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御坊市で「第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会」開催 〈2023年9月26日〉

2023年09月26日 08時30分00秒 | 記事


全国から集った精鋭が卓を囲んで熱戦展開

7位入賞の稲垣、岡本さんペアとゲストプロら

ベストファミリー賞を受けた藤田さん親子
(真ん中は三浦市長)


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、24日に市立体育館で開かれ、北海道から沖縄まで全国から選抜された9歳から93歳までの一般248人、ゲストプロ8人をあわせた256人が出場し、ペア戦で熱戦を展開、盛会のうちに終了した。来年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信する。自治体独自で全国大会を開催、継続するのは初めて。

 全国26都道府県から選抜された248人、和歌山県からは地元枠24人(御坊市18人、市外6人)を含む42人が出場。ゲストプロはMリーガーの内川幸太郎さん、本田朋広さん、日向藍子さん、二階堂亜樹さんとプロ雀士の大島麻美さん、水谷葵さん、木崎ゆうさん、加藤哲郎さんが参加。
 開会式で実行委員会会長の上西一永・大洋化学(株)代表取締役が「麻雀の聖地と呼ぶにふさわしい御坊市で健康マージャンペアフェスタの開催が実現した。日頃の成果を存分に発揮し、大会を楽しんでいただきたい」、三浦源吾市長が「麻雀の聖地にふさわしいまちになるよう全国大会を継続開催したい」とあいさつ。特別表彰で最高齢選手の藤本進さん(93)=大阪府=、最年少選手の北山大悟君(9)=同=に賞状と記念品を贈った。
 大会イメージキャラクターで全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号を受けている「みーやちゃん」の合図で競技がスタート。大洋化学(株)の全自動麻雀卓を使用し、50分打ち切り東南回しで半荘4回戦を行い、総合得点でペアの順位を競った。国民文化祭と同様に子どもから高齢者、プロが一緒に卓を囲んで真剣な表情でプレー、役満が8回出るなど熱戦を繰り広げた。プロの周りにはファンが集まり、その一挙手一投足を見守った。
 会場には物産販売、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPRしたほか、昼休憩中と閉会式前にはゲストプロのサイン会、閉会式前のアトラクションでゲストプロがそれぞれ持参したグッズなどをプレゼントする「じゃんけん大会」で大いに盛り上がった。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会では初めて全自動麻雀卓を全卓使用し、開催地として高い評価を得た。これらの実績から全国麻雀段位審査会などから独自の全国大会開催提案があり、市が今年度からの継続開催を決めた。

稲垣、岡本さん(御坊市)7位入賞
藤田さん親子らBファミリー賞
 地元予選会を勝ち上がった24人のうち、稲垣勝さん(77)=湯川町富安=と岡本昌一さん(80)=島=が7位に入賞し、賞状と記念品を受けた。岡本さんは令和3年の国文祭でも個人6位に入った。
 2人は予選会では惜しくも補欠選手となったが、その後、枠が広がったため本戦に出場。その悔しさをぶつけて見事入賞。「地元代表として頑張りました。入賞できてうれしい。来年はさらに上に行けるよう頑張りたい」と話した。
 優勝ペアーには「みーやちゃん」のイラストが入った大会トロフィーが渡された。トロフィーにペア名を入れ、来年の大会まで市内公共施設に展示する。上位8ペア、個人1位の最優秀選手賞を表彰したほか、地元の藤田賢一さん(72)=藤田町吉田=と智哉さん(43)=湯川町小松原=親子ら11ペアにベストファミリー賞を贈った。
 大会顧問の山岸次雄全国麻雀段位審査会長が「本当に素晴らしいマナーで無事に大会を終えることができました。御坊市の活性化のためにも、より良い大会にしていきたい。地元の仲間に大会、御坊市のことをお話しいただき、来年もご参加下さい」と講評した。


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官製談合疑いで日高川町の副町長、逮捕 〈2023年9月23日〉

