紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

富山凌雅投手(御坊市出身)がプロ野球オリックスと仮契約 〈2018年11月30日〉

2018年11月30日 09時39分58秒 | 記事

 2018年のプロ野球ドラフト会議で、オリックスから4位指名を受けたトヨタ自動車・富山凌雅投手(21)=御坊市出身、御坊中卒=が28日、愛知県豊田市内で同球団と入団交渉を行い、契約金4500万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号が「28」に決まったユニフォームに初めて袖を通した富山投手は実感をかみしめ、二ケタ勝利と新人王を目標に挙げて色紙に書き込んだ。

 富山選手は、トヨタ自動車本社がある愛知県豊田市内で、オリックスの中川隆治スカウトグループ長、由田慎太郎スカウトらと入団交渉を行った。契約金と年俸に合意したあと、色紙に書いたサインには背番号「28」の文字とともに「新人王」という大きな目標を書き込み、オリックスのユニフォームに初めて袖を通して力強くガッツポーズ、活躍を誓った。
 即戦力として期待する球団の思いを聞いた富山投手は「仮契約を終えて、実感が湧いてきましたし、早くユニフォームを着てプレーしたいという気持ちが強くなりました。目標は二ケタ勝利と新人王です。自分のモットーが全力プレーなので、これからチームのために全力で腕を振っていきたいと思います」と、1年目への決意を述べ、14人きょうだいで話題を集めることに対して「家族全員を京セラドームに招待できるようにがんばります」と話した。
 富山投手は、小学1年生から御坊少年野球クラブ、小学5年から中学まで和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースで活躍し、九州国際大附属高に進んだ。2014年、2015年に夏の甲子園に出場し、2015年は8強入り。高校卒業時はトヨタ自動車へ入社し、社会人2年目の昨秋、日本選手権で2勝を挙げるなど名門トヨタの優勝に大きく貢献して一躍ドラフト候補として注目を集め、今夏の侍ジャパン社会人代表にも初めて選出された。
 富山投手は身長178センチ、体重82キロ、最速147キロのスリークオーター左腕で、左投手の少ないオリックスでは貴重な即戦力左腕として期待している。


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御坊市ふるさと納税2億円に上方修正 〈2018年11月29日〉

2018年11月29日 08時30分00秒 | 記事

上程議案を発表する柏木征夫市長


 柏木征夫御坊市長は28日、12月7日開会の12月定例議会に提案する議案20件を発表。今年度一般会計補正予算で「ふるさと納税」寄付額を1億円追加の2億300万円にした。インターネットの大手ポータルサイトに委託して3年目となる今年度は委託サイトを増やし、出店業者や品数も充実したことなどから前年度同期より件数は2・5倍、寄付額は2倍に増え、すでに1億円を突破。12月が納税のピークを迎えるため、2億円の大台越えを見込んで上方修正した。

 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイト2社に事業委託し、2年目の29年度は全国から6501件、1億395万7008円の寄付が寄せられ、目標の1億円をクリア。30年度も前年度実績の1億300万円を目標にポータルサイト6社に増やし、今月21日現在で7885件、1億373万3030円の寄付があり、すでに目標を突破。前年度同期に比べ件数で2・5倍、寄付額で2倍に増えている。
 12月に納税のピークを迎え、29年度は12月だけで4000万円、1~3月で1600万円あり、今の2倍ペースを維持できれば2億円の大台に届くため、補正予算で寄付額を1億円追加した2億300万円に上方修正した。市企画課は「ポータルサイトを増やしたこと、返礼品の数が大幅に増えたことが、寄付額の大幅増につながっているのではないか」と分析している。
 出店業者、品数は当初13業者、32品目から33業者、268品目に増え、メニューのバリエーション化が図られている。今年度の返礼品の上位ランキングは1位がフルーツセットで全体の15・5%、2位がいちご(まりひめ)で8・6%、3位ははちみつ梅干しで5・5%、4位が白干し梅干しで4・5%、5位が小玉スイカ(ひとりじめ7)で3・1%。野菜・果物が全体の8割を占めている。
 寄付額は1万円が全体の92%を占め、最高額は50万円。寄付者は東京都が26・6%で最も多く、大阪府9・9%、神奈川県9・2%、愛知県7・9%、兵庫県6・1%と続く。関東地方が全体の48・9%を占め、近畿地方が22%、東海地方が12%。市企画課は「今後も内容を一層充実させ、御坊の魅力発信に努めたい」としている。
 返礼品は寄付額の3割程度。これに送料、手数料を加えた必要経費は約55%あり、残りの約45%が市の収入となり、子どもの教育環境整備や安心して暮らせる福祉の充実に活用。また、寄付者には礼状、市の1年間の出来事をまとめた「ふるさと通信」を送付して魅力発信に努めている。


