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紀州新聞 THE KISYU SHIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

戦国時代の高城山城が実在、発掘調査で確認 〈2025年4月26日〉

2025年04月26日 08時30分00秒 | 記事


主郭部の調査区域(下部の写真は西側堀切)

調査で出土、表採した遺物


 御坊市教育委員会は24日、これまで明確な遺構がないことから幻の山城とされていた戦国時代の高城山(たかじさん)城が、今月上旬から行っていた発掘調査で実在していたことを確認したと発表。城跡は御坊市と印南町の境界にあり、室町幕府奉公衆の亀山城主湯川氏重臣で湯川四天王の一人、湊氏の居城だった記録が残っている。調査で堀切や帯曲輪、柱穴などを確認し、15世紀代の遺物も見つかり、郷土城郭史に新たなページを刻み込んだ。
 高城山城跡は御坊市名田町楠井と印南町津井、印南原にまたがる標高約240メートルの高城山頂上付近に築かれた山城。江戸時代の「紀伊続風土記」や「日高鑑」では湯川四天王の一人、湊氏の居城であったとの記録が残り、地元でも山城があったとの言い伝えが受け継がれているが、これまで明確な遺構が確認できていなかったことや、高城山を「たかじさん」と読むことから専門家の間で「寺が存在したのではないか」との説があるなど城跡を疑問視する意見もあったという。
 県の埋蔵文化財包蔵地所在地図にも、その存在は記載されておらず、まさに「幻の山城」。地元では髙城山保存会が長年、草刈り作業や看板設置など顕彰活動を続け、発掘調査の要望があったことから御坊市、印南町両教育委員会が城跡の確証を得るため、今月4日から市教委埋蔵文化財専門職員の川崎雅史さんを中心に発掘調査を行っていた。
 頂上部に設けた幅1・5メートルの溝状の調査区(約135平方メートル)で行い、東西約30メートル、南北約20メートルの主郭を置き、そこから西側に延びる尾根部に堀切、主郭下の北斜面から東斜面に帯曲輪を確認。主郭部には掘立柱建物の柱穴(直径20~30センチ、深さ20~50センチ)が20基以上見つかった。岩盤を掘削した堀切は幅約5メートル、深さ約1・9メートル。帯曲輪は幅3メートル、総延長約60メートル。
 斜面を駆け上がってくる敵に対して準備した投石と考えられる10~20センチ大の礫(れき)が集中して出土した箇所があるほか、調査で出土、表採した遺物は土師器や備前焼、常滑焼などの水がめ、中国製の青磁・白磁など高級品もあった。いずれも15世紀代のもので、見張りの兵が城に詰めるだけでなく、城主クラスも生活や儀式などを執り行っていたと考えられる。
 防御の観点から現在、地蔵堂が建つ平坦部も城の一部で、その下に堀切があった場合、城域は南に広がり、規模は東西約70メートル、南北約230メートルとなる。文献記述にある湊氏の城であった可能性は高いが、熊野古道を把握して湯川氏領域を見渡せる立地場所、湯川氏同族以外の家臣が山城を築く例が少ないことから湯川惣領家の城だった可能性も考えられるという。

29日に現地説明会
 市教委は「今回の調査で山城だったことが明確になった」とし、29日午後に現地説明会を行う。市教委、印南町教委、髙城山保存会の共催。午後1時30分に下楠井集出荷場駐車場に集合。山頂中腹まで送迎後、現地まで山道を20分程度歩く。申込不要。小雨決行。足元が悪いため、動きやすい服装で参加するよう呼びかけている。


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「ゆらふるさと伝承館」でケシ栽培道具が展示 〈2025年4月25日〉