2023年09月25日 08時30分00秒 | 記事


日高川町役場に家宅捜査に入る捜査員

記者会見で陳謝する久留米啓史町長(中央)ら町幹部


 日高川町の副町長が、町が発注した3件の改修工事などをめぐり、入札情報を業者に事前に漏らしたとして、御坊署と捜査二課、有田湯浅署は21日、官製談合防止法違反などの疑いで副町長を逮捕。工事を落札した工務店の代表者も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は21日に家宅捜査のため町役場に入った。

 逮捕されたのは、同町副町長の小早川幸信容疑者(66)=三佐=と、(株)駒場工務店代表取締役、駒場一仁容疑者(60)=高津尾=。
 県警によると、小早川容疑者は、令和4年6月30日に入札を執行した江川小学校の屋根防水改修工事など3件の工事の指名競争入札について、入札前日に駒場容疑者に工事の最低制限価格に近接した基準額を漏らし、駒場工務店に落札させた疑い。駒場容疑者は、小早川容疑者から聞いた情報に基づき、工事を落札した疑い。
 3件の工事には各6社(町内2、町外4)が入札に参加しており、駒場工務店の落札額と最低制限価格との差額は1100円~3万4000円、落札額は3件あわせて約1500万円だった。
 県警は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。今後、小早川容疑者がどのような手段で情報を教えたかや、いきさつなどについて詳しく捜査する。
 小早川容疑者は、昭和52年に旧中津村で建設課職員になり、合併後には建設課長も務めた。退職後の平成29年7月1日から同町の副町長を務めている。2期目。

久留米町長が記者会見
 事件発生を受けて、町は同日午後6時から記者会見を開き、久留米啓史町長は「住民の皆さんの信頼を裏切る行為で深くお詫びします」と深々と頭を下げた。
 会見には戸根康文・総務課長、岡本康弘・建設課長が同席し、戸根課長が現状、岡本課長が町の入札方法などについて説明。冒頭、久留米町長が陳謝したあと、小早川副町長に対する質問に「旧中津村時代から建設課長として土木建設分野に精通し、住民からも信頼を置かれていた人物で、仕事ぶりも正確だった」。業者とのつながりについては「特別親しい様子は感じなかった。個人的な関係の認識はない」と話した。
 小早川副町長は町の指名選定委員長の立場にあったが、同町では、県と同様に入札額を投函したあとにランダム係数をかけて最低制限価格が出るシステムを取り入れており、町長は「大変なことが起こったが、どうして起こり得たのか疑問にも感じた。不正が起こりにくいシステムを採用しているが、機能しなかったということか。県とも相談して再発防止に努めたい」と述べた。


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御坊市学校再編 複式学級の発生想定時等、検討開始 〈2023年9月22日〉

2023年09月22日 08時30分00秒 | 記事


全員協議会で学校再編基本方針、大成幼閉園を発表


 御坊市教育委員会は、21日に開いた市議会全員協議会で市内小中学校の学校適正規模・適正配置基本方針を発表。児童生徒数は昭和30年代のピーク時から小学生、中学生とも8割も大幅減少している中、再編問題は避けて通れない大きな課題。基本方針では再編を検討する時期として「複式学級の発生が想定される場合」などを明記。早ければ令和12年度に名田小で複式学級が想定されており、毎年度検証作業を行いながらその時期を見極める。