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県議選御坊市選挙区 中村裕一(自・現)楠本文郎(共・新)両氏一騎打ちへ 〈2018年11月28日〉

2018年11月28日 08時30分00秒 | 記事

 来年3月29日告示、4月7日投開票の県議選(任期満了4月29日)御坊市選挙区(定数1)への転身を検討していた御坊市議が26日に「今回は見送る」との考えを明らかにした。これにより、9選をめざす自民党現職の中村裕一県議(58)=熊野=と、日本共産党新人の楠本文郎・元御坊市議(64)=塩屋町南塩屋=の一騎打ちがほぼ確実となった。選挙戦に突入すれば平成23年以来8年ぶり。

 この御坊市議は以前から県議選への転身に意欲を示し、支持者らと相談。一時は三つどもえ濃厚と見られていたが、26日に「色々な方に意見を聞いたが(プライベートな事情もあり)今回は見送りたい」と述べ、県議選には出馬せず、年明けの市議選で続投を目指す考えを明らかにした。今のところ御坊市議のほかに立候補のうわさはなく、中村、楠本両氏の一騎打ちがほぼ確実となった。
 告示まで4カ月となり、中村、楠本両氏は支持拡大をめざし、精力的に活動している。中村県議は「これまでの経験を生かすとともに、皆さんのご恩に報いるため、初心に帰り全力で頑張りたい」と、地震防災対策や人口減少対策に全力を挙げる考え。楠本元御坊市議は「大きな挑戦だが、当選は不可能じゃない。今の県政の流れを変えたい」と、農林水産業の振興や福祉・社会保障、医療・保健分野での雇用促進など訴えている。
 御坊市選挙区は現職の中村県議が平成元年の補欠選で初当選以来6期連続無投票当選を続けていたが、平成23年に民主党新人(当時)が出馬し、昭和62年以来24年ぶりの選挙戦となった。前回27年は無投票で中村県議が8選を果たした。今回は8年ぶりの選挙戦となり、保守分裂選挙となった2年前の市長選の影響から激戦も予想される。


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知事選、現職・仁坂吉伸氏貫禄の4選 〈2018年11月27日〉

2018年11月26日 08時30分00秒 | 記事

万歳三唱で4選を喜ぶ仁坂知事ら


 任期満了(12月16日)に伴う知事選は25日に投票、即日開票された。現職の仁坂吉伸氏(68)=和歌山市、自民党県連・公明党県本部・国民民主党県連・社民党県連推薦=が3期12年間の実績や知名度、組織力を武器に圧倒的な支持で4選を果たした。人口減対策や防災対策など諸課題に加え、選挙中に訴えたカジノを含む総合型リゾート施設(IR)誘致もあり、仁坂県政の真価が問われる4年間となりそう。新人で市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏(66)=田辺市、共産党推薦=は及ばなかった。当日有権者数は81万6227人で投票率は38・33%と、前回の39・65%を1・32下回った。