2025年04月25日 08時30分00秒 | 記事


切傷刀には「厚生省御用達」との印字がある


「百円札をみるならケシ作れ」――。戦前、県内有数のケシ(ソムニフェルム種)の栽培地だった由良町。旧白崎中にある「ゆらふるさと伝承館」には、栽培道具が展示されており、専門家の調査で国内ケシ栽培の貴重な資料だと分かった。切傷刀には「厚生省御用達」と印字があり、国の政策だったことの証。高額に取り引きされたケシに勤しんだ当時の人々の営みやケシ栽培の歴史を物語っている。同館は5月3、4、11日に休日開館を行うことにしており、町教委では「由良の歴史を知ってもらう機会になれば」と話している。
 町のケシ栽培に詳しい川端邦男さん(75)=門前=によると、当時は門前から畑にかけて辺り一面白い花で一色になり、由良町は県内屈指の栽培地で昭和39年制定の由良小校歌には「けしの花さく里が呼ぶ」と歌詞があるほどだった。
 ケシは、医薬品としてだけでなく、麻薬原料でもあるため、現在、国内では栽培が禁止されている。
 県内のケシ栽培は、大阪府下で大規模栽培が行われたのを機に大正後期に本格的に始まり、日高地方には昭和初期に広まった。県は生産量全国一となり、日高地方は有田地方に次ぐ栽培地。中でも由良は日高地方一の生産量で、昭和10年頃が最も盛んだった。自然条件的に栽培に適しており、稲の裏作で始まったケシは、同じ裏作の麦より高額で取り引きされ、ケシを2反作れば100円ほどの収益があったことから「百円札をみるならケシ作れ」と言われるほどだった。戦後、国内のケシ栽培は衰退、由良でも消滅した。
 川端さんは「戦前の由良の生産者たちは何のために作っているのか知らなかった。専門家らの調査で国家機密的な面も(中国への輸出)あったということが分かってきた」と話す。
 伝承館にはケシの朔果に液汁を分泌させるための切傷刀のほか、液汁を入れるための缶、種まき器、木製の乾燥棚、トタン製の乾燥器など数多くの道具が保管されている。保存状態も良好で国内のケシ栽培の歴史を語る珍しい貴重な資料。開館時間は午前10時から午後3時まで。


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日高振興局と和大生コラボ「和食の源流」万博出展 〈2025年4月24日〉

2025年04月24日 08時30分00秒 | 記事


和大生と職員の日高振興局チーム

学生が作成した「和食の源流マップ」


 県の2025年大阪・関西万博「地域魅力創出プロジェクト」で7振興局と県内大学生がコラボした取り組みが、5月3日から5日まで万博会場内「TEAMEXPOパビリオン」でブース出展する。日高振興局は和歌山大学生とのコラボで「『和食の源流は日高にあり』を世界に発信」をテーマに食のルーツや郷土料理など日高地方の食文化を国内外に発信する。
 この事業は、県内大学等高等教育機関でつくる高等教育共創コンソーシアム和歌山と県内7振興局がコラボし、振興局ごとに地域の魅力発信や地域課題解決に向けたテーマを決め、それに基づき学生目線で様々な取り組みを行った。
 日高振興局は和大生とコラボ。「『和食の源流は日高にあり』を世界に発信」をテーマに学生7人が日高地方で現地調査を行い、ヒアリングや視察、民泊体験を通じて得た知識等を生かし、南高梅や真妻わさび、金山寺味噌など日高地方発祥・ルーツの食材、地域に伝わる郷土料理などの食文化をまとめた。
 万博会場では5月5日に伊都、有田チームとともにブース出展。「日高発!絵解き説法によるフードエンターテイメントHUB」をコンセプトに、道成寺の絵解き説法を参考に32インチモニターで日高地方に伝わる食文化の特徴や歴史をストーリー仕立てで紹介し、学生がステージ発表も行う。
 会場に掲示する日高地方の食のエピソードをマップ形式でまとめた「和食の源流マップ」には南高梅、醤油、鰹節、金山寺味噌、早なれ寿司、わかめ寿司、クエ、かきまでごはん、イタドリ、おかいさんを写真入りで掲載。梅酢唐揚げ、茶がゆ、山菜料理、サバのぼっかけ、内緒もち、サンマ寿司、早なれ寿司など13種類の郷土料理レシピ、歴史・由来をまとめたリーフレットも配布する。