 今年度の児童数は御坊小328人、湯川小231人、藤田小139人、野口小97人、塩屋小86人、名田小81人の計962人。昭和34年ピーク時の4897人と比べ80・4%減少。御坊小だけみても昭和34年2764人から90%弱減り、今年度の1年生は33人で初めて1クラスになった。令和27年度の将来推計で現状962人から39・1%減の586人となる見通し。
 中学校の今年度生徒数は御坊中137人、湯川中114人、河南中94人、名田中53人の計398人。昭和37年ピーク時の2323人から82・9%の大幅減。令和27年の将来推計では現状398人から41・2%減の234人になる見通し。
 適正規模・適正配置基本方針として小規模校のデメリットを最小化させ、メリットを引き出す取り組みに力を入れるとともに、必要に応じて学校の再編・統廃合の検討を行いながら「適正な教育環境を維持する」ことを掲げ、再編を検討する時期として複式学級が発生する過小規模校になると想定された場合など4パターンを明記。複式学級は小学校が2学年合わせて16人(1年生含む場合は8人)以下、中学校が8人以下になった場合。
 現状、小学校は御坊のみ適正規模校で、その他は小規模校だが、令和7年度には御坊が11クラスとなり、小規模校になる見通し。さらに12年度には名田、19年度には塩屋がそれぞれ複式学級が発生する過小規模校になる見通しを示した。この結果を見ると、再編の検討を始める時期は早くて12年度より手前になるが、複式学級にならないよう対策を取ることも可能なため、毎年度検証を行いながらその時期を探る。
 毎年度行う検証方法は(1)学校へのアンケートによる検証(2)校区の未就学児の人数から数年後に複式学級が発生しないかを検証(1)は学校側がメリットよりデメリットが多いと判断すれば次は保護者、その次は将来の保護者にアンケートを行い、最終的にデメリットが多いと判断すれば再編の素案づくりを始める(2)は複式学級の発生が想定される場合、素案づくりを始める。
 このほか、地域等から要望があった場合も再編の是非を検討し、必要に応じて第三者機関を設置して意見を求める。また、複式学級にこだわらない「政策的判断」による検討開始も選択肢のひとつに含めた。
 中学校は現状すべて小規模校。将来推計の令和27年度までに複式学級が発生して過小規模校になることはないという。


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第38回日高地方交通安全ポスターコンクール受賞者決まる 〈2023年9月21日〉

2023年09月21日 08時30分00秒 | 記事


松山さんの作品


山本君の作品


岡本君の作品


 県交通安全協会御坊支部(小松一也支部長)主催の令和5年度第38回日高地方交通安全ポスターコンクールの受賞者が決まった。最優秀賞(県知事賞)に、小学校低学年の部で松山柚花さん(山野小1年)、高学年の部が山本理都君(印南小4年)、中学校の部では岡本明樹君(印南中2年)が2年連続で選ばれた。

 小中学生が交通安全をテーマに夏休み中に描いた作品で、今回の応募総数は前回163点を下回る138点。うち最優秀賞は各1点、優秀賞は低学年と高学年の部が各3点、中学校は5点。佳作は低学年と同高学年の部は各2点、中学校は9点の計27点を選んだ。
 松山さんは、交通安全教室で習ったことを思い出し、自分が手を上げて横断歩道を渡っている様子を描いた。回りには両親やパンダや花などもあしらっている。横断歩道は「手をあげてわたろう」とのメッセージを添えた。
 山本君は、自転車で転倒して怖い思いをした経験から、男の子がヘルメットをかぶって自転車に乗っている様子を描いた。「ヘルメットをかぶっていると安全なので、みんなかぶってほしいと思います」と話した。
 岡本君は、ニュースで見たあおり運転の怖さとアオリイカを掛けて「あおりイカん!」とユーモアたっぷりに表現。「運転中は、怒っているイカのように凶暴になったらダメです。あおり運転は絶対に良くないです」と話した。
 入賞者は、23日午後1時30分から御坊商工会館で開く、令和5年度交通安全功労者・優良運転者等表彰式で表彰される。
 優秀・佳作作品の入賞者は次のみなさん。
【優秀賞】小学校低学年の部=前田紗弥(和田小2年)嶋田悟之(志賀小3年)川口沙来(清流小3年)▽同高学年の部=今北敦貴(笠松小4年)坂口愛莉(印南小4年)榎本陽斗(清流小4年)▽中学校の部=井上智聖(印南中1年)小西真利那(名田中1年)玉井蒼祐(印南中1年)中家奏瑠(同)中井紀子(同3年)
【佳作】小学校低学年の部=南日和(内原小3年)永尾優太(清流小2年)▽同高学年の部=石橋里咲子(湯川小4年)久保一翔(清流小4年)▽中学校の部=宇津宮果奈(印南中1年)大谷奈央(同)肥田遥花(同)浦森結萌(同2年)片山瑞都(同)森本和樹(同)磯合海斗(同3年)鈴木仁菜(同)古田朔麻(同)。


