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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

災害時に上空から視認できるよう旧学校施設(比井、衣奈)にヘリサイン 〈2022年6月30日〉

2022年06月30日 08時30分00秒 | 記事


ヘリサイン「比井」「衣奈」を設置、松本日高町長(左下写真)や
山名町長(右下写真)に吉田会長らが目録を贈呈


 他府県から飛来した土地勘のない災害支援用ヘリコプターが迅速、確実に目的地にたどり着くために、上空から視認できるよう施設名などを表示した「ヘリサイン」が、旧比井小や旧衣奈中の建物屋上に設けられた。災害時の被害状況の把握や救援活動、物資の輸送などを効率的に行うことが期待でき、28日に日高町や由良町で行われた目録・感謝状贈呈式で、設置した県公共嘱託登記土地家屋調査士協会に両首長が感謝を述べた。

 同協会は公益目的事業として以前に有田市の小学校でヘリサインを設けたが、コロナ禍で2年ほど実施できてなく、今年度は紀南地方の4施設と、日高地方の2施設で計画。日高地方の施設には、緑の塗料でシート状にして、黄色の特殊シールを使い、1文字を4・5メートル四方の大きさで「比井」「衣奈」と、それぞれ表している。
 登記基準点を示しており、平時の登記手続きを簡略化するだけでなく、災害発生時には、境界の復旧作業を行う際の基点となるため、円滑な作業に役立つほか、ヘリサインを設置することで、その緯度や経度などの位置情報も公開され、災害発生時の迅速な救助活動等が期待できる。
 28日に両町長室を訪れ、目録を贈呈した吉田秀幸会長は「津波など水が出たり、被害があると、地図で確認しながら空から見ても土地勘がないとわからない。ヘリサインで近くに何があるのかを把握できることは大きい。今回のタイプと同じで10年前に設置したものを視察したことがありましたが、経年劣化は少なく、十分活用でき、管理もほぼいらない」と説明。
 松本秀司・日高町長は「災害時は津波などの被害で孤立する集落もでる。素早く救援物資等を届けられたり、できるのは、とてもありがたい」、山名実由良町長も「パイロットが場所を確認できることがよく、避難場所に物資を届けやすくなるほか、ヘリサインがあることで防災意識も高まることに期待できる」と喜び、それぞれ感謝状を贈った。


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高校生王者決めるソフトテニス大会で畑中望来さんがダブルスで準優勝 〈2022年6月29日〉

2022年06月29日 08時30分00秒 | 記事


女子ダブルス準優勝の畑中望来さん


 高校生ナンバーワンを決める大会「第51回ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップソフトテニス(HJS)」は22日~26日に札幌市円山庭球場であり、印南中出身で就実高(岡山県)3年、畑中望来さんが、同校の柴田凛さんとのペアで女子ダブルスで準優勝した。高校日本一にあと一歩届かなかったものの全国2位と大健闘を見せた。

 ソフトテニスの甲子園と言われる大会で、各都道府県代表と推薦ペア(個人)が出場し、男女別にダブルスとシングルスで競った。女子ダブルスは72組がトーナメント戦で競い、畑中・柴田組は初戦の2回戦は水戸女子(茨城県)ペアを4―1で破り、3回戦は誠修(福岡県)ペアに4―3のフルセットの末苦しみながらも勝ち上がり、4回戦は明豊(大分県)ペアを4―2で下した。
 準々決勝は昇陽(大阪府)ペアにフルセットの4―3で接戦を制し、準決勝では県岐阜商(岐阜県)ペアを4―0の圧勝で退け、決勝進出を決めた。決勝は須磨学園(兵庫県)ペアと対戦し、1―4で敗れた。
 日本一を逃した畑中さんは「優勝をめざして頑張ったが決勝で敗れ悔しかった。この大会を糧にインターハイでは優勝できるよう頑張りたい」とインターハイでの雪辱を誓った。畑中さんは女子シングルス(64人出場)にも出場、3回戦で敗れた。
 男子ダブルス(72組出場)に出場した和歌山北の立野桂伍君(3年・湯川中)川村幸大君(同・印南中)組は1回戦を4―1、2回戦は4―2で勝ち上がったが3回戦で敗れた。立野君はシングルス(64人出場)にも出場したが初戦で敗退した。