万博和歌山WEEK
30日~5月3日
 県は、30日から5月3日まで万博テーマウイークに出展。EXPOメッセ「WASSE」で「Wow!Wakayama!~未来へつなぐ、おどろきの国」を開催する。
 和歌山で受け継がれてきた食、ものづくりなど伝統文化を体験したり、魅力ある産業を国内外に発信。出展ブースでは日本酒や梅酒の試飲、県産品の試食販売、和歌山ニットや高野口パイルなどの展示、ものづくり体験など行う。


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美浜町議会総産委 煙樹ヶ浜保安林の松本数調査結果 〈2025年4月23日〉

2025年04月23日 08時30分00秒 | 記事


保安林で行った松の本数調査


 美浜町議会総務産業建設常任委員会(松下太一委員長)は21日に役場で開き、農林水産建設課が令和6年度で実施した煙樹ヶ浜保安林の松本数調査結果を報告した。樹高2・5メートル~3メートル以上の松は3万1096本で、平成11年度に日高振興局林務課が行った調査時の5万4108本から2万3012本減少していた。雑木(ヤマモモ、クスノキなど)調査も初めて行い、総本数に占める松の割合は47%だったことも分かった。
 町では、近畿最大規模を誇る煙樹ヶ浜保安林(78ヘクタール)を守る予防策として松くい虫防除の地上散布や樹幹注入、枯れ松などの伐倒駆除、植樹、下草刈りなどを行っている中、保安林の現状を細かく把握しようと令和6年度に松の本数調査を行った。7年度にかけて2カ年を予定していたが、6年度中に終わった。
 平成11年度に日高振興局林務課が行った調査基準と同じ樹高2・5メートル~3メートル以上の松と、今回始めて松以外の雑木も調べた。保安林を35ブロックとブロック外6カ所に分け、松には黄色テープ、雑木には赤色テープを巻き、カウントした結果、松は3万1096本、雑木は3万4813本の計6万5909本。総本数のうち、松の占める割合は47%だった。
 平成11年度調査では松が5万4108本あったことから25年間で2万3012本減ったことになる。それ以前には調査基準が異なるが、平成元年に天理教ひのきしん隊が行った調査(胸高直径10センチ以上)では6万5349本、昭和44年に御坊商工生徒が行った調査(同直径5センチ以上)では5万9145本だった。
 松が減少した要因として松くい虫被害で平成11年度から令和6年度まで26年間で1万2677本(胸高直径10センチ以上)が伐倒駆除されたほか、カウントに含まれない同10センチ以下も相当数ある。松原高台避難場所や役場駐車場拡張などで保安林解除された松もある。
 ブロック別に見ると、松の割合は松原地区が比較的高く、和田地区が低い傾向があり、海岸に近い地域ほど松が多かった。割合が50%を割っているのは16ブロックあり、最も低いのは2%。20%を割っているのは4ブロック。最も割合が高いのは98%で、80%以上は13ブロックあった。
 近年、植樹した松で調査対象基準外(樹高2・5メートル以下)の特に生育が良好な松も調べ、4ブロックとブロック外1カ所で計1404本あった。
 令和6年度の松くい虫被害木は283本(胸高直径10センチ以上)。令和元年度以降減少が続いていたが、6年ぶりに増加に転じた。
 同課は「今後も地上散布や樹幹注入、伐倒駆除、植樹、下草刈りなどを継続して松を守っていきたい」とした。委員からは「松の割合が47%しかないのはショック」「雑木の対応も考えるべき。このまま放っておけば松はますます減ってしまう」との意見があった。
 このほか、西川河川改修や日高港浜ノ瀬地区離岸堤整備、県道御坊由良線歩道設置などの事業進捗状況も報告した。


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日高港 無線検疫対象港指定後初めて外国貿易船直接入港予定 〈2025年4月22日〉