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女子学童野球近畿大会で管内6人がメンバー入りの県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」が初優勝 〈2023年9月20日〉

2023年09月20日 08時30分00秒 | 記事


賞状や優勝カップを手に優勝を喜ぶ
井藤さん、井戸さん、柴田さん、岩橋さん、山村さん(左から)

西山晴菜さん


 ほっかほっか亭カップ第47回近畿少年野球大会女子学童の部は17日、18日、大阪府堺市みなと堺グリーンひろば運動ひろば野球場で開かれ、日高地方の柴田愛音さん(御坊6)、山村芽以さん(同)、岩橋花歩さん(志賀6)、西山晴菜さん(寒川第一6)、井藤緩菜さん(湯川6)、井戸咲良さん(野口5)がメンバー入りの県選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」が初優勝した。

 大会は二府四県の代表がトーナメント戦で競った。和歌山ハーモニーズは初戦の準決勝でオール奈良を7―1で下し、決勝で京都ガールズに7―0の完封勝ちで初優勝に花を添えた。
 岩橋さんは準決勝、決勝に登板、6回を無失点と好投、打撃でも準決勝で適時3塁打を放った。柴田さんも準決勝、決勝合わせて3回を投げ1失点と力投、決勝で適時打も。井藤さんもフル出場し3安打を放つなど日高メンバーが初優勝に大きく貢献した。


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御坊市最終処分場負担金、想定下回る3億2千万円前後か 〈2023年9月17日〉

2023年09月19日 08時30分00秒 | 記事


すでに92%が埋まった既設最終処分場

第2期最終処分場の造成工事現場


 御坊市が、令和2年10月から県下初で全国でも珍しい最終処分場埋立物負担金条例を施行し、丸3年を迎え、御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=塩屋町南塩屋=を運営する大栄環境(株)=和泉市=からこれまでに総額2億5千万円の負担金が納入されている。処分場はすでに92%が埋まっているため、最終的には3億2千万円前後になりそうで、当初想定していた4億5千万円を大幅に下回る見通しとなった。

 県下最大の管理型最終処分場(民間は県下唯一)を有する御坊リサイクルセンターは平成29年3月から稼動。市は埋立物搬入スピードを抑制し、自然環境保全や環境負荷低減につなげることを目的に民間事業者から1トン当たり1000円(災害廃棄物は500円)の環境保全負担金を徴収する最終処分場埋立物負担金条例を令和2年9月に制定、10月から施行している。
 条例に定めた負担金は一般廃棄物(主に災害廃棄物)産業廃棄物を問わず、最終処分場に埋め立てられる埋立物1トン当たりに課せられる。最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートルあるが、条例施行開始時点の空き容量は約65万立方メートルだったため、トン換算にすると約45万トンで、負担金総額は最大4億5000万円と想定していた。
 条例施行後の搬入量実績と負担金収入は、令和2年度(10月以降)5万1144トン、5114万7000円▼3年度10万8725トン、1億873万円▼4年度7万2055トン、7206万1000円▼5年度(8月末まで)2万1997トン、2154万6000円となり、総額2億5348万4000円が納入されている。
 8月末時点で最終処分場の92%が埋まっており、空き容量は約10万立方メートルと少なく、トン換算にすれば約7万トン。負担金は多くて7000万円程度となるため、最終的には3億2000万円前後となる見通しで、想定していた4億5000万円を大幅に下回りそう。
 この要因について事業者は負担金対象外となる土壌汚染対策法に基づく土壌(高速道路や一般道のトンネル掘削等で出た、もともとヒ素や重金属などが含有されている土壌)が多く搬入されたためと説明。条例制定前の協議では、この土壌の扱いについて議論になったが、負担金対象外とすることで合意したという。
 負担金は市の新たな収入源として環境保全推進に関する事業(ごみ処理費、公害対策費)に充てている。現在、造成工事中の第2期最終処分場の埋め立て容量は既設と同規模の135万5882立方メートル。トン換算で約95万トン、負担金総額は9億5000万円と想定されている。