「県民のご厚意、期待に応えたい」
仁坂氏、和歌山発展へ決意新た

 午後8時に和歌山市内の選挙事務所に「当確」の報が伝わると、詰めかけた支持者から拍手や歓声がわき起こり、仁坂氏が事務所に到着すると「おめでとう」の声が飛び、笑顔で支援者と握手を交わし、4選を喜び合った。
 仁坂氏は「選挙中、県内をずっと回り、各地で多くの皆さんからご厚意、もてなしを受け、これからそのご厚意、期待に応えていかなければならない。一層、情報収集に努め、皆さんの意見に耳を傾け、研さんを積み、工夫をして和歌山をさらに元気にしたい」と決意を述べた。勝因については「これまでの県政が県民の皆さんから評価されると同時に、これからさらに発展するために引っ張っていってほしいとの期待の表れ」と話した。
 自民党の二階俊博幹事長は「県民の期待は大きい。それに応え、県の発展のため、一層頑張り、見事な県政を運営してほしい。我々も知事を支えていく」、石田真敏総務大臣は「県内を知り尽くしている知事がリードしていってほしい」、鶴保庸介参議院議員は「集大成の覚悟で、県民の皆さんと県政を紡いでほしい」など祝福と期待の声が相次いだ。
 仁坂氏略歴 昭和25年和歌山市生まれ。桐蔭高、東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。通商政策局審議官、製造産業局次長など歴任。平成15年からブルネイ国特命全権大使、18年から日本貿易会専務理事を務めたあと、同年の知事選で初当選。今回で4期目。


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知事選 きょう(25日)投開票 県民の審判は 〈2018年11月25日〉  

2018年11月25日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(12月16日)に伴う知事選は、きょう25日午前7時から午後8時まで(日高地方はすべて午後6時まで)県下831カ所の投票所で投票が行われ、即日開票される。4選をめざす現職の仁坂吉伸氏(68)=和歌山市=と、新人で市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏(66)=田辺市=の一騎打ちとなり、実績と組織力を武器に仁坂氏が終始安定した戦いでリードを広げているとみられ、カジノを含む総合型リゾート施設(IR)誘致に反対の畑中氏がどこまで追い上げるか、有権者の審判が待たれる。
 
 仁坂氏は3期12年間の実績を訴え、与野党推薦政党、各種推薦団体、県内市町村長らの全面支援を受け、保守層を手堅く固め、無党派層の支持も得るなど終始安定した戦いでリードを広げている模様。畑中氏は県内を精力的に回り、IR誘致反対をメーンに基幹産業の振興や社会保障の充実などを訴え、仁坂県政への批判票、無党派層の支持を取り込めるか。
 投票は午前7時から県下831カ所の投票所で始まり、繰り上げ地域を除き午後8時に締め切る。日高地方の投票所は御坊市30、美浜町6、日高町14、由良町16、印南町17、みなべ町13、日高川町27の計123カ所で、すべて2時間繰り上げて午後6時に締め切る。開票作業は日高地方などは午後8時から始まる。
 投票率は、官製談合で元知事が辞職した平成18年の出直し選挙の投票率は過去最低の35・21%を記録したが、22年は与野党の主要政党が推薦する現職、新人2人による三つどもえとなったため、有権者の関心も高く43・37%と上がった。前回の26年は保革一騎打ちで39・65%と低調だった。今回も前回と同じ顔ぶれで、前回をさらに下回るのではとの見方もあり、県選管は棄権防止を呼びかけている。7日現在の県内有権者数は82万3112人(男38万4886・女43万8226)。


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顕彰会が和田勇氏の紙芝居制作始動 〈2018年11月23日〉

2018年11月24日 09時30分00秒 | 記事

 