2025年04月22日 08時30分00秒 | 記事


無線検疫対象港に指定された日高港(写真は第1岸壁)


 今月1日から御坊市の日高港が国の無線検疫対象港に指定後初めての外国貿易船が27日に初入港する見込み。検疫官が直接船に乗り込むことなく、乗員や乗客の健康状態を確認する手続きを無線で行うことで簡素化、円滑化するもの。9月から稼働予定の和歌山御坊バイオマス発電所の試運転にあわせて入港する燃料船から適用される。二階俊博事務所から連絡があった。
 日高港は平成16年4月から暫定供用しているが、関税法上は「不開港」のため、税関施設等は設置されておらず、外国貿易船が入港する場合は和歌山下津港など近くの港で入港手続き等を行う必要があり、日高港に建設された和歌山御坊バイオマス発電所が今年9月から稼働するのを前に故・岸本知事、三浦市長が国に早期開港指定を要望。
 開港指定には取扱貨物量を増やすなど実績づくりが必要なため、早期指定は難しい現状だが、二階俊博前代議士のバックアップ、県の粘り強い交渉の結果、県が港の設備を改善し、第1岸壁ソーラスフェンス内の取り締まりを強化することを条件に外国貿易船が直接入港できる「開港」と同等の運用を今秋から始めることで国と合意した。この運用が適用されるのは全国の公共岸壁で初めて。
 これに伴い、検疫の手続きも無線検疫で行えるように県と市が厚労省大阪検疫所と調整し、今月1日から無線検疫対象港に指定。外国貿易船が港に到着する前に乗員や乗客の健康状態を確認するための手続きを無線で行うもので、検疫官が直接船に乗り込むことなく、書面確認のみで検疫を実施することが可能なため、従来の臨船検疫や着岸検疫と比べ迅速かつ効率的に行うことができる。
 県によると、同発電所燃料の木質ペレットを積んだマレーシアからの外国貿易船が27日に初入港する見込み(運航状況で変更の可能性あり)。今年度は年間19隻、来年度以降は22隻程度が入港予定。県は第1岸壁ソーラスフェンス内の取り締まり強化で監視カメラ2台、保安フェンスセンサーの設置を進めており、完了するまでは警備員を増員するなどして対応する。
 二階前代議士は「長年港の活用を訴えてきた地域の皆さん、生前に熱意を持って尽力された故・岸本周平知事をはじめ、三浦源吾御坊市長の力強いご支援の賜物で、財務省関係者への要請を重ねてきた私自身も大変うれしく思う。今後、さらなる港湾機能の拡充とともに地域の持続的な発展に資する取り組みが進むことを期待している」、三浦市長は「国や県をはじめ関係者のご尽力で外国貿易船の直接入港が始まることは大変喜ばしい。9月にはバイオマス発電所の稼働が控えており、引き続き、国や県など関係機関との連携を密にして輸出入円滑化に向けた取り組みをより一層進め、港の利便性向上に努めたい」とコメントした。


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日高地域消費生活相談窓口6年度実績、過去最多更新 〈2025年4月20日〉