令和7年秋完成に向け着々
第2期最終処分場建設工事
 第2期最終処分場は、昨年12月に県の設置許可が下り、既設処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に建設中。6月から本格的な造成工事が始まり、順調に進んでいるという。
 既設処分場と同様に底や法面には遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するなど環境保全対策に万全を期す。造成工事は約2年半かかり、完成は令和7年秋予定。その後、7年冬から稼働を始め、埋め立て期間は約10年間を予定。
 埋め立てが終わった既設処分場の土地利用については、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。


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御坊市「第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会」24日、開催 〈2023年9月16日〉

2023年09月16日 08時30分00秒 | 記事


大会トロフィー、ポスターでペアフェスタPR


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、24日午前10時30分から市立体育館で開き、全国から選抜された9歳から93歳までの一般248人、ゲストプロ8人をあわせた256人が出場し、ペア戦を競う。来年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信。自治体独自で全国大会を継続開催するのは初めて。

 大会名は、麻雀の聖地わかやま御坊プロジェクト「健康マージャンペアフェスタみんながつながる みんなにひろがる 麻雀の和」。国民文化祭と同様に子どもから高齢者まで参加し、ゲストプロも一緒にプレーするのが大きな特徴。北海道から沖縄まで全国26都道府県から選抜された248人が参加。最年少は9歳、最年長は93歳。夫婦、親子(祖父母と孫含む)兄弟姉妹の参加もある。
 和歌山県からは地元枠24人(御坊市18人、市外6人)を含む42人が代表として出場する。ゲストプロはMリーガーの内川幸太郎さん(日本プロ麻雀連盟)本田朋広さん(同)日向藍子さん(最高位戦日本プロ麻雀協会)二階堂亜樹さん(日本プロ麻雀連盟)。プロ雀士の大島麻美さん(日本プロ麻雀協会)水谷葵さん(同)木崎ゆうさん(最高位戦日本プロ麻雀協会)加藤哲郎さん(日本プロ麻雀連盟、元プロ野球選手)。
 午前10時30分から開会式、11時10分から大洋化学(株)の全自動麻雀卓を使用し、50分打ち切り東南回しで半荘4回戦を行い、総合得点でペアの順位を競う。全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号が贈られた「みーやちゃん」を大会イメージキャラクターにし「みーやちゃん」のイラストを入れた大会トロフィーをつくり、閉会式で優勝ペアに渡したあと、来年の大会まで市内公共施設に展示する。
 上位8ペアを表彰し、優勝ペアにはそれぞれトロフィと全自動麻雀卓、2位と3位ペアにはトロフィーと地元特産品、4~8位ペアにはメダルと地元特産品、個人1位の最優秀選手賞にトロフィーと地元特産品を贈る。開会式で最高齢者賞、最年少者賞、夫婦ペア・親子ペア(祖父母と孫含む)・兄弟姉妹ペアの特別賞も贈る。
 会場には物産販売、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPRするほか、昼休憩中と閉会式前にはゲストプロのサイン会、閉会式前のアトラクションでゲストプロがそれぞれ持参する景品をプレゼントする「じゃんけん大会」もある。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会では初めて全自動麻雀卓を全卓使用し、開催地として高い評価を得た。これらの実績から全国麻雀段位審査会などから独自の全国大会開催提案があり、市が今年度からの開催を決めた。


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南山公園野球場(日高川町)リニューアル 〈2023年9月15日〉

2023年09月15日 08時30分00秒 | 記事


高さ17メートルの防球ネットで両翼までの全体を囲った南山野球場


 日高川町和佐、南山スポーツ公園の野球場で大規模なリニューアル工事で進めていた高さ約17メートルの防球ネットの整備が完了し、外野を除く球場全体を囲った。ここ数年は中学や高校の硬式野球だけでなく、大学野球部などの合宿利用が増え、硬式球が隣接する陸上競技場など周囲への危険を防止。1塁側フェンスの一部を開閉式に改良し、打撃ゲージや用具などの収納も可能になった。