紙芝居制作へ打ち合わせするメンバーら


 和田勇顕彰会(会長・吉田擴御坊商工会議所会頭)が行う今年度最後の事業、和田勇氏の紙芝居制作の第1回会合は21日、日高高校で開き、制作に携わるメンバーらが初顔合わせした。
 集まったのは、顕彰会の岡本恒男事務局長と御坊市職員、紙芝居の絵を担当する日高高校JRC(青少年赤十字)部の部長・玉置朝花さん(2年)と副部長・高垣未優さん(同)、顧問の関本久美教諭。文担当の本紙・藤本亜矢子記者も同席した。
 JRC部はこれまでに独自の紙芝居を制作した経験があり、昨年には、白浜の動物園をテーマにつくった作品「パンダくんとカラスくん」が県教育委員会主催の第24回手づくり紙芝居コンクールで奨励賞を受賞するなど、高い評価を受けている。さらに部員らは読み聞かせの研修を受け、地域の学童保育などで読み聞かせ活動をしている。顕彰会はそれら経験と実力に期待し、そもそも幅広い分野から多く地域の人々の参加を得て事業を進めたい思いもあって、同部に協力を依頼した。
 制作には部員12人全員が協力する。作品づくりは手描きで行う予定で「小さい子でも分かりやすく伝えられるような紙芝居にしたい。一人1枚ずつ描くけど、みんなでアドバイスしあいたい」と、部長の玉置さん。関本教諭は「生徒は経験を生かして、コツコツやってくれると思います」。
 文は、15年前に御坊ロータリークラブが創立50周年記念事業の一環として、藤本記者=旧姓長岡=が文を担当して制作した絵本「和田勇物語」を軸に、同じ書き手が、幼児にも理解しやすく楽しめ、かつ心に残るようリメイクする。
 岡本事務局長はJRC部の協力に「心強い、頼もしいです。若い感性であたたかいものが出来上がれば」と期待を寄せ「英訳版もつくって(和田勇氏が暮らした)ロサンゼルスの子どもたちにも贈れれば」と更なる構想を思い描いた。
 紙芝居は、来年3月末の完成を目指している。


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平成30年度日高町文化賞にクヌッセン機関長遺徳会 〈2018年11月22日〉

2018年11月22日 08時30分00秒 | 記事

 

今も供養塔に花が供えられ、後に建つ救命艇保管庫とともに
遺徳を語り継ぐ


 平成30年度日高町文化賞にヨハネス・クヌッセン機関長遺徳会が選ばれた。クヌッセン機関長の日本人船員を救おうとした勇敢な行動に敬意を払い、区民全員が会員となり、亡くなった後、61年間、供花などで遺徳をたたえ後世に語り継いできたことが評価された。奨励賞6人とともに、23日午前10時から町保健福祉総合センターで表彰される。

 遺徳会は昭和32年2月10日に日の岬沖で起きた海難事故で日本人船員を救うため、自らの命を顧みず厳寒の海に飛び込んだデンマーク船エレン・マークス号のクヌッセン機関長の勇敢な行いに敬意を払うとともに、その遺徳をたたえ後世に語り継ぐことを目的に設立。会員は田杭区民で組織し、会長は田杭区長、副会長は同副区長が務める。
 事故のあった年の8月には、今も残る「クヌッセン機関長遺骸発見之地」という供養塔が建立され、昭和35年11月に旧救命艇保管庫(平成24年2月に現在の場所に移転)も建設されている。遺徳会はクヌッセン機関長の行いに深い感動を受けた田杭区民が救命艇保管庫の管理や供養塔への供花などに取り組み、事故のあった昭和32年から今年まで61年間絶やすことなく続けている。
 文化賞は全国的な規模で何度も表彰を受けたり、長年続けてきた活動で町内の文化向上発展に顕著な功績のある個人や団体に贈られる。選考委員会では遺徳会について、慰霊の気持ちを捧げ続けていることは、現在、希薄になりつつある「人としてのあり方」や「相手を思いやる気持ち」を改めて考えさせられる事柄で他に類を見ないと評価。同会は県や町、デンマーク文化大臣からの感謝状を受けたこともある。清原久和区長は「当番を決めて花を供えるなど供養を続けており、何より区民がボランティアで続けてきたおかげ。今年も機関長が好きだったキンセンカの苗も供えさせてもらいました」と話している。
 文化奨励賞は公募展や発表会などで知事表彰と同等の表彰を受けた小学生以上の個人や団体が対象。
 阪口結海さん=日高高2年、比井=は県高校総合文化祭邦楽部門発表会で優勝、全国高等学校総合文化祭日本音楽部門で上位入賞。
 坂成海さん=日高中1年、荊木=は第29回MOA美術館中紀児童作品展で最優秀の知事賞受賞。
 冨田好花さん=内原小6年、小中=全国MIEバレエコンペティションジュニアIB部門で第1位(三重県知事賞)を獲得。
 嶋田倫也君=志賀小6年、志賀=は第30回MOA美術館中紀児童作品展で最優秀の県知事賞受賞。
 中津凛香さん=内原小4年、荊木=は灯台絵画コンテスト2018で最優秀の国土交通大臣賞を受賞。
 大藤愛叶さん=内原小4年、高家=は第30回MOA美術館中紀児童作品展で最優秀の県知事賞受賞。
 文化功労賞の該当はなく、今回の文化賞1団体、奨励賞は6人を含めると、これまでの受賞者は文化賞が10人と3団体、文化功労賞が2人、奨励賞が10人となる。