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日本少年野球選手権大会和歌山県支部予選、日高マリナーズが優勝 〈2022年6月28日〉

2022年06月28日 08時30分00秒 | 記事


悲願の全国選手権大会出場を喜ぶ日高マリナーズ

準優勝で大健闘を見せた御坊ジュニアタイガース


 日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)のリポビタンカップ第53回日本少年野球選手権大会和歌山県支部予選の決勝が25日、南山公園野球場であり、序盤から投打が噛かみ合い、足を絡めた速攻を見せた日高ボーイズ=マリナーズ=が6―0で御坊ボーイズ=ジュニアタイガース=との地元勢対決を制して8月2日から大阪で開幕する全国選手権大会初出場を決めた。

 県選抜で主将を務め関西ブロック支部対抗オールスター大会初優勝の原動力とった主戦・佐井川らを擁し、新チーム結成時から優勝候補と言われながら不本意な成績が続いていた日高Mが全国がかかる夏の選手権でついに歯車が噛み合った。準決勝では序盤の大量リードから浜崎から佐井川につなぐ継投で7―5で岩出を下した。一方の御坊Tは南紀との準決勝は0―2の2回に一挙7得点の猛攻をみせる逆転勝ちで地元勢同士の決勝となった。
 勢いに乗る御坊Tが初回、四死球で1死1、2塁から成田が中前に弾き返し、2塁走者の石家が本塁を突いたが、日高Mの中堅手・新屋の好返球で本塁憤死で絶好機を逃す。守備から流れをつかんだ日高Mはすぐ裏、無死から敵失と死球で出た浜崎、新屋が重盗を決めると三塁悪送球の間に浜崎が返って先制。新家、坂田大和にも適時打が出て3点を奪った。
 2回裏にも走を絡めた攻めから佐井川、新家の主軸が連続適時打で2点、3回は左前打の坂田大和を木村が送り、暴投で三進すると古川がスクイズで6点目を挙げた。御坊Tも2回先頭の松下が右前打を放つも後続が倒れ、新家から得点を奪えず。日高Mは4回からエース左腕・佐井川につなぐ必勝パターンで御坊T打線を散発3安打に抑えて完封勝ちした。
 創部23年目で初の夏の選手権出場を決めた橋本監督は「結成時から強いと言われながら力を発揮できなかったが、3年生最後の全国をかけた大会で投打がかみ合い、よくやってくれた。ベンチも保護者も一丸となって全員で勝ち取った優勝。過去最高の春全国8強を上回る頂点をめざす」と話した。
【日高マリナーズ】代表=前田忠紀▼監督=橋本正方▼コーチ=三尾拓也、阪本勇次▼選手=浜崎喬道、佐井川湧牙、新家瑠希愛、尾上航士朗、垣森翔太、古川陣、新屋惺梧、坂田大和、坂田大智、木村耀月、硲涼真、森中大聖、高橋柚希、玉井抄磨、谷蓮翔。
【御坊ジュニアタイガース】代表=瀧野肇▼監督=西畑卓也▼コーチ=庄内睦月、見崎善成▼選手=浜口友、水野正浩、成田悠大、山西修渡、石家幸宗、村上蒼佑、山崎一輝、松下晃大、籔内海瑠、大川和志、片山響、田村吏輝、大鍬壱星、川端淳平、長谷川雄亮。


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御坊市は新たに名田町2橋が修繕対象 〈2022年6月26日〉

2022年06月27日 08時30分00秒 | 記事


新たに修繕対象に入った大正13年架設の浜側橋


 御坊市は、令和3年度に市道84橋で国が義務付けた5年に1回の定期点検を行い、新たに名田町内の2橋が早期に対策が必要な早期措置段階に判定され、早ければ来年度から修繕工事に着手する見通し。前回点検では19橋が早期措置段階と判定され、今年度施工分をあわせて10橋の長寿命化対策を行っているが、年数が経過すれば老朽化も進み、毎年、橋を修繕し続けなければならない状況が続くため、老朽インフラ対策が今後の大きな課題のひとつ。