 町では令和4年度までに改修費約1億4000万円を計上し、陸上競技場に面する三塁側に高さ17メートルのコンクリート柱12本、左翼ポール際にも高さ10メートルの柱2本を建てて防球ネットの整備。その後、和歌山南陵高方面に向かう道路がある一塁側にも同様の防球ネットの設置をこのほど完了し、両翼までを完全にネットで囲った。
 一塁側内野席側の一部フェンスを開閉式に改良し、打撃ゲージやトラクター、用具などを収納できるスペースを確保。防球ネット整備工事に伴い、勾配を利用して一、三塁両側のベンチ横に長さ約25メートル、階段状になった100人以上が座れる観覧スペースが出来た。今後は、競技場の人口芝生化と同時期に整備された内野グラウンド黒土の流出を防ぐために、一塁線から三塁線までの内野後方に幅約2メートルの天然芝、ホームベース後方には人工芝を敷いて今年度中に全てのリニューアル工事が終わる。
 南山野球場は昭和60年に完成し、主に学童や中学、一般の軟式野球大会で利用。隣接する私立高校が硬式野球の練習場にも使用していたが、平成後期から中学硬式野球の会場に利用されることが多くなり、人口芝生化でリニューアルした陸上競技場の誕生とともに県内外の大学野球や中学硬式野球合宿での利用が増加。ファウルボールで硬式球が球場外に出て陸上競技場の利用者などに当たる危険性が高く、防球ネットによる事故防止とグラウンド内の再整備で新たな合宿客誘致を目指す。


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御坊市議会、全国学力調査で「毎日朝食」「計画立てて勉強」全国より低い数値、改善呼びかけ 〈2023年9月14日〉

2023年09月14日 08時30分00秒 | 記事

 12日に行った御坊市9月定例議会一般質問で弓倉正啓教育長は、今年度の全国学力・学習状況調査(小6、中3)で行った生活習慣や学習環境などを聞く質問紙調査で「朝食を毎日食べている」や「家で計画を立てて勉強している」と答えた児童が全国平均より10ポイント以上、20ポイント近くも低かったことを報告し、改善に向けて「市民の皆様にもお手伝いいただければありがたい」と呼びかけた。

 小池佐左夫議員が市内学校の状況を質問し、弓倉教育長は「県や全国と比べて芳しくない年もあるが、上回る年も複数回ある。特徴として良かった点は国語、算数、数学とも知識・技能の問題。課題の見られた点は記述式に代表される思考力・判断力を問う問題。基礎、基本の指導を大切にしながら全国的な問題でもある思考力、判断力を問う力の向上を目指していきたい」と答えた。
 小池議員は再質問で全国事例を紹介しながら「学力向上に努めてほしい」と要望。弓倉教育長は、過去の調査結果を基に昨年度から始めた乳幼児対象のブックスタート事業、今年度から始めた学校図書室の蔵書充実、英語指導助手3人態勢による英語教育充実の取り組みを紹介。
 あわせて生活習慣や学習環境等の改善に向けて「市民の皆様方にも改善のお手伝いをしていただければ大変ありがたい」と、2つの課題について言及。
 (1)「本人の努力、周囲や地域の協力を得て改善を図りたいこと」として、質問紙調査で「自分には良いところがあると思う」と答えた子どもが全国平均より10ポイント以上低かったり、「地域や社会を良くするために何かしてみたいと思う」が10ポイント近く低いことを挙げた。教育長は「自己肯定感が育まれるような児童生徒への声かけを、周囲や地域の皆様にもお願いしたい」と呼びかけた。
 (2)「主に家庭に協力をお願いして改善を図りたいこと」として「朝食を毎日食べている」と答えた子どもが全国平均より10ポイント近く低く、「家で自分で計画を立てて勉強している」が20ポイント近く低かったことを挙げた。教育長は「遅刻や欠席が多い児童生徒では学力の定着は大変難しいことをご理解いただきたいと願っています」とも訴えた。
 また、学校側の改善点として「各校では調査結果の自校分析を行っているので、それをもとに授業の指導力を高めてほしい」と求め、教育委員会として「各校の課題に対して市や県の指導主事の派遣や研修の案内など学校に寄り添った指導助言を行っていきたい」と述べた。
 このほか、村上宗隆議員は学校給食費の段階的無償化、完全無償化を求めたのに対し、三浦源吾市長は「国、県の動向を注視するとともに財源の見通しがついたら無償化またはその他有効な支援の検討を進めたい」と従来からの答弁を繰り返した。
 小川春美議員は学校での暑さ対策を質し、教育委員会は「必要に応じて十分な水分補給ができる環境を整え、空調設備を適切に活用している。体育の授業や部活動前後は健康観察を行い、体調不良の児童生徒については、すぐに活動をやめさせるなどの対応をとっている」と答えた。