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花本嘉一さん(印南町)の写真作品、海外で高い評価 〈2018年11月21日〉

2018年11月21日 08時30分00秒 | 記事

 

国際平和美術展に出展し人気を集めた「七夕」


 スイスやドイツでこのほど開催された美術展や書籍の見本市に出展した印南町古井、花本嘉一さん(83)=全日本写真連盟所属=の作品が、世界各国の来場者から高い評価を受けた。花本さんはこれまでカンヌ国際芸術祭で世界平和芸術賞など世界の芸術賞を多数受賞、また世界各地で開催のエイズチャリティー展に出展するなどボランティア的な活動にも取り組んでおり、日本芸術文化協会の国際文化功労者にも選ばれている。作品が高い評価を受けたことに「大変驚くとともにとても栄誉なことだと思っている」と喜んでいる。

 去る9月12日から24日までスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開催された国際平和美術展に地元の河原を七夕飾りを持って走る親子を収めた作品「七夕」を出展。同展は写真をはじめ洋画、日本画、陶工芸など幅広いジャンルの作品が出展。日本からは花本さんをはじめ77人が作品を出展し、開催記念式典にはモラー国連欧州本部事務局長や在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使の伊原純一氏も出席。このほど同展を運営した(株)クオリアート代表の櫛田英俊氏から出展に対しての礼状が届き、そこには「今回、先生(花本さん)にお越しいただけなかったのは残念でしたが、作品を世界各国の代表者や国連職員、そして世界中からの来場者の方々に高く評価頂けたことは主催者として大変誇らしく存じます」と、高い評価を受けたことがつづられていた。作品の紹介文に花本さんは「被写体の2人が言いました。『川や海を綺麗に安全に守るために、願い事を付けた笹は家に持ち帰って飾るんです』。環境保全は現在社会に生きる私たちにとって最も重要なテーマの一つです」と記し、作品を通して環境保全の大切さも訴えている。
 また10月にドイツ・フランクフルトで開催のブックフェアでも花本さんの作品が展示され、人気を集めた。同イベントには世界各国(107カ国以上)の7300社の出版企業が出展、今年は5日間で28万人が訪れるなど世界最大の書籍の見本市。花本さんの作品を収めた「花本嘉一 作品集」や作品の特製ポスターも展示され、女性来場者を中心に人気を集めるなど大きな反響があった。
 作品が評価を受けたことに花本さんは喜ぶとともに「これを励みに体が続く限り作品を撮り続けたい」と話している。


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第17回本社杯ジュニアバレーで南部男子A初優勝 〈2018年11月20日〉

2018年11月20日 08時30分00秒 | 記事

 

優勝の南部男子A

準優勝の印南はまゆうA


 第17回紀州新聞社杯ジュニアバレーボール大会兼第41回日高郡市ジュニアバレーボール連盟秋季大会は18日、川辺西小、丹生中、名田小の体育館で開き、Aリーグは持ち前のコンビバレーで強さを見せた南部男子Aが初優勝を飾り、準優勝は印南はまゆうA、3位に名田ソレイユAが入った。Bリーグは印南はまゆうCが優勝、ひまわりアタッカーズが準優勝。
  