 国土交通省が、自治体が管理する延長2メートル以上の道路橋やトンネルは5年に1回の定期点検を義務付けたのを受け、平成27年度から30年度にかけて市道210橋すべてを点検。①健全(機能に支障はない)が76橋②予防保全段階(支障はないが、予防保全の観点から措置を講じることが望ましい)が114橋③早期措置段階(支障が出る可能性があり、早期に措置)が20橋④緊急措置段階(支障が生じている、または生じる可能性が高く、緊急に措置)はゼロだった。
 対策が必要な早期措置段階20橋のうち、古森地内の1橋(延長6メートル)は平成29年度で架け替えた。残りの19橋は緊急輸送路や津波避難路、通学路、橋の長さ、架設年度から優先順位をつけた修繕計画を策定し、令和元年度から必要な修繕工事を実施中。延長15メートル以上で優先順位1位の美人橋(延長20・56メートル、南塩屋)や15メートル未満で同1位の岡ノ橋(同13メートル、財部)など7橋の修繕工事を終え、今年度は3橋の工事を予定。
 未実施は残り9橋となったが、令和3年度から2度目の定期点検が始まり、今年度にかけて201橋を点検。3年度は84橋の点検を行った結果、健全が22橋、予防保全段階が55橋、早期措置段階が7橋、緊急措置段階がゼロ。早期措置段階7橋のうち、2橋が前回の予防保全段階から降格、新たに修繕対象に入った。この2橋は名田町楠井の浜側橋(延長14・90メートル、大正13年架設)と同町野島の秋近橋(同15・20メートル、昭和46年架設)で、ともに地域の生活道路、通学路のため、優先順位は高く、早ければ来年度着手の見通し。
 今年度は115橋の点検を行うが、さらに修繕対象が増える可能性が高い。5年に一度、定期点検を行うため、その度に早期措置段階に降格する橋が出てくると予想されるが、年間に修繕できるのは3橋程度のため、毎年、どこかの橋を修繕し続けなければならない状況が続きそう。また、前回、3年度点検ともに早期措置段階だった野口橋(延長351・8メートル)の扱いも課題。修繕、耐震補強、架け替えとなれば億単位の費用が必要で、今のところ対応策は決まっていない。

約13億円、10年かけて完了
御坊大橋耐震補強・長寿命化

 市道橋で最も長く、日高川に架かる市道猪野々大浜通線の御坊大橋耐震補強工事・長寿命化修繕工事が、このほど完了。10年の歳月をかけ、総事業費億6500万円を投じた。
 御坊大橋は延長480メートル、車道幅員7・25メートルの2車線、片側歩道2・5メートルで平成3年竣工。大津波襲来時に旧御坊町内の住民が御坊大橋を渡り、海抜の高い岩内地内に逃げる最重点避難路と位置づけ、平成24年度から耐震補強事業に着手し、陸上部の橋脚7基、川の中の橋脚3基など橋全体の耐震化を行った。
 前回の定期点検では予防保全段階だったが、工事費削減、効率化から耐震補強工事にあわせて長寿命化修繕工事も実施した。


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御坊市・公共交通維持へ来年度計画策定 〈2022年6月25日〉

2022年06月25日 08時30分00秒 | 記事


御坊市内を運行する路線バス


 御坊市は、将来の地域公共交通確保維持に向け、事業者や利用者、行政など関係機関で構成する地域公共交通活性化再生協議会を設置し、27日に市役所で初会合を開く。全国的に地域公共交通機関の利用者が減少する中、市内や周辺町でも同様の傾向にあり、現状のままでは将来的に地域公共交通が維持できず、公共交通サービスが低下する恐れがあるため、利用実態調査を行い、今後のあり方などを協議し、来年度中に地域公共交通計画を策定する。