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三浦源吾市長、地籍調査14条地図適用で早期着手期待 〈2023年9月13日〉

2023年09月13日 08時30分00秒 | 記事


地籍調査の加速化に期待(写真は現地測量)


 12日に行った御坊市9月定例議会一般質問で三浦源吾市長は、地籍調査事業が未着手の旧御坊町について国による14条地図(登記所備付地図)作成適用に期待感を示した。14条地図は地籍調査に代わるもので、市長が8月に行った要望で法務省民事局から好感触を得ている。適用されれば国と市の二本立てで事業推進が図れるため、早期着手、完了に大きく前進する。

 地籍調査は土地取引や公共事業、災害復旧の円滑化等を目的に平成11年度から進めており、令和5年度末で市全体面積の74・8%が終わる見込みだが、密集地の旧御坊町(御坊、薗、島、名屋、名屋町)は手つかずの状態で、今のペースなら着手は早くて令和10年度以降、完了まで12年(令和17年度)かかる。津波浸水地域でもあるため、早期事業着手に向け、国による14条地図作成を要望。
 14条地図は地籍調査に代わるもので、地図混乱地域かつ人口集中地区を対象に法務局が行っている。旧御坊町では御坊、薗、島、名屋町の一部が該当するため、三浦市長が8月24日に法務省へ要望した際、竹内努民事局長は市が示した地域は適用要件に該当し、令和7年度からの次期10年計画に向けて検討したいとの回答が得られた。
 この日の一般質問で西本裕行議員が今後の取り組みなどを質したのに対し、三浦市長は14条地図適用に期待感を示し、実現に向けて「引き続き要望を行いたい」と答えた。再質問で前田和久農林水産課長は旧御坊町のうち14条地図の該当地域面積は「約58%」と答弁。適用が認められれば約58%の地域は国で事業推進できるため、市の計画より早く事業着手できる上に国と市の二本立てで取り組むことで事業完了時期も大きく前倒しできる見通し。
 これまで旧御坊町内から事業実施の要望がなかったが、市自主防災組織連絡協議会の協力で7月31日に地籍調査の勉強会を開催したところ、薗地域の更生、親友、立志、睦美、第一共治、千代崎、共栄各町内会、御坊第一地区の元町、共楽、中正、共励、清和、親睦、東友、東雲、東栄各町内会の計16町内会から要望が出され、着手に向けた環境が整い出している。

「全校区設置が望ましいが…」
学童保育拡充要望に市当局
 楠本香織議員は、学童保育所について県の方針(全小学校区に設置し、6年生までの希望者を受け入れる)を目指すのか質したのに対し、桶谷直弘社会福祉課長は「全小学校区への設置が望ましいが、現在の学童保育所で受け入れ可能な状況なため、新たな整備は考えていない」と答弁。
 現在受け入れている4年生までを、6年生までに拡充することには「1年生の受け入れが出来ない恐れがある。利用者ニーズを把握しつつ、定員に余裕ができた状況が続くなら高学年の受け入れを検討したい」と答えた。
 楠本議員は「6年生まで受け入れられないなら、それは空きがないということ」「名田小校区にないのはおかしい。他校区の学童保育所に送り迎えしている保護者は大変。今は地域にないからやりくりしている」と指摘し、早期に拡充・充実を図るように求めた。


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