 Aリーグ16チームを4ブロック、Bリーグ9チームを2ブロックに分け、変則リーグ戦を実施。Aリーグは予選を突破した稲原、印南はまゆうA、川辺流星、名田ソレイユ、南部男子A、川辺ひかりA、日高、美浜Aが決勝トーナメントに進出。南部男子Aは決勝トーナメント初戦の川辺ひかり、準決勝の日高をともに2-0で破り、印南はまゆうAも初戦の稲原、準決勝の名田ソレイユをともにストレートで下した。
 決勝の第1セットは南部エース堺目のスパイクが冴え、中盤に山根のブロックなども決まり、一時は5点差に広がる南部ペース。終盤に印南のエース内田や玉置(莉)のスパイクなどで追い上げたが、21-18で南部が先取した。
 第2セットは2-2から南部が4連続ポイントをあげて離すものの、印南も長いラリーを制したり、内田のスパイクなどで粘り10-7までシーソーゲーム。以降は堺目のスパイクやサーブを中心に10連続ポイントでリード。終盤に印南は内田のスパイクや玉置(美)のサービスエースで追いすがるが、21-10で南部が制し、初の栄冠を手にした。
 南部男子Aの生駒明広監督は「大会序盤は自分たちのペースがつかめなかったが、粘り強く勝ち上がったことで、調子を取り戻し、準決勝、決勝はコンビバレーが機能したのが良かった」。堺目啓治主将は「サーブミスなどもあったが、みんなで優勝を合言葉にして頑張り、達成できてうれしい」と話した。
 Aリーグ3位決定戦は名田ソレイユと日高が対戦して2(15-21、21-16、15-10)1で名田ソレイユが勝利。Bリーグは予選リーグ突破の印南はまゆうCとひまわりアタッカーズが決勝を行い、2(21-6、21-12)0で印南はまゆうCが優勝した。
 閉会式で山崎進大会長(日高郡市ジュニアバレー連盟会長)がAリーグ優勝の南部男子Aに優勝カップ、盾、金メダル、準優勝の印南はまゆうAにカップと盾、銀メダル、3位の名田ソレイユにも盾、銅メダルを贈呈。Bリーグ優勝の印南はまゆうCにカップ、ひまわりアタッカーズに盾を贈った。
 個人賞は、優秀賞に政井一槻君(南部男子A)、玉置莉菜さん(印南はまゆうA)、敢闘賞には、橋本莉奈さん(名田ソレイユ)、小川千晴さん(日高VBC)、堺幹奈さん(川辺ひかりA)、丸木かのんさん(稲原)堀江優希さん(川辺流星)、木下輝星さん(美浜VBCA)が選ばれた。
 A級決勝トーナメントの結果と入賞チームは次のみなさん。
【A級決勝トーナメント結果】1回戦=稲原2-0印南A、名田2-0川辺流星、南部男子A2-0川辺ひかり、日高2-0美浜A▽2回戦=印南A2-0名田、南部男子A2-0日高▽決勝=南部男子A2-0印南A▽3位決定戦=名田2-1日高。
【南部男子A】監督=生駒明広▽選手=堺目啓治(主将)、山本祐希、政井一槻、山根史也、中本亮太朗、久保恭平、武田翔太。
【印南はまゆうA】監督=山崎進▽コーチ=田伏みずほ▽マネージャー=畑中茂季▽選手=笹井春奈、玉置莉菜、内田莉咲(主将)、笹井美桜、畑中里桜、玉置美桜。
【名田ソレイユ】監督=宇和肇▽コーチ=西田雅彦▽マネジャー=小森祐子▽選手=木村心春(主将)、森田唯生、小森寧々、浦島美海、橋本莉奈、辻秋奈。
【印南はまゆうC】監督=鈴木健志▽コーチ=荒木秀介▽マネージャー=鈴木麻起▽選手=榊原千嘉、中井紀子、鈴木仁菜(主将)、竹谷都希、湯川璃音、笹井美咲、藤藪愛理、土井陽菜、肥田遥花、山崎野乃葉、岡室天花。
【ひまわりアタッカーズ】監督=洲崎忠司▽コーチ=中野克博▽マネージャー=浜口雅文▽選手=浜田晏(主将)、松島雄大、田中陸翔、大井結暖、西山光莉、酒井希音、猪原暖莉、岡希、岩下蒼唯、中畑凱翔、猪原羽友莉、深瀬悠斗、大井桜介、岡優芽。