 公共交通の大きな役割を占める路線バスの県内利用者はピークの昭和46年から8割減少し、過去10年間で累計406・2キロ(和歌山市~御坊市4往復分)の路線が廃止された。市内を走る路線バスは平成15年当時は2社8路線あり、年間乗客数は約59万4千人いたが、22年は6路線約39万3千人、令和元年度は6路線約19万4千人に減少。また、市内を運行する紀州鉄道の年間乗客数は平成10年の15万2415人から15年は10万7743人に減り、19年に9万人を切った。その後は持ち直し、最近は10万人前後で推移している。
 事業者が市町とタイアップして利用促進キャンペーンを行い、市は昨年度から高齢者や障害者の外出支援対策で従来のタクシー券を廃止し、タクシーだけでなく、路線バスや紀州鉄道など公共交通機関で使える外出支援券に切り替えたほか、地域公共交通バス路線確保維持事業補助金として県とあわせて年間約2500万円、地域鉄道運行維持対策補助金として約64万円補助しているが、利用者が少ない路線は常に廃止の恐れがつきまとう。
 総合計画市民アンケートを見ても公共交通サービスは施策の重要度は平均値より高いにもかかわらず、市民の満足度は平均値よりも低く、将来に向けた維持確保対策は課題の一つ。これまでも事業者や周辺町、県など関係機関と協議し、地域公共交通機関の在り方を検討してきたが、的確な打開策がないのが実情。現状のままでは将来的に維持できなくなり、市の公共交通サービスが低下する恐れがあると危機感を持ち、協議会を設置し、今年度から来年度にかけて対策などを検討することにした。
 協議会は事業者側から熊野御坊南海バス㈱、中紀バス㈱、御坊第一交通㈱、中紀河南タクシー㈱、紀州鉄道㈱、JR和歌山支社、県バス協会、県タクシー協会、県ハイヤー・タクシー協会、御坊南海バス労働組合。利用者側から市自治連合会。行政側から和歌山運輸支局、紀南国道事務所、県、日高振興局、印南町、日高川町、御坊警察署のほか、和歌山大学も参加。27日午前10時から市役所で初会合を開き、今後の取り組みを協議。まずは現状を把握するため、年内に利用実態調査を行う予定。


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日高川町学校統廃合後の校舎問題、今年度は旧船着中解体に6千万円

2022年06月24日 08時30分00秒 | 記事


老朽化がひどく、景観も損なうほどの旧船着中校舎は今年度撤去へ


 日高川町は、児童生徒数の減少に伴う町立小中学校の統合問題の検討に入ったが、その一方で旧町村時代に統廃合された廃校舎が老朽化し、ほとんどの施設が再活用されずに残されたままの状態。町ではようやく昨年度から廃校舎等の撤去を始め、今年度は旧船着中校舎を解体(解体費6000万円)するなど本格的に廃校舎等の施設撤去に乗り出すが、3年度以内の解体予定校舎等は8施設あり、国の補助をを踏まえても財政的な負担は大きくなりそうだ。

 日高川町内には町立の小中学校9校、中学校4校あり、周辺市町の中では群を抜いて多い。児童生徒数が減少する中で、5年ほど前から保護者会などから統合への要望が出ていた。県下3番目に広い町面積を抱える中で統合問題に手つかずの状態だったが、和佐公生教育長就任後、積極的に町内小中学校の適正配置問題の検討が進められている。
 新たな統合問題が検討される一方、すでに旧町村で中学校を1校に統合した中津、美山両地区、小学校も1校に統合した中津地区では統廃合後の校舎や体育館などが、合併から17年が経過しても多数残る問題が放置されてきた。令和2年度に旧あやめ保育所園舎、昨年度は旧愛徳中体育館、かわべテニス公園旧クラブハウスを撤去したが、今年度に解体する旧船着中の校舎を含めて廃校舎や体育館は13施設が残る。
 このうち旧船着中はじめ体育館は、地元のイベントやスポーツ大会の会場として活用されており、今後も利活用する予定。一方で活用されず手つかずの校舎は雨漏りなど劣化が激しく、危険性も高まり、地域の景観を損なうほどに。来年度は旧寒川中校舎と給食室、令和6年度に旧高津尾小、川中一小、子十浦小、愛徳中校舎と林業センターの解体撤去に取り組む計画だが、さらに今後の統合問題の進展次第では廃校舎などになる施設が増える可能性が高く、施設の有効活用などの検討も併せて必要となりそうだ。