2025年04月21日 08時30分00秒 | 記事


市役所2階に開設している相談窓口


 管内7市町共同で平成29年7月から始めた「日高地域消費生活相談窓口」の令和6年度実績がまとまった。相談件数は286件で過去最多だった5年度225件を上回った。60歳以上が全体の約半数を占め、不審な電話やメールの架空請求、初回低価格品の定期購入トラブルなどが多かった。救済金は479万円あり、開設後8年間の累計額は4000万円に上り、相談窓口が被害防止・軽減に成果を上げている。
 全国的に振り込め詐欺など悪質商法は多種多様化、その手口も巧妙化し、被害が後を絶たないことから日高地方で相談窓口を一本化し、相談に適切に対応できるように平成29年7月から市役所に相談窓口を常設した。現在は市が国家資格の消費生活相談員2人を雇用し、週5日常駐して相談にあたり、月1回6町で巡回相談も行っている。
 6年度相談件数は286件(男116・女134、無回答・不明36)で、過去最多だった5年度225件を上回った。御坊市133件、美浜町31件、日高町19件、由良町13件、印南町15件、みなべ町33件、日高川町31件、その他・無回答11件。70歳以上71件、60歳代51件、50歳代35件、40歳代30件、30歳代14件、20歳代11件、10歳代2件、無回答・不明72件。
 相談方法は電話196件、来訪90件(うち各町巡回相談10件)。主な相談は不審なメールや架空請求メール、注文した覚えのない荷物が届くなど75件▼初回低価格の健康商品等を購入後、高額な2回目が届いたなど27件▼前年度ゼロだった太陽光パネル、屋根、外壁などの点検や工事24件▼初回低価格の化粧品等を購入後、高額な2回目が届いたなど21件▼オンラインゲームの課金、オンラインのセミナーなど17件。
 業者との斡旋や交渉を積極的に行い、支払った分の全額か一部が返金されたり、契約したもののクーリングオフで支払わずに済んだなどの救済は54件、479万3666円あった。主な事例は未成年がオンラインゲームで124万円課金。保護者が取り消しを申請したが、認められず、窓口に相談し、今回に限り全請求取り消し▼訪問販売で電気温水器94万円契約。相談し、クーリングオフ▼訪問販売で屋根塗装工事55万円契約。事前の説明不足と仕上がりに納得ができないと相談。契約書面不備でクーリングオフ▼副業サイトに登録したが、不審に思い相談。交渉の結果、既払い金147万円のうち47万円が返金された――など。
 救済金は平成29年度約11万円、30年度518万4023円、令和元年度340万3225円、2年度404万3377円、3年度1245万2869円、4年度478万2652円、5年度511万4657円。6年度を含めた累計額は3988万4469円と成果を上げている。市民環境課は「おかしいと思ったときは一人で悩まず、気軽に相談してください」と呼びかけている。相談窓口は電話52・5288。消費者ホットライン188。


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印南町 切目神社の絵馬など5件が町指定文化財へ追加 〈2025年4月19日〉

2025年04月19日 08時30分00秒 | 記事

 印南町教育委員会は、町指定文化財に切目王子神社=西ノ地=所蔵の「熊野懐紙(切目懐紙)写」「飛天図絵馬」「香炉」、光明寺=島田=所蔵の「観経曼陀羅」、慶雲寺=宮ノ前=所蔵の「涅槃図」を新たに追加した。指定文化財への追加は5年ぶりで、今回の5点を含め指定文化財は24件となった。
「切目懐紙写」は、後鳥羽上皇が正治2年(1200年)に熊野詣した際に12月3日に切目王子で催した歌会で上皇ら11人が詠んだ歌をしたためた懐紙を江戸時代に写したもの。原本は西本願寺=京都市下京区=が所蔵、国宝となっている。
「飛天図絵馬」=寛文10年(1670年)、「香炉」=寛文9年(1669年)=は、紀伊徳川家初代藩主・徳川頼宣が切目王子に奉納したもの。切目王子と徳川家との関係性を示すもので歴史的価値が高い。絵馬は天女が描かれており、作者は紀伊狩野家と推察され、狩野家の作風を知る上で重要な作品。
「観経曼陀羅」は、文化4年(1807年)に仏画師の山口城亮が制作。知恩院第63座主の君誉智嚴による花押・朱印が認められることから、光明寺と知恩院との密接な関係性が推察される。保管箱や裏書なども当時のままで保存状態も良く、毎年4月の会式に開帳している。
「涅槃図」は、寛文11年(1671年)に宮ノ前村の弥左衛門夫婦が、両親の菩提を弔うため慶雲寺に寄進したもの。当時の文化や歴史的背景を遺す重要な文化財。


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日高広域消防本部が救急安心C事業「#7119」加入へ 〈2025年4月18日〉

