前9時から午後5時(相談は午後4時)まで。

 御坊税務署では1階に相談・手続き会場を開設。受け付け開始前から50人もの納税者が詰めかけ、9時から相談と手続きが始まると、専属の職員が納税者の提出書類を確認したり、申告書作成のパソコン入力など親切、丁寧にサポートした。昨年からはスマートフォンでの申告コーナーも設け、納税者はスマホを使って一層便利な申告書作成、申告方法を身につけようと職員の説明に真剣に耳を傾けた。御坊市の71歳の男性は「毎年、申告日初日に来ています。パソコンの使い方がよく分からないので、親切丁寧に教えていただいてとてもありがたいです」と話していた。
 今回から消費税の軽減税率制度実施に伴い、仕入れや経費に軽減税率(8%)の対象商品がある場合、消費税の確定申告書作成には仕入れや経費を区分して帳簿に記載する「区分経理」をする必要がある。
 御坊税務署では「国税庁ホームページからでも確定申告の書類が作成できます。郵送していただければ仕事を休むことも税務署で待っていただくこともなくなりますのでとても便利です。ご利用下さい」と話している。


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