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参院選公示・和歌山選挙区(定数1)に現・新あわせて5人立候補 〈2022年6月23日〉

2022年06月23日 08時30分00秒 | 記事

 参議院通常議員選挙は22日に公示され、7月10日投開票に向け、18日間の選挙戦に突入した。和歌山選挙区(改選1)は、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町=、共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、自民党現職で5選をめざす鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=の5人が立候補し、和歌山市内などで第一声を挙げた。自民現職に新人4人がどこまで迫れるか。21日現在の県内有権者数は79万8980人(男37万3850・女42万5130)。

(届出順)

谷口尚大候補
 印南町の地元でなじみのある川又観音で必勝祈願して出陣式を行い、谷口候補が支持者30人を前に「土地など和歌山の財産が中国などの外国資本に買収され続けている。印南町で育ち、家族、地域を守らねばと、この場に立たせてもらった。宝である次の世代の子どもたちに、何か残していくことが自分たちの責任。すばらしい資源がある和歌山には力がある。和歌山が目覚めれば、全国が目覚める。皆さんの力添えを頂きたい」と訴えた。
 政党基本施策で「国民の命と大切な人生を守り抜く!消費税ゼロ実現を!」をスローガンに国民の生活を豊かにする大型財政出動、デフレ化の消費増税絶対反対・消費税をゼロ%など掲示。提言目標に、資源を明け渡す経済政策からの脱却、観光資源の豊富な和歌山県からの内需拡大などをあげ、アピールする。
 この日は印南町内を街宣した後、田辺市の後援会事務所からJR紀伊田辺駅まで歩いて訴え、同駅前で街頭演説。和歌山市のJR和歌山駅や和歌山市駅前で街頭演説などもした。

前久候補
 「軍拡大合唱で戦争をする国するづくりをさらに進めるのか、憲法9条をいかして平和を進め国民生活を守り抜くのか、問われる選挙。自由と平和を貫き通す共産党を大きく躍進させて下さい」と力強く第一声。平和の問題に「ロシアの戦争に乗じ安倍元首相や維新の会が核共有と言い出し、さらに岸田政権は敵基地攻撃能力を提案、軍事費倍増も言っている。軍事と軍事の対決は破滅への道だ」と訴え、「一刻も早く核兵器禁止条約に参加し、外交の力で東アジアを平和にするのが日本の役割。軍拡大合唱にストップをかけ自由と平和を守ろう」と力を込めた。暮らしと経済については「冷たく弱い経済になった」と安倍・菅政治を引き継ぐ岸田政権を痛烈に批判。「国民にやさしく強い経済へ大転換」を強調し▽全国一律最低賃金1500円▽中小企業への支援強化▽年金削減ストップと社会保障充実▽消費税5%への減税ーなどに意欲を見せた。「国民本位で庶民の暮らしを守る政治にしよう。比例代表は共産党、選挙区は前に支援を」と訴えた。

鶴保庸介候補
 午前8時半過ぎからJR和歌山駅西口前で出陣式を行い、選対本部長の世耕弘成参院自民党幹事長ら県選出国会議員、仁坂吉伸知事、公明党県本部代表の多田純一県議、市町村長や議員、支持者が参集した。
 鶴保候補は「当選させていただければ政治家として大きな仕事をしたい。信なくば立たず。こうして多くの皆さんから叱咤激励を受け、必ずや勝利してご恩に報いたい。和歌山は大きく変わらなければならない。私達のふるさとが、あと50年後にゴーストタウンになることを誰も望んではいない。そうならないために私達も変わらなければならない。多少の痛みを伴っても前へ進まなければならない。そのお力添えをいただきたい。皆さんの先頭に立って走り、最後まで戦い抜く」と決意を述べた。
 中西孝紀・後援会連合会長は「圧倒的な勝利で国政の場へ」、世耕参院幹事長は「力を結集し、圧倒的なパワーを見せつけていただきたい」、仁坂知事は「多くの得票をいただきたい」と訴え、頑張ろう三唱で気勢を上げた。