2025年04月18日 08時30分00秒 | 記事


チラシでPR


 日高広域消防本部は5月1日から、急な発病やけがを負った時、救急車の要請を判断するための相談電話として、田辺市消防本部が行っている「救急安心センター事業」(#7119)に加入する。現在の対象エリアは、県下で田辺市と上富田町だけだが、5月1日から日高郡(6町)にも広め、見極めが難しい心筋梗塞の前兆などを医師や看護師が電話対応で判断し、潜在的な重症者をいち早く病院へ搬送し、救命率のアップを図る。救急車の適正利用にもつなげたい考え。
 日高広域、田辺市、白浜町、串本町の4消防本部は令和8年4月1日から、119番通報を1カ所で受信することで、大規模災害発生時の迅速な応援体制の構築、経費削減、専従の指令室員による指令業務の高度化など、効率的で効果のある消防指令業務共同運用開始に向け準備を進めている。今回、同業務運用前に、日高広域消防は田辺市消防が行う救急安心センター事業に加入。同事業は平成19年から東京消防庁が導入したもの。急なけがや病気の際、救急車を呼ぶべき状況か、すぐに病院に行くべきかなど判断に迷った時に専門家から助言を受けられる電話による相談窓口。
 相談は、医師や看護師が対応し、電話口で傷病者の状況を聞き取って「緊急性がある症状か」「すぐに受診する必要があるか」等を判断し、緊急性が高いと判断された場合は、迅速な救急出動を要請し、緊急性が低い時は、受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスする。
 固定電話や携帯電話から「#7119」に電話し、自動音声に従い、相談できる。エリア外からの電話は、最寄りの消防への電話が促される。原則24時間365日対応している。
 日高広域消防がカバーするエリアは日高郡(美浜、日高、由良、印南、みなべ、日高川の6町)で人口は約5万人。令和6年中の119番通報(火災、救急、救助等)件数は4207件、このうち救急出動は2683件。同消防は約1000件程度の相談件数を見込んでおり、救急車の適正利用にもつながると期待。「6町の各家庭に広報用シールチラシを配布し、事業の周知を図る。また、緊急性が高いと判断した場合は迷わず119番通報してください」と呼びかけている。


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日高町産湯で19日「+73マーケット」開催 〈2025年4月17日〉

2025年04月17日 08時30分00秒 | 記事

 日高町産湯海水浴場駐車場にある海の家で経営するハンバーガー&カフェテラス「+73 TASHINAMI」が、19日に同駐車場で企画しているイベント「+73マーケット」の出店者が決まった。地域活性化事業として取り組むもので、ケーキや野菜、寿司、アクセサリーなどを出す14店舗、フリーマーケット8区画のほか、スポーツゲームやレンタサイクル体験、ワークショップ(WS)も催す。

 オーナーの川崎裕介さん(52)=同町高家=はバーガー好きなことから脱サラして、御坊市の金山寺味噌や梅ジャムと合わせるなどした自家製ソースを使った「ムーンショットバーガー」を目玉に販売し、くつろげるカフェテラスにして経営。3月の1周年を機に、民間主導の地域活性化へ向けた取り組みを考える中で、同イベントが生まれた。
 由良、日高、美浜の3町を通る県道24号線の景観美などから名付けられた「ゆうひみロード」が通る同浴場の良さを知ってもらい、買い物などをして楽しんでもらいたいと企画。開催時間は午前9時から午後3時までで、地域の各種商品が集まるマーケットや古着や雑貨などのフリーマーケットとともにWS等もある。
 欧米で普及している卓球・テニス・バドミントンの3つの競技を合わせて考案されたスポーツ「ピックルボール」は、2人組100円で3回チャレンジ、ノーバウンドのラリー回数を競い合うゲームにし、優勝者には景品も。地域の良さを知ってもらうため「レンタサイクルでちょこっとライド」は100円で10分間周遊してもらう体験ができるほか、子どもから参加できる「木工WS」はビーチテーブル組み立て3500円で計画している。
 このほか、出店者は次の皆さん。カッコ内は出品物や企画。
 海の駅あお(ケーキ、雑貨)▼M・LOG木とカフェ(クロッフルサンド、チャンククッキー、木工WS)▼まあちゃん(さば寿司、炙りさば寿司、まき寿司、オム握り)▼みちしお亭(食品、野菜)▼猫ヒュッゲ(雑貨、野菜、スーパーボールすくい)▼HANDMADE結ーYUIー(琉球小物雑貨、キャンディバックWS、古着)▼Casulo(多肉植物、WS)▼mikan(いちご、野菜)▼AZURE(キンパ)▼HERMANCAFE(サンドイッチ)▼gurUbu(ハンドメイドアクセサリー)▼2525や(弁当、唐揚げ、シフォンケーキ)▼財文水産(しらす、ちりめん)▼さくらく(着物リメイク)。