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和田勇氏二女、メアリー・マリコ・ロースさん14年ぶり御坊市へ 〈2018年11月18日〉

2018年11月19日 08時30分00秒 | 記事

柏木市長から置き時計をプレゼントされたマリコさん夫妻


 御坊市名誉市民第1号で東京にオリンピック(1964年)を呼んだ男として有名な故・和田勇氏の二女、メアリー・マリコ・ロースさん(77)=アメリカ・サンフランシスコ在住=と夫で森林土壌科学者のブレント・ロースさん(73)が15日に来坊。17日にかけて両親の勇氏、正子さんゆかりの場所を訪れ、柏木征夫市長を表敬訪問し、市と和田勇顕彰会主催の歓迎会や顕彰イベントに出席。14年ぶりに来坊したマリコさんは「父は御坊、和歌山出身を誇りに思っていた。この地に再び来ることができ、本当にうれしい。人、町、自然すべてが素晴らしい」と感動、感謝していた。

 マリコ夫妻は17日に市民文化会館で開いた顕彰イベント「和田勇に学ぶ」に出席するため、15日に御坊市入り。マリコさんが御坊を訪れるのは平成16年に行った名誉市民授与式以来14年ぶり。
 15日は顕彰会事務局長の岡本恒男さんらの案内で美浜町吉原の正子さんの親戚の家、正子さんが御坊小や女学校時代に通っていたころに住んでいた市内島の家、勇氏が幼少期に住んでいた名田町祓井戸にあった父の実家跡、和田家の墓がある南塩屋の光専寺など。16日は正子さんが幼少期に川に飛び込んで遊んでいたという日高川若野堰など両親ゆかりの場所を回った。
 16日昼は顕彰事業を行っている御坊ロータリークラブ例会に出席し、マリコさんがスピーチ。市役所前駐車場の和田勇氏顕彰碑を見学し、記念撮影。その後、御坊寺内町会館を訪れ、和田勇資料館を見学し、片山隆館長と歓談。市内や印南町内に住む勇氏の妹・栄子さんの夫の親戚とも会い、勇氏夫妻や昔話に花を咲かせた。その後、市役所を訪れ、柏木市長と14年ぶりに再会し、市長が紀州漆器の置き時計をプレゼント。
 マリコさんは自宅に保管していた貴重な写真30枚を市に寄贈した。マリコさんは「父は御坊、和歌山の人はあたたかく、やさしく、奉仕の精神があると話し、いつも御坊、和歌山出身であることを誇りに思うと言っていた。父は93歳、母は100歳で亡くなった。2人とも長生きし、晩年は『いろいろ苦労したが、幸せだった』と言っていた。父と母が来たかったはずのこの地に来ることができ、本当にうれしい。いろんなところを回りながら父と母のことを思い出し、その気持ちが分かった。皆さん親切であたたかく、やさしい人たちばかり。人も町も自然もすべて素晴らしい」と笑顔で話した。

獅子舞に興奮、歓談
関係者がおもてなし


歓迎会で獅子舞に大喜びのマリコさん


 16日夜は市内「花ご坊」で歓迎会を開き、市や顕彰会メンバーら50人が出席し、マリコ夫妻を温かくもてなした。
 柏木市長は「14年ぶりに再会できてうれしい。もっと多くの人に和田勇氏のことを知ってもらえるよう取り組みたい」、顕彰会の阪本仁志副会長は「和田勇氏の素晴らしい人柄、功績を日本中に広めたい」とあいさつ。来賓の三浦源吾日高振興局長が知事メッセージを代読した。
 柏木市長、阪本副会長がマリコ夫妻に花束を贈り、マリコさんが「父や母からよく御坊、和歌山の話を聞いていた。再びこの地を訪れたいと思っていたので本当にうれしいです」、ブレントさんは「良い思い出として心に深く刻みました」と礼を述べた。
 藤井若中6人が獅子舞を披露するとマリコ夫妻は「素晴らしい」と喜び、和やかに親睦を深めた。


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