遠西愛美候補
 初めにNHK党の活動について「NHK党はNHKスクランブル放送の実現、裁判をされた方の受信料の全額ご負担などに加え、新たに年金受給者の受信料無料化という公約を掲げていく」と強調。続けて「経済対策や新型コロナ対策、北朝鮮の拉致被害者救済などさまざまな政策を掲げている。中でも減税に関しては政府に対して強く訴えていく」とし、「コロナ禍もあり、経済成長がしにくい日本。一方で国民の負担ばかりが増えている。税率を下げることで国民の経済を活性していく、そして税収をアップさせていく。そういった流れを作り出していけるよう政府に働きかけていきます」と訴えた。
 選挙について「選挙には問題を解決していく力がある。地域をよくするために自分にできることを実行していく。そういうことで世の中は少しづつより良くなっていくと思う」とした上で、「多くの人に選挙や政治に目を向けていただきたい」と強めた。
 最後に「参議院選挙に勝ってNHKをぶっ壊す」と締めくくった。

加藤充也候補
 党名には「政治に参加する」という意味があり、メガバンク勤務時代に人間関係について学んだ経験から「少しでも世の中を良くしたいとの思いでここに立っている」と立候補の理由にふれた。
 党が掲げる3つの公約、教育▽食と健康▽国のまもりーを挙げ、日本は若者の自殺が多く息苦しい世の中になっていることから自尊心を持てる教育の必要性を訴え、未就学児のいる家庭に一人につき月10万円支給の子育て支援もPR。食と健康では、ガン誘発の薬剤使用の食材を輸入していることを指摘し、体に良いものを食べ健康になって医療費を大幅に削減し、削減した予算を活用して消費税ゼロを目指すと提案し、これらの実現が国のまもりにつながるとした。
 既存の政党と違ってしがらみがなく自由に意見を言えるのが強みとした上で「政治家や他人まかせにせず、皆さん一歩踏み出して政治に参加してほしい。そのプラットフォームが参政党。希望にあふれ、生き生きとした日本にしていきましょう」と支持を訴えた。


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県少年柔道大会 柴田恭君(切目小)5年の部準V、全国へ 〈2022年6月22日〉

2022年06月22日 08時30分00秒 | 記事


県代表メンバーで全国大会出場の柴田恭君


 第34回県柔道整復師会少年柔道大会は、19日に和歌山市の和歌山ビッグウエーブで行い、久保井塾=印南町、久保井浩平代表=の柴田恭君(切目)が5年生の部で準優勝。柴田君は団体戦で競う全国大会に県代表入りを決め、11月に開催の全国大会に出場する。県代表チーム入りは日高地方から柴田君唯一人。この他、6年生の部で井口苺心礼さん(久保井塾・切目)、4年生の部で森本龍君(印南柔道教室・印南)が3位に入賞した。

 同大会は例年、団体戦で競うが、今回は男女混合で4、5、6年の3部門で、いずれもトーナメント戦で競った。新型コロナウイルス感染予防のためで、出場も各団体から各部門に2人と人数を絞って実施。5、6年生の部は優勝、準優勝、4年生は優勝の合わせて5人が県代表メンバーとして、第31回日整全国少年柔道大会に和歌山県チームで出場。
 5年生の部は27人が出場。体重35キロと出場者の中で最軽量の柴田君は1回戦は相手が棄権し不戦勝。2回戦は小内刈りで技ありを奪い、けさ固めで抑え込み、合わせ一本勝ち。準々決勝は相手の反則負けで勝ち上がり、準決勝は体重が倍ほどもある相手を背負い投げで技あり2本を奪って合わせ一本で決勝進出を決めた。決勝は森浦瑛春君(九度山柔道クラブ)と対戦し、内股を決められ一本負けした。
 全国大会初出場の柴田君は「優勝できなかったので悔しいけど、全国大会に出場できるのでうれしい。全国大会では得意の背負い投げを決めて一本勝ちし、優勝をめざしたい」と張り切っている。
 6年生(32人出場)の井口さんは、1回戦が不戦勝。2回戦は肩固めで抑え込み一本勝ち。準々決勝は小内巻込みでポイントを奪い優勢勝ち。準決勝で優勢負けを喫したが、男子に混じって3位と健闘した。4年生(24人出場)の森本君は1回戦は大外刈りで技あり、袈裟固めで抑え込み合わせ一本勝ち。2回戦は大外刈りで一本勝ちし、準々決勝は寝技に持ち込みけさ固めで抑え込み一本勝ち。準決勝は内股で技ありを奪われ優勢負けした。
 全国大会は11月20日に東京の講道館で開かれる。


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参院選22日公示 和歌山選挙区は自民現職に新人4人が挑む 〈2022年6月21日〉

2022年06月21日 08時30分00秒 | 記事

 参議院通常議員選挙は、22日に公示され、7月10日投開票に向け、18日間の選挙戦に突入する。和歌山選挙区(改選1)は、自民党現職で5選をめざす鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=、共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町美里=――の5人が立候補を予定。現職に対して新人4人がどこまで迫れるか。

 22日は各陣営とも県庁で届け出を済ませたあと、和歌山市内などで第一声を上げ、支援を訴える。
 鶴保陣営 午前8時30分からJR和歌山駅西口前の県JAビル前で出陣式を行い、鶴保氏が第一声を放つ。その後、和歌山市、岩出市、紀の川市、橋本市などを回り、支援を訴える。
「未来のために、現在を変える。未来改革」をスローガンに沖縄北方担当大臣を務めるなど4期の経験、実績をアピール。市町村長や県議、市町村議、公明党、各種団体の応援を受け、盤石の体制で選挙戦に臨む。6年前は30万票を超え、今回も圧勝を目指す。後援会事務所の住所は和歌山市六番丁19。電話は073・488・2335。
 前陣営 午前9時30分から南海和歌山市駅前広場で出発式を行い、前氏が第一声。その後、和歌山市を一巡し支持を呼びかける。
「平和と暮らしを守る」を旗印に「政治を変えよう」と力を込める。現政権がめざす「憲法改悪」と「軍事費アップ」のストップを強調。消費税5%への減税、全国一律最低賃金1500円などやさしく強い経済転換を訴える。立憲野党による共闘で勝利をめざす。日高地方入りはいまのところ28日と7月7日に予定。
 事務所の住所は和歌山市西長町2の33。電話は073・425・4111。
 遠西陣営 午前10時から県庁正門前で出陣式を行い、遠西氏が第一声を放つ。その後、和歌山市内を中心にポスター貼りを行い、アピールしていく。
 公約に「NHKスクランブル化を目指すNHK党の取り組みの周知」、「新しい政治を求めている方の選択肢になること」を掲げ、NHKを観たい人だけが受信料を支払う仕組みづくりを訴える。主にSNS(交流サイト)を中心に活動する方針で、選挙カーに乗って支持を訴えたり、ミニ集会や街頭演説はしない予定。選挙事務所は橋本市の自宅。
 加藤陣営 午前10時から和歌山城ホール前で第一声を放ち、和歌山駅や市駅、御坊市を街宣する。
「本質を伝え、問う日本人のための政治を」をスローガンに、党の公約①子供の教育②食と健康、環境保全③国のまもり、自身は、現代版教育勅語の創生、新教科「自主研究」や「職業調査」の創設――を訴える。
 偏差値重視で生きづらい今、子供がやりたいことを考え自分の意見を持てる教育を、食料自給率低下により農薬使用の輸入食材に頼っていく将来に警笛を鳴らす。後援会事務所の住所は和歌山市鷺ノ森東ノ丁13。
 谷口陣営 午前11時ごろから印南町の川又観音で行う出陣式で第一声。田辺市の後援会事務所からJR紀伊田辺駅まで歩いて街宣し、同駅前で街頭演説。この後、和歌山市のJR和歌山駅や和歌山市駅前で街頭演説などする。
 土地などの故郷の財産が外国資本に買収され続けているとし、資源を明け渡す経済政策からの脱却、観光資源の豊富な和歌山県からの内需拡大、農林水産資源を活用した経済の回復、消費税撤廃を訴える。
 後援会事務所の住所は田辺市下屋敷町1―62。電話は0739・33・2218。


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国史跡「熊野参詣道」(紀伊路)の指定地に切目王子跡、鹿ヶ瀬峠の追加を答申 〈2022年6月19日〉

2022年06月20日 08時30分00秒 | 記事


切目王子跡(写真は切目王子神社)


石畳の残る鹿ヶ瀬峠(日高町原谷)


 国の文化審議会(佐藤信会長)が17日、国史跡「熊野参詣道」紀伊路の指定地に印南町西ノ地の切目王子跡、日高町の鹿ヶ瀬峠、みなべ町の千里王子跡と千里王子跡北東参詣道のほか、湯浅町の逆川王子跡の5カ所を追加指定するよう文部科学大臣に答申した。紀伊路は紀伊半島西岸を通る参詣道で、平成29年に御坊市の塩屋王子跡、愛徳山王子跡北東参詣道が追加指定されている。

 紀伊路は中辺路とともに参詣道の途中に熊野神の御子神を祠った王子が点在するのが特徴で熊野九十九王子と総称されている。11~13世紀に盛行する上皇、皇族、貴族による参詣、いわゆる熊野御幸に際し、その先達を務める修験者の指示により奉幣、読経などの宗教儀式のほか、法楽のための舞、相撲、和歌会などが催された。
 切目王子は九十九王子の中でも格式の高い五体王子の一つで「中右記」「熊野御幸記」「平家物語」「平治物語」「太平記」など多くの文献にその名をとどめている。中でも正治2年(1200年)に後鳥羽上皇が熊野御幸の途中、切目王子で催された歌会の会(この時の歌の書かれた切目懐紙は西本願寺に所蔵、国宝)、「平治物語」に記されている平清盛が熊野詣での途中、源頼朝が兵を挙げたことを聞き急ぎ京へ引き返したこと、「平治物語」に書かれている護良親王が熊野落ちの途中、切目王子の夢のお告げにより、十津川に入られたことは特に有名。昭和34年に県文化財(史跡)に指定されている。
 鹿ケ瀬峠は小峠付近の日高町に入った地点から、題目板碑の手前までの996・3メートルを追加指定。広川町との境界にある茶屋跡から、古道は照葉樹の古木に囲まれた503メートルの石畳道になる。屈指の難所と言われた鹿ケ瀬峠を越えるには一番の近道で、特に急傾斜地に鮮明に石を敷き詰められ、熊野古道のうち現存する最長の石畳と言われるほど極めてまれである。
 切目王子跡が国史跡の指定地となることに切目王子社旧跡地を「切目懐紙なぎの里公園」として整備するなど切目王子を中心に切目の歴史学習に取り組んでいる地元有志でつくる「うらしま会」代表の寺下鎮雄さん(77)は「歴史的にも価値ある切目王子がやっと認められてうれしい限りだ。切目王子を広く知ってもらうきっかけになるのでは。多くの人が訪れてくれるようになればと期待している」と喜んでいる。
 県教委は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の指定範囲拡大に向け、紀伊路に残る王子社の学術調査を実施するなど将来的に紀中、紀北の地域に指定範囲を拡大させることを目標にしており、今回の指定で今後の取り組みに一層弾みがつくと期待されている。


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