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日本WHO理事長の中村安秀氏が5月に御坊RC講座で講演

御坊市「スケートパーク」のスポーツ振興くじ助成金が採択

御坊市の令和6年度ふるさと納税、3年連続12億円突破

日高高校の今年3月卒業生進路 国公立大学合格者は43人


和田勇氏二女マリコさんが7年ぶり来坊 〈2025年4月16日〉

2025年04月16日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長(左)から楯をプレゼントされたマリコさん夫妻

寄贈した遺品を紹介するマリコさん


 御坊市名誉市民第1号で東京にオリンピック(1964年)を呼んだ男として有名な故・和田勇氏の二女、メアリー・マリコ・ロースさん(84)=アメリカ・サンフランシスコ在住=、夫のブレント・ロースさん(78)が14日、市役所を訪れ、和田勇氏と交流のあった著名人のサインなど遺品を寄贈した。遺品は御坊寺内町会館に保管、展示される。マリコさんが御坊市を訪れるのは平成30年以来7年ぶり3回目。
 マリコさん夫妻は13日に来坊。14日は、過去にマリコさんから贈られた遺品など和田勇氏の功績を保管、展示している御坊寺内町会館を見学し、和田勇氏が幼少期に住んでいた名田町祓井戸にあった父の実家跡、和田家の墓がある南塩屋の光専寺などゆかりの地を訪れ、市役所を訪問。三浦源吾市長らが出迎え、庁舎前に設置している和田勇氏モニュメント前で記念撮影。
 市長応接室では長年交流を続けている御坊ロータリークラブの岡本恒男、阪本仁志、野村義夫各氏や寺内町会館の片山隆館長が同行。和田勇顕彰会事務局長も務めた岡本氏が「本日いただいた品も寺内町会館で大切に保管、展示し、和田勇氏の功績、偉業を後世に伝えたい」、日高振興局長として7年前の来坊時に会っている三浦市長が「再会できてうれしい。和田勇氏は御坊の自慢のひつとであり、今後も和田勇氏の『報恩感謝』『助け合いの精神』、偉業を後世に継承していきたい」とあいさつ。
 マリコさんは「御坊の皆さんは本当にやさしく、いつも心がいやされます。本当にありがたく、感謝しています。父は御坊、和歌山出身を誇りに思っていた。父も母も、いつも口癖のように和歌山、御坊の人は良い人だと話していた」など思い出を語りながら、今回持参した和田勇氏と交流のあった芸能人、スポーツ選手ら著名人のサイン色紙や写真などを寄贈。三浦市長から庁舎前のモニュメントを撮影した写真を入れたアクリル製の楯をプレゼントし、和やかに歓談した。
 市は平成29年に官民一体で和田勇顕彰会を結成し、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺」で勇氏を取り上げてもらう運動を展開。願いは叶わなかったが、シンポジウムや講演会、御坊寺内町会館和田勇コーナー整備、和田勇顕彰碑周辺整備、各種啓発グッズ作成、路線バスへのラッピング広告、和田勇物語の紙芝居制作、パネルディスカッション、朗読劇など大小・関連を含め100を超える事業を行